JP2006112025A - 弾性不織布及びこれを用いた繊維製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エラストマー長繊維と非エラストマー繊維とを、エラストマー長繊維/非エラストマー繊維=50/50〜95/5の重量比で含有する不織布であって、不織布の50%伸長時の伸長回復率が70%以上、かつ重ね合わせた2枚の不織布を剥がす時の強度が不織布の50%伸長時強度以下である弾性不織布及びこれを用いた繊維製品。
【選択図】図1
Description
また、該弾性不織布を製造したり、保管したりする際、特に夏場の保管時に高温と積載荷重によって繊維間に膠着が発生しやすくなるため、ロール状に捲かれた弾性不織布の繰出し作業において、弾性不織布に過剰な張力が必要となり、弾性不織布が伸びきってしまったり、破断を引起すという問題が発生する。そのため、粘着性のない、すなわちアンチブロッキング性に優れた弾性不織布が望まれるようになっている。
(1)エラストマー長繊維と非エラストマー繊維とを、エラストマー長繊維/非エラストマー繊維=50/50〜95/5の重量比で含有する不織布であって、不織布の50%伸長時の伸長回復率が70%以上、かつ重ね合わせた2枚の不織布を剥がす時の強度が不織布の50%伸長時強度以下であることを特徴とする弾性不織布。
(2)エラストマー長繊維がメルトブロー法によって製造された前記(1)項記載の弾性不織布。
(3)エラストマー長繊維がポリスチレンエラストマー樹脂及びポリオレフィンエラストマー樹脂から選ばれる少なくとも1種からなる前記(1)項または(2)項記載の弾性不織布。
(4)非エラストマー繊維の平均繊維径(Ad)が1〜20μm、エラストマー長繊維の平均繊維径(Bd)が5〜40μmであり、かつAd≦Bdの関係にある前記(1)〜(3)項のいずれか1項記載の弾性不織布。
(5)前記(1)〜(4)項のいずれか1項記載の弾性不織布に、前記弾性不織布以外の不織布、フィルム、ウェブ、織物、編み物、繊維束から選ばれる少なくとも1種を積層してなる積層弾性不織布。
(6)前記(1)〜(4)項のいずれか1項記載の弾性不織布または前記(5)項記載の積層弾性不織布を用いた繊維製品。
本発明の弾性不織布は、エラストマー長繊維と非エラストマー繊維とを、エラストマー長繊維/非エラストマー繊維=50/50〜95/5の重量比で含有する不織布である。不織布の50%伸長時の伸長回復率が70%以上、かつ重ね合わせた2枚の不織布を剥がす時の強度が不織布の50%伸長時強度以下のものが好ましい。
エラストマー樹脂とは、常温(20〜30℃)では加硫ゴムと同様な弾性体の性質を持ち(分子中のソフトセグメントによる)、高温では通常の熱可塑性樹脂と同様に既存の繊維成形機をそのまま使って成形することができる(分子中のハードセグメントによる)高分子材料である。具体的には、該樹脂によって成形されたフィルムが常温(20〜30℃)において25%以上伸長可能で、25%伸長時の伸長回復率が85%以上である樹脂を意味する。
このようなエラストマー樹脂としては、ポリスチレンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマーを挙げることができる。中でも、成形性、耐薬品性、再生可能性、環境保全性(燃焼時の有害物質無)等の観点から、ポリスチレンエラストマーやポリオレフィンエラストマーが好ましい。
このようなスチレンブロック共重合体として、具体的には、スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレンプロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレンブチレン−オレフィン結晶ブロック共重合体(SEBC)等のブロック共重合体が挙げられる。商品名の具体例として、KRATON G(商品名、クレイトンポリマージャパン(株)製)、SEPTON(商品名、クラレ(株)製)、タフテック(商品名、旭化成(株)製)、JSR DYNARON(商品名、JSR(株)製)等が挙げられる。
該水添スチレン−ジエン共重合体を構成する共役ジエン化合物としては、例えば1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,2−ジメチルブタジエン、3−エチルブタジエンが挙げられる。好ましくは1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンであり、更に好ましくは1,3−ブタジエンである。また、該水添スチレン−ジエン共重合体を構成する芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられる。好ましくはスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレンであり、更に好ましくはスチレンである。
該水添スチレン−ジエン共重合体は、少なくとも1種の共役ジエン化合物と3〜50重量%の芳香族ビニル化合物との共重合体であって、分子量分布(Mw/Mn=重量平均分子量/数平均分子量)が10以下であり、かつ該水添スチレン−ジエン共重合体を構成するジエン部分のビニル結合含有率が10〜90重量%である共重合体のオレフィン性不飽和結合の少なくとも80%が水素添加された共重合体が好ましい。
商品名の具体例としては、JSR DYNARON(商品名、JSR(株)製)等が挙げられる。
