JP2006106983A - 表示装置及び表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディスプレイという限られた表示領域上で、複数のコンテンツデータを見易く、かつ操作し易く展開する為に、複数コンテンツデータを重ねることなくフラットに、かつスケーラブルに表示することを目的とする。
【解決手段】 記憶手段に格納された複数のコンテンツを表示する表示装置において、ディスプレイの実表示領域よりも大きい仮想表示領域と、該コンテンツデータを解析し表示サイズを取得する手段と、表示サイズに基づき仮想表示領域に複数のコンテンツデータを重ならないように配置する位置制御手段と、仮想表示領域内の任意の領域をディスプレイに表示するよう指定する表示ウィンドウと、該表示ウィンドウを仮想表示領域内で移動またはサイズ変更する表示ウィンドウ操作手段と、表示ウィンドウに含まれる全てのコンテンツデータを前記仮想領域と前記表示ウィンドウのサイズの比に基づきコンテンツの表示サイズを変換する手段とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一つの画面に複数のコンテンツデータを表示する表示装置及び表示方法に関するものである。
従来、ウィンドウシステムにおいて、限られた表示領域上でいかに複数のデータを見やすく、かつ操作し易く展開するかという問題がある。
従来第一の例として、重なったウィンドウでも見易く表示する方法として、ウィンドウを透明化する(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)、ウィンドウを階層化して指定階層のデータだけを表示する(例えば、特許文献5参照)等がある。
また、従来第二の例として、重ならないようにすることで解決する方法があり、視点に応じてアクティブウィンドウ以外を縮小化する(例えば、特許文献6参照)、重なり合わないようにウィンドウの位置と大きさを自動調整する(例えば、特許文献7参照)、等があった。
特開平05−173743号公報 特開平09−190171号公報 特開平10−222336号公報 特開平10−222338号公報 特許第02659917号公報 特開平05−257632号公報 特開平03−269467号公報 特開平04−350720号公報
しかしながら、従来第一の例では、重なったウィンドウの存在を明示的にしたとしても、画面全体が煩雑になり所望のデータを探し出すのが困難であることには変わりなく、また重なったウィンドウから所望のウィンドウを選択する為に切替え操作が必要である、という問題がある。
また、第二の例では、重ならないように配置しても、限られた領域を複数のウィンドウで分け合う為にウィンドウの数が増えるほどに各ウィンドウの表示領域は小さくなり、最適なサイズで表示する為にユーザはその都度ウィンドウサイズを調整する必要があるという問題があり、これを解決するものとして、ウィンドウを一時的に待機(縮小)状態と、非待機状態に切替え、非待機状態になった時には待機状態になる以前の位置・サイズで表示する(例えば、特許文献8参照)という方法もあるが、これもしかし、その都度ウィンドウの切替え操作が発生する、また、複数のウィンドウを多数表示する場合には位置を調整する必要がある、という問題があった。
また別の問題として、コンテンツデータ表示の際には、コンテンツデータ毎の再生アプリケーションを起動する必要があり、コンテンツデータのウィンドウにはそれぞれのアプリケーション固有の枠やツールバー等が表示され、データそのものを表示する領域が限られてしまう、という問題があった。
またさらに、全てのデータをフラットに表示する場合には、表示が小さくなってしまうという問題がある。これを解決するものとして、画面全体を拡大表示する方法として拡大鏡があるが、拡大鏡では選択領域をラスタデータにしてから拡大する為、ジャギーが出て見づらいという問題があり、また拡大率が固定値であり中途半端なものであった。
そこで、本発明の目的は、複数のコンテンツデータを、縮小化やサムネイル、アイコン化することなく最適なサイズでの表示を保ったまま、ウィンドウを重ねることなくフラットに配置することにより、ウィンドウの切替え操作や、選択操作を不要にすることにある。
本発明の表示装置は、記憶手段に格納された複数のコンテンツを表示する表示装置において、ディスプレイの実表示領域よりも大きい仮想表示領域と、該コンテンツデータを解析し表示サイズを取得する手段と、表示サイズに基づき仮想表示領域に複数のコンテンツデータを重ならないように配置する位置制御手段と、仮想表示領域内の任意の領域をディスプレイに表示する表示ウィンドウと、該表示ウィンドウを仮想表示領域内で移動またはサイズ変更する表示ウィンドウ操作手段と、表示ウィンドウに含まれる全てのコンテンツデータを前記仮想領域と前記表示ウィンドウのサイズの比に基づきコンテンツの表示サイズを変換する手段とを有することを特徴とする。
