JP2006113441A - 線状体及びその製造方法 - Google Patents

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明義 野口
Takeshi Tsumura
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Abstract

【課題】 クリーニングによっても消去されることがないとともに、計尺を不要にして所定位置が特定され、しかも、所定位置において、治具を不要にして外被を除去することができる線状体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 ガラス光ファイバ上に紫外線硬化樹脂と着色とが施されて得られたガラス光ファイバ着色心線11上に、外被13を被覆し、この外被13に、表面円周上に複数個の一群の凹部15が形成され、前記一群の凹部15が軸線方向に所定間隔kで形成される。この一群の凹部15の形状は、軸線方向の引張り外力を加えることで、外被13が分断される機能を有することが望ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、切断、外被除去して使用される線状体(以降、本明細書で言う線状体とは、光ファイバを有する線状体で、具体的には、外被付き光ファイバ心線、光ファイバコード、光ファイバケーブルを指す。)及びその製造方法に関する。
メタルケーブルや光ファイバなどの線状体を、所定長に切断して使用することは一般的に行われている。例えば、長尺なメタルケーブルを特定長さに切断し、その両端部にコネクタを取付けてコネクタ付きケーブルを製造出荷する場合や、布設現場で相手ケーブルと接続する場合に余長部を除去する場合などである。
これらの場合に、多数本のケーブルを一本ずつ定規などで計尺して切断し、さらに導体を露出させるために、外被除去長を計尺して端末処理を行っていたのでは、作業性が悪く不合理である。そこで、従来技術では、下記特許文献1に開示されているように、ケーブル製造時、予めシース表面円周上に単位長毎に帯状のマークと連続した数値を印字し、長さが容易に分かり切断に便利となるような工夫がなされていた。
特開平11−306874号公報
しかしながら、光ファイバなどでは、細径で印刷面が極めて小さいため、表示が困難であることに加え、例えば、布設作業時の印刷面の僅かな擦れでメータマークを消す虞があった。また、特に光ファイバでは、端末処理時に接続部でのクリーン度を確保するため、アルコールで拭いてクリーニングを行うと、外被上のメータマークまでも消されてしまう場合があった。さらに、メータマークが外被上を軸線に沿って所定間隔で直線上に形成されたものであると、全周囲からの視認が不可能となり、布設状態によっては付与したメータマークが利用できない不具合があった。
本発明の目的は、クリーニングによっても消去されることがないとともに、計尺を不要にして所定位置が特定され、しかも、所定位置において、治具を不要にして外被を除去することができ、よって、コネクタ接続などの作業性向上が図れる線状体及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の線状体は、光ファイバを有する線状体の外被に、表面円周上に複数個の一群の凹部が形成され、前記一群の凹部が軸線方向に所定間隔で形成されたことを特徴とする。
この線状体では、軸線方向の所定間隔に凹部が形成され、この凹部が所定長さを表す目盛りとして働き、定規などによる計尺を行うことなく、所定位置(長さ)が特定可能となる。また、凹部が周方向に複数個形成されることで、円周方向の任意の位置からの凹部の視認が可能となる。
請求項2記載の線状体は、前記一群の凹部の形状は、軸線方向の引張り外力を加えることで前記外被が分断される機能を有することを特徴とする。
この線状体では、所定位置を表す凹部に対し、軸線方向の引張り外力が加えられると、外被が当該凹部の位置で分断され、治具を不要にした所定位置での外被の除去が可能となる。これにより、コネクタ接続などの取付け作業性が高められる。
請求項3記載の線状体は、前記一群の凹部は、隣接する他の一群の凹部と識別可能に形成されていることを特徴とする。
