JP2006109874A - 背上げ可能なベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成の起伏機構によって背部支持枠の最大傾斜角度を確保しつつ、水平に近い状態での倒伏速度を遅くすることができるベッドを提供すること。
【解決手段】ベッドフレームに固定される基部フレーム3の内部を前後に移動自在となるよう摺動フレーム4を具備し、基部フレーム3には後側リンク126の下端部を回動自在な状態で取り付け、摺動フレーム4には前側リンク127の中間部を回動自在な状態で取り付け、後側リンク126の中間部と前側リンク127の下端部を連結リンク128により連結するとともに、後側リンク126の上端部を背部支持枠9の中間部にスライド自在に取り付け、前側リンク127を背部支持枠9の前端部に回動自在に支承するとともに、背部支持枠9背面にはカム部材123を止着してなる起伏機構を設け、前記背部支持枠9が倒伏した際に、前記後側リンク126にカム部材123が当接するよう構成した。
【選択図】図22

Description

本発明は、背上げ可能なベッドにおける起伏機構に関するものである。
従来より、ベッドの一形態として、床部を昇降させたり、床部を起伏させたりすることができ、必要に応じて床部を昇降させて介護したり、床部を起伏させて楽な姿勢でくつろぐことのできるベッドが広く知られている。
このようなベッドに設けられた床部を起伏させるための技術として、作動部のアクチュエーターにより作動する背上げリンクによって下枠部材を介し背ボトムが傾斜する際、下枠部材先端のローラーに、可動フレーム上のローラー受けを移動させ、フットボードに対向する背ボトムにおける先端側の上昇方向への動きを増大させて背ボトムの傾斜動作を促進させて、背ボトムを傾斜角度(35〜40度)まで、背ボトムの端部とヘッドボードとの間隔を、背ボトムの平担持と変わらない状態とする構成のものがある。
これは、少なくとも背上げ機構を備えたベッドにおいて、ベッドの長手方向に延在する固定フレームと、固定フレームに進退自在に構成した可動フレームとを有し、この可動フレーム上に背に対応する背ボトムを起伏可能に載置し、前記固定フレームの一端側にヘッドボードを取り付ける一方、他端側から固定フレームに進退自在に可動フレームを装着し、この可動フレームの端部にフットボードを取り付けると共に、このフットボードを取り付けた箇所近傍に、背上げ機構に動力を与えるリニアアクチュエータを取り付け、前記背ボトム裏面側に背上げリンクを突設し、前記背上げ機構はリニアアクチュエータを構成する軸方向に進退動作する起動軸の先端と前記背上げリンクとを連結する第1の背上げ補助リンクと、可動フレーム側に一端側を回動自在に取り付けた第2の背上げ補助リンクとを有し、この第2背上げ補助リンクの他端側を、前記起動軸の先端と第1背上げ補助リンクとの連結箇所に回動可能に軸止めし、前記可動フレーム側に回動可能に連動反転リンクを中間部より偏心して取り付け、この連動反転リンクの前記可動フレーム側に取り付けた箇所から、近い方の端部間に長穴を設けて、前記第2背上げ補助リンク中間部に突設した係止軸を、前記長穴において当接移動可能な状態で連動反転リンクと第2背上げ補助リンクとを連結し、前記連動反転リンクの他端部に、固定フレーム側に連結した反転補助リンクを連結し、前記リニアアクチュエータにより、背上げを行うと共に、前記第2背上げ補助リンクを介して連動反転リンクを変位させて可動フレームをヘッドボード側に寄せるよう構成されたものである(特許文献1参照)。
特開平10−155840号公報
この技術によると、アクチュエーターを背上げリンクの回動に伴い揺動させることで、背ボトムが背上げされる際に、背ボトムの上昇方向への動きを増大させ、かつ背ボトムを水平状態に戻す際には、相対的に下降方向への動きを減少させている。しかし、これによると、作動部のアクチュエーターを揺動させるようにしているため、背上げリンクの構成が複雑なものとなっている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、簡単な構成の起伏機構によって背部支持枠の最大傾斜角度を確保しつつ、水平に近い状態での倒伏速度を遅くすることができるベッドを提供することである。
請求項1の発明は、ベッドフレームに固定される基部フレームの内部を前後に移動自在となるよう摺動フレームを具備し、基部フレームには後側リンクの下端部を回動自在な状態で取り付け、摺動フレームには前側リンクの中間部を回動自在な状態で取り付け、後側リンクの中間部と前側リンクの下端部を連結リンクにより連結するとともに、後側リンクの上端部を背部支持枠の中間部にスライド自在に取り付け、前側リンクを背部支持枠の前端部に回動自在に支承するとともに、背部支持枠背面にはカム部材を止着してなる起伏機構を設け、前記背部支持枠が倒伏した際に、前記後側リンクにカム部材が当接するよう構成したことを特徴とする。
請求項1の発明は、基部フレーム内を前後に移動するように摺動フレームが設けられている。そして、基部フレームには後側リンクには後側リンクの下端部を回動自在な状態で取り付け、摺動フレームには前側リンクの中間部を回動自在な状態で取り付け、後側リンクの中間部と前側リンクの下端部を連結リンクにより連結するとともに、後側リンクの上端部を背部支持枠の中間部にスライド自在に取り付け、前側リンクを背部支持枠の前端部に回動自在に支承するよう構成されている。したがって、摺動フレームの前後移動により前側リンクと後側リンクが起伏するよう動作し、これにより背部支持枠が起伏する構成となっている。さらに、背部支持枠が倒伏した際には、背部支持枠背面に止着されたカム部材が後側リンクに当接するようにも構成されている。このようにカム部材が後側リンクに当接することによって、後側リンクの背部支持枠との取付部はスライドし、カム部材のカム作用によって倒伏速度を変化させることができるように構成されている。
