JP2006108780A - 映像機器接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 映像信号出力機器と映像信号入力機器との接続の設定や、モニタ等の特定の映像機器と映像信号出力機器との接続の設定を簡単に行うことができる映像機器接続装置を提供する。
【解決手段】 映像信号を出力する出力端子は、第1の出力端子と、第2の出力端子を有し、入力端子と出力端子を接続可能な切替手段は、入力端子と第1の出力端子を接続可能な第1の切替手段と、入力端子と前記第2の出力端子を接続可能な第2の切替手段を有し、制御手段130は、入力手段から入力された設定情報により入力端子のみが設定された場合には、第1の切替手段を制御して、当該設定情報により設定された入力端子を第1の出力端子に接続し、入力手段から入力された設定情報により入力端子と第2の出力端子が設定された場合には、第2の切替手段を制御して、当該設定情報により設定された入力端子を当該設定情報により設定された第2の出力端子に接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、使用者が、複数の映像機器を簡単に接続することができる映像機器接続装置に関する。
テレビ等の表示器、VTR、DVDプレーヤなどの複数の映像機器(AV機器)を接続する映像機器接続装置(「AVセレクタ」と呼ばれている)が知られている。
各AV機器には、映像信号を出力する映像信号出力端子や映像信号が入力される映像信号入力端子が設けられている。また、AVセレクタには、AV機器からの映像信号が入力される複数の入力端子やAV機器に映像信号を出力する複数の出力端子が設けられている。
なお、AV機器やAVセレクタには、音声信号を出力するための音声信号出力端子や音声信号を入力するための音声信号入力端子が設けられている。また。映像信号や音声信号をデジタル信号で入出力するためのデジタル信号出力端子やデジタル信号入力端子が設けられているものもある。以下では、説明を簡単にするために、映像信号の接続のみについて説明する。
AVセレクタの入力端子は、各AV機器の映像信号出力端子に、AVセレクタの出力端子は、各AV機器の映像信号入力端子に接続されている。
そして、使用者は、AV機器の接続系統を設定する。すなわち、AVセレクタに接続されているAV機器の中から、映像信号を出力するAV機器(映像信号を出力するAV機器の機器側映像信号出力端子が接続されているセレクタ側映像信号入力端子)と、映像信号を入力させるAV機器(映像信号を入力させるAV機器の機器側映像信号入力端子に接続されているセレクタ側映像信号出力端子)を選択する。
AVセレクタは、使用者が設定した接続系統に基づいて、切替手段を制御し、選択された入力端子と出力端子を接続する。
なお、AV機器の接続系統を同時に複数設定可能なAVセレクタも知られている。(特許文献1参照)。
特開平7−30971号公報
ところで、使用者は、VTRやDVDプレーヤ等の、映像信号を再生あるいは読み出して出力する複数のAV機器から出力される映像信号を、テレビ等の表示装置(「モニタ」という。)である特定のAV機器に表示させることを主たる目的としてAVセレクタを用いることが多い。
従来のAVセレクタは、AV機器の接続系統を設定する場合には、映像信号を出力するAV機器(映像信号出力機器)と映像信号を入力させるAV機器(映像信号入力機器)を選択する必要がある。このため、映像信号出力機器とモニタを接続する場合でも、使用者は、映像信号入力機器としてモニタを選択するとともに、映像信号出力機器を選択する必要がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、映像信号出力機器と映像信号入力機器との接続の設定や、モニタ等の特定の映像機器と映像信号出力機器との接続の設定を簡単に行うことができる映像機器接続装置を提供することである。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
(請求項1に記載の発明)
請求項1に記載の発明によれば、映像信号が入力される入力端子と、映像信号を出力する出力端子と、入力端子と出力端子を接続可能な切替手段と、切替手段で接続する入力端子や出力端子を設定する設定情報を入力する入力手段と、設定情報により設定された入力端子や出力端子を接続するように切替手段を制御する制御手段を備える映像機器接続装置が構成される。
この出力端子は、第1の出力端子と、第2の出力端子を有している。
また、切替手段は、入力端子を第1の出力端子のみに接続可能な第1の切替手段と、入力端子と第2の出力端子を接続可能な第2の切替手段を有し、
そして、制御手段は、入力手段から入力された設定情報により入力端子のみが設定された場合には、第1の切替手段を制御して当該設定情報により設定された入力端子を第1の出力端子に接続し、入力手段から入力された設定情報により入力端子と第2の出力端子が設定された場合には、第2の切替手段を制御して当該設定情報により設定された入力端子を当該設定情報により設定された第2の出力端子に接続する。
「映像信号」は、モニタ等の表示装置に映像を表示可能な信号、例えば、コンポジット映像信号、コンポーネント映像信号等を広く包含する。したがって、入力端子および出力端子としては、上記映像信号を入出力可能な端子、例えば、コンポジット端子(いわゆる、NTSC端子)、セパレート端子(いわゆる、S端子)、コンポーネント映像端子、D端子等を全て包含する。
切替手段は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
「設定情報」は、入力端子や出力端子を設定するための情報であればよく、入力端子や出力端子そのものを示す端子識別情報を用いてもよいし、現在設定されている端子を次の順番の端子(次の端子、あるいは前の端子)に設定するための端子送り情報を用いてもよい。
また、設定情報には、入力端子のみが設定される端子設定情報を有する設定情報と、入力端子と出力端子が設定される端子設定情報を有する設定情報があり、いずれか一方のみが入力手段から入力されてもよいし、両方が入力されてもよい。
また、設定情報には、端子の種類(第1の出力端子に接続する入力端子、第2の出力端子、第2の出力端子に接続する出力端子等)を示す情報が含まれていてもよい。
入力手段は、使用者が、切替手段により接続される入力端子と出力端子とを設定する設定情報を入力可能に構成されていればよく、例えば、映像機器接続装置の前面パネル等本体に配置された操作部として構成されていてもよいし、送信手段と受信手段とから成るリモコンとして構成されていてもよい。
第1の出力端子には、特定の映像機器(典型的には、モニタ。)の、映像信号入力端子が接続される。
第2の出力端子には、特定の映像機器以外の映像機器の、映像信号入力端子が接続される。なお、この映像機器の映像信号出力端子は、映像機器接続装置の入力端子に接続される。
本発明の映像機器接続装置では、入力手段から入力された設定情報に基づいて入力端子のみが設定された場合には、当該入力端子を、第1の出力端子(モニタ等特定の映像機器の映像信号入力端子に接続されている特定の出力端子)に接続することができる。
したがって、例えば、映像信号を出力する映像機器(映像信号出力機器)とモニタを接続する場合には、映像信号出力機器のみを選択すればよい。