この線状体では、用途により異なる種々の切断位置や外被除去位置などが、凹部と他の凹部との組み合わせによって多種で表現可能となり、凹部による視認機能が拡張される。
請求項4記載の線状体は、前記外被は熱可塑性樹脂材料で形成され、前記凹部が形成されている部分の前記外被の厚さが0.2mm以下であり、前記一群の凹部において、凹部間の間隔は、周方向の凹部の長さと同等以下に設定されていることを特徴とする。
この線状体では、凹部における外被の軸線方向の引っ張り強度が、軸線方向の離反力のみによって分離可能な程度まで低下され、特別な工具を用いた切り込み作業を行うことなく外被の除去が可能となる。なお、凹部が形成されている部分の外被の厚さ(外被切り残し部厚さ)は、零mmでも良い。
請求項5記載の線状体の製造方法は、光ファイバを有する線状体ワークを被覆装置内に連続走行させ、前記線状体ワークの外周に熱硬化型樹脂の被覆を施す際に、前記被覆の表面円周上に複数個の一群の凹部を軸線方向に所定間隔で形成し、その後、前記熱硬化型樹脂を硬化させることを特徴とする。
この線状体の製造方法では、軟化状態の熱硬化型樹脂に対して凹部付けがなされ、容易な凹部付けが可能になるとともに、凹部付けの際の半径方向内側に働く押し付け力が光ファイバを有する線状体ワークに過剰に作用しなくなり、線状体ワークに対する外傷が回避される。
なお、ここで言う線状体ワークとは、被覆処理が施される線状体を対象としたもので、光ファイバ心線、光ファイバコード、光ファイバケーブル等の全ての線状体を含む。
請求項6記載の線状体の製造方法は、前記線状体ワークの外周に前記熱硬化型樹脂の被覆を施す際に、ダイスを通過させ、前記凹部を形成するための凸部を前記ダイス内面に円周方向に配置し、経時に前記ダイス内面上に突出させることを特徴とする。
この線状体の製造方法では、熱硬化型樹脂の被覆された線状体ワークが円周方向に配置した複数の凸部によって押圧され、外被の円周方向に複数個の一群の凹部が形成されるとともに、線状体ワークに、軸線を曲げる方向の応力を加えることなく凹部付けが可能となる。
請求項7記載の線状体の製造方法は、前記ダイスに前記凸部を走行方向に複数段設け、隣接する段の凸部の形状が異なり、前記ダイス内面上に突出させる凸部の段を経時的に選択することを特徴とする。
この線状体の製造方法では、線状体ワークの走行方向に亘りダイスに複数段に設けた異なる形状の凸部が、線状体の走行速度、あるいは、被覆樹脂の押出し速度等に応じて経時的に突出して、異なる複数種類の凹部を連続走行する線状体ワークに対して連続して形成可能となる。
請求項8記載の線状体の製造方法は、前記凸部は走行方向に回転するローラ上に複数個設けられ、隣接する凸部の形状が異なり、前記ダイス内面上に凸部を経時的に変化させることを特徴とする。
この線状体の製造方法では、ローラの回転によって異なる形状の凸部を経時的に突出させることにより、異なる複数種類の凹部を連続走行する線状体ワークに対して連続して形成可能となる。
本発明に係る線状体によれば、光ファイバを有する線状体の外被に、表面円周上に複数個の一群の凹部を形成するとともに、この一群の凹部を軸線方向に所定間隔で形成したので、計尺を不要にして所定位置が特定でき、切断位置や外被除去位置などの視認が可能となり、加工性を向上させることができる。
本発明に係る線状体の製造方法によれば、線状体ワークの外周に熱硬化型樹脂の被覆を施した際に、この熱硬化型樹脂が硬化する前に、被覆の表面円周上に複数個の一群の凹部を軸線方向に所定間隔で形成する凹部付けを行うので、軟化状態の熱硬化型樹脂に対する容易な凹部付けが可能となり、連続走行する線状体ワークに対し、外傷を回避しながら、複数個の凹部を効率よく付与することができる。
以下、本発明に係る線状体及びその製造方法の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、線状体として被覆付き光ファイバ心線が適用された場合について説明する。従って、以下、線状体は光ファイバとして記述する。
図1は本発明に係る光ファイバの斜視図、図2は異なる凹部の形成例を(a)(b)(c)に表した光ファイバの斜視図、図3は凹部の拡大平面図、図4は外被切り残し部厚さを表す光ファイバの斜視図である。