そのため、背部支持枠の起伏時に発生する違和感を解消できる起伏速度に設定できる。また、起伏時の使用者への負担を低減できる。
ベッドフレームに固定される基部フレームの内部を前後に移動自在となるよう摺動フレームを具備し、基部フレームには後側リンクの下端部を回動自在な状態で取り付け、摺動フレームには前側リンクの中間部を回動自在な状態で取り付け、後側リンクの中間部と前側リンクの下端部を連結リンクにより連結するとともに、後側リンクの上端部を背部支持枠の中間部にスライド自在に取り付け、前側リンクを背部支持枠の前端部に回動自在に支承するとともに、背部支持枠背面にはカム部材を止着してなる起伏機構を設け、前記背部支持枠が倒伏した際に、前記後側リンクにカム部材が当接するよう構成する。
本発明に係る起伏機構を備えたベッドBについて図面に基づいて説明する。
このベッドBは、昇降機構1が具備されたベッドフレーム2と、このベッドフレーム2に取り付けられる基部フレーム3と、さらに、この基部フレーム3内を前後に移動する摺動フレーム4と、この摺動フレーム4の摺動動作に連動する引込手段5を介して取り付けられる脚部支持フレーム6と、前記摺動フレーム4上に取り付けられる腰部支持枠7と、前記基部フレーム3及び摺動フレーム4間に起伏機構8を介して取り付けられる背部支持枠9と、さらに、脚部支持フレーム6に取り付けられる脚部支持枠10とから主に構成されている。
以下、各部の構成を図面に基づいて詳述する。
最初に、第2図及び第3図に基づいて昇降機構1を具備したベッドフレーム2について説明する。
このベッドフレーム2は、左右一対の側部フレーム11,11とこれらの側部フレーム11,11を連結する連結部材12及び連結軸13とからなる。
側部フレーム11は、門型形状に屈曲された連結パイプ14の前後端部に接地部材15,15を固着してなる下部フレーム16を備えている。さらに、接地部材15,15あるいは連結パイプ14の前後端部には支柱17,17が立設状態となるように止着されている。また、連結パイプ14の後端部にはコ字状のブラケット18が固着されており、このブラケット18には連結部材12が回動自在となる状態で枢着されている。なお、この連結部材18の他端部側には、コ字状プレート19が固着されるとともに、雌ねじ部19aが設けられている。また、他方の側部フレーム11側の連結部材12には手動による締め付けが可能なネジ部材19bが取り付けられている。
そして、前記支柱17,17には、入れ子状態で外嵌される摺動パイプ20,20が挿通されている。そして、この摺動パイプ20,20間には連結パイプ21が固着されるとともに、摺動パイプ20,20のそれぞれの固着部内には空孔部20a,20aが穿たれている。このように摺動パイプ20,20と連結パイプ21とによって上部フレーム22が構成されている。
上記のように構成された下部フレーム16の支柱17に沿って、上部フレーム22が上下に摺動するように昇降機構1が具備されている。
この昇降機構1は、次のように構成されている。
まず、後側の支柱17内部には補強部材23が固着されており、この補強部材23と支柱17の上部にナット部材24が止着されている。そして、後側の摺動パイプ20の上端部に固着された背面視において略々L字状の固定プレート25に回転自在となるように軸受けされた昇降ネジ26をこのナット部材24に螺合している。この昇降ネジ26の上端部には歯車27が止着されている。また、固定プレート25には歯車28が回転自在となるように軸受けされており、前記歯車27と噛合している。なお、歯車28の回転軸29の一端部には断面視が多角形状に形成されたパイプ30が止着されるとともに、他端部側にはピン31が突出する状態で嵌着されている。さらに、これら歯車27,28を覆い隠すようにカバー32が取り付けられている。
また、後側の支柱17と摺動パイプ20内に設けられたナット部材24と昇降ネジ26によって発生される駆動力を前側の支柱17及び摺動パイプ20に伝達するために索条体33を用いている。まず、後側摺動パイプ20の上部には溝付のローラー34が支承されている。また、前側の摺動パイプ20内には平面視においてコ字状の支持プレート35が止着されている。この支持プレート35は摺動パイプ20内に挿通された支柱17の内部に位置するように取り付けられており、さらに、この支持プレート35の上下には溝付のローラー34,34が支承されている。なお、支持プレート35の索条体33が通る部分やローラー34が位置する部分には切欠き部35aが設けられている。そして、後ろ側の支柱17が止着された連結パイプ14内に一端部を掛止した索条体33を後ろ側の摺動パイプ20に支承されたローラー34に巻き掛け、さらに、空孔部20aを通し、連結パイプ21内から前側の摺動パイプ20内に通している。そして、支持プレート35の上側のローラー34に巻き掛けた索条体33を下側のローラー34を迂回して前側の支柱17上端部に取り付けられた固定部材36に止着している。
上記のように構成された昇降機構1を具備したそれぞれの側部フレーム11,11は、第4図に示すように組み立てられてベッドフレーム2となる。