本発明の表示方法は、記憶手段に格納された複数のコンテンツを表示する方法において、ディスプレイの実表示領域よりも大きい仮想表示領域に表示する工程と、該コンテンツデータを解析し表示サイズを取得する工程と、表示サイズに基づき仮想表示領域に複数のコンテンツデータを重ならないように配置する工程と、仮想表示領域内の任意の領域をディスプレイに表示する工程と、該表示ウィンドウを仮想表示領域内で移動またはサイズ変更する工程と、表示ウィンドウに含まれる全てのコンテンツデータを前記仮想領域と前記表示ウィンドウのサイズの比に基づきコンテンツの表示サイズを変換する工程とを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、前記表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、複数のコンテンツデータを、縮小化やサムネイル、アイコン化することなく最適なサイズでの表示を保ったまま、ウィンドウを重ねることなくフラットに配置することにより、ウィンドウの切替え操作や、選択操作を不要にする。
また、コンテンツデータ表示の際には、個々のアプリを起動する必要がなく、従ってコンテンツデータ毎のウィンドウにアプリ固有の枠等が表示されることがなく、さらに、ズーム及びスクロール操作によって、画面全体のビューイングからコンテンツデータ単体の表示までをシームレスな操作で実現する。
また、全てのコンテンツデータを同時に表示しても、自由に拡大縮小して表示し識別することができる。これにより、たくさんのデータから所望のデータを見つけ易くする表示及び操作を提供する。
さらに、選択操作(コンテンツデータの選択、対応アプリの起動選択)が不要になる為、組み込み機器においては十字キーとズームキーのような少ないキー構成で操作できる環境を提供できる。
また、扱うコンテンツをベクターグラフィック言語で記述されたSVGデータなどを用いることで複数データの俯瞰表示から特定コンテンツの拡大表示まで精密に、かつ綺麗に表示が可能になるという効果がさらに生まれた。なお、SVGの仕様として、さまざまなビューを展開可能であるという特徴があるが、複数のSVGデータを同一画面で切り取るように表示するやり方は従来にはなかった。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
同図において、1は、コンテンツデータを入力するコンテンツ入力手段である。本実施例では、コンテンツ入力手段はSDカードI/Fであるとする。2は、1で入力されたコンテンツデータ及び操作のためのユーザI/F画像を表示する表示手段である。
11は装置を操作するための座標入力手段やキーからなる操作手段である。3は、入出力I/F部であり、前記コンテンツデータ入力手段1、表示手段2及び操作手段11と後述するCPUとの信号授受を仲介する。
4は、CPUであり、各種処理のための演算、論理判断等を行ない、バス12に接続された各構成要素を制御する。5は、プログラムメモリであり、後述するフローチャートに従った処理手順を含むCPU4による制御のためのプログラムを格納するメモリである。プログラムメモリ5は、ROMであってもよいし、外部記憶装置などからプログラムがロードされるRAMであってもよい。
6は、データメモリであり、各種処理で生じたデータを格納する。データメモリ6は、例えばRAMとする。7は、コンテンツメモリであり、入力されたコンテンツデータを格納するデータベースである。
10は、データメモリ6の一部で構成する表示メモリであり、表示手段2に出力するコンテンツデータの描画データが格納されている。8は、コンテンツメモリ7の一部で構成するコンテンツデータ表示情報データテーブルであり、仮想表示領域にコンテンツデータを配置する為の位置情報とサイズのデータが格納されている。
データテーブル8の詳細は後述するが、コンテンツデータ毎に、他のコンテンツデータと重ならないように配置する際の主要な情報を格納している。
9は、データメモリ6の一部で構成する表示ウィンドウ情報であり、キー入力手段11によって操作され、操作結果はコンテンツデータ表示情報データテーブル8とあわせて、表示メモリ10に描画の為に必要なデータを渡すように制御プログラムによって処理される。
13は仮想表示領域レジスタであり、カレントの(Xmax,Ymax)を記憶し、新規コンテンツデータが入力されると、(Xmax,0) または(0,Ymax)からその表示サイズに応じて配置するよう制御プログラムによって処理される。
12は、CPU4の制御の対象とする構成要素を指示するアドレス信号、各構成要素を制御するためのコントロール信号、各構成機器相互間でやりとりされるデータの転送を行なうためのバスである。
