JP2006106086A - 表示装置および配線の接続に関する検査方法 - Google Patents

表示装置および配線の接続に関する検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、平面基板に形成される配線と接続フィルムに形成される配線との接続性および絶縁信頼性の検査時間を短縮できる表示装置およびその検査方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 平面基板に形成される配線と接続される配線が形成されている接続フィルムの両端に、検査パッドを備えた検査配線を形成し、また、平面基板にも検査配線と対応する位置にダミー配線を形成し、さらに、このダミー配線にズレ方向に突出している凸部を形成し、この凸部と接続フィルムに形成される検査配線が導通し、検出される抵抗値が変わることにより、背面基板に接着される接続フィルムの位置ズレを検査し、同時に接続性の検査もできる。
【選択図】 図8

Description

この発明は、蛍光体層とメタルバック層とを有する前面基板と、多数の電子放出素子を有する背面基板を対向配置した表示装置および配線の接続に関する検査方法に関する。
近年、陰極線管(以下、CRTと称する)に代わる次世代の軽量、薄型の表示装置として様々な平面型の画像表示装置が注目されている。例えば、平面表示装置として用いられるフィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)の一種として、表面伝導型電子放出素子を電子源として備えた表示装置(以下、SEDと称する)の開発が進められている。
このSEDは、所定の間隔をおいて対向配置された前面基板および背面基板を備え、これらの基板は矩形枠状の側壁を介して周辺部を互いに接合することにより真空外囲器を構成している。前面基板の内面には3色の蛍光体層および遮光層を含む蛍光体スクリーンが形成され、背面基板の内面には、蛍光体を励起発光させるための電子源として、各画素に対応する多数の電子放出素子が配列されている。各電子放出素子は、電子放出部と、この電子放出部に電圧を印加する一対の電極等で構成され、この電極は、マトリクス状に設けられSEDから引き出されている配線と電気的に接続されている。この配線は、走査線駆動回路あるいは信号線駆動回路と接続され、それぞれから供給される走査信号あるいはデータ信号を電子放出素子に伝達している。
この走査線駆動回路あるいは信号線駆動回路から引き出されている配線と、SEDから引出されている配線とを接続する方法として、例えばポリイミド樹脂薄膜ベースに銅薄膜線の配線を多数形成し、この配線と接続される走査線駆動回路あるいは信号線駆動回路を備えた接続フィルム(TCP)を導電性接着剤等介してSEDの背面基板の所定の位置に異方性導電膜を介して圧着して、TCPの配線とSEDから引き出されている配線とを接続する方法が知られている。
このようなTCPを用いたた表示装置として例えば液晶表示装置が知られている。この液晶表示装置の製造方法として、例えば、マトリクス状に配置された配線に対して高電圧を印加し、配線間の絶縁層に流れる漏れ電流を計測し、絶縁性を判断する方法が知られている(特許文献1)。
特開平4−120510号公報。
しかしながら、前述したTCPを用いて、SEDから引出された配線と、TCPに形成された配線とを精度よく位置合わせするのは困難である。このため、予め設定されている接着位置からずれた位置で接着される虞があり、隣接する配線間で絶縁信頼性が確保されない問題があった。このように、絶縁信頼性が確保されないと、隣りの配線とショートし、あるいは別の配線同士が導通してしまい、不良な表示装置が製造されてしまう。このため、歩留りが悪くなり、製造コストが増加する問題があった。
また、SEDの配線とTCPの配線の接着性が悪いと、接続抵抗が高くなる、あるいは、接続されている電子放出素子に適切な信号が供給されない等の問題が生じる。
このため、SEDの配線とTCPの配線との接着性および絶縁信頼性が十分に確保されているか否かを顕微鏡を用いて検査する方法が知られている
しかし、この方法の場合、位置ズレを認識するための装置が高価であり、認識時間もかかるため、結果として製造コストが増加する。また、モニタするパターンが複雑な場合は、正確に誤差を認識することが難しく、認識精度が悪い。
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、TCPの接続状態を安価且つ容易に検査できる表示装置およびその検査方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の表示装置は、複数の電子放出素子、これら複数の電子放出素子に給電するための複数本の第1配線、および第1のダミー配線を有する背面基板と、この背面基板に対向配置され、上記複数の電子放出素子に対応する複数の蛍光体層を有する前面基板と、上記複数本の第1配線にそれぞれ接続する複数本の第2配線、これら第2配線に接続したドライバ素子、および上記第1のダミー配線に接続する第2のダミー配線を有し、上記背面基板の縁部に接続する接続フィルムと、を有し、この接続フィルムを背面基板に接続した後、上記接続した第1および第2のダミー配線に通電してその抵抗値を測定し、測定した抵抗値が基準値を超えている場合に上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断することを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、本発明の表示装置は、複数の電子放出素子、これら複数の電子放出素子に給電するための複数本の第1配線、および第1のダミー配線を有する背面基板と、この背面基板に対向配置され、上記複数の電子放出素子に対応する複数の蛍光体層を有する前面基板と、上記複数本の第1配線にそれぞれ接続する複数本の第2配線、これら第2配線に接続したドライバ素子、および上記第1のダミー配線に接続する第2のダミー配線を有し、上記背面基板の縁部に接続する接続フィルムと、を有し、この接続フィルムを背面基板に接続した後、上記接続した第1および第2のダミー配線に通電してその抵抗値を測定し、測定した抵抗値が基準値よりも小さい場合に上記複数本の第1配線と複数本の第2配線との位置ズレを判断することを特徴としている。
さらに、上記目的を達成するため、本発明の表示装置は、複数の電子放出素子、これら複数の電子放出素子に給電するための複数本の第1配線、および第1のダミー配線を有する背面基板と、この背面基板に対向配置され、上記複数の電子放出素子に対応する複数の蛍光体層を有する前面基板と、上記複数本の第1配線にそれぞれ接続する複数本の第2配線、これら第2配線に接続したドライバ素子、および上記第1のダミー配線に接続する第2のダミー配線を有し、上記背面基板の縁部に接続する接続フィルムと、を有し、この接続フィルムを背面基板に接続した後、上記接続した第1および第2のダミー配線に通電してその抵抗値を測定し、測定した抵抗値が第1の基準値を超えている場合に上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断し、測定した抵抗値が第2の基準値よりも小さい場合に上記複数本の第1配線と複数本の第2配線との位置ズレを判断することを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、本発明の配線の接続に関する検査方法は、互いがほぼ平行に並んで設けられ第1配線と、上記第1配線と同じ間隔で並んで設けられ第2配線とが接続されている状態で、上記第1配線と同一平面上の形成されている2本の配線、この2本の配線の一端部同士を接続する接続部分とを含む第1のダミー配線と、上記第1のダミー配線と接続され、上記第2配線と同一平面上に形成されている2本の配線を含む第2のダミー配線に検査用の電流を供給し、このときの抵抗値を検出し、この検出した抵抗値と、規定の接着性が確保されている場合に検出される基準値とを比較し、上記検出された抵抗値の方が大きい場合に、上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断することを特徴としている。
さらに、上記目的を達成するため、本発明の配線の接続に関する検査方法は、互いがほぼ平行に並んで設けられ第1配線と、上記第1配線と同じ間隔で並んで設けられ第2配線とが接続されている状態で、上記第1配線と同一平面上の形成されている2本の配線、この2本の配線の一端部同士を接続する接続部分、上記2本の配線の向かい合う内側で、上記接続部分よりも電力供給側に配置される凸部とを含む第1のダミー配線と、上記第1のダミー配線と接続され、上記第2配線と同一平面上に形成されている2本の配線を含む第2のダミー配線に検査用の電流を供給し、このときの抵抗値を検出し、この検出された抵抗値と、規定の接着性が確保されている場合に検出される第1の基準値とを比較し、上記検出された抵抗値が上記第1の基準値より大きい場合に、上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断し、上記検出された抵抗値が上記第1の基準値以下である場合、検出された抵抗値と、上記第1のダミー配線の上記接続部分を介して導通する際に検出される第2の基準値とをさらに比較し、上記検出された抵抗値の方が小さい場合、上記第1配線と上記第2配線は、規定の接続位置から上記凸部が設けられている側の上記2本の配線寄りにズレて接続されていると判断することを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、本発明の配線の接続に関する検査方法は、互いがほぼ平行に並んで設けられ第1配線と、上記第1配線と同じ間隔で並んで設けられ第2配線とが接続されている状態で、上記第1配線と同一平面上の形成されている2本の配線、この2本の配線の一端部同士を接続する接続部分、上記2本の配線の向かい合う内側で、それぞれ異なる上記2本の配線に接続され、上記接続部分よりも電力供給側に配置される第1凸部、およびこの第1凸より上記電力供給側に配置される第2の凸部とを含む第1のダミー配線と、上記第1のダミー配線と接続され、上記第2配線と同一平面上の形成されている2本の配線を含む第2のダミー配線に検査用の電流を供給し、上記第1のダミー配線の面対称である第3のダミー配線、上記第3のダミー配線と接続され、上記第2配線と同一平面上の形成されている2本の配線を含む第4のダミー配線に検査用の電流を供給し、上記第1のダミー配線と上記第2のダミー配線から第1の抵抗値を、上記第3のダミー配線と上記第4のダミー配線から第2の抵抗値を、それぞれ検出し、この検出された第1の抵抗値および第2の抵抗値を、規定の接着性が確保されている場合に検出される第1の基準値とそれぞれを比較し、上記第1の抵抗値および第2の抵抗値の少なくとも一方が、上記第1の基準値を超えている場合に、上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断し、上記第1の抵抗値および第2の抵抗値が、上記第1の基準値を超えていない場合、上記第1の抵抗値および上記第2の抵抗値を、上記第1の基準値より低い第2の基準値とそれぞれ比較し、上記第1の抵抗値および第2の抵抗値の少なくとも一方が、上記第2の基準値を超えていない場合は、上記第1の抵抗値と上記第2の抵抗値とを比較し、上記第1の抵抗値の方が小さい場合、上記第2配線が形成されている媒体が、上記第1のダミー配線の上記2本の配線のうち、上記第1凸部に設けられている側の上記配線寄りに、ズレて接続されていると判断し、上記第2の抵抗値の方が小さい場合、上記第2配線が形成されている媒体は、上記第3のダミー配線の上記2本の配線のうち、上記第1凸部に設けられている側の上記配線寄りに、ズレて接続されていると判断することを特徴としている。
