JP2006107880A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 遮断弁を開いてコンプレッサからバイパス流路を介して燃焼器へ空気を供給する際に、燃料電池スタックの空気不足を解消する。
【解決手段】 燃料電池スタック1とこれに空気を供給するコンプレッサ3とは、酸化剤供給流路10で接続されている。酸化剤供給流路10から分岐して燃料電池スタック1をバイパスして直接燃焼器へ空気を供給するバイパス流路12と、バイパス流路12を開閉する遮断弁2が設けられる。コントローラ13は、遮断弁2の開判断を行ったときに、コンプレッサ3の目標流量を増加させると共に、所定時間遅延させた後に、遮断弁2の開動作を行わせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池をバイパスして、排燃料ガス処理装置へ酸化剤ガスを供給する燃料電池システムに関する。
燃料電池は、水素ガスなどの燃料ガスと酸素を有する酸化ガスとを電解質を介して電気化学的に反応させ、電解質両面に設けた電極間から電気エネルギを直接取り出すものである。特に固体高分子電解質を用いた固体高分子型燃料電池は、動作温度が低く、取り扱いが容易なことから電動車両用の電源として注目されている。すなわち、燃料電池車両は、高圧水素タンク、液体水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどの水素貯蔵装置を車両に搭載し、そこから供給される水素と、酸素を含む空気とを燃料電池に送り込んで反応させ、燃料電池から取り出した電気エネルギで駆動輪につながるモータを駆動するものであり、排出物質は水だけであるという究極のクリーン車両である。
燃料電池に供給する空気量の一部を利用して、燃料電池の排気水素を希釈または燃焼する排水素処理装置を備えた燃料電池システムがある。例えば、特許文献1では、燃料電池をバイパスするバイパス空気流路をもち、空気供給装置(圧縮装置)と、バイパス空気流路に設けた流量制御弁を制御することによって、燃料電池の発電に必要な空気量と、排気水素の燃焼に必要な空気量を供給し、燃料電池の排気空気とバイパス流路を流れる空気とによって、排気水素を燃焼させるシステムが記載されている。
ここで、燃料電池の空気圧力は、燃料電池の空気流路下流に設けた圧力調整弁で制御されるが、バイパス流路の流量制御弁による流量制御と干渉し、圧力と流量が所望の値に制御できない可能性がある。これを避けるために、開度を制御できる流量制御弁に代えて、開閉のみを制御できる遮断弁を利用するシステムが考えられる。
特開2002−124278号公報(第5頁、図1)
しかしながら、遮断弁を利用したシステムでは、発電に必要な空気量を燃料電池に供給するためには、遮断弁の開閉状態によって空気供給装置で供給する空気量が大きく変化し、また、空気供給装置による空気供給の遅れが生じるために、遮断弁の開閉操作によって、燃料電池の発電に必要な空気量に対して、実際に燃料電池に供給される空気量が過渡的に過多あるいは過少となってしまう可能性がある。
特に、図13(d)に示すバイパス遮断弁の開閉判断後、直ぐに(時刻t1)、遮断弁を閉から開に操作した場合には、図13(a)に示すように、空気量が過少となるので、燃料電池の電圧が低下し、燃料電池の効率低下や出力不足などの問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、前記燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、前記燃料電池から排出される燃料ガスを処理する排燃料ガス処理装置と、前記酸化剤ガス供給手段をバイパスして前記排燃料ガス処理装置へ酸化剤ガスを供給するバイパス流路と、該バイパス流路を遮断する遮断弁と、前記燃料電池の運転状態に基づいて、前記遮断弁の開閉を判断する遮断弁開閉判断手段とを備えた燃料電池システムにおいて、前記遮断弁開閉判断手段の判断結果に基づいて、その判断結果が閉から開に変化した場合に、その判断結果に対して所定時間遅らせて遮断弁を開けるバイパス遅延手段と、前記遮断弁開閉判断手段の判断結果に基づいて、その判断結果に応じて必要となる酸化剤ガス流量を前記酸化剤ガス供給手段に供給させる酸化剤ガス供給制御手段と、を備えたことを要旨とする。
