JP2006110935A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】銀塩写真用印画紙並の写像性や高いインク吸収性及び印字濃度を有し、かつ高速操業が可能となるインクジェット記録媒体を提供する。
【解決手段】透気性の支持体上に、少なくともインク受理層及びキャスト法によって設けられた光沢発現層を順次有するインクジェット記録媒体において、前記光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分が8質量%以上20質量%未満であることを特徴とするインクジェット記録媒体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、銀塩写真用印画紙並の写像性や高いインク吸収性及び印字濃度を有し、かつ高速操業が可能となるインクジェット記録媒体に関するものである。
インクジェット記録方式は、インクの微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて紙等の記録媒体に付着させ、画像・文字等の記録を行なうものである。該記録方式は、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大きい、現像及び定着が不要等の特徴があり、漢字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として、種々の用途において急速に普及している。更に、多色インクジェット方式により形成される画像は、解像度及び色再現範囲の拡大により、製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して遜色のない記録を得ることが可能であり、作成部数が少なくて済む用途では写真技術によるよりも安価であることからフルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。
さらに、インクジェット方式を利用したプリンターやプロッターは、市場からの更なる画像の品質向上に対する要求のために、高解像度化、色再現範囲の拡大が図られており、インクの吐出量を多くして対応を行っている。従って、該吐出量に見合ったインク受理容量の増大が該記録媒体の重要な技術課題となっており、高いインク受理容量の確保や発色性の良好な塗層の塗設が不可欠となっている。加えて、光沢、剛直、色相等の外観も銀塩写真や印刷用紙に類似することが要望され、従来からある上質紙や塗工紙のインクジェット記録媒体ではこれらの要望には応えられなくなっている。
特に、従来の技術では光沢を付与すると、インクジェット記録媒体に要求される重要な特性であるインク吸収性が欠如してしまう問題が付随して生じる。該吸収を確保するには、空隙量の大きな塗層を設ける必要があり、該塗層の塗被組成物には、顔料として2次粒子或いは3次粒子として存在する粒子径の大きな多孔性顔料を適用してきたが、塗層表面は該粒子の影響を受けて粗い状態となるため、光沢の低い、所謂マット調のものしか出来なかった。
光沢を付与する処理は、スーパーカレンダー、グロスカレンダー等のカレンダー装置を用い、圧力や温度をかけたロール間に通紙することで塗層表面を平滑化する方法が一般的である。しかしながら、インクジェット記録媒体に光沢を付与する目的で、高線圧下でカレンダー処理を行うと、光沢は向上するが、塗層の空隙が減少し、インクの吸収が遅くなり、又、吸収容量の不足からインクのあふれが発生してしまう問題がある。このことから、カレンダー処理は、許容されるインク吸収容量の範囲内で条件を選択せざるを得ず、インクの吸収と光沢を得るには、現状の技術での対応は難しいのが現状である。
このような現状に対し、光沢を付与する試みとして、フィルム或いは樹脂をラミネートした基材の上に、CMCやゼラチン等の極めて小さな空隙を有する塗層を設ける方法があり、飛翔するインクが少量の記録装置には有効であるが、インク量の多い記録装置や各インクが混ざり合いインク量が多くなる混色部では、インクの滲み出しや溢れが生じて充分なインク吸収性を確保することが難しい。
このことから、相反する特性であるインク吸収性と光沢を両立させるために、塗層に強光沢を付与することが可能なキャスト処理法が知られている(例えば、特許文献1参照)。キャスト処理法には代表的なものとして以下の3つの方法がある。即ち、基材に塗布された塗工液が全く乾燥されていない状態で、加熱されたキャストドラムに圧接される直接法、基材に塗布された塗工液を一旦乾燥、または半ば乾燥した後、再湿液により再び可塑性を有した状態に戻された後に、加熱されたキャストドラムに圧接されるリウェット法、基材に塗布された塗工液が凝固液で処理され、流動性のないゲルの状態で、加熱されたキャストドラムに圧接される凝固法である。これらのキャスト処理法はいずれも鏡面状のドラム表面を写し取ることで高光沢塗工層表面を得る点で共通する。前記のキャスト処理方法を用いたインクジェット記録媒体としては、例えば特開平7−117335号公報、特開平8−118790号公報(特許文献1)、特開平8−132730号公報、特開平8−300804号公報、特開平10−287038号公報など、数多く開示されている。
これらの方法でも、近年のインク吐出量の多いインクジェットプリンターやプロッターには、相反する特性であるインク吸収性と光沢を両立させることが難しく、インク吸収性を重視した設計を行うと強光沢が得難くなるし、光沢を重視するとインク吸収性の確保が難しくなり、一方の特性の低下を容認する必要がある。即ち、従来の技術では、相反する特性であるインク吸収性と光沢を両立することが難しいのが現状である。
