JP2006105361A - 転がり軸受、転がり軸受システム及び転がり軸受用の軸部 - Google Patents
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Abstract
【課題】 転がり軸受において軸の円滑な回動を実現する。
【解決手段】 転がり軸受10は外輪部100及び転動体200を備える。外輪部100の内周面110における、転動体200の滑りが生じ易い領域(領域A)には、係る滑りを防止するための窪み部300が形成されている。この窪み部300は、転動体200の転動方向に沿って徐々に深くなるような傾斜を有しており、転動体200に滑りが生じた場合、この窪み部300によって奏される楔効果により、窪み部300内に貯留された潤滑剤30が転動体200を軸20の方向へ押圧し、転動体200の滑りが防止される。
【選択図】図1
【解決手段】 転がり軸受10は外輪部100及び転動体200を備える。外輪部100の内周面110における、転動体200の滑りが生じ易い領域(領域A)には、係る滑りを防止するための窪み部300が形成されている。この窪み部300は、転動体200の転動方向に沿って徐々に深くなるような傾斜を有しており、転動体200に滑りが生じた場合、この窪み部300によって奏される楔効果により、窪み部300内に貯留された潤滑剤30が転動体200を軸20の方向へ押圧し、転動体200の滑りが防止される。
【選択図】図1
Description
本発明は、軸部を回動自在に支持するための転がり軸受の技術分野に関し、更にそのような転がり軸受に支持される軸部を含んだ転がり軸受システム、及び転がり軸受用の軸部の技術分野に関する。
この種の転がり軸受では、軸部を回動自在に支持するように、軸部の外周面と外輪部の内周面との間に、潤滑剤を介して接触するようにベアリングやローラなどの複数の転動体が配置されている。ここで、特許文献1には、外輪部の内周面に小さい凹部を設ける技術が開示されている。この技術によれば、潤滑が良好に行われるとされている。
また、特許文献2には、玉軸受用の玉の表面に、凹部をランダムに分散形成する技術が開示されている。この技術によれば、玉軸受の油膜形成能力を改善し、玉軸受の長寿命化を図れるものとされている。
他方、転がり軸受とは異なる、摺動軸受の技術分野においては、摺動部材の表面に、複数の穴を、摺動方向に沿って浅くなるようにレーザビームを用いて形成する技術が開示されている(特許文献3)。この技術によれば、潤滑油が少なくても焼き付きが起こらないとされている。
転がり軸受では、例えば、加わる荷重が部位に応じて異なるような環境で使用された場合、相対的に小さい荷重が加わる部位において、転動体が転動しない、所謂「滑り」が生じることがある。滑り摩擦は転がり摩擦よりも大きいから、このような場合には、軸のフリクション(摩擦)が増加して、軸の円滑な回動が妨げられ、軸受の性能が劣化する。しかしながら、上述したような、主として軸受の潤滑に関して改善を図るための技術では、このような転動体の滑りは想定外であり、係る軸受の性能劣化を防止することが困難である。即ち、従来の技術には、転がり軸受において軸を円滑に回動させることが困難であるという技術的な課題がある。
本発明は、例えば、上述した課題に鑑みてなされたものであり、軸部を円滑に回動させることが可能な転がり軸受、更にそのような転がり軸受に支持される軸部を含んだ転がり軸受システム、及び転がり軸受用の軸部を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る転がり軸受は、軸部を回動自在に支持するための転がり軸受であって、前記軸部の外周面に空間を隔てて対面する内周面を有する外輪部と、前記空間内に転動自在に夫々保持されており、前記外周面及び前記内周面に潤滑剤を介して接触する転動面を夫々有する複数の転動体とを具備し、前記複数の転動体のうち少なくとも一つにおける前記転動面及び前記内周面のうち少なくとも一方に、深さが前記転動体の転動方向に沿って徐々に夫々変化する複数の窪み部が形成されていることを特徴とする。
本発明において、「転がり軸受」とは、軸部と外輪部との間に介在させた転動体を転動させることにより、軸部を回動させる構造を有する軸受を総称する概念であり、例えば、深溝玉軸受などの玉軸受、並びに円筒ころ軸受、針状ころ軸受、及び円錐ころ軸受などのころ軸受などを指す。尚、「軸部を回動させる」とは、軸部自体が回動する以外にも、軸部が相対的に回動する(即ち、軸部の周辺部材が回動する)場合も含む概念である。
ここで、本発明における「軸部」とは、典型的には軸そのものであるが、それに限らず、軸とみなせる部材を含んでいてもよい趣旨である。例えば、軸と転動体との間に物理的に介在し、軸と一体化又は略一体化されることによって軸と共に回動する、所謂「内輪」と称されるような部材を含んでもよい。更には、係る内輪は、例えば、ボールベアリングなどのように、本発明の転がり軸受に予め備わっていてもよい。
