JP2006115620A - 磁歪式アクチュエータおよび切削加工装置 - Google Patents

磁歪式アクチュエータおよび切削加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被駆動部材を変位させるための指令値に対する応答性を高め、制御性を向上させることができる磁歪式アクチュエータを提供する。
【解決手段】磁界の変化により伸縮を生じる磁歪特性を持つ磁歪素子および該磁歪素子に磁界を印加するコイルを含む駆動部を有し、駆動部により被駆動部材を変位させる磁歪式アクチュエータにおいて、駆動部を、第1の磁歪素子4および第1のコイル5を含む粗動部2と、第2の磁歪素子11および第2のコイル12を含む、高応答性で制御性の高い微動部3とに分割し、粗動部による駆動と微動部による駆動を重ね合わせることによって、前記被駆動部材を外部指令値に従った位置まで変位させる構成にする。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁界の変化により伸縮を生じる磁歪特性を持つ磁歪素子を有する磁歪式アクチュエータおよび該アクチュエータを用いた切削加工装置に関するものである。
超精密な位置決めおよび振動などを行う変位アクチュエータとしては、従来から圧電素子に電圧を印加することにより変位(力を与えることも含む)を発生させる圧電式アクチュエータが知られている。しかし、この種の圧電素子を用いたアクチュエータは、一般に発生変位が小さく、素子に直接大電圧を印加するため、素子が破壊しやすく信頼性に欠けるという欠点がある。
そこで、圧電素子に直接電圧を印加する圧電式アクチュエータと違い、磁歪素子の周りに配置されたコイルから発生する磁界を磁歪素子に印加することで、急峻な指令値を入力しても素子が破壊することが無く耐久性に優れている磁歪式アクチュエータ(磁界の変化により伸縮を生じる磁歪特性を持つ磁歪素子と、該磁歪素子に磁界を印加するコイルなどから成る)が提案(特許文献1)されており、長期の信頼性を必要とする場合のアクチュエータとして注目されている。
特開平9−28090号公報
しかしながら、上記磁歪式アクチュエータを例えば図1に示すような略台形波の指令値(入力値)で高速駆動した場合、実際の発生変位は図2の実測値に示すように、微小ではあるが指令値に対して僅かな追従誤差が発生する。必要とする精度が数μmオーダであれば問題ないが、必要精度が数十nmレベルとなると、図2に示す僅かな指令値との誤差が問題となってくる。磁歪素子の磁界に対する変位の応答性は圧電素子に比べて同等以上であるが、実際には磁歪素子を用いた磁歪式アクチュエータにおいては指令値と発生磁界の間に追従遅れが存在するため、指令値に対する変位には追従誤差が発生する。図3は図2の部分拡大図であり、磁歪素子の磁界の変化に対する応答性が良くても、指令値と発生磁界との間に追従誤差が生じてしまっている。また、一般に磁歪式アクチュエータは発生変位が大きくなると応答性が低下することも知られている。
(発明の目的)
本発明の目的は、被駆動部材を変位させるための指令値に対する応答性を高め、制御性を向上させることのできる磁歪式アクチュエータおよびこれを用いた切削加工装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、磁界の変化により伸縮を生じる磁歪特性を持つ磁歪素子および該磁歪素子に磁界を印加するコイルを含む駆動部を有し、該駆動部により被駆動部材を変位させる磁歪式アクチュエータにおいて、前記駆動部を、第1の磁歪素子および第1のコイルを含む粗動部と、第2の磁歪素子および第2のコイルを含む、高応答性で制御性の高い微動部とに分割し、前記粗動部による駆動と前記微動部による駆動を重ね合わせることによって、前記被駆動部材を外部指令値に従った位置まで変位させる磁歪式アクチュエータとするものである。
同じく上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、微動部を制御する制御手段を有し、該制御手段が、粗動部によりその大部分が変位させられた被駆動部材の変位情報と外部指令値との差分情報を基に前記微動部を制御する請求項1に記載に記載された磁歪式アクチュエータとするものである。