本発明においては、密度が0.850〜0.920g/cm3の範囲にあるランダム共重合体が好ましい。密度は、弾性に影響を及ぼし、密度が0.920g/cm3を大きく超えると、得られる不織布の弾性は極端に低下する傾向にある。
エラストメリックポリプロピレンは、重合体鎖が結晶性のアイソタクチックポリプロピレンまたはシンジオタクチックポリプロピレンと、非晶性のアタクチックポリプロピレンとから構成されるステレオブロック構造をとり、アイソタクチックポリプロピレンまたはシンジオタクチックポリプロピレンをハードセグメントとし、アタクチックポリプロピレンをソフトセグメントとして共重合した構造物である。尚、本発明では、例えば米国特許第4335225号明細書、同第4522982号明細書、同第5188768号明細書に記載されているエラストメリックポリプロピレンが使用できる。これらは単独重合体及び共重合体の両方を意味する。共重合体はプロピレン単位に加えて、分子中にプロピレン単位以外の他のオレフィン単位、例えばエチレン、ブチレン、ペンテンまたはヘキセン単位を含有しても良い。これらは鎖構造中に実質的に立体規則性ブロック配列を有し、例えば、重合体鎖中に選択的に配列されたアイソタクチックポリプロピレン及びアタクチックポリプロピレン序列のブロックよりなる。
エラストマー樹脂と非エラストマー樹脂とに割り当てられる紡糸孔の数を変更したり、各樹脂の押し出し量を変更することにより、弾性不織布中の各繊維の含有量を変更することができる。また、それぞれの樹脂の紡糸孔当たり異なる押出量で紡糸したり孔径の異なる口金を用いて紡糸する事により、繊度の異なる混合物が得られる。
エラストマー樹脂と非エラストマー樹脂とに割り当てられる紡糸孔の数を変更したり、各樹脂の押し出し量を変更することにより、弾性不織布中の各繊維の含有量を変更することができる。また、それぞれの樹脂の紡糸孔当たり異なる押出量で紡糸したり孔径の異なる口金を用いて紡糸する事により、繊度の異なる混合物が得られる。
本発明での非エラストマー繊維の主な役割は、アンチブロッキング性の向上である。非エラストマー繊維の平均繊維径(Ad)が小さいほど不織布中での非エラストマー繊維表面積率が多くなりエラストマー長繊維への被覆効果が増しアンチブロッキング性に効率良く働く。非エラストマー繊維の不織布全体に対する重量比が小さいほど通常はアンチブロッキング性は悪くなるが、非エラストマー繊維の平均繊維径(Ad)を小さくする事で重量比が少ないにも係わらず満足するアンチブロッキング性が可能となる。従って、非エラストマー繊維の平均繊維径(Ad)は生産性も考慮すると1〜20μmが好ましい範囲である。更に風合の面から好ましくは1〜10μmである。かつ両繊維の関係は、Ad≦Bdであることが好ましい。更にAdとBdの関係は、Bd/Ad≧2が好ましく、最も好ましくはBd/Ad≧5である。
アンチブロッキング性は、重ね合わせた2枚の弾性不織布を剥がす時の強度(以下、剥離強度という)が小さい程優れる。通常、弾性不織布はロールに捲かれた状態で保管されており、必要時に該弾性不織布を該ロールから繰出して、製品へと加工されるが、その際、該弾性不織布の有する剥離強度が小さいと、該弾性不織布が塑性変形を起こすことのない範囲の張力で該弾性不織布を繰出すことができるため、操作性や得られる製品の品質を良好に保つことができる。
逆に剥離強度が大きいと、該弾性不織布を該ロールから繰出す際に、接触している該弾性不織布同士を引き離すのに強い力が必要となり、弾性不織布に破断が生じる。たとえ破断しなかったとしても、弾性不織布は伸長してしまいその後の加工ができなくなる。
幅25mm長さ200mmの不織布試験片を、機械方向を長さ方向にして作成する。引張試験機オートグラフAG−G(商品名、(株)島津製作所製)を用い、チャック間を100mmに設定し試験片を固定した。引張速度300mm/分で50%まで伸長させた後、同じ速度で戻し、弾性不織布に掛かる負荷を0とした。その直後、再び同じ速度で50%まで伸長させ、負荷が再び始まる時の伸びた長さをLmmとした。伸長回復率は下記式に従って求めた。
50%伸長時の伸長回復率(%)={(100※1−L)/100※1}×100
※1:試験片の最初の長さ(mm)
幅25mm長さ200mmの不織布試験片を、機械方向を長さ方向にして作成する。引張試験機オートグラフAG−G(商品名、(株)島津製作所製)を用い、チャック間を100mmに設定し試験片を固定した。引張速度300mm/分で50%伸長まで伸長させた時の強度(N/25mm)を50%伸長時強度とした。
縦100mm横100mmの不織布を用意する。10人のパネラーに不織布を触ってもらい風合を判断する。10人のパネラーが10段階評価を行い、全員の合計点数で評価した。従って総合点数は、最低0点から最高100点となり、60点以上を風合良好と判断した。また、好ましくは総合点数70点以上である。
縦100mm横100mmの不織布試験片を2枚用意する。前記試験片を重ね合わせた上に縦100mm横100mmのアルミ板を載せ、更にその上に重りを載せ合計5kgとなる様に重りを調整し、50℃のオーブン中に24時間放置する。放置後25℃/RH65%の室内にて取り出した試験片を幅25mmに切り、長尺方向の一端から50mmの長さ迄不織布同士を手で剥がす。オートグラフAG−G(商品名、(株)島津製作所製)を用い、剥がした不織布の端をチャック間50mmに設定した上下のチャックにそれぞれ固定した。引張速度100mm/分で不織布同士が完全に剥がれてしまうまで引張り、強度の平均値を剥離強度(N/25mm)の数値とした(N=5)。剥離強度が小さいほどアンチブロッキング性が良好である。