本発明における転動体は、この軸部の外周面と、外輪部の内周面との間の空間に転動(自転)自在に複数保持されている。この際、転動体は、どのように保持されていてもよく、例えば、低炭素鋼、ステンレス鋼、或いは合成樹脂などで構成された保持器と称されるような保持手段によって、周方向への移動(公転)が制限された状態で保持されていてもよいし、この外周面及び内周面に夫々軌道溝が形成され、これら軌道溝に挟まれるようにして、比較的周方向への移動(公転)が自由な状態で保持されていてもよい。
また、転動体は、本発明の転がり軸受の態様に応じて多様な形態を採り得るが、例えば、玉軸受であれば、高炭素クロム軸受鋼、クロム鋼、クロムモリブデン鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼、高速度鋼、又はステンレス鋼などの金属材料で構成された球体構造を有する。尚、本発明に係る「外輪部」とは、一般的に「外輪」と称される円環状の部材であってもよいし、そのような外輪に加え、係る外輪を収容或いは固定するハウジング部材を含んでもよい趣旨である。このハウジング部材は、例えば、外輪と一体に構成され、係る外輪部を構成してもよい。
複数の転動体各々は、軸部の外周面及び外輪部の内周面に夫々潤滑剤を介して接触する転動面を有している。ここで述べられる「潤滑剤」とは、軸受における焼き付き防止、或いはフリクション低減など、軸受の性能向上、或いは劣化防止に幾らかなりとも貢献する限りにおいてその材質及び態様(気体、液体、固体、又は半固体など)は限定されないが、例えば、基油として鉱油、ジエステル油、多価エステル油、或いはシリコン油などを使用したリチウム系グリースなどであってもよい。
ここで特に、本発明に係る軸部及び転がり軸受が、均一な荷重状態で使用されない場合、例えば、一方向に対し相対的に大きな(小さな)荷重が加わるように使用される場合には、複数の転動体のうち、相対的に小さな荷重が加わる転動体において、転動面が軸部又は外輪部を押圧する力が不足し、転動体に滑りが生じ易い。
本発明において、「転動体に滑りが生じる」状態とは、転動体が転動(自転)せぬまま軸部(又は外輪部)のみが回動する状態を指す。係る状態には、転動体が物理的に停止している状態と、転動体が周方向に移動(公転)している状態とが含まれる。係る公転の範囲は、転動体を保持する態様に応じて大きく異なり、例えば、転動体が保持器などによって保持されている場合には、保持器と転動体との間に設けられたクリアランスに相当する範囲となる。この公転の方向は、軸部の回動方向に沿った方向となるが、転動体が何れの方向に公転するにせよ、転動体に滑りが生じた場合には、軸部のフリクションが増加して、軸部の円滑な回動が妨げられることとなる。
そこで、本発明に係る転がり軸受は、複数の転動体のうち少なくとも一つにおける転動面及び外輪部の内周面のうち少なくとも一方に、深さが前記転動体の転動方向に沿って徐々に夫々変化する複数の窪み部が形成され、係る問題を解決している。
本発明において、「窪み部」とは、転動体の転動面或いは外輪部の内周面において窪んだ面部分を指すだけでなく、係る窪んだ面部分によって規定される空間をも包含する概念である。この窪み部には潤滑剤が貯留される。
本発明に係る窪み部は、転動体の転動方向に沿って深さが徐々に夫々変化するように形成される。転動方向とは、即ち、滑りの方向と等しい方向か正反対の方向であり、この方向に深さが徐々に変化するように窪み部が形成された場合、転動体に滑りが生じた際に、この窪み部に貯留された潤滑剤が転動体に及ぼす圧力が変化する。この圧力変化によって、転動体の転動状態を変化させることが可能となる。
例えば、軸部が回動している状態で転動体に滑りが生じた場合、この滑りが生じた転動体と外輪部の内周面との接触点において滑り方向は転動方向の接線成分とは逆方向になるが、この際、貯留された潤滑剤の圧力は、例えば、窪み部が滑り方向に徐々に浅く(転動方向に徐々に深く)なっている場合には上昇する。この潤滑剤の圧力(潤滑剤が油系材料なら油圧)は、転動体を軸部の方向に向かって押圧する方向に作用するため、転動体の押圧力不足が解消され、転動体が転動を開始(或いは再開)する。
一方、転動体が十分に転動するだけの押圧力が確保されている場合、滑りが生じる可能性は低いが、滑りが生じた場合には、上述したように転動体を軸部に向って押圧する向きに潤滑剤の圧力が加わると、転動体のフリクションが逆に増加して、結果的には軸部の回動が妨げられる。このような場合には、逆に転動体の滑り方向に対して徐々に深くなるような窪み部を形成することによって圧力を緩和し、フリクションを低減することも可能である。
このように、本発明に係る転がり軸受によれば、転動体の転動方向に沿って深さが徐々に夫々変化する窪み部の作用によって、転動体の転動状態を的確に制御することが可能となり、軸部の円滑な回動が実現されるのである。
尚、窪み部は、転動体においては転動面に形成されればよいが、外輪部の内周面においては、この転動体の転動面と摺動する、或いは摺動しているとみなし得る面部分に形成されるのが好適である。但し、転動体に滑りが生じた際に、潤滑剤の圧力変化によって転動体の転動状態を制御可能な限りにおいて、窪み部の形成位置は自由に決定されてよい。
