JP2006108382A - 高周波モジュール及び無線通信機 - Google Patents

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幸男 山本
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Abstract

【課題】 各分割基板の辺部の台座部に対する接合面積を大きくして十分な接合強度を得ることができるようにすると共に、接着剤によって妨げられることなくシールド部材を立設することができるようにし、また、各分割基板サイズの小型化とこれに伴うモジュール自体の小型とを実現することができる高周波モジュール及び無線通信機を提供する。
【解決手段】 高周波モジュールは、基板体2とパッケージ3とでなる。基板体2は分割基板21〜25の組み合わせでなり、パッケージ3はケーシング4と蓋5とでなる。ケーシング4には、第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42hが枠状に設けられ、各台座部41a〜41h,42a〜42hの上面41s,42sには、第1及び壁第2部41t,42tがそれぞれ立設されている。基板21〜25の辺部が、台座部の上面41s,42sに載置されると共に壁部41t,42tの側面に当接され、接着剤で接合されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、マイクロ波、ミリ波等の高周波信号を送信及び受信するための高周波モジュール及び無線通信機に関するものである。
通常、高周波モジュールは、発振回路と送信回路と受信回路とアンテナ共用器(デュプレクサ)とアンテナとを有しており、これら発振回路と送信回路と受信回路を1枚の基板上に一体化して構成している。
しかし、このような通常の高周波モジュールでは、一部の回路のみの設計変更等が不可能であり、設計性や生産性の面等で問題があるため、各回路をブロック毎に分けて設計、製造可能な高周波モジュールが提案されている(例えば特許文献1参照)。
この高周波モジュールは、1つの基板を5個の分割基板に分割し、各分割基板にアンテナの回路、共用器の回路、送信回路、受信回路、発振回路をそれぞれ形成する。そして、伝送線路に接続された接続用共振器を各分割基板の端部に形成すると共に、隣り合う分割基板の接続用共振器を相互に近接して配置する。これにより、2つの接続用共振器の電磁結合により、分割基板間の伝送線路を接続して、信号を各回路間で伝搬させるようにしている。
特開2003−101301号公報
しかし、上記した従来の高周波モジュールでは、次のような問題がある。
図21は、従来の高周波モジュールの構造を示す部分断面図であり、図22は、従来の高周波モジュールの問題点を説明するための部分拡大断面図である。
図21に示すように、複数の分割基板110は、パッケージ100内部に形成された台座部101上に載置固定される。すなわち、台座部101の上面101aを平坦に形成して、複数の分割基板110の辺部110aを、接着剤が塗布された上面101a上に載せて接合する。したがって、分割基板110の接合部分は辺部110aの下面のみであり、台座部101の上面101aとの接合面積が非常に狭く、十分な接合強度を得ることができない。この結果、温度変化等によって発生する熱応力やモジュールに加わる外力等により、分割基板110が部分的に剥がれる等して、対向する2つの接続用共振器間の距離が変わってしまい、動作特性を劣化させるおそれがある。
また、台座部101の上面101aが平坦であるので、図22に示すように、接着剤Sが分割基板110の下側からはみ出してしまう。高周波モジュール等では、二点鎖線で示すようにシールド部材120を台座部101上に立設する場合があるが、接着剤Sが分割基板110の下側からはみ出すと、はみ出した接着剤Sが邪魔になって、シールド部材120を立設することができない。この結果、対向する分割基板110間での不要結合を招き、この不要結合によって、雑音の発生、アイソレーションの低下、電力損失の増加を招き、高周波モジュールの動作特性を不安定にさせるおそれがある。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、各分割基板の辺部の台座部に対する接合面積を大きくして十分な接合強度を得ることができるようにすると共に、接着剤によって妨げられることなくシールド部材を立設することができるようにし、また、各分割基板サイズの小型化とこれに伴うモジュール自体の小型とを実現することができる高周波モジュール及び無線通信機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、各回路ブロックを単位とする複数の分割基板を、隣り合う分割基板が一定の間隙を保ち且つ隣り合う分割基板の端子同士が非接触で電気的に接続するように、組み合わせることで構成される一の基板体と、隣り合う分割基板において対向する1対の辺部を載置する略水平な上面を有した第1台座部,及び分割基板の一の辺部のみを載置する略水平な上面を有した第2台座部がそれぞれ複数設けられたパッケージとを備え、複数の分割基板の辺部を第1及び第2台座部の上面に接合することで、一の基板体をパッケージ内に収納した高周波モジュールであって、第1台座部の上面であって且つ隣り合う分割基板の間隙内に、これら隣り合う分割基板の辺部が両側面から当接可能な第1壁部を立設し、分割基板の辺部を第1壁部の側面と第1台座部の上面とに接合した構成とする。
かかる構成により、隣り合う分割基板の辺部が両側面から第1壁部に当接され、分割基板の辺部が第1壁部の側面と第1台座部の上面とに接合されるので、隣り合う分割基板の辺部を第1台座部の上面にだけ接合した場合に比べて、接合面積が第1壁部の側面の面積分だけ増加する。また、第1台座部や第2台座部の上面における接合面積と第1壁部や第2壁部の側面における接合面積との和を上記従来の台座部における接合面積とほぼ同等に設定することで、分割基板の辺部の下面の第1台座部や第2台座部の上面に対する接合面積を小さくすることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の高周波モジュールにおいて、第1台座部の長さを、第1台座部に載置される分割基板の辺部の長さにほぼ等しく設定した構成とする。