図2は、本実施形態に係る仮想表示領域と表示ウィンドウについて説明する図である。
同図に示すように、201は、仮想表示領域であり、原点(0, 0 )から(Xmax,Ymax)で囲まれた領域を持ち、全てのコンテンツデータが仮想的に配置されている。
新規コンテンツデータは空き領域に他のコンテンツデータと重ならないように配置され、コンテンツデータが増える毎に(Xmax,Ymax)は拡大する。202は表示ウィンドウであり、仮想表示領域内の任意の4点(Dx1, Dy1, Dx2, Dy2 )で囲まれた領域であり、ユーザ操作により変化する。表示ウィンドウの最大サイズは仮想表示領域と同じであり、表示装置の実表示画面と相似形の縦横比を持つ。
なお、仮想表示領域の形状は不定であるが、表示ウィンドウが最大になった場合には、表示ウィンドウと同じ縦横比になる。
203は、表示装置であり、201及び202の場合に描画される実表示画面を示している。204及び205は、新規コンテンツデータが配置され、仮想表示領域が拡大した状態を示しており、204では、新規コンテンツデータC3が、201の(0,Ymax)地点より配置されている。その結果、204の仮想表示領域は201より拡大している。
205では、新規コンテンツデータC4が、204の(Xmax, 0 )地点より配置されている。その結果、205の仮想表示領域は204より拡大している。
図3は、本実施形態に係るシステム全体の流れを示す図である。
同図に示すように、システムが起動されると、ステップS301において、前処理が起動され、各種レジスタが初期値にセットされる。
次に、ステップS302において、表示メモリ描画処理を起動し、表示情報リストに基づき表示メモリ描画を行う。
次に、ステップS303に進み、イベント発生が判別されるまで待機し、イベント発生が判別されると、ステップS304に進み、イベントが01であった場合には、ステップS306に進み、システム終了手段を起動しシステムを終了する。
ステップS304において、イベントが01以外であった場合には、ステップS305に進み、図8にあるようなイベント処理テーブルを参照し、イベントに対応した処理を実行し、ステップS302に戻る。
図4は、本実施形態に係るイベント処理とキー操作について説明する図である。
同図に示すように401は、イベント処理テーブルであり、イベントID00から08と、それに対応する操作と機能のリストを持つ。なお、00は実際には使用しない。
402は、キー構成例であり、ON/OFFキー、メニューキー、SHIFTキー、十字キー、決定キー、Zoom+キー、 Zoom-キーからなる。
図5は、本実施形態に係る表示メモリ描画処理の流れを示す図である。
同図に示すように、表示メモリ描画処理が起動されると、ステップS501において、表示ウィンドウ情報より対仮想表示領域倍率Zが取得され、次にステップS502において、コンテンツデータの表示情報(位置とサイズ)が取得される。
次に、ステップS503において、表示ウィンドウ内に含まれるコンテンツデータを1/Z倍して描画する。すなわち、表示ウィンドウと仮想表示領域が同じ大きさの場合には、Z=1であり、表示ウィンドウ内のコンテンツデータは、等倍でディスプレイに表示される。
また、表示ウィンドウが仮想表示領域の10分の1の大きさの場合には、Z=1/10であり、表示ウィンドウ内のコンテンツデータは、10倍に拡大されてディスプレイに表示される。
図6は、本実施形態に係る表示情報テーブルを示す図である。
同図に示すように、601は、コンテンツデータの表示情報をリストで持つテーブルであり、コンテンツデータ毎にコンテンツIDと表示位置座標と表示サイズを持つ。
図7は、本実施形態に係る表示ウィンドウ情報を示す図である。
同図に示すように、701は、表示ウィンドウ情報は、表示ウィンドウの表示領域(Dx1, Dy1,Dx2,Dy2)と表示ウィンドウ対仮想表示領域比率Zを持つ。702は、これをわかり易く図にあらわしたものである。
図8は、本実施形態に係る機能のうち、コンテンツデータFit表示(イベントID04)について説明する図である。
同図に示すように、仮想表示領域と表示ウィンドウが801の時、ディスプレイに表示される実表示画面は802のようになっている。この状態から、表示中の任意のコンテンツデータを選択してダブルクリック(決定ボタン連続二度押し)操作を行うと、 ディスプレイには804のように表示される。この時、仮想表示領域と表示ウィンドウの関係は803のようになっている。
図9は、本実施形態に係る機能のうち、コンテンツデータの移動(イベントID05)について説明する図である。
