JP2006104386A - ガスハイドレート製造装置 - Google Patents

ガスハイドレート製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006104386A
JP2006104386A JP2004295060A JP2004295060A JP2006104386A JP 2006104386 A JP2006104386 A JP 2006104386A JP 2004295060 A JP2004295060 A JP 2004295060A JP 2004295060 A JP2004295060 A JP 2004295060A JP 2006104386 A JP2006104386 A JP 2006104386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas hydrate
draining
tower body
cylindrical
dehydrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004295060A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Arai
新井  敬
Tetsuo Murayama
哲郎 村山
Seiji Horiguchi
清司 堀口
Toshio Yamaki
俊男 八巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2004295060A priority Critical patent/JP2006104386A/ja
Publication of JP2006104386A publication Critical patent/JP2006104386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】水切り部の構造を適正化することにより、脱水器の運転を一定の脱水率で安定して運転可能とする。
【解決手段】原料ガスgと原料水wとを反応させてガスハイドレートhを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器12によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造する。前記脱水器12を、筒状の第1塔体21と、該第1塔体の上部に設けた水切り部22と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部23と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体24により形成する。前記水切り部22に無数の貫通孔19又はスリット40を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置に関するものである。
現在、メタンなどの炭化水素を主成分とする天然ガスを貯蔵および輸送する方法として、ガス田から天然ガスを採取した後、液化温度まで冷却し、液化天然ガス(LNG)とした状態で貯蔵および輸送する方法が一般的である。
しかし、例えば、LNGの主成分であるメタンの場合、液化させるには、−162℃といった極低温条件が必要であり、こうした条件を維持しながら貯蔵および輸送するには、専用の貯蔵装置やLNG輸送船といった専用の輸送手段が必要となる。
こうした装置などの製造および維持・管理には、非常に高いコストを要するため、上記方法に代わる低コストの貯蔵および輸送する方法が鋭意研究されてきた。
こうした研究の結果、天然ガスを水と水和させて氷の結晶状の水和物、すなわち、天然ガスハイドレートを生成し、この結晶状のまま貯蔵あるいは輸送するという方法が見出され、近年、特に、有望視されている。
この方法では、LNGを取り扱う場合のような極低温条件は必要ではない。また、結晶状とするため、その取り扱いも比較的容易である。
このため、既存の冷凍装置あるいは既存のコンテナ船を、若干、改良したものを貯蔵装置あるいは輸送手段として利用可能である。
従って、LNGを取り扱う場合に比較して大幅な低コスト化が図れるものとして期待がよせられている。
この天然ガスハイドレートは、包接化合物の一種であって、複数の水分子により形成された立体かご型の包接格子の中に天然ガスの各成分を構成する分子、すなわち、メタン(CH4 )、エタン(C2 6 )、プロパン(C3 8 )などが入り込んで包接された結晶構造を有するものである。
立体かご型の包接格子に包接された天然ガス構成分子どうしの分子間距離は、天然ガスが高圧充填された場合のガスボンベ中における分子間距離よりも短くなる。これは、天然ガスが緊密充填された結晶を生成することを意味しており、例えば、メタンの水和物が安定する条件下、すなわち、−80℃、大気圧(1kg/cm2 )においては、気体状態に比較して約1/170の体積とすることができる。
このように、天然ガスハイドレートは、比較的容易に得られる温度および圧力条件下において、製造可能で、かつ、安定した保存が可能なものである。