かかる構成により、分割基板の辺部の下面全体を第1台座部の上面に接合することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の高周波モジュールにおいて、第2台座部の上面に、分割基板の一の辺部が側面から当接可能な第2壁部を立設し、分割基板の一の辺部を第2壁部の側面と第2台座部の上面とに接合した構成とする。
かかる構成により、分割基板の一の辺部が側面から第2壁部に当接され、分割基板の一の辺部が第2壁部の側面と第2台座部の上面とに接合されるので、分割基板の一の辺部を第2台座部の上面にだけ接合した場合に比べて、接合面積が第2壁部の側面の面積分だけ増加する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の高周波モジュールにおいて、第2台座部の長さを、第2台座部に載置される分割基板の辺部の長さにほぼ等しく設定した構成とする。
かかる構成により、分割基板の辺部の下面全体を第2台座部の上面に接合することができる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の高周波モジュールにおいて、第1壁部の幅を隣り合う分割基板の一定の間隙の幅と略等しく設定した構成とする。
かかる構成により、隣り合う分割基板が一定の間隙が第1壁部によって保持される結果、隣り合う分割基板の端子同士の間隙も一定に保持されるので、端子同士の電気的接続特性も維持される。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の高周波モジュールにおいて、第1及び第2壁部のうち、少なくとも第1壁部の高さを分割基板の厚さよりも低く設定した構成とする。
かかる構成により、分割基板の辺部における端面の上部が第1壁部の上面から露出した状態になる。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の高周波モジュールにおいて、分割基板の辺部に対する接合は、接着剤で行う構成とした。
かかる構成により、接着剤を第1又は第2台座部の上面に塗布し、分割基板の辺部をこれらの上面に載置させて、第1又は第2壁部の側面に当接させると、第1又は第2台座部の上面に塗布された接着剤の一部が第1又は第2壁部の側面に広がり、分割基板の辺部が、これらの接着剤によって第1又は第2台座部の上面と第1又は第2壁部の側面とに接合される。しかも、接着剤を第1又は第2台座部の上面に塗布した状態で、分割基板を上面に載置すると、上面からはみ出した接着剤の一部が第1又は第2壁部の側面に移動するので、接着剤が第1又は第2壁部の上面等にはみ出すことはない。
請求項8の発明は、請求項7に記載の高周波モジュールにおいて、第1及び第2壁部の上面にシールド部材を立設した構成とする。
かかる構成により、分割基板間の不要結合が、シールド部材によって防止される。
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8に記載の高周波モジュールにおいて、第1及び第2台座部の上面と分割基板の辺部の下面とを、凹凸状に形成した構成とする。
かかる構成により、第1及び第2台座部の上面と分割基板の辺部の下面との接合面積が増加する。
請求項10の発明は、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の高周波モジュールにおいて、第1壁部の側面であって第1台座部の上面と交差する部位及び第2壁部の側面であって第2台座部の上面と交差する部位のそれぞれに、余分な接着剤を逃がす溝を凹設した構成とする。
かかる構成により、多量の接着剤が第1又は第2台座部の上面からはみ出した場合には、余分な接着剤が第1及び第2壁部の側面の溝内に逃げ、適量の接着剤が第1又は第2壁部の側面に移動する。
請求項11の発明は、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の高周波モジュールにおいて、第1台座部の上面であって第1壁部と交差する部位及び第2台座部の上面であって第2壁部と交差する部位のそれぞれに、余分な接着剤を逃がす溝を凹設した構成とする。
かかる構成により、多量の接着剤が第1又は第2台座部の上面からはみ出した場合には、余分な接着剤が第1及び第2台座部の上面の溝内に逃げ、適量の接着剤が第1又は第2壁部の側面に移動する。
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の高周波モジュールにおいて、隣り合う分割基板の端子は、回路ブロックの伝送線路に接続された状態で各分割基板の端部に設けられ且つ端子同士で電磁結合する共振器である構成とした。
請求項13の発明は、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の高周波モジュールにおいて、複数の回路ブロックは、信号を送信又は受信するアンテナ回路ブロックと、このアンテナ回路ブロックに接続された共用器回路ブロックと、この共用器回路ブロックに接続されアンテナ回路ブロックに向けて送信信号を出力する送信回路ブロックと、共用器回路ブロックに接続されアンテナ回路ブロックによって受信した受信信号を入力する受信回路ブロックと、送信回路ブロックと受信回路ブロックとに接続され所定周波数の信号を発振する発振器回路ブロックとであり、分割基板は、これら各回路ブロックを単位とする構成である。
請求項14の発明に係る無線通信機は、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の高周波モジュールを用いた構成とする。