本発明によれば、遮断弁開閉判断手段の判断結果に基づいて、その判断結果が閉から開に変化した場合に、その判断結果に対して所定時間遅らせて遮断弁を開いて、酸化剤ガスを排燃料ガス処理装置へ供給するので、燃料電池の発電に必要な酸化剤ガスが不足することによる電圧低下を防止することができ、燃料電池効率の低下や燃料電池出力不足を防止することができるという効果がある。
次に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池システムの一実施例を例示するシステム構成図である。図1において燃料電池システムは、燃料ガス及び酸化剤ガスを用いて発電する燃料電池スタック1と、燃料電池スタック1及び後述する燃焼器7へ酸化剤ガスとしての空気を供給するコンプレッサ3と、コンプレッサ3を駆動するコンプレッサモータ4と、コンプレッサ3から燃料電池スタック1に空気を供給する酸化剤供給流路10と、燃料電池スタック1から排出する空気を絞ることにより燃料電池スタック1の空気圧を制御する酸化剤ガス圧力制御弁9と、酸化剤ガス圧力制御弁9から燃焼器7へ空気を供給する酸化剤排出流路11と、コンプレッサ3から燃料電池スタック1を経由せずに直接燃焼器7へ空気を供給するバイパス流路12と、バイパス流路12を開閉する遮断弁2と、燃料電池スタック1の入口の酸化剤圧力を検出する燃料電池入口酸化剤圧力検出センサ5と、コンプレッサ3の吐出流量を検出するコンプレッサ吐出流量センサ6と、排燃料ガス処理装置としての燃焼器7と、燃料電池電流センサ8と、コントローラ13と、を備えている。
尚、燃料電池スタック1に燃料ガスを供給するための燃料系統と、燃料電池を冷却するための冷却系統とについては、本発明の要旨とは関係が無く、一般的な構成のものを用いることが可能であるので、図1では、図示を省略している。
燃料電池スタック1は、供給される燃料ガス及び酸化剤ガスを用いて発電する。コンプレッサ3は酸化剤ガスとしての空気を燃料電池スタック1と燃焼器7に供給する。燃焼器7は、酸化剤を用いて燃料電池スタック1から排出される排燃料ガスを触媒燃焼させる。遮断弁2は、コントローラ13から開閉制御される弁であり、遮断弁2を開くことで、燃料電池スタック1をバイパスしてコンプレッサ3からバイパス流路12を介して燃焼器7に酸化剤を直接供給することができる。コントローラ13には、燃料電池入口酸化剤圧力センサ5の検出値と、コンプレッサ吐出流量センサ6の検出値と、燃料電池電流センサ8の検出値とがそれぞれ入力されるように入力信号線が接続されている。
コントローラ13がコンプレッサの回転速度を制御するために、コントローラ13からコンプレッサモータ4へ、あらかじめコンプレッサ回転数に対して決められているデューティー比となるようなPWM信号を出力する制御信号線が接続されている。
遮断弁2の開閉制御を行うために、コントローラ13から遮断弁2へオン/オフ信号線が接続されている。コントローラ13は、特に限定されないが、本実施例では、I/Oインタフェース、プログラムROM、ワークRAM、及びCPUを備えたマイクロプロセッサで構成されている。
図2は、本実施例におけるコントローラ13の機能構成を説明する制御ブロック図である。ここで、コントローラ13の概略動作は以下の通りである。
燃料電池電流検出手段301で燃料電池電流センサ8の検出値[A] を読み取る。燃料電池スタック入口酸化剤圧力検出手段302で燃料電池入口酸化剤圧力センサ5の検出値[kPa] を読み取る。遮断弁開閉判断手段303は燃料電池電流検出手段301で検出した燃料電池電流[A] に基づいて遮断弁2の開閉状態を判断する。目標酸化剤ガス流量算出手段305は燃料電池電流検出手段301で検出した燃料電池電流[A] と遮断弁開閉判断手段303で決定した遮断弁開閉状態に基づいて目標酸化剤ガス流量[L/min] を算出する。酸化剤ガス流量検出手段306でコンプレッサ吐出流量センサ6の検出値[L/min] を読み取る。