また、キャスト処理にて光沢発現層を塗抹する前の総含有水分が少ないと、該光沢発現層の塗工液がインク受理層に沈み込みやすくなり、該光沢発現層のムラを生じさせ、ムラとなった部分は加熱されたキャストドラムに圧接されにくくなり、光沢が得られず、斑点のように部分的に光沢が抜けた状態が発生してしまう。それにより高光沢な面質が得られず、速度を下げなければならないという操業上の問題もあった。さらに、光沢発現層の塗工液がインク受理層に沈み込みやすくなることで、十分な光沢発現層の層厚が得られないため、印字濃度が低下するという問題もあった。
特表2004−522630号公報(特許文献2)は、記録媒体の総重量に対し14質量%から20質量%未満の総水分含有量になるまで記録媒体を部分的に乾燥させ、加熱した金属シリンダーに接触させる方法のインクジェット記録媒体が開示されている。しかし、高光沢を得られる技術ではなく、品質は不十分である。また、この方法は、加熱した金属シリンダーに接触させる前での記録媒体の総水分含有量であり、光沢発現層を塗抹する前の総含有水分で規定されているものではない。
キャスト処理法により、表面光沢度はそれなりに得られるものの、光沢性の美観要素を決定づけているのは、表面光沢度だけではなく写像性といわれる指標である。写像性とは、光沢表面に物体が映った時、その像がどの程度鮮明に、また歪みなく映るかの指標である。同じ表面光沢度を持つ面でも、歪みが無いほど高い光沢感が知覚され美感要素は高いと言え、表面光沢度の測定のみでは、視感と相関する評価ができない。
特開平8−118790号公報 特表2004−522630号公報
本発明の課題は、銀塩写真用印画紙並の写像性や高いインク吸収性及び印字濃度を有し、かつ高速操業が可能となるインクジェット記録媒体を提供することにある。
本発明者らは、この課題を解決するため鋭意研究の結果、本発明に至った。即ち、透気性の支持体上に、少なくともインク受理層及びキャスト法によって設けられた光沢発現層を順次有するインクジェット記録媒体において、前記光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分が8質量%以上20質量%未満であることを特徴とするインクジェット記録媒体によって達成された。
また、前記インク受理層上に水を主体とする液体を塗工することにより、被塗工媒体の総含有水分を8質量%以上20質量%未満としてなると好ましい。
また、前記水を主体とする液体が、水であると好ましい。
また、前記水を主体とする液体が、水溶性樹脂、カチオン性樹脂、水溶性金属塩、ホウ酸、ホウ酸塩から選ばれた1種以上を含んであると好ましい。
また、前記光沢発現層が凝固法によって設けられたものであると好ましい。
また、前記光沢発現層が擬ベーマイト構造のアルミナ水和物とカチオン化処理されたコロイダルシリカを質量比で95:5〜40:60の範囲で含有していると好ましい。
本発明のインクジェット記録媒体は、高速操業を可能とすると共に、銀塩写真用印画紙並の写像性や高いインク吸収性及び印字濃度を有する。
以下に本発明のインクジェット記録媒体について、詳細に説明する。本発明に用いられる支持体は、透気性の支持体であり、公知の紙支持体を適宜選択して使用することが出来る。例えば、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプと従来公知の顔料を主成分として、バインダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の各種装置で製造された原紙、更に該原紙に、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスやアンカーコート層を設けた原紙が挙げられる。前記支持体の坪量としては、通常40〜300g/m2であるが、特に制限されるものではない。
本発明における前記インク受理層の顔料として、例えば、合成非晶質シリカ、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられ、特に細孔容積の多い合成非晶質シリカが好ましい。このような合成非晶質シリカとは、ケイ酸のゲル化により、SiO2の三次元構造を形成させた、多孔性、不定形微粒子であり、細孔径10〜2000オングストローム程度を有する。
このような合成非晶質シリカは、市販のものを好適に用いることができ、例えば、ミズカシルP−526、ミズカシルP−801、ミズカシルNP−8、ミズカシルP−802、ミズカシルP−802Y、ミズカシルC−212、ミズカシルP−73、ミズカシルP−78A、ミズカシルP−78D、ミズカシルP−78F、ミズカシルP−87、ミズカシルP−705、ミズカシルP−707、ミズカシルP−707D、ミズカシルP−709、ミズカシルC−402、ミズカシルC−484(以上水沢化学工業製)、トクシールU、トクシールUR、トクシールGU、トクシールAL−1、トクシールGU−N、トクシールN、トクシールNR、トクシールPR、ソーレックス、ファインシールE−50、ファインシールT−32、ファインシールX−37、ファインシールX−37B、ファインシールX−60、ファインシールX−70、ファインシールRX−70、ファインシールA、ファインシールB(以上、トクヤマ製)、カープレックスFPS−101、カープレックスCS−7、カープレックス80、カープレックスXR、カープレックス67(以上、塩野義製薬製)、ニップジェルAY−420、ニップジェルAY−601、ニップジェルAY−603、ニップジェルAZ−600、ニップジェルBY−400、ニップジェルBY−001、ニップジェルG−0123、ニップジェルG−0124、ニップシルVN3、ニップシルLP、ニップシルER、ニップシルNA、ニップシルE−200A(以上、東ソー・シリカ製)、サイリシア770、サイリシア740、サイリシア730、サイリシア440、サイリシア431、サイリシア450、サイリシア470、サイリシア250、サイリシア310、サイリシア350、サイリシア320(以上、富士シリシア化学製)、サイロイドAL−1、サイロイドAL−1B、サイロイドCP4、サイロイド72W、サイロイドED3、サイロイド74、サイロイド74X6500、サイロイド74X5500、サイロイド74X4500、サイロイド622、サイロジェットP405、サイロジェットP407、サイロジェットP409、サイロジェットP412、サイロジェットP416、サイロジェットP616(以上、グレース製)などが挙げられる。
