JP2006114338A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2006114338A JP2004300420A JP2004300420A JP2006114338A JP 2006114338 A JP2006114338 A JP 2006114338A JP 2004300420 A JP2004300420 A JP 2004300420A JP 2004300420 A JP2004300420 A JP 2004300420A JP 2006114338 A JP2006114338 A JP 2006114338A
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Kikuo Izumi
喜久夫 泉
Shigeki Harada
茂樹 原田
Akihiko Iwata
明彦 岩田
Yuji Hase
裕司 長谷
Takashi Osawa
孝 大澤
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Abstract

【課題】 点灯始動後数秒以内に、ランプを規定の光束まで立ち上げることができる放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
【解決手段】 昇圧用共振回路4の共振周波数に等しい周波数でスイッチング素子Q,Q,Qを駆動する制御フェーズを有する制御回路7を設ける。即ち、制御回路7が昇圧用共振回路4の出力電流ITrを監視し、その出力電流ITrの零クロス点を基準にしてスイッチング素子Q,Q,Qを駆動する。これにより、点灯始動後数秒以内に、HIDランプ6を規定の光束まで立ち上げることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、自動車の前照灯に用いるHIDランプなどの高輝度放電灯の点灯を制御する放電灯点灯装置に関するものである。
近年、自動車用のヘッドライトとしては、ハロゲン電球に代わり、メタルハライドランプが用いられるようになり、メタルハライドランプの点灯装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
メタルハライドランプは、HID(High Intensity Discharge)ランプの一種であり、ハロゲン電球と比べて、高発光効率、高色温度、長寿命である特徴を備えている。
メタルハライドランプは点灯始動から定常点灯まで、その負荷特性がダイナミックに変化する。メタルハライドランプの点灯装置では、この変化するランプの負荷特性に追従して、放電を制御しなければならない。
メタルハライドランプには、一般にコールド状態と呼ばれる状態がある。即ち、ランプが未点灯のまましばらく放置され、ブレーク直後のランプインピーダンスが低い(十数Ω〜数十Ω程度)状態がある。
自動車用のヘッドライトに用いるメタルハライドランプでは、コールド状態から点灯する際、点灯始動後数秒以内に、ランプを規定の光束まで立ち上げるという特有の要求がある。この要求を満足するためには、十数Ωのランプに約70W程度の電力投入を行う必要がある。
しかし、例えば、特許文献1に開示されている従来の放電灯点灯装置には、十数Ωのランプに約70W程度の電力を効率よく投入する技術が開示されていない。
特開2002−15889号公報(段落番号[0031]から[0036]、図1)
従来の放電灯点灯装置は以上のように構成されているので、メタルハライドランプを自動車用のヘッドライトに用いる場合、コールド状態からランプを点灯する際、点灯始動後数秒以内に、ランプを規定の光束まで立ち上げるという特有の要求があるが、この特有の要求を満足する技術が開発されておらず、点灯始動後数秒以内に、ランプを規定の光束まで立ち上げることが困難である課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、点灯始動後数秒以内に、ランプを規定の光束まで立ち上げることができる放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
この発明に係る放電灯点灯装置は、共振回路の共振周波数に等しい周波数で変換昇圧手段を構成しているスイッチング素子を駆動する制御フェーズを有する制御回路を設けるようにしたものである。
この発明によれば、共振回路の共振周波数に等しい周波数で変換昇圧手段を構成しているスイッチング素子を駆動する制御フェーズを有する制御回路を設けるように構成したので、点灯始動後数秒以内に、ランプを規定の光束まで立ち上げることができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による放電灯点灯装置を示す構成図であり、図において、例えばバッテリなどの直流電源1は電源電圧VをDC/AC昇圧回路3に印加し、直流電源1の両端には平滑用コンデンサ2が接続されている。
DC/AC昇圧回路3は直流電源1の電源電圧Vを直流電圧から交流電圧に変換するとともに、その電源電圧Vを昇圧する。
DC/AC昇圧回路3のスイッチング素子Q,Q,Qは制御回路7の指示の下でオンオフして、直流電源1の電源電圧Vを直流電圧から交流電圧に変換する。DC/AC昇圧回路3のプッシュプルトランスTrは直流電源1の電源電圧Vを昇圧して、昇圧後の交流電圧を二次側に出力する。
なお、DC/AC昇圧回路3は変換昇圧手段を構成している。
昇圧用共振回路4はリアクトルLg,Lp,Ls及びコンデンサCpから構成され、DC/AC昇圧回路3により昇圧された交流電圧を共振作用によって更に昇圧する。
イグニッション用昇圧回路5は放電待機期間中に、放電灯であるHIDランプ6を絶縁破壊(ブレークダウン)させるため、ブレークダウンが起こる電圧までコンデンサCsを充電する。
制御回路7は昇圧用共振回路4の共振周波数に等しい周波数で、DC/AC昇圧回路3のスイッチング素子Q,Q,Qを駆動する制御フェーズを有している。
センシング回路8はHIDランプ6の両端に印加されているランプ電圧Vをセンシングする電圧計であるPTと、HIDランプ6に流れるランプ電流Iをセンシングする電流計であるCTとから構成され、そのPTとCTのセンシング結果を平滑化することによって、現在のランプ電圧Vとランプ電流Iを検知する。
放電始動検知回路9はセンシング回路8により検知されたランプ電流Iを監視して、HIDランプ6の放電始動を検知する。
CPU10はHIDランプ6のフェーズに応じて自励ゲートパルス作成回路13、他励発振回路14、Duty調整回路15及びゲート出力切替回路17を制御する。
電流計であるCT11は昇圧用共振回路4の出力電流ITrをセンシングする。ここでは、CT11がプッシュプルトランスTrとリアクトルLpの間に設置されているが、リアクトルLpとコンデンサCpの間やコンデンサCpとHIDランプ6の間に設置されていてもよい。
自励発振回路12はCT11によりセンシングされた昇圧用共振回路4の出力電流ITrの電流波形に応じてゲートパルス信号の基本クロックパルスを作成する。
自励ゲートパルス作成回路13は自励発振回路12により作成された基本クロックパルスとCPU10のポートP4から出力される信号に応じてスイッチング素子Q,Q,Qを駆動するゲートパルス信号を作成する。
他励発振回路14はCPU10のポートP1から出力される矩形波パルスにしたがってゲートパルス信号の基本クロックパルスを作成する。
Duty調整回路15はCPU10のポートP2から出力される目標電流と現在HIDランプ6に流れている電流が等しくなるように、他励ゲートパルス作成回路16により作成されるゲートパルス信号のデューティを調整する。