この発明によると、TCPの接続状態を安価且つ容易に検査できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。ここでは、本発明の実施の形態に係る表示装置の一例として、SEDについて説明する。
図1は、SEDの表示パネルの概略斜視図である。図1に示すとおり、SEDの表示パネル1は、それぞれ矩形状のガラス板からなる前面基板10および背面基板12を備え、これらの基板は一定の隙間をおいて対向配置されている。この基板間の距離は、約1.0〜2.0mm程度に設定されている。そして、前面基板10および背面基板12は、ガラスからなる矩形枠状の側壁14を介して周縁部同士が接合され、内部が真空の扁平な真空外囲器を構成している。
図2に示すとおり、前面基板10の内面には画像表示面として機能する蛍光体スクリーン16が形成されている。この蛍光体スクリーン16は、赤、緑、青の蛍光体層R、G、B、および遮光層11を並べて構成され、これらの蛍光体層R、G、Bはストライプ状あるいはドット状に形成されている。また、蛍光体スクリーン16上には、アルミニウム等からなるメタルバック層17が形成されている。
背面基板12の内面には、蛍光体スクリーン16の蛍光体層R、G、Bを励起発光させるための電子源として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子19が設けられている。これらの電子放出素子19は、画素毎に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子19は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板12の内面上には、電子放出素子19に電圧を供給する背面基板12面にマトリクス状に形成された多数本の配線21A,21Bが設けられ、この配線21A,21Bの端部は表示パネル1の真空部(内部)から側壁14の下を通して外部に引出されている(図1参照)。なお、表示パネルの長手方向に延びる複数の配線21Aには、後述する走査線ドライバから出力された走査信号が入力され、これと交差する方向に延びた配線21Bには、後述する信号線ドライバから出力されたデータ信号が入力される。
接合部材として機能する側壁14は、例えば、低融点ガラス、低融点金属等の封着材20により、前面基板10の周縁部および背面基板12の周縁部に封着され、これらの基板同士を接合している。
また、表示パネル1は、前面基板10および背面基板12の間に配設された矩形板状のスペーサ22を備えている。スペーサ22は、ストライプ状に配置され、各電子放出素子19および蛍光体層R、G、Bに干渉しないように前面基板10および背面基板12の内面に当接して、これらの基板に作用する大気圧荷重を支持し、基板間を一定の間隔に維持している。なお、スペーサの形状はこれに限らず、たとえば、多数の柱状のスペーサであってもよい。
画像を表示する場合、配線21A,21Bを介して走査信号,データ信号のそれぞれを電子放出素子19に与えて電子放出素子19を駆動し、選択された電子放出素子19から電子ビームを放出するとともに、蛍光体層16およびメタルバック層17にアノード電圧を印加する。電子放出素子19から放出された電子ビームは、アノード電圧により加速され、蛍光体層16に衝突する。これにより、蛍光体スクリーン16の蛍光体層R、G、Bが励起されて発光し、画像を表示する。
以下、上述した配線21A,21Bを駆動回路に接続するための接続構造について説明する。
図3に示すように、この配線21A,21Bには、走査線ドライバあるいは信号線ドライバを備えた接続フィルム(TCP)の配線が接続され、この接続フィルムを介して走査信号あるいはデータ信号が入力される。
走査信号が入力される配線21Aは、表示パネル1の2つの短辺から引き出されており、データ信号が入力される配線21Bは、表示パネル1の2つの長辺部分のうち一方の長辺から引き出されている。
表示パネル1の図中左側の短辺から引き出されている配線21Aには、複数の接続フィルム31,32,33が接続されている。すなわち、各接続フィルム31A,32A,33Aそれぞれに形成されている配線31A,32A,33Aが複数組に分けられた配線21Aのそれぞれと、電気的に接続されている。また、背面基板12の図中右側の短辺から引き出されている配線21Aにも、複数の接続フィルム34,35,36が接続され、各接続フィルム34A,35A,36Aそれぞれに形成されている配線34A,35A,36Aが複数組分けられた配線21Aのそれぞれと、電気的に接続されている。
つまり、1本の配線21Aに着目すると、配線21Aの両端に接続フィルムがそれぞれ接続されていることになる。例えば、一方の端部が接続フィルム31の配線31Aと接続されている配線21Aは、他方の端部が接続フィルム34の配線34Aと接続されている。同様に、一方の端部が接続フィルム32の配線32Aと接続されている配線21Aは、他方の端部が接続フィルム35の配線35Aと接続され、一方の端部が接続フィルム33の配線33Aと接続されている配線21Aは、他方の端部が接続フィルム35の配線35Aと接続されている。
また、接続フィルム31〜36には、それぞれ、配線31A〜36Aと接続され、走査信号を出力する走査線ドライバ31B〜36Bが備えられている。
一方、表示パネル1の長辺から引き出されている配線21Bは、複数の接続フィルム41,42,43,44,45にそれぞれ形成されている配線41A,42A,43A,44A,45Aと電気的に接続されている。接続フィルム41〜45には、それぞれ、配線41A〜45Aと接続され、この配線41A〜45Aにデータ信号を出力する信号線ドライバ41B〜45Bが備えられている。
さらに、上述した接続フィルム31〜36,41〜45に形成されている配線31A〜36A,41A〜45Aの並び方向両側には、ダミー配線51,52が備えられている。なお、このダミー配線51,52は、後で説明する配線の接続状態の検査に利用される。
図4は、背面基板12周縁部における、図3に示した接続フィルム31と対応する付近の拡大図である。
図4に示すとおり、接続フィルム31の複数本の配線31Aのそれぞれと対応する位置には、配線31Aと接続される複数の配線21Aが形成されている。複数本の配線21Aは、それぞれ太さT1に形成され、お互いが間隔S1あけて並べて配置されている。
この配線21Aの並び方向(矢印Y方向)の両側には、ダミー配線51,52が形成されている。このダミー配線51,52は、接続フィルム31と接着されるものであって、ダミー配線52の隣りには、接続フィルム32と接着されるダミー配線51が配置されている。この接続フィルム32と接着されるダミー配線51のさらに隣りには、接続フィルム32の配線32Aと対応する位置に形成され、配線32Aと接続される配線21Aが形成されている。このようにして、背面基板12の表面には、接続フィルム31〜36,41〜45の配線31A〜36A,41A〜45Aのそれぞれと対応している位置に、この配線31A〜36A,41A〜45Aのそれぞれと接続される複数本の配線21Aが形成されている。また、この接続フィルム31〜36,41〜45の配線31A〜36A,41A〜45Aのそれぞれと対応している複数の配線21Aを含むそれぞれのグループの両側には、ダミー配線51,52が形成されている。
ダミー配線51は、他の配線と略平行に延びた第1部分51Aと、第2部分51Bと、この第1部分51Aと第2部分51Bの背面基板12の縁から離れた側の端部同士を接続している接続部分51Cとを有する。第1部分51Aと第2部分51Bは、間隔S2をあけて並べて配置され、配線21Aの太さT1と同じ太さT1に形成されている。
この第1部分51Aは、第2部分51Bと向かい合う側に、第1凸部51Dを備える。この第1凸部51Dは、第2部分51Bに向かって、高さT2だけ突出している。この高さT2は、第1部分51Aと第2部分51Bとの間隔S2よりも小さく、所望する位置ズレの検査精度に応じて設定される。すなわち、接続フィルム31の配線31Aが対応する背面基板12側の配線21Aに対してその並び方向(図中Y方向)に位置ズレを生じた場合、位置ズレの許容値が高さT2によって決められる。言い換えると、高さT2は、背面基板12と接続フィルム31とが接着されている状態で、それぞれ接続されている配線21Aと配線31Aとが、間隔(S2−T2)あけて配置されることで、絶縁信頼性が確保されるサイズとして予め規定されている。
同様に、第2部分51Bは、第1部分51Aと向かい合う側で、第1凸部51Dと位相が異なる位置に形成されている第2凸部51Eを備える。この第2凸部51Eは、第1凸部51Dと間隔U1あけて位置されており、第1部分51Aに向かって、高さT3だけ突出している。この高さT3も高さT2と同様に、第1部分51Aと第2部分51Bとの間隔S2よりも小さく、所望する位置ズレの検査精度に応じて設定される。すなわち、接続フィルム31の配線31Aが対応する背面基板12側の配線21Aに対してその並び方向(図中Y方向)に位置ズレを生じた場合、位置ズレの許容値が高さT2によって決められる。言い換えると、高さT3は、背面基板12に接続フィルム31が接続された状態で、それぞれ接続されている配線21Aと配線31Aとが、間隔(S2−T3)あけて配置されることで、絶縁信頼性が確保されるサイズとして予め規定されている。
一方、ダミー配線52は、ダミー配線51と同様に、第1部分52Aと、第2部分52Bと、この第1部分52Aと第2部分52Bの背面基板12の縁から離れた側の端部同士を接続する接続部分52Cとを含む。この第1部分52A、第2部分52B、および接続部分52Cは、上に説明した第1部分51A、第2部分51B、および接続部分51Cと同じ構成を有するため、詳細な説明は省略する。
この第1部分52Aの第2部分52Bと向かい合う側には、第1凸部52Dが形成されている。この第1凸部52Dは、ダミー配線51に形成されている第1凸部51Dと同様に、第2部分52Bに向かって、高さT2だけ突出している。