まず、それぞれの側部フレーム11,11の連結部材12,12を回動させて平面視においてL字状となるようにした後、連結部材12,12端部のネジ部材19bを雌ねじ部19aに螺着して平面視においてコ字状となるように固定する。然る後、両端部に溝部13a,13bが設けられた連結軸13を左右の回転軸29、29端部のピン31,31がこの溝部13a,13bに嵌るように取り付ける。なお、この連結軸13の溝部13bは他方の溝部13aよりも深く穿たれるとともに、内部にはスプリング37によって外側に付勢された押圧部材38が設けられている。これにより、まず、溝部13b側からピン31に押し込み、他方のピン31にも溝部13aが係るように取り付けることで、両端の溝部13a,13bがピン31,31に係った状態となるとともに、常に溝部13a側に付勢された状態となっているので、この連結軸13が外れないように構成されている。このような構成としたことで連結軸13の取り付けにネジや工具等を不要として簡単に組立ができるという効果がある。
上記のように構成されたベッドフレーム2は、操作ハンドル39によって高さ調節を行うことができる。この操作ハンドル39は、一端部が前記パイプ30内に挿通される多角形状の軸部39aとなっており、クランク状に構成されているものである。
まず、操作ハンドル39を左右何れか一方のパイプ30に挿通し、一方に回転させる。この回転力が歯車28から歯車27に伝わり、昇降ネジ26が回転する。この昇降ネジ26の回転によりナット部材24に対して相対的に上下何れかに昇降ネジ26が移動する。これに伴い、後ろ側の摺動パイプ20は上下何れかに摺動する。摺動パイプ20が上方摺動する場合には、連結パイプ21内の索条体33が後方に引き寄せられるようになり、従って、上側ローラー34から下側ローラー34を迂回して固定部材36までの索条体33が短くなる。そのため、索条体33が下側ローラー34を押し上げるように作用するので前側の摺動パイプ20も後ろ側の摺動パイプ20と同時に上方へと摺動するようになる。さらに、操作ハンドル39による回転力は連結軸13を介して反対側の側部フレーム11の昇降機構1にも伝達されるので左右均等に昇降させることができる。逆に、摺動パイプ20が下方摺動する場合には、連結パイプ21内の索条体33が前側摺動パイプ20側に送り出されるようになり、送り出された索条体33の分だけ前側摺動パイプ20が下方摺動するようになる。
このベッドフレーム2は、上述したように分解及び組立に工具を用いる必要がなく、非常に簡単に行うことができる。また、分解した際には左右の側部フレーム11,11と連結軸13だけとなり、それぞれの組立に必要なネジといった紛失しやすいものがないので分解や組立が数多く発生するようなレンタル向けの介護ベッドに用いると、運びやすく、組み立てやすい理想的なベッドフレーム2となっている。
また、ベッドフレーム2とした場合には、平面視において前方側が開口したコ字状となっているので、床部下方の空間を大きくとることができる。したがって、床部の起伏動作を行うために複雑な起伏機構を設ける際にも、邪魔になる構成部材がないので様々な形態のベッドに使用できるという利点もある。さらに、下部フレーム16の連結パイプ14が門型形状になっているので十分な強度を持ちつつ、リフト装置等も使用できるといった利点もある。
次に前記ベッドフレーム2に取り付けられる基部フレーム3について第5図に基づいて説明する。
この基部フレーム3は、略々矩形状に構成されている。まず、左右の側部パイプ40,40の前後端部に連結パイプ41,42を固着している。そして、後側の連結パイプ41には駆動手段43の取付部となるブラケット44が固着されるとともに、起伏機構8の取付部となるブラケット45,45も固着されている。そして、左右の側部パイプ40,40にはそれぞれレール部材46及び前側カムプレート47、後側カムプレート48が固着されている。なお、前側カムプレート47及び後側カムプレート48はL字状のプレートであり、互いに一定間隔離間した状態でレール部材46から内側に突出するように固着されている。また、前側カムプレート47にはそれぞれ軸部材49が固着されている。
このように構成されたベッドフレーム2と基部フレーム3には、組立が容易にできるように次のような取付部材50,51がそれぞれ固着されている。この取付部材50,51について、第6図を基に説明する。まず、ベッドフレーム2に固着されている取付部材50について説明する。この取付部材50は、上部フレーム22の連結パイプ21に固着されたアーム部材52を備えている。そして、このアーム部材52の先端側にはコ字状のプレート53を開口部が内側を向くようにして固着している。そして、このプレート53の端部寄りには、上下方向の軸部材54を固着している。また、プレート53の裏側にはガイドプレート55が固着されており、プレート53とガイドプレート55には空孔部53a,55aがそれぞれ穿たれており、これにネジ部材56が挿通されている。そして、プレート53とガイドプレート55間に位置するネジ部にナット57を螺着してネジ部材56の脱落防止がなされている。このように構成された取付部材50が左右の連結パイプ21,21の前後にそれぞれ固着されている。
次に、基部フレーム3側に設けられた取付部材51について説明する。この取付部材51は、側部パイプ40にコ字状のプレート58を固着してなるものである。このプレート58には前後方向一端側に前記軸部材54が進入可能なU字溝58aが穿たれている。さらに、プレート58内部には空孔部58b上に軸心が一致する状態でナット59が固着されている。このように構成された取付部材51は、左右の側部パイプ40,40の前後にそれぞれ固着されている。
このように構成された取付部材50,51は、第6図(b)のようにプレート53の内部にプレート58を侵入させ、U字溝58aに軸部材54が侵入した状態でネジ部材56により固定することによってベッドフレーム2に基部フレーム3をしっかりと固定することができる。