他励ゲートパルス作成回路16は他励発振回路14により作成された基本クロックパルスとDuty調整回路15の出力信号に応じてスイッチング素子Q,Q,Qを駆動するゲートパルス信号を作成する。
ゲート出力切替回路17はCPU10の指示の下、自励ゲートパルス作成回路13により作成されたゲートパルス信号、または、他励ゲートパルス作成回路16により作成されたゲートパルス信号のいずれかを選択してゲートドライブ回路18に出力する。
ゲートドライブ回路18はゲート出力切替回路17から出力されたゲートパルス信号をスイッチング素子Q,Q,Qのゲートに出力する。
図2は自励発振回路12及び自励ゲートパルス作成回路13の内部を示す構成図であり、図において、コンデンサ21は後段の反転バッファ27などのロジック素子の反応遅れを補正するために設置され、CT11によるセンシングの電流位相を進めている。
なお、CT11からコンデンサ21には、昇圧用共振回路4の出力電流ITrの波形と同じ波形の電圧が出力される。
抵抗22はコンデンサ21から出力された電圧をコンデンサ25に印加する。ダイオード23,24は放電過渡時の過電流による過電圧発生を抑制するため、コンデンサ25に印加される電圧を±0.7Vでクリップする。
反転バッファ27,28,29は入力信号と異なるレベルの信号を出力する論理素子であり、反転バッファ27,28,29と抵抗26から電流波形に応じた基本クロックパルスを作成する回路を構成している。
シフトレジスタ31は反転バッファ29から出力された基本クロックパルスがクロック信号としてCLK端子に入力され、そのクロック信号の立ち上がり毎に、QA,QB,QC,QD端子から順番にHレベルの信号を出力する一方、リセット回路32からRST端子にリセット信号が入力されると、QA,QB,QC,QD端子の信号の全てがLレベルになる。
リセット回路32はCPU10のポートP4(a,b,c,d)とシフトレジスタ31の出力信号(QA,QB,QC,QD)をそれぞれ比較し、両信号がHレベルになるタイミングで、RST端子からシフトレジスタ31のRST端子にリセット信号を出力する。
抵抗33及びコンデンサ34は反転バッファ29から出力された基本クロックパルスの波形を整え、反転バッファ35は基本クロックパルスを反転する。反転バッファ36はシフトレジスタ31のQA端子から出力される信号を反転する。
NAND回路37〜41は2入力の否定論理積を実施し、NAND回路39〜41からスイッチング素子Q,Q,Qを駆動するゲートパルス信号を出力する。
図4は他励発振回路14の内部を示す構成図であり、図において、抵抗51〜54及びコンデンサ55はCPU10のポートP1から出力される矩形波パルスを整形して、オフセットを有する三角波をトランジスタ56のベースに出力する。
抵抗57,58はトランジスタ56のコレクタ・エミッタにそれぞれ接続され、抵抗59は制御用電源と接続され、抵抗60は抵抗59とトランジスタ61のコレクタに接続されている。コンデンサ62はトランジスタ61のエミッタに接続されている。
抵抗63,64,65は制御用電源電圧Vccを分圧し、その分圧電圧をコンパレータ66の+端子に出力する。
コンパレータ66はその分圧電圧とコンデンサ62の電圧を比較し、コンデンサ62の電圧が分圧電圧より高くなると、出力信号のレベルがHレベルからLレベルに反転する。これにより、ダイオード67が導通し、コンデンサ62が放電する。
ただし、コンパレータ66は抵抗63〜65と共にヒステリシスコンパレータを構成しているので、コンデンサ62の電圧が分圧電圧より低くなると、出力信号のレベルがLレベルからHレベルに反転する。これにより、ダイオード67が非導通になり、コンデンサ62が再び充電を開始する。
抵抗68は制御用電源に接続され、抵抗69はコンパレータ66の出力信号をトランジスタ70のベースに供給する。
トランジスタ70はコンパレータ66の出力信号を受けると、コレクタから当該出力信号の反転信号をクロック信号としてフリップフロップ75に出力する。トランジスタ70のエミッタには抵抗71とダイオード72,73が接続されている。
抵抗74は制御用電源に接続され、フリップフロップ75はトランジスタ70のコレクタから出力されたクロック信号に同期して、ゲートパルス信号の基本クロックパルスを出力する。
図6はDuty調整回路15及び他励ゲートパルス作成回路16の内部を示す構成図であり、図において、抵抗81はCPU10のポートP2から出力されるランプ電流Iの目標電流に相当する電圧レベルをオペアンプ83の+端子に出力する。
抵抗82はセンシング回路8のCTにより検知されたランプ電流Iに相当する電圧レベルをオペアンプ83の−端子に出力する。オペアンプ83は目標電流とランプ電流Iの誤差を増幅し、その誤差信号を出力する。
ダイオード84はオペアンプ83の誤差信号(出力電圧)が抵抗85と抵抗86の中点電圧以下であれば導通し、コンパレータ87の+端子の電圧がオペアンプ83の出力電圧とダイオード84の順方向電圧を足し合わせた値となる。
コンパレータ87は他励発振回路14におけるコンデンサ62の電圧である三角波を−端子から入力し、−端子の電圧が+端子の電圧より高ければLレベルの信号を出力し、−端子の電圧が+端子の電圧より低ければHレベルの信号を出力する。
トランジスタ88はCPU10のポートP3の信号レベルがLレベル(GND)になるとオフし、ポートP3の信号レベルがHレベル(Vref)なるとオンになる。トランジスタ88がオンの状態では、コンパレータ87の出力端子がLレベルになる。また、トランジスタ88がオフの状態では、コンパレータ87の出力端子は、オンデューティが入力に依存し、他励発振回路14におけるコンデンサ62の電圧である三角波と同一周波数の矩形波パルスとなる。
抵抗89は制御用電源とCPU10のポートP3間に接続され、抵抗90はトランジスタ88のベースとCPU10のポートP3間に接続されている。
抵抗91,92,93,96、コンデンサ94及びトランジスタ95はオペアンプの帰還回路を構成している。
なお、コンパレータ87の+端子の電圧が他励発振回路14の出力信号である三角波の上限電圧を超えると、左右のゲートには常にHレベルの信号が入力され、アーム短絡する恐れがあるので、抵抗85,86がコンパレータ87の+端子の電圧の上限をクリップしている。
抵抗101はコンパレータ87の出力端子と制御用電源間に接続されている。
NAND回路102,103は他励発振回路14により作成された基本クロックパルスとDuty調整回路15の出力信号を比較して、ランプ電流Iを目標電流に一致させるためのDuty比がコントロールされたゲートパルス信号を作成する。
図8は放電始動検知回路9の内部を示す構成図であり、図において、抵抗111の両端電圧はセンシング回路8のCTの一次側に流れるランプ電流Iと同じ波形となる。ダイオード112は抵抗111の両端電圧を半波整流して伝達する。
抵抗113,114及びコンデンサ115からフィルタ回路が構成され、ランプ電流Iと同じ波形の電圧を平滑化する。
コンパレータ116はフィルタ回路により平滑化された電圧が抵抗117と抵抗118の中点電圧より高くなるとLレベル(GND)の信号を出力する。
コンデンサ119はHIDランプ6の放電前では抵抗120によって電圧Vccまで充電されているが、コンパレータ116の出力がLレベルになると、GNDレベルまで放電する。
コンパレータ121はコンデンサ119の電圧が抵抗122と抵抗123の中点電圧より低くなると、出力信号がHレベル(Vcc)まで立ち上がる。