前記インク受理層には、バインダーを含有するのが好ましい。かかるバインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール又はそのシラノール変性物、カルボキシル化物、カチオン化物、アセトアセチル化物等の各種誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、或はこれら各種重合体のカルボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス、ポリウレタン樹脂系ラテックス等が挙げられる。これらの中で好ましいのは、シラノール変性のポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスであり、これらの少なくとも1種以上を選択して用いることが出来る。
インク受理層におけるバインダー含有量は、顔料に対し、5〜70質量%であると良好な塗層強度およびインク吸収性が得られ、好ましい。より好ましくは、10〜60質量%である。
更に、インク受理層には、添加剤として、染料定着剤(各種カチオン性樹脂)、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、サイズ剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、湿潤強度増強剤、乾燥強度増強剤等を適宜配合することもできる。
特に、水性インクの染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボキシル基、アミノ基等と不溶な塩を形成する2級アミン、3級アミン、4級アンモニウム塩からなるカチオン性染料定着剤を配合した場合、インク受理層にて染料が捕獲されるために、色彩性が向上する。また、不溶な塩の形成により、水の滴下や吸湿によってインク受理層からインク中の染料、又は顔料が流れ出ることによる記録画像の破壊が抑制されるので好適である。
インク受理層の塗工量は、5〜25g/m2であると、良好なインク吸収性および面質が得られ、好ましい。より好ましくは、5〜20g/m2である。又、インク受理層はある一定の塗工量を数回に分けて塗布することも可能である。
インク受理層を塗工する方法は、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、コンマコーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、ショートドウェルコーター、サイズプレス等の各種装置をオンマシン或いはオフマシンで用いることができる。塗工ムラが無く均一な厚さの塗工層が得られるカーテンコーターによる塗工が特に好ましい。
また、本発明における光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分は8質量%以上20質量%未満であり、良好な写像性や操業性が得られる。より好ましくは、9〜17質量%である。
また、本発明において、前記インク受理層上に、水を主体とする液体を塗工し、乾燥状態あるいは湿潤状態にある内に、この水を主体とする液体の塗工面上に、前記光沢発現層を形成するための塗工液を塗工しても良い。
また、前記水を主体とする液体の組成には特に限定はないが、コストが安く、乾燥性が適度である水を用いることが好ましい。また、前記水を主体とする液体中に、水溶性樹脂、カチオン性樹脂、水溶性金属塩、ホウ酸、ホウ酸塩の少なくとも1種以上を添加することが出来る。
前記水を主体とする液体中に添加する水溶性樹脂として、例えば、各種鹸化度のポリビニルアルコール又はそのシラノール変性物、カルボキシル化物、カチオン化物、アセトアセチル化物等の各種誘導体、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系バインダー、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体、ゼラチン及びその変性物、カゼイン、プルラン、アラビアゴム、及びアルブミン等の天然高分子樹脂またはこれらの誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、或はこれら各種重合体のカルボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス、ポリウレタン樹脂系ラテックス等が挙げられ、特に、リン酸エステル化澱粉、ポリビニルアルコール、カゼインが好ましい。水を主体とする液体中の水溶性樹脂の濃度は、0.3〜2質量%の範囲であると、良好な塗層強度や印字濃度が得られ、好ましい。より好ましくは、0.5〜1.5質量%である。