これにより、映像信号出力機器と映像信号入力機器との接続の設定や、モニタ等の特定の映像機器と映像信号出力機器との接続の設定を簡単に行うことができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の映像機器接続装置であって、入力手段は、第1の出力端子に接続する入力端子を設定する端子設定情報と第1の端子種別情報を含む第1の設定情報、第2の出力端子に接続する入力端子を設定する端子設定情報と第2の端子種別情報を含む第2の設定情報、第2の出力端子を設定する端子設定情報と第3の端子種別情報を含む第3の設定情報を前記設定情報として前記制御手段に入力可能であり、
前記制御手段は、第1の端子種別情報と端子設定情報を含む第1の設定情報が入力された場合に、前記第1の切替手段を制御して、当該第1の設定情報に含まれている端子設定情報により設定される入力端子を前記第1の出力端子に接続し、第2の端子種別情報と端子設定情報を含む第2の設定情報及び第3の端子種別情報と端子設定情報を含む第3の設定情報が入力された場合に、前記第2の切替手段を制御して、当該第2の設定情報に含まれている端子設定情報により設定される入力端子を、当該第3の設定情報に含まれている端子設定情報により設定される第2の出力端子に接続する、
ことを特徴とする映像機器接続装置。
「第1〜第3の端子種別情報」としては、制御手段が、各端子種別情報とともに入力される端子設定情報の種類を区別することができる情報であればよく、端子設定情報の種類としては、第1の出力端子に接続される入力端子を設定する端子設定情報(第1の端子種別情報とともに制御部に入力される。)、第2の出力端子に接続される入力端子を設定する端子設定情報(第2の端子種別情報とともに制御部に入力される。)、また、この第2の出力端子を設定する端子設定情報がある(第3の端子種別情報とともに制御部に入力される。)。
また、各端子種別情報は、使用者が、入力手段で端子設定情報を設定する際に、当該端子設定情報に自動的に付されて制御手段に入力されるのが好ましい。
第1〜第3の設定情報は、制御手段に順次入力されてもよいし、同時に入力されてもよい。
本発明の映像機器接続装置を用いれば、制御手段が、容易に端子設定情報の種類を区別することができる。
特に、例えば、リモコンのようにシリアルに信号を送信する構成の入力手段が用いられていても、制御手段は、順に受信する端子設定情報の種類を、ともに受信する端子種別情報により容易に区別することができる。
したがって、端子設定情報を入力する構成を簡単化することができる。
(請求項3に記載の発明)
請求項1に記載の映像機器接続装置であって、入力手段は、第1の出力端子に接続する入力端子を設定する設定情報を前記制御手段に入力可能な第1の入力部と、第2の出力端子に接続する入力端子を設定する設定情報を制御手段に入力可能な第2の入力部と、第2の出力端子を設定する設定情報を制御手段に入力可能な第3の入力部を有している。
そして、制御手段は、第1の入力部から設定情報が入力された場合に、第1の切替手段を制御して、第1の入力部から入力された設定情報により設定された入力端子を第1の出力端子に接続し、第2の入力部及び前記第3の入力部から設定情報が入力された場合に、第2の切替手段を制御して、第2の入力部から入力された前記設定情報により設定された入力端子を第3の入力部から入力された前記設定情報により設定された第2の出力端子に接続する。
「第1〜第3の入力部」としては、制御手段が、3種類の入力部から入力された端子識別情報を区別することができる構成であればよく、ハードウェアで構成されていてもソフトウェアで構成されていてもよい。
本発明の映像機器接続装置によれば、例えば、映像機器接続装置本体に操作部が配置された構成の入力手段が用いられる場合、第1の出力端子に接続する入力端子を設定する設定情報を入力可能な入力手段(第1の入力手段)と、第2の出力端子に接続する入力端子を設定する設定情報を入力可能な入力手段(第2の入力手段)と、第2の出力端子を設定する設定情報を入力可能な入力手段(第3の入力手段)を、別々の操作部として構成することができる。したがって、制御手段は、各入力手段から入力される設定情報を容易に区別することができる。
したがって、使用者は、設定情報により設定される端子の種類(設定情報の種類)を意識する必要がなく、設定情報を設定する操作が容易である。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載に発明によれば、映像信号が入力される複数の入力端子と、映像信号を出力する複数の出力端子と、入力端子と出力端子を接続可能な切替手段と、切替手段で接続する入力端子や出力端子を設定する設定情報を入力する入力手段と、設定情報により設定された入力端子や出力端子を接続するように切替手段を制御する制御手段を備える映像機器接続装置が構成される。
この切替手段は、複数の出力端子に対応して設けられ、入力端子を、当該対応する出力端子のみに接続可能な複数の個別切替手段を有し、
制御手段は、設定情報により設定された出力端子に対応する個別切替手段を制御して、当該個別切替手段に対応する出力端子に、設定情報により設定された入力端子を接続する。
本発明の映像機器接続装置では、各出力端子に対応する複数の個別切替手段が設けられ、各個別切替手段は、制御手段により、当該切替手段に対応する出力端子に、端子設定情報により設定された入力端子を接続可能に構成されている。
通常、複数系統の入力端子と出力端子を接続する場合に、使用者は、系統(チャンネル等)の設定操作、入力端子の設定操作、出力端子の設定操作と3回の設定操作を行う。しかしながら、本発明の映像機器接続装置を用いれば、系統毎に構成される個別切替手段を有しているので、系統あるいは出力端子についてはいずれか一方を設定すればよい。したがって、あとは、入力端子の設定操作を行えばよく、使用者は、各出力端子に接続された映像信号入力機器と、入力端子に接続された映像信号出力機器との接続の設定操作を簡単に行うことができる。
また、出力端子毎に個別切替手段が設けられているので、制御手段による切替手段の制御が容易である。
本発明によれば、使用者が、モニタ等の特定の映像機器と映像信号出力機器との接続の設定を簡単に行うことができる映像機器接続装置が提供されることとなった。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明を実施する最良の形態の一例につき、図1〜図4を参照しつつ説明する。本実施の形態では、映像機器接続装置(以降、AVセレクタと称呼する。)に、モニタ等特定のAV機器(映像機器)、およびモニタ以外の複数のAV機器が接続可能に構成されている。本実施の形態のAVセレクタは、使用者がリモコンを用いて、いずれかの入力端子から入力される映像信号をモニタに出力する接続系統を設定可能である(以降、モニタの接続の設定と称呼する。)。また、いずれかの入力端子から入力される映像信号を、いずれかの出力端子に出力する接続系統を同時に2系統(チャンネル1およびチャンネル2)設定可能である(以降、AV機器間の接続の設定と称呼する。)。AVセレクタは、リモコンで設定された、モニタの接続の設定に基づいて、モニタに表示する映像信号が入力される入力端子と、モニタが接続されている出力端子を接続する。また、AVセレクタは、リモコンで設定された2系統のAV機器間の接続の設定に基づいて、2系統の入力端子と出力端子をそれぞれ接続する。
本実施の形態のAVセレクタ100の概略構成図を図1に示す。図2には、AVセレクタ100の前面(使用者側)のパネルに設けられた表示部と、リモコン110の操作キーの一例を示す。図3には、AVセレクタの背面(使用者側と反対側)に設けられた入力端子および出力端子の一例を示す。図4は、AVセレクタ100の動作を制御する、AVセレクタ100に設けられている制御部が実行する、モニタの接続の設定およびAV機器間の接続の設定に基づいて、入力端子や出力端子を接続する動作を示すフローチャート図である。