本実施の形態による被覆付き光ファイバ心線(光ファイバ)100は、ガラス光ファイバ上に紫外線硬化樹脂と着色とが施されて得られたガラス光ファイバ着色心線11上に、外被13が被覆され、この外被13に、表面円周上に複数個の一群の凹部15が、軸線方向に所定の長さSで形成されてなる。
一群の凹部15の形状は、軸線方向の引張り外力を加えることで、外被13が分断される機能を有する。すなわち、外被13は、凹部15が形成されている部分の厚さ(外被切り残し部厚さ)が薄厚となり、凹部15における外被13の軸線方向の引っ張り強度が他の肉厚部位より低下する。これにより、凹部15の形成された外被13では、軸線方向の引張り外力が加えられると、外被13が当該凹部15の位置で分断され、外被13の除去が可能となる。
光ファイバ100は、図2に示すように、一群の凹部15に対し、凹部の大きさ、深さ、形状又は配色の少なくとも一つが異なって隣接する他の凹部15A,15B,15Cが、組み合わされて軸線方向に所定間隔kで形成されてもよい。この場合、他の凹部は、図2(a)に示すように、円形状の凹部15Aや、図2(b)に示す円周方向に長いスリット状の凹部15Bや、図2(c)に示す軸線方向に長い矩形孔状の凹部15Cとすることができる。このように、凹部15に対し、軸線方向の所定間隔kで、他の凹部15A,15B,15Cを形成することで、用途により異なる種々の切断位置や外被除去位置などが、凹部15と他の凹部15A,15B,15Cとの組み合わせによって多種で表現可能となり、凹部による視認機能が拡張されるとともに、識別機能が増長されることになる。
また、光ファイバ100は、外被13が熱可塑性樹脂材料で形成された場合、凹部15の形成されている部分の図4に示す外被13の厚さ(外被切り残し部厚さ)tが0.2mm以下で、かつ周方向の凹部15間の図3に示す間隔pが凹部15の周方向の長さdと同等以下に設定されることが好ましい。この根拠は、後の実施例1によって明らかとなる。このような設定寸法で凹部15が形成されることで、凹部15における外被13の軸線方向の引っ張り強度が、軸線方向の離反力のみによって分離可能な程度まで低下され、特別な工具を用いた切り込み作業を行うことなく外被13の除去が可能となる。なお、この設定寸法は、他の凹部15A,15B,15Cについても同様に適用可能であることは言うまでもない。
このように、光ファイバ100では、軸線方向の所定間隔に凹部15が形成され、この凹部15が所定長さSを表す目盛りとして働き、定規などによる計尺を行うことなく、所定位置(長さ)が特定可能となる。また、表面円周上に複数個の一群の凹部15が形成されることで、円周方向の任意の位置からの当該凹部15の視認が可能となる。
したがって、上記の光ファイバ100によれば、外被13に、軸線方向の所定の長さSに周方向に亘って複数個の凹部15を形成したので、計尺を不要にして所定位置が特定でき、切断位置や外被除去位置などの視認が可能となり、加工性を向上させることができる。また、外被13に凹部15を形成するので、クリーニングによっても消去されることがない。
次に、凹部15を形成するための凹部形成ライン及びそれを用いた光ファイバ100の製造方法を説明する。
図5は凹部形成ラインの概略を表した構成図、図6は凹部形成装置の動作説明図である。
凹部15を形成するための凹部形成ラインは、図5に示すように、ガラス光ファイバ着色心線11の繰り出しロール17と、巻き取りロール19との間に、被覆装置21,凹部形成装置23,冷却槽25,長さ計尺カウンタ27とが順次介装されている。繰り出しロール17から送り出されたガラス光ファイバ着色心線11は、被覆装置21によって外被13が被覆され、外被13の硬化前に凹部形成装置23内を連続走行することによって外被13の表面に凹部15が形成され、その後冷却槽25によって冷却されて外被13が硬化される。
長さ計尺カウンタ27は、一定間隔(例えば10cm間隔)で発生させるパルス信号を計数することで、光ファイバ100の長さ情報を凹部形成装置23へ出力する。これを受けた凹部形成装置23は、所定間隔k毎に作動して光ファイバワーク100aに対して凹部付けを行う。
凹部形成装置23は、ガラス光ファイバ着色心線11に熱硬化型樹脂の被覆を施した線状体ワーク100aに対し、当該線状体ワーク100aが通過して外被表面円周上に凹部15付けを行うためのダイス33を備える。