抵抗124は電源とコンパレータ121の出力端子間に接続されている。
次に動作について説明する。
車載用のメタルハライドランプの点灯には、A.放電待機期間、B.放電始動期間、C.過渡放電期間、D.定常放電期間の4つの制御フェーズが必要であり、放電灯点灯装置は、4つの制御フェーズにおいて必要な電力を効率良く供給する必要がある。
図11はHIDランプ6の各制御フェーズにおいて、放電灯点灯装置に要求される特性と制御回路の動作を示す説明図である。
以下、各制御フェーズの処理内容を説明する。
A.放電待機期間
放電待機期間では、HIDランプ6のインピーダンスが数MΩ程度であり、HIDランプ6を絶縁破壊(ブレークダウン)するため、放電灯点灯装置がHIDランプ6に印加する電圧を昇圧する必要がある。即ち、HIDランプ6がブレークダウンする電圧まで昇圧させる必要がある。
そこで、この実施の形態1では、昇圧用共振回路4のコンデンサCpに十分な電圧を出力するため、制御回路7が昇圧用共振回路4の共振周波数で、スイッチング素子Q,Q,Qを駆動するようにしている(昇圧用共振回路4の共振周波数=スイッチング素子Q,Q,Qの駆動周波数)。
具体的には、下記の通りである。
例えば、ユーザが図示せぬ点灯スイッチをオンすると、放電灯点灯装置が電源と接続され、放電灯点灯装置のCPU10が電源接続を検知する。
CPU10は、電源接続を検知すると、ポートP1から矩形波パルスを他励発振回路14に出力するとともに、ポートP2から予め設定されているランプ電流Iの目標電流をDuty調整回路15に出力する。
他励発振回路14は、CPU10のポートP1から矩形波パルスを受けると、その矩形波パルスにしたがってゲートパルス信号の基本クロックパルスを作成する。
即ち、他励発振回路14の抵抗51〜54及びコンデンサ55は、図5に示すように、CPU10のポートP1から、例えば周期が1msec、オンデューティが50%の矩形波パルスを受けると、その矩形波パルスを整形して、オフセットを有する三角波をトランジスタ56のベースに出力する(電圧Aを参照)。
このように、トランジスタ56のベースに三角波が印加されると、そのベース電圧に応じた電流がコンデンサ62に流れ込み、この電流に応じた傾きでコンデンサ62の電圧が上昇する。コンデンサ62の電圧はコンパレータ66の−端子に出力され、コンパレータ66の+端子には、抵抗63〜65の分圧比で決まる電源電圧Vccの分圧電圧(例えば、4V)が入力される。
コンパレータ66は、抵抗63〜65の分圧比で決まる電源電圧Vccの分圧電圧と、コンデンサ62の電圧を比較し、コンデンサ62の電圧が分圧電圧より高くなると、出力信号のレベルをHレベルからLレベルに反転する(電圧Cを参照)。
これにより、ダイオード67が導通するので、コンデンサ62が放電する。
コンデンサ62が放電し、コンデンサ62の電圧が分圧電圧より低くなると、出力信号のレベルをLレベルからHレベルに反転する(電圧Cを参照)。
これにより、ダイオード67が非導通になるので、コンデンサ62が再び充電を開始する。
このようにして、コンデンサ62の電圧は、コンパレータ66と抵抗63〜65からなるヒステリシスコンパレータの閾値電圧で決まる上下限値を持った三角波となる(電圧Bを参照)。
なお、コンデンサ62の三角波の周波数は、コンデンサ62への充電電流と、コンデンサ62の電圧の上下限値により決まる。即ち、トランジスタ56のベース電圧から周波数が決定され、ベース電圧がオフセットをもった三角波状であるため、その周波数は一定周期で変動する。
コンパレータ66の出力信号はトランジスタ70のベースに供給され、トランジスタ70は、コンパレータ66の出力信号を受けると、コレクタから当該出力信号の反転信号をクロック信号としてフリップフロップ75に出力する。
フリップフロップ75は、トランジスタ70のコレクタからクロック信号を受けると、そのクロック信号の立ち上がりに同期して、出力Qを反転するとともに、出力Qと論理が反対の出力Qバーを反転する(電圧Eを参照)。
これにより、オンデューティが50%の矩形波パルスが出力される。この矩形波パルスは、コンデンサ62の三角波の2倍の周期を持っており、ゲートパルス信号の基本クロックパルスとなる。
Duty調整回路15は、上記のようにして、CPU10のポートP2から予め設定されているランプ電流Iの目標電流を受けると、ランプ電流Iが目標電流と一致するように、他励ゲートパルス作成回路16により作成されるゲートパルス信号のデューティを調整する。
即ち、CPU10がポートP2から予め設定されているランプ電流Iの目標電流に相当する電圧レベルを出力すると、Duty調整回路15の抵抗81が、ランプ電流Iの目標電流に相当する電圧レベルをオペアンプ82の+端子に出力する(図7の電圧Aを参照)。
また、オペアンプ83の−端子には、抵抗82がセンシング回路8のCTにより検知されたランプ電流Iに相当する電圧レベルを出力する。
オペアンプ83は、+端子の目標電流に相当する電圧レベルと、−端子のランプ電流Iに相当する電圧レベルとの誤差を増幅し、その誤差信号を出力する。
ダイオード84は、オペアンプ83の誤差信号(出力電圧)が抵抗85と抵抗86の中点電圧以下であれば導通する。
これにより、コンパレータ87の+端子の電圧がオペアンプ83の出力電圧とダイオード84の順方向電圧を足し合わせた値となる。
また、コンパレータ87の−端子には、他励発振回路14のコンパレータ66から出力された三角波が入力される(図5の電圧Bを参照)。
コンパレータ87は、+端子の電圧と−端子の電圧を比較し、−端子の電圧が+端子の電圧より高ければLレベルの信号(Vcc)を出力し、−端子の電圧が+端子の電圧より低ければHレベルの信号を出力する(図7の電圧Eを参照)。
したがって、コンパレータ87の出力信号は、デューティが100%以下で、周波数が三角波と同一の矩形波パルスとなる。
CPU10のポートP3の信号レベルがLレベル(GND)からHレベル(Vref)になると、トランジスタ88がオフからオンに反転し、ポートP3の信号レベルがHレベル(Vref)からLレベル(GND)になると、トランジスタ88がオンからオフに反転する。トランジスタ88がオンの状態では、コンパレータ87の出力端子がLレベルになる。また、トランジスタ88がオフの状態では、コンパレータ87の出力端子は、オンデューティが入力に依存し、三角波と同一周波数の矩形波パルスとなる。
他励ゲートパルス作成回路16は、他励発振回路14から基本クロックパルスを受け、Duty調整回路15から三角波と同一周波数の矩形波パルスを受けると、その基本クロックパルスと矩形波パルスからスイッチング素子Q,Q,Qを駆動するゲートパルス信号を作成する。
即ち、他励ゲートパルス作成回路16のNAND回路102は、他励発振回路14のフリップフロップ75の出力Qと、Duty調整回路15のコンパレータ87の出力Eとの否定論理積を求め、その論理結果であるゲートパルス信号g1を出力する(図7の電圧Fを参照)。
また、他励ゲートパルス作成回路16のNAND回路103は、他励発振回路14のフリップフロップ75の出力Qバーと、Duty調整回路15のコンパレータ87の出力Eとの否定論理積を求め、その論理結果であるゲートパルス信号g2を出力する(電圧Fを参照)。
ゲート出力切替回路17は、他励ゲートパルス作成回路16からゲートパルス信号を受けると、CPU10の指示の下、そのゲートパルス信号をゲートドライブ回路18に出力する。
ゲートドライブ回路18は、ゲート出力切替回路17からゲートパルス信号を受けると、そのゲートパルス信号をスイッチング素子Q,Qのゲートに出力することにより、スイッチング素子Q,Qを駆動する。なお、スイッチング素子Qはオンを維持する。