まず、AVセレクタ100の概略構成を説明する。
図1に示すように、本実施の形態のAVセレクタ100は、リモコン110、リモコンの受光部120、電源スイッチ105、制御部130、第1切替手段140、第2切替手段150、表示部160を備えている。また、AVセレクタ100は、入力端子191〜194、出力端子195〜199を備えている。
制御部130には、電源スイッチ105、リモコンの受光部120、表示部160、第1切替手段140、第2切替手段150が接続されている。
第1切替手段140は、入力端子191〜194、出力端子195と接続されている。また、第2切替手段150は、入力端子191〜194、出力端子196〜199と接続されている。
この制御部130は、入力端子191〜194を、端子識別情報[01]〜[04]の入力端子として認識する。また、出力端子195〜199を、端子識別情報[05]〜[09]の出力端子として認識する。
また、制御部130は、出力端子195(端子識別情報[05])に接続する特定のAV機器を1番の機器、入力端子191および出力端子196(端子識別情報[01]、[06])に接続するAV機器を2番の機器、入力端子192および出力端子197(端子識別情報[02]、[07])に接続するAV機器を3番の機器、入力端子193および出力端子198(端子識別情報[03]、[08])に接続するAV機器を4番の機器、入力端子194および出力端子199(端子識別情報[04]、[09])に接続するAV機器を5番の機器と認識する。
本実施の形態では、図1に示すように、1番の機器(特定のAV機器)としてモニタ200が、2番の機器としてHDDレコーダ300が、3番の機器としてVTR400が、4番の機器としてVTR500が、5番の機器としてPC600が接続されている。
AVセレクタ100は、電源スイッチ105が操作されると、制御部130が動作を開始し、これによってAVセレクタ100が動作を開始するように構成されている。
本実施の形態の出力端子195(端子識別情報[05])は、本発明の「第1の出力端子に対応する。また、本実施の形態のその他の出力端子(端子識別情報[06]〜[09])は、本発明の「第2の出力端子」に対応する。
次に、図1〜図3を参照して、AVセレクタ100の各部の詳細な構成を説明する。
リモコン110は、モニタの接続の設定、およびチャンネル1、2のAV機器間の接続の設定が行えるように構成されている。
具体的には、図2に示すように、リモコン110には、電源スイッチ111と、チャンネル切替キー、映像信号出力機器を設定する入力側設定キー113、映像信号入力機器を設定する出力側設定キー114、モニタ表示設定キー115が設けられている。
電源スイッチ111が操作されると、本体に設けられた電源スイッチ105が操作された場合と同様、AVセレクタ100を制御している制御部130が動作を開始するように構成されている。
チャンネル切替キーとしては、チャンネル1に対応するキー112aとチャンネル2に対応するキー112bが設けられており、チャンネル1に対応するキー112aが操作されると、チャンネル1で接続する入力端子と出力端子が、入力側設定キー113及び出力側設定キー114を用いて設定可能となる。また、チャンネル2に対応するキー112bが操作されると、チャンネル2で接続する入力端子と出力端子が、入力側設定キー113及び出力側設定キー114を用いて設定可能となる。これにより、チャンネル1、2のAV機器間の接続の設定が行われる。
これとは別に、モニタ表示設定キー115が設けられており、モニタに表示される映像信号が入力される入力端子を、当該設定キーを用いて設定可能な構成となっている。これにより、モニタの接続の設定が行われる。
ところで、図2に示すように、AVセレクタ100の本体の表示部160には、チャンネル1に対応する映像信号出力機器の番号表示部161および映像信号入力機器の番号表示部162、チャンネル2に対応する映像信号出力機器の番号表示部163および映像信号入力機器の番号表示部164、モニタ200に表示する映像の映像信号を出力するAV機器の番号を表示するモニタ出力表示部165が設けられている。
各接続の設定は、この表示部160により、使用者が視認可能な構成となっている。
具体的には、リモコン110で、チャンネル1を設定するチャンネル切替キー112aが操作された後に、入力側設定キー113が1回操作される毎に、チャンネル1に対応する映像信号出力機器の番号が1ずつ加算され設定される。この際、同時に、番号表示部161に表示されている数字が“1”ずつ増加され表示される。同様にして、チャンネル1を設定するチャンネル切替キー112aが操作された後に、出力側設定キー114が1回操作される毎に、チャンネル1に対応する映像信号入力機器の番号が1ずつ加算され設定されるとともに、番号表示部162に表示されている数字が“1”ずつ増加され表示される。なお、設定された番号や表示された番号が、AVセレクタ100に接続されている映像信号出力機器の最大番号に達したら、次に加算される際に、最小番号に戻る。
また、リモコン110で、チャンネル2を設定するチャンネル切替キー112bが操作された後に、入力側設定キー113が1回操作される毎に、チャンネル2に対応する映像信号出力機器の番号が1ずつ加算され設定される。この際、同時に、番号表示部163に表示されている数字が“1”ずつ増加され表示される。同様にして、チャンネル2を設定するチャンネル切替キー112bが操作された後に、出力側設定キー114が1回操作される毎に、チャンネル2に対応する映像信号入力機器の番号が1ずつ加算され設定されるとともに、番号表示部164に表示されている数字が“1”ずつ増加され表示される。なお、設定された番号や表示された番号が、AVセレクタ100に接続されている映像信号出力機器の最大番号に達したら、次に加算される際に、最小番号に戻る。
また、リモコン110で、モニタ表示設定キー115が1回操作される毎に、モニタに接続する映像信号出力機器の番号が1ずつ加算され設定される。この際、同時に、モニタ出力表示部165に表示されている数字が“1”ずつ増加され表示される。なお、設定された番号や表示された番号が、AVセレクタ100に接続されている映像信号出力機器の最大番号に達したら、次に加算される際に、最小番号に戻る。
リモコン110は、この構成を用いて設定された、モニタの接続の設定、およびチャンネル1、2のAV機器間の接続の設定を示す入力信号を、本体の受光部120に送信する。
モニタ表示設定キー115が操作された場合には、リモコン110は、[モニタに接続する映像信号出力機器(入力端子)の設定であることを示す識別情報(第1の端子種別情報)]と[現在設定されている、モニタに接続する映像信号出力機器の番号に1を加算すること(モニタの接続の更新情報と称呼する)を示す端子設定情報]を有する次順の映像信号出力機器を設定する入力信号を、受光部120に送信する。
