JP2001278820A - ガスハイドレート生成反応装置 - Google Patents
ガスハイドレート生成反応装置Info
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- JP2001278820A JP2001278820A JP2000093327A JP2000093327A JP2001278820A JP 2001278820 A JP2001278820 A JP 2001278820A JP 2000093327 A JP2000093327 A JP 2000093327A JP 2000093327 A JP2000093327 A JP 2000093327A JP 2001278820 A JP2001278820 A JP 2001278820A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスハイドレート形成物質と大量に噴霧した
反応水とを反応させることができ、ガスハイドレートを
効率よく大量に生成することが可能なガスハイドレート
生成反応装置を提供する。 【解決手段】 ガスハイドレート生成容器21内でスプ
レーノズル24から噴霧状にスプレーされた反応水とガ
スハイドレート形成物質とを反応させてガスハイドレー
トを製造するガスハイドレート生成反応装置に、上下方
向に傾斜させて設置した横長のガスハイドレート生成容
器21と、スプレーノズル24に所定温度に冷却した反
応水を供給するための水供給手段と、ガスハイドレート
生成容器21に接続され容器内にガスハイドレート形成
物質を供給するためのガスハイドレート形成物質供給手
段と、ガスハイドレート生成容器内に水を通過させるス
クリーン部材26を設けた。
反応水とを反応させることができ、ガスハイドレートを
効率よく大量に生成することが可能なガスハイドレート
生成反応装置を提供する。 【解決手段】 ガスハイドレート生成容器21内でスプ
レーノズル24から噴霧状にスプレーされた反応水とガ
スハイドレート形成物質とを反応させてガスハイドレー
トを製造するガスハイドレート生成反応装置に、上下方
向に傾斜させて設置した横長のガスハイドレート生成容
器21と、スプレーノズル24に所定温度に冷却した反
応水を供給するための水供給手段と、ガスハイドレート
生成容器21に接続され容器内にガスハイドレート形成
物質を供給するためのガスハイドレート形成物質供給手
段と、ガスハイドレート生成容器内に水を通過させるス
クリーン部材26を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスハイドレート
形成物質(例えばメタン)と水とを反応させて高濃度の
ガスハイドレートを効率よく製造することができる、ガ
スハイドレート生成反応装置に関する。
形成物質(例えばメタン)と水とを反応させて高濃度の
ガスハイドレートを効率よく製造することができる、ガ
スハイドレート生成反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、メタン等の炭化水素を主成分とす
る天然ガスを貯蔵・輸送する方法としては、ガス田から
天然ガスを採取した後液化温度まで冷却し、液化天然ガ
ス(LNG)とした状態で貯蔵・輸送する方法が一般的
である。しかし、たとえば液化天然ガスの主成分である
メタンの場合、液化させるには−162℃といった極低
温条件が必要であり、こうした条件を維持しながら貯蔵
・輸送を行うためには、専用の貯蔵装置や、LNG船等
といった専用の輸送手段が必要となる。こうした装置等
の製造及び維持・管理には非常に高いコストを要するた
め、上記方法に代わる低コストの貯蔵・輸送方法が、鋭
意研究されてきた。こうした研究の結果、天然ガスを水
和させて固体状態のガス水和物(以下「ガスハイドレー
ト」と記す)を生成し、この固体状態のまま貯蔵・輸送
するという方法が見出され、近年特に有望視されてい
る。この方法では、LNGを取扱う場合のような極低温
条件は必要とされず、また固体とするためその取扱いも
比較的容易である。このため、既存の冷凍装置あるいは
既存のコンテナ船を若干改良したものを各々貯蔵装置あ