尚、このような窪み部の形成位置は、転動体の転動状態が予め判明している場合以外であっても、例えば、実験的、経験的、或いはシミュレーションなどの手法により、転動体の転動状態若しくは転動状態を決定し得る要素(例えば、軸受の用途、又は加わる荷重など)が予め推測、推定、又は予測可能であれば、そのような手法に基づいて決定されていてもよい。更には、上述したような、潤滑剤の圧力によって転動体の転動状態を制御可能である限りにおいて、窪み部の形状及び個数も何ら限定されない。
本発明に係る転がり軸受の一の態様において、前記複数の窪み部は、前記内周面に形成されており、前記複数の窪み部のうち少なくとも一部は、前記外輪部に加わる荷重に応じて相互に異なる形状を有する。
この態様によれば、窪み部が外輪部の内周面に複数形成されると共に、外輪部に加わる荷重に応じて異なる形状を有するので、極めて的確に転動体の転動状態を制御可能となり、軸部の一層円滑な回動が実現される。
軸受の使用状況によって、外輪部の内周面における各面部分に加わる荷重は大きく異なる場合がある。例えば、本発明に係る転がり軸受が自動車のクランク軸などに使用された場合には、爆発荷重など、軸部と垂直方向に加わる荷重(ラジアル荷重)の影響により、外輪部に加わる荷重には相対的な大小関係が生じる。荷重が相対的に大きい部位では、上述した如き潤滑剤の圧力は低減された方が好ましく、荷重が相対的に小さい部位では、潤滑剤の圧力によって転動体を軸部又は外輪部に押圧して必要な押圧力を確保する必要がある。更に、このような大局的な見地以外にも、荷重が相対的に小さい部位間で、必要とされる(最適な)窪み部の形状は異なっている場合もある。転動体に窪み部が形成される場合には、転動体は本来転動するものであるからこのような場合分けは意味を成さないが、外輪部は固定することが可能な部材であり、このような荷重に応じた窪み部の形状調整が行われることによって、軸部の一層円滑な回動を実現することが容易にして可能である。
本発明に係る転がり軸受の他の態様において、前記複数の窪み部は、前記内周面のうち、前記外輪部に加わる荷重が相対的に小さい面部分に、前記深さが前記転動方向に沿って徐々に深くなるように形成されている。
この態様によれば、外輪部において相対的に荷重が小さい面部分に窪み部が形成されると共に、この窪み部は、転動体の転動方向に沿って徐々に深くなるように形成される。窪み部がこのような、転動体の転動方向に対し逆楔形の形状を有する場合には、転動体に滑りが生じた場合に、所謂「楔効果」と称されるような圧力効果が生じ、転動体を軸部の方向に効果的に押圧することが可能となる。従って効率的に転動体の転動状態を制御することが可能となり、軸部の円滑な回動が実現される。
本発明に係る転がり軸受の他の態様において、前記複数の窪み部は、前記内周面のうち、前記外輪部に加わる荷重が相対的に大きい面部分に、前記深さが前記転動方向に沿って徐々に浅くなるように形成されている。
この態様によれば、外輪部において相対的に荷重が大きい面部分に窪み部が形成されると共に、この窪み部は、転動体の転動方向に沿って徐々に浅くなるように形成される。窪み部がこのような、転動体の転動方向に対し楔形の形状を有する場合には、転動体に滑りが生じた場合に、転動体を軸部の方向に押圧する力が緩衝される。従って、転動体の転動に伴うフリクションの増加を防止することが可能となり、軸部の円滑な回動が実現される。
本発明に係る転がり軸受の他の態様において、前記複数の窪み部は、前記複数の転動体のうち、加わる荷重が相対的に小さい転動体における前記転動面に形成されている。
この態様によれば、窪み部は転動体に形成される。転動体に窪み部が形成される場合、転動体は基本的には転動しているので、一つの転動体内で窪み部の傾斜方向(浅く或いは深くなる方向)を変更することは意味をなさないが、加わる荷重が相対的に小さい転動体に窪み部を形成することによって、効率的なフリクション低減が可能である。
例えば、転動方向に沿って徐々に浅くなるような窪み部とした場合には、転動体に滑りが生じた場合に、外輪部との摺動面において楔効果が生じ、転動体は軸部に向って押圧される。この場合、反対側である軸部との摺動面においては、逆に潤滑剤の圧力が緩衝されるが、これは押圧力を発生させるものではないから、楔効果による押圧力が支配的となる。従って、転動体の転動状態が効果的に制御される。或いは、転動方向に徐々に深くなるような窪み部とした場合、転動体に滑りが生じた場合に、軸部との摺動面において楔効果が生じ、転動体は外輪部に向かって押圧される。
