JP2006105016A - 車両用始動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スタータリレー1とインヒビットリレー2を直列に接続し、それぞれをメインCPU10、サブCPU20によって制御することにより、一方のリレーにON側固定故障が発生したとしても、他方のリレーをOFFにすることにより、スタータモータ31の連続通電状態を防ぐことができる。また、サブCPU20の異常時にはウォッチドッグタイマ22によってリセット処理を行うとともに許可回路8によってインヒビットリレー予備駆動回路7の駆動を許可することにより、メインCPU10はインヒビットリレー予備駆動回路7を制御してインヒビットリレー2を駆動させることができる。これによりサブCPU20の異常時にも、スタータモータ31を始動することができる。
【選択図】 図1
Description
これはスイッチングデバイスのオンオフをCPUによって制御するものであり、一例としては、プッシュボタンによりエンジンの始動を行うプッシュエンジンスタートシステムがある。キースイッチのように乗員が直接スイッチを捻ることにより接点を導通させるものと違って、スイッチングデバイスを使用する場合には、スイッチングデバイスの接点の固定故障を考慮する必要がある。特に、キースイッチでは起こらないON側固定については、スイッチングデバイスを通じて電力が供給される側(スタータモータ側)に与える影響を考慮しなければならない。
これは、リレー、リレー駆動回路、CPUで構成される制御回路を2つ用いてそれぞれのリレーを直列に接続したものであり、2つのCPUによってそれぞれ別々のリレーを制御するため、一方の系のリレーがON側固定の故障を起こしたとしても、他方のリレーをOFF側に作動させることにより、スタータモータが連続通電状態になってしまうことを防止しようとしていた。
図1に、本実施例の全体構成を示す。
エンジンを始動するためのスタータモータ31が、マグネットクラッチ32を介してバッテリ3に接続される。
またバッテリ3に、スタータリレー1およびインヒビットリレー2が直列に接続される。
スタータリレー1およびインヒビットリレー2がON状態のときに、バッテリ3の電力がマグネットクラッチ32に印加され、マグネットクラッチ32がON状態となることによってバッテリ3の電力がスタータモータ31に供給される。
スタータリレー1は、メインCPU10によって制御されるスタータリレー駆動回路5によって、リレー駆動用電源回路4からの電力の供給または遮断が制御される。
インヒビットリレー2は、サブCPU20によって制御されるインヒビットリレー駆動回路6によって、リレー駆動用電源回路4からの電力の供給または遮断が制御される。
なおスタータリレー駆動回路5およびインヒビットリレー駆動回路6はスイッチング素子(本実施例においてはFET)によって構成される。
メインCPU10およびサブCPU20には、それぞれメイン側通信部11およびサブ側通信部21を備えている。メイン側通信部11とサブ側通信部21とが通信線15によって接続されていることにより、メインCPU10とサブCPU20とがメイン側通信部11、サブ側通信部21、通信線15を通じて通信を行うことができる。
サブCPU20には、インヒビットリレー予備駆動回路7の作動を許可するかどうかの制御を行う許可回路8が接続されている。
なおインヒビットリレー予備駆動回路7および許可回路8はスイッチング素子(本実施例においてはFET)によって構成される。
よって許可回路8はドレイン端子とソース端子とが導通状態となることにより、インヒビットリレー予備駆動回路7のゲート端子が接地されてゼロ電位となり、メインCPU10からの信号にかかわらずインヒビットリレー予備駆動回路7のドレイン端子とソース端子間は遮断状態となる。
また逆に、サブCPU20が許可回路8に対してLレベル信号を出力すると、許可回路8のドレイン端子とソース端子とが遮断状態となり、インヒビットリレー予備駆動回路7はメインCPU10からの信号によってドレイン端子とソース端子との導通または遮断が制御される。
このように、許可回路8によってインヒビットリレー予備駆動回路7の動作を許可または不許可とすることができる。
ウォッチドッグタイマ22は、サブCPU20から出力されるP−RUN信号(サブCPU20が作動しているかどうかを示す信号)を監視し、異常時にはサブCPU20へRESET信号を出力して、サブCPU20にリセット処理を行わせる。
サブCPU20はRESET信号を受信すると、自身のリセットを行う。
サブCPU20は、自身のリセット中は許可回路8に対してLレベル信号を出力する。これにより許可回路8は、メインCPU10によるインヒビットリレー予備駆動回路7の動作を許可する。
スタータモータ31の始動制御はメインCPU10によって行われ、たとえば図示しない始動ボタンが押されるなど始動許可条件が成立した場合に、メインCPU10はスタータリレー駆動回路5によってスタータリレー1をON状態にする。同時にメインCPU10は、サブCPU20にも通信によってインヒビットリレー2のON指令を出力し、サブCPU20はON指令を受けると、インヒビットリレー駆動回路6によってインヒビットリレー2をON状態にする。
なおサブCPU20は、メインCPU10との通信が成立しない場合にはインヒビットリレー2をOFF状態にする。