るいは輸送手段として利用可能となり、従って、大幅な
低コスト化が図れるものとして期待が寄せられている。
る天然ガスを貯蔵・輸送する方法としては、ガス田から
天然ガスを採取した後液化温度まで冷却し、液化天然ガ
ス(LNG)とした状態で貯蔵・輸送する方法が一般的
である。しかし、たとえば液化天然ガスの主成分である
メタンの場合、液化させるには−162℃といった極低
温条件が必要であり、こうした条件を維持しながら貯蔵
・輸送を行うためには、専用の貯蔵装置や、LNG船等
といった専用の輸送手段が必要となる。こうした装置等
の製造及び維持・管理には非常に高いコストを要するた
め、上記方法に代わる低コストの貯蔵・輸送方法が、鋭
意研究されてきた。こうした研究の結果、天然ガスを水
和させて固体状態のガス水和物(以下「ガスハイドレー
ト」と記す)を生成し、この固体状態のまま貯蔵・輸送
するという方法が見出され、近年特に有望視されてい
る。この方法では、LNGを取扱う場合のような極低温
条件は必要とされず、また固体とするためその取扱いも
比較的容易である。このため、既存の冷凍装置あるいは
既存のコンテナ船を若干改良したものを各々貯蔵装置あ
るいは輸送手段として利用可能となり、従って、大幅な
低コスト化が図れるものとして期待が寄せられている。
【0003】このガスハイドレートとは、包接化合物
(クラスレート化合物)の一種であって、図4に示すよ
うに、複数の水分子(H2O)により形成された立体か
ご型の包接格子(クラスレート)の中に、天然ガスの各
成分を構成する分子、すなわちメタン(CH4)、エタ
ン(C2H6)、プロパン(C3H8)等が入り込み包接さ
れた結晶構造をなすものである。クラスレートに包接さ
れた天然ガス構成分子同士の分子間距離は、天然ガスが
高圧充填された場合のガスボンベ中における分子間距離
よりも短くなる。これは、天然ガスが緊密充填された固
体を生成し得ることを意味し、たとえばメタンハイドレ
ートが安定に存在し得る条件下、すなわち−30℃・大
気圧(1kg/cm2)においては、気体状態と比較し
て約1/190の体積とすることができる。このよう
に、ガスハイドレートは、比較的容易に得られる温度・
圧力条件下において製造可能で、かつ安定した保存が可
能なものである。
(クラスレート化合物)の一種であって、図4に示すよ
うに、複数の水分子(H2O)により形成された立体か
ご型の包接格子(クラスレート)の中に、天然ガスの各
成分を構成する分子、すなわちメタン(CH4)、エタ
ン(C2H6)、プロパン(C3H8)等が入り込み包接さ
れた結晶構造をなすものである。クラスレートに包接さ
れた天然ガス構成分子同士の分子間距離は、天然ガスが
高圧充填された場合のガスボンベ中における分子間距離
よりも短くなる。これは、天然ガスが緊密充填された固
体を生成し得ることを意味し、たとえばメタンハイドレ
ートが安定に存在し得る条件下、すなわち−30℃・大
気圧(1kg/cm2)においては、気体状態と比較し
て約1/190の体積とすることができる。このよう
に、ガスハイドレートは、比較的容易に得られる温度・
圧力条件下において製造可能で、かつ安定した保存が可
能なものである。
【0004】この方法においては、ガス田から受け入れ
られた後の天然ガスは、酸性ガス除去工程にて二酸化炭
素(CO2)や硫化水素(H2S)等の酸性ガスを除去さ
れ、低温・高圧状態にしていったんガス貯蔵部に貯蔵さ
れる。この天然ガスは、この後ハイドレート生成工程に
て水和され、ガスハイドレートとなる。このガスハイド
レートは水が混在するスラリー状であり、続く脱水工程
にて、混在している未反応の水が除去され、さらに冷却
工程及び減圧工程を経て、所定の温度・圧力に調整され
た状態でコンテナ等の容器に封入され、貯蔵装置内で貯
蔵される。このガスハイドレートは、冷却された貯蔵装
置に直接貯蔵する場合もある。輸送時には、上述した容
器のままコンテナ船等の輸送手段に積み込んだり、ある
いは成形・冷却されたガスハイドレートをそのまま冷凍
船に積み込むなどして目的地まで輸送する。目的地での
陸揚げ後、ガスハイドレートは、ハイドレート分解工程
を経て天然ガスの状態に戻され、各供給地へと送られ