ここで、目標酸化剤ガス流量算出手段305と、酸化剤ガス流量検出手段306は、酸化剤ガス供給制御手段304に含まれる。
バイパス遅延手段308は、酸化剤流量応答時定数[s] と燃料電池スタック入口酸化剤圧力検出手段302で検出した燃料電池スタック入口酸化剤圧力[kPa] と遮断弁開閉判断手段303で判断した遮断弁開閉状態と目標酸化剤ガス流量算出手段305で算出した目標酸化剤ガス流量[L/min] と酸化剤ガス流量検出手段306で検出した酸化剤ガス流量[L/min] に基づいて算出した時間の遅延を行う。コンプレッサ回転数制御手段309は目標酸化剤ガス流量算出手段305で算出された目標酸化剤ガス流量[L/min] となるようにコンプレッサモータ4に駆動信号を出力する。遮断弁開閉制御手段310はバイパス遅延手段308の出力に基づいて遮断弁2に駆動信号を出力する。
図3は、本発明の実施例におけるバイパス遅延手段308の機能構成を説明する制御ブロック図である。
ここで、バイパス遅延手段の概略動作は以下の通りである。流量応答による遅延時間算出手段401は、目標酸化剤ガス流量算出手段304で算出された目標酸化剤ガス流量[L/min] から、酸化剤ガス流量検出手段305で検出された酸化剤ガス流量[L/min] を減算器400で引算することで得られる酸化剤ガス流量未達分[L/min] と、酸化剤流量応答時定数[s] とに基づいて補正前遅延時間[s] を算出する。酸化剤ガス流量による補正係数算出手段402は、酸化剤ガス流量検出手段305で検出された酸化剤ガス流量[L/min] に基づいて、酸化剤ガス流量による補正係数を算出する。酸化剤圧力による補正係数算出手段403は、燃料電池スタック入口酸化剤圧力検出手段302で検出された燃料電池スタック入口酸化剤圧力[kPa] に基づいて、酸化剤ガス圧力による補正係数を算出する。
補正係数乗算手段404は、流量応答による遅延時間算出手段401で算出された補正前遅延時間[s] と、酸化剤ガス流量による補正係数算出手段402で算出された酸化剤ガス流量[L/min] による補正係数と、酸化剤圧力による補正係数算出手段403で算出された酸化剤ガス圧力による補正係数とを乗算して補正後遅延時間[s] を得る。
遅延処理後遮断弁開閉判断手段405は、補正係数乗算手段404で得られた補正後遅延時間[s] と、遮断弁開閉判断手段303で判断した遮断弁開閉状態に基づいて、遅延処理後遮断弁開閉状態を決定する。
次に、図13を参照して、上記構成による本実施例の作用効果を説明する。まず図13(d)に示すように、時刻t1でバイパス流路12の遮断弁2の開閉判断が閉から開に変化したとする。本実施例では、図13(c)に示すように時刻t1で直ちに遮断弁2を開くことはせず、時刻t1から遅らせた時刻t2で遮断弁を開く。この時刻t1では、目標空気流量は、バイパス流路の遮断弁2開時の空気流量となるが、コンプレッサ3及びコンプレッサモータ4の慣性モーメント等により、直ちに空気供給流量が増加せず、ある時定数で実空気流量が増加する(図13(a))。十分実空気流量が増加した時刻t2で遮断弁を開くと、図13(b)に示すように、燃料電池スタック1に供給される空気流量は低下することなく、バイパス流路を介して燃焼器7へ空気供給を開始することができる。
図4および図5は、本実施例のコントローラによる酸化剤バイパス制御を説明するフローチャートであり、マイクロプロセッサ等を利用したコントローラの制御周期(例えば、10[msec])毎に実行するものとする。
まず、ステップ(以下ステップをSと略す)101 において、燃料電池の電流[A] を燃料電池電流センサ8で検出する。
次いで、S102において、燃料電池スタック入口酸化剤圧力[kPa] を燃料電池入口酸化剤圧力センサ5で検出する。
次いで、S103において、酸化剤ガス流量[L/min] をコンプレッサ吐出流量センサで検出する。