上記の方法において、ガス田から採取した天然ガスは、酸性ガス除去工程において二酸化炭素(CO2 )や硫化水素(H2 S)などの酸性ガスが除去され、一旦、ガス貯蔵部に貯蔵され、この後、生成工程にて水和される。
この天然ガスハイドレートは、水が混在するスラリー状であり、続く脱水工程において、混在している未反応の水が除去され、更に、冷却工程および減圧工程を経てコンテナなどの容器に封入され、貯蔵装置内において所定の温度、圧力に調整された状態で貯蔵される。
ところで、上述した従来の天然ガスハイドレート生成方法では、下記のような問題を有している。
すなわち、天然ガスハイドレートの生成プラントでは、生成直後の天然ガスハイドレートが多量の水を含んだスラリー状であるため、この天然ガスハイドレートを、そのまま、あるいは冷凍して貯蔵および輸送すれば、水(氷)の分だけ、貯蔵や輸送にかかるコストが膨大なものになってしまう。
そこで、含水率の低いパサパサな状態の天然ガスハイドレートを生成して、その貯蔵や輸送にかかるコストを低減することを目的として、スラリー状の天然ガスハイドレートを横型のスクリュープレス型脱水装置を用いて強制的に脱水する天然ガスハイドレートの生成方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−105362号公報(第7−10頁、図2)
このスクリュープレス型脱水装置は、メッシュ加工した内壁と、この内壁の外側にあって外殻を構成する筒体との二重構造になっており、前記内壁内に設置したスクリュー軸によってスラリー状の天然ガスハイドレートを強制的に前進させることによって内壁に加工したメッシュから水を除去するようにしているため、脱水(濃縮)中に天然ガスハイドレートの多くが水と一緒に内壁のメッシュ孔をすり抜け、天然ガスハイドレートの回収率が低下するという問題がある。また、スクリュー軸を高トルクで回転させるための動力費がかかるという問題がある。更に、内部が高圧の状態で高トルクを発生させるため、設備全体が過重になる。加えて、スクリュー軸を高圧から大気圧にシールする必要がある。
このような問題を無くすために、本発明者らは、従来のような強制脱水ではなく、重力を利用した天然ガスハイドレートスラリーの脱水方法を提案した。すなわち、図5および図6に示すように、塔体2の略中間部に、所定の開口を有する平織りの金網4と、この金網4を支持するための多孔板6を円筒状に形成した水切り部3を設けた脱水器1を用いて天然ガスハイドレートスラリーsを脱水するものである。
天然ガスハイドレートスラリーsを脱水器1の塔体2の下部に供給すると、天然ガスハイドレートスラリーsは、塔体2内を上方に向かって流れる。そして、水切り部3に達すると、天然ガスハイドレートに同伴している水wが水切り部3の金網4の網目を通過して塔体2の外部に流出するので、天然ガスハイドレートスラリーsの脱水が行われる。
しかし、天然ガスハイドレートの粒径は、約0.01〜0.1mmであり、非常に小さいので、水切り部3の金網部分が天然ガスハイドレート層の抵抗となり、脱水器1に天然ガスハイドレートスラリーsを搬送するスラリーポンプ5の吐出圧力が増大したり、固体状の天然ガスハイドレートによって脱水器1が閉塞したり、或いは、液面(水位)が上昇して脱水不良になるなどの問題が発生して一定の脱水率を維持したまま安定した運転ができなくなることがあった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、水切り部の構造を適正化することにより、脱水器の運転を一定の脱水率で安定して運転可能とするガスハイドレート製造装置を提供することある。
上記の課題を解決するため、本発明は、次のように構成されている。
請求項1に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数の貫通孔又はスリットを設けたことを特徴とするガスハイドレート製造装置である。
請求項2に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に下方から上方に向かって連続的又は段階的に孔径が大きくなる無数の貫通孔を設けたことを特徴とするガスハイドレート製造装置である。
請求項3に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、前記貫通孔を、千鳥状又は碁盤の目状に配置することを特徴とする請求項2記載のガスハイドレート製造装置である。
請求項4に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、前記貫通孔の最小孔径を0.1〜5mm、前記貫通孔の最大孔径を0.5〜10.0mmとすることを特徴とする請求項2又は3記載のガスハイドレート製造装置である。
請求項5に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数の貫通孔を設け、かつ、前記貫通孔を、その出口が入り口よりも下方になるように傾斜させることを特徴とするガスハイドレート製造装置である。