る。あるいは、冷凍船上で分解させて天然ガスの状態に
戻し、各供給地へと送られる場合もある。
られた後の天然ガスは、酸性ガス除去工程にて二酸化炭
素(CO2)や硫化水素(H2S)等の酸性ガスを除去さ
れ、低温・高圧状態にしていったんガス貯蔵部に貯蔵さ
れる。この天然ガスは、この後ハイドレート生成工程に
て水和され、ガスハイドレートとなる。このガスハイド
レートは水が混在するスラリー状であり、続く脱水工程
にて、混在している未反応の水が除去され、さらに冷却
工程及び減圧工程を経て、所定の温度・圧力に調整され
た状態でコンテナ等の容器に封入され、貯蔵装置内で貯
蔵される。このガスハイドレートは、冷却された貯蔵装
置に直接貯蔵する場合もある。輸送時には、上述した容
器のままコンテナ船等の輸送手段に積み込んだり、ある
いは成形・冷却されたガスハイドレートをそのまま冷凍
船に積み込むなどして目的地まで輸送する。目的地での
陸揚げ後、ガスハイドレートは、ハイドレート分解工程
を経て天然ガスの状態に戻され、各供給地へと送られ
る。あるいは、冷凍船上で分解させて天然ガスの状態に
戻し、各供給地へと送られる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したガ
スハイドレートはガスと水が接触することにより生成す
るが、一度、ガスと水の接触面にガスハイドレートが生
成すると、生成したガスハイドレートがガスと水の接触
を妨げるため、ガスハイドレートを大量に生成するため
には、ガスと水の接触面積をできるだけ大きくすること
が望まれる。そのため、特願平11−069294に示
すように、ガス中に水滴を噴霧することにより高速かつ
大量にガスハイドレートを生成する方法が提案されてい
る。
スハイドレートはガスと水が接触することにより生成す
るが、一度、ガスと水の接触面にガスハイドレートが生
成すると、生成したガスハイドレートがガスと水の接触
を妨げるため、ガスハイドレートを大量に生成するため
には、ガスと水の接触面積をできるだけ大きくすること
が望まれる。そのため、特願平11−069294に示
すように、ガス中に水滴を噴霧することにより高速かつ
大量にガスハイドレートを生成する方法が提案されてい
る。
【0006】ところが、ガスハイドレートは生成の際に
非常に大きな熱を発生するため、ガスと水の接触面にガ
スハイドレートが生成すると水滴の温度が上がり、ガス
ハイドレートの生成が妨げられ、ガスハイドレート化し
ない水が発生する可能性が高い。よって、ガスハイドレ
ートを効率よく生成するためには、ガス中に水を大量に
噴霧すること、ガスハイドレート化しなかった余剰水を
効率よく回収することが望まれる。しかしながら、ガス
ハイドレートを生成するためには反応器内を低温・高圧
に保つ必要があるため、反応器は高圧の圧力容器とな
る。また、同じ要因から、生成したガスハイドレートを
分解することなく、余剰水を反応器から回収する脱水装
置も高圧の圧力容器となる。ここで、大量の水を処理す
るため、反応器または脱水装置の径を大きくすると、反
応器または脱水装置のコストが飛躍的に増加し、結果的
にガスハイドレートの製造コストを押し上げる要因にな
るという問題があった。
非常に大きな熱を発生するため、ガスと水の接触面にガ
スハイドレートが生成すると水滴の温度が上がり、ガス
ハイドレートの生成が妨げられ、ガスハイドレート化し
ない水が発生する可能性が高い。よって、ガスハイドレ
ートを効率よく生成するためには、ガス中に水を大量に
噴霧すること、ガスハイドレート化しなかった余剰水を
効率よく回収することが望まれる。しかしながら、ガス
ハイドレートを生成するためには反応器内を低温・高圧
に保つ必要があるため、反応器は高圧の圧力容器とな
る。また、同じ要因から、生成したガスハイドレートを
分解することなく、余剰水を反応器から回収する脱水装
置も高圧の圧力容器となる。ここで、大量の水を処理す
るため、反応器または脱水装置の径を大きくすると、反
応器または脱水装置のコストが飛躍的に増加し、結果的
にガスハイドレートの製造コストを押し上げる要因にな
るという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、比較的径の小さな反応装置