上述した課題を解決するため、本発明に係る転がり軸受システムは、軸部と、該軸部を回動自在に支持するための転がり軸受とを備えた転がり軸受システムであって、前記転がり軸受は、(i)前記軸部の外周面に空間を隔てて対面する内周面を有する外輪部と、(ii)前記空間内に転動自在に夫々保持されており、前記外周面及び前記内周面に潤滑剤を介して接触する転動面を夫々有する複数の転動体とを具備し、前記軸部の外周面に、深さが前記軸部の回動方向に沿って徐々に夫々深くなる複数の窪み部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る転がり軸受システムによれば、軸部の外周面に、深さが軸部の回動方向に沿って徐々に夫々深くなるように窪み部が形成されているため、転動体との摺動面において、上述した如き楔効果が生じ、転動体の転動状態が改善される。従って、軸部の円滑な回動が実現可能である。
尚、本発明の転がり軸受システムでは、上述した本発明の転がり軸受の各種態様と同様の各種態様を採ることも可能である。
上述した課題を解決するため、本発明に係る転がり軸受用の軸部は、転がり軸受により回動自在に支持される軸部であって、前記転がり軸受は、(i)前記軸部の外周面に空間を隔てて対面する内周面を有する外輪部と、(ii)前記空間内に転動自在に夫々保持されており、前記外周面及び前記内周面に潤滑剤を介して接触する転動面を夫々有する複数の転動体とを具備し、前記軸部の外周面に、深さが前記軸部の回動方向に沿って徐々に夫々深くなる複数の窪み部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る転がり軸受用の軸部によれば、転がり軸受の軸部として使用された際に、上述した本発明に係る転がり軸受システムと同様の効果を奏し得るので、円滑に回動することが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態により明らかにされる。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
<第1実施形態の構成>
始めに、本発明の第1実施形態に係る転がり軸受の構成について説明する。ここに、図1は、その回転軸に垂直な方向で切った、転がり軸受10(以下、適宜「軸受10」と略す)の平面断面図である。
<第1実施形態の構成>
始めに、本発明の第1実施形態に係る転がり軸受の構成について説明する。ここに、図1は、その回転軸に垂直な方向で切った、転がり軸受10(以下、適宜「軸受10」と略す)の平面断面図である。
図1において、軸受10は、軸20を回動自在に支持するための軸受であり、外輪部100及び複数の転動体200を備える。軸20は、例えば、自動車のエンジンなどにおけるクランク軸であり、本発明に係る「軸部」の一例である。尚、本発明における「軸部」とは、軸受10が外輪部100及び転動体200に加えて内輪と称される部材を有する場合には、係る内輪そのもの、或いは内輪と一体化された軸であってもよい。
外輪部100は、軸受10のハウジングを兼用する環状部材であり、本発明に係る「外輪部」の一例である。また、外輪部100の内周面110には、本発明に係る「窪み部」の一例たる複数の窪み部300、及び同じく他の一例たる複数の窪み部310が形成されている。窪み部300及び310については後述する。
転動体200は、軸20の外周面21と外輪部100の内周面110とに挟まれた空間(以下、適宜「軌道空間」と称する)において夫々が不図示の保持器によって転動自在に保持された、本発明に係る「転動体」の一例である。転動体200の外周面の一部は、軸20の外周面21及び外輪部100の内周面110と夫々潤滑剤30を介して接しており、これら接する部分は、本発明に係る「転動面」の一例となっている。
また、図1において、軸20は、矢線Cの方向に回動し、それに伴い、転動体200は夫々が矢線Dの方向に転動するように構成されている。尚、ここで、「転動する」とは、転動体200が球体であるため、本来3次元的な方向に転がることを表す趣旨であるが、本実施形態においては、説明の簡略化を図るため、矢線Dの方向に2次元的に回転することを指すものとする。
尚、本実施形態において、軸受10は、図1における上下方向に荷重が加わるように使用されており、軸受10は、相対的に小さい荷重が加わる領域である領域Aと、相対的に大きい荷重が加わる領域である領域Bとを有する。前述の窪み部300は領域Aに、窪み部310は領域Bに夫々形成されている。
次に、図2及び図3を参照して、窪み部300の詳細について説明する。ここに、図2は、外輪部100における内周面110の模式的斜視図であり、図3は、窪み部300の形成方法を示す模式図である。尚、窪み部310は、窪み部300と傾斜の方向のみが相違する構成となっており、図2及び図3において窪み部310の説明は省略するものとする。
図2において、窪み部300は、内周面110に互い違いに複数形成されている。窪み部300は、転動体200の転動を妨げないように、その形成位置において面出し処理が施されている。また、窪み部300は、転動体200における転動方向の一方端から他方端にかけて緩やかに傾斜するように窪んでいる。
図3において、窪み部300は、内周面110に対し、斜め方向から粒体40をブラストすることによって形成される。この粒体40は、窪み部300と比較して十分に小さい形状を有しているため、窪み部300を、図示する如く、比較的鋭角な形状に形成することが可能となっている。