請求項6に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、前記貫通孔を、千鳥状又は碁盤の目状に配置することを特徴とする請求項5記載のガスハイドレート製造装置である。
請求項7に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、前記貫通孔の孔径を0.1〜10.0mmとすることを特徴とする請求項5又は6記載のガスハイドレート製造装置である。
請求項8に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数のスリットを設けたことを特徴とするガスハイドレート製造装置である。
請求項9に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、前記筒体を、横断面がくさび型の線状体を所定の間隔を空けて周方向に多数並べて形成することを特徴とする請求項8記載のガスハイドレート製造装置である。
請求項10に記載の発明に係るガスハイドレート製造装置は、各線状体の幅又は各スリット間の間隔を1.0〜5.0mm、各線状体間の間隔又は各スリットの幅を0.1〜5.0mmとすることを特徴とする請求項8又は9記載のガスハイドレート製造装置である。
上記のように、請求項1に記載の発明は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数の貫通孔又はスリットを設けたので、水切り部におけるガスハイドレートスラリー移動抵抗を、水切り部に金網を用いていた従来よりも低減することができた。
従って、脱水器にガスハイドレートスラリーを送出するスラリーポンプを、流量一定、吐出圧一定の安定した運転で運転することが可能となった。また、ガスハイドレート層の移動速度が一定となるため、脱水器の安定した運転が可能となった。また、ガスハイドレート層の円滑な移動により、一定の脱水率が得られるため、脱水器の次工程に一定品質、一定量のガスハイドレートの供給が可能となった。
請求項2に記載の発明は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に下方から上方に向かって連続的又は段階的に孔径が大きくなる無数の貫通孔を設けたので、水切り部におけるガスハイドレートスラリー移動抵抗を、水切り部に金網を用いていた従来よりも大幅に低減することができた。
従って、脱水器にガスハイドレートスラリーを送出するスラリーポンプを、流量一定、吐出圧一定の安定した運転で運転することが可能となった。また、ガスハイドレート層の移動速度が一定となるため、脱水器の安定した運転が可能となった。また、ガスハイドレート層の円滑な移動により、一定の脱水率が得られるため、脱水器の次工程に一定品質、一定量のガスハイドレートの供給が可能となった。
請求項5に記載の発明は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数の貫通孔を設け、かつ、前記貫通孔を、その出口が入り口よりも下方になるように傾斜させたので、脱水がより円滑に行われ、水切り部におけるガスハイドレートスラリー移動抵抗を、水切り部に金網を用いていた従来よりも大幅に低減することができた。
従って、脱水器にガスハイドレートスラリーを送出するスラリーポンプを、流量一定、吐出圧一定の安定した運転で運転することが可能となった。また、ガスハイドレート層の移動速度が一定となるため、脱水器の安定した運転が可能となった。また、ガスハイドレート層の円滑な移動により、一定の脱水率が得られるため、脱水器の次工程に一定品質、一定量のガスハイドレートの供給が可能となった。
請求項8に記載の発明は、原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数のスリットを設けたので、水切り部におけるガスハイドレートスラリー移動抵抗を、水切り部に金網を用いていた従来よりも大幅に低減することができた。
従って、脱水器にガスハイドレートスラリーを送出するスラリーポンプを、流量一定、吐出圧一定の安定した運転で運転することが可能となった。また、ガスハイドレート層の移動速度が一定となるため、脱水器の安定した運転が可能となった。また、ガスハイドレート層の円滑な移動により、一定の脱水率が得られるため、脱水器の次工程に一定品質、一定量のガスハイドレートの供給が可能となった。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1において、符号11は、天然ガスハイドレート生成器(以下、ガスハイドレート生成器と称する。)、12は、ガスハイドレート生成器11で生成されたスラリー状の天然ガスハイドレート(以下、ガスハイドレートと称する。)を脱水する縦型移動層式の脱水器、13は、脱水器12でほぼ脱水されたガスハイドレートを次工程(図示せず)に横移送するガスハイドレート搬送装置である。
ガスハイドレート生成器11は、耐圧容器14と、天然ガスを微細な気泡状に噴出するガス噴出ノズル15と、耐圧容器14内の被処理物、つまり、天然ガスgや水w、更には、ガスハイドレートなどを攪拌する攪拌機16と、反応熱除去用伝熱部17とを備えている。