また、第2部分52Bの第1部分52Aと向かい合う側には、第1凸部52Dと位相が異なる位置に、第2凸部52Eが形成されている。この第2凸部52Eは、第1凸部52Dと間隔U2あけて位置されており、ダミー配線51に形成されている第2凸部51Eと同様に、第1部分52Aに向かって、高さT3だけ突出している。
このように、ダミー配線51の第1凸部51Dは、複数の配線21Aの長さ方向(図1に示した走査線方向)Xで、第2凸部51Eよりも背面基板12の内側に位置している。一方、ダミー配線52の第1凸部52Dと第2凸部52Eは、ダミー配線51に形成される第1凸部51D,第2凸部51Eの配置位置とは逆の位置関係にある。すなわち、ダミー配線52の第1凸部52Dは、第2凸部52Eよりも背面基板12の外周の近くに配置されており、第2凸部52Eは、矢印X方向に、第1凸部52Dよりも背面基板12の内側に位置している。
なお、本実施の形態において、第1凸部51D,52Dの高さT2と、第2凸部51E,52Eの高さT3は、同じであって、複数の配線21A同士の間隔S1と、第1部分51A,52Aと第2部分51B,52Bとのそれぞれの間隔S2とは同じである。
さらに、本実施の形態においては、第1凸部51Dと第2凸部52Eとは、複数の配線21Aが並べられている方向Yの同一直線上に位置され、第2凸部51Eと第1凸部52Dとが、矢印Y方向の同一直線上に位置されている。よって、本実施の形態において、第1凸部51Dと第2凸部51Eとの間隔U1と、第1凸部52Dと第2凸部52Eとの間隔U2とは、同じである。
従って、ダミー配線51,52は、第1部分51Aと第2部分51Bとの中央、あるいは第1部分52Aと第2部分52Bとの間の複数の配線21Aの長さ方向Xの線に対して対称な位置に、第1凸部51Dと第2凸部51E、あるいは第1凸部52Dと第2凸部52Eを、それぞれ有する。すなわち、ダミー配線51とダミー配線52は、それぞれ、矢印X方向に延びる第1部分51A,52Aと第2部分51B,52Bを備えた、面対称な図形である。
次に、図5を参照して、接続フィルム31について詳細に説明する。
図5に示すとおり、接続フィルム31は、例えばポリイミド樹脂により形成されたベースフィルム31Fと、このベースフィルム31Fの一方の面に形成され、背面基板12の配線21Aと対応する位置に形成されている配線31Aと、この配線31Aと接続され、走査信号を出力する走査線ドライバ31Bとを含む。
配線31Aに隣接する位置には、背面基板12のダミー配線51と対応する検査配線351が形成されている。また、配線31Aに隣接する位置には、背面基板のダミー配線52と対応する検査配線352が形成されている。
なお、この検査配線351,352も、配線31Aが形成されている面と同じ、ベースフィルム31Fの一方の面に形成されており、この検査配線351,352が形成されているベースフィルム31Fの部位には、ベースフィルム31Fが取り除かれ、検査配線351,352の一部が露出している検査パッド351A,352Aが、検査配線351,352のそれぞれに形成されている。すなわち、2本の検査配線351,352のそれぞれに、検査パッド351Aあるいは検査パッド352Aが1つずつ形成されている。なお、この検査パッド351A,352Aは、矢印Y方向の同一直線Y1上に位置している。
配線31A、検査配線351,352は、同じ幅T4に形成されている。
次に、図6、7を参照して、この背面基板12の対応する位置に接続フィルム31を接合させる方法について説明する。図6は、接続されている背面基板12と接続フィルム31とを、前面基板10側から見た概略図であり、図7は、この背面基板12と接続フィルム31との接続方法について説明するための断面図である。
図6に示すとおり、接続フィルム31に形成されている複数の配線31A、検査配線351,352は、異方性導電材料61を介して、それぞれ対応する背面基板12の複数本の配線21A、あるいはダミー配線51,52と、対向して配置されている。この異方性導電材料61は、導電性粒子とバインダ(接着剤)を含み、熱圧着加工により、圧着部における厚み方向に対しては導通性を有し、一方、その圧着部面方向に対して絶縁性を有するという電気的異方性を有する。異方性導電材料としては、主に異方性導電フィルム(ACF)や異方性導電ペースト(ACP)等がよく用いられ、本実施の形態においては、ACF61を用いた。
このACF61は、背面基板12上の複数本の配線21A上に配置され、このACF61上には、さらに接続フィルム31が位置合わせされて、それぞれは、図6に示すように配置される。すなわち、接続フィルム31は、配線31Aと配線21Aとがそれぞれ一致するように位置合わせされて、背面基板12上に配置されている。なお、このときの位置合わせは、極めて高い精度が要求されるため、本実施の形態においては、接続フィルム31は、図示しない操作ロボットによりACF61を介して背面基板12上に位置決め配置される。
このように、接続フィルム31は、背面基板12との間にACP61を介在した状態で、図7に示すように、ベースフィルム31F側に配置されたヒータヘッド62から、接続フィルム31,ACF61,背面基板12の積層方向に加圧され、また、加熱されて熱圧着される。すると、この熱圧着加工により、ACF61に含まれている導電性粒子が、配線21Aと配線31Aとを積層方向において電気的に接続し、ACF61に含まれるバインダが、接続フィルム31と背面基板12とを接着する。
これにより、接続フィルム31と背面基板12とが、ACF61が配置されている全面において互いに接合されるとともに、接続フィルム31に形成されている配線31Aと、背面基板12上の配線21Aとが、積層方向において電気的に接続される。同時に、ダミー配線51と検査配線351も積層方向において電気的に接続され、ダミー配線52と検査配線352も積層方向において電気的に接続される。
一方、ACF61の有する電気的異方性により、接続フィルム31は、背面基板12上の配線21Aとは、圧着部の面方向に対しては絶縁されている。従って、図6に示すように配線31Aと配線21Aとは、ACF61を介して連結されてはいるが、隣り合う配線とは重なり合っていないため、お互いが絶縁されている。また、同様に、ダミー配線51,52,351,352も、重なり合っていない隣り合う配線とは絶縁されている。
なお、他の接続フィルム32〜36,41〜45も、接続フィルム31と同様の構成を有し、ポリイミド樹脂薄膜ベースに、配線32A〜36A,41A〜45Aと検査配線352,352を構成する導電層薄膜が形成され、上に説明した方法と同様の方法で、背面基板12の配線21A,21Bとそれぞれ接続されている。よって、他の配線32A〜36A,41A〜45Aも、ACF61を介して、ヒータヘッド62により熱圧着されて、それぞれ対応する背面基板12上の配線21A,21Bと電気的に接続される。
また、ベースフィルム31Fは、ヒータヘッド62と直接接触しているため、熱圧着加工により変形等が発生しないように、あるいは、熱圧着加工によりベースフィルム31Fがヒータヘッド62にくっつかないように、ヒータヘッド62のベースフィルムと接触する面には、テフロン(登録商標)等の薄板からなる保護板63が備えられている。
なお、背面基板12と接続フィルム31とを接続するACF61は、熱圧着加工により提供される圧力や熱量が不十分である場合、背面基板12の配線21Aと接続フィルム31の配線31Aとを、十分に電気的に接続できない場合がある。このように、電気的な接続が不十分であると、配線31Aからの走査信号が十分に供給されずに、不良な製品となってしまう虞がある。
そこで、次に説明するような、背面基板12と接続フィルム31との接着性を検査するための接着性検査を施すことで、良好な表示装置を提供できる。
ここで、図6を参照して、本発明かかる「接続性検査」について詳細に説明する。
まず、検査用電流を供給する2本の第1のプローブを検査パッド351Aに接触させ、接続フィルム31の検査パッド352Aのそれぞれにも、検査用電流を供給する2本の第2のプローブを接触させる。なお、これらのプローブは、検査用の電流を供給した際の抵抗値を検出できる図示しない検出装置に接続される。このとき、第1のプローブにより検出される抵抗値はR51であり、第2のプローブにより検出される抵抗値はR52である。以下、このように、第1,第2のプローブを検査パッド351A,352Aに接触させ、検査用の電流を供給し、このときの抵抗値R51,R52を検出する工程を検査工程とする。
接続フィルム31と背面基板12とが、十分に熱圧着により接着されていると、接続フィルム31の検査配線351,352は、背面基板12のダミー配線51,52のそれぞれと接続されているため、第1のプローブから供給される検査用の電流は、検査配線351と、ダミー配線51と、接続部分51Cを流れ、第2のプローブから供給される検査用の電流は、検査配線352と、ダミー配線52と、接続部分52Cを流れる。つまり検査電流の流路は、クローズされている。このため、第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52は、熱圧着による接続が十分である場合の抵抗値として予め規定されている範囲「最大抵抗値RMAX以下」となる。
一方、接続フィルム31と背面基板12との熱圧着が不十分であって、十分に接着されていない場合、接続フィルム31の検査配線351,352は、背面基板12のダミー配線51,52のそれぞれと電気的に十分に接続されていない。このため、第1,第2のプローブから供給される検査用の電流の流路は、部分的に細くなり抵抗値が高くなったり、あるいは、オープンになる。よって、第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52は、最大抵抗値RMAXよりもさらに高くなる。
このように、第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52は、最大抵抗値RMAXと比較されて、最大抵抗値RMAX以下である場合は、背面基板12と接続フィルム31とが十分に接着されていると判断される。一方、抵抗値R51,R52が、最大抵抗値RMAXよりも大きい場合、背面基板12と接続フィルム31とが十分に接着されず、配線21Aと配線31Aが十分に電気的に接続されていないと判断される。
また、上述の通り、背面基板12と接続フィルム31とを接続するACF61は、積層方向に重なる配線を電気的に接続する性質を有している。このため、背面基板12と接続フィルム31とが規定の位置で接続されずに、配線21Aと配線31Aがその並び方向にズレて接続された場合、隣り合う配線同士の絶縁されている間隔が狭くなり、絶縁信頼性が失われる虞がある。また、配線31Aが、より大きくずれて、隣りの配線21Aと接続されてしまう場合もある。
そこで、次に説明するような、背面基板12と接続フィルム31との位置ズレを検査するための位置ズレ検査を施すことで、絶縁信頼性を確保できる。
ここで、図6〜図8、図10を参照して、位置ズレ検査について詳細に説明する。