以上詳しく説明したように、請求項1ないし請求項14の発明に係る高周波モジュールによれば、分割基板の辺部を、第1壁部や第2壁部の側面と第1台座部や第2台座部の上面とに接合して、分割基板の辺部に対する接合面積を増加させることができる。このため、分割基板が温度変化等によって伸縮した場合においても、分割基板が簡単に剥がれることはなく、この結果、端子同士の電気的接続特性が維持されて、モジュールの動作特性に対する信頼性を向上させることができるという優れた効果がある。
また、第1台座部や第2台座部の上面における接合面積と第1壁部や第2壁部の側面における接合面積との和を上記従来の台座部における接合面積とほぼ同等に設定して、分割基板の辺部の下面の第1台座部や第2台座部の上面に対する接合面積を小さくすることができるので、その分従来の技術に比べて分割基板の大きさを小さくすることができ、この結果、モジュール自体の小型化をも図ることができる。
また、請求項9の発明によれば、分割基板の辺部における接合面積のさらなる増加を図ることができ、この結果、モジュールの動作特性に対する信頼性をより一層向上させることができる。
また、請求項7及び請求項8の発明によれば、接着剤が第1又は第2壁部の上面等にはみ出すことはないので、シールド部材を接着剤に妨げられることなく第1及び第2壁部の上面に立設することができ、この結果、分割基板間の不要結合をシールド部材によって防止することができ、雑音低減化、アイソレーションの向上及び電力損失の低減化を図ることができるという効果がある。特に、請求項10及び請求項11の発明によれば、多量の接着剤が第1又は第2台座部の上面からはみ出した場合においても、適量な接着剤を第1又は第2壁部の側面に移動させることができるので、シールド部材の立設を確実に行うことができる。
請求項15の発明によれば、動作特性に対する信頼性の高い無線通信機を提供することができる。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る高周波モジュールを示す分解斜視図であり、図2は、高周波モジュールの外観図であり、図3は、図2の矢視A−A断面図である。
図1に示すように、この高周波モジュール1は、無線通信機等のRF部をなすモジュールであり、一の基板体2と、この基板体2を収納するパッケージ3とでなる。
基板体2は、マルチチップ基板であり、誘電体材料からなる5つの矩形状の分割基板21〜25の組み合わせで構成され、全体として矩形の平板状をなす。
図4は、基板体2の平面図であり、図5は、各回路ブロックの構造を示す回路図である。
図4に示すように、各分割基板21〜25には、回路ブロックとして、後述するアンテナ回路ブロック21A、共用器回路ブロック22A、送信回路ブロック23A、受信回路ブロック24A、発振器回路ブロック25Aがそれぞれ形成されている。
アンテナ回路ブロック21Aは、送信電波を送信し及び受信電波を受信するブロックであり、放射スロット21aによって構成され、基板体2の中央部側に配設される分割基板21に形成されている。
共用器回路ブロック22Aは、アンテナ回路ブロック21Aに接続されるアンテナ共用器をなすブロックであり、共振器22a等で構成され、分割基板21の後側に隣接した分割基板22に形成されている。
送信回路ブロック23Aは、共用器回路ブロック22Aに接続されアンテナ回路ブロック21Aに向けて送信信号を出力する送信ブロックであり、混合器23aと、帯域通過フィルタ23bと電力増幅器23cとで構成され、分割基板21の左側に位置して分割基板22に隣り合う分割基板23に形成されている。
受信回路ブロック24Aは、共用器回路ブロック22Aに接続されアンテナ回路ブロック21Aによって受信した受信信号を入力するブロックであり、低雑音増幅器24aと帯域通過フィルタ24bと混合器24cとで構成され、分割基板21の右側に位置して分割基板22に隣り合う分割基板24に形成されている。
発振器回路ブロック25Aは、送信回路ブロック23Aと受信回路ブロック24Aとに接続され搬送波となる所定周波数の信号を発振するブロックであり、電圧制御発振器25aと分岐回路25bとで構成され、分割基板21の前側に位置して分割基板23,10に挟まれた分割基板25に形成されている。
これらの分割基板21〜25は、その辺部が対向した状態で配置されるものの、これら対向する辺部間には一定の間隙Gが保持され、隣り合う分割基板同士が非接触な状態で配置されるようになっている。また、隣り合う分割基板21〜25の端部には、各回路ブロックに接続された接続用共振器20が設けられ、対向する接続用共振器20,20同士が電磁結合して、電気的に接続するようになっている。
具体的には、図5に示すように、共用器回路ブロック22Aの端部に設けられた3つの接続用共振器20,20,20が、アンテナ回路ブロック21A,送信回路ブロック23A及び受信回路ブロック24Aのそれぞれの後端部に設けられた接続用共振器20に非接触状態で対向し、電磁結合で接続するようになっている。また、分岐回路25bから発振器回路ブロック25Aの両端部に引き出された接続用共振器20,20が、送信回路ブロック23A及び受信回路ブロック24Aのそれぞれの側端部に設けられた接続用共振器20に非接触状態で対向し、電磁結合で接続するようになっている。
一方、図1において、パッケージ3は、導電性金属材料のメッキ処理(メタライズ)が施された樹脂パッケージで、上面側が開口した箱形状のケーシング4と、ケーシング4の開口側を施蓋する略四角形の板状をなす蓋5とによって構成されている。
ケーシング4は、上記した基板体2を収納する箱体であり、本体部4aとフランジ部4bとで構成されている。そして、本体部4aの内部に、基板体2を載置するための複数の第1及び第2台座部が枠状及び格子状に設けられている。
図6は、ケーシングの平面図であり、図7は、第1台座部を示す断面図であり、図8は、第2台座部を示す断面図である。
図6及び図1において、符号41a〜41hが第1台座部であり、符号42a〜42hが第2台座部である。
第1台座部41a(41b〜41h)は、図6に示すように、隣り合う分割基板において対向する1対の辺部を載置する略水平な上面41sを有している。