を用いてガスハイドレート形成物質と大量に噴霧した反
応水とを反応させることができ、ガスハイドレートを効
率よく大量に生成することが可能なガスハイドレート生
成反応装置の提供を目的としている。
鑑みてなされたものであり、比較的径の小さな反応装置
を用いてガスハイドレート形成物質と大量に噴霧した反
応水とを反応させることができ、ガスハイドレートを効
率よく大量に生成することが可能なガスハイドレート生
成反応装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
ガスハイドレート生成反応装置は、ガスハイドレート生
成容器内でスプレー手段から噴霧状にスプレーされた反
応水とガスハイドレート形成物質とを反応させてガスハ
イドレートを製造するガスハイドレート生成反応装置で
あって、上下方向に傾斜させて設置した横長のガスハイ
ドレート生成容器と、該ガスハイドレート生成容器内に
設けられたスプレー手段に所定温度に冷却した反応水を
供給するための水供給手段と、前記ガスハイドレート生
成容器に接続され該生成容器内にガスハイドレート形成
物質を供給するためのガスハイドレート形成物質供給手
段と、を備えていることを特徴とするものである。
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
ガスハイドレート生成反応装置は、ガスハイドレート生
成容器内でスプレー手段から噴霧状にスプレーされた反
応水とガスハイドレート形成物質とを反応させてガスハ
イドレートを製造するガスハイドレート生成反応装置で
あって、上下方向に傾斜させて設置した横長のガスハイ
ドレート生成容器と、該ガスハイドレート生成容器内に
設けられたスプレー手段に所定温度に冷却した反応水を
供給するための水供給手段と、前記ガスハイドレート生
成容器に接続され該生成容器内にガスハイドレート形成
物質を供給するためのガスハイドレート形成物質供給手
段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0009】このようなガスハイドレート生成反応装置
によれば、径の小さなガスハイドレート生成容器内に多
くのスプレーノズルを配置することが可能になるので、
大量の反応水を噴霧状にスプレーしてガスハイドレート
形成物質との接触面積を大きくし、大量のガスハイドレ
ートを効率よく生成することができる。また、生成され
たスラリー状のガスハイドレートは、重力により傾斜面
に沿って取り出し口へ向けて落下するので、機械的に取
り出すための装置を設ける必要がない。
によれば、径の小さなガスハイドレート生成容器内に多
くのスプレーノズルを配置することが可能になるので、
大量の反応水を噴霧状にスプレーしてガスハイドレート
形成物質との接触面積を大きくし、大量のガスハイドレ
ートを効率よく生成することができる。また、生成され
たスラリー状のガスハイドレートは、重力により傾斜面
に沿って取り出し口へ向けて落下するので、機械的に取
り出すための装置を設ける必要がない。
【0010】請求項2に記載のガスハイドレート生成反
応装置は、請求項1記載のガスハイドレート生成反応装
置において、前記ハイドレード生成容器内に水を通過さ
せるスクリーン部材を設けると共に、該スクリーン部材
が容器内を上下に分割するように配置したことを特徴と
するものである。
応装置は、請求項1記載のガスハイドレート生成反応装
置において、前記ハイドレード生成容器内に水を通過さ
せるスクリーン部材を設けると共に、該スクリーン部材
が容器内を上下に分割するように配置したことを特徴と
するものである。
【0011】このようなガスハイドレート生成反応装置
によれば、ガスハイドレート化しない大量の反応水(余
剰水)がスクリーン部材を通過してガスハイドレート生
成容器内下部に落下するので、余剰水の分離が可能にな
る。なお、余剰水が分離されたガスハイドレートは、ス
ラリー状になって傾斜するスクリーン部材上を重力によ
り落下していく。
によれば、ガスハイドレート化しない大量の反応水(余
剰水)がスクリーン部材を通過してガスハイドレート生
成容器内下部に落下するので、余剰水の分離が可能にな