すなわち、プレート53,58及びU字溝58aと軸部材54によってベッドフレーム2に対して基部フレーム3を案内位置決めすることが容易にできる。然る後、手動締め付けによって基部フレーム3をしっかりと固定できるように構成されている。
続いて、前記基部フレーム3内を前後に移動自在に設けられる摺動フレーム4について第7図に基づいて説明する。
まず、この摺動フレーム4は左右の側部パイプ60,60を備えている。そして、この側部パイプ60,60の前端部には中間部に駆動手段43の取付部61が固着されたパイプ62,62が固着されている。また、後端部側には駆動手段43を迂回する形状に曲折されたパイプ63が固着されている。そして、このパイプ63には後述する引込手段5の取付部となるブラケット64が固着されている。さらに、この摺動フレーム4の四隅近傍となる側部パイプ60,60には支軸65,65,・・・が固着されている。また、側部パイプ60,60には起伏機構8の取付部となる空孔部60a,60aが穿たれるとともに、U字状のガイドプレート66,66がそれぞれ固着されている。さらに、側部パイプ60,60の前方寄りには腰部支持枠7の取付部となるトリツケプレート67,67が固着されている。
このように構成された摺動フレーム4には引込手段5を介して脚部支持フレーム6が取り付けられている。
まず、脚部支持フレーム6について第8図に基づいて説明する。この脚部支持フレーム6は、内側にレール部材68を固着した左右一対の側部パイプ69,69を備えている。この側部パイプ69の後部側にはそれぞれ軸受部材70,71が固着されている。また、前記レール部材68は内側に開口するとともに、後部側は側部パイプ69と略々平行な平行部と、前方部が上方を向く傾斜部と、この傾斜部上部から前方に向いた水平部が一体的に構成されてなるものである。
そして、この側部パイプ69,69間には連結プレート72,72が固着されている。また、側部パイプ69,69前端部にはブラケット73,73が固着されて、このブラケット73,73にはローラー74,74が転動自在に軸承されている。
続いて、引込手段5について説明する。
まず、脚部支持フレーム6に設けられた引込手段5について、第8図に基づいて説明する。前記脚部支持フレーム6の連結プレート72,72の略々中間部には箱状部材75が止着されている。この箱状部材75の内部には前後端部近傍で回転自在となるように溝付ローラー76,76が支承されている。なお、後側の溝付ローラー76はボルト部材77が固着されたブラケット78に支承されており、このボルト部材77を箱状部材75にナット79により固定することで、溝付ローラー76,76の間隔を適宜調節可能に構成している。そして、この前後の溝付ローラー76,76にループ状となるように索条体80が取り付けられている。また、この索条体80には、箱状部材75の両側面に設けた前後方向の切欠き部75a,75aに沿って転動するようにそれぞれローラー81,81が軸部材82,82によって支承されるとともに、軸部材82,82の端部は側方に突出するように構成されている。
そして、一方の軸部材82には脚部支持枠10の固定部材83が軸支されており、他方の軸部材82には引込パイプ84が軸支される。
前記固定部材83は、正面視コ字状のプレートで、第9図に示すように側面視において脚部支持枠10の固定部となる軸部85が挿通されるよう溝部86aが設けられるとともに、前後に空孔部86b,86cが穿たれた保持プレート86と、前記溝部86aに挿通された軸部85の抜け止めがされるようにロック片87aが一体的に設けられたロックプレート87からなり、保持プレート86の前方側の空孔部86bにロックプレート87を軸支するとともに、ロックプレート87と保持プレート86間にスプリング88を配し、軸部85が抜け止めされる方向に付勢しているものである。そして、この固定部材83の後部空孔部86cを前記軸部材82に軸支している。
さらに、この引込手段5は、摺動フレーム4の支軸65に支承される左右一対の前後のリンクアーム89,90を備えている。この前後のリンクアーム89,90について、第10に基づいて説明する。
まず、後部リンクアーム89は、両端部に軸受部材91,92が固着されたアーム部材93からなるものである。
そして、前部リンクアーム90は、上部アーム部材94と下部アーム部材95とからなるものである。まず、上部アーム部材94は、略々へ字状のプレート96の短辺部の先端側に軸部材97を固着するとともに、長辺部の先端寄りに軸受部材98を固着し、さらに曲部にも軸受部材99が固着されて構成されている。また、曲部近傍には短辺部に対して略々垂直に突起部96aが設けられている。そして、前記軸部材97にはローラー100が支承されている。次に、下部アーム部材95はコ字状のアーム部材101の一端部に軸受部材102が固着されており、他端部側には空孔部101aが穿たれている。この空孔部101aと前記上部アーム部材94の軸受部材98を軸承して、屈曲自在な前部リンクアーム90を構成している。なお、アーム部材101にはボルト部材103が螺着されており、上部アーム部材のプレート96の長辺部先端に接当させることで角度調節が可能となっている。
このように構成された左右一対の後部リンクアーム89,89及び前部リンクアーム90,90は次のように取り付けられる。