縦型移動層式の脱水器12は、円筒状の第1塔体21と、該第1塔体21の上部に設けられ、かつ、無数の微細な孔を持つ筒状の水切り部22と、該水切り部22の外側に設けたジャケット状の脱水集合部23と、前記水切り部22の上部に設けた筒状の第2塔体24により形成されている。
脱水集合部23の底部23aは、水切り部22の下端部22aより高さHだけ下方に下げ、水切り部22で脱水された水(未反応水)を貯留するようになっている。
水切り部22は、図2に示すように、凹凸の無い平滑な内面を持つ筒体18によって形成すると共に、筒体18に貫通孔19を碁盤の目状に設けている。この場合、筒体18は、上下2つのゾーンに分割され、下方のゾーンxには、ガスハイドレートの粒径を考慮して孔径が0.1〜5.0mmの貫通孔19aを設け、上方のゾーンyには、それよりも孔径が多少大きい、孔径が0.5〜10.0mmの貫通孔19bを設け、脱水によって次第に含水率が低下するガスハイドレートの移動摩擦を略一定に保持するようにしている。
ここで、貫通孔19を設けるゾーン数は、上記のような2ゾーンに限らず、それ以上のゾーン数とすることができる。また、ゾーンによって貫通孔19の孔径を変化させるのではなく、筒体18の下方から上方に向かって貫通孔19の孔径を連続的に拡大させるようにしてもよい。
また、貫通孔19の配置は、碁盤の目状のほか、例えば、千鳥状に配置することができる。また、下方ゾーンxの貫通孔19aのピッチは、1.0〜10.0mm程度が好ましく、上方ゾーンyの貫通孔19bのピッチは、2.0〜20.0mm程度が好ましい。
ガスハイドレート搬送装置13は、円筒形の横型の筒体31と、軸体32の側面に螺旋状の突条部33を有するスクリュー状の移送体34により形成され、モーター35によって軸体32を回転するようになっている。
図中、符号37は原料水供給ポンプ、38は原料ガス(天然ガス)供給ポンプ、39は循環ガスブロワ、40は循環水ポンプ、41は循環水冷却器を示している。
次に、上記ガスハイドレート製造装置の作用について説明する。
原料水供給ポンプ37によって耐圧容器14内に供給された原料水(水)wは、反応熱除去用伝熱部17に供給される冷媒rによって所定の温度(例えば、1〜3℃)に冷却される。
続いて、攪拌機16を駆動して耐圧容器14内の原料水wを攪拌しながら、原料ガス供給ポンプ38によって所定圧(例えば、5MPa)の原料ガス(天然ガス)gを供給すると、天然ガスgは、ガス噴出ノズル15から微細な気泡となって立ち上り、水面に到達する間に水wと反応して固体状のガスハイドレートとなる。
耐圧容器14内のガスハイドレートは、水面下にあってスラリー状を呈しているので(この時のガスハイドレートの濃度は、約20%である。)、スラリーポンプ5によって縦型移動層式の脱水器12に供給する。縦型移動層式の脱水器12の第1塔体21の底部21aに供給されたガスハイドレートスラリーsは、第1塔体21内を上昇し、水切り部22を形成している筒体18の貫通孔19aおよび19bから水wのみが流出する。
水切り部22から水wが流出すると、ガスハイドレートhが塔上部に残る。ガスハイドレートhは、水切り部22の部分にも蓄積され、ガスハイドレート層dを形成する。そして、水(ガスハイドレートに同伴した水。)wがガスハイドレート層dを通過する際に、ガスハイドレート層dを上方に押し上げることから、脱液したガスハイドレート層dを塔頂部(第2塔部24)から連続的に取り出すことができる。この時のガスハイドレートの濃度は、約50%である。
第2塔部24に達したガスハイドレートhは、ガスハイドレート移送装置13のスクリュー状の移送体34によって図示しない次工程に連続的に移送される。
ジャケット状の脱水集合部23で分離された未反応の水wは、循環水ポンプ40によって耐圧容器14に戻される。その際、戻り水wは、循環水冷却器41によって所定の温度に冷却される。
以上の説明では、水切り部22における貫通孔19の孔径を変化させる場合について説明したが、水切り部22の貫通孔19を、図3に示すように、その出口19Aが入り口19Bよりも下方になるように傾斜させても同様の効果が得られる。この場合、貫通孔19の孔径は、0.1〜10.0mm程度、貫通孔19のピッチは、2.0〜20.0mm程度が好ましい。また、貫通孔19の配置は、千鳥状でも碁盤の目状でもよい。
他方、水切り部22は、図4に示すように、横断面がくさび型の線状体38を所定の間隔eを設けて周方向に並べ、隣接する線状体38間にスリット40を形成しても同様の効果を得ることができる。この場合、線状体38は、リング状の支持体39に溶接され、バラバラにならないようになっている。
また、水切り部22は、凹凸の無い平滑な内面を持つ筒体に無数のスリットを設けることによって形成することができる。
ここで、線状体38の隙間(スリット間隔)eは、0.1〜5.0mmが好ましい。また、線状体38の幅(スリット間の間隔)は、1.0〜5.0mmが好ましい。