例えば、第1台座部41aにおいては、図7に示すように、その上面41sに、隣り合う分割基板21,23の辺部21b,23bを載置することができるようになっている。また、第1台座部41aの上面41sには、第1壁部41tが立設されている。すなわち、第1壁部41tが、上面41sのほぼ中央部であって且つ分割基板21,23の間隙G内の箇所に立設されている。具体的には、第1壁部41tの幅Wを分割基板21,23の間隙Gに略等しく設定し、高さHを分割基板21,23の厚さTよりも低く設定した。他の第1台座部41b〜41hも第1台座部41aと同構造である。
なお、分割基板の「辺部」とは、平面視において分割基板の一辺を含む縁部をいい、分割基板の厚みも含む概念である。
第2台座部42a(42b〜42h)は、図6に示すように、分割基板の一の辺部のみを載置する略水平な上面42sを有している。
例えば、第2台座部42dにおいては、図8に示すように、その上面42sに、分割基板23の一の辺部23bを載置することができるようになっている。また、第2台座部42dの上面42sには、第2壁部42tが立設されている。そして、第2台座部42dの上面42sまでの高さは、第1台座部41a(41b〜41h)の上面41sまでの高さと等しく設定され、第2壁部42tの幅及び高さも、第1壁部41tの幅W及び高さHに等しく設定されている。他の第2台座部42a〜42hも第2台座部42dと同構造である。
上記のような第1台座部41a〜41h及び第2台座部42a〜42hを一体に連結することで、図6に示すように、分割基板21〜25の収納エリアA1〜A5を本体部4a内に画成している。
具体的には、第2台座部42a(42c),42bの長さを分割基板22の短辺部,長辺部の長さにほぼ等しく設定すると共に、第2台座部42d(42e),42f(42h)の長さを分割基板23(24)の長辺部,短辺部の長さにほぼ等しく設定し、第2台座部42gの長さを分割基板25長辺部の長さにほぼ等しく設定して、これら第2台座部42a〜42hを本体部4aの内壁に沿って一体に形成する。
そして、第1台座部41e,41d,41gの長さを分割基板23,21,24の辺部の長さとほぼ等しく設定し、これら第1台座部41e,41d,41gを横並び且つ一体に形成することで、分割基板22の収納エリアA2を画成する。また、第1台座部41a,41f(41b,41h)の長さを分割基板21,25の短辺部の長さにほぼ等しく設定し、これら第1台座部41a,41f(41b,41h)を縦並び且つ一体に形成することで、分割基板23(24)の収納エリアA3(A4)を画成する。さらに、分割基板21(25)の長辺部とほぼ等しい長さの第1台座部41cを、第1台座部41a,41fの連結部と第1台座部41b,41hの連結部との間に形成することで、分割基板21,25の収納エリアA1,A5を画成している。
上記第1台座部41a〜41h及び第2台座部42a〜42hは1つずつ形成されるものでなく、モールド成型等でケーシング4と一体の連続したものとして形成される。
そして、分割基板21〜25が、上記のように第1台座部41a〜41h及び第2台座部42a〜42hで画成された収納エリアA1〜A5に収納されて、一の基板体2が構成されている。
すなわち、各分割基板21〜25の辺部21b〜25bが、収納エリアA1〜A5を画成する第1及び第2台座部の上面41s,42sに載置されると共に第1及び第2壁部41t,42tの側面に当接され、これら上面41s,42s及び第1及び第2壁部41t,42tの側面に接着剤によって接合されている。
図9は、分割基板を第1及び第2台座部に接合した状態を示す断面図である。
例えば、分割基板21,23は収納エリアA1,A3にそれぞれ収納されるが、このとき、第1台座部41aにおいては、図9に示すように、分割基板21の左側の辺部21bと分割基板23の右側の辺部23bとが、第1壁部41tの左右の上面41s,41sにそれぞれ載置された状態で、その端面が第1壁部41tの左右の側面41t′,41t′に当接され、上面41sと側面41t′に亘って塗布された接着剤Sにより第1台座部41aに接合されている。また、第2台座部42dにおいては、分割基板23の左側の辺部23bが、第2壁部42tの上面42sに載置された状態で、その端面が第2壁部42tの側面42t′に当接され、上面42sと側面42t′に亘って塗布された接着剤Sにより第2台座部42dに接合されている。他の第1及び第2台座部においても、上記第1及び第2台座部41a,42dと同様に、分割基板21〜25が接合されている。
以上のようにして5枚の分割基板21〜25が収納されたケーシング4の上に、図1及び図2に示すように、蓋5が取り付けられる。なお、図1及び図2において、符号4dは、送信回路ブロック23Aに中間周波信号を入力するための入力端子であり、符号4eは、受信回路ブロック24Aから中間周波信号を出力するための出力端子である。また、符号4fは、送信及び受信回路ブロック23A,24Aにバイアス電圧を入力するための電極である。
蓋5は、ケーシング4の本体部4aの上部に取り付けられている。この蓋5は、その中央部に略四角形の開口5aを有し、開口5aの下部に基板体2の中央部側に向けて漸次縮径したテーパ部5bを有している。そして、開口5a内に、無給電アンテナ60を有した電磁波透過可能な閉塞板6が取り付けられて、無給電アンテナ60が分割基板21上の放射スロット21aと対向している。
この実施例の作用及び効果について説明する。
図10は、分割基板の辺部における接合面積の増加状態を説明するための部分拡大図である。
図10に示すように、この実施例の分割基板21〜25は、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)における上面41s(42s)と第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)とに接着剤Sを介して当接した状態で接合されている。したがって、分割基板21〜25の辺部21b〜25bの第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)との接合面積は、上面41s(42s)の面積と側面41t′(42t′)の面積との和になる。このため、図21で示した従来の技術に比べて、辺部21b〜25bの接合面積が、側面41t′(42t′)の面積分だけ増加する。これにより、分割基板21〜25と第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)との接合強度が増す。この結果、分割基板21〜25やケーシング4の温度変化等によって発生する熱応力が、分割基板21〜25に加わった場合においても、分割基板21〜25が第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)から簡単に剥がれることはない。したがって、隣り合う分割基板21〜25の間隙Gが一定に保たれるので、接続用共振器20,20同士の電気的接続特性が維持される(図4参照)。