まず、前後のリンクアーム89,90の軸受部材91,99を摺動フレーム4の支軸65,65に枢支するとともに、軸受部材92,102を脚部支持フレーム6の軸受部材70,71に枢支することによって摺動フレーム4に脚部支持フレーム6を取り付けている。すなわち、脚部支持フレーム6は前後のリンクアーム89,90からなる左右一対のリンク機構によって取り付けられており、それぞれのリンクアーム89,90の回動動作によって脚部支持フレーム6が移動するように構成されている。さらに、摺動フレーム4と脚部支持フレーム6間、すなわちブラケット64と軸部材82には連結プレート72を迂回するよう曲折した引込パイプ84が取り付けられている。このように構成された摺動フレーム4及び脚部支持フレーム6は、摺動フレーム4のそれぞれの支軸65,65,・・・にさらにローラー103,103,・・・を枢支して基部フレーム3のレール部材46,46内を転動するように基部フレーム3に取り付けられている。なお、上部アーム部材94、94に取り付けられているローラー100,100は前側カムプレート47,47の下面に沿って転動するように配置されている。そして、基部フレーム3のブラケット44と摺動フレーム4の取付部61に駆動手段43を取り付けている。そして、この駆動手段43の伸縮により基部フレーム3に対して摺動フレーム4が前後に移動するように構成されている。
また、本実施例では駆動手段43として伸縮自在なアクチュエータを使用しているが、この駆動手段は、基部フレーム3に対して摺動フレーム4を前後に移動可能なものであればよく、液圧シリンダやネジの螺合によるものであったり、基部フレーム3に取り付けられたモーターの回転によってループ状のチェーン等が押し引きされるよう構成し、このチェーンの一部に摺動フレーム4を取り付けたものであっても何ら問題はない。
なお、この基部フレーム3に駆動手段43と摺動フレーム4及び脚部支持フレーム6が取り付けられた第11図に示す状態を駆動部104とする。
上記のように構成された駆動部は第12図及び第13図に示すように駆動手段43の伸縮動作により引込手段5が作動し、脚部支持フレーム6とこれに具備された固定部材83が次のように作動する。
まず、駆動手段43が伸びた状態では、基部フレーム3の前端部に摺動フレーム4が位置した状態となっている。この状態では、前部リンクアーム90のローラー100が前側カムプレート47の下面を転動している状態であり、脚部支持フレーム6を前方へ大きく振り出した状態となっている。このとき、引込パイプ84が取り付けられた軸部材82は後側の溝付ローラー76の近くに位置しており、反対側の固定部材83は前方の溝付ローラー76の近くに位置している。(第12図(a),第13図(a)図参照)
そして、徐々に駆動手段43を短くしていくと、摺動フレーム4は基部フレーム3のレール部材46,46に沿って後方に移動する。このとき、前部リンクアーム90のローラー100が前側カムプレート47の下面に沿って移動する間は、摺動フレーム4に対する脚部支持フレーム6の相対的な位置関係は変わらず、摺動フレーム4の後方移動に追従して脚部支持フレーム6も後方移動する。また、脚部支持フレーム6の固定部材83も前方側の溝付ローラー76の近くに位置した状態のままである。(第12図(b),第13図(b)図参照)
さらに駆動手段43を短くすると、前部リンクアーム90のローラー100が前後のカムプレート47,48間に入るように前部リンクアーム90が後方回動する。前部リンクアーム90の回動に伴い、後部リンクアーム89も後方回動し、脚部支持フレーム6が下がりながら後方に移動する。このとき、摺動フレーム4に対して相対的に脚部支持フレーム6が近づくので引込パイプ84が軸部材82を前方へ押し出すように作用し、反対側の固定部材83は後方へと引き込まれるように移動する。(第12図(c)(d),第13図(c)(d)図参照)
なお、本実施例においては、索条体としてワイヤーを使用しているが、これは屈曲可能なものであればよく、チェーンや紐部材などであっても何ら問題はない。
続いて、上記駆動部104上には、脚部支持枠10,腰部支持枠7,背部支持枠9が取り付けられる。この各支持枠7,9,10について第14図を基に説明する。
まず、脚部支持枠10について説明する。
この脚部支持枠10は、コ字状の枠パイプ105の後部にメインパイプ106を固着している。そして、内部にはL字状の補強プレート107,107が固着されており、この補強プレート107,107にそれぞれ内側向きのレール部材108,108が固着されている。さらに、補強プレート109,109が固着されており、この上面にマットレスMが載置される。また、メインパイプ106には斜め下方向きにブラケット110,110が固着されており、このブラケット110,110にそれぞれローラー111,111が支承されている。そして、ブラケット110,110間には軸部85が固着されたブラケット112が固着されている。
次に、腰部支持枠7は、コ字状の枠パイプ113内に補強部材114,114,・・・を固着するとともに、メインパイプ115,115が固着されている。このメインパイプ115,115の後端部には段付支軸116,116の互いの小径軸部116a,116aが同一方向を向く状態で固着されている。また、このメインパイプ115,115間には、トリツケプレート117,117が固着されており、このトリツケプレート117,117にはそれぞれ三角形状のカムプレート118,118が止着されている。さらに、このカムプレート118,118の前方部には補助カムプレート119,119が回動自在な状態で枢着されている。
さらに、背部支持枠9は、コ字状の枠パイプ120の前端部にメインパイプ121を固着している。この内部には補強部材122,122が固着されており、それぞれ補強部材122,122の中間部にはカム部材123,123が止着されている。そして、カム部材123の前方側の補強部材122,122にはスライド孔124aを設けたプレート124がそれぞれ固着されている。また、メインパイプ121には前方斜め下方向きにブラケット125,125が固着されている。
このように構成された背部支持枠9には、背部支持枠9の起伏機構8が取り付けられている。