次いで、S104において、S101で検出した燃料電池電流[A] に基づいて、例えば図6のようなテーブルを用いることで遮断弁開閉状態を判断する。ここで、テーブルデータは燃料電池電流[A] が所定値より大きい時は遮断弁が開となり、燃料電池電流[A] が所定値より小さい時は遮断弁が閉となるように定める。この所定値の設定は実機を用いた実験によって定めることができる。
次いで、S105において、S101で検出した燃料電池電流[A] とS104で判断した遮断弁開閉状態とに基づいて、例えば図7のようなマップを用いることで目標酸化剤ガス流量[L/min] を算出する。
ここで、マップデータは、燃料電池電流[A] が高いほど目標酸化剤ガス流量[L/min] が多くなるように、遮断弁開閉状態が開である方が目標酸化剤ガス流量[L/min] が多くなるように、定める。値の設定は実機を用いた実験によって定めることができる。
次いで、S106において、S105で算出した目標酸化剤ガス流量[L/min] からS103で検出した酸化剤ガス流量[L/min]を引算して酸化剤ガス流量未達分[L/min] を算出する。
次いで、S107において、S106で算出した酸化剤ガス流量未達分[L/min] がゼロ以下か否かを判定する。S107の判定でゼロ以下の場合は、S108で補正前遅延時間を0[s]としてS110に進む。ここで、酸化剤ガス流量未達分[L/min] がゼロ以下の状態とは、発電に必要な酸化剤ガス流量より燃料電池に供給している酸化剤ガス流量が過多となっている状態であり、この場合には、遅延時間を0として速やかに遮断弁を開いてバイパス流路より燃焼器へ酸化剤ガスを供給しても燃料電池の酸化剤ガスが不足することはない。また、燃料電池への酸化剤ガス供給過多による電解質膜の乾燥等による燃料電池の効率低下を防止することができる。
S107の判定で、酸化剤ガス流量未達分[L/min] がゼロより大きい数の場合は、S109に進む。次いで、S109において、S106で算出した酸化剤ガス流量未達分[L/min] とあらかじめ実機を用いて調査して定めた酸化剤流量応答時定数[s] とに基づいて、例えば図8のようなマップを用いることで補正前遅延時間[s] を算出する。ここで、マップデータは、酸化剤ガス流量未達分[L/min] が大きいほど補正前遅延時間[s] が長くなるように、酸化剤流量応答時定数[s] が大きいほど補正前遅延時間[s] が長くなるように、定める。値の設定は実機を用いた実験によって定めることができる。
このように、酸化剤流量応答時定数が大きければ大きいほど、遅延時間を長くし、また酸化剤ガス流量未達分が大きいほど、遅延時間を長くするように制御しているので、酸化剤ガス供給手段であるコンプレッサ3の応答特性に応じた酸化剤供給制御ができるという効果がある。
尚、目標酸化剤ガス流量に対する酸化剤ガス流量の比が所定値以上のときは、所定時間をゼロとするバイパス遅延手段を用いる場合には、目標酸化剤ガス流量[L/min] に対する実際の酸化剤ガス流量[L/min]の割合が所定値となった場合に、補正前遅延時間を0にすればよい。
次いで、S110において、S503で検出した酸化剤ガス流量[L/min] に基づいて、例えば図9のようなテーブルを用いることで酸化剤ガス流量による補正係数を算出する。ここで、テーブルデータは酸化剤ガス流量[L/min] が多いほど酸化剤ガス流量による補正係数が小さくなるように定める。値の設定は実機を用いた実験によって定めることができる。
ここで、遮断弁2を開いたときの燃料電池スタックへの酸化剤ガス供給流量減少の影響は、遮断弁を開く前の酸化剤ガス流量が小さいほど大きくなる。したがって、酸化剤ガスの流量による遅延時間の補正を行うことにより、酸化剤ガスの流量が異なる場合にも適正な遅延時間を算出し、燃料電池スタックへ供給する酸化剤ガス流量の不足を防止することができるという効果がある。
次いで、S111において、S102で検出した燃料電池スタック入口酸化剤圧力[kPa] に基づいて、例えば図10のようなテーブルを用いることで酸化剤ガス圧力による補正係数を算出する。ここで、テーブルデータは燃料電池スタック入口酸化剤圧力[kPa] が高いほど酸化剤ガス圧力による補正係数が大きくなるように定める。値の設定は実機を用いた実験によって定めることができる。