ダイス33は、図6(a)に示すように、凹部15を形成するための凸部31がダイス内面の円周方向に複数配置され、凸部31は、図6(b)に示すように、線状体ワーク100aの走行速度に応じて経時的にダイス内面上に突出する。図6には4つの凸部31が設けられる場合を図示するが、4つ以上の多数であってもよい。なお、凹部15の視認性を考慮すると、少なくとも2つの凸部31を有していることが必要な構成要件となる。この凹部形成装置23が用いられることで、熱硬化型樹脂の被覆された線状体ワーク100aが図6(b)に示すように円周方向複数の凸部31によって同時に押圧され、外被13の円周方向に同時に複数の凹部15が形成される。この際、線状体ワーク100aには、軸線を曲げる方向の応力を加えることなく凹部付けが可能となる。
なお、凸部31は、上記の記載では、線状体ワーク100aの走行速度に応じて経時的に突出させるとしたが、樹脂被覆の押出し速度に応じて突出させるものであっても良い。
すなわち、凹部形成ラインによる光ファイバ100の凹部付けでは、連続走行する線状体ワーク100aを被覆装置21に通し、線状体ワーク100aの外面に熱硬化型樹脂を被覆する。そして、この熱硬化型樹脂が硬化する前に、凹部形成装置23によって軸線方向の所定間隔に周方向に亘って複数個の凹部15を形成する凹部付けを行う。したがって、軟化状態の熱硬化型樹脂に対して凹部付けがなされ、容易な凹部付けが可能になるとともに、凹部付けの際の半径方向内側に働く押し付け力が線状体ワーク100aに過剰に作用しなくなり、線状体ワーク100aに対する外傷が回避されるようになっている。
なお、図例では一台の凹部形成装置23を配置しているが、複数台の凹部形成装置23、或いは隣接する段の凸部の形状が異なる複数のダイス33を多段状に備えた凹部形成装置、または異なる形状の凸部を外周縁に設けて回転するローラを備えた凹部形成装置を設置し、長さ計尺カウンタ27と連動させて凸部を経時的に変化させることで、1m間隔の間に、さらに10cm間隔などで異なる深さ、大きさ、形状の他の凹部15A,15B,15Cを付けることや、フィート単位での凹部付け加工も可能となる。このような構成とすることで、連続走行する線状体ワーク100aの軸線方向所定間隔毎に、深さ、大きさ、形状の異なる複数種類の凹部15、他の凹部15A,15B,15Cが連続形成可能となる。
また、凹部形成装置23は、線状体ワーク100aと凸部31との間に、着色リボンの走行路を設けることで、押圧と同時にインクを転写させることができる。これにより、任意の色が凹部15に着色可能となり、色の異なる凹部15の形成された光ファイバ100も製造することができる。
したがって、この線状体の製造方法によれば、線状体ワーク100aを被覆装置21に通して外面に熱硬化型樹脂を被覆し、この熱硬化型樹脂が硬化する前に、軸線方向の所定間隔kに、周方向に亘って複数個の一群の凹部15を形成する凹部付けを行うので、軟化状態の熱硬化型樹脂に対する容易な凹部付けが可能となり、連続走行する線状体ワーク100aに対し、外傷を回避しながら、周方向に亘る複数個の一群の凹部15を、効率よく付与することができる。
次に、上記の実施の形態と同様の構成を有する光ファイバを実際に製造し、検証を行った結果を説明する。
図7は実施例により得た光ファイバの断面図である。
凹部形成ラインの構成は、1m間隔で電気信号を発生するように長さ計尺用カウンタを設定し、その情報と連動して径方向に進退する凹凸付ダイスを被覆押出機の直後に設置した。
これにより外被の円周方向4箇所にd=0.2mm長さの凹部が、軸線方向にS=1m間隔で付いた光ファイバ(被覆付き光ファイバ心線)を製造した。この被覆付き光ファイバ心線41は、図7に示すように、直径a=0.125mmのガラス光ファイバ43上に、紫外線硬化樹脂と着色を施した直径b=0.25mmのガラス光ファイバ着色心線45を得、このガラス光ファイバ着色心線45上に引張り伸びが100%、引張り強度が6Mpa(JIS K 6723による)の難燃ポリエチレンと、伸びが500%、引張り強度が2Mpaのポリエチレンとを厚みT=0.325mmで被覆し、外径D=0.9mmに仕上げた。
完成した被覆付き光ファイバ心線41は、外被上に設けられた周方向の凹部により、容易に1mの長さを認識することができ、その凹部を起点とし、外被を除去する工具を使用しての除去が可能であった。