この起伏機構8は、後側リンク126と前側リンク127及び連結リンク128,128からなる。
まず、後側リンク126は、山型に曲折した左右一対のリンクプレート129,129を備えている。このリンクプレート129の一端部には鍔付ローラー130が支承されており、他端部にはU字状の切欠き部129aが設けられている。また、リンクプレート129の中間部には空孔部129bが穿たれている。そして、これらリンクプレート129,129に連結部材131,131を固着して一体的に構成している。なお、リンクプレート129,129の切欠き部129a,129aにはそれぞれ爪部132aを備えたロックプレート132が取り付けられており、切欠き部129a,129aに挿通される軸部材133の抜け止めが容易に行えるように構成されている。なお、それぞれのロックプレート132,132にはスプリング134,134が配されており、ロックプレート132が常にロックする方向に付勢されている。(第15図参照)
そして、前側リンク127は、左右一対の円弧状の形状をしたプレート135,135を備えている。このプレート135両端部には空孔部135a,135bが設けられており、下方の空孔部135a近傍には筒状部材136が固着されている。そして、このプレート135,135間に連結部材137を固着して前側リンク127としている。
前記連結リンク128は、プレート138の両端に空孔部138a,138aを設けてなる。
それぞれのリンクは、次のように背部支持枠9に取り付けられている。
まず、後側リンク126は、鍔付ローラー130,130が背部支持枠9のスライド孔124a,124aに嵌るように取り付けられている。また、前側リンク127は、空孔部135b,135bを背部支持枠9のブラケット125,125に軸着している。そして、後側リンク126の空孔部129bと前側リンク127の空孔部135aに連結リンク128をそれぞれ軸承している。
続いて、ベッドフレーム2に駆動部104を取り付けた後、脚部支持枠10と腰部支持枠7、及び背部支持枠9を取り付ける方法について説明する。
最初に、脚部支持枠10を脚部支持フレーム6に取り付ける方法について第16図に基づいて説明する。
まず、脚部支持フレーム6の先端のローラー74,74を脚部支持枠10のレール部材108,108に挿通する。そして、このローラー74,74がレール部材108,108の先端側に位置するようにスライドさせ、脚部支持枠10のローラー111,111を脚部支持フレーム6のレール部材68,68に挿通する。然る後、脚部支持枠10をスライドさせて、固定部材83で脚部支持枠10の軸部85を挟持する。
次に腰部支持枠7を摺動フレーム4に取り付ける方法について第17図に基づいて説明する。
まず、この腰部支持枠の取り付けのために摺動フレーム4に設けられたトリツケプレート67,67について説明する。このトリツケプレート67は、空孔部67aが穿たれた取付部67bを有するとともに、この取付部67bから少なくとも腰部支持枠7のメインパイプ115が進入可能な間隔をおいて立設する抜け防止部67cとを一体的に構成したものである。なお、この抜け防止部67cは腰部支持枠7が水平状態から先端部が上方に回動する範囲内すなわち、実使用範囲において作用する程度のものである。したがって、空孔部67aの投影方向側には遮断するものがなく、腰部支持枠7を立てた状態で、側方から空孔部67a,67aに小径軸部116a,116aを挿通させた後、前方回動させるだけで、摺動フレーム4に腰部支持枠7を取り付けることができる。
そして、摺動フレーム4及び基部フレーム3に背部支持枠9に取り付けられた起伏機構8を取り付ける方法について第18図から第19図を用いて説明する。
まず、第19図(a)に示すように、前側リンク127の左右の筒状部材136,136をガイドプレート66,66に嵌める。然る後、摺動フレーム4の空孔部60a,60aにそれぞれ設けられた固定軸139,139を操作して、固定軸139,139先端部が筒状部材136,136内に挿通することで固定できる。なお、この固定軸139は側部パイプ60内でピン140が嵌着されており、このピン140と側部パイプ60間にスプリング141を配することで固定軸139が摺動フレーム4の内側に突出する方向に付勢されている。
また、第19図(b)に示すように、この固定軸139は外側がU字上に曲げられており、この曲がった端部を側部パイプ60に接当した状態では固定軸139先端が側部パイプ60から突出していない状態を保持するようにもなっている。
そして、後側リンク126の切欠き部129a,129aを基部フレーム3のブラケット45,45に軸止した軸部材133にあわせて、ロックプレート132,132によってロックする。
上述したように本発明に係るベッドBは、左右一対の側部フレーム11,11と連結軸13とからなるベッドフレーム2と、基部フレーム3と摺動フレーム4と脚部支持フレーム6とを引込手段5を介して組み立てた駆動部104と、脚部支持枠10と、腰部支持枠7と、起伏機構8を備えた背部支持枠9とに分解した状態から各部を工具を用いずに組み立てることができるように構成されている。さらに、分解した際に紛失する恐れのある細かい部品もなく、各部をコンパクトかつ軽量にできたものであり、分解や組立を繰り返し行うようなレンタル向けのベッドとして非常に好適である。
また、各部がコンパクトな状態となっているので、運搬にも好適であり、ひとりでの搬入搬出も可能となっている。
さらに、このベッドBは組立方法が非常に簡単に行えるように各部が構成されるとともに、組立において調節といった慣れや経験の必要な作業がないので間違った組立をする恐れもない。
続いて、このベッドBの動作について第20図を用いて各支持枠7,9,10ごとに説明する。