弾性不織布の任意5ヶ所から縦10mm横10mmの不織布片(合計5枚)を切り取り、走査型電子顕微鏡(日本電子工業(株)製)にて表面を観察した。1枚の不織布片から20本の繊維径を測定しこれを5枚の不織布片にて測定し、合計100本の繊維径の平均値を算出し平均繊維径(D)とした。その後エラストマー繊維だけが溶出する下記溶媒の何れかを用い、ソックスレー抽出装置によってエラストマー成分のみを除いた後の不織布を上記同様の方法で非エラストマー繊維の平均繊維径(Ad)を測定した。
予め、エラストマー長繊維/非エラストマー繊維の重量比を求め、その後、構成する樹脂の密度をJIS L 1015(密度勾配管法)にて求めた。これらからエラストマー長繊維/非エラストマー繊維の重量比を体積率へと変換する。その後、下記式に従ってエラストマー長繊維の平均繊維径(Bd)を算出した。
エラストマー長繊維密度:Bρ
非エラストマー繊維密度:Aρ
エラストマー繊維/非エラストマー長繊維の重量比:Bw/Aw
エラストマー長繊維体積率Bv:
Bv=(Bw/Bρ)/((Bw/Bρ)+(Aw/Aρ))
非エラストマー繊維体積率Av:
Av=(Aw/Aρ)/((Bw/Bρ)+(Aw/Aρ))
エラストマー長繊維の繊維径Bd:
Bd=(D−Ad×Av)/Bv
(抽出溶媒)
ポリウレタンエラストマー:濃塩酸
ポリスチレンエラストマー:トルエン
ポリオレフィンエラストマー:トルエン
ポリアミドエラストマー:アニリン
ポリエステルエラストマー:濃硫酸
エラストマー樹脂
B−1:スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体、KRATO
N G 1657((商品名)、クレイトンポリマージャパン(株)製 )。
B−2:スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体、DYNAR
ON 8600P((商品名)、JSR(株)製)。
B−3:オレフィン結晶−エチレンブチレン−オレフィン結晶ブロック共重合体 、DYNARON 6200P((商品名)、JSR(株)製)。
B−4:水添スチレンジエン共重合体、DYNARON 2324P((商品名 )、JSR(株)製)。
B−5:エチレン−オクテン共重合体、エンゲージ8401((商品名)、デュ ポンダウエラストマージャパン(株)製)。
B−6:B−1=50重量%とB−5=50重量%の樹脂混合品。
B−7:熱可塑性ポリウレタンポリマー、パンデックスT−1180((商品名 )、DIC−Bayer(株)製)。
B−8:ポリエステルエラストマー、グリラックスE−200LV((商品名) 、大日本インキ化学工業(株)製)。
B−9:ポリアミドエラストマー、ペバックス2533((商品名)、アトフィ ナ・ジャパン(株)製)。
B−10:B−2=95重量%とB−5=5重量%の樹脂混合品。
A−1:ポリプロピレン、チッソポリプロCS3300((商品名)、チッソ( 株)製)。
A−2:プロピレン−エチレン−ブテン共重合体(エチレン=4重量%、ブテン
=2.65重量%)、チッソポリプロCS3650((商品名)、チッ ソ(株)製)。
A−3:ポリエチレン、チッソポリエチS6900((商品名)、チッソ(株) 製)。
A−4:ポリエチレンテレフタレート、K101((商品名)、カネボウ(株) 製)。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。スクリュー(30mm径)、加熱体、及びギアポンプを有する2機の押出機、混繊用紡糸口金(孔径0.3mm、異成分繊維が交互に一列に並んだ、孔数501ホール、有効幅500mm)、圧縮空気発生装置及び空気加熱機、ポリエステル製ネットを備えた捕集コンベアー、及び巻取機からなる装置を用いてメルトブロー不織布の製造を行った。それぞれの押出機にエラストマー樹脂と非エラストマー樹脂をそれぞれ投入し、加熱体によりエラストマー樹脂を230℃、非エラストマー樹脂を270℃で加熱溶融させ、ギアポンプを、エラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が95/5となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.242g/分、A−1を0.013g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させ、吐出した繊維を400℃に加熱した98kPa(ゲ−ジ圧)の圧縮空気によって、走行速度2m/分で走行しているポリエステル製ネットの捕集コンベアー上に吹き付けた。捕集コンベアーは、紡糸口金から25cmの距離に設置した。吹き付けた空気は捕集コンベアーの裏側に設けた吸引装置で除去した。捕集コンベアーにて搬送された不織布を巻取機にてロール状に巻取り、目付60g/m2の弾性不織布を得た。