また、チャンネル切替キー112aあるいはチャンネル切替キー112bが操作された場合には、リモコン110は、[チャンネル識別情報(1)]あるいは[チャンネル識別情報(2)]を示す入力信号を、受光部120に送信する。そして、例えば、チャンネル切替キー112aが操作されて、[チャンネル識別情報(1)]が受光部120に送信された後、入力側設定キー113が操作された場合には、チャンネル1に対応する[AV機器間の接続の設定のうち映像信号出力機器(入力端子)の設定であることを示す識別情報(第2の端子種別情報)]と[現在設定されている、映像信号出力機器の番号に1を加算すること(入力側の接続の更新情報と称呼する)を示す端子設定情報)]を有する次順の映像信号出力機器を設定する入力信号を、受光部120に送信する。また、出力側設定キー114が操作された場合には、チャンネル1に対応する[AV機器間の接続の設定のうち映像信号入力機器(出力端子)の設定であることを示す識別情報(第3の端子種別情報)]と[今まで設定されている、映像信号入力機器の番号に1を加算すること(出力側の接続の更新情報と称呼する)を示す端子設定情報)]を有する次順の映像信号出力機器を設定する入力信号を、受光部120に送信する。チャンネル2についても同様である。
上記した本実施の形態の「モニタの接続の更新情報」、チャンネル1,2にそれぞれに対応する「入力側の接続の更新情報」および「出力側の接続の更新情報」が、本発明の「端子設定情報」に対応する。
制御部130は、マイクロプロセッサを中心として構成されており、AVセレクタ100の動作を実行する制御プログラムが記憶されている記憶部(特に図示していない。)を有している。
受光部120から入力された入力信号は、制御プログラムに基づいて、制御部130で以下のように認識される。第1の端子種別情報とともに入力された端子設定情報は、モニタに接続される入力端子の設定情報であることが認識される。また、第2の端子種別情報とともに入力された端子設定情報は、AV機器間の接続において、映像信号出力機器に接続されている入力端子の設定情報であることが認識される。また、第3の端子種別情報とともに入力された端子設定情報は、AV機器間の接続において、映像信号入力機器に接続されている出力端子の設定情報であることが認識される。
そして、制御部130では、「モニタの接続の更新情報」、チャンネル1,2にそれぞれに対応する「入力側の接続の更新情報」および「出力側の接続の更新情報」に基づいて各AV機器が接続されている入力端子と出力端子の接続の設定が行われるとともに、接続する各AV機器の番号を表示部160に表示する。
制御部130は、各AV機器が接続されている入力端子と出力端子の接続の設定に基づいて第1切替手段140を切り替える。すなわち、端子設定情報で示されるモニタ200に表示する映像を出力する映像信号出力機器の映像信号出力端子が接続されているAVセレクタ100の入力端子と、モニタ200の映像信号入力端子に接続されているAVセレクタ100の出力端子195を接続する。
また、制御部130は、設定に基づいて第2切替手段150を切り替える。すなわち、チャンネル1に対応する映像信号入力機器(出力側に設定されたAV機器)の映像出力端子が接続されているAVセレクタ100の入力端子と、映像信号出力機器(入力側に設定されたAV機器)の映像信号入力端子が接続されているAVセレクタ100の出力端子を接続する。また、チャンネル2に対応するAVセレクタ100の入力端子と出力端子を接続する。
なお、第1および第2切替手段140、150は、複数のスイッチング素子がマトリクス状に接続されて構成されており、各スイッチング素子のオン/オフ状態が制御部130により切り替えられるように構成されている。
これにより、AVセレクタ100は、電源スイッチ105がオン状態となると、リモコン110で設定された、モニタ200に表示する映像を出力するAV機器とモニタ200を接続し、当該AV機器から出力される映像信号をモニタ200に入力する。モニタ200は、入力された映像信号を表示する。
そして、AVセレクタ100は、リモコンで設定されたチャンネル1およびチャネル2の2系統のAV機器間を接続し、それぞれ、映像信号入力機器(出力側に設定されたAV機器)から出力される映像信号を、映像信号出力機器(入力側に設定されたAV機器)に入力する。これにより、接続されたAV機器間での映像信号の送受信が可能となる。
なお、電源スイッチ105がオフ状態となっても、以前の設定が制御手段130で記憶されており、リモコン110を用いて設定を変更しなければ、次に、電源スイッチ105をオン状態にしても、以前の設定が保持されている。
なお、図3に示すように、AVセレクタ100の背面には、モニタを接続するための出力端子195(端子識別情報[05])、2番のAV機器を接続するための入力端子191および出力端子196(端子識別情報[01]、[06])、3番のAV機器を接続するための入力端子192および出力端子197(端子識別情報[02]、[07])、4番のAV機器を接続するための入力端子193および出力端子198(端子識別情報[03]、[08])、5番のAV機器を接続するための入力端子194および出力端子199(端子識別情報[04]、[09])が設けられている。
AVセレクタ100では、各入力端子、出力端子として、S端子、NTSC端子、D端子等が設けられており、接続されるAV機器が入出力する映像信号の種類に応じた端子が用いられる。また、音声端子も設けられている。
次に、モニタの接続の設定およびAV機器間の接続の設定に基づいて、AVセレクタ100が入力端子や出力端子を接続する動作を、図4に示すフローチャート図を用いて説明する。
ここでは、図2の表示部160で示すように、モニタに表示する映像として、2番のAV機器(HDDレコーダ300)が出力する映像信号による映像が設定され、AV機器間の接続として、チャンネル1では、入力側に3番のAV機器(VTR400)出力側に5番のAV機器(PC600)、チャンネル2では、入力側に5番のAV機器(PC600)出力側に2番のAV機器(HDDレコーダ300)が設定された場合について説明する。
まず、制御部130は、ステップS10で、入力信号の入力があるか否かを判別する。入力信号の入力があれば(ステップS10のYES)、ステップS12に進む。入力信号の入力がなければ(ステップS10のNO)終了する。
ステップS12で、制御部130は、入力信号にチャンネル識別情報が含まれているかいなか、含まれていればチャンネル1かチャンネル2かを判別する。入力信号にチャンネル識別情報が含まれていなければ、ステップS18に進む。チャンネル識別情報がチャンネル1を示していれば、ステップS14に進む。チャンネル識別情報がチャンネル2を示していれば、ステップS16に進む。
ステップS14では、チャンネル1のフラグがセットされる。チャンネル2のフラグがセットされていた場合にはリセットされる。
また、ステップS16では、チャンネル2のフラグがセットされる。チャンネル1のフラグがセットされていた場合にはリセットされる。
ステップS18では、入力信号に、端子設定情報とともに入力される端子種別情報が含まれているか、含まれていれば、第1の端子種別情報、第2の端子種別情報、第3の端子種別情報のうちのいずれであるかが判別される。識別情報が含まれていない場合には、終了する。端子識別情報が第1の端子種別情報の場合には、ステップS20に進む。第2の端子種別情報の場合には、ステップS22に進む。第3の端子種別情報の場合には、ステップS30に進む。
ステップS20では、制御部130は、モニタ200が接続されている出力端子195(端子識別情報[05]の端子)に接続する入力端子として、第1の端子種別情報とともに受信した「モニタの接続の更新情報」により入力端子191を設定する。