同じく上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、切削工具を有し、該切削工具を被加工物に対して所定の運動をさせることで、前記被加工物の加工面の切削を行う切削加工装置において、前記切削工具の駆動アクチュエータに請求項1ないし4のいずれかに記載された磁歪式アクチュエータを用いる切削加工装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、切削工具を有し、該切削工具を被加工物に対して相対的に主分力方向と背分力方向とに略楕円形に運動させることで、前記被加工物の加工面の切削を行う切削加工装置において、前記切削工具の駆動アクチュエータに請求項1ないし4のいずれかに記載された磁歪式アクチュエータを二つ用い、該二つの磁歪式アクチュエータにより前記切削工具を変位させて任意の軌跡を描かせる切削加工装置とするものである。
本発明によれば、被駆動部材を変位させるための指令値に対する応答性を高め、制御性を向上させることができる磁歪式アクチュエータおよびこれを用いた切削加工装置を提供できるものである。
以下の実施例1および実施例2に示す通りである。
本実施例1は、図1に示すような略台形波の指令値に対して忠実に、ストローク20μm、駆動周波数300Hzで駆動可能な性能を持つ磁歪式アクチュエータである。この駆動時に必要とされる精度は、変位の最高点で水平であること、つまり変位の最高到達点で規定した時間内一定値を保つことが要求される。立ち上がりに要する時間は0.5ms程度、水平部の許容誤差は20nm以下、水平部保持時間約1msの駆動を行えるようにすることである。このように微小な時間で急峻な立ち上げ−保持動作を数十[nm]という高精度で行うには、指令値に対する高い応答性および制御性を必要とする。
図1に示すような略台形波の指令値により従来の磁歪式アクチュエータを駆動した場合、図2の実測値に示すように、指令値に対して遅れおよびオーバーシュートの追従誤差が発生してしまう。図3は図2に示す駆動波形の変位最高到達点近傍の拡大図であり、同時に、磁界の変化も合わせて示してある。このような追従誤差が発生してしまうのは、前述したように指令値である電流値と発生磁界との間に追従誤差があるためである。この点に鑑み、後述の図5に示すように出力値をフィードバックして変位を制御する方法が考えられるが、従来の磁歪アクチュエータでは十分な応答性が得られず、うまく制御することができない。従来の磁歪式アクチュエータで数十μmのストロークを得るには、磁歪素子長を長くし、また、発生磁界を大きくするために投入電流、コイル巻き数を大きくし、また、磁歪素子にバイアス磁界を印加する永久磁石のサイズあるいは強度も大きくする必要があった。そのため、ヒステリシス損失、渦電流損失といった磁気鉄損が大きくなり、磁気回路の動特性を劣化させている。したがって、前述のような制御を行おうとしても指令値(入力値)に対する発生磁界の応答性が悪いため、うまく制御することができないものであった。
そこで、本発明の実施例1に係わるアクチュエータ1では、図4に示すように、該アクチュエータ1の駆動部を、数十μmのストロークを得るための粗動部2と、微小な領域での高精度な位置決め性能および高制御性をもつ微動部3とに分割し、粗動部2と微動部3の二つの動きを合成して目的とする駆動を可能にする磁歪式アクチュエータとするものである。
粗動部2は、粗動磁歪素子4、ヨーク7a,7b、ヨーク固定端8、粗動コイル5、バイアスマグネット6から成り、約20μmの変位である第1の動きを発生させる(変位の大部分(大ストローク)を分担する)部位である。微動部3は、微動磁歪素子11、ヨーク14a,14b、ロッド固定端15、微動コイル12、バイアスマグネット13から成り、粗動部2で与えられた変位に、第2の動き(微小変位(残りの変位)を微動部3により与えることで、指令値に対して追従性よく変位を発生させるものである。
上記微動部3で発生させる変位は、粗動部2の1%程度であり、大ストロークを発生させる必要はないため、鉄芯および質量として作用する微動磁歪素子11の長さを短くすることで、磁気鉄損を小さくするとともに素子の固有振動数を高くしている。また、微動コイル12はコイル巻数が少なく(小さく)、線径の太いコイルを用い、ヨーク材にはパーマロイなどの高透磁率材を用い、バイアスマグネット13には磁束密度の大きい希土類磁石を用いることで磁石寸法を小さくして磁気回路の磁気抵抗を小さくし、発生磁界の応答性を高めている。また、微動磁歪素子11およびヨーク14a,14bにラミネーション加工を施すことで磁気鉄損をより小さくすることもできる。