まず、上に説明したとおり、検査パッド351A,352Aを介して、第1,第2のプローブから検査用の電流が供給されて、このときの抵抗値R51,R52が検出される検査工程が実行される。すなわち、この位置ズレ検査は、上述の接続性検査と同時に実行できる。
接続フィルム31と背面基板12とが、図6に示したとおり、規定の位置で接着されている場合、第1のプローブから供給された検査用の電流は、接続部分51Cを介して、検査配線351およびダミー配線51を流れる。また、第2のプローブから供給された検査用電流は、接続部分52Cを介して、検査配線352とダミー配線52を流れる。すなわち、接続されている検査配線351とダミー配線51を流れる検査用の電流の流路と、接続されている検査配線352とダミー配線52を流れる検査用の電流の流路と、同じ長さである。
よって、それぞれの流路は同じ長さで、図6に示すとおり、ダミー配線51とダミー配線52はそれぞれ同じ太さT1に形成され、検査配線351と検査配線352も同じ太さT4に形成されているため、第1,第2のプローブにより検出された抵抗値R51,R52は、概ね同じ値であって、配線21Aと配線31Aとが適切な位置で接合されているか否かを判断する場合の抵抗値として予め規定されている範囲、「基準抵抗値Rm」以上となる。
すなわち、「基準抵抗値Rm≦R51≦最大抵抗値RMAX」および「基準抵抗値Rm≦R52≦最大抵抗値RMAX」の関係が成立する場合、接続フィルム31は、背面基板12と十分に熱圧着され、背面基板12の規定の位置で接続されていることになる。従って、配線31Aと配線21Aは、図6に示したとおり、互いに対応している配線と接続されていることになる。
このように、配線21Aと配線31A、ダミー配線51と検査配線351、ダミー配線52と検査配線352が、それぞれ適切に接続されることで、配線21Aには、走査線ドライバ31Bから出力された走査信号が、適切に入力され、複数の配線21Aの絶縁信頼性が確保される。
次に、図8を参照して、図6に示したような規定の位置より、接続フィルム31が右側(矢印YR方向)にずれて、背面基板12に接続された例について説明する。
図8に示す例では、接続フィルム31は、図6に示した規定の位置より、矢印Y方向の右側(矢印YR方向)にずれて、背面基板12と熱圧着されている。このような位置ズレを生じると、接続フィルム31に形成されている検査配線351の左側(矢印YL方向)の一本は、背面基板12上に形成されているダミー配線51の第1部分51A、および第2部分51Bの第2凸部51Eの両方と重なり、重なった部分が電気的に接続されてしまう。
この際、検査パッド351Aを介して第1のプローブから検査電流を供給すると、検査電流は、左側の検査配線351と、第2凸部51Eと、第2部分51Bとを流れ、図8に示す太線のような流路を流れる。
また同様に、接続フィルム31の右端に形成されている検査配線352の左側の一本も、背面基板12上に形成されているダミー配線52の第1部分52Aと、第2部分52Bの第2凸部52Eの両方と重なり、重なった部分が電気的に接続されている。
このため、検査パッド352Aを介して第2のプローブから検査電流が供給されると、検査電流は、左側の検査配線352と、第2凸部52Eと、第2部分52Bとを流れ、図8に示す太線のような流路を流れる。
さらに、上述のとおり、ダミー配線51に形成された第2凸部51Eと、ダミー配線52に形成された第2部分52Eは、矢印Y方向の同一線上には形成されておらず、ダミー配線52の第2凸部52Eが、ダミー配線51の第2凸部51Eよりも背面基板12の内側に形成されている。
このため、ダミー配線52を流れる電流の流路は、ダミー配線51を流れる流路よりも長くなる。従って、第1のプローブで検出された抵抗値R51よりも、第2のプローブで検出された抵抗値R52の方が大きくなる。言い換えると、このような抵抗値の大小関係を検出した場合、接続フィルム31が右側にズレていることがわかる。
また、図6を用いて上で説明したように、接続フィルム31が、適切な位置において背面基板12と熱圧着されている場合、第1のプローブから供給された検査用の電流は検査配線351と、ダミー配線51と、この接続部分51Cとを流れる。このため、図8に示したように、接続フィルム31が右にずれて熱圧着された場合の、第1のプローブから供給される検査用の電流の流路の方が、図6に示した適切な位置に接続された場合の流路よりも短くなる。同様に、図8に示したように、接続フィルム31が右にずれて熱圧着された場合の、第2のプローブから供給される検査用の電流の流路は、図6に示した適切な位置に接続された場合の流路に比べて、短くなる。
よって、図8に示したように、接続フィルム31が右にずれて熱圧着されている状態で、検査用の電流を流した場合、第1のプローブで検出された抵抗値R51と、第2のプローブで検出された抵抗値R52は、図6に示したように適切な位置で熱圧着されている状態で第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52の両方よりも小さく、かつ、第1のプローブで検出された抵抗値R51が、第2のプローブで検出された抵抗値R52よりも小さくなる。従って、「抵抗値R51<抵抗値R52<基準抵抗値Rm」が成り立つ。
第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52が、「抵抗値R51<抵抗値R52<基準抵抗値Rm」の関係である場合、接続フィルム31は、適切に背面基板12に熱圧着されたい位置よりも右にずれて熱圧着されていると判断できる。
次に、図9を参照して、接続フィルム31が、図8に示した例と逆側にずれて背面基板12に接合されている例について説明する。
図9に示すとおり、接続フィルム31は、図6に示した規定の位置より、矢印Y方向の左側(矢印YL方向)にずれて、背面基板12に熱圧着されている。このため、接続フィルム31に形成されている検査配線351の右側(矢印YR方向)の一本は、背面基板12上に形成されているダミー配線51の第1部分51Aと接続している第1凸部51Dと、第2部分51Bの両方と重なり、重なった部分が電気的に接続されている。
このため、検査パッド351Aを介して第1のプローブから検査電流が供給されると、検査電流は、右側の検査配線351と、第1凸部51Dと、ダミー配線51の第1部分51Aとの接続部分を流れ、図9に示す太線のような流路を流れる。
また同様に、接続フィルム31に形成されている検査配線352の右側の一本も、背面基板12上に形成されているダミー配線52の第1部分52Aと接続されている第1凸部52Dと、第2部分52Bの両方と重なり、重なった部分が電気的に接続されている。
このため、検査パッド352Aを介して第2のプローブから検査電流が供給されると、検査電流は、右側の検査配線352と、第1凸部52Dと、ダミー配線52の第1部分52Aとの接続部分を流れ、図9に示す太線のような流路に流れる。
さらに上述のとおり、ダミー配線51に形成された第1凸部51Dと、ダミー配線52に形成された第1部分52Dは、矢印Y方向の同一線上には形成されておらず、ダミー配線51の第1凸部51Dが、ダミー配線52の第1凸部52Dよりも背面基板12の内側に形成されている。このため、ダミー配線51を流れる電流の流路は、ダミー配線52を流れる流路よりも長くなる。従って、第2のプローブで検出された抵抗値R52よりも、第1のプローブで検出された抵抗値R51の方が大きくなる。
また、図6を用いて上で説明したように、接続フィルム31が、適切な位置において背面基板12と熱圧着されている場合、第1のプローブから供給された検査用の電流は検査配線351と、ダミー配線51と、この接続部分51Cとを流れる。このため、図9に示したように、接続フィルム31が左にずれて熱圧着された場合の、第1のプローブから供給される検査用の電流の流路の方が、図6に示した適切な位置に接続された場合の流路よりも短くなる。同様に、図9に示したように、接続フィルム31が左にずれて熱圧着された場合の、第2のプローブから供給される検査用の電流の流路は、図6に示した適切な位置に接続された場合の流路に比べて、短くなる。
よって、図9に示したように、接続フィルム31が左にずれて熱圧着されている状態で、検査用の電流を流した場合、第1のプローブで検出された抵抗値R51と、第2のプローブで検出された抵抗値R52は、図6に示したように適切に接続されている状態で第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52の両方よりも小さく、かつ、第2のプローブで検出された抵抗値R52が、第1のプローブで検出された抵抗値R51よりも小さくなる。従って、「抵抗値R52<抵抗値R51<基準抵抗値Rm」が成り立つ。
第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52が、「抵抗値R52<抵抗値R51<基準抵抗値Rm」の関係である場合、接続フィルム31は、適切に背面基板12に接合されたい位置よりも左にずれて熱圧着されていると判断できる。
このようにして、第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52が、最大抵抗値RMAXあるいは基準抵抗値Rmと比較され、基準抵抗値Rm以下であった場合、さらに抵抗値R51,R52と比較されることで、接続性の検査および位置ズレの検査を同時に実行できる。
すなわち、第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52を、最大抵抗値RMAXあるいは基準抵抗値Rmと比較し、(1)抵抗値R51,R52が最大抵抗値RMAXより大きい場合(RMAX<R51,R52)、接着性が不十分であるため、所定の信号が配線21Aに供給されないと判断される。また、(2)抵抗値R51,R52が、最大抵抗値RMAX以下で、かつ、基準抵抗値Rm以上である場合(Rm≦R51≦RMAX、Rm≦R52≦RMAX)、接着性が十分確保され、かつ、背面基板12の配線21Aと接続フィルム31の配線31Aとが適切な位置で接続されて絶縁信頼性が確保されていると判断される。さらに(3)抵抗値R51,R52が基準抵抗値Rmよりも小さく、かつ、抵抗値R51の方が、抵抗値R52よりも小さい場合(R51<R52<Rm)、図8に示したように、接続フィルムが右側にずれて接続されていると判断できる。さらにまた、(4)抵抗値R51,R52が基準抵抗値Rmより小さく、かつ、抵抗値R52の方が、抵抗値R51よりも小さい場合(R52<R51<Rm)、図6に示したように、接続フィルムが左側にずれて接続されていると判断できる。
従って、(2)に示したとおり、抵抗値R51,R52において、「Rm≦R51≦RMAX」および「Rm≦R51≦RMAX」のの関係が成立する場合、接着性が十分確保され、かつ、背面基板12の配線21Aと接続フィルム31の配線31Aとが適切な位置で接続されて絶縁信頼性が確保されていると判断される。よって、この範囲の抵抗値R51,R52が検出されることによって、接続フィルム31が適切に接続できていることが確認でき、このように接続された表示装置を使用することにより、良好な画像が表示できる。