詳しくは、制御部130には、モニタ200が接続されている出力端子195に接続する入力端子に対応するカウンタ(モニタカウンタと称呼する。)が設けられていて、前記したリモコン110から受信部120を介して、「モニタの接続の更新情報」が入力されると、モニタカウンタのカウンタ値に1を加算する。このカウンタ値は、出力端子195に接続するAV機器の番号を示す。また、制御部130の記憶部には、AV機器の番号と当該AV機器が接続されているAVセレクタ100の入力端子や出力端子の端子識別情報の対応が記憶されている。モニタカウンタのカウンタ値が“2”であれば、2番のAV機器(HDDレコーダ300)が接続されているAVセレクタ100の端子識別情報[01]の端子、すなわち入力端子191が、出力端子195に接続する入力端子として設定される。そして、制御部130は、ステップS21に進む。
ステップS21では、第1の切替手段140により、出力端子195と、ステップS20で設定された入力端子191が接続され、終了する。これにより、モニタの映像信号入力端子に、第1の切替手段140を介して、HDDレコーダ300(2番のAV機器)の映像信号出力端子が接続される。
ステップS22では、チャンネル1のフラグがセットされているか、チャンネル2のフラグがセットされているかを判別する。チャンネル1のフラグがセットされている場合には、ステップS24に進む。チャンネル2のフラグがセットされている場合には、ステップS26に進む。
ステップS24では、制御部130は、チャンネル1の系統のAV機器間の接続の入力側として、リモコン110から受光部120を介して、第2の端子識別情報とともに受信したチャンネル1の「入力側の接続の更新情報」により入力端子192を設定する。
詳しくは、制御部130には、チャンネル1およびチャンネル2それぞれについて、AV機器間の接続の入力端子に対応するカウンタ(入力側機器カウンタと称呼する。)が設けられている。前記したリモコン110から受信部120を介して、「入力側の接続の更新情報」が入力されると、入力側機器カウンタのカウンタ値に1を加算する。このカウンタ値は、対応するチャンネルの入力側のAV機器の番号を示す。また、前記したように、制御部130の記憶部には、AV機器の番号と当該AV機器が接続されているAVセレクタ100の入力端子や出力端子の端子識別情報の対応が記憶されている。チャンネル1の入力側機器カウンタのカウンタ値が“3”であれば、3番のAV機器(VTR400)が接続されているAVセレクタ100の端子識別情報[02]の端子、すなわち入力端子192が、チャンネル1の入力端子として設定される。そして、制御部130は、ステップS21に進む。
また、ステップS26では、制御部130は、チャンネル2の系統のAV機器間の接続の入力側として、リモコン110から受光部120を介して、第2の端子識別情報とともに受信したチャンネル2の「入力側の接続の更新情報」により、ステップS24で示したチャンネル1の場合と同様にして入力端子194(チャンネル1の入力側機器カウンタのカウンタ値が“5”すなわち、5番のAV機器(PC600)が接続されているAVセレクタ100の端子識別情報[04]の端子)を設定する。そして、ステップS36に進む。
一方、ステップS30では、チャンネル1のフラグがセットされているか、チャンネル2のフラグがセットされているかを判別する。チャンネル1のフラグがセットされている場合には、ステップS32に進む。チャンネル2のフラグがセットされている場合には、ステップS34に進む。
ステップS32では、制御部130は、チャンネル1の系統のAV機器間の接続の出力側として、リモコン110から受光部120を介して、第3の端子識別情報とともに受信したチャンネル1の「出力側の接続の更新情報」により出力端子198を設定する。
詳しくは、制御部130には、チャンネル1およびチャンネル2それぞれについて、AV機器間の接続の出力端子に対応するカウンタ(出力側機器カウンタと称呼する。)が設けられている。前記したリモコン110から受信部120を介して、「出力側の接続の更新情報」が入力されると、出力側機器カウンタのカウンタ値に1を加算する。このカウンタ値は、対応するチャンネルの出力側のAV機器の番号を示す。また、前記したように、制御部130の記憶部には、AV機器の番号と当該AV機器が接続されているAVセレクタ100の入力端子や出力端子の端子識別情報の対応が記憶されている。チャンネル1の出力側機器カウンタのカウンタ値が“4”であれば、4番のAV機器(VTR500)が接続されているAVセレクタ100の端子識別情報[08]の端子、すなわち出力端子198が、チャンネル1の出力端子として設定される。そして、制御部130は、ステップS28に進む。
また、ステップS34では、制御部130は、チャンネル2の系統のAV機器間の接続の出力側として、リモコン110から受光部120を介して、第2の端子識別情報とともに受信したチャンネル2の「出力側の接続の更新情報」により、ステップS32で示したチャンネル1の場合と同様にして出力端子196(チャンネル2の出力側機器カウンタのカウンタ値が“2”すなわち、2番のAV機器(HDDレコーダ300)が接続されているAVセレクタ100の端子識別情報[06]の端子)を設定する。そして、ステップS36に進む。
ステップS28では、ステップS24およびステップS32で設定されたチャンネル1の入力端子と出力端子が、第2の切替手段を用いて接続され終了する。
また、ステップS36では、ステップS26およびステップS34で設定されたチャンネル2の入力端子と出力端子が、第2の切替手段を用いて接続され、終了する。
このようにして、モニタには、HDDレコーダ300が出力する映像信号による映像が表示されるとともに、チャンネル1ではVTR400が出力する映像信号がVTR500に入力され、チャンネル2ではPC600が出力する映像信号がHDDレコーダ300に入力される。
本実施の形態のAVセレクタ100によれば、モニタに表示する映像の設定を行う場合には、リモコン110のモニタ表示設定キー115を用いて、モニタへの映像信号の出力端子195に接続する入力端子(本実施の形態では、入力端子191(端子識別情報[01])のみを設定すればよく、モニタに表示する映像の設定を行う操作が簡単である。
なお、本実施の形態では、前面パネルの表示部160にチャンネル1用の番号表示部161、162と、チャンネル2用の番号表示部163、164を別々に設けたが、図5に示すように、チャンネル表示部166を設け、リモコン110で切替えて表示するようにしてもよい。この場合、リモコン110には、チャンネル切替キー116が設けられる。
また、表示部160は、リモコン110に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、チャンネル識別情報を示す入力信号と、端子設定情報を含む入力信号が別々に受光部120に送信される場合について説明したが、これらは、同時に送信される構成となっていてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態のAVセレクタ101を、図6、図7を参照して説明する。
まず、AVセレクタ101の概略構成を説明する。
第2の実施の形態のAVセレクタ101の概略構成図を図6に示す。図7には、AVセレクタ101の前面(使用者側)のパネルに設けられた表示部と、入力部の一例を示す。
図6に示すように、本実施の形態のAVセレクタ101において、第1の実施の形態のAVセレクタ100と相違する構成としては、AVセレクタ101には、本発明の入力手段として、第1〜第3の入力部が設けられているが、リモコン110およびリモコンの受光部120は設けられていない。その他の構成は、AVセレクタ100と同じである。
そして、制御部130には、電源スイッチ105、表示部160、第1切替手段140、第2切替手段150の他に、第1入力部170、第2入力部180、第3入力部185が接続されている。