粗動部2および微動部3は非磁性体から成る結合部材9,10により連結され、それぞれ閉磁気回路を構成している。結合部材9,10により連結された粗動部2および微動部3はハウジング16に納められ、連結された磁歪素子4,11はロッド17に結合され、摩擦防止のため、板バネ18によりヨーク、コイル等に接することなく支持されている。
ここで、本実施例1に係わる磁歪式アクチュエータ1の駆動について、該磁歪式アクチュエータ1の概略回路構成を示す図5のブロック図を用いて説明する。
図5に示すように、粗動部2および微動部3には各々個別に指令値が与えられている。まず、不図示の被駆動部材の変位の大部分、つまり第1の動きは粗動部2により与えられる。この粗動部2への外部よりの指令値101は増幅器102を介して常に同じ駆動波形がオープン指令値(出力106)として与えられている。この際、粗動部2で発生した変位が変位センサ103で読み取られ、その値が制御部104にフィードバックされ、該制御部104にてこのフィードバックされた変位情報と前記指令値101との差分(追従誤差分)が算出され、この差分情報が微小な第2の動きとしての指令値として増幅器105を介して微動部3に与えられ、不図示の被駆動部材が駆動される。これにより、指令値101に対して追従性よく変位させることができる。
次に、粗動部2、微動部3の駆動手順について説明する。例えば、図1に示す略台形波を指令値とした駆動を行う場合、まず図6のように、大まかな第1の動きとして粗動部2を駆動する。このとき図6のように遅れおよびオーバーシュートが発生する。そこで、次に変位センサ103の値から理想値との差分を微動部3に指令値としてフィードバックし、微小な第2の動きとして、図7に示す波形で微動部3を駆動し、粗動部2の動きと微動部3の動きとを重ね合わせることにより、変位を理想値に近づけることができる。
また、粗動部2での駆動を、図8のようにしたときには、微動部3の駆動波形は図9のようになる。
上記実施例1によれば、磁界の変化により伸縮を生じる磁歪特性を持つ磁歪素子および該磁歪素子に磁界を印加するコイルを含む駆動部を有し、該駆動部により被駆動部材を変位させる磁歪式アクチュエータにおいて、前記駆動部を、粗動磁歪素子4および粗動コイル5を含む粗動部2と、微動磁歪素子11および微動コイルを含む、高応答性で制御性の高い微動部3とに分割し、そして、粗動部2が外部よりの指令値101にしたがって前記変位の大部分を分担し(被駆動部材を変位させるうちの大部分の変位をまかない)、微動部2が前記変位の残りの部分を分担する(残りの変位をまかなう)ようにしている。
詳しくは、微動部3を制御する制御部104を備え、該制御部104は、粗動部2によりその大部分が変位させられた前記被駆動部材の変位を変位センサ103より得、この変位情報と前記外部指令値との差分情報(指令値101に対して遅れおよびオーバーシュートの追従誤差の情報)を基に前記微動部3を制御し、前記変位の残りの部分を分担させるようにしている。また、粗動部2に比べて、微動部3の構成要素である微動磁歪素子11の長さ、発生磁界、変位させる量、および、微動コイル12の巻数を小さくし、さらには、ヨーク14a,14の材料に高透磁率材を用いて磁気鉄損を抑える構成として、該微動部3を高応答性で制御性の高いものとしている。
よって、被駆動部材を変位させるための指令値に対する応答性を高め、制御性を向上させることが可能な磁歪式アクチュエータとすることができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。図10は本発明の実施例2に係わる光学素子を成型するための金型を加工する切削加工装置の概略図であり、この切削加工装置は、10nm以下の位置決め分解能をもち、自由曲面加工で形状精度150nm、表面粗さ20nmRy以下の加工を行う超精密切削加工装置である。
