JP2006104402A - 含酸素有機アルミニウム化合物およびこれを用いたオレフィン類重合触媒ならびにこの触媒を用いたポリオレフィン製造方法。 - Google Patents

含酸素有機アルミニウム化合物およびこれを用いたオレフィン類重合触媒ならびにこの触媒を用いたポリオレフィン製造方法。 Download PDF

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稔 寺野
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、高温で使用することのできる新規含酸素有機アルミニウム化合物およびこれを用いたオレフィン類重合触媒ならびにこの触媒を用いたポリオレフィン製造方法を提供することにある。
【解決手段】 トリアルキルアルミニウムと水とを反応させることにより得られる含酸素有機アルミニウム化合物をマグネシウム、チタンおよびハロゲンを含有する固体触媒成分と組み合わせて用いることを特徴とする触媒および該触媒を用いる効率的なオレフィン類の高温重合。

Description

本発明は、新規含酸素有機アルミニウム化合物およびこれを用いたオレフィン類重合触媒ならびにこの触媒を用いたポリオレフィン製造方法に関するものである。
従来、エチレンやプロピレンなどのオレフィン類の重合においては、マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与性化合物を含有する固体触媒成分と助触媒として有機アルミニウム化合物を組み合わせた触媒が用いられている。
たとえば、特許文献1(特開昭63−3010号公報)においては、ジアルコキシマグネシウム、芳香族ジカルボン酸ジエステル、芳香族炭化水素化合物およびチタンハロゲン化物を接触して得られた生成物を、粉末状態で加熱処理することにより調製した固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物および有機ケイ素化合物よりなるプロピレン重合用触媒とプロピレンの重合方法が提案されているが、有機アルミニウム化合物については特に検討は行なわれていない。
また、オレフィン重合は発熱反応であるため、より高温で重合が可能であることが好ましいが、従来の有機アルミニウム化合物を用いた触媒は高温では触媒性能が低下するため実用上70℃程度までの温度で重合を行なっていた。
特開昭 63−3010 号公報
本発明の目的は、高温で使用することのできる新規含酸素有機アルミニウム化合物およびこれを用いたオレフィン類重合触媒ならびにこの触媒を用いたポリオレフィン製造方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、トリアルキルアルミニウムと水とを反応させることにより得られる含酸素有機アルミニウム化合物とマグネシウム、チタンおよびハロゲンを含有する固体触媒成分とからなる触媒を用いることによりポリオレフィンを高温で効率よく製造することが出来ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明の新規含酸素有機アルミニウム化合物およびこれを用いたオレフィン類重合触媒ならびにこの触媒を用いたポリオレフィン製造方法を用いることにより高温でオレフィン類を効率よく重合することが可能となり、ポリオレフィンをより低コストで製造することが可能となった。
本発明の新規含酸素有機アルミニウム化合物は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基などを含有するトリアルキルアルミニウム化合物と水との反応により得られるが、この際炭素数2以上のアルキル基を含有するトリアルキルアルミニウム化合物を用いるのが好ましい。
また、マグネシウム、チタンおよびハロゲンを含有する固体触媒成分は従来知られている各種方法により調製することができる。
本発明のオレフィン類重合触媒を形成する際には必要に応じて、エステル、エーテル、有機ケイ素化合物などを用いることができる。
本発明において重合されるオレフィン類は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘキサン等であり、これらのオレフィン類は1種あるいは2種以上併用することが出来る。
各成分の使用量比は、本発明の効果に影響を及ぼすことのない限り任意であり、特に限定されるものではない。
本発明における重合は、有機溶媒の存在下でも不存在下でも行う事ができ、また、オレフィン類は、気体および液体のいずれの状態でも重合に用いることができる。また、連続重合法、バッチ式重合法のいずれも可能である。更に、重合反応を1段で行っても良いし、2段以上の多段で行ってもよい。
本発明における重合温度については特に限定するものではないが、通常70℃以上、好ましくは90℃以上の高温で行なうことができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
<含酸素有機アルミニウム化合物の合成>
内容積200mlのフラスコに、−78℃で0.05モルのトリエチルアルミニウム(AlEt3)を含むトルエン50mlを装入し、撹拌しつつAl/H2Oモル比が、2/1(A)、3/2(B)、5/4(C)、10/9(D)、となるようにゆっくり水を加え、室温まで昇温して2時間反応させた。
<重合>
窒素ガスで完全に置換された内容積500mlの攪拌機付オートクレーブにn−オクタン200mlを装入し、有機アルミニウム化合物、触媒(SINOPEC社製、DQ触媒)、ジフェニルジメトキシシランを Al/Ti = 200, Si/Ti=10となるように加えて圧力0.4MP、温度70〜100℃で1時間、重合を行なった。得られたポリマーについて、触媒活性、立体規則性(沸騰ヘプタン不溶部、I.I.)、分子量(Mn)、分子量分布(PDI)、融点(Tm)を測定した。その結果を表1に記載する。
Figure 2006104402
以上の結果から、本発明の新規含酸素有機アルミニウム化合物を用いた触媒により、オレフィン類の高温重合がより効率的に行なわれるようになった。
本発明の触媒成分及び重合触媒を調製する工程を示すフローチャート図である。

Claims (5)

  1. トリアルキルアルミニウムと水とを反応させることにより得られる含酸素有機アルミニウム化合物。
  2. トリアルキルアルミニウムと水とを反応させることにより得られる含酸素有機アルミニウム化合物とマグネシウム、チタンおよびハロゲンを含有する固体触媒成分とからなるオレフィン類重合用触媒。
  3. トリアルキルアルミニウムと水とを反応させることにより得られる含酸素有機アルミニウム化合物とマグネシウム、チタンおよびハロゲンを含有する固体触媒成分とからなる触媒を用いることを特徴とするポリオレフィンの製造方法。
  4. トリアルキルアルミニウムと水とを反応させることにより得られる含酸素有機アルミニウム化合物とマグネシウム、チタンおよびハロゲンを含有する固体触媒成分とからなるオレフィン類の高温重合用触媒。
  5. トリアルキルアルミニウムと水とを反応させることにより得られる含酸素有機アルミニウム化合物とマグネシウム、チタンおよびハロゲンを含有する固体触媒成分とからなる触媒を用いて高温で重合することを特徴とするポリオレフィンの製造方法。
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