同図に示すように、仮想表示領域と表示ウィンドウが901の時、ディスプレイに表示される実表示画面は902のようになっている。この状態から、表示中の任意のコンテンツデータを選択してShiftキー+十字キーで移動操作を行うと、ディスプレイには904のように表示される。この時、仮想表示領域と表示ウィンドウの関係は903のようになっている。
図10は、本実施形態に係る機能のうち、表示ウィンドウの移動(イベントID06)について説明する図である。
同図に示すように、仮想表示領域と表示ウィンドウが1001の時、ディスプレイに表示される実表示画面は1002のようになっている。この状態から、表示中のコンテンツデータを選択しない状態で十字キーで移動操作を行うと、表示ウィンドウはサイズを保ったまま移動方向にスクロールし、停止した位置で存在するコンテンツデータを表示する。
例えば、ディスプレイには1004のように表示される。この時、仮想表示領域と表示ウィンドウの関係は1003のようになっている。
図11は、本実施形態に係る機能のうち、ズーム+(イベントID07)機能について説明する図である。
同図に示すように、仮想表示領域と表示ウィンドウが1101の時、ディスプレイに表示される実表示画面は1102のようになっている。この状態から、+方向のズームキー操作を行うと、表示ウィンドウは中心に向かって寄っていき(縮小)し、ディスプレイには1104のように、表示画面が拡大して表示される。この時、仮想表示領域と表示ウィンドウの関係は1103のようになっている。
図12は、本実施形態に係る機能のうち、ズーム−(イベントID08)機能について説明する図である。
同図に示すように、仮想表示領域と表示ウィンドウが1201の時、ディスプレイに表示される実表示画面は1202のようになっている。この状態から、+方向のズームキー操作を行うと、表示ウィンドウは中心から外側に向かって引いていき(拡大)、ディスプレイには1204のように、表示画面が縮小して表示される。この時、仮想表示領域と表示ウィンドウの関係は1203のようになっている。
図13は、本実施形態において、新規コンテンツデータの仮想表示領域への配置に関する一例を示す図である。本実施形態では、新規コンテンツデータは、その表示サイズに応じて(Xmax,0) または(0,Ymax)に配置するとしたが、1301に示すように、新規コンテンツデータが入力される度に、X方向、Y方向に交互に並べていってもよい。
以下に、本実施形態について具体的な動作を上記フローを用いながら流れを追って説明する。
図1のようなハードウェア構成と、図3のようなシステム構成を持つ表示装置において、コンテンツメモリに複数のコンテンツデータが格納されている。システムが起動すると、前処理S301が起動され、コンテンツメモリ7に存在する全てのコンテンツデータの値が初期値として前回システム終了時の状態にセットされる。ここでは、図2に示すように仮想表示領域201に、コンテンツメモリに存在する全てのコンテンツデータ、ここではC1とC2の2つである、が配置されているものとする。
続いて、表示メモリ描画手段S302が起動され、コンテンツデータ表示情報テーブル8のデータに従って仮想表示領域201のうち、表示ウィンドウ202で選択された領域が、実表示画面203に描画される。
本実施形態のコンテンツ入力手段はSDカードI/Fであるとし、ここで新規コンテンツデータの入力を行うとする、メニューより、「新規コンテンツデータ取り込み」を選択すると、操作入力イベントが判別され(S305)、イベント処理(S306)が起動され、図4にあるように、対応する処理が行われる。
その結果、204のように新規コンテンツデータC3が入力されると、コンテンツメモリにコンテンツデータC3のデータが格納される。続いて、コンテンツデータ表示情報テーブル8に新しくコンテンツID"C3"のリストが追加され、コンテンツデータの属性情報より"表示サイズ"データが格納され、"表示位置"には仮想表示領域レジスタ13
に格納されている直前の(Xmax,Ymax)座標データを参照した値より(0,Ymax)が格納される。その結果、204にあるように、仮想表示領域が拡大される。同様にして、次に新規コンテンツデータC4が入力されると、205にあるように、新規コンテンツデータC4の表示位置は204の(Xmax, 0 )となり、205の仮想表示領域は204より拡大される。
以下同様に、新規コンテンツデータが入力される度に、コンテンツデータ表示情報テーブル8にリストを追加し、他のコンテンツデータと重ならないように"表示情報"に(Xmax,0)または(0,Ymax)が格納され、仮想表示領域が拡大される。
このようにして、入力された全てのコンテンツデータは仮想表示領域にそれぞれ重ならないように配置され、ユーザ操作により表示ウィンドウで選択された領域が実表示画面に描画され、ディスプレイに表示される。