次に、図4を参照して、窪み部300及び310の更なる詳細について説明する。ここに、図4は、領域A及び領域Bの略断面図である。尚、図4において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。また、図4において、外輪部100の内周面110は直線的に示されるが、実際には、転動体200の転動方向に沿った曲線状をなしている。
図4(a)には領域Aの様子が示される。領域Aにおいて、窪み部300は、転動体200の転動方向(矢線D)に沿って徐々に深さが深くなるように(即ち、転動方向に対し逆楔状に)形成されている。この窪み部300には潤滑剤30が貯留されている。一方、領域B(図4(b))において、窪み部310は、転動体200の転動方向に対して深さが徐々に浅くなるように(即ち、転動方向に対し楔状に)形成されている。尚、窪み部310にも、窪み部300と同様に潤滑剤30が貯留されている。
領域A及びBにおいて、窪み部300及び310は、夫々転動体200の転動面と接触(実際には潤滑剤30を介して接触)する面部分及びその近傍領域に形成されている。
<第1実施形態の作用>
次に、上記構成を有する第1実施形態の作用について説明する。
<第1実施形態の作用>
次に、上記構成を有する第1実施形態の作用について説明する。
<転動体の滑り>
始めに、図5を参照して、軸受10における転動体200の滑りについて説明する。ここに、図5は、転動体200における滑りの模式図である。尚、図5において、潤滑剤30は図示が省略されている。
始めに、図5を参照して、軸受10における転動体200の滑りについて説明する。ここに、図5は、転動体200における滑りの模式図である。尚、図5において、潤滑剤30は図示が省略されている。
図5において、転動体200は、軸20が矢線Cの方向に回動するのに伴って、軌道空間内を矢線Dの方向に転動している。しかしながら、転動体200を外周面21又は内周面110に押圧する力が不足すると、転動体200は転動しないまま、矢線Eの方向に滑ってしまうこととなる。本実施形態において、転動体200は、保持器によって保持されているため、このように滑りが生じた状態のまま、軌道空間内を公転し続けることは無いが、保持器などに設けられたクリアランスに相当する移動量の範囲内であれば、比較的簡単に自転(即ち、転動)せぬまま滑る(即ち、公転する)こととなる。また、このような移動範囲の限界において、転動体200は物理的には停止するが、軸20は回動を続けているのであり、相対的に転動体200には滑りが生じていることとなる。このように、本第1実施形態においては、軸20が回動しているにもかかわらず転動体200の転動が停止している状態を「転動体200に滑りが生じている」状態とする。
転動体200に滑りが生じた場合、軸20と転動体200との間には、転がり摩擦に替わって滑り摩擦が発生するため、軸20の円滑な回動が妨げられ、軸受20の性能が劣化する。既に述べたように、転動体の滑りは、外周面21又は内周面110への押圧力不足が主因となって生じるが、係る押圧力は、軸受20に加わる荷重と関係がある。即ち、加わる荷重が相対的に大きい領域よりも、小さい領域の方が転動体200の滑りが発生し易い。従って、転動体200の滑りは、軸受20における領域Aにおいて顕著に発生し易い。本第1実施形態においては、このような性能の劣化を、以下に説明する窪み部300の作用により防止している。
<窪み部300の作用>
次に、図6を参照して、窪み部300の作用について説明する。ここに、図6は、領域Aの略断面図である。尚、図6において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図6を参照して、窪み部300の作用について説明する。ここに、図6は、領域Aの略断面図である。尚、図6において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
図6において、転動体200に滑りが発生し、転動体200が実線で示される位置Gから、点線で示される位置G’まで移動したとする。この際、窪み部300に貯留されている潤滑剤30の圧力状態が変化する。具体的には、転動体200が位置Gから位置G’へ移動するに伴って、所謂「楔効果」と称される物理的効果が生じる。その結果、位置G’において、転動体200には、矢線F方向への圧力が印加される。矢線F方向とは、即ち、軸20(図6においては図示略)の方向であり、従って、転動体200を軸20の外周面21に押圧する力の不足が補われ、転動体200の転動が再開される。このように、第1実施形態に係る軸受10においては、楔効果が生じるように適宜形成された窪み部300の作用により、転動体200の滑りが防止され、軸20の円滑な回動が実現される。
<窪み部310の作用>