本発明に係るガスハイドレート製造装置の概略構成図である。 水切り部の一部断面を含む側面図である。 第2番目の水切り部の一部断面を含む側面図である。 第3番目の水切り部の斜視図である。 従来の脱水塔の断面図である。 図5の符号Xの部分の拡大断面図である。
符号の説明
g 原料ガス
w 原料水
h ガスハイドレート
12 脱水器
18 筒体
19 貫通孔
21 第1塔体
22 水切り部
23 気液分離部
24 第2塔体
40 スリット

Claims (10)

  1. 原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数の貫通孔又はスリットを設けたことを特徴とするガスハイドレート製造装置。
  2. 原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に下方から上方に向かって連続的又は段階的に孔径が大きくなる無数の貫通孔を設けたことを特徴とするガスハイドレート製造装置。
  3. 前記貫通孔を、千鳥状又は碁盤の目状に配置することを特徴とする請求項2記載のガスハイドレート製造装置。
  4. 前記貫通孔の最小孔径を0.1〜5mm、前記貫通孔の最大孔径を0.5〜10.0mmとすることを特徴とする請求項2又は3記載のガスハイドレート製造装置。
  5. 原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数の貫通孔を設け、かつ、前記貫通孔を、その出口が入り口よりも下方になるように傾斜させることを特徴とするガスハイドレート製造装置。
  6. 前記貫通孔を、千鳥状又は碁盤の目状に配置することを特徴とする請求項5記載のガスハイドレート製造装置。
  7. 前記貫通孔の孔径を0.1〜10.0mmとすることを特徴とする請求項5又は6記載のガスハイドレート製造装置。
  8. 原料ガスと原料水とを反応させてガスハイドレートを生成し、該ガスハイドレートを縦型移動層式の脱水器によって水切りして低含水率のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置において、前記脱水器を、筒状の第1塔体と、該第1塔体の上部に設けた水切り部と、該水切り部の外側に設けた脱水集合部と、前記水切り部の上部に設けた筒状の第2塔体により形成すると共に、前記水切り部に無数のスリットを設けたことを特徴とするガスハイドレート製造装置。
  9. 前記筒体を、横断面がくさび型の線状体を所定の間隔を空けて周方向に多数並べて形成することを特徴とする請求項8記載のガスハイドレート製造装置。
  10. 各線状体の幅又は各スリット間の間隔を1.0〜5.0mm、各線状体間の間隔又は各スリットの幅を0.1〜5.0mmとすることを特徴とする請求項8又は9記載のガスハイドレート製造装置。
JP2004295060A 2004-10-07 2004-10-07 ガスハイドレート製造装置 Pending JP2006104386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004295060A JP2006104386A (ja) 2004-10-07 2004-10-07 ガスハイドレート製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004295060A JP2006104386A (ja) 2004-10-07 2004-10-07 ガスハイドレート製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006104386A true JP2006104386A (ja) 2006-04-20

Family

ID=36374484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004295060A Pending JP2006104386A (ja) 2004-10-07 2004-10-07 ガスハイドレート製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006104386A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007113912A1 (ja) * 2006-04-05 2007-10-11 Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., Ltd. ガスハイドレート製造装置及び脱水装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001029705A (ja) * 1999-07-21 2001-02-06 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 氷スラリーの固液分離装置
JP2004075771A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Mitsui Zosen Plant Engineering Inc ガスハイドレート製造装置