上記のようにして、スイッチング素子Q,Q,Qが駆動されると、DC/AC昇圧回路3のプッシュプルトランスTrの二次巻線には電源電圧Vの巻線数比倍のピーク値を持った矩形波電圧が現れ、昇圧用共振回路4に電流が流れる。このとき、HIDランプ6には電流が流れない。
次に、CPU10は、HIDランプ6がブレークダウンする電圧まで昇圧させるため、ポートP4から信号a,b,c,dを自励ゲートパルス作成回路13に出力するとともに、ポートP3から自励ゲートパルス作成回路13により作成されたゲートパルス信号の選択指令(自励ゲートパルス)をゲート出力切替回路17に出力する。
具体的には、下記の通りである。
自励発振回路12は、CT11によりセンシングされた昇圧用共振回路4の出力電流ITrの電流波形に応じてゲートパルス信号の基本クロックパルスを作成する。
即ち、自励発振回路12の抵抗22は、図3に示すように、昇圧用共振回路4の出力電流ITrの電流波形に相当する電圧をコンデンサ25に印加する(電圧Aを参照)。
ただし、コンデンサ21が後段の反転バッファ27などのロジック素子の反応遅れを補正するために、CT11によるセンシングの電流位相を進めているので、コンデンサ25に印加される電圧は、昇圧用共振回路4の出力電流ITrの電流波形の位相より少し進んでいる。
反転バッファ27,28,29は、入力信号と異なるレベルの信号を出力するが、例えば、初期値として、反転バッファ27の入力がLレベル、反転バッファ29の出力がHレベルである場合、コンデンサ25が抵抗26を通して充電される。
そして、コンデンサ25の電圧が、反転バッファ27の出力がHレベルとなる閾値電圧まで充電されると、反転バッファ29の出力がLレベルに反転し、コンデンサ25が放電される。
上記の充放電が繰り返されるため、コンデンサ25の電圧は反転バッファ27の閾値電圧で固定される。
したがって、反転バッファ29の出力は、昇圧用共振回路4の出力電流ITrのゼロクロスに応じて反転する(電圧Bを参照)。このため、昇圧用共振回路4の出力電流ITrと位相が等しいパルスが基本クロックパルスとして反転バッファ29から出力される。
自励ゲートパルス作成回路13は、自励発振回路12から基本クロックパルスを受け、CPU10のポートP4から信号a,b,c,dを受けると、その基本クロックパルスと信号a,b,c,dからスイッチング素子Q,Q,Qを駆動するゲートパルス信号を作成する。
即ち、自励ゲートパルス作成回路13のシフトレジスタ31のCLK端子には、自励発振回路12の反転バッファ29から出力された基本クロックパルスがクロック信号として入力され、シフトレジスタ31がそのクロック信号の立ち上がり毎に、QA,QB,QC,QD端子から順番にHレベルの信号をリセット回路32に出力する。
リセット回路32は、CPU10のポートP4から出力された信号aとシフトレジスタ31のQA端子から出力された信号を比較する。また、同様に、信号bとQB端子の信号、信号cとQC端子の信号、信号dとQD端子の信号をそれぞれ比較する。
リセット回路32は、両信号がHレベルになるタイミングで、RST端子からシフトレジスタ31のRST端子にリセット信号を出力する(電圧Dを参照)。
シフトレジスタ31は、リセット回路32からRST端子にリセット信号が入力されると、QA,QB,QC,QD端子の全ての信号をLレベルにする。
このリセットのタイミングで基本クロックの分周数が決まる。例えば、(a,b,c,d)=(1,0,0,0)の場合、QA端子の信号がHレベルになる度に、シフトレジスタ31がリセットされるため、QA端子の出力は、立ち上がりからリセットまでの期間だけHレベルとなり、その他はLレベルとなる。
また、(a,b,c,d)=(0,1,0,0)の場合、QB端子の信号がHレベルになった瞬間に、シフトレジスタ31がリセットされるため、QA端子の出力は基本クロックを2分周した波形となる。
反転バッファ35は、反転バッファ29から出力された基本クロックパルスを反転し(電圧Cを参照)、反転バッファ36は、シフトレジスタ31のQA端子から出力された信号を反転する。
NAND回路37は、反転バッファ35の出力信号と反転バッファ36の出力信号との否定論理積を実施し、その論理結果をNAND回路40に出力する。
NAND回路38は、反転バッファ29から出力された基本クロックパルスと反転バッファ36の出力信号との否定論理積を実施し、その論理結果をNAND回路41に出力する。
NAND回路39は、シフトレジスタ31のQA端子から出力された信号と自励出力信号である自励ゲートパルス(Hレベル)との否定論理積を実施し、その論理結果をゲートパルス信号Qとして出力する(電圧Fを参照)。
NAND回路40は、NAND回路37の論理結果と自励出力信号(Hレベル)との否定論理積を実施し、その論理結果をゲートパルス信号Qとして出力する(電圧Fを参照)。
NAND回路41は、NAND回路38の論理結果と自励出力信号(Hレベル)との否定論理積を実施し、その論理結果をゲートパルス信号Qとして出力する(電圧Fを参照)。
ゲート出力切替回路17は、自励ゲートパルス作成回路13からゲートパルス信号を受け、CPU10から自励ゲートパルスを受けると、自励ゲートパルス作成回路13により作成されたゲートパルス信号を選択してゲートドライブ回路18に出力する。
ゲートドライブ回路18は、ゲート出力切替回路17からゲートパルス信号を受けると、そのゲートパルス信号をスイッチング素子Q,Q,Qのゲートに出力することにより、スイッチング素子Q,Q,Qを駆動する。
これにより、スイッチング素子Q,Q,Qは、昇圧用共振回路4の共振周波数に等しい周波数で駆動される。
スイッチング素子Q,Q,Qが昇圧用共振回路4の共振周波数で駆動されると、コンデンサCpの両端には、例えば2kV程度の交流高電圧が発生する。
この交流電圧は、イグニッション用昇圧回路5により昇圧され、コンデンサCsをDC的に充電する。
コンデンサCsの両端電圧はHIDランプ6の両端電圧でもあり、HIDランプ6のランプ電圧Vがブレークダウン可能な電圧に達すると、HIDランプ6が放電始動する。
ここで、ランプ電圧昇圧時には、HIDランプ6がブレークダウンできる電圧まで昇圧できれば、スイッチング素子Q,Q,Qは間欠駆動でもよい。
B.放電始動期間
上記のようにして、HIDランプ6がブレークダウンすると放電始動期間に移行する。
放電始動期間はブレークダウンから数百マイクロ秒〜数ミリ秒の期間であり、放電始動期間においては、放電の立ち消えが起こり易いので、放電を維持するために充分なエネルギーを投入する必要がある。
放電始動期間におけるランプインピーダンスは、前回の放電終了からの経過時間によって異なる。
前回の放電終了後、充分時間が経過すると、管内温度が常温付近にまで低下し、管内圧力が低くなる。この状態はコールド状態と呼ばれ、このコールド状態では、放電始動期間に必要なエネルギーは比較的小さい。
一方、前回の放電終了後、時間が充分経過しておらず、管内温度が依然として高温で、管内圧力が依然として高い状態はホット状態と呼ばれ、このホット状態では、放電始動期間に必要なエネルギーは比較的大きい。
放電始動期間では、ホット状態でも、確実に放電を維持できるようにするため、充分なエネルギーを投入する必要がある。
したがって、制御回路7は、充分な出力を得るため、スイッチング素子Q,Q,Qのゲート周波数を共振周波数に合わせるようにする。あるいは、スイッチング素子Q,Q,Qのゲート位相を昇圧用共振回路4の出力電流ITrの位相に合わせるようにする。