ここで、遮断弁2を開いたときの燃料電池スタックへの酸化剤ガス供給流量減少の影響は、遮断弁を開く前の燃料電池内部の酸化剤ガス圧力が高いほど大きくなる。したがって、酸化剤ガスの圧力による遅延時間の補正を行うことにより、酸化剤ガス圧力が異なる場合にも適正な遅延時間を算出し、燃料電池スタックへ供給する酸化剤ガス流量の不足を防止することができるという効果がある。
次いで、S112において、S108あるいはS109で算出した補正前遅延時間[s] にS110で算出した酸化剤ガス流量による補正係数とS111で算出した酸化剤ガス圧力による補正係数を乗算して補正後遅延時間[s] を算出する。
次いで、S113において、図11のように、S104で判断した遮断弁開閉状態を、S112で算出した補正後遅延時間[s] だけ遅延させて遅延処理後遮断弁開閉状態を決定する。
次いで、S114において、S105で算出した目標酸化剤ガス流量[L/min] に基づいて、例えば図12のようなテーブルを用いることで目標コンプレッサ回転数[rpm] を算出する。
ここで、テーブルデータは目標酸化剤ガス流量[L/min] が多いほど目標コンプレッサ回転数[rpm] が大きくなるように定める。値の設定は実機を用いた実験によって定めることができる。
次いで、S115において、S113で算出した目標コンプレッサ回転数[rpm] となるようにデューティー比を算出する。そして、このデューティー比に基づいてコンプレッサを駆動するためのPWM信号がコンプレッサモータ4へ出力される。
次いで、S116において、S113で決定した遅延処理後遮断弁開閉状態となるように、遮断弁2に対してオン/オフ駆動信号が出力される。
以上説明したように本発明によれば、燃料電池に供給される酸化剤ガスの供給遅れに合わせて、遮断弁の開操作を遅らせるので、燃料電池の発電に必要な酸化剤量を燃料電池に供給することが可能となる。したがって、燃料電池の発電に必要な酸化剤が不足することによる電圧低下を防止することができ、燃料電池効率の低下や燃料電池出力不足を防止することができるという効果がある。
以上、好ましい実施例を説明したが、これは本発明を限定するものではない。例えば、本実施例では排燃料ガス処理装置として燃焼器を用いたが、燃焼器に代えて、排燃料ガスを燃焼限界下限未満に希釈して排出する希釈装置を用いた燃料電池システムにも本発明を適用できることは明らかである。
本発明に係る燃料電池システムの一実施例の構成を示すシステム構成図である。 実施例におけるコントローラの構成を示す制御ブロック図である。 コントローラ中のバイパス遅延手段の構成を示す詳細制御ブロック図である。 実施例のコントローラによる酸化剤バイパス制御を説明する制御フローチャートである。 実施例のコントローラによる酸化剤バイパス制御を説明する制御フローチャートである。 燃料電池電流から遮断弁開閉状態を求めるためのテーブルデータ例である。 燃料電池電流と遮断弁開閉状態から目標酸化剤ガス流量を求めるためのマップデータの例である。 酸化剤流量応答時定数と酸化剤ガス流量未達分から補正前遅延時間を求めるためのマップデータの例である。 酸化剤ガス流量から酸化剤ガス流量による補正係数を求めるためのテーブルデータの例である。 燃料電池スタック入口酸化剤圧力から酸化剤ガス圧力による補正係数を求めるためのテーブルデータの例である。 遮断弁開閉状態の遅延処理を説明した図である。 目標酸化剤ガス流量から目標コンプレッサ回転数を求めるためのテーブルデータの例である。 遮断弁を開けた際の空気流量不足を説明する図であり、(a)空気流量、(b)燃料電池に供給される空気流量、(c)バイパス遮断弁状態、(d)バイパス遮断弁開閉判断をそれぞれ示す。
符号の説明
1:燃料電池スタック
2:遮断弁
3:コンプレッサ
4:コンプレッサモータ
5:燃料電池入口酸化剤圧力センサ
6:コンプレッサ吐出流量センサ
7:燃焼器
8:燃料電池電流センサ
9:酸化剤圧力センサ
10:酸化剤供給流路
11:酸化剤排出流路
12:バイパス流路
13:コントローラ