また、図21に示した従来技術のように、隣り合う分割基板110,110を平坦な上面101aを有した台座部101上に接合する技術では、取り付け時に、隣り合う分割基板110,110が離れたり近寄ったり、また、横方向にずれたりして、間隙Gの距離にばらつきが生じるおそれがある。このため、場所によって対向する接続用共振器間の距離が異なったり、ずれたりしてしまい、動作特性を劣化させるおそれがある。これに対して、この実施例では、図9に示したように、隣り合う分割基板21,23を間隙Gの幅と等しい第1壁部41tの側面41t′に当接して接合する構成であるので、分割基板21,23を第1壁部41tの側面41t′に当接した時点で自動的に間隙Gが決定されると共に分割基板21,23の横ずれも生じないので、位置決め精度が非常に高い。このため、間隙Gのばらつきや接続用共振器20,20の横ずれが発生するおそれがなく、全ての場所において接続用共振器20,20が同一距離で対向するので、動作特性が劣化することはない。
図11は、ケーシングが横方向に変形した状態を示す平面図であり、図12はケーシングが厚さ方向に撓んだ状態を示す側面図である。
ケーシング4が外力Fや熱応力等によって変形しようとすると、図11及び図12に示すように、ケーシング4が横方向や厚さ方向に変形しようとする。このとき、上記した従来技術のように、第1及び第2壁部41t,42tがなく、すなわち上面が平坦な第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42hに、分割基板21〜25を接合した場合には、上記したように、分割基板21〜25の第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42hに対する接合強度が弱いので、外力F等に抗することができず、分割基板21〜25が剥がれてしまう。この結果、図11及び図12に示すように、ケーシング4が変形すると共に、分割基板21〜25も傾いたり撓んだりする等して、剥がれ、動作特性が劣化してしまうおそれがある。これに対して、この実施例では、上記したように、第1及び第2壁部41t,42tが第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42hに立設され、第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42hの肉厚が従来技術の台座部101に比べて第1及び第2壁部41t,42tの突設厚さ分だけ厚くなっている。このため、上記外力Fや熱応力等に対して曲げ強さが向上しており、ケーシング4の変形を抑制することができる。この結果、分割基板21〜25の剥がれや傾き等が防止され、分割基板21〜25の間隙Gが一定値に保持されて、良好な動作特性を維持する。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図13は、この発明の第2実施例に係る高周波モジュールの要部であるシールド部材の分割基板への配置状態を示す斜視図であり、図14は、シールド部材の取り付け状態を示す部分拡大断面図である。
図13及び図14に示すように、この実施例の高周波モジュールは、シールド部材7を有している点が上記第1実施例と異なる。
シールド部材7は、図13に示すように、対向する接続用共振器20,20の間を遮蔽しない状態で、分割基板21〜25の端面を囲むように配置する。
具体的には、図14に示すように、第1及び第2壁部41t,42tの上面にシールド部材7を立設する。このとき、第1及び第2壁部41t,42tの高さが分割基板21,23の厚さよりも低く設定されているので、分割基板21,23の辺部21b,23bおいて、その端面の上部21b′,23b′が第1及び第2壁部41t,42tの上面から露出した状態になっている。したがって、シールド部材7を辺部21b,23bの端面の上部21b′,23b′に貼り付けた状態で、第1及び第2壁部41t,42tの上面に立設することができる。これにより、分割基板21〜25の周りがシールド部材7によって電磁遮蔽され、分割基板21〜25間の不要結合が防止される。この結果、雑音低減化、アイソレーションの向上及び電力損失の低減化を図ることができる。
ところで、図14においては、接着剤Sを描画していないが、接着剤Sは第1及び第2台座部41a,42dの上面41s,42sと第1及び第2壁部41t,42tの側面41t′,42t′との間に介在している。しかし、この接着剤Sは、第1及び第2壁部41t,42tの上面にはみ出ておらず、シールド部材7の立設を可能にしている。
図15は、分割基板の第1及び第2台座部への接合方法を示す部分拡大断面図である。
図15(a)に示すように、分割基板21(23)の第1台座部41a(第2台座部42d)への接合は、まず、分割基板21(23)を下降させて、所定量の接着剤Sが塗布された上面41s(42s)上に載置することにより行う。分割基板21(23)の載置によって、接着剤Sが潰れ、はみ出し接着剤S′が第1壁部41t(第2壁部42t)と辺部21b(23b)との間に盛り上がる。
この状態で、図15(b)に示すように、分割基板21(23)を第1壁部41t(第2壁部42t)側に移動させて、辺部21b(23b)を第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)に当接させると、辺部21b(23b)と第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)との間に挟み込まれたはみ出し接着剤S′が、側面41t′(42t′)に沿って上昇し、第1壁部41t(第2壁部42t)の上面にはみ出ることなく、側面41t′(42t′)に付着する。