前記水を主体とする液体中に添加するカチオン性樹脂として、例えば、ポリエチレンポリアミン、ポリプロピレンポリアミン等のポリアルキレンポリアミン類またはその誘導体、第2級アミン基、第3級アミン基、第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン類、ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物に代表されるジシアン系カチオン樹脂、ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物に代表されるポリアミン系カチオン樹脂、エピクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−SO2重合物、ジアリルアミン塩−SO2重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド物、アリルアミン塩の重合物、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物等のカチオン性化合物が挙げられる。水を主体とする液体中のカチオン性樹脂の濃度は、0.3〜3質量%の範囲であると、良好な印字濃度や吸収性が得られ、好ましい。より好ましくは、0.5〜2質量%である。
前記水を主体とする液体中に添加する水溶性金属塩として、例えば、蟻酸、酢酸、クエン酸、乳酸、塩酸、硝酸、硫酸、酒石酸等のカルシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、バリウム、鉛、マグネシウム、カドミウム、アルミニウム等の塩が挙げられる。水を主体とする液体中の水溶性金属塩の濃度は、0.5〜5質量%の範囲であると、良好な印字濃度が得られ、好ましい。より好ましくは、1〜3質量%である。
前記水を主体とする液体中に添加するホウ酸の濃度は、0.5〜5質量%の範囲であると、良好な印字濃度や耐傷性が得られ、好ましい。より好ましくは、1〜3質量%である。
前記水を主体とする液体中に添加するホウ酸塩として、例えば、オルトホウ酸塩、二ホウ酸塩、メタホウ酸塩、四ホウ酸塩(ホウ砂)、五ホウ酸塩、八ホウ酸塩が挙げられ、特にホウ砂はコストや供給上の点で好ましい。処理液中のホウ酸塩の濃度は必要に応じて適宜調整することが出来るが、水を主体とする液体中のホウ酸塩の濃度は、無水物換算で0.5〜5質量%の範囲であると、良好な印字濃度や耐傷性が得られ、好ましい。より好ましくは、1〜3質量%である。
また、前記インク受理層上に塗工する、水を主体とする液体を塗工する方法は、特に制限されず、従来公知の手段を用いることが出来る。例えば、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、コンマコーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、ショートドウェルコーター、サイズプレス等の各種装置をオンマシン或いはオフマシンで用いることができる。
また、本発明における光沢発現層を塗工する前に、水を主体とする液体を塗工することにより、被塗工媒体の総含有水分を8質量%以上20質量%未満とすると、前記のインク受理層の乾燥時にコントロールするよりも、正確かつ均一に総含有水分をコントロールすることが出来、より良好な写像性や操業性が得られ、好ましい。より好ましくは、9〜17質量%である。
本発明において光沢発現層に用いられる顔料は、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ(気相法アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ)、アルミナ水和物(ベーマイト、擬ベーマイト)、水酸化アルミニウム等の無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物など、平均粒子径が極めて小さい超微粒の無機顔料であると、記録層の透明性が向上し、印字濃度が高くなるので、より好ましい。特に、コロイダルシリカや擬ベーマイト構造のアルミナ水和物は、高い光沢感が得られ、好ましい。
印字濃度が高まるという点から、コロイダルシリカはカチオン化処理されている方が好ましい。これは、粒子表面の電荷がカチオンであることにより、電気的な相互作用によってインク中の染料成分である直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボン酸基、アミノ基等と不溶な塩を形成して光沢発現層で該染料成分を定着させるためである。
また、前記光沢発現層は、顔料として擬ベーマイト構造のアルミナ水和物とカチオン化処理されたコロイダルシリカを質量比で95:5〜40:60の範囲で含有すると、高い写像性および印字濃度が得られ、好ましい。より好ましくは、90:10〜50:50である。
前記光沢発現層には、バインダーを含有するのが好ましい。かかるバインダーとしては、例えば、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白等の天然高分子、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボキシルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体等の天然高分子とその誘導体、及び各種鹸化度のポリビニルアルコール又はそのシラノール変性体、カルボキシル変性体、カチオン変性体、アセトアセチル変性体等の各種誘導体、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリ尿素ポリアミド樹脂等の各種水溶性合成高分子とそのカルボキシル変性体、アミド変性体、カチオン変性体等の誘導体、並びにスチレン−ブタジエン系、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル系、エチレン−酢酸ビニル系、ポリウレタン系等の合成高分子エマルション、ラテックスとそのカルボキシル、アミド、各種アミン基によるカチオン変性体等の変性誘導体などが挙げられる。