次いで、凹部における外被の残部厚さ(外被切り残し部厚さ)と凹部の間隔を変え、外被を除去する工具を使用することなく、除去が可能な条件を探った。その結果、下表1,2の通り、外被切り残し部厚さ(円周断面方向に凹部が形成されていない外被が繋がっている部分の厚さ)tが0.2mm以下で、かつ凹部の間隔が凹部の周方向の長さdと同等以下で、問題なく外被の除去が可能となることが判った。なお、表中、「d」は凹部の周方向の長さを示す。「良好」とは、試料数3で問題なく被覆除去が可能であったことを示す。「外被伸びあり」とは、試料数3で1本でもコネクタ付けが困難と予想される外被伸びが認められたことを示す。
Figure 2006113441
Figure 2006113441
なお、加熱溶融状態で着色又は無着色のガラス若しくはプラスチック光ファイバ上に連続的に押し出される外被は、硬化する前に容易に凹部付け加工ができるものであればよいため、上記ポリエチレン以外に外被として使用されることが多い、例えばPVCなどの熱可塑性プラスチック材料であっても対応可能である。また、同等材料であれば、光ファイバコード、光ファイバケーブルにも適用可能である。
さらに、凹部の深さは、被覆付き光ファイバ心線、光ファイバコード、及び光ファイバケーブルにおける線状体ワークに到達しない方が下部材料(ガラス光ファイバやガラス光ファイバ着色心線)を傷つけないので望ましいが、工具を使用することなく被覆を取り去るためには、被覆下部に到達(外被切り残し部厚さが零と)してもよい。なお、周知の螺旋状ミシン目は、外被の切り際が斜めとなるため、計尺やコネクタなどの部品取付けには不向きである。
本発明に係る光ファイバの斜視図である。 異なる凹部の形成例を(a)(b)(c)に表した光ファイバの斜視図である。 凹部の拡大平面図である。 外被切り残し部厚さを表す光ファイバの斜視図である。 凹部形成ラインの概略を表した構成図である。 凹部形成装置の動作説明図である。 実施例により得た光ファイバの断面図である。
符号の説明
13 外被
15 凹部
15A,15B,15C 他の凹部
21 被覆装置
31 凸部
33 ダイス
100 光ファイバ(光ファイバ心線、光ファイバコード、光ファイバケーブル)
100a 線状体ワーク
d 凹部の周方向の長さ
p 凹部間の間隔
t 外被切り残し部厚さ

Claims (8)

  1. 光ファイバを有する線状体の外被に、表面円周上に複数個の一群の凹部が形成され、前記一群の凹部が軸線方向に所定間隔で形成された線状体。
  2. 前記一群の凹部の形状は、軸線方向の引張り外力を加えることで前記外被が分断される機能を有することを特徴とする請求項1記載の線状体。
  3. 前記一群の凹部は、隣接する他の一群の凹部と識別可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の線状体。
  4. 前記外被は熱可塑性樹脂材料で形成され、前記凹部が形成されている部分の前記外被の厚さが0.2mm以下であり、前記一群の凹部において、凹部間の間隔は、周方向の凹部の長さと同等以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の線状体。
  5. 光ファイバを有する線状体ワークを被覆装置内に連続走行させ、前記線状体ワークの外周に熱硬化型樹脂の被覆を施す際に、前記被覆の表面円周上に複数個の一群の凹部を軸線方向に所定間隔で形成し、その後、前記熱硬化型樹脂を硬化させることを特徴とする線状体の製造方法。
  6. 前記線状体ワークの外周に前記熱硬化型樹脂の被覆を施す際に、ダイスを通過させ、前記凹部を形成するための凸部を前記ダイス内面に円周方向に配置し、経時に前記ダイス内面上に突出させることを特徴とする請求項5記載の線状体の製造方法。
  7. 前記ダイスに前記凸部を走行方向に複数段設け、隣接する段の凸部の形状が異なり、前記ダイス内面上に突出させる凸部の段を経時的に選択することを特徴とする請求項6記載の線状体の製造方法。
  8. 前記凸部は走行方向に回転するローラ上に複数個設けられ、隣接する凸部の形状が異なり、前記ダイス内面上に凸部を経時的に変化させることを特徴とする請求項6記載の線状体の製造方法。
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