また、本発明にかかる「接続性検査」および「位置ズレ検査」は、抵抗値R51,R52を比較することにより、「接続性検査」および「位置ズレ検査」の両方を同時に実行できる。よって、検査の作業時間が短縮される。
なお、図8に示した右にずれて熱圧着されている接続フィルム31が、さらに大きく右側にずれ、左側の検査配線351が、ダミー配線51の第2部分51Bと重なってしまった場合、接続フィルム31の配線31Aは、接続されるべき規定の配線21Aに接続されずに、規定の配線21Aの右隣りの配線21Aと接続されてしまう。このとき、右側の検査配線351は、ダミー配線51と重なることはなく、電気的に接続されない。このため、検査パッド351Aを介して第1のプローブから検査電流が供給されても、流路がオープンになっているため、検出された抵抗値R51は、最大抵抗値RMAXよりも高くなってしまう。
同様にして、左側の検査配線352が、ダミー配線52の第2部分52Bと重なってしまうほど大きく右側にずれた場合も、右側の検査配線352は、ダミー配線52と重なることはなく、電気的に接続されない。このため、検査パッド352Aを介して第2のプローブから検査電流が供給されても、流路がオープンになっているため、検出された抵抗値R52は、最大抵抗値RMAXよりも高くなってしまう。
なお、図9に示した左にずれて熱圧着されている接続フィルム31が、さらに大きく左側にずれた場合であっても、検査パッド351Aを介して第1のプローブから検査電流の流路がオープンになってしまうため、検出された抵抗値R51は、最大抵抗値RMAXよりも高くなってしまい、また、検査パッド352Aを介して第2のプローブから検査電流の流路もオープンになってしまうため、検出された抵抗値R52は、最大抵抗値RMAXよりも高くなってしまう。
従って、第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52が最大抵抗値RMAXよりも高かった場合、接続フィルム31が大きくずれて熱圧着されたとも考えられる。
このように、上述の位置ズレ検査においては、接続フィルム31が、どの程度ずれて、背面基板12と接続されているのか、というズレのレベルを判断できる。
例えば、上述の通り、接続フィルム31の配線31Aが、接続されるべき規定の配線21Aに接続されずに、規定の配線21Aの右隣りの配線21Aと接続されてしまう程ずれて背面基板12に熱圧着されてしまった場合、すなわち第1,第2のプローブから検出された抵抗値R51,R52が最大抵抗値RMAXよりも高かった場合、接続フィルム31は、適切な信号が入力されない程度ずれて背面基板12に接続されているため、不良品となってしまう。
よって、SEDのように、例えば70μm間隔の極めて狭い間隔を介して複数の配線が配置されている表示装置の検査においては、極めて効果的である。
(第2の実施の形態)
次に、図10〜12を参照して、図4を用いて説明したダミー配線51,52と異なる例について説明する。
図10に示すとおり、背面基板12は、複数の配線21Aと、この配線21Aの両端に形成されているダミー配線53,54を備える。なお、この背面基板12と配線21Aは、上述と同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。また、上に説明したものと同じ名称のものは、同じ構成を有するため、詳細な説明は省略する。なお、図3を用いて説明したとおり、背面基板12上には、接続フィルム31〜36,41〜45の配線31A〜36A,41A〜45Aのそれぞれと対応している複数の配線からなるそれぞれの配線グループが形成されており、この配線グループの両端には、ダミー配線53,54がそれぞれ形成されている。
ダミー配線53は、第1部分53Aと、第2部分53Bと、この第1部分53Aと第2部分53Bの一方の端部同士を接続している接続部分53Cとを含む。第1部分53Aと第2部分53Bは、間隔S2をあけて並べて配置され、配線21Aの太さT1と同じ太さT1に形成されている。
この第1部分53Aは、第2部分53Bと向かい合う側に、第1凸部53Dを備える。この第1凸部53Dは、第2部分53Bに向かって、高さT2だけ突出している。同様に、第2部分53Bは、第1部分53Aと向かい合う側で、第1凸部53Dと位相が異なる位置に形成されている第2凸部53Eを備える。この第2凸部53Eは、第1凸部53Dと間隔U3あけて位置されており、第1部分53Aに向かって、高さT3だけ突出している。
さらに、第1部分53Aの第2部分53Bと向かい合う側に、第1凸部53Dと位相が異なる位置に第3凸部53Fが形成されている。この第3凸部53Fは、第2部分53Bに向かって、高さT5だけ突出している。同様に、第2部分53Bの第1部分53Aと向かい合う側は、第2凸部53Eと位相が異なる位置に第4凸部53Gが形成されている。この第4凸部53Gは、第3凸部53Fと間隔U4あけて位置されており、第1部分53Aに向かって、高さT6だけ突出している。
この高さT5,T6は、高さT2,T3よりも小さい。
一方、ダミー配線54は、ダミー配線53と同様に、第1部分54Aと、第2部分54Bと、この第1部分54Aと第2部分54Bの一方の端同士を接続する接続部分54Cとを含む。
この第1部分54Aの第2部分54Bと向かい合う側には、第1凸部54Dが形成されている。この第1凸部54Dは、ダミー配線53に形成されている第1凸部53Dと同様に、第2部分54Bに向かって、高さT2だけ突出している。
また、第2部分54Bの第1部分54Aと向かい合う側には、第1凸部54Dと位相が異なる位置に、第2凸部54Eが形成されている。この第2凸部54Eは、第1凸部54Dと間隔U5あけて位置されており、ダミー配線53に形成されている第2凸部53Eと同様に、第1部分54Aに向かって、高さT3だけ突出している。
さらに、第1部分54Aの第2部分54Bと向かい合う側に、第1凸部54Dと位相が異なる位置に第3凸部54Fが形成されている。この第3凸部54Fは、第2部分54Bに向かって、高さT5だけ突出している。同様に、第2部分54Bの第1部分54Aと向かい合う側は、第2凸部54Eと位相が異なる位置に第4凸部54Gが形成されている。この第4凸部54Gは、第3凸部54Fと間隔U6あけて位置されており、第1部分54Aに向かって、高さT6だけ突出している。
このように、ダミー配線53の第1凸部53Dと第3凸部53Fは、配線21Aの複数の配線21Aの長さ方向(図1に示した走査線方向)Xで、第2凸部53Eや第4凸部53Gよりも背面基板12の内側に位置している。すなわち、第2凸部53Eや第4凸部53Gは、第1凸部53Dや第3凸部53Fよりも背面基板12の外周の近くに配置されている。
一方、ダミー配線54の第1凸部54D,第2凸部54E,第3凸部54F,第4凸部54Gは、ダミー配線53に形成される第1凸部53D,第2凸部53E,第3凸部53F,第4凸部53Gの配置位置とは逆の位置関係にある。すなわち、ダミー配線54の第1凸部54Dおよび第3凸部54Fは、は、第2凸部54Eや第4凸部54Gよりも背面基板12の外周の近くに配置されており、第2凸部54Eと第4凸部54Gは、矢印X方向に、第1凸部54Dや第3凸部54Fよりも背面基板12の内側に位置している。
なお、本実施の形態において、第1凸部53D,54Dの高さT2と、第2凸部53E,54Eの高さT3は、同じであって、第3凸部53F,54Fの高さT5と、第4凸部53G,54Gの高さT6は、同じである。また、配線21A同士の間隔S1と、第1部分53A,54Aと第2部分53B,54Bとの間隔S2は同じである。
さらに、本実施の形態においては、第1凸部53Dと第2凸部54Eとは、複数の配線21Aが並べられている方向Yの同一直線上に位置され、第2凸部53Eと第1凸部54Dとが、矢印Y方向の同一直線上に位置されている。また、第3凸部53Fと第4凸部54Gとが、矢印Y方向の同一直線上に位置され、第4凸部53Gと第3凸部54Fとが、矢印Y方向の同一直線上に位置されている。
よって、本実施の形態において、第1凸部53Dと第2凸部53Eの間隔U3と、第1凸部54Dと第2凸部54Eの間隔U5は同じで、第3凸部53Fと第4凸部53Gの間隔U4と、第3凸部54Fと第4凸部54Gの間隔U6は同じである。
従って、ダミー配線53,54は、矢印X方向の中心線において対称な位置に、第1凸部53Dと第2凸部54E、第3凸部53Fと第4凸部54G、第2凸部53Eと第1凸部54D、第4凸部53Gと第3凸部54Fを、それぞれ有する。
このダミー配線53,54が形成されている背面基板12は、前述した通り、配線21Aと図5に示した配線31Aとが位置合わせされて、接続フィルム31と熱圧着され、「接続性の検査」および「位置ズレ検査」が同時に施される。すなわち、検査パッド351A,352Aを介して第1,第2のプローブから検査用の電流が供給され、第1のプローブから抵抗値R53が検出され、第2のプローブから抵抗値R54が検出される。
接続フィルム31と背面基板12とが、規定の位置に位置合わせされて接着されている場合、第1のプローブから供給された検査用電流は、接続部分53Cを介して、検査配線351およびダミー配線53を流れる。また、第2のプローブから供給された検査用電流は、接続部分54Cを介して、検査配線352とダミー配線54を流れる。すなわち、接続されている検査配線351とダミー配線53を流れる検査用の電流の流路と、接続されている検査配線352とダミー配線54を流れる検査用の電流の流路と、同じ長さである。
このように、それぞれの流路が同じ長さで、ダミー配線53とダミー配線54はそれぞれ同じ太さT1に形成され、検査配線351と検査配線352も同じ太さT4に形成されている。従って、第1,第2のプローブにより検出された抵抗値R53,R54は、概ね同じ値であって、「基準抵抗値Rm」以上となる。なお、この位置ズレ検査は、上述の接続性検査と同時に実行され、配線21Aと配線31Aが十分に接続されているものに対する検査であるため、検出された抵抗値R53,R54は、最大抵抗値RMAX以下でもある。すなわち、「基準抵抗値Rm≦R53≦最大抵抗値RMAX」および「基準抵抗値Rm≦R54≦最大抵抗値RMAX」の関係が成立する場合、接続フィルム31は、背面基板12と十分に熱圧着され、背面基板12の規定の位置で接続されている。言い換えると、「基準抵抗値Rm≦R53≦最大抵抗値RMAX」および「基準抵抗値Rm≦R54≦最大抵抗値RMAX」の関係が成立する場合、配線21Aと、この配線21Aと接続される配線31Aの隣りに配置されている配線31Aとの間隔は、少なくともT2以上確保されている。よって、絶縁信頼性が確保されている。