このとき、サブCPU20は許可回路8にHレベル信号を出力することにより、インヒビットリレー予備駆動回路7はメインCPU10からの制御を受け付けない不許可状態となっている。
スタータモータ31の停止時も同様に、メインCPU10によってスタータリレー1をOFFに制御すると同時に、サブCPU20へもOFF指令を出力し、サブCPU20がインヒビットリレー2をOFF状態にする。
もちろん、サブCPU20が正常である限り、インヒビットリレー予備駆動回路7は不許可状態となっているので、メインCPU10がインヒビットリレー2をON状態にすることは不可能である。
また特にサブCPU20の異常時には、ウォッチドッグタイマ22によってサブCPU20のリセット処理が行われる。このリセット処理時には許可回路8が許可状態となることによりインヒビットリレー予備駆動回路7の作動が許可される。
このように、サブCPU20が異常である場合にも、メインCPU10からスタータモータ31を始動させることができる。
また、サブCPU20の異常時にはウォッチドッグタイマ22によってリセット処理を行うとともに許可回路8によってインヒビットリレー予備駆動回路7の駆動を許可するので、メインCPU10はインヒビットリレー予備駆動回路7を制御することによってインヒビットリレー2を駆動することができる。
これによりサブCPU20の異常時にも、メインCPU10がスタータリレー1とインヒビットリレー2の双方の制御を行い、スタータモータ31を始動することができる。
2 インヒビットリレー (第二のスイッチングデバイス)
3 バッテリ
4 リレー駆動用電源回路
5 スタータリレー駆動回路 (第一の駆動手段)
6 インヒビットリレー駆動回路 (第二の駆動手段)
7 インヒビットリレー予備駆動回路 (第三の駆動手段)
8 許可回路 (許可手段)
10 メインCPU (第一の処理部)
11 メイン側通信部 (通信手段)
15 通信線 (通信手段)
20 サブCPU (第二の処理部)
21 サブ側通信部 (通信手段)
22 ウォッチドッグタイマ (監視手段)
31 スタータモータ
32 マグネットクラッチ
Claims (6)
- 直列に接続された第一のスイッチングデバイスおよび第二のスイッチングデバイスと、前記第一のスイッチングデバイスを駆動する第一の駆動手段および前記第二のスイッチングデバイスを駆動する第二の駆動手段と、前記第一の駆動手段を制御する第一の処理部および第二の駆動手段を制御する第二の処理部とより構成され、前記第一のスイッチングデバイスおよび前記第二のスイッチングデバイスを駆動することによってスタータモータへの電力の供給または遮断を行う車両用始動制御装置において、
前記第一の処理部によって制御され、前記第二のスイッチングデバイスを駆動する第三の駆動手段とを備え、
前記第二の処理部の異常時に前記第一の処理部は、前記第一の駆動部および前記第三の駆動部を制御することによって前記第一のスイッチングデバイスおよび前記第二のスイッチングデバイスの双方を制御可能としたことを特徴とする車両用始動制御装置。 - 前記第二の処理部の異常時に、前記第三の駆動部の駆動を許可する許可手段と、
前記第二の処理部の異常時に、該第二の処理部のリセット処理を行う監視手段と、
前記第一の処理部が、前記第二の処理部のリセット処理中であるかどうかを確認可能な通信手段とを備え、
前記第二の処理部の異常時には、前記監視手段によってリセット処理が行われるとともに前記許可手段によって前記第三の駆動部の駆動が許可され、
前記第一の処理部は、前記通信手段を通じて前記第二の処理部がリセット処理中であることを確認すると、前記第三の駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用始動制御装置。 - 前記第一のスイッチングデバイスおよび第二のスイッチングデバイスは、リレーによって構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用始動制御装置。
- 前記第一の駆動手段、第二の駆動手段、第三の駆動手段および許可手段は、スイッチング素子によって構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の車両用始動制御装置。
- 前記監視手段は、ウォッチドッグタイマによって構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の車両用始動制御装置。
- 第一の駆動手段を介して第一の処理部によって駆動される第一のスイッチングデバイスと、第二の駆動手段を介して第二の処理部によって駆動される第二のスイッチングデバイスとを順次経てスタータモータへ電力を供給し、
前記第二の処理部の異常時に、前記第一の処理部は第三の駆動手段によって前記第二のスイッチングデバイスを駆動することにより、前記第一のスイッチングデバイスおよび第二のスイッチングデバイスの双方を制御可能としたことを特徴とする車両用始動制御方法。
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JP2004292294A JP2006105016A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 車両用始動制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
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