図7に示すように、AVセレクタ101の前面(使用者側)のパネルには、モニタ出力表示部165に隣接して第1の入力部170が設けられている。また、チャンネル1に対応する映像信号出力機器の番号表示部161に隣接して第2の入力部180が設けられている。また、チャンネル1に対応する映像信号入力機器の番号表示部162に隣接して第3の入力部185が設けられている。チャンネル2についてもチャンネル1の場合と同様、映像信号出力機器の番号表示部163に隣接して第2の入力部180が、映像信号入力機器の番号表示部164に隣接して第3の入力部185が設けられている。
各入力部には、三角形のキーと逆三角形のキーが設けられ、三角形のキーが操作されると、隣接する表示部に表示された数字が1ずつ増加して表示されるとともに、表示されている数字に対応する番号のAV機器が接続された入力端子あるいは出力端子が、モニタの接続の設定あるいはAV機器間の接続の設定として入力される。また、逆三角形のキーが操作されると、隣接する表示部に表示された数字が1ずつ減少して表示されるとともに、表示されている数字に対応する番号のAV機器が接続された入力端子あるいは出力端子が、モニタの接続の設定およびAV機器間の接続の設定として入力される。
各入力部は、制御部130に、切替手段で接続する入力端子や出力端子を設定する入力信号を出力しており、上記した表示部160に表示される数字の増減も、制御部130に入力された入力信号により、制御部130が行っている。
制御部130では、第1の入力部から入力された入力信号は、モニタに表示する映像(本実施の形態では、2番のAV機器であるHDDレコーダ300から出力された映像信号による映像)の設定であることを判別する。
また、制御部130は、第2の入力部から入力された入力信号は、AV機器間の接続の設定のうち入力側のAV機器(本実施の形態では、チャンネル1は番号3のAV機器であるVTR400、チャンネル2は番号5のAV機器であるPC600)の設定であることを判別する。第3の入力部から入力された入力信号は、AV機器間の接続の設定のうち出力側のAV機器(本実施の形態では、チャンネル1は番号4のAV機器であるVTR500、チャンネル2は番号2のAV機器であるHDDレコーダ300)の設定であることを判別する。
このようにして、モニタ200には、HDDレコーダ300が出力する映像信号による映像が表示されるとともに、チャンネル1ではVTR400が出力する映像信号がVTR500に入力され、チャンネル2ではPC600が出力する映像信号がHDDレコーダ300に入力される。
本実施の形態のAVセレクタ101によれば、モニタ200に表示する映像の設定を行う第1の入力部が独立して構成されている。したがって、使用者が、モニタ200に表示する映像の設定を行う操作が簡単である。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態のAVセレクタ102を、図8〜図10を参照して説明する。
本実施の形態では、AVセレクタ102に、複数のモニタと、モニタに表示する映像の映像信号を出力可能な複数のAV機器が接続可能に構成されている。本実施の形態のAVセレクタ102は、使用者が本体の前面パネルの操作部を用いて、いずれかの入力端子から入力される映像信号をモニタに出力する接続系統を、複数設定可能である。なお、本実施の形態のAVセレクタ102は、モニタに出力する接続系統の数と同数の入力切替手段(個別切替手段)を有している。各入力切替手段には、モニタに接続されている出力端子が個別に接続されている。したがって、出力端子(したがって、モニタ)が選択されることにより入力切替手段が選択され、選択されたモニタに表示する映像信号が入力される入力端子が設定されることにより、設定された入力端子と当該入力切替手段に個別に接続されている出力端子が接続される。
本実施の形態のAVセレクタ102の概略構成図を図8に示す。図9には、AVセレクタ102の前面(使用者側)のパネルに設けられた表示部と操作部の一例を示す。図10は、AVセレクタ102の動作を制御する、AVセレクタ102に設けられている制御部が実行する、モニタの接続の設定により、入力端子や出力端子を接続する動作を示すフローチャート図である。
まず、AVセレクタ102の概略構成を説明する。
図8に示すように、本実施の形態のAVセレクタ102は、電源スイッチ105、制御部130、表示部160、映像信号を表示するモニタを設定するOUT入力部740、モニタにどのAV機器から出力された映像信号を表示するかを設定するIN入力部750、モニタの映像信号入力端子の数と同数の入力切替手段701,711,721,731を備えている。また、AVセレクタ102は、入力端子901〜905、出力端子906〜909を備えている。
制御部130には、電源スイッチ105、OUT入力部740、IN入力部750、表示部160、入力切替手段701,711,721,731が接続されている。
入力切替手段701は、また、入力端子901〜905、出力端子906と接続されている。入力切替手段711は、また、入力端子901〜905、出力端子907と接続されている。入力切替手段721は、また、入力端子901〜905、出力端子908と接続されている。入力切替手段731は、また、入力端子901〜905、出力端子909と接続されている。
この制御部130は、入力端子901〜905を、端子識別情報[11]〜[15]の入力端子として認識する。
制御部130は、また、入力端子901(端子識別情報[11])に接続するAV機器を1番の機器、入力端子902(端子識別情報[12])に接続するAV機器を2番の機器、入力端子903(端子識別情報[13])に接続するAV機器を3番の機器、入力端子904(端子識別情報[14])に接続するAV機器を4番の機器、入力端子905(端子識別情報[15])に接続するAV機器を5番の機器と認識する。
本実施の形態では、図8に示すように、1番の機器としてVTR800が、2番の機器としてVTR810が、3番の機器としてVTR820が、4番の機器としてPC830が、5番の機器としてDVD840が接続されている。
また、出力端子906にはモニタ700(OUT1)が、出力端子907にはモニタ710(OUT2)が、出力端子908にはモニタ720(OUT3)が、出力端子909にはモニタ730(OUT4)が接続されている。
AVセレクタ102は、電源スイッチ105が操作されると、制御部130が動作を開始し、これによってAVセレクタ102が動作を開始するように構成されている。
本実施の形態の入力切替手段,701,711,721,731は、本発明の「個別切替手段」に対応する。
図9に示すように、AVセレクタ102の前面(使用者側)のパネルには、電源スイッチ105、OUT入力部740、IN入力部750、OUT1〜OUT4のモニタに表示する映像の映像信号を出力する映像信号出力機器の番号表示部171〜174、OUT1〜OUT4に対応するLED181〜184が設けられている。
電源105については第1の実施の形態と同様の構成である。
OUT入力部740では、OUT1〜OUT4のモニタのいずれかを選択する。いずれかのモニタが選択されると当該モニタに対応するLED(LED181〜184のいずれか)が点灯する。OUT入力部740には、三角形のキーと逆三角形のキーが設けられている。この三角形のキーが操作されると、OUT入力部740は、後述する制御部130のOUTカウンタをインクリメントするUP信号を出力する。また、逆三角形のキーが操作されると、OUT入力部740は、OUTカウンタをデクリメントするDOWN信号を出力する。このOUTカウンタのカウンタ値が、選択するモニタ(OUT1〜OUT4のいずれか)を示す。