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例1と同様の原料樹脂を用い、ギアポンプを、エラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が90/10となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.230g/分、A−1を0.026g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させた以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例1と同様の原料樹脂を用い、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が80/20となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりA−1を0.051g/分、B−1を0.204g/分の紡糸速度で溶融原料樹脂を吐出させた以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性メルトブロー不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例3で得られた弾性不織布に機械方向に2.2倍の延伸を23℃にて施し、緩和させ巻取機にて巻き取った。得られた弾性不織布(延伸後)の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、特に風合に優れていた。
実施例1と同様の原料樹脂を用い、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が70/30となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.179g/分、A−1を0.077g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させた以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例1と同様の原料樹脂を用い、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が60/40となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.153g/分、A−1を0.102g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させた以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例1と同様の原料樹脂を用い、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が50/50となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.128g/分、A−1を0.128g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させた以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例1と同様の原料樹脂を用い、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が85/15となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.217g/分、A−1を0.038g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させた事以外は実施例1に準拠した加工条件及び製造装置により弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例1と同様の原料樹脂を用い、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が75/25となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりA−1を0.064g/分、B−1を0.191g/分の紡糸速度で溶融原料樹脂を吐出させた事以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−2、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。加熱体によりエラストマー樹脂を270℃、非エラストマー樹脂を200℃で加熱溶融させ、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が80/20となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−2を0.204g/分、A−1を0.051g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させ、吐出した繊維を400℃に加熱した98kPa(ゲ−ジ圧)の圧縮空気によって、走行速度2m/分で走行しているポリエステル製ネットの捕集コンベアー上に吹き付けた。捕集コンベアーは紡糸口金から25cmの距離に設置し、弾性不織布を得た。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表1に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例10で得られた弾性不織布に機械方向に2.2倍の延伸を23℃にて施し、緩和させ巻取機にて巻き取った。