まず、(a)図に示す状態であるベッドBの各支持枠7,9,10が水平状態にあるときの脚部支持枠10について説明する。この脚部支持枠10は、引込手段5を介して脚部支持フレーム6に支持されている。したがって、駆動手段43が最も伸張した状態となっており、基部フレーム3に対して摺動フレーム4が最も前方に移動した状態となっている。このとき、前部リンクアーム90に具備されたローラー100が前側カムプレート47の下面に接当した状態で前方上方へ回動した状態となっている。そのため、前側リンクアーム90と後側リンクアーム89に支持された脚部支持フレーム6も前方上方へ移動した状態となっている。このとき、引込パイプ84の作用によって固定部材83が前方に位置しているので、脚部支持フレーム6と脚部支持枠10のローラー74,111がレール部材68,108に沿って前方に位置する状態で脚部支持枠10は保持されている。
この状態から(b)図に示すように駆動手段43を徐々に短くしたとき、摺動フレーム4は徐々に後退する。そのため、前部リンクアーム90に具備されたローラー100は前側カムプレート47の水平下面を転動しながら後方移動する。この前側カムプレート47の水平な下面を転動する間は、摺動フレーム4と脚部支持フレーム6の相対的な位置に変化がないので、引き込み手段は(a)図の状態を維持している。そのため、脚部支持枠10は、水平状態を維持したまま、基部フレーム3に対して徐々に後退している。
そして、(c)図に示すように駆動手段43を短くすると、前部リンクアーム90に具備されたローラー100が、前側カムプレート47と後側カムプレート48間に入る状態となる。この状態となると、前部リンクアーム90の後方下方回動が始まり、前部リンクアーム90と後部リンクアーム89に支持された脚部支持フレーム6も後方下方に移動する。さらに、このとき摺動フレーム4の下方に脚部支持フレーム6が入り込むように移動するので、引込パイプ84が軸部材82を押し出すように作用する。そして、この軸部材82はループ状に巻き掛けられた索条体80に取り付けられているので、反対側に取り付けられた固定部材83は後方に引き込まれるようになる。したがって、脚部支持枠10はそれぞれのローラー74,111がレール部材68,108に沿って徐々に後方移動した状態で支持されている。
さらに、(d)図に示すように駆動手段43を短くすると、前部リンクアーム90が後方上方へ回動する。この場合にも前述と同様に脚部支持フレーム6は摺動フレーム4の下方に引き込まれると同時に固定部材83は脚部支持フレーム6に対してさらに後方に移動する。したがって、脚部支持枠10はさらに引き込まれ、後述する腰部支持枠7の下方に収納された状態となる。
このように、本実施例では引込手段5をリンク機構とループ状の索条体80を用いる構成としたことによって、リンク機構での引込量とループ状の索条体80による引込量により脚部支持枠10を腰部支持枠7の下方に収納されるように構成されている。そのため、リンク機構のみで脚部支持枠10の収納を行う際に必要な引込量を確保するために必要なリンク長を大幅に短くすることができる。そのため、このリンク機構の下方回動による高さ制限も低くすることができるようになった。これにより、ベッドBの床部の高さを低くすることができ、立ち上がりやすい高さにすることができる。
次に、腰部支持枠7について説明する。
この腰部支持枠7は、後部に具備された段付支軸116,116を摺動フレーム4のトリツケプレート67,67に回動自在に枢支したものである。したがって、腰部支持枠7の下面が何かに接当した状態で保持されるものである。
まず、(a)図に示す状態では、腰部支持枠7のカムプレート118,118が脚部支持フレーム6の連結プレート72に接当した状態で保持されている。このとき、腰部支持枠7が水平状態となるように設定されている。
そして、(a)図の状態から(b)(c)(d)図の状態となるように駆動手段43を短くして摺動フレーム4を基部フレーム3に対して後方移動させると、基部フレーム3の前方に固着された連結パイプ42にカムプレート118,118が接当した状態で保持されるようになる。このとき、カムプレート118の形状によって腰部支持枠7は水平状態から前部が上方回動された状態となり、さらに水平状態に戻るように構成されている。
続いて、背部支持枠9について説明する。
この背部支持枠9は、基部フレーム3への取付部となる後側リンク126の切欠き部129aと、摺動フレーム4への取付部となる前側リンク127の筒状部材136の間隔が変化することによって作動する起伏機構8によって支持されている。
まず、(a)図の状態の場合、前述の間隔が最も広がった状態となっており、後側リンク126と前側リンク127が前方に回動した状態となっている。このとき、前側リンク127に枢支された背部支持枠9は後方に倒れた状態となり、後側リンク126の連結部材131で支持され、水平な状態となっている。
この状態から、(b)(c)(d)図のように駆動手段43を短くして前述の間隔を狭くしていくと、後側リンク126と前側リンク127がそれぞれ起立するように回動する。このとき、背部支持枠9は持ち上げられながら起立するように作動される。
上記のように各支持枠7,9,10は動作され、(a)図に示す水平状態から、背部支持枠9が起立し、腰部支持枠7の下方に脚部支持枠10が収納され、椅子状態へと各支持枠7,9,10を動作させることができる。また、背部支持枠9の起立に伴って、腰部支持枠7は上方回動するので、利用者が前方へずれるのを防ぐことができる。さらに、腰部支持枠7の後端部に対して背部支持枠9が後方上方に離間しながら起立するので、マットレスMを通して伝わる利用者への圧迫感といった不快感を軽減させることもできる。