Claims (7)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記燃料電池から排出される燃料ガスを処理する排燃料ガス処理装置と、
    前記酸化剤ガス供給手段から前記燃料電池をバイパスして前記排燃料ガス処理装置へ酸化剤ガスを供給するバイパス流路と、
    該バイパス流路を遮断する遮断弁と、
    前記燃料電池の運転状態に基づいて、前記遮断弁の開閉を判断する遮断弁開閉判断手段とを備えた燃料電池システムにおいて、
    前記遮断弁開閉判断手段の判断結果に基づいて、その判断結果が閉から開に変化した場合に、その判断結果に対して所定時間遅らせて遮断弁を開けるバイパス遅延手段と、
    前記遮断弁開閉判断手段の判断結果に基づいて、その判断結果に応じて必要となる酸化剤ガス流量を前記酸化剤ガス供給手段に供給させる酸化剤ガス供給制御手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記酸化剤ガス供給手段から前記燃料電池及び前記バイパス流路に供給する酸化剤ガスの流量を推定または検出する酸化剤ガス流量検出手段を備え、
    前記バイパス遅延手段は、
    前記酸化剤ガス流量に基づいて、前記酸化剤ガス流量が少ないほど前記所定時間を長くする手段であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記バイパス遅延手段は、
    前記酸化剤ガス供給手段の流量応答遅れに基づいて、前記流量応答遅れが大きいほど前記所定時間を長くする手段であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池の内部における酸化剤ガスの圧力を検出する酸化剤ガス圧力検出手段を備え、
    前記バイパス遅延手段は、
    前記酸化剤ガス圧力検出手段が検出した酸化剤ガス圧力に基づいて、前記酸化剤ガス圧力が高いほど前記所定時間を長くする手段であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料電池システム。
  5. 前記酸化剤ガス供給制御手段は、
    前記燃料電池と前記バイパス流路へ供給する酸化剤ガス流量の目標値を算出する目標酸化剤ガス流量算出手段と、
    前記燃料電池と前記バイパス流路へ供給された酸化剤ガス流量を検出あるいは推定する酸化剤ガス流量検出手段とを備え、
    前記バイパス遅延手段は、
    前記目標酸化剤ガス流量算出手段によって算出される目標酸化剤ガス流量よりも、前記酸化剤ガス流量の方が小さい場合は、前記目標酸化剤ガス流量より前記酸化剤ガス流量が小さいほど前記所定時間を長くする手段であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  6. 前記酸化剤ガス供給制御手段は、
    前記燃料電池と前記バイパス流路へ供給する酸化剤ガス流量の目標値を算出する目標酸化剤ガス流量算出手段と、
    前記燃料電池と前記バイパス流路へ供給された酸化剤ガス流量を検出あるいは推定する酸化剤ガス流量検出手段とを備え、
    前記バイパス遅延手段は、
    前記目標酸化剤ガス流量算出手段によって算出される目標酸化剤ガス流量よりも、前記酸化剤ガス流量の方が大きい場合は、前記所定時間をゼロとする手段であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  7. 前記酸化剤ガス供給制御手段は、
    前記燃料電池と前記バイパス流路へ供給する酸化剤ガス流量の目標値を算出する目標酸化剤ガス流量算出手段と、
    前記燃料電池と前記バイパス流路へ供給された酸化剤ガス流量を検出あるいは推定する手段とを備え、
    前記バイパス遅延手段は、
    前記目標酸化剤ガス流量に対する前記酸化剤ガス流量の比が所定値以上の場合は、前記所定時間をゼロとする手段であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
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