得られた弾性不織布(延伸後)の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、特に風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−2を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例12で得られた弾性不織布に機械方向に2.2倍の延伸を23℃にて施し、緩和させ巻取機にて巻き取った。得られた弾性不織布(延伸後)の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、特に風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−3を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−4を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−3、非エラストマー樹脂としてA−1、を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表2に示す。良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れた弾性不織布であった。
エラストマー樹脂としてB−4、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−5、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−6、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−7、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表2に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−8、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表3に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−9、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表3に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
非エラストマー樹脂としてA−1を原料樹脂として用い、スクリュー(30mm径)、加熱体、及びギアポンプを有する1機の押出機、紡糸口金(孔径0.6mm、孔数500ホール)、ゴデーロール及び巻取機からなる紡糸装置、更に熱ロール延伸装置により2dtex、5mm長の短繊維を用意した。
エラストマー樹脂としてB−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。スクリュー(30mm径)、加熱体、及びギアポンプを有する1機の押出機、紡糸口金(孔径0.3mm、孔数501ホール、有効幅500mm)、圧縮空気発生装置及び空気加熱機、ポリエステル製ネットを備えた捕集コンベアー、及び巻取機からなる装置を用いてメルトブロー不織布の製造を行った。押出機にエラストマー樹脂を投入し、加熱体により230℃で原料樹脂を加熱溶融させ、紡糸速度で溶融樹脂を吐出させ、吐出した繊維を400℃に加熱した98kPa(ゲ−ジ圧)の圧縮空気によって、走行速度2m/分で走行しているポリエステル製ネットの捕集コンベアー上に吹き付けた。捕集コンベアーは紡糸口金から25cmの距離に設置した。吹き付けた空気は捕集コンベアーの裏側に設けた吸引装置で除去した。
この時、用意した上記非エラストマー短繊維をメルトブロー機の吹き付け空気にのるように供給し、エラストマー長繊維/非エラストマー短繊維=80/20の重量比となるよう均一に混合した。捕集コンベアーにて捕集搬送された不織布を圧着面積率24%エンボスロールを用い120℃の温度にてポイントボンド加工を施し、巻取機にてロール状に巻取り、目付60g/m2の弾性不織布を得た。
得られた弾性不織布の物性の測定結果を表3に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。加熱体により非エラストマー樹脂を240℃で加熱溶融した以外は実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表3に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。加熱体によりエラストマー樹脂を210℃で、非エラストマー樹脂を240℃で加熱溶融した以外は実施例3と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表3に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性長繊維不織布の原料樹脂として用いた。スクリュー(40mm径)、加熱体、及びギアポンプを有する2機の押出機、図1の紡糸孔配列を持つ混繊用の紡糸口金(孔径0.4mm、120孔)、エアーサッカー、帯電法開繊機、ポリエステル製ネットを備えた捕集コンベアー、ポイントボンド加工機及び巻取機からなる装置を用いてスパンボンド不織布の製造を行った。