なお、放電始動期間においては、ランプインピーダンスが放電待機期間に比べ低下するため、回路の共振周波数は、図12の右図に示すように、昇圧用共振回路4とコンデンサCsの定数及びHIDランプ6のインピーダンスにより決まる。
以下、制御回路7の処理内容を説明する。
制御回路7の放電始動検知回路9は、センシング回路8により検知されたランプ電流Iを監視して、HIDランプ6の放電始動を検知する。
即ち、放電始動まではランプ電流Iが流れないが、放電始動(ブレークダウン)すると、ランプ電流Iが流れ、センシング回路8のCTの一次側に電流が流れる。CTの一次側に電流が流れると、放電始動検知回路9の抵抗111の両端に、ランプ電流Iと同じ波形の電圧が発生する。
抵抗113,114及びコンデンサ115から構成されるフィルタ回路は、図9に示すように、ランプ電流Iと同じ波形の電圧を平滑化して、その電圧をコンパレータ116の−端子に出力する(電圧Aを参照)。
コンパレータ116は、−端子の電圧が抵抗117と抵抗118の中点電圧(電圧Bを参照)より高くなるとLレベル(GND)の信号を出力する。
コンデンサ119は、放電前においては、抵抗120によって電圧Vccまで充電されているが、コンパレータ116の出力がLレベルになると、GNDレベルまで放電する(電圧Cを参照)。
コンパレータ121は、コンデンサ119の電圧が抵抗122と抵抗123の中点電圧(電圧Dを参照)より低くなると、出力信号がHレベルであるVccまで立ち上がる(電圧Eを参照)。
そのコンパレータ121の立ち上がり信号は、放電始動検知信号として、自励ゲートパルス作成回路13及びCPU10に出力される。
なお、この放電始動検知は、ランプ電流Iの立ち上がりや、ランプ電圧Vの立ち下がりで代用してもよい。
自励ゲートパルス作成回路13は、放電始動検知回路9から放電始動検知信号を受けると、図2には示していないが、反転バッファ29の出力信号(図3の電圧Bを参照)をゲートパルス信号Qとして、ゲート出力切替回路17に出力する。
また、自励ゲートパルス作成回路13は、反転バッファ35の出力信号(図3の電圧Cを参照)をゲートパルス信号Qとして、ゲート出力切替回路17に出力する。
さらに、自励ゲートパルス作成回路13は、常時、Hレベルの信号をゲートパルス信号Qとして、ゲート出力切替回路17に出力する。
ゲート出力切替回路17は、上記のようにして、自励ゲートパルス作成回路13からゲートパルス信号を受けると、ゲートパルス信号をゲートドライブ回路18に出力する。
ゲートドライブ回路18は、ゲート出力切替回路17からゲートパルス信号を受けると、そのゲートパルス信号をスイッチング素子Q,Q,Qのゲートに出力することにより、スイッチング素子Q,Q,Qを駆動する。
これにより、スイッチング素子Q,Q,Qは、昇圧用共振回路4の共振周波数に等しい周波数で駆動される。ただし、この場合、スイッチング素子Q,Q,Qは、間欠出力は行わない。
したがって、放電始動期間では、HIDランプ6には共振素子定数とHIDランプ6のインピーダンスで決まるゲインで電力が供給され、この電力は最大供給電力になる。
C.過渡放電期間
車載用のヘッドライトとしては、所定の時間内に所望の光束を得なければならない。そのためには、各放電期間を経てハロゲン化金属を電離する過程まで急速に移行させる必要がある。このため、過渡放電期間では、定常放電期間の定格電力35Wよりも大きい電力(例えば、70W程度)を短時間に与えて、充分なエネルギーをHIDランプ6に投入しなければならない。
過渡放電期間では、ホット状態とコールド状態でHIDランプ6の挙動が異なる。このため、制御回路7は、HIDランプ6の状態を検知し、その状態に応じてHIDランプ6に投入するエネルギーを調整する必要がある。
HIDランプ6がホット状態の場合、絶縁破壊後のランプインピーダンスが高く、短時間で定常状態のインピーダンスまで移行するため、所望の光束に達するまでの時間が短くなる。このため、ホット状態では光束立ち上げ時に投入するエネルギーは少ない。
一方、コールド状態からの放電では、ランプインピーダンスが十数Ω程度と極端に低く、さらに光束を素早く立ち上げるためには、定格よりも大きい電力をランプに投入する必要がある。この場合、回路電流が増加し、回路損失が増大する。
このため、制御回路7は、スイッチング素子Q,Q,Qの駆動周波数を昇圧用共振回路4の共振周波数に合わせて、スイッチング素子Q,Q,Qを電流ゼロでスイッチングし、スイッチング素子Q,Q,Qの損失を低減する必要がある。また、電力調整のため、スイッチング素子Q,Q,Qを間欠に駆動して、電力投入と還流動作の比を調整する必要がある。
以下、制御回路7の処理内容を説明する。図10は過渡放電期間の駆動シーケンスを示すフローチャートである。
CPU10は、放電始動検知回路9から放電始動検知信号を受けると(ステップST1)、センシング回路8のPTにより検知されたHIDランプ6のランプ電圧Vを入力し、そのランプ電圧VからHIDランプ6の状態を判断する。
CPU10は、前回の定常点灯時のランプ電圧V(以下、記憶ランプ電圧VLSとする)を記憶しており、その記憶ランプ電圧VLSとセンシング回路8のPTから入力したランプ電圧Vを比較して、ホット状態とコールド状態を判別する。
例えば、そのランプ電圧Vが記憶ランプ電圧VLSの50%以上であれば、ホット状態であると認定し、50%以下であれば、コールド状態と認定する(ステップST2)。
CPU10は、コールド状態の場合、例えば、ポートP4から(a,b,c,d)=(0,1,0,0)を出力する(ステップST3)。
次に、CPU10は、センシング回路8のPTにより検知されたランプ電圧Vとセンシング回路8のCTにより検知されたランプ電流Iを乗算して、HIDランプ6の電力を演算し、HIDランプ6の電力が例えば70Wより大きいか否かを判定する(ステップST4)。
CPU10は、HIDランプ6の電力が70Wより大きい場合、HIDランプ6の電力を70Wまで下げるため、ポートP4から(a,b,c,d)=(0,0,1,0)を自励ゲートパルス作成回路13に出力する(ポートP4の出力を下位ビットにシフトする)ことにより、ゲート出力数を少なくする(ステップST5)。
CPU10は、HIDランプ6の電力が70Wより小さい場合、HIDランプ6の電力を70Wまで上げるため、ポートP4から(a,b,c,d)=(1,0,0,0)を自励ゲートパルス作成回路13に出力する(ポートP4の出力を上位ビットにシフトする)ことにより、ゲート出力数を多くする(ステップST6)。
ここでは、CPU10がステップST3において、ポートP4から(a,b,c,d)=(0,1,0,0)を出力する例を示したが、この例に限るものでない。
自励ゲートパルス作成回路13の動作は、放電待機期間のときと同じであるため説明を省略する。
CPU10は、ホット状態の場合、HIDランプ6の光束が規定の明るさになるように、センシング回路8のPTにより検知されたランプ電圧Vから必要な目標電流を演算し(例えば、目標電流=35W/現在のランプ電圧V)、ポートP2からその目標電流をDuty調整回路15に出力する。
また、CPU10は、ポートP1から矩形波パルスを他励発振回路14に出力し、ポートP3から他励ゲートパルス作成回路16により作成されたゲートパルス信号の選択指令(他励ゲートパルス)をゲート出力切替回路17に出力する。
これにより、他励発振回路14、Duty調整回路15及び他励ゲートパルス作成回路16が放電待機期間のときと同様に動作することにより、HIDランプ6の光束が規定の明るさになる電力に近づいていく(ステップST7)。