光沢発現層におけるバインダー含有量は、顔料に対し、1〜30質量%であると良好な塗層強度およびインク吸収性が得られ、好ましい。より好ましくは、3〜30質量%である。
更に、添加剤として、カチオン系染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、粘度安定剤、pH調整剤、界面活性剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、白色無機顔料、白色有機顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤などを本発明の目的を害しない範囲で適宜添加することもできる。
光沢発現層の塗工には、例えば、各種ブレードコーター、ロールコーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、コンマコーター、リップコーター、カーテンコーター、ショートドウェルコーター、サイズプレス等の各種装置を用いることができる。
光沢発現層の塗工量は、5〜30g/m2であると、高い写像性およびインク吸収性が得られ、好ましい。より好ましくは5〜20g/m2である。
本発明において、光沢発現層はキャスト処理される。キャスト処理としては、前述したように、直接法、リウェット法、および凝固法等があるが、本発明においては凝固法が好ましく用いられ、前記光沢発現層を凝固処理することによって、本発明の所期の目的が一段と高いレベルで達成される。
凝固法は、支持体上に塗工された光沢発現層が、流動性を有する状態の時に凝固液によって処理されてゲル化される処理方法であり、ゲル化された光沢発現層は、加熱されたキャストドラムに圧接されて乾燥される。凝固液は、凝固剤を含有する。凝固剤としては、例えば蟻酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩酸、硫酸、炭酸等のナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、鉛、カドミウム、アンモニウム等との塩、およびホウ酸、ホウ砂、各種ホウ酸塩等が挙げられ、1種または2種以上選択して使用することが出来る。凝固液中における凝固剤の濃度は、無水物換算で0.5〜6%の範囲が好ましく、より好ましくは1〜5%である。
前記凝固液には、添加剤として、例えば、顔料分散剤、保水剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、着色剤、耐水化剤、湿潤剤、可塑剤、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の公知の助剤を適宜添加することができる。
以下に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例、及び比較例において「部」及び「%」は、特に明示しない限り質量部及び質量%を示す。なお、配合において示す部数は実質成分の数量である。また、実施例、及び比較例において示す粒子径は、動的光散乱法により求めた平均粒子径である。
キャストコーターの操業は、光沢ムラが発生しない最大速度で操業した。
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、白色度90%)50部と針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP、白色度90%)50部の混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで350mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これに填料としてタルク6部、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー0.5部、乾燥紙力増強剤としてポリアクリルアミド1.0部、カチオン化澱粉2.0部添加し、水で希釈して1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量150g/m2になるように抄造し、支持体を作製した。この支持体の一方の面に、インク受理層として塗工液aをエアナイフコーターにより乾燥後の塗工量が10g/m2となるように塗工、乾燥を行い、被塗工媒体の総含有水分が9質量%となるように調整した。こうして得たインク受理層上に、光沢発現層の塗工液bをエアナイフコーターを用いて、乾燥後の塗工量が10g/m2となるように塗工し、塗工面が流動性を有する内に凝固液で処理した後、100℃に加熱されたキャストドラムに圧接し乾燥する凝固法によりキャスト処理して、本発明のインクジェット記録媒体を得た。
<インク受理層塗工液a>
合成非晶質シリカ(サイロイドED5;吸油量300ml/100g、グレース社製)100部、シラノール変性ポリビニルアルコール(R−1130、クラレ社製)20部、スチレンーブタジエン共重合体ラテックス(ラックスターDS226、大日本インキ化学工業社製)を固形分で10部、カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン1001、住友化学工業社製)を固形分で10部を水に配合し、均一分散して固形分濃度18%のインク受理層塗工液aを調製した。