このように、接着剤Sが第1壁部41t(第2壁部42t)の上面にはみ出すことはないので、シールド部材7を、接着剤Sに妨げられることなく、第1壁部41t(第2壁部42t)の上面に立設することができるのである。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図16は、この発明の第3実施例に係る高周波モジュールの要部を示す部分拡大断面図である。
この実施例は、分割基板21〜25に凹凸部を設けると共に、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)にも凹凸部を設けた点が、上記実施例と異なる。
具体的には、 図16に示すように、分割基板21〜25の辺部21b〜25bの下面に細かに荒れた凹凸部Xを形成した。そして、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)上にも細かに荒れた凹凸部Yを形成した。
かかる構成により、分割基板21〜25の辺部21b〜25bを第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)上に接着剤S(図示省略)を介して接触させると、凹凸部Xと凹凸部Yとが噛み合い、その凹凸形状によって、辺部21b〜25bの下面と第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)との接合面積が増加する。この結果、分割基板21〜25の第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)に対する接合強度がさらに高まり、モジュールの動作特性に対する信頼性をより一層向上させることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図17は、この発明の第4実施例に係る高周波モジュールの要部を示す部分拡大断面図である。
この実施例は、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の第1壁部41t(第2壁部42t)側に接着剤Sを逃がす溝を形成した点が、上記実施例と異なる。
具体的には、 図17に示すように、第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)であって、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)と交差する部位に第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の長さ方向に延びる溝Zを形成した。
分割基板21〜25を接着剤Sが塗布された第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)に載置させると、図15に示したように、上面41s(42s)上で盛り上がったはみ出し接着剤がS′が生じるが、このはみ出し接着剤S′が過剰量の場合には、分割基板21〜25の接合時に、はみ出し接着剤S′の一部が第1壁部41t(第2壁部42t)の上面側にはみ出すおそれがある。しかし、この実施例では、図17に示すように、第1壁部41t(第2壁部42t)と上面41s(42s)との交差部分に溝Zが設けられているので、余分な接着剤が溝Z内に逃げ、適量のはみ出し接着剤S′が第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)に付着する。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第5実施例について説明する。
図18は、この発明の第5実施例に係る高周波モジュールの要部を示す部分拡大断面図である。
この実施例は、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)側に接着剤Sを逃がす溝を形成した点が、上記第4実施例と異なる。
具体的には、 図18に示すように、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)であって、第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)と交差する部位に第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の長さ方向に延びる溝Z′を形成した。
かかる構成により、図18に示したように、余分なはみ出し接着剤S′が
上面41s(42s)に設けられた溝Z′内に逃げ、適量のはみ出し接着剤S′が第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)に付着する。
その他の構成、作用及び効果は、上記第4実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第6実施例について説明する。
図19は、上記実施例に係る高周波モジュールを備えた無線通信機の要部を示す斜視図である。
図19において、符号80は基板であり、上記実施例の高周波モジュール1とBB(ベースバンド)チップ8とがこの基板80に実装されている。
かかる構成により、BBチップ8がBB部として機能し、BBチップ8で変調された中間周波数のベースバンド信号は、出力端子81から入力端子4dを介して高周波モジュール1(RF部として機能する)に入力される。すると、中間周波数のベースバンド信号が送信回路ブロック23Aで所定の高周波に変換され、無給電アンテナ60から電波として送信される。また、無給電アンテナ60で受信され、受信回路ブロック24Aで中間周波数に変換された受信信号は、出力端子4eからBBチップ8の入力端子82に出力される。すると、受信信号がBBチップ8において所定のベースバンド信号に復調される。