CPU10は、現在のランプ電圧Vと記憶ランプ電圧VLSを比較し(ステップST8)、現在のランプ電圧Vが記憶ランプ電圧VLSより大きくなるまで、ステップST7,ST8の処理を繰り返し継続する。
なお、他励ゲートパルス作成回路16により作成されるゲートパルス信号は、周波数が一定周期で変化するスウィープ波形となる。
D.定常放電期間
ハロゲン化金属のアーク放電による定常点灯時には、定格電力35Wが一定に保たれ、安定して放電が持続されなければならない。メタルハライドランプにおいて、点灯周波数は最も重要な要素のひとつであり、音響共鳴現象によって放電が不安定にならない周波数を選択する必要がある。この音響共鳴現象を防止するため、制御回路7としては、スイッチング素子Q,Q,Qの駆動周波数を一定周期で変調させる「周波数スウィープ方式」を用いる。また、デューティ幅制御を用いることにより、ランプ電力を35W一定に保つ動作をする。
以下、制御回路7の処理内容を説明する。
CPU10は、HIDランプ6が規定の光束値まで立ち上がると、HIDランプ6の光束を一定に保つため、ランプ電力を35W一定に保持する動作を行う。
即ち、CPU10は、HIDランプ6が所定のランプ電圧まで到達すると、現在のランプ電圧Vから換算される目標電流(例えば、35W/現在のランプ電圧V)をポートP2からDuty調整回路15に出力する。
また、CPU10は、ポートP1から矩形波パルスを他励発振回路14に出力し、ポートP3から他励ゲートパルス作成回路16により作成されたゲートパルス信号の選択指令(他励ゲートパルス)をゲート出力切替回路17に出力する。
これにより、他励発振回路14、Duty調整回路15及び他励ゲートパルス作成回路16が放電待機期間のときと同様に動作することにより、HIDランプ6の電力が35Wに保たれる。
なお、他励ゲートパルス作成回路16により作成されるゲートパルス信号は、周波数が一定周期で変化するスウィープ波形となる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、昇圧用共振回路4の共振周波数に等しい周波数でスイッチング素子Q,Q,Qを駆動する制御フェーズを有する制御回路7を設けるように構成したので、点灯始動後数秒以内に、HIDランプ6を規定の光束まで立ち上げることができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、昇圧用共振回路4の出力電流ITrを監視し、その出力電流ITrの零クロス点を基準にしてスイッチング素子Q,Q,Qを駆動するように構成したので、回路素子のばらつきに依存することなく、スイッチング素子Q,Q,Qの駆動周波数を共振周波数と等しくすることができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、コンデンサ21を介して、昇圧用共振回路4の出力電流ITrを監視するように構成したので、制御回路7がゲートパルス信号を作成する際の各素子の反応遅れを解消することができる効果を奏する。
実施の形態2.
図13はこの発明の実施の形態2による放電灯点灯装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
位相マッチング回路19は自励発振回路12により作成された基本クロックパルスと他励発振回路14により作成された基本クロックパルスを比較し、双方の基本クロックパルスの位相ずれを補正する。
間欠ゲートパルス作成回路20は過渡放電期間に、ゲートパルス信号の出力数を決定する。
図14は位相マッチング回路19の内部を示す構成図であり、図において、位相ずれ判定回路131は自励発振回路12により作成された基本クロックパルス(2次電流センシングパルス)と他励発振回路14により作成された基本クロックパルス(現在のゲートの基本クロックパルス)の位相ずれを判定し、現在のゲート信号の基本パルスが2次電流センシングパルスよりも遅れている場合、その遅れ時間だけLレベルの信号を出力し、現在のゲート信号の基本パルスが2次電流センシングパルスよりも進んでいる場合、その進み時間だけHレベルの信号を出力する。
位相ずれ判定回路131のEXOR回路132は2次電流センシングパルスと現在のゲートの基本クロックパルスとの排他的論理和を求め、双方のパルスの位相がずれているときのみHレベルの信号を出力する。
位相ずれ判定回路131のフリップフロップ133は、2次電流センシングパルスの立ち上がりが現在のゲートの基本クロックパルスより遅れている場合、Q端子からHレベルの信号を出力し、2次電流センシングパルスの立ち上がりが現在のゲートの基本クロックパルスより進んでいる場合、Q端子からLレベルの信号を出力する。
位相ずれ判定回路131のゲート回路134はEXOR回路132からHレベルの信号が出力されているときのみ、フリップフロップ131のQ端子から出力される信号を位相ずれ補正回路135に出力する。
位相ずれ補正回路135は2次電流センシングパルスと現在のゲートの基本クロックパルスとの位相ずれを補正する。
位相ずれ補正回路135の抵抗136,138は信号平滑化用の抵抗であり、コンデンサ137,139は信号平滑化用のコンデンサである。
オペアンプ144の−端子には位相ずれ判定回路131の出力信号が抵抗143を介して入力され、+端子にはHレベルの信号(電圧Vccが抵抗140,141により分圧された電圧)が抵抗142を介して入力され、−端子の入力が+端子の入力よりも大きい場合、出力が減少し、−端子の入力が+端子の入力よりも小さい場合、出力が増加する。抵抗145及びコンデンサ146はオペアンプ144の帰還回路を構成している。
ゲート148は抵抗147を介してオペアンプ144と接続され、CPU10が位相マッチング回路19の動作を許可すると導通状態になり、オペアンプ144の出力信号を他励発振回路14のトランジスタ56のベースに出力する。
なお、他励ゲートパルス作成回路16では、ゲートの周波数がトランジスタ56のベース電圧(リファレンス電圧)で決定され、オペアンプ144は−端子の入力と+端子の入力が等しくなるよう出力を調整するため、位相マッチング回路19が動作している間は、他励ゲート信号の基本クロックパルスの位相と昇圧用共振回路4の出力電流ITrの位相とが等しくなる。
この位相マッチング方式では、昇圧用共振回路4の出力電流ITrの位相とゲートパルス信号の位相が整合するまでの時間がオペアンプ144の積分時定数により決まるため、自励駆動方式よりも位相の整合に時間がかかる。これにより、CT11に予期せぬノイズなどが入力された場合にも誤動作することなく、スイッチング素子Q,Q,Qの駆動周波数を一定に保持することができる。
図16は間欠ゲートパルス作成回路20の内部を示す構成図であり、図において、シフトレジスタ151のCLK端子には他励発振回路14により作成された基本クロックパルスがクロック信号として入力され、そのクロック信号の立ち上がり毎に、Q1,Q2,Q3,Q4端子から順番にHレベルの信号が出力される。
リセット回路152はCPU10のポートP4から出力される信号(a,b,c,d)と、シフトレジスタ151の(Q1,Q2,Q3,Q4)を比較してゲート信号の出力数を決定する。即ち、Q1端子の信号と信号a、Q2端子の信号と信号b、Q3端子の信号と信号c、Q4端子の信号と信号dをそれぞれ比較し、各ペアがHレベルとなるタイミングで、リセット回路152のRST端子からシフトレジスタ151のRST端子にリセット信号を出力し、Q1,Q2,Q3,Q4端子の出力をLレベルにする。