次に、第21図は背部支持枠9の起伏機構8の作動状態を摺動フレーム4の移動量と背部支持枠9の起立角度の関係としてグラフ化したものである。
これをみるとわかるように、背部支持枠9の起伏機構8を後側リンク126,前側リンク127及び連結リンク128からなるリンク機構で構成した場合には、一定スピードで伸縮手段43が動作する際には、水平状態に近づくにつれ、倒伏スピードが増すといった欠点がある。
そのため、水平状態に近づいた際にリンク機構だけでなく、カム機構を用いた起伏機構8をこのベッドBは備えている。
このカム機構を備えた起伏機構8は第22図に示すように作動する。
まず、(a)図に示した状態はリンク機構により作動している状態を示している。この状態から、さらに背部支持枠を倒伏させると(b)図の状態となる。なお、この(b)図の状態が第21図の倒伏スピードが増し始めるところである。この状態は、摺動フレーム4が基部フレーム3の前方に移動することで、後側リンク126と前側リンク127の取付部が離れることによってそれぞれのリンク126,127が倒伏するとともに、これらに支持されている背部支持枠9も倒伏し、背部支持枠9に止着されたカム部材123,123が後側リンク126上に接当した状態である。
この状態から、(b)(c)図に示す状態とすると、前記各リンク126,127の取付部の間隔はさらに広がり、後側リンク126はさらに倒伏する。このとき、カム部材は後側リンク126に接当し、後側リンク126先端の鍔付ローラー130がスライド孔124aに沿って移動しながら背部支持枠9は倒伏する。
このときの背部支持枠9の起立角度を摺動フレーム4の移動量の関係を第21図にあらわしている。これをみるとわかるように、起立角度が大きいところから、略々一定の倒伏スピードで水平状態とすることができる起伏機構8となっている。
したがって、急激な起立角度の変化がなく、一定のスピードで起立あるいは倒伏させることができるので快適な使用ができる。
また、上記カム部材の形状を変えることで、倒伏速度をさらに遅くすることもできる。このように、本発明の起伏機構は、カム部材の形状を変更することで倒伏速度を任意に変更することができるといった利点もある。
このように倒伏速度を一定にできたり、水平状態に近い状態では遅くしたりできる倒伏機構でありながら構成が非常に簡単であるので、これを備えたベッドを安価に提供することもできる。
分解状態を説明する全体斜視図 ベッドフレームを示す側断面図 ベッドフレームを示す背面図(要部断面図) ベッドフレームの組み立て方を説明する説明図 基部フレームを示す全体斜視図 ベッドフレームと基部フレームの固定方法を説明する要部平面図 (a)構成状態を示す要部平面図 (b)固定状態を示す要部平面図 摺動フレームを示す全体斜視図 脚部支持フレームを示す全体平面図 固定部材を示す側面図 引込手段を示す斜視図 駆動部を示す全体斜視図 引込手段の作用を説明する要部側面図 (a)摺動フレームが基部フレームの最前部に位置する状態を示す要部側面図 (b)前側リンクが後方回動し始めた状態を示す要部側面図 (c)前側リンクがさらに後方回動した状態を示す要部側面図 (d)摺動フレームが基部フレームの最後部に位置する状態を示す要部側面図 引込手段の作用を説明する要部平面図 (a)摺動フレームが基部フレームの最前部に位置する状態を示す要部平面図 (b)前側リンクが後方回動し始めた状態を示す要部平面図 (c)前側リンクがさらに後方回動した状態を示す要部平面図 (d)摺動フレームが基部フレームの最後部に位置する状態を示す要部平面図 脚部支持枠と腰部支持枠と、背部支持枠及び起伏機構を示す斜視図 後側リンクのロック部を示す要部側面図 脚部支持枠を脚部支持フレームに取り付ける方法を説明する説明図 腰部支持枠を摺動フレームに取り付ける方法を説明する説明図 起伏機構及び背部支持枠を駆動部に取り付ける方法を説明する説明図 前側リンクのロック部を示す要部底面図 (a)ガイドプレートに筒状部材を乗せた状態を示す要部底面図 (b)固定した状態を示す要部底面図 ベッドの動作説明図 (a)水平状態を示す要部側面図 (b)摺動フレームが後方移動した状態を示す要部側面図 (c)さらに摺動フレームが後方移動した状態を示す要部側面図 (d)椅子の状態を示す要部側面図 摺動フレームの移動量の変化による背部支持枠の起立角度を示すグラフ 起伏機構の作用説明図 (a)リンク機構での作用説明図 (b)リンク機構からカム機構に切り替わる状態を示す作用説明図 (c)カム機構の作用説明図 (d)背部支持枠が水平になった状態を示す説明図
符号の説明
1 昇降機構
2 ベッドフレーム
3 基部フレーム
4 摺動フレーム
5 引込手段
6 脚部支持フレーム
7 腰部支持枠
8 起伏機構
9 背部支持枠
10 脚部支持枠
11 側部フレーム
12 連結部材
13 連結軸
43 駆動手段

Claims (1)

  1. ベッドフレームに固定される基部フレームの内部を前後に移動自在となるよう摺動フレームを具備し、基部フレームには後側リンクの下端部を回動自在な状態で取り付け、摺動フレームには前側リンクの中間部を回動自在な状態で取り付け、後側リンクの中間部と前側リンクの下端部を連結リンクにより連結するとともに、後側リンクの上端部を背部支持枠の中間部にスライド自在に取り付け、前側リンクを背部支持枠の前端部に回動自在に支承するとともに、背部支持枠背面にはカム部材を止着してなる起伏機構を設け、前記背部支持枠が倒伏した際に、前記後側リンクにカム部材が当接するよう構成したことを特徴とする背上げ可能なベッド。
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