次に、図11,12を参照して、規定の位置より、接続フィルム31が右側(矢印YR方向)にずれて、背面基板12に接合された例について説明する。なお、図11,12は、互いにズレ量が異なる状態を示し、図11に示す状態よりも、より右側にずれている、すなわちズレ量が大きい状態を図12に示す。
図11は、接続フィルム31が、ズレ量Z1だけ、規定の位置より、矢印Y方向の右側(矢印YR方向)にずれて、背面基板12と熱圧着されている状態を示す。このズレ量Z1は、ダミー配線53の第1部分53Aと第2部分53Bとの距離が少なくとも、図10に示すT6以上は確保されている、すなわち、配線21Aと配線31Aとの距離が少なくともT6以上は確保されている状態で、背面基板12と接続フィルム31が接続されていることを示す。
図11に示すように、接続フィルム31に形成されている検査配線351の左側(矢印YL方向)の一本が、ダミー配線53の第2部分53Bの第2凸部53Eと重なると、この左側の検査配線351を介して、第1部分53Aと第2部分53Bは、ACF61により、電気的に接続される。
このため、検査パッド351Aに第1のプローブを接触させて、検査電流を出力すると、検査電流は、左側の検査配線351と、第2凸部53Eと、ダミー配線53の第2部分53Bとの接続部分を流れ、図11に示す太線のような流路を流れる。
また同様に、接続フィルム31に形成されている検査配線352の左側の一本も、ダミー配線54の第2部分54Bの第2凸部54Eと重なると、この左側の検査配線352を介して、第1部分54Aと第2部分54Bが、ACF61により、電気的に接続される。
このため、検査パッド352Aに第2のプローブを接触させて、検査電流を出力すると、検査電流は、左側の検査配線352と、第2凸部54Eと、ダミー配線54の第2部分54Bとの接続部分を流れ、図11に示す太線のような流路を流れる。
さらに、上述のとおり、ダミー配線53に形成された第2凸部53Eと、ダミー配線54に形成された第2部分凸54Eは、矢印Y方向の同一線上には形成されておらず、ダミー配線54の第2凸部54Eが、ダミー配線53の第2凸部53Eよりも背面基板12の内側に形成されている。
このため、ダミー配線54を流れる電流の流路は、ダミー配線53を流れる流路よりも長くなる。従って、図11に示すように接続された状態において、第2のプローブで検出された抵抗値R54Pの方が、第1のプローブで検出された抵抗値R53Pよりも大きくなる。
一方、図12は、接続フィルム31が、ズレ量Z2だけ、規定の位置より、矢印Y方向の右側(矢印YR方向)にずれて、背面基板12と熱圧着されている状態を示す。このズレ量Z2は、隣り合う配線同時の絶縁されている間隔が、絶縁信頼性が失われる程に狭くなっていることを示す。
図12に示すように、接続フィルム31に形成されている検査配線351の左側(矢印YL方向)の一本が、ダミー配線53の第2部分53Bの第4凸部53Gと重なると、この左側の検査配線351を介して第1部分53Aと第2部分53Bは、ACF61により、電気的に接続される。
このため、検査パッド351Aに第1のプローブを接触させて、検査電流を出力すると、検査電流は、左側の検査配線351と、第4凸部53Gと、ダミー配線53の第2部分53Bとの接続部分を流れ、図12に示す太線のような流路を流れる。
また同様に、接続フィルム31に形成されている検査配線352の左側の一本も、ダミー配線54の第2部分54Bの第4凸部54Gと重なり、この左側の検査配線352を介して、第1部分54Aと第2部分54Bは、ACF61により、電気的に接続される。
このため、検査パッド352Aに第2のプローブを接触させて、検査電流を出力すると、検査電流は、左側の検査配線352と、第4凸部54Gと、ダミー配線54の第2部分54Bとの接続部分を流れ、図12に示す太線のような流路を流れる。
さらに、上述のとおり、ダミー配線53に形成された第4凸部53Gと、ダミー配線54に形成された第4部凸54Gは、矢印Y方向の同一線上には形成されておらず、ダミー配線54の第4凸部54Gが、ダミー配線53の第4凸部53Gよりも背面基板12の内側に形成されている。
このため、ダミー配線54を流れる電流の流路は、ダミー配線53を流れる流路よりも長くなる。従って、図12に示すような状態において、第2のプローブで検出された抵抗値R54Qの方が、第1のプローブで検出された抵抗値R53Qよりも大きくなる。
また、前述した通り、接続フィルム31が、適切な位置において背面基板12と熱圧着されている場合、第1のプローブから供給された検査用の電流は検査配線351と、ダミー配線53と、この接続部分53Cとを流れる。このため、図11,12に示したように、接続フィルム31が右にずれて熱圧着された場合の、第1のプローブから供給される検査用の電流の流路の方が、適切な位置に接続された場合の流路よりも短くなる。同様に、図11,12に示したように、第2のプローブから供給される検査用の電流の流路も、適切な位置に接続された場合の流路に比べて、短くなる。
よって、図11,12に示したように、接続フィルム31が右にずれて熱圧着されている状態で、検査用の電流を流した場合、第1のプローブで検出された抵抗値R53P,R53Qと、第2のプローブで検出された抵抗値R54P,54Qは、適切に熱圧着されている状態で第1,第2のプローブから検出された抵抗値R53,R54の両方よりも小さく、かつ、第1のプローブで検出された抵抗値R53P,R53Qが、第2のプローブで検出された抵抗値R54P,54Qよりも小さくなる。従って、図11のように、ズレ量Z1だけズレて接続された場合は、「抵抗値R53P<抵抗値R54P<基準抵抗値Rm」が成り立つ。また、図12のように、ズレ量Z2だけズレて接続された場合は、「抵抗値R53Q<抵抗値R54Q<基準抵抗値Rm」が成り立つ。
また、第2凸部53Eは、第4凸部53Gよりも、背面基板12の内側に配置されている。このため、図11に示したように、第2凸部53Eを介して接続される第1部分53Aと第2部分53Bとを流れる電流の流路の方が、図12に示したように、第4凸部53Gを介して接続される第1部分53Aと第2部分53Bとを流れる電流の流路よりも長い。よって、「抵抗値R53Q<抵抗値R53P」が成り立つ。
さらに、第2凸部54Eは、第4凸部54Gよりも、背面基板12の内側に配置されている。このため、図12に示したように、第2凸部54Eを介して接続される第1部分54Aと第2部分54Bとを流れる電流の流路の方が、図12に示したように、第4凸部54Gを介して接続される第1部分54Aと第2部分54Bとを流れる電流の流路よりも長い。よって、「抵抗値R54Q<抵抗値R54P」が成り立つ。
このため、抵抗値R53Pと抵抗値R53Qとの間の値Rm3を閾値として、第1のプローブにより検出された抵抗値R53がRm3よりも大きい場合、図11に示したようにズレ量Z1だけずれていると判断でき、第1のプローブにより検出された抵抗値R53がRm3よりも小さい場合、図12に示したようにズレ量Z2だけずれていると判断できる。
同様に、抵抗値R54Pと抵抗値R54Qとの間の値Rm4を閾値として、第2のプローブにより検出された抵抗値R54がRm4よりも大きい場合、図11に示したようにズレ量Z1だけずれていると判断でき、第2のプローブにより検出された抵抗値R54がRm4よりも小さい場合、図12に示したようにズレ量Z2だけずれていると判断できる。
従って、第1,第2のプローブにより検出された抵抗値R53,R54において、「Rm3<抵抗値R53<基準抵抗値Rm」あるいは「Rm4<抵抗値R54<基準抵抗値Rm」が成立し、かつ抵抗値R53<抵抗値R54ならば、図11に示したようにズレ量Z1だけ右にずれていると判断できる。
また、第1,第2のプローブにより検出された抵抗値R53,R54において、「抵抗値R53<Rm3<抵抗値R54<基準抵抗値Rm」あるいは「抵抗値R53<抵抗値R54<Rm4<基準抵抗値Rm」が成立し、かつ抵抗値R53<抵抗値R54ならば、図12に示したようにズレ量Z2だけ右にずれていると判断できる。
このようにして、ダミー配線53,54の第1部分53A,54Aおよび第2部分53B,54Bのそれぞれの間に形成される第1凸部53D,第1凸部54D、第2凸部53E,第2凸部54E、第3凸部53F,第3凸部54F、第4凸部53G,第4凸部54Gの位置関係と、高さT2,T3,T5,T6に応じて、第1,第2プローブにより検出される抵抗値を予め規定しておくことにより、検出された抵抗値R53P,R53Q,R54P,R54Qを比較することで、ズレ量を検出することができる。
また、左にずれた場合も、第1凸部53D,54Dおよび第3凸部53F,54Fを利用して、ズレ量を検出できる。
このように、本発明にかかる「接続性検査」および「位置ズレ検査」は、抵抗値R53,R54が基準抵抗値Rmや閾値Rm3,Rm4と比較されることにより、「接続性検査」および「位置ズレ検査」の両方を同時に実行できだけでなく、さらに、位置ズレによるズレレベルおよびズレ方向も検出できる。このため、検査の作業時間が短縮され、より高精度に位置ズレを検査できる。
なお、この「接続性検査」および「位置ズレ検査」により得られた結果を、例えば、接続フィルム31を背面基板12上に位置合わせして配置する操作ロボットの制御部にフィードバックして、補正に利用してもよい。これにより、短時間で、効率よく、高精度で位置合わせが可能である。
この構成により、短時間で、高い精度の位置ズレ検査が可能である。
(第3の実施の形態)
次に、図13〜17を参照して、第1の実施の形態の変形例について説明する。
図13は、背面基板12周縁部において、図14に示す接続フィルム31αと対応する付近の拡大図である。
図13に示すとおり、背面基板12には、配線21Aの一部を構成する複数の配線21Aが、お互いが間隔S1あけて並べて配置され、それぞれ太さT1に形成されている。なお、上に説明したものと同じ名称のものは、同じ構成を有するため、詳細な説明は省略する。
この配線21Aの両端には、ダミー配線55,56が形成されている。
ダミー配線55は、第1部分55Aと、第2部分55Bと、この第1部分55Aと第2部分55Bの一方の端部同士を接続している接続部分55Cとを含む。第1部分55Aの他端は、順番に接続されている連結部55D、第3部55F、連結部55H、第5部55Kと接続されている。また、第2部分55Bの他端は、順番に接続されている連結部55E、第4部55G、連結部55J、第6部55Lと接続されている。
第1部分55Aと第2部分55B、第3部55Fと第4部55G、第5部55Kと第6部55Lは、それぞれ、間隔S2をあけて並べて配置され、配線21Aの太さT1と同じ太さT1に形成されている。一方、連結部55D,55E,55H,55Jは、太さT1よりも細いT7に形成されている。
第3部55Fは、第4部55Gと向かい合う側に、第1凸部55Mを備える。この第1凸部55Mは、図4に示した第1凸部51Dと同様の構成を有し、高さT2だけ突出している。
同様に、第6部55Lは、第5部55Kと向かい合う側で、第1凸部55Mと位相が異なる位置に形成されている第2凸部55Nを備える。この第2凸部55Nは、図4に示した第2凸部51Eと同様の構成を有し、第1凸部55Mと間隔U1あけて位置されており、高さT3だけ突出している。