次に、実際のユーザ操作と機能について、図4のイベント処理に基づき、図8から図12を使って具体的に説明する。ユーザ操作には、図4のキー構成にあるようなハードキーを用いるものとする。
図4の表にあるように、本実施形態では、操作画面を兼ねる実表示画面上で十字キーによりカーソル移動し、任意のコンテンツデータ上で停止することでコンテンツデータの選択を行う。
ではまず、"コンテンツデータFit表示"操作及び機能について説明する。
現在、図8に示すように、実表示画面802で、コンテンツデータ上で「選択キー」を押す操作が行われると、イベント処理S305が起動され、図4のイベント処理テーブルを参照し、イベント04の"コンテンツデータFit表示"機能が実行される。その結果、表示ウィンドウは803のように該コンテンツデータの全体をその領域に含むサイズに変更される。この時、図7にあるような表示ウィンドウ情報701が、新しい表示ウィンドウの座標データによって書き換えられる。
続いて、表示メモリ描画手段S302が起動されると、図5にあるように、表示ウィンドウ情報より対仮想表示領域倍率Zが取得され(S501)、この値に基づいてコンテンツデータの表示情報(位置とサイズ)が取得される(S502)、表示ウィンドウ内に含まれるコンテンツデータを1/Z倍して描画する(S503)。その結果、ディスプレイには804のように該コンテンツデータが全画面表示される。
なお、図8では表示ウィンドウが縮小する場合について説明したが、コンテンツデータの拡大表示中の"コンテンツデータFit表示"操作の場合には、表示ウィンドウは該コンテンツデータの全体をその領域に含むサイズに拡大する。
次に、"コンテンツデータの移動"操作及び機能について説明する。
現在、図9に示すように、実表示画面902で、コンテンツデータ上で「Shiftキー+十字キー」操作を行うと、イベント処理S305が起動され、図4のイベント処理テーブルを参照し、イベント05の"コンテンツデータを移動"機能が実行される。その結果、コンテンツデータ表示情報テーブル8の該当するコンテンツIDの表示位置情報が書き換えられ、ユーザがShiftキーを離すまで十字キー操作に従った方向にコンテンツデータは移動して描画される(904)。
なお、図9では特に説明しなかったが、該操作では表示ウィンドウの移動及び変更は行われず、コンテンツデータの移動のみを行う為、コンテンツデータの移動先が表示ウィンドウ領域外になる場合もある。
次に、"表示ウィンドウの移動"操作及び機能について説明する。
現在、図10に示すように、実表示画面1002で、コンテンツデータ上でない位置で「Shiftキー+十字キー」操作を行うと、イベント処理S305が起動され、図4のイベント処理テーブルを参照し、イベント06の"表示ウィンドウを移動"機能が実行される。その結果、ユーザがShiftキーを離すまで十字キー操作に従った方向に表示ウィンドウが移動される。それに従って、図7にあるような表示ウィンドウ情報701が、新しい表示ウィンドウの座標データによって書き換えられる。続いて、表示メモリ描画手段S302が起動され、表示ウィンドウの領域が描画される(1004)。
次に、"ズーム"操作及び機能について説明する。
現在、図11に示すように、実表示画面1102で、「Zoom+キー」操作を行うと、イベント処理S305が起動され、図4のイベント処理テーブルを参照し、イベント07の"ウィンドウ寄り〜コンテンツデータ内拡大"機能が実行される。
本機能は、ウィンドウ上でプラス方向のズームキーが押された場合は表示ウィンドウの中心に向かって縮小していき、すなわちディスプレイには表示画面が拡大して表示される。これを"ウィンドウ寄り"と称する。
その結果、図7にあるような表示ウィンドウ情報701が、新しい表示ウィンドウの座標データによって書き換えられ、続いて、表示メモリ描画手段S302が起動され、表示ウィンドウの領域が再描画される(1104)。
さらに、ズーム+操作を続けていくとやがてコンテンツデータが表示ウィンドウ領域以上になり、すなわちコンテンツデータの拡大操作へと続く。
次に、図12に示すように、実表示画面1202で、「Zoom−キー」操作を行うと、イベント処理S305が起動され、図4のイベント処理テーブルを参照し、イベント07の"ウィンドウ引き"機能が実行される。
本機能は、ウィンドウ上でマイナス方向のズームキーが押された場合は表示ウィンドウが中心から外側に向かって拡大していき、すなわちディスプレイには表示画面が縮小して表示される。これを"ウィンドウ引き"と称する。
その結果、図7にあるような表示ウィンドウ情報701が、新しい表示ウィンドウの座標データによって書き換えられ、続いて、表示メモリ描画手段S302が起動され、表示ウィンドウの領域が再描画される(1204)。