<光沢発現層塗工液b>
カチオン化処理されたコロイダルシリカ(スノーテックスST−AK、日産化学工業社製)25部、擬ベーマイト構造で平均粒子径50nmのアルミナ水和物を75部、カチオン性アクリル樹脂エマルジョン(ガラス転移温度60℃)10部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ社製)10部、離型剤(ノニオン性オレイン酸乳化物)3部を混合し、均一分散して固形分濃度20%の光沢発現層塗工液bを調製した。
<凝固液の調整>
蟻酸カルシウム3%、ホウ酸1%を含有した4%の凝固液を調整した。
光沢発現層塗工液bにおいて、カチオン化処理されたコロイダルシリカを50部に、かつアルミナ水和物を50部に変更した以外は、実施例1と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
光沢発現層塗工液bにおいて、カチオン化処理されたコロイダルシリカを10部に、かつアルミナ水和物を90部に変更した以外は、実施例1と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を13質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を18質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、白色度90%)50部と針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP、白色度90%)50部の混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで350mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これに填料としてタルク6部、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー0.5部、乾燥紙力増強剤としてポリアクリルアミド1.0部、カチオン化澱粉2.0部添加し、水で希釈して1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量150g/m2になるように抄造し、支持体を作製した。この支持体の一方の面に、インク受理層として塗工液aをエアナイフコーターにより乾燥後の塗工量が10g/m2となるように塗工、乾燥を行った。こうして得られたインク受理層上に、下記の水を主体とした液体cをエアナイフコーターによりウェット塗工量が20g/m2となるように塗工し、被塗工媒体の総含有水分が15質量%となるように調整し、こうして得た塗層上に、光沢発現層の塗工液bをエアナイフコーターを用いて、乾燥後の塗工量が10g/m2となるように塗工し、塗工面が流動性を有する内に凝固液で処理した後、100℃に加熱されたキャストドラムに圧接し乾燥する凝固法によりキャスト処理して、本発明のインクジェット記録媒体を得た。
<水を主体とした液体cの調整>
ホウ酸2%を含有した水を主体とした液体を調整した。
水を主体とした液体cを、水とした以外は、実施例6と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
水を主体とした液体cにおいて、ホウ酸をホウ砂に変更した以外は、実施例6と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
水を主体とした液体cにおいて、ホウ酸を蟻酸カルシウムに変更した以外は、実施例6と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
水を主体とした液体cにおいて、ホウ酸をカゼインに変更し、かつその濃度を1%とした以外は、実施例6と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
水を主体とした液体cにおいて、ホウ酸をスミレーツレジン1001に変更し、かつその濃度を1%とした以外は、実施例6と同様にして本発明のインクジェット記録媒体を得た。
(比較例1)
光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を3質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例のインクジェット記録媒体を得た。
(比較例2)
水を主体とする液体cを、水とし、かつ、水を主体とする液体の塗工量を5g/m2に変更し、光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を5質量%とした以外は、実施例6と同様にして比較例のインクジェット記録媒体を得た。
(比較例3)
水を主体とする液体cを、水とし、かつ、水を主体とする液体の塗工量を40g/m2に変更し、光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を25質量%とした以外は、実施例6と同様にして比較例のインクジェット記録媒体を得た。
(比較例4)
水を主体とする液体cにおいて、ホウ酸をカゼインに変更し、その濃度を1%とし、かつ、水を主体とする液体の塗工量を5g/m2に変更し、光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を5質量%とした以外は、実施例6と同様にして比較例のインクジェット記録媒体を得た。