一方、ダミー配線56は、ダミー配線55と同様に、第1部分56Aと、第2部分56Bと、この第1部分56Aと第2部分56Bの一方の端部同士を接続している接続部分56Cとを含む。この第1部分56Aの他端は、順番に接続されている連結部56D、第3部56F、連結部56H、第5部56Kと接続されている。また、第2部分56Bの他端は、順番に接続されている連結部56E、第4部56G、連結部56J、第6部56Lと接続されている。
第1部分56Aと第2部分56B、第3部56Fと第4部56G、第5部56Kと第6部56Lは、それぞれ、間隔S2をあけて並べて配置され、配線21Aの太さT1と同じ太さT1に形成されている。一方、連結部56D,56E,56H,56Jは、太さT1よりも細いT7に形成されている。
第5部56Kは、第6部56Lと向かい合う側に、第1凸部56Mを備える。この第1凸部56Mは、図4に示した第1凸部51Dと同様の構成を有し、高さT2だけ突出している。
同様に、第4部56Gは、第3部56Fと向かい合う側で、第1凸部56Mと位相が異なる位置に形成されている第2凸部56Nを備える。この第2凸部56Nは、図4に示した第2凸部52Eと同様の構成を有し、第1凸部56Mと間隔U2あけて位置されており、高さT3だけ突出している。
なお、本実施の形態において、第1凸部55M,56Mの高さT2と、第2凸部55N,56Nの高さT3は、同じであって、複数の配線21A同士の間隔S1と、第1部分55Aと第2部分55B、第3部55Fと第4部55G、第5部55Kと第6部55L、第1部分56Aと第2部分56B、第3部56Fと第4部56G、第5部56Kと第6部56Lとのそれぞれの間隔S2は同じである。また、第1凸部55Mと第2凸部55Nとの間隔U1と、第1凸部56Mと第2凸部56Nとの間隔U2とは、同じである。
さらに、本実施の形態においては、第1部分55Aと第2部分55B、第3部55Fと第4部55G、第5部55Kと第6部55L、第1部分56Aと第2部分56B、第3部56Fと第4部56G、第5部56Kと第6部56L、連結部55Dと連結部55E、連結部55Hと連結部55J、連結部56Dと連結部56E、連結部56Hと連結部56J、第1凸部55Mと第2凸部56N、第2凸部55Nと、第1凸部56Mとは、それぞれ、配線21Aの複数の配線21Aが並べられている方向Yの同一直線上に位置されている。
従って、ダミー配線55,56は、矢印X方向の線において対称な構成を有する。
次に、図14を参照して、接続フィルム31αについて詳細に説明する。
図14に示すとおり、接続フィルム31αは、例えばポリイミド樹脂薄膜ベースからなるベースフィルム31Fと、このベースフィルム31F(図7参照)の一方の面に形成され、背面基板12の配線21Aの一部を構成する配線21Aと対応する位置に形成されている配線31Aを含む。
配線31Aの一方の端部側で、図3に示した背面基板12の配線21Aの一方の端に形成されているダミー配線55と対応する位置には、検査配線355が形成されている。また、配線31Aの他方の端部側で、背面基板の配線21Aの他方の端に形成されているダミー配線56と対応する位置には、検査配線356が形成されている。
なお、この検査配線355,356も、配線31Aが形成されている面と同じ、ベースフィルム31Fの一方の面に形成されており、この検査配線355,356が形成されているベースフィルム31Fの裏面には、ベースフィルム31Fが取り除かれ、検査配線355,356の一部が露出している検査パッド355A,356Aが、検査配線355,356のそれぞれに形成されている。なお、この検査パッド355A,356Aは、矢印Y方向の直線Y1上に位置している。配線31Aは、同じ幅T4に形成されている。
検査配線355は、第1セクション355Bと,連結部355Cと,第2セクション355Dと,連結部355Eと,第3セクション355Fとを含み、これらはこの順番で一列に接続されている。第1〜3セクション355B,355D,355Fは、配線31Aと同じ幅T4に形成されている。連結部355C,355Eは、幅T4よりも細いT8に形成されている。また、連結部355Cは、矢印X方向において幅X1の間に、折り曲げられて、長さX1よりも長い長さに形成されている。同様に、連結部355Eは、矢印X方向において幅X2の間に、折り曲げられて、長さX2よりも長い長さに形成されている。
同様にして、検査配線356も、一列に接続されている第1セクション356Bと,連結部356Cと,第2セクション356Dと,連結部356Eと,第3セクション356Fとを含み、第1〜3セクション356B,356D,356Fは、配線31Aと同じ幅T4に形成されている。連結部356C,356Eは、幅T4よりも細いT8に形成されている。また、連結部356Cは、矢印X方向において幅X1の間に、折り曲げられて、長さX1よりも長い長さに形成されている。同様に、連結部356Eは、矢印X方向において幅X2の間に、折り曲げられて、長さX2よりも長い長さに形成されている。
このように、ダミー配線55,56および検査配線355,356は、部分的に、配線の太さが異なる高抵抗な部分を有する。
このため、検査工程において第1,第2のプロープにより検出される抵抗値が増幅される。
図15は、図6に示した接続と同様に、背面基板12の配線21Aと、接続フィルム31αの配線31Aが、規定の位置で熱圧着されている状態を示す。
すなわち、ダミー配線55,56が形成された背面基板12と、検査配線355,356とは、図15に示すように位置合わせされて、ACF61を介して熱圧着されている。この状態で、上に説明したとおり、検査パッド355A,356Aを介して、第1,第2のプローブから検査用の電流が供給されて抵抗値R55,R56が検査される。すると、この抵抗値R55,R56は、図6に示したように、同じ太さに形成されたダミー配線51,52,と検査配線351,352に検査用の電流が供給されて検出されたR51,R52に比べて、大きい。
図16は、図8に示した接続と同様に、接続フィルム31αが、矢印YR方向にずれた状態で、背面基板12と熱圧着されている状態を示す。図16に示すとおり、検査配線355の第3セクション355Fは、ダミー配線55の第2凸部55Nと接続され、第1のプローブから検出される抵抗値R55は、図8に示した状態で第1のプローブから検出される抵抗値R51と概ね同じ値である。しかし、第2凸部56Nを介してダミー配線56と接続される検査配線356は、第2のプローブから供給される検査用の電流の流路に、高抵抗な連結部56H,56J,356Eが含まれているため、図8に示した状態で第2のプローブから検出される抵抗値R52よりも大きくなる。このため、抵抗値R55と抵抗値R56とが比較された際の差がより大きくなる。
また、図17に、図9に示した接続と同様に、接続フィルム31αが、矢印YL方向にずれた状態で、背面基板12と熱圧着されている状態を示す。図17に示すとおり、検査配線356の第3セクション356Fは、ダミー配線56の第1凸部56Mと接続され、第2のプローブから検出される抵抗値R56は、図9に示した状態で第2のプローブから検出される抵抗値R52と概ね同じ値である。しかし、第1凸部55Mを介してダミー配線55と接続される検査配線355は、第1のプローブから供給される検査用の電流の流路に、高抵抗な連結部55H,55J,355Eが含まれているため、図9に示した状態で第1のプローブから検出される抵抗値R51よりも大きくなる。このため、抵抗値R55と抵抗値R56とが比較された際の差がより大きくなる。
このため、第1,第2のプローブから検出される抵抗値R55,R56は、「接続性検査」において、最大抵抗値RMAXと比較される際、あるいは、「位置ズレ検査」において、基準抵抗値Rmや、互いに比較される際、より明確に、比較差を検査できるようになる。このため、比較差を検出しやすく、「接続性検査」および「位置ズレ検査」の検査時間が短縮され、検査精度も向上される。
この構成により、短時間で、高い精度の位置ズレ検査が可能である。
よって、SEDのように、例えば70μm間隔の極めて狭い間隔を介して複数の配線が配置されている表示装置の検査においては、極めて効果的である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、第1凸部51D,52Dの高さT2と、第2凸部51E,52Eの高さT3は、第2実施の形態で説明したとおり、ズレ量を検出するため、それぞれ異なる長さであってもよい。
また、2本の検査配線の間の距離S2は、その間によりたくさんの凸部が形成されるように、配線21Aを構成している複数の配線21A同士の間隔S1よりも大きくてもよい。
さらに、第1凸部と第2凸部との間隔U1,U2,U3,U5、あるいは第3凸部と第4凸部との間隔U4,U6は、第1,第2のプローブにより検出される抵抗値の差分がより大きくするために、より大きいほうが好ましい。
また、上述のとおり、ダミー配線51−56は、2本の検査配線により構成されているが、これに限られず、例えば、1本でもよい。あるいは、よりたくさんの凸部を形成するために、3以上の検査配線により構成されてもよい。
さらに、上述のとおり、ダミー配線51−56は、接続される接続フィルムの両端に形成される検査配線にそれぞれ対応する位置に形成されている。しかし、これに限られず、例えば、接続フィルムの端部でない場所に形成される検査配線に対応する位置に形成されていてもよい。
また、背面基板12に形成されているダミー配線と、接続フィルムに形成されている検査配線とを入れ替えて、ダミー配線が接続フィルムに形成されてもよく、検査配線が背面基板12に形成されてもよい。
この発明の一実施の形態である表示パネルの一例を示す概略図、 図1に示した表示パネルの断面的な概略図、 図1に示した背面基板から引き出されている配線部分と接続フィルムの接続部分を示す概略図、 図3に示した背面基板から引き出されている配線部分の一例を示す概略図、 図3に示した接続フィルムの一例を示す概略図、 図4に示した背面基板と図5に示した接続フィルムの接続の一例を示す概略図、 図3に示したように接続フィルムを背面基板に接着される工程を示す断面図、 図4に示した背面基板と図5に示した接続フィルムの接続の他の例を示す概略図、 図4に示した背面基板と図5に示した接続フィルムの接続の他の例を示す概略図、 図4に示した背面基板から引き出されている配線部分の他の例を示す概略図、 図10に示した背面基板と図5に示した接続フィルムの接続の一例を示す概略図、 図10に示した背面基板と図5に示した接続フィルムの接続の他の例を示す概略図、 図4に示した背面基板から引き出されている配線部分の他の例を示す概略図、 図5に示した接続フィルムの他の例を示す概略図、 図13に示した背面基板と図14に示した接続フィルムの接続の一例を示す概略図、 図13に示した背面基板と図14に示した接続フィルムの接続の他の例を示す概略図、 図13に示した背面基板と図14に示した接続フィルムの接続の他の例を示す概略図。
