JP2006111101A - 車両用ドリンクホルダー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車室前部のフロントガラス20あるいはサイドウインド26の下方側で、空調ダクトの開口部43Dが形成された車室内のインストルメントパネル10あるいはドアトリムに設置されており、飲料の容器80を保持可能とする凹部37が形成されてなる車両用ドリンクホルダー43Dにおいて、ドリンクホルダー43Dは、空調ダクトの開口部43Dからの空調風がドリンクホルダー43Dに保持された飲料の容器80に接触可能となるよう設置されるとともに、ドリンクホルダー43Dには、凹部37内に照明光を照射する発光体51を具備する照明手段が設けられており、発光体51は、車室内の前席シートに着座した運転者の視界に直接に入らないように、設定されている。
【選択図】図2
Description
室内のインテリア性を高め、また、照明時により落ち着いた雰囲気を醸し出すことなどを
目的に、従来一般的ないわゆる直接照明に代えて間接照明を取り入れることが考えられて
いる。この間接照明では、直接照明のように照明光を出射する照明部材からの直接光で照
明するのではなく、照明部材からの照明光を近傍の壁面等で反射させ、その反射光を利用
して照明が行われので、直接照明の場合のように車室全体や照明対象およびその近傍領域
が過度に明るくなることを抑制でき、より落ち着いた和らいだ雰囲気を醸し出すことがで
きる。
例えば、特許文献1には、インストルメントパネルの中央のコンソールボックス本体側縁で、インストルメントパネルの下部にドリンクホルダーが設けられ、そのホルダー部が引き出し可能に形成され、引き出しの把手部に照明手段であるランプを配置したものが開示されている。
しかしながら、単純に、上記のような照明手段を備えたドリンクホルダーをインストルメントパネルあるいはドアトリムに設けた空調ダクトの開口部近傍に設けた場合、この開口部が空調機能の面からインストルメントパネルの上部に形成されるため、ドリンクホルダーも高い位置に設置することになるので、照明手段の発光体から照射される照明光が車室内の前席シートに着座した運転者の視界に直接に入り易く、目障りになる場合がある。このように発光体が運転者の視界に直接入ると、特に、夜間等の照明時の運転がし辛くなり阻害感を及ぼすことになる。
加えて、ドリンクホルダーには、飲料の容器を保持可能な凹部に照明光を照射する発光体を具備する照明手段が設けられており、発光体は、車室の前席シートに着座した運転者の視界に直接に入らないように照明手段が設定されている。従って、例えばトンネル内走行時あるいは夜間走行時など、車室内の照明を要する場合には、車室内全体を明るくしなくても、運転者は容易にドリンクホルダーの位置を認識することができる。この場合において、発光体は、運転者の視界に直接に入らないようになされており、間接照明となるので、直接照明の場合のように照明部分およびその近傍領域が過度に明るくなることを抑制でき、車室内をより落ち着いた和らいだ雰囲気にすることができる。しかも、発光体は、車室の前席シートに着座した運転者の視界に直接に入らないように設定されているので、前席シートに着座した運転者にとって照明が目障りになることがより有効に抑制される。すなわち、運転者にとって、照明が目に入って運転し辛くなることがより有効に回避できる。
図1は、本実施形態に係るドリンクホルダーを設けた自動車の車室前部を概略的に示す斜視図である。この図に示すように、この自動車の車室前部には、車室の前側下部を覆うようにしてインストルメントパネル10が配設され、インストルメントパネル10の前側上方には、車室の前側上部を覆うフロント(ウインドウ)ガラス20が配設されている。インストルメントパネル10の前縁部は、フロントガラス20の下縁部近傍に位置している。尚、車種によっては、フロント側部にサイド(ウインドウ)ガラス25,26が配設され、インストルメントパネル10の前部側縁部がこのサイドガラス25,26の下縁部近傍に位置するものもある。
しない助手席シートの前方に位置し、空調ダクトの開口部43Aが配置されている。この空調ダクトの開口部43Aの下方のインストルメントパネル部分には、ドリンクホルダー36Aが設置されている。
また、左右のフロントドア21,22の前端部には、主として車両の側部後方を視認す
るためのサイドミラーとしてのドアミラー23,24がそれぞれ設けられている。
図2はドリンクホルダー36Bの基本的な構造を示す斜視図であり、また、図3は、図2におけるA−A線矢視の断面図である。
図2に示すように、ドリンクホルダー36Bは、車両右側のインストルメントパネル10に設置された空調ダクトの開口部43Dの下側に格納自在に設置されている。ドリンクホルダーを必要とするときに引き出し、不要なときは格納できるようにしてある。ドリンクホルダー36Bには、飲料の容器80を保持できるように凹部37が設けられている。この凹部37に置かれた飲料の容器80の上部の部分が、空調ダクトの開口部43Dから吹き出している空調風が接触するように構成されている。従って、運転者の好みに応じて空調風を利用して、ドリンクホルダー36Bに置かれた飲料の容器80内の飲料の保温あるいは保冷機能を持たせることができる。