このように上記実施例の高周波モジュール1を用いることにより、動作特性に対する信頼性の高い無線通信機を提供することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第4実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42hの長さを、各台座部が載置される分割基板21〜25の辺部の長さにほぼ等しく設定しすることにより、図6に示すように、第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42h全体を枠状及び格子状の連続体として形成したが、図20に示すように、第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42hの長さを、各台座部が載置される分割基板21〜25の辺部の長さよりも短く設定して、第1及び第2台座部41a〜41h,42a〜42hを離散的に配置した構成とすることもできる。
また、上記実施例では、第1及び第2壁部41t,42tの幅を分割基板21〜25の間隙Gに略等しく設定したが、第1及び第2壁部41t,42tの幅を分割基板21〜25の間隙Gよりも狭く設定した高周波モジュールをこの発明の範囲から除外する意ではない。
また、上記実施例では、第1及び第2壁部41t,42tの高さを分割基板21〜25の厚さよりも低く設定したが、第1及び第2壁部41t,42tの高さを分割基板21〜25の厚さよりも高く設定した高周波モジュールをこの発明の範囲から除外する意ではない。
また、上記実施例では、分割基板21〜25と第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)との接合を接着剤Sを用いて行う構成としたが、これに限定されるものでなく、全ての公知の接合技術が含まれることは勿論である。
また、上記実施例では、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)の面積を従来技術における台座部101の上面101aとの接合面積と等しく設定して、接合面積を、第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)の面積分だけ増加させる構成としたが、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)における上面41s(42s)と第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)との面積の和を上記従来技術における台座部101の上面101aにほぼ等しく設定することもできる。これにより、第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)の面積を小さくすることができるので、その分分割基板21〜25の大きさを小さくすることができ、この結果、パッケージ3自体の小型化をも図ることができる。
また、上記実施例では、分割基板21〜25の辺部21b〜25bを第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)に当接して接合する場合を例示したが、かかる場合に「当接」とは、直接接触させる場合だけでなく、分割基板21〜25の辺部21b〜25bを第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)に近接させる場合も含む概念である。
また、上記第2実施例では、図15(a)及び(b)に示したように、分割基板21(23)の第1台座部41a(第2台座部42d)への接合を、分割基板21(23)を下降させて、上面41s(42s)上に載置した後、第1壁部41t(第2壁部42t)側に移動させることで行う例について説明したが、分割基板21(23)を第1壁部41t(第2壁部42t)に近接するように、上面41s(42s)上に載置しても、第2実施例と同様の効果を奏することは勿論である。
また、上記第6実施例では、高周波モジュール1と別チップのBBチップ8とを基板80に実装した無線通信機を例示したが、ベースバンド部は、チップ形状のものに限定されるものではなく、基板80に実装される複数の部品によってベースバンド部を構成する無線通信機も含むことは勿論である。
また、上記第3実施例では、凹凸部X,Yを、分割基板21〜25の辺部の下面と第1台座部41a〜41h(第2台座部42a〜42h)の上面41s(42s)とにのみ設けたが、さらに、凹凸部を第1壁部41t(第2壁部42t)の側面41t′(42t′)と分割基板21〜25の端面とに設けて、接合強度をさらに高めることもできる。
この発明の第1実施例に係る高周波モジュールを示す分解斜視図である。 高周波モジュールの外観図である。 図2の矢視A−A断面図である。 基板体2の平面図である。 各回路ブロックの構造を示す回路図である。 ケーシングの平面図である。 第1台座部を示す断面図である。 第2台座部を示す断面図である。 分割基板を第1及び第2台座部に接合した状態を示す断面図である。 分割基板の辺部における接合面積の増加状態を説明するための部分拡大図である。 ケーシングが横方向に変形した状態を示す平面図である。 ケーシングが厚さ方向に撓んだ状態を示す側面図である。 この発明の第2実施例に係る高周波モジュールの要部であるシールド部材の分割基板への配置状態を示す斜視図である。 シールド部材の取り付け状態を示す部分拡大断面図である。 分割基板の第1及び第2台座部への接合方法を示す部分拡大断面図である。 この発明の第3実施例に係る高周波モジュールの要部を示す部分拡大断面図である。 この発明の第4実施例に係る高周波モジュールの要部を示す部分拡大断面図である。 この発明の第5実施例に係る高周波モジュールの要部を示す部分拡大断面図である。 高周波モジュールを備えた無線通信機の要部を示す斜視図である。 実施例の一変形例を示すケーシングの平面図である。 従来の高周波モジュールの構造を示す部分断面図である。 従来の高周波モジュールの問題点を説明するための部分拡大断面図である。