なお、図12では特に説明しなかったが、該操作がコンテンツデータの拡大表示中に行われた場合には、コンテンツデータの縮小表示となり、さらに、ズーム−操作を続けていくとやがてコンテンツデータの全体表示から表示ウィンドウの拡大操作へと続く。
このように、実表示画面全体のビューイングからコンテンツデータ単体の表示へと、ズームキーによるシームレスな操作で表示を行うことができる。ここでいうシームレスな操作とは、従来あるような、1.データを選択して2.データ固有のアプリケーションを起動し3.データを再生表示する、というステップを不要にすることを意味している。
なお、本実施形態ではコンテンツ入力手段としてSDカードを用いたが、入力手段はCFカード等他のメモリカードまたは、カメラによる撮像手段であっても、通信手段であってもコンテンツを入力可能な手段であれば何を用いても本発明の本質に影響ないことは本実施例からも明らかであり入力手段を制限するものではない。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のコンテンツデータを、各々の表示サイズを保ったまま、重ねることなくフラットに配置することができる。また、ズームキー及びスクロールキー操作によって、全体のビューイングからコンテンツデータ個別の表示までをシームレスな感覚で実行することができる。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 仮想表示領域と表示ウィンドウについて説明するための図である。 システム全体の流れを示す図である。 イベント処理とキー操作について説明するための図である。 表示メモリ描画処理について説明するための図である。 表示情報テーブルについて説明するための図である。 表示ウィンドウ情報について説明するための図である。 本発明の一実施形態において実行可能な操作機能のうちコンテンツデータFit表示について説明するための図である。 本発明の一実施形態において実行可能な操作機能のうちコンテンツデータの移動について説明するための図である。 本発明の一実施形態において実行可能な操作機能のうち表示ウィンドウの移動について説明するたねの図である。 本発明の一実施形態において実行可能な操作機能のうちプラス方向のズームについて説明するための図である。 本発明の一実施形態において実行可能な操作機能のうちマイナス方向のズームについて説明するための図である。 新規コンテンツデータを仮想表示領域に配置する際の他のの実施形態について説明するための図である。
符号の説明
1:コンテンツ入力手段
2:表示手段
3:入出力I/F部
4:CPU
5:プログラムメモリ
6:データメモリ
7:コンテンツメモリ(DB)
8:コンテンツデータ表示テーブル
9:表示ウィンドウ情報
10:表示メモリ
11:キー入力手段
12:バス
13:下層表示領域レジスタ

Claims (5)

  1. 記憶手段に格納された複数のコンテンツを表示する表示装置において、
    ディスプレイの実表示領域よりも大きい仮想表示領域と、
    該コンテンツデータを解析し表示サイズを取得する手段と、
    表示サイズに基づき仮想表示領域に複数のコンテンツデータを重ならないように配置する位置制御手段と、
    仮想表示領域内の任意の領域をディスプレイに表示する表示ウィンドウと、
    該表示ウィンドウを仮想表示領域内で移動またはサイズ変更する表示ウィンドウ操作手段と、
    表示ウィンドウに含まれる全てのコンテンツデータを前記仮想領域と前記表示ウィンドウのサイズの比に基づきコンテンツの表示サイズを変換する手段とを有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記コンテンツがベクターグラフィック言語で記述されたコンテンツであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 記憶手段に格納された複数のコンテンツを表示する方法において、
    ディスプレイの実表示領域よりも大きい仮想表示領域に表示する工程と、
    該コンテンツデータを解析し表示サイズを取得する工程と、
    表示サイズに基づき仮想表示領域に複数のコンテンツデータを重ならないように配置する工程と、
    仮想表示領域内の任意の領域をディスプレイに表示する工程と、
    該表示ウィンドウを仮想表示領域内で移動またはサイズ変更する工程と、
    表示ウィンドウに含まれる全てのコンテンツデータを前記仮想領域と前記表示ウィンドウのサイズの比に基づきコンテンツの表示サイズを変換する工程とを有することを特徴とする表示方法。
  4. 請求項3に記載の表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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