IN入力部750では、選択したモニタに表示する映像を出力する映像信号出力機器を選択する(入力端子901〜905に接続されている1番〜5番の機器のいずれか)。いずれかの機器が選択されると、先に選択したモニタに対応する番号表示部(隣接するLEDが点灯している。)に、選択された機器の番号が表示される。IN入力部750にも、三角形のキーと逆三角形のキーが設けられている。この三角形のキーが操作されると、IN入力部750は、後述する制御部のINカウンタをインクリメントするUP信号を出力する。また、逆三角形のキーが操作されると、IN入力部750は、INカウンタをデクリメントするDOWN信号を出力する。このINカウンタのカウンタ値が、入力端子901〜905に接続されている機器の番号を示す。
次に、上記した構成による複数系統のモニタの接続の設定に基づいて、AVセレクタ102が、モニタに接続された出力端子を入力端子に接続する動作を、図10に示すフローチャート図を用いて説明する。
ここでは、図9の表示部170で示すように、OUT1(モニタ700)、OUT2(モニタ710)、OUT3(モニタ720)に表示する映像として、5番のAV機器(DVD840)が出力する映像信号による映像が設定され、OUT4(モニタ730)に表示する映像として、2番のAV機器(VTR810)が出力する映像信号による映像が設定された場合について説明する。
まず、制御部130は、ステップS40で、OUT入力部740が操作されたことによるUP信号があるか否かを判別する。UP信号がある場合には、(ステップS40のYES)ステップS42に進む。UP信号がない場合には、(ステップS40のNO)ステップS44に進む。
ステップS42では、制御部130に設けられているOUTカウンタのカウンタ値をインクリメントする。そして、制御部130は、ステップS48に進む。
一方、ステップS44では、OUT入力部740が操作されたことによるDOWN信号があるか否かを判別する。DOWN信号がある場合には、(ステップS44のYES)ステップS46に進む。DOWN信号がない場合には、(ステップS44のNO)ステップS50に進む。
ステップS46では、制御部130に設けられているOUTカウンタのカウンタ値をデ
クリメントする。そして、制御部130は、ステップS48に進む。
ステップS48では、OUTカウンタのカウンタ値に対応するLEDを点灯し、ステップS50に進む。
ステップS50では、IN入力部750が操作されたことによるUP信号があるか否かを判別する。UP信号がある場合には、(ステップS50のYES)ステップS52に進む。UP信号がない場合には、(ステップS50のNO)ステップS54に進む。
ステップS52では、設定されたOUTカウンタ値に対応するINカウンタのカウンタ値をインクリメントする。そして、ステップS58に進む。
また、ステップS54では、IN入力部750が操作されたことによるDOWN信号があるか否かを判別する。DOWN信号がある場合には(ステップS54のYES)、ステップS56に進む。DOWN信号がない場合には(ステップS54のNO)、ステップS50に戻る。
ステップS56では、設定されたOUTカウンタ値に対応するINカウンタのカウンタ値をデクリメントする。そして、ステップS58に進む。
ステップS58では、INカウンタのカウント値を、設定されたOUTカウンタ値に対応する表示部に表示し、ステップS60に進む。
ステップS60では、OUTカウンタ値に対応する入力切替手段を用いて、当該入力切替手段に対応する出力端子に、INカウンタ値に対応する入力端子を接続し、終了する。
制御部130が上記した処理を実行することにより、使用者は、以下のように、各モニタに表示する映像を選択することができる。
使用者は、まず、OUT入力部740を操作してOUT1を選択する。OUT入力部740の三角形のキーを操作する毎に、OUT1→OUT2→OUT3→OUT4→OUT1が選択されるので、OUT1に対応するLEDが点灯している状態でこの操作を終了する。これにより、OUT1が選択される。次に、IN入力部750を操作してOUT1のモニタに表示する映像の映像信号を、AVセレクタ102の入力端子901〜905に接続されているAV機器(1番の機器〜5番の機器のいずれか)の中から選択する。OUT1に対応する表示部171は、IN入力部750の三角形のキーを操作する毎に、1→2→3→4→5→1が選択されるので、表示部171に5が表示されている状態で操作を終了する。これにより、入力切替手段701は、当該切替手段701が接続されている出力端子906に、5番の機器が接続されている入力端子905を接続する。
OUT2〜4の設定操作についても同様である。
このように、本実施の形態のAVセレクタ102には、出力端子906〜909に対応する入力切替手段701,711,721,731が設けられている。
通常、複数系統の入力端子と出力端子を接続する場合に、使用者は、系統(チャンネル等)の設定操作、入力端子の設定操作、出力端子の設定操作と3回の設定操作を行うが、本実施の形態のAVセレクタ102を用いれば、系統毎に構成される個別の入力切替手段を有しているので、系統あるいは出力端子についてはいずれか一方を設定すればよい。例えば、モニタすなわち、出力端子を選択することで系統が自動的に決定される。したがって、あとは、入力端子の設定操作を行えばよく、使用者は設定操作を2回行えばよく、各出力端子に接続された映像信号入力機器と、入力端子に接続された映像信号出力機器との接続の設定操作を簡単に行うことができる。
また、出力端子毎に入力切替手段が設けられているので、制御手段による切替手段の制御が容易である。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず種々の変更、追加、削除が可能である。
第1の実施の形態では本発明の「入力手段」がリモコン110である場合について、第2の実施の形態では本発明の「入力手段」がAVセレクタ101本体に第1〜第3入力部として設けられている場合について説明したが、AVセレクタはリモコン110および第1〜第3入力部の両方を入力手段として備えていてもよい。これによれば、使用者は、都合に応じて入力手段を選択することができる。
第1、第2の実施の形態では、AVセレクタのチャンネルが2つであり、AV機器間の接続を2系統設定可能な場合について説明したが、チャンネルは3以上でAV機器間の接続が3系統以上であってもよい。これによれば、一度に多くのAV機器を接続することができ、利便性が向上する。
また、第1、第2の実施の形態では、AVセレクタにモニタ(第1の出力端子に接続する特定の映像機器)が1つ設けられている場合について説明したが、モニタは2以上設けられていてもよい。この場合には、モニタと同数の第1の出力端子があればよい。また、入力手段が、第2の実施の形態のように入力部として構成される場合には、モニタの数(第1の出力端子の数)に合わせて入力手段を増やせばよい。これによれば、AVセレクタの利用形態の自由度が増す。
第1、第2の実施の形態の、第1の出力端子に接続される特定の映像機器は、モニタに限定されるものではない。
また、実施の形態は、入力端子及び出力端子が全てAVセレクタの背面に設けられている場合について説明したが、AVセレクタの前面や側面等に設けられていてもよい。これによれば、AVセレクタやAVセレクタに接続される各AV機器の配置次第で、都合のよい面の入力端子や出力端子を使用することができる。