符号の説明
1…表示パネル、
10…前面基板、
11…遮光層、
12…背面基板
R、G、B…蛍光体層、
16…蛍光体スクリーン
17…メタルバック層、
19…電子放出素子、
21A,21B…配線
31…接続フィルム
31A…配線
51,52…ダミー配線
351,352…検査配線。

Claims (16)

  1. 複数の電子放出素子、これら複数の電子放出素子に給電するための複数本の第1配線、および第1のダミー配線を有する背面基板と、
    この背面基板に対向配置され、上記複数の電子放出素子に対応する複数の蛍光体層を有する前面基板と、
    上記複数本の第1配線にそれぞれ接続する複数本の第2配線、これら第2配線に接続したドライバ素子、および上記第1のダミー配線に接続する第2のダミー配線を有し、上記背面基板の縁部に接続する接続フィルムと、を有し、
    この接続フィルムを背面基板に接続した後、上記接続した第1および第2のダミー配線に通電してその抵抗値を測定し、測定した抵抗値が基準値を超えている場合に上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断することを特徴とする表示装置。
  2. 上記第1のダミー配線は、上記第1配線とほぼ平行に並んで設けられる2本の配線と、この2本の配線の一端同士を接続する接続部分とを含み、
    上記第2のダミー配線は、上記接続フィルムの上記第1のダミー配線と対応する位置に、上記第2配線とほぼ平行に並んで設けられている2本の配線を含む請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記背面基板と上記接続フィルムとの間には、熱圧着により、上記第1配線と上記第2配線、および上記第1のダミー配線と上記第2のダミー配線とを、それぞれ互いに電気的に接続する異方性導電材料が配置されている請求項1あるいは2に記載の表示装置。
  4. 上記第1のダミー配線および上記第2のダミー配線の少なくとも一方は、他の部分に比べて配線の幅が細く形成されている高抵抗部分を含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 複数の電子放出素子、これら複数の電子放出素子に給電するための複数本の第1配線、および第1のダミー配線を有する背面基板と、
    この背面基板に対向配置され、上記複数の電子放出素子に対応する複数の蛍光体層を有する前面基板と、
    上記複数本の第1配線にそれぞれ接続する複数本の第2配線、これら第2配線に接続したドライバ素子、および上記第1のダミー配線に接続する第2のダミー配線を有し、上記背面基板の縁部に接続する接続フィルムと、を有し、
    この接続フィルムを背面基板に接続した後、上記接続した第1および第2のダミー配線に通電してその抵抗値を測定し、測定した抵抗値が基準値よりも小さい場合に上記複数本の第1配線と複数本の第2配線との位置ズレを判断することを特徴とする表示装置。
  6. 複数の電子放出素子、これら複数の電子放出素子に給電するための複数本の第1配線、および第1のダミー配線を有する背面基板と、
    この背面基板に対向配置され、上記複数の電子放出素子に対応する複数の蛍光体層を有する前面基板と、
    上記複数本の第1配線にそれぞれ接続する複数本の第2配線、これら第2配線に接続したドライバ素子、および上記第1のダミー配線に接続する第2のダミー配線を有し、上記背面基板の縁部に接続する接続フィルムと、を有し、
    この接続フィルムを背面基板に接続した後、上記接続した第1および第2のダミー配線に通電してその抵抗値を測定し、測定した抵抗値が第1の基準値を超えている場合に上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断し、測定した抵抗値が第2の基準値よりも小さい場合に上記複数本の第1配線と複数本の第2配線との位置ズレを判断することを特徴とする表示装置。
  7. 上記第1のダミー配線は、上記第1配線とほぼ平行に並んで設けられる2本の配線と、この2本の配線の一端同士を接続する接続部分と、上記2本の配線の向かい合う内側で、上記接続部分よりも電力供給側に配置される凸部とを含み、
    上記第2のダミー配線は、上記接続フィルムの上記第1のダミー配線と対応する位置に、上記第2配線とほぼ平行に並んで設けられている2本の配線を含む請求項5あるいは6に記載の表示装置。
  8. 上記背面基板と上記接続フィルムとの間には、熱圧着により、上記第1配線と上記第2配線、および上記第1のダミー配線と上記第2のダミー配線を、それぞれ互いに電気的に接続する異方性導電材料が配置されている請求項5ないし7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 上記凸部は、上記第1配線と上記第2配線とのズレを判断するしきい値を決定する突出長さを有する請求項5ないし8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 上記凸部は、上記2本の配線の内側に位置し、上記2本の配線のそれぞれ接続されている第1凸部と第2凸部とを含み、
    上記第1凸部は、上記2本の配線が延びている方向において、上記第2凸部よりも、上記電力供給側の近くに配置され、
    測定した上記抵抗値が、第3の基準値を超えている場合に、上記接続フィルムが上記第2の凸部が設けられている側の上記2本の配線寄りにズレていると判断し、測定した上記抵抗値が、第3の基準値以下の場合に上記第1の凸部が設けられている側の上記2本の配線寄りにズレていると判断する請求項7ないし9のいずれか1項に記載の表示装置。
  11. 上記第1の凸部および上記第2の凸部は、突出する長さが異なる複数の凸部を含み、
    測定した上記抵抗値を、上記第1の凸部および上記第2の凸部の突出長さに応じた基準値と比較し、位置ズレ量を判断する請求項10に記載の表示装置。
  12. 上記第1のダミー配線および上記第2のダミー配線の少なくとも一方は、他の部分に比べて配線の幅が細く形成されている高抵抗部分を含む請求項5ないし11のいずれか1項に記載の表示装置。
  13. 互いがほぼ平行に並んで設けられ第1配線と、上記第1配線と同じ間隔で並んで設けられ第2配線とが接続されている状態で、
    上記第1配線と同一平面上の形成されている2本の配線、この2本の配線の一端部同士を接続する接続部分とを含む第1のダミー配線と、上記第1のダミー配線と接続され、上記第2配線と同一平面上に形成されている2本の配線を含む第2のダミー配線に検査用の電流を供給し、
    このときの抵抗値を検出し、
    この検出した抵抗値と、規定の接着性が確保されている場合に検出される基準値とを比較し、
    上記検出された抵抗値の方が大きい場合に、上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断する配線の接続に関する検査方法。
  14. 互いがほぼ平行に並んで設けられ第1配線と、上記第1配線と同じ間隔で並んで設けられ第2配線とが接続されている状態で、
    上記第1配線と同一平面上の形成されている2本の配線、この2本の配線の一端部同士を接続する接続部分、上記2本の配線の向かい合う内側で、上記接続部分よりも電力供給側に配置される凸部とを含む第1のダミー配線と、上記第1のダミー配線と接続され、上記第2配線と同一平面上に形成されている2本の配線を含む第2のダミー配線に検査用の電流を供給し、
    このときの抵抗値を検出し、
    この検出された抵抗値と、規定の接着性が確保されている場合に検出される第1の基準値とを比較し、
    上記検出された抵抗値が上記第1の基準値より大きい場合に、上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断し、
    上記検出された抵抗値が上記第1の基準値以下である場合、検出された抵抗値と、上記第1のダミー配線の上記接続部分を介して導通する際に検出される第2の基準値とをさらに比較し、
    上記検出された抵抗値の方が小さい場合、上記第1配線と上記第2配線は、規定の接続位置から上記凸部が設けられている側の上記2本の配線寄りにズレて接続されていると判断する配線の接続に関する検査方法。
  15. 互いがほぼ平行に並んで設けられ第1配線と、上記第1配線と同じ間隔で並んで設けられ第2配線とが接続されている状態で、
    上記第1配線と同一平面上の形成されている2本の配線、この2本の配線の一端部同士を接続する接続部分、上記2本の配線の向かい合う内側で、それぞれ異なる上記2本の配線に接続され、上記接続部分よりも電力供給側に配置される第1凸部、およびこの第1凸より上記電力供給側に配置される第2の凸部とを含む第1のダミー配線と、上記第1のダミー配線と接続され、上記第2配線と同一平面上の形成されている2本の配線を含む第2のダミー配線に検査用の電流を供給し、
    上記第1のダミー配線の面対称である第3のダミー配線、上記第3のダミー配線と接続され、上記第2配線と同一平面上の形成されている2本の配線を含む第4のダミー配線に検査用の電流を供給し、
    上記第1のダミー配線と上記第2のダミー配線から第1の抵抗値を、上記第3のダミー配線と上記第4のダミー配線から第2の抵抗値を、それぞれ検出し、
    この検出された第1の抵抗値および第2の抵抗値を、規定の接着性が確保されている場合に検出される第1の基準値とそれぞれを比較し、
    上記第1の抵抗値および第2の抵抗値の少なくとも一方が、上記第1の基準値を超えている場合に、上記複数本の第1配線と複数本の第2配線の接続不良を判断し、
    上記第1の抵抗値および第2の抵抗値が、上記第1の基準値を超えていない場合、上記第1の抵抗値および上記第2の抵抗値を、上記第1の基準値より低い第2の基準値とそれぞれ比較し、
    上記第1の抵抗値および第2の抵抗値の少なくとも一方が、上記第2の基準値を超えていない場合は、上記第1の抵抗値と上記第2の抵抗値とを比較し、
    上記第1の抵抗値の方が小さい場合、上記第2配線が形成されている媒体が、上記第1のダミー配線の上記2本の配線のうち、上記第1凸部に設けられている側の上記配線寄りに、ズレて接続されていると判断し、
    上記第2の抵抗値の方が小さい場合、上記第2配線が形成されている媒体は、上記第3のダミー配線の上記2本の配線のうち、上記第1凸部に設けられている側の上記配線寄りに、ズレて接続されていると判断する配線の接続に関する検査方法。
  16. 上記第1のダミー配線および上記第2のダミー配線の少なくとも一方は、他の部分に比べて配線の幅が細く形成されている高抵抗部分を含む請求項13ないし15のいずれか1項に記載の配線の接続に関する検査方法。
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