それぞれの押出機にエラストマー樹脂と非エラストマー樹脂をそれぞれ投入し、加熱体によりエラストマー樹脂を230℃で、非エラストマー樹脂を270℃で加熱溶融させ、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が80/20となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.46g/分、A−1を0.11g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させ、吐出した繊維をエアーサッカーに導入し直後に帯電法開繊機によって開繊させ捕集コンベアー上に捕集した。エアーサッカーの空気圧は、196kPaとした。捕集コンベアー上のウェブを上下ロール温度90℃に加熱したポイントボンド加工機(圧着面積率15%)に投入し、加工後の不織布を巻取機にてロール状に巻取り、目付60g/m2の弾性不織布を得た。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表3に示した。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−5、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性長繊維不織布の原料樹脂として用いた。加熱体により非エラストマー樹脂を240℃で加熱溶融した以外は実施例26と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表3に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、風合に優れていた。
実施例26で得られた弾性不織布に機械方向に2.2倍の延伸を23℃にて施し、緩和させ巻取機にて巻き取った。得られた弾性不織布(延伸後)の試験結果を表1に示した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表3に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、特に風合に優れていた。
実施例27で得られた弾性不織布に機械方向に2.2倍の延伸を23℃にて施し、緩和させ巻取機にて巻き取った。得られた弾性不織布(延伸後)の物性の測定結果を表3に示す。得られた弾性不織布は、良好な弾性とアンチブロッキング性及び適度な伸長時強度を示し、特に風合に優れていた。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が99/1となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.252g/分、A−1を0.003g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させ、コンベアー速度を2m/分とした事以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表4に示す。得られた弾性不織布は、剥離強度が50%伸長時強度より高くなり、満足できる性能を示さなかった。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。押出機投入前にB−1/A−1=90/10(重量比)となるようにB−1とA−1とを予め混合(ブレンド)し、単孔当り0.26g/分の紡糸速度で溶融原料樹脂を吐出させた事以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表4に示す。得られた弾性不織布は、剥離強度が50%伸長時強度より高くなり、満足できる性能を示さなかった。
原料樹脂にエラストマー樹脂B−1のみを用い、比較例2に準拠した加工条件及び製造装置により弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表4に示す。得られた弾性不織布は、剥離強度が50%伸長時強度より高くなり、満足できる性能を示さなかった。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が40/60となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.102g/分、A−1を0.153g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させた事以外は、比較例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表4に示す。得られた弾性不織布は、50%伸長回復率が低く満足できる性能を示さなかった。
エラストマー樹脂としてB−1、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性不織布の原料樹脂として用いた。押出機投入前にB−1/A−1=50/50(重量比)となるようにB−1とA−1とを予め混合(ブレンド)し、単孔当り0.26g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させたこと以外は、実施例1と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表4に示す。得られた弾性不織布は、エラストマー樹脂と非エラストマー樹脂が同重量混合しており、50%伸長回復率が低く満足できる性能を示さなかった。