実施の形態では、入力端子および出力端子とも映像信号の入出力用の端子として説明したが、音声等の入出力用の端子であっても同様である。
また、本発明は、以下のように構成することもできる。
「(態様)映像信号が入力される複数の入力端子と、映像信号を出力する複数の出力端子と、入力端子と出力端子を接続可能な切替手段と、前記切替手段で接続する入力端子や出力端子を設定する設定情報を入力する入力手段と、前記設定情報により設定された入力端子や出力端子を接続するように前記切替手段を制御する制御手段を備える映像機器接続装置であって、
前記切替手段は、前記複数の出力端子に対応して設けられ、前記入力端子を、当該対応する出力端子のみに接続可能な複数の個別切替手段を有し、
前記個別切替手段を、予め定められている順番で順次選択する選択手段を備え、
前記制御手段は、設定情報に基づいて前記選択手段を制御し、前記選択手段で選択された個別切替手段を制御して、当該個別切替手段に対応する出力端子に、設定情報により設定された入力端子を接続する、
ことを特徴とする映像機器接続装置。」
この「選択手段」としては、例えば、カウンタを用いることができる。この場合、制御手段による選択手段の制御態様としては、設定情報がUP情報(設定情報が映像信号出力機器の次の順番の機器を選択する信号)であれば、カウンタに1を加算し、設定情報がDOWN情報(設定情報が映像信号出力機器の前の順番の機器を選択する信号)であれば、カウンタから1を減算する態様を用いることができる。
本態様の映像機器接続装置によれば、系統毎に構成される個別切替手段を有しており、選択手段を用いて個別切替手段を順番に選択することができる。使用者は、個別切替手段が選択されれば、あとは、入力端子の設定操作を行えばよく、各出力端子に接続された映像信号入力機器と、入力端子に接続された映像信号出力機器との接続の設定操作を簡単に行うことができる。
また、出力端子毎に個別切替手段が設けられているので、制御手段による切替手段の制御が容易である。
本発明の第1の実施の形態のAVセレクタ100の概略構成図である。 AVセレクタ100の前面(使用者側)のパネルに設けられた表示部160と、リモコン110の操作キーの一例を示す。 AVセレクタ100の背面(使用者側と反対側)に設けられた入力端子および出力端子の一例を示す。 制御部130の動作を示すフローチャート図である。 AVセレクタ100の前面(使用者側)のパネルに設けられた表示部160と、リモコン110の操作キーの他の例を示す。 本発明の第2の実施の形態のAVセレクタ101の概略構成図である。 AVセレクタ101の前面(使用者側)のパネルに設けられた表示部160と、第1、第2、第3の入力部を示す。 本発明の第3の実施の形態のAVセレクタ102の概略構成図である。 AVセレクタ102の前面(使用者側)のパネルに設けられた表示部170と、各入力部を示す。 制御部130の動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
100,101,102 AVセレクタ
110 リモコン
130 制御部
140 第1の切替手段
150 第2の切替手段
160 表示部
166 チャンネル表示部
170 第1の入力部
180 第2の入力部
185 第3の入力部
200 モニタ
701,711,721,731 入力切替手段
740 OUT入力部
750 IN入力部

Claims (4)

  1. 映像信号が入力される入力端子と、映像信号を出力する出力端子と、入力端子と出力端子を接続可能な切替手段と、前記切替手段で接続する入力端子や出力端子を設定する設定情報を入力する入力手段と、前記設定情報により設定された入力端子や出力端子を接続するように前記切替手段を制御する制御手段を備える映像機器接続装置であって、
    出力端子は、第1の出力端子と、第2の出力端子を有し、
    前記切替手段は、入力端子を前記第1の出力端子のみに接続可能な第1の切替手段と、入力端子と前記第2の出力端子を接続可能な第2の切替手段を有し、
    前記制御手段は、前記入力手段から入力された前記設定情報により入力端子のみが設定された場合には、前記第1の切替手段を制御して当該設定情報により設定された入力端子を前記第1の出力端子に接続し、前記入力手段から入力された前記設定情報により入力端子と第2の出力端子が設定された場合には、前記第2の切替手段を制御して当該設定情報により設定された入力端子を当該設定情報により設定された第2の出力端子に接続する、
    ことを特徴とする映像機器接続装置。
  2. 請求項1に記載の映像機器接続装置であって、
    前記入力手段は、第1の出力端子に接続する入力端子を設定する端子設定情報と第1の端子種別情報を含む第1の設定情報、第2の出力端子に接続する入力端子を設定する端子設定情報と第2の端子種別情報を含む第2の設定情報、第2の出力端子を設定する端子設定情報と第3の端子種別情報を含む第3の設定情報を前記設定情報として前記制御手段に入力可能であり、
    前記制御手段は、第1の端子種別情報と端子設定情報を含む第1の設定情報が入力された場合に、前記第1の切替手段を制御して、当該第1の設定情報に含まれている端子設定情報により設定される入力端子を前記第1の出力端子に接続し、第2の端子種別情報と端子設定情報を含む第2の設定情報及び第3の端子種別情報と端子設定情報を含む第3の設定情報が入力された場合に、前記第2の切替手段を制御して、当該第2の設定情報に含まれている端子設定情報により設定される入力端子を、当該第3の設定情報に含まれている端子設定情報により設定される第2の出力端子に接続する、
    ことを特徴とする映像機器接続装置。
  3. 請求項1に記載の映像機器接続装置であって、
    前記入力手段は、前記第1の出力端子に接続する入力端子を設定する設定情報を前記制御手段に入力可能な第1の入力部と、第2の出力端子に接続する入力端子を設定する設定情報を前記制御手段に入力可能な第2の入力部と、第2の出力端子を設定する設定情報を前記制御手段に入力可能な第3の入力部を有し、
    前記制御手段は、前記第1の入力部から設定情報が入力された場合に、前記第1の切替手段を制御して、前記第1の入力部から入力された前記設定情報により設定された入力端子を前記第1の出力端子に接続し、前記第2の入力部及び前記第3の入力部から設定情報が入力された場合に、前記第2の切替手段を制御して、前記第2の入力部から入力された前記設定情報により設定された入力端子を前記第3の入力部から入力された前記設定情報により設定された第2の出力端子に接続する、
    ことを特徴とする映像機器接続装置。
  4. 映像信号が入力される複数の入力端子と、映像信号を出力する複数の出力端子と、入力端子と出力端子を接続可能な切替手段と、前記切替手段で接続する入力端子や出力端子を設定する設定情報を入力する入力手段と、前記設定情報により設定された入力端子や出力端子を接続するように前記切替手段を制御する制御手段を備える映像機器接続装置であって、
    前記切替手段は、前記複数の出力端子に対応して設けられ、前記入力端子を、当該対応する出力端子のみに接続可能な複数の個別切替手段を有し、
    前記制御手段は、設定情報により設定された出力端子に対応する個別切替手段を制御して、当該個別切替手段に対応する出力端子に、設定情報により設定された入力端子を接続する、
    ことを特徴とする映像機器接続装置。
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