軸受10内部において、領域Bは相対的に荷重が大きい領域である。従って、基本的に転動体200の滑りは生じにくくなっている。但し、転動体200の動作上、転動しつつも若干の滑りが発生することはある。このような場合には、上述したような楔効果による圧力の発生は、逆に軸受20のフリクション増加を招くため好ましくない。無論、領域Bに何らの窪み部を形成しないことも考えられるが、本実施形態においては、領域Bに形成された窪み部310により、積極的に転動体200の転動状態を制御している。
軸受10内部において、領域Bは相対的に荷重が大きい領域である。従って、基本的に転動体200の滑りは生じにくくなっている。但し、転動体200の動作上、転動しつつも若干の滑りが発生することはある。このような場合には、上述したような楔効果による圧力の発生は、逆に軸受20のフリクション増加を招くため好ましくない。無論、領域Bに何らの窪み部を形成しないことも考えられるが、本実施形態においては、領域Bに形成された窪み部310により、積極的に転動体200の転動状態を制御している。
ここで、図7を参照して、窪み部310の作用について説明する。ここに、図7は、領域Bの略断面図である。尚、図7において、図6と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
図7において、転動体200が矢線E方向に滑り、位置Gから位置G’へ移動したとする。窪み部310は、転動体200の転動方向に沿って徐々に浅くなるように、即ち、滑りの方向に沿って徐々に深くなるように形成されているから、位置G’において潤滑剤30から受ける圧力は、何らの窪み部を形成しない場合と比較して緩和される。従って、転動体200の転動はスムーズになり、余分なフリクションの発生が抑止され、軸20の円滑な回動が実現される。
以上説明したように、本第1実施形態に係る軸受20によれば、外輪部100の内周面110に適宜形成された窪み部300及び310の作用によって、転動体200の転動状態を効果的に制御することが可能となっている。従って、軸20を円滑に回動させることが可能となっているのである。
尚、本発明に係る窪み部は、形成されない場合と比較して、軸20の回動が妨げられない限りにおいて、外輪部100の内周面110全域にわたって形成されていてもよい。
また、軸20が回動するのではなく、外輪部100が回動する(軸20が相対的に回動する)場合、内周面110との接触位置における転動体200の転動方向は、滑り方向と一致する。この場合であっても、窪み部300の効果は担保される。即ち、転動体200が滑り状態にある期間のうち、転動体200の公転が停止した時点からの期間において、外輪部100の回動に伴い窪み部300から絶えず楔効果が付与される。従って、この場合、窪み部310は不要であり、外周面110全面に窪み部300を形成するのが好ましい。
<第1変形例>
窪み部の深さは、上述の第1実施形態の如く一様とせず、外輪部100の内周面110の位置に応じて適宜変えられていてもよい。このような本発明の第1変形例について、図8を参照して説明する。ここに、図8は、本発明の第1変形例に係る窪み部の模式図である。尚、図8において、図6及び図7と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
窪み部の深さは、上述の第1実施形態の如く一様とせず、外輪部100の内周面110の位置に応じて適宜変えられていてもよい。このような本発明の第1変形例について、図8を参照して説明する。ここに、図8は、本発明の第1変形例に係る窪み部の模式図である。尚、図8において、図6及び図7と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
図8において、領域Aは荷重が相対的に大きい領域であり、従って、窪み部の最大深さが深い、即ち、窪み部の傾斜が大きい窪み部300a(窪み部300であってもよい)が形成される(図8(a))。また、領域Bは荷重が相対的に小さい領域であり、従って、窪み部を形成しないか、又は上述の第1実施形態と同様に傾斜の方向が窪み部300と反対である窪み部310が形成される(図8(c))。ここで、領域Aと領域Bとの中間の領域は、加わる荷重がこれら2領域の中間であると推察される。従って、窪み部300aよりも最大深さの浅い(傾斜が小さい)窪み部300bが形成される(図8(b))。このように、外輪部100に加わる荷重に応じて適宜窪み部の形状を変更することにより、一層効果的に軸20の回動を円滑にすることが可能となる。
<第2変形例>
本発明に係る窪み部の形状は、上述の第1実施形態のものに限定されない。例えば、図9に例示するような形状を採ることも可能である。ここに、図9は、外輪部100の内周面110の平面図である。
本発明に係る窪み部の形状は、上述の第1実施形態のものに限定されない。例えば、図9に例示するような形状を採ることも可能である。ここに、図9は、外輪部100の内周面110の平面図である。
図9において、内周面110には、窪み部320が形成される。窪み部320は、上述の窪み部300及び310と異なり、内周面110上で図示のように滴状の形状を有している。このような滴状の窪み部320であっても、上述した如き本発明の効果を享受することが可能である。また、窪み部320は、図3に例示する方法において、粒体40の形状が比較的に大きい場合であっても容易に形成が可能であり、その意味では有利である。