発光体51は、例えばアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの導光性を有する材料を用いて、長尺の棒状に形成されており、柔軟性を有しているので、ある程度の曲率で曲がる曲線状部分でも支障なく敷設することができる。また、発光体51は、図2に示すように、凹部37の左側壁部内を通り、切欠部38で凹部37内を臨むように切欠部38の右端部までドリンクホルダー36Bに敷設されている。発光体51の一部は、段差面37dに埋め込まれており、発光体51からの照明光60は、凹部37の車室前方側の壁37aへ照射されるようになっている。また、発光体51からの照明光60は、図2のようにやや右側前方側へ照射されるようにしてもよい。従って、例えばトンネル内走行時あるいは夜間走行時など、車室内の照明を要する場合には、車室内全体を明るくしなくても、運転者は容易にドリンクホルダー36Bの位置を認識することができる。この場合において、発光体51は、段差部37eでその面直方向が下方側を指向する段差面37dに敷設されていることで、運転者の視界に直接に入らないようになされており(図3の運転者の視線を示すYを参照)、これにより凹部37の下部は明るく照らされて間接照明となるので、直接照明の場合のように照明部分およびその近傍領域が過度に明るくなることを抑制でき、車室内をより落ち着いた和らいだ雰囲気にすることができる。しかも、前席シートに着座した運転者にとって照明が目障りになることがより有効に抑制され、運転者にとって、照明が目に入って運転し辛くなることがより有効に回避できる。
図4は、ドリンクホルダー36Cの基本的な構造を示す斜視図であり、また、図5は、車両前方側から見たドリンクホルダー36Cにおける照明手段の一部の組立て図である。図4に示すように、ドリンクホルダー36Cを、インストルメントパネル10の車幅方向における略中央部分に設置された図1における空調ダクトの開口部43B,43Cの下側に格納自在に設置されている。ドリンクホルダー36Cには、飲料の容器を保持できるように凹部70と凹部71が2連で設けられている。それぞれの凹部に保持された飲料の容器の上部の部分が、空調ダクトの開口部43B,43Cから吹き出している空調風が接触するように構成されている。上記実施形態と同様、ドリンクホルダー36Cに置かれた飲料の容器内の飲料の保温あるいは保冷機能を持たせることができる。
において、種々の変更や改良等を行えることは言うまでもない。
20 フロントガラス
25,26 サイドガラス
43(43A,43B,43C,43D) 空調ダクトの開口部
36(36A,36B,36C) ドリンクホルダー
50,52 光源
51,56 発光体
Claims (4)
- 車室前部のフロントガラスあるいはサイドガラスの下方側で、空調ダクトの開口部が形成された車室内のインストルメントパネルあるいはドアトリムに設置されており、飲料の容器を保持可能とする凹部が形成されてなる車両用ドリンクホルダーにおいて、
上記ドリンクホルダーは、上記空調ダクトの開口部からの空調風が上記ドリンクホルダーに保持された上記飲料の容器に接触可能となるよう設置されるとともに、
上記ドリンクホルダーには、上記凹部内に照明光を照射する発光体を具備する照明手段が設けられており、上記発光体は、車室内の前席シートに着座した運転者の視界に直接に入らないように、設定されていることを特徴とする車両用ドリンクホルダー。 - 上記ドリンクホルダーは、インストルメントパネルの中央部、上記中央部に対し運転者から見てインストルメントパネルの左側部、上記中央部に対し運転者から見てインストルメントパネルの右側部の内少なくとも1つに設置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドリンクホルダー。
- 上記発光体は、上記凹部の車室前方側に対して照明光を照射するように設けられていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の車両用ドリンクホルダー。
- 上記ドリンクホルダーは、上記インストルメントパネルに対して格納自在に設けられ、上記インストルメントパネルに対して着脱自在に設けられ、あるいは上記インストルメントパネル自体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドリンクホルダー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004299505A JP2006111101A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | 車両用ドリンクホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=36379983
Family Applications (1)
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-
2004
- 2004-10-14 JP JP2004299505A patent/JP2006111101A/ja active Pending
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