エラストマー樹脂としてB−10、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性長繊維不織布の原料樹脂として用いた。ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が30/70となるように設定し、紡糸口金から単孔当たりB−1を0.17g/分、A−1を0.40g/分の紡糸速度で溶融樹脂を吐出させた事以外は、実施例26と同様の方法で弾性不織布を製造した。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表4に示す。得られた弾性不織布は、50%伸長回復率が低く満足できる性能を示さなかった。
エラストマー樹脂としてB−10、非エラストマー樹脂としてA−1を弾性長繊維不織布の原料樹脂として用いた。スクリュー(30mm径)、加熱体、及びギアポンプを有する2機の押出機、サイドバイサイド形状複合繊維用の紡糸口金(孔径0.3mm、孔数501ホール、有効幅500mm)、圧縮空気発生装置及び空気加熱機、ポリエステル製ネットを備えた捕集コンベアー、及び巻取機からなる装置を用いてメルトブロー不織布の製造を行った。それぞれの押出機にエラストマー樹脂と非エラストマー樹脂をそれぞれ投入し、加熱体によりエラストマー樹脂を230℃で、非エラストマー樹脂を270℃で加熱溶融させ、ギアポンプをエラストマー樹脂/非エラストマー樹脂の重量比が80/20となるように設定し、紡糸口金から単孔当たり0.12g/分の紡糸速度で溶融原樹脂を吐出させ、吐出した繊維に98kPa(ゲ−ジ圧)の圧縮空気を400℃に加熱した気流の空気でポリエステル製ネットの速度が1.5m/分で走行している捕集コンベアー上に吹き付けた。捕集コンベアーとしては、紡糸口金から25cmの距離に設置した。吹き付けた空気は捕集コンベアーの裏側に設けた吸引装置で除去した。捕集コンベアーにて搬送された不織布を巻取機にてロール状に巻取り、目付61g/m2の弾性長繊維不織布を得た。得られた弾性不織布の物性の測定結果を表4に示す。得られた弾性不織布は、複合繊維で構成されており、剥離強度が50%伸長時強度より高くなり、満足できる性能を示さなかった。実際に製品ロールを繰出してみたが、ロール繰出し時に弾性不織布が伸びてしまい使用できなかった。
Claims (19)
- エラストマー長繊維と非エラストマー繊維とを、エラストマー長繊維/非エラストマー繊維=50/50〜95/5の重量比率で混合して得られる、弾性不織布。
- エラストマー長繊維がメルトブロー法によって製造される、請求項1に記載の弾性不織布。
- 非エラストマー繊維が長繊維である、請求項1または2に記載の弾性不織布。
- 非エラストマー繊維がメルトブロー法によって製造される、請求項1〜3のいずれかに記載の弾性不織布。
- エラストマー長繊維がポリスチレンエラストマー樹脂またはポリオレフィンエラストマー樹脂から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の弾性不織布。
- 非エラストマー繊維の平均繊維径(Ad)が1〜10μmである、請求項1〜5のいずれかに記載の弾性不織布。
- エラストマー長繊維の平均繊維径(Bd)が5〜30μmである、請求項1〜6のいずれかに記載の弾性不織布。
- 非エラストマー繊維の平均繊維径(Ad)とエラストマー長繊維の平均繊維径(Bd)がAd≦Bdの関係にある、請求項1〜7のいずれかに記載の弾性不織布。
- 不織布の50%伸長時の伸長回復率が70%以上、かつ重ね合わせた2枚の不織布を剥がす時の強度が不織布の50%伸長時強度以下である、請求項1〜8のいずれかに記載の弾性不織布。
- エラストマー長繊維と非エラストマー長繊維とを、エラストマー長繊維/非エラストマー長繊維=50/50〜95/5の重量比率で混合して得られる、弾性不織布であって、非エラストマー長繊維の平均繊維径(Ad)が1〜10μmであり、非エラストマー長繊維の平均繊維径(Ad)とエラストマー長繊維の平均繊維径(Bd)がAd≦Bdの関係にある弾性不織布。
- エラストマー長繊維がメルトブロー法によって製造される、請求項10に記載の弾性不織布。
- 非エラストマー長繊維がメルトブロー法によって製造される、請求項10または11に記載の弾性不織布。
- エラストマー長繊維がポリスチレンエラストマー樹脂またはポリオレフィンエラストマー樹脂から選ばれる少なくとも1種からなる、請求項10〜12のいずれかに記載の弾性不織布。
- エラストマー長繊維の平均繊維径(Bd)が5〜30μmである、請求項10〜13のいずれかに記載の弾性不織布。
- 非エラストマー長繊維の平均繊維径(Ad)とエラストマー長繊維の平均繊維径(Bd)が、Bd/Ad≦2の関係にある、請求項10〜14のいずれかに記載の弾性不織布。
- 不織布の50%伸長時の伸長回復率が70%以上、かつ重ね合わせた2枚の不織布を剥がす時の強度が不織布の50%伸長時強度以下である、請求項10〜15のいずれかに記載の弾性不織布。
- 請求項1〜16のいずれかに記載の弾性不織布に、前記弾性不織布以外の不織布、フィルム、ウェブ、織物、編み物、繊維束から選ばれる少なくとも1種を積層してなる積層弾性不織布。
- 請求項1〜16のいずれかに記載の弾性不織布を用いた繊維製品。
- 請求項17記載の積層弾性不織布を用いた繊維製品。
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