図10の切削加工装置は、4軸同期の位置決め装置と切削工具を運動させる切削ユニット20を備えている。切削ユニット20は、切削工具(バイト)21と、二つの直動アクチュエータユニット22a,22bと、メインフレーム23から構成されており、本実施例2においては、直動アクチュエータユニット22a,22bに、上記実施例1の磁歪式アクチュエータ1を用いている。切削ユニット20は4軸同期位置決め装置の回転位置決めステージ24に固定されており、回転位置決めステージ24はZ方向に移動するステージ26上に配置されている。なお、回転位置決めステージ24は、割り出し位置決め動作とスピンドル動作を行うことが出来る。
30はワーク(被加工物)、27はワーク30を固定する治具、28はXY方向に移動するステージである。ワーク30は、治具27によりXYステージ28に固定されている。50はミストノズルであり、加工点あるいはその近傍にエアあるいはオイルミストを吹き付けることにより、切り粉の除去およびオイルの供給をしながら加工を行っている。なお、本実施例2では、ワーク30は例えば光学素子を成型するための金型である。
次に、図10を用いて、加工時の動作について説明する。
切削工具21は互いに直交する方向に配列された二つの直動アクチュエータユニット22a,22bにより擬似回転運動を行い、ワーク30がXYステージ28によりY方向に走査運動を行い、加工が進行する。Y方向への走査が終了するとX方向にステップ移動し、再度Y方向の走査運動を行う。これを繰り返すことによりワーク30全面の加工を行う。また、形成する自由曲面の形状に合わせ、Y方向に走査するのと同期してZステージ26により切削工具21のZ方向位置を制御する。また、ワーク30の傾斜(曲率)に合わせ、回転位置決めステージ24により、バイト21の背分力方向が常に自由曲面の法線方向を向くように法線追跡を行っている。本加工動作により、自由曲面鏡面加工を行うことが出来る。
図11は切削ユニット20の断面図であり、該図11を用いて切削ユニット20について説明する。
直動アクチュエータユニット22a,22bは、それぞれZ方向(背分力方向)、X方向(主分力方向)に伸縮する方向に配置されており、上記実施例1の磁歪式アクチュエータ1を用いることで、高い制御性と耐久性を備えている。切削工具21は、シャンク21aの先端にダイヤモンドチップ21bを固定した超精密ダイヤモンドRバイトであり、切削工具21はバイトホルダー32に固定され、バイトホルダー32は可動部33に固定されている。可動部33には、直動アクチュエータユニット22a,22bが弾性ヒンジ34a,34bを介して接続されている。また、可動部33は板バネ35a,35bによりメインフレーム23に固定されている。このアクチュエータと板バネ、弾性ヒンジの構成により、可動部33は直動アクチュエータユニット22aの伸縮によりZ方向に運動し、また、直動アクチュエータユニット22bの伸縮により弾性ヒンジ34aのヒンジ中心を回転中心としてX方向に運動する。この直動アクチュエータユニット22a,22bの動きにより切削工具21の先端は、X−Z平面内で擬似回転運動を行い、この運動により切削が行われる。36は非接触変位センサであり、可動部33の変位すなわち、バイト先端の変位をモニターしている。
図12は、切削ユニット20における切削工具21先端のダイヤモンドチップ21bを拡大した図である。ダイヤモンドチップ21bの先端は、直動アクチュエータ22a,22bの伸縮によりX−Z平面内で擬似回転(略楕円形)運動を行っており、その振幅はX方向で50〜100〔μm〕、Z方向で10〜20[μm]であり、加工条件により任意の軌跡を描かせることによって、加工時間の短縮あるいは微細形状の加工に対応することができる。例えば、加工時間の短縮、すなわち図10におけるX方向のステップ幅を増加させようという場合、図13に示すような軌跡で切削工具21を駆動する必要がある。その場合、Z方向の直動アクチュエータ22aは図1に示したような略台形波で駆動しなければならない。
上記実施例2によれば、上記実施例1の磁歪式アクチュエータを、切削工具21をワーク30に対して相対的に主分力方向と背分力方向とに略楕円形に運動させることで加工面の切削を行う切削加工装置に用い、切削工具21の第1の動きを粗動部2で行い、第2の動きとしての微小量を微動部3により行うようにしているので、指令値に対して追従性よく切削工具21を駆動することが可能となる。つまり、図13に示すような軌跡で切削工具21を駆動することができる。