<第3変形例>
上述の第1実施形態において、軸受10は、窪み部300及び310が夫々外輪部100の内周面110に形成される構造を有するが、窪み部の形成基体は、外輪部100に限定されない。ここで、図10を参照して、このような場合について説明する。ここに、図10は、本発明の第3変形例に係る軸受11における転動体210の模式断面図である。尚、図10において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
<第3変形例>
上述の第1実施形態において、軸受10は、窪み部300及び310が夫々外輪部100の内周面110に形成される構造を有するが、窪み部の形成基体は、外輪部100に限定されない。ここで、図10を参照して、このような場合について説明する。ここに、図10は、本発明の第3変形例に係る軸受11における転動体210の模式断面図である。尚、図10において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
図10において、軸受11は、転動体200の代わりに転動体210を有し、外輪部100が窪み部300を有さない点で、軸受10と異なっている。領域Aにおいて、転動体210には、転動方向(矢線D)に沿って徐々に浅くなるような窪み部330が形成されている。転動体210に、矢線E方向の滑りが生じた場合、窪み部330の作用によって、外輪部100との摺動面において前述の楔効果が発生し、転動体210は軸20の方向へ押圧される。一方、転動体210における軸20との摺動面では、逆に図7に例示したような圧力緩和作用が生じることとなるが、この圧力緩和作用は、転動体210を積極的に何らかの方向へ押圧するものではないため、外輪部100との摺動面において発生する楔効果が支配的となり、転動体210は軸20に押圧され、滑りが防止される。
<第2実施形態>
上述の第1実施形態においては、転がり軸受によって軸の円滑な回動を実現したが、例えば、本発明の窪み部は、転がり軸受によって回動自在に支持される軸そのものに形成されていてもよい。ここで、図11を参照して、このような本発明の第2実施形態について説明する。ここに、図11は、転がり軸受システム12(以下、適宜「軸受12」と称する)の模式図である。尚、図11において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。軸受12は、本発明に係る転がり軸受システムの一例である。
上述の第1実施形態においては、転がり軸受によって軸の円滑な回動を実現したが、例えば、本発明の窪み部は、転がり軸受によって回動自在に支持される軸そのものに形成されていてもよい。ここで、図11を参照して、このような本発明の第2実施形態について説明する。ここに、図11は、転がり軸受システム12(以下、適宜「軸受12」と称する)の模式図である。尚、図11において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。軸受12は、本発明に係る転がり軸受システムの一例である。
図11において、軸受12は、窪み部340が形成された軸22(即ち、本発明に係る「転がり軸受用の軸部」の一例)を有し、外輪部110が窪み部300及び310を有さない点において軸受10と相違している。
軸22には、軸22の回動方向(矢線C)に沿って徐々に深くなるように窪み部340が形成されている。このような軸22が回動中に、転動体200に滑りが生じ、転動体200が物理的に停止すると、転動体200は相対的に、矢線Eとは正反対の方向に移動しているのと等価な状態となる。従って、窪み部340によって、楔効果が生じ、転動体200は、外輪部100の方向に押圧され、転動を再開する。従って、軸22は円滑に回動することが可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う転がり軸受、転がり軸受システム及び転がり軸受用の軸部もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10…転がり軸受、11…転がり軸受、12…転がり軸受システム、20…軸、21…外周面、22…軸、30…潤滑剤、40…粒体、100…外輪部、110…内周面、200…転動体、210…転動体、300…窪み部、310…窪み部、320…窪み部、330…窪み部、340…窪み部。
Claims (7)
- 軸部を回動自在に支持するための転がり軸受であって、
前記軸部の外周面に空間を隔てて対面する内周面を有する外輪部と、
前記空間内に転動自在に夫々保持されており、前記外周面及び前記内周面に潤滑剤を介して接触する転動面を夫々有する複数の転動体と
を具備し、
前記複数の転動体のうち少なくとも一つにおける前記転動面及び前記内周面のうち少なくとも一方に、深さが前記転動体の転動方向に沿って徐々に夫々変化する複数の窪み部が形成されている