符号の説明
1…高周波モジュール、 2…基板体、 3…パッケージ、 4…ケーシング、 4a…本体部、 4b…フランジ部、 4d…入力端子、 4e…出力端子、 5…蓋、 5a…開口、 5b…テーパ部、 6…閉塞板、 7…シールド部材、 8…BBチップ、 20…接続用共振器、 21〜25…分割基板、 21A…アンテナ回路ブロック、 21a…放射スロット、 21b〜25b…辺部、 22A…共用器回路ブロック、 22a…共振器、 23A…送信回路ブロック、 23a…混合器、 23b…帯域通過フィルタ、 23c…電力増幅器、 24A…受信回路ブロック、 24a…低雑音増幅器、 24b…帯域通過フィルタ、 24c…混合器、 25A…発振器回路ブロック、 25a…電圧制御発振器、 25b…分岐回路、 41a〜41h…第1台座部、 42a〜42h…第2台座部、 41s,42s…上面、 41t…第1壁部、 41t′,42t′…側面、 42t…第2壁部、 60…無給電アンテナ、 S…接着剤、 X,Y…凹凸部、 Z…溝。

Claims (14)

  1. 各回路ブロックを単位とする複数の分割基板を、隣り合う分割基板が一定の間隙を保ち且つ隣り合う分割基板の端子同士が非接触で電気的に接続するように、組み合わせることで構成される一の基板体と、
    上記隣り合う分割基板において対向する1対の辺部を載置する略水平な上面を有した第1台座部,及び上記分割基板の一の辺部のみを載置する略水平な上面を有した第2台座部がそれぞれ複数設けられたパッケージとを備え、
    上記複数の分割基板の辺部を上記第1及び第2台座部の上面に接合することで、上記一の基板体を上記パッケージ内に収納した高周波モジュールであって、
    上記第1台座部の上面であって且つ上記隣り合う分割基板の間隙内に、これら隣り合う分割基板の辺部が両側面から当接可能な第1壁部を立設し、当該分割基板の辺部を当該第1壁部の側面と第1台座部の上面とに接合した、
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  2. 上記第1台座部の長さを、当該第1台座部に載置される分割基板の辺部の長さにほぼ等しく設定した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波モジュール。
  3. 上記第2台座部の上面に、上記分割基板の一の辺部が側面から当接可能な第2壁部を立設し、当該分割基板の一の辺部を当該第2壁部の側面と第2台座部の上面とに接合した、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高周波モジュール。
  4. 上記第2台座部の長さを、当該第2台座部に載置される分割基板の辺部の長さにほぼ等しく設定した、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の高周波モジュール。
  5. 上記第1壁部の幅を上記隣り合う分割基板の一定の間隙の幅と略等しく設定した、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の高周波モジュール。
  6. 上記第1及び第2壁部のうち、少なくとも第1壁部の高さを分割基板の厚さよりも低く設定した、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の高周波モジュール。
  7. 上記分割基板の辺部に対する接合は、接着剤で行う、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の高周波モジュール。
  8. 上記第1及び第2壁部の上面にシールド部材を立設した、
    ことを特徴とする請求項7に記載の高周波モジュール。
  9. 上記第1及び第2台座部の上面と上記分割基板の辺部の下面とを、凹凸状に形成した、
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の高周波モジュール。
  10. 上記第1壁部の側面であって第1台座部の上面と交差する部位及び上記第2壁部の側面であって第2台座部の上面と交差する部位のそれぞれに、余分な接着剤を逃がす溝を凹設した、
    ことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の高周波モジュール。
  11. 上記交差部は第1台座部の上面であって第1壁部と交差する部位及び上記第2台座部の上面であって第2壁部と交差する部位のそれぞれに、余分な接着剤を逃がす溝を凹設した、
    ことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の高周波モジュール。
  12. 上記隣り合う分割基板の端子は、回路ブロックの伝送線路に接続された状態で各分割基板の端部に設けられ且つ端子同士で電磁結合する共振器である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の高周波モジュール。
  13. 上記複数の回路ブロックは、信号を送信又は受信するアンテナ回路ブロックと、このアンテナ回路ブロックに接続された共用器回路ブロックと、この共用器回路ブロックに接続され上記アンテナ回路ブロックに向けて送信信号を出力する送信回路ブロックと、上記共用器回路ブロックに接続され上記アンテナ回路ブロックによって受信した受信信号を入力する受信回路ブロックと、上記送信回路ブロックと受信回路ブロックとに接続され所定周波数の信号を発振する発振器回路ブロックとであり、上記分割基板は、これら各回路ブロックを単位とする構成である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の高周波モジュール。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の高周波モジュールを用いた、
    ことを特徴とする無線通信機。
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