本発明の実施例1に係わる磁歪式アクチュエータの理想駆動波形を示す図である。 図1の理想値に対する実測値を示す図である。 図2の部分拡大図である。 本発明の実施例1に係わる磁歪式アクチュエータの概略図である。 本発明の実施例1に係わる磁歪式アクチュエータを駆動する為の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わる磁歪式アクチュエータによる粗動変位と理想値の関係を示す図である。 同じく本発明の実施例1に係わる磁歪式アクチュエータによる微動変位を示す図である。 同じく本発明の実施例1に係わる磁歪式アクチュエータによる粗動変位と理想値の関係を示す図である。 同じく本発明の実施例2に係わる磁歪式アクチュエータによる微動変位を示す図である。 本発明の実施例2に係わる切削加工装置の概略構成を示す斜視図である。 図10の切削加工装置における切削ユニットの詳細を示す側面図である。 図11の切削ユニットの工具運動軌跡の一例を示す図である。 同じく図11の切削ユニットの工具運動軌跡の他の例を示す図である。
符号の説明
1 磁歪式アクチュエータ
2 粗動部
3 微動部
4 粗動磁歪素子
5 粗動コイル
6 バイアスマグネット
7a,7b ヨーク
11 微動磁歪素子
12 微動コイル
13 バイアスマグネット
14a,14b ヨーク
20 切削ユニット
21 バイト
21a シャンク
21b ダイヤモンドチップ
22a Z方向直動アクチュエータユニット
22b X方向直動アクチュエータユニット
23 メインフレーム
24 回転位置決めステージ
26 Z方向位置決めステージ
27 治具
28 XY方向位置決めステージ
30 ワーク
33 可動部
34a Z方向弾性ヒンジ
34b X方向弾性ヒンジ
35a 板バネ
35b 板バネ
36 変位センサ
32 バイトホルダー
50 ノズル

Claims (6)

  1. 磁界の変化により伸縮を生じる磁歪特性を持つ磁歪素子および該磁歪素子に磁界を印加するコイルを含む駆動部を有し、該駆動部により被駆動部材を変位させる磁歪式アクチュエータにおいて、
    前記駆動部を、第1の磁歪素子および第1のコイルを含む粗動部と、第2の磁歪素子および第2のコイルを含む、高応答性で制御性の高い微動部とに分割し、
    前記粗動部による駆動と前記微動部による駆動を重ね合わせることによって、前記被駆動部材を外部指令値に従った位置まで変位させることを特徴とする磁歪式アクチュエータ。
  2. 前記微動部を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記粗動部によりその大部分が変位させられた前記被駆動部材の変位情報と前記外部指令値との差分情報を基に前記微動部を制御することを特徴とする請求項1に記載された磁歪式アクチュエータ。
  3. 前記微動部を前記高応答性で制御性の高いものとするために、該微動部は、前記第1の磁歪素子および第1のコイルを含む前記粗動部に比べて、前記第2の磁歪素子の長さ、発生磁界、変位させる量、および、前記第2のコイルの巻数が小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された磁歪式アクチュエータ。
  4. 前記微動部は、構成要素としてマグネットおよびヨークを含み、前記ヨークが、磁気鉄損を抑えることができる高透磁率材により成型されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載された磁歪式アクチュエータ。
  5. 切削工具を有し、該切削工具を被加工物に対して所定の運動をさせることで、前記被加工物の加工面の切削を行う切削加工装置において、
    前記切削工具の駆動アクチュエータに請求項1ないし4のいずれかに記載された磁歪式アクチュエータを用いることを特徴とする切削加工装置。
  6. 切削工具を有し、該切削工具を被加工物に対して相対的に主分力方向と背分力方向とに略楕円形に運動させることで、前記被加工物の加工面の切削を行う切削加工装置において、
    前記切削工具の駆動アクチュエータに請求項1ないし4のいずれかに記載された磁歪式アクチュエータを二つ用い、該二つの磁歪式アクチュエータにより前記切削工具を変位させて任意の軌跡を描かせることを特徴とする切削加工装置。
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