JP2006095417A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ガスハイドレートスラリーの脱水塔
JP2006301809A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Fumitaka Murayama データ処理システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001029705A (ja) * 1999-07-21 2001-02-06 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 氷スラリーの固液分離装置
JP2004075771A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Mitsui Zosen Plant Engineering Inc ガスハイドレート製造装置
JP2006095417A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ガスハイドレートスラリーの脱水塔
JP2006301809A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Fumitaka Murayama データ処理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007113912A1 (ja) * 2006-04-05 2007-10-11 Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., Ltd. ガスハイドレート製造装置及び脱水装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6180843B1 (en) Method for producing gas hydrates utilizing a fluidized bed
US8043579B2 (en) Gas hydrate production apparatus and dewatering unit
US6111155A (en) Method of producing gas hydrate in two or more hydrate forming regions
US20050107648A1 (en) Gas hydrate production device and gas hydrate dehydrating device
JP2001342473A (ja) ガスハイドレート製造装置およびガスハイドレート脱水装置
WO2000056684A1 (en) Formation, processing, transportation and storage of hydrates
JP4564324B2 (ja) ガスハイドレート製造装置
JP2006104386A (ja) ガスハイドレート製造装置
JP4885592B2 (ja) 天然ガスハイドレート生成プラントにおける脱水装置
JP2006002000A (ja) メタンハイドレート生成装置及びメタンガス供給システム
JP4564326B2 (ja) ガスハイドレート製造装置
JP2009235332A (ja) ガスハイドレート生成プラントにおける脱水装置
JP4654010B2 (ja) ガスハイドレート生成装置
JP4620508B2 (ja) 重力脱水式の脱水装置
JP4578930B2 (ja) ガスハイドレート製造方法
JP2006111819A (ja) ガスハイドレート払出し装置
JP2006111816A (ja) ガスハイドレート製造方法
JP2005213359A (ja) ハイドレート製造装置
JP2001278820A (ja) ガスハイドレート生成反応装置
JP2006104385A (ja) 混合ガスハイドレート製造方法
JP2006111785A (ja) ガスハイドレート製造装置
JP2006213894A (ja) ガスハイドレート製造装置
JP5186065B2 (ja) ガスハイドレート生成プラントにおける脱水装置
JP5307430B2 (ja) ガスハイドレート生成プラントにおける脱水器の運転制御装置
EP4084894A1 (en) Continuous production of clathrate hydrates from aqueous and hydrate-forming streams, methods and uses thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Written amendment

Effective date: 20100726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100817

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02