ことを特徴とする転がり軸受。 - 前記複数の窪み部は、前記内周面に形成されており、前記複数の窪み部のうち少なくとも一部は、前記外輪部に加わる荷重に応じて相互に異なる形状を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。 - 前記複数の窪み部は、前記内周面のうち、前記外輪部に加わる荷重が相対的に小さい面部分に、前記深さが前記転動方向に沿って徐々に夫々深くなるように形成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の転がり軸受。 - 前記複数の窪み部は、前記内周面のうち、前記外輪部に加わる荷重が相対的に大きい面部分に、前記深さが前記転動方向に沿って徐々に夫々浅くなるように形成されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の転がり軸受。 - 前記複数の窪み部は、前記複数の転動体のうち、加わる荷重が相対的に小さい転動体における前記転動面に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。 - 軸部と、該軸部を回動自在に支持するための転がり軸受とを備えた転がり軸受システムであって、
前記転がり軸受は、(i)前記軸部の外周面に空間を隔てて対面する内周面を有する外輪部と、(ii)前記空間内に転動自在に夫々保持されており、前記外周面及び前記内周面に潤滑剤を介して接触する転動面を夫々有する複数の転動体とを具備し、
前記軸部の外周面に、深さが前記軸部の回動方向に沿って徐々に夫々深くなる複数の窪み部が形成されている
ことを特徴とする転がり軸受システム。 - 転がり軸受により回動自在に支持される軸部であって、
前記転がり軸受は、(i)前記軸部の外周面に空間を隔てて対面する内周面を有する外輪部と、(ii)前記空間内に転動自在に夫々保持されており、前記外周面及び前記内周面に潤滑剤を介して接触する転動面を夫々有する複数の転動体とを具備し、
前記軸部の外周面に、深さが前記軸部の回動方向に沿って徐々に夫々深くなる複数の窪み部が形成されている
ことを特徴とする転がり軸受用の軸部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004296194A JP2006105361A (ja) | 2004-10-08 | 2004-10-08 | 転がり軸受、転がり軸受システム及び転がり軸受用の軸部 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
ID=36375336
Family Applications (1)
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JP2004296194A Pending JP2006105361A (ja) | 2004-10-08 | 2004-10-08 | 転がり軸受、転がり軸受システム及び転がり軸受用の軸部 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006105361A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008069133A1 (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-12 | Ntn Corporation | 転がり部材及び転がり接触面の表面加工方法 |
CN105408645A (zh) * | 2013-08-12 | 2016-03-16 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 无滑动的滚动轴承 |
-
2004
- 2004-10-08 JP JP2004296194A patent/JP2006105361A/ja active Pending
Cited By (3)
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WO2008069133A1 (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-12 | Ntn Corporation | 転がり部材及び転がり接触面の表面加工方法 |
CN105408645A (zh) * | 2013-08-12 | 2016-03-16 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 无滑动的滚动轴承 |
CN105408645B (zh) * | 2013-08-12 | 2018-06-19 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 无滑动的滚动轴承 |
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