例えば、(a,b,c,d)=(1,0,0,0)の場合、Q1端子の信号がHレベルになる度に、シフトレジスタ151がリセットされるため、Q1端子の出力は、立ち上がりからリセットまでの期間だけHレベルとなり、その他はLレベルとなる。例えば、(a,b,c,d)=(0,1,0,0)の場合、Q2端子の信号がHレベルになった瞬間に、シフトレジスタ151がリセットされるため、Q1端子の出力は基本クロックを2分周した波形となる。
反転バッファ153はシフトレジスタ151のQ1端子の信号を反転し、反転バッファ154は他励発振回路14により作成された基本クロックパルスを反転する。
NAND回路155はシフトレジスタ151のQ1端子の信号と反転バッファ154により反転された基本クロックパルスの否定論理積を求め、NAND回路156は反転バッファ153の出力信号と他励発振回路14により作成された基本クロックパルスの否定論理積を求めることにより、間欠出力のゲートパルス信号を作成する。
次に動作について説明する。
一般的に、LC共振回路の入力と出力の関係は、図18の上図に示すように、共振周波数で出力/入力が最大値をとるような特性になる。
また、入力と出力の位相の関係は、周波数が共振周波数の場合は位相ずれがなく、周波数が共振周波数よりも低い場合は、電流進み位相になる。また、周波数が共振周波数よりも高い場合は、電流遅れ位相になる。
この特性は、放電灯点灯装置でも同様であり、入力はプッシュプルトランスTrの二次巻線間電圧、出力はランプ電流である。したがって、プッシュプルトランスTrの二次巻線間電圧と、プッシュプルトランスTrの出力電流の位相差を検知し、その位相差が零になるように補正をかけることにより、ゲートの駆動周波数と回路の共振周波数を合わせることが可能となる。
以下、具体的に説明する。
A.放電待機期間
例えば、ユーザが図示せぬ点灯スイッチをオンすると、放電灯点灯装置が電源と接続され、放電灯点灯装置のCPU10が電源接続を検知する。
CPU10は、電源接続を検知すると、他励発振回路14のキャリア波作成リファレンス電圧(図4のトランジスタ56のベース電圧)が、位相マッチング回路19から出力されるように、ポートP3を設定する。
他励発振回路14は、位相マッチング回路19からキャリア波作成リファレンス電圧が与えられると、上記実施の形態1と同様にして、基本クロックパルスを作成する。
また、CPU10は、ポートP4から信号(a,b,c,d)を間欠ゲートパルス作成回路20に出力するとともに、ポートP3から間欠ゲートパルス作成回路20により作成されたゲートパルス信号の選択を指示する選択指令をゲート出力切替回路17に出力する。
これにより、間欠ゲートパルス作成回路20により作成されたゲートパルス信号がゲートドライブ回路18に出力され、そのゲートパルス信号にしたがってスイッチング素子Q,Q,Qが駆動される。
即ち、デューティ50%で、キャリア波作成リファレンス電圧の初期値により決まる周波数のゲートパルス信号によって、スイッチング素子Q,Q,Qが駆動される。
スイッチング素子Q,Q,Qがオンオフすると、昇圧用共振回路4に電流が流れるが、HIDランプ6には電流は流れない。
これにより、自励発振回路12により作成された基本クロックパルス(2次電流センシングパルス)が位相マッチング回路19に入力され、位相マッチング回路19が他励発振回路14により作成された基本クロックパルス(現在のゲートパルス信号の基本クロックパルス)と2次電流センシングパルスの位相が一致するように、キャリア波作成リファレンス電圧を調整する。
現在のゲートパルス信号の基本クロックパルスと2次電流センシングパルスの位相が一致すると、スイッチング素子Q,Q,Qは昇圧用共振回路4の共振周波数で駆動される。
これにより、昇圧用共振回路4のコンデンサCpに例えば2kV程度の高電圧が発生し、イグニッション用昇圧回路5によってコンデンサCsが充電される。コンデンサCsの両端電圧はランプの両端電圧でもある。HIDランプ6のランプ電圧Vがブレークダウン可能な電圧に達すると、HIDランプが放電始動する。
ここで、ランプ電圧昇圧時には、HIDランプ6がブレークダウンできる電圧まで昇圧できれば、スイッチング素子Q,Q,Qは間欠駆動でもよい。
B.放電始動期間
HIDランプ6がブレークダウンすると、放電始動検知回路9から放電始動検知信号がゲート出力切替回路18に出力される。
ゲート出力切替回路18は、放電始動検知回路9から放電始動検知信号を受けると、数百マイクロ秒から数ミリ秒の間、自励発振回路12により作成された基本クロックパルスをゲートパルス信号として選択し、そのゲートパルス信号をゲートドライブ回路18に出力する。
放電始動時には、HIDランプ6が放電を維持するに充分なエネルギーを投入する必要があるため、スイッチング素子Q,Q,Qが昇圧用共振回路4の共振周波数で駆動する必要がある。これに対して、イグニッション前後では、共振周波数が急激に変化するが、位相マッチング回路19では、瞬時にゲートパルス信号の位相と昇圧用共振回路4の出力電流ITrの位相とを整合させることができないため、自励発信回路12により作成された基本クロックパルスをゲートパルス信号とする必要がある。
自励発信回路12により作成された基本クロックパルスをスイッチング素子Q,Q,Qのゲートパルス信号とする期間は放電始動期間のみである。
C.過渡放電期間
CPU10は、放電始動検知回路9から放電始動検知信号を受けると、上記実施の形態1と同様に、センシング回路8のPTにより検知されたHIDランプ6のランプ電圧Vを入力し、そのランプ電圧VからHIDランプ6の状態を判断する。
CPU10は、前回の定常点灯時のランプ電圧V(記憶ランプ電圧VLS)を記憶しており、その記憶ランプ電圧VLSとセンシング回路8のPTから入力したランプ電圧Vを比較して、ホット状態とコールド状態を判別する。
CPU10は、コールド状態の場合、他励発振回路14のキャリア波作成リファレンス電圧(図4のトランジスタ56のベース電圧)が、位相マッチング回路19から出力されるように、ポートP3を設定する。
他励発振回路14は、位相マッチング回路19からキャリア波作成リファレンス電圧が与えられると、上記実施の形態1と同様にして、基本クロックパルスを作成する。
他励ゲートパルス作成回路16は、他励発振回路14が基本クロックパルスを作成すると、上記実施の形態1と同様に、その基本クロックパルスとDuty調整回路15の出力信号に応じてスイッチング素子Q,Q,Qを駆動するゲートパルス信号を作成する。
次に、CPU10は、上記実施の形態1と同様に、ポートP4から(a,b,c,d)=(0,1,0,0)を出力し、センシング回路8のPTにより検知されたランプ電圧Vとセンシング回路8のCTにより検知されたランプ電流Iを乗算して、HIDランプ6の電力を演算し、HIDランプ6の電力が例えば70Wより大きいか否かを判定する。
CPU10は、HIDランプ6の電力が70Wより大きい場合、HIDランプ6の電力を70Wまで下げるため、上記実施の形態1と同様に、ポートP4から(a,b,c,d)=(0,0,1,0)を自励ゲートパルス作成回路13に出力することにより、ゲート出力数を少なくする。
一方、HIDランプ6の電力が70Wより小さい場合、HIDランプ6の電力を70Wまで上げるため、上記実施の形態1と同様に、ポートP4から(a,b,c,d)=(1,0,0,0)を自励ゲートパルス作成回路13に出力することにより、ゲート出力数を多くする。
CPU10は、ホット状態の場合、HIDランプ6の光束が規定の明るさになるように、センシング回路8のPTにより検知されたランプ電圧Vから必要な目標電流を演算し(例えば、目標電流=35W/現在のランプ電圧V)、ポートP2からその目標電流をDuty調整回路15に出力する。