(比較例5)
水を主体とする液体cにおいて、ホウ酸をスミレーツレジン1001に変更し、その濃度を1%とし、かつ、光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を25質量%とした以外は、実施例6と同様にして比較例のインクジェット記録媒体を得た。
以上、実施例及び比較例で作成したインクジェット記録媒体について、下記の評価方法により評価し、その結果をまとめて表1に示す。
<表面光沢度>
JIS Z8741に準じて、入射角度20度として、変角光沢度計(日本電色工業製VGS−1001DP)にて測定した。
<写像性>
JIS H8686で規定される像鮮明度(C)として求めた。写像性測定装置(スガ試験機製ICM−1DP)を用いて、光学くしの幅は2.0mmのものを用い、反射角度60度で最高波形(M)及び最低波形(m)を読み取り、C=(M−m)/(M+m)×100として像鮮明度を求めた。写像性の像鮮明度として、70%以上は見た目の光沢感が高く、印画紙ライクな美観要素に優れていることを示す。
<インク吸収性>
インクジェット記録装置(BJC420J、キヤノン社製)を用いて、シアンインク、マゼンタインクからなる混色ベタパターン中に白線(非印字部)の格子パターンを作成し、格子へのインクの滲み出しについて、目視にて評価した。
◎:格子が完全にクリアーである。
○:格子のほんの一部にインクの滲み出しが見られる。
△:格子が狭くなり、インクの滲み出しが全般的に見られる。
×:インクの滲み出しにより、格子が欠如している。
<印字濃度>
前記のインクジェット記録装置を用いて、ブラックインクでベタパターンを印字し、印字部をマクベスRD−918型により、光学反射濃度を測定した。
<操業性>
実施例1におけるキャストコーターの速度を基準とする。
◎:実施例1におけるキャストコーターの速度の1.2倍以上の高速操業が可能である。
○:実施例1におけるキャストコーターの速度の1〜1.2倍未満の高速操業が可能である。
△:実施例1におけるキャストコーターの速度の0.8〜1倍未満の低速操業となる。
×:実施例1におけるキャストコーターの速度の0.8倍未満の低速操業となる。
Figure 2006110935
表1より、実施例1〜11の透気性の支持体上に、少なくともインク受理層及びキャスト法によって設けられた光沢発現層を順次有するインクジェット記録媒体において、前記光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分が8質量%以上20質量%未満であることを特徴とするインクジェット記録媒体は、銀塩写真用印画紙並の写像性や高いインク吸収性及び印字濃度を有し、かつ高速操業が可能となり、良好である。
一方、比較例2、4のように、光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分が低いと、光沢発現層の染み込みが大きくなり、キャスト処理において低速操業しなければ光沢ムラが改善されてこないし、かつ写像性の低下も見られる。また、比較例1のように、さらに光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を少なくすると、さらに光沢発現層の染み込みが大きくなり、キャスト処理において大幅な低速操業で対応しなければ光沢ムラが改善されない。また、比較例3、5のように、光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分を多くすると、乾燥負荷が大きくなり、キャスト処理において大幅な低速操業で対応しなければ十分な乾燥が出来ず、操業効率を悪化させるとともに、写像性の低下が見られ、いずれの場合も満足できる操業および品質を得ることが出来なかった。

Claims (6)

  1. 透気性の支持体上に、少なくともインク受理層及びキャスト法によって設けられた光沢発現層を順次有するインクジェット記録媒体において、前記光沢発現層を塗工する前の被塗工媒体の総含有水分が8質量%以上20質量%未満であることを特徴とするインクジェット記録媒体。
  2. 前記インク受理層上に水を主体とする液体を塗工することにより、被塗工媒体の総含有水分を8質量%以上20質量%未満としたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録媒体。
  3. 前記水を主体とする液体が、水であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録媒体。
  4. 前記水を主体とする液体が、水溶性樹脂、カチオン性樹脂、水溶性金属塩、ホウ酸、ホウ酸塩から選ばれた1種以上を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録媒体。
  5. 前記光沢発現層が凝固法によって設けられたものである請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録媒体。
  6. 前記光沢発現層が擬ベーマイト構造のアルミナ水和物とカチオン化処理されたコロイダルシリカを質量比で95:5〜40:60の範囲で含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012166476A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd アルバム用インクジェット光沢紙及びその製造方法

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