また、CPU10は、ポートP1から矩形波パルスを他励発振回路14に出力し、ポートP3から他励ゲートパルス作成回路16により作成されたゲートパルス信号の選択指令(他励ゲートパルス)をゲート出力切替回路17に出力する。
これにより、他励発振回路14、Duty調整回路15及び他励ゲートパルス作成回路16が動作することにより、HIDランプ6の光束が規定の明るさになる電力に近づいていく。
D.定常放電期間
CPU10は、HIDランプ6が規定の光束値まで立ち上がると、HIDランプ6の光束を一定に保つため、ランプ電力を35W一定に保持する動作を行う。
即ち、CPU10は、HIDランプ6が所定のランプ電圧まで到達すると、現在のランプ電圧Vから換算される目標電流(例えば、35W/現在のランプ電圧V)をポートP2からDuty調整回路15に出力する。
また、CPU10は、ポートP1から矩形波パルスを他励発振回路14に出力し、ポートP3から他励ゲートパルス作成回路16により作成されたゲートパルス信号の選択指令(他励ゲートパルス)をゲート出力切替回路17に出力する。
これにより、他励発振回路14、Duty調整回路15及び他励ゲートパルス作成回路16が動作することにより、HIDランプ6の電力が35Wに保たれる。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、プッシュプルトランスTrの二次巻線間電圧と出力電流ITrの位相差を検出し、その位相差を解消する周波数でスイッチング素子Q,Q,Qを駆動するように構成したので、スイッチング素子Q,Q,Qの駆動周波数を昇圧用共振回路4の共振周波数に合わせることができる効果を奏する。
また、この実施の形態2によれば、位相ずれ補正回路135のオペアンプ144の積分時定数を適宜設定することにより、位相差を検出してから、その位相差を解消するまでに要する時間を設定することができるので、フィードバックの時定数が大きくなるように設定すれば、予期せぬ外乱などが入っても、その外乱の影響を軽減することができるようになり、その結果、誤動作の発生を軽減することができる効果を奏する。
また、この実施の形態2によれば、HIDランプ6の放電始動を検知すると、HIDランプ6のランプ電流Iを監視し、そのランプ電流Iの零クロス点でスイッチング素子Q,Q,Qのオンオフ状態を反転させるように構成したので、放電始動時に共振周波数が急激に変化しても、その共振周波数に対応するゲートパルス信号を出力して、放電維持に充分な電力をHIDランプ6に供給することができる効果を奏する。
この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置を示す構成図である。 自励発振回路及び自励ゲートパルス作成回路の内部を示す構成図である。 自励発振回路及び自励ゲートパルス作成回路の内部波形を示す説明図である。 他励発振回路の内部を示す構成図である。 他励発振回路の内部波形を示す説明図である。 Duty調整回路及び他励ゲートパルス作成回路の内部を示す構成図である。 Duty調整回路及び他励ゲートパルス作成回路の内部波形を示す説明図である。 放電始動検知回路の内部を示す構成図である。 放電始動検知回路の内部波形を示す説明図である。 過渡放電期間の駆動シーケンスを示すフローチャートである。 HIDの各フェーズにおいて、放電灯点灯装置に要求される特性と制御回路の動作を示す説明図である。 放電前後の状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置を示す構成図である。 位相マッチング回路の内部を示す構成図である。 位相マッチング回路の内部波形を示す説明図である。 間欠ゲートパルス作成回路の内部を示す構成図である。 間欠ゲートパルス作成回路の内部波形を示す説明図である。 LC共振回路の入力と出力の関係を示す説明図である。
符号の説明
1 直流電源、2 平滑用コンデンサ、3 DC/AC昇圧回路(変換昇圧手段)、4 昇圧用共振回路、5 イグニッション用昇圧回路、6 HIDランプ(放電灯)、7 制御回路、8 センシング回路、9 放電始動検知回路、10 CPU、11 CT、12 自励発振回路、13 自励ゲートパルス作成回路、14 他励発振回路、15 Duty調整回路、16 他励ゲートパルス作成回路、17 ゲート出力切替回路、18 ゲートドライブ回路、19 位相マッチング回路、20 間欠ゲートパルス作成回路、21 コンデンサ、22,26,33,51〜54,57,58,59,60,63,64,65,68,69,71,74,81,82,85,86,89,90,91,92,93,96,101,111,113,114,117,118,120,122,123,124,136,138,140,141,142,143,145,147 抵抗、23,24 ダイオード、25 コンデンサ、27,28,29 反転バッファ、31 シフトレジスタ、32 リセット回路、34 コンデンサ、35 反転バッファ、36 反転バッファ、37〜41 NAND回路、55 コンデンサ、56 トランジスタ、61 トランジスタ、62 コンデンサ、66 コンパレータ、67 ダイオード、70 トランジスタ、72,73 ダイオード、75 フリップフロップ、83 オペアンプ、84 ダイオード、87 コンパレータ、88 トランジスタ、94 コンデンサ、95 トランジスタ、102,103 NAND回路、112 ダイオード、115 コンデンサ、116 コンパレータ、119 コンデンサ、121 コンパレータ、131 位相ずれ判定回路、132 EXOR回路、133 フリップフロップ、134 ゲート回路、135 位相ずれ補正回路、137,139 コンデンサ、144 オペアンプ、146 コンデンサ、148 ゲート、151 シフトレジスタ、152 リセット回路、153 反転バッファ、154 反転バッファ、155 NAND回路、156 NAND回路。

Claims (6)

  1. 直流電源の電源電圧を直流電圧から交流電圧に変換するとともに、その電源電圧を昇圧する変換昇圧手段と、上記変換昇圧手段により昇圧された電源電圧を放電灯に供給する共振回路と、上記共振回路の共振周波数に等しい周波数で上記変換昇圧手段を構成しているスイッチング素子を駆動する制御フェーズを有する制御回路とを備えた放電灯点灯装置。
  2. 制御回路は、変換昇圧手段の出力電流を監視し、その出力電流の零クロス点を基準にしてスイッチング素子を駆動することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 制御回路は、コンデンサを介して、変換昇圧手段の出力電流を監視することを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 制御回路は、変換昇圧手段の出力電圧と出力電流の位相差を検出し、その位相差を解消する周波数でスイッチング素子を駆動することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 制御回路は、位相差を検出してから、その位相差を解消するまでに要する時間の設定を受け付けることを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 制御回路は、放電灯の放電始動を検知すると、その放電灯のランプ電流を監視し、そのランプ電流の零クロス点でスイッチング素子のオンオフ状態を反転させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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