る。なお、余剰水が分離されたガスハイドレートは、ス
ラリー状になって傾斜するスクリーン部材上を重力によ
り落下していく。
【0012】請求項3に記載のガスハイドレート生成反
応装置は、前記ガスハイドレート生成容器の下方に、該
ガスハイドレート生成容器と平行または略平行に配置さ
れかつ複数の連通管で接続された排水管を設けたことを
特徴とするものである。
応装置は、前記ガスハイドレート生成容器の下方に、該
ガスハイドレート生成容器と平行または略平行に配置さ
れかつ複数の連通管で接続された排水管を設けたことを
特徴とするものである。
【0013】このようなガスハイドレート生成反応装置
によれば、生成されたガスハイドレートから分離された
余剰水が連通管及び排水管を通ってスムーズに流出す
る。
によれば、生成されたガスハイドレートから分離された
余剰水が連通管及び排水管を通ってスムーズに流出す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態にお
いては、ガスハイドレート形成物質を天然ガスの主成分
であるメタンガスとして、一貫してメタンハイドレート
を製造する装置及び方法について説明するが、ガスハイ
ドレート形成物質としてはメタンガスに限らず、エタ
ン、プロパン、ブタン、クリプトン、キセノン及び二酸
化炭素等もある。なお、メタンハイドレートMHは、図
4(a),(b)に示すように、水分子Wが立体状(例
えば12面体、14面体)に配列されて構成されたかご
の中にメタン分子Mが入った包接化合物(クラスレー
ト)の一種であり、たとえば以下の反応式に基づいて生
成される。また、メタンハイドレートMHが分解する
と、メタンハイドレートの体積1に対し、約0.9の水
と標準状態で約170のメタンガスになる。 CH4+5.75H2O→CH4・5.75H2O+水和熱
図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態にお
いては、ガスハイドレート形成物質を天然ガスの主成分
であるメタンガスとして、一貫してメタンハイドレート
を製造する装置及び方法について説明するが、ガスハイ
ドレート形成物質としてはメタンガスに限らず、エタ
ン、プロパン、ブタン、クリプトン、キセノン及び二酸
化炭素等もある。なお、メタンハイドレートMHは、図
4(a),(b)に示すように、水分子Wが立体状(例
えば12面体、14面体)に配列されて構成されたかご
の中にメタン分子Mが入った包接化合物(クラスレー
ト)の一種であり、たとえば以下の反応式に基づいて生
成される。また、メタンハイドレートMHが分解する
と、メタンハイドレートの体積1に対し、約0.9の水
と標準状態で約170のメタンガスになる。 CH4+5.75H2O→CH4・5.75H2O+水和熱
【0015】図3は、本発明のガスハイドレート脱水冷
却取出装置が組み込まれるガスハイドレートの製造装置
の一実施形態を示す概略構成図である。図3において、
図中の符号1はガス田、2は酸性ガス除去装置、3はガ
ス貯蔵部、4は貯水槽、5は水供給ポンプ、6は冷却
器、7はフィルタ、8はガスハイドレート抜出ポンプ、
9はガスハイドレート回収タンク、20はガスハイドレ
ート生成反応装置である。
却取出装置が組み込まれるガスハイドレートの製造装置
の一実施形態を示す概略構成図である。図3において、
図中の符号1はガス田、2は酸性ガス除去装置、3はガ
ス貯蔵部、4は貯水槽、5は水供給ポンプ、6は冷却
器、7はフィルタ、8はガスハイドレート抜出ポンプ、
9はガスハイドレート回収タンク、20はガスハイドレ
ート生成反応装置である。
【0016】この製造装置では、ガス田1で採取された
メタンガスを酸性ガス除去装置2に送り、二酸化炭素や
硫化水素等の酸性ガスが除去される。この後、図示省略
の圧縮機等を経て低温・高圧の状態にされたメタンガス
がガス貯蔵部3に送られ、一時的に貯蔵される。ガス貯
蔵部3のメタンガス、すなわちガスハイドレート形成物
質は、配管10を通ってガスハイドレート生成反応装置
20へ供給される。このガスハイドレート生成反応装置
20には、貯水槽4から吸引され水供給ポンプ5により
圧送された反応水が配管11を通って供給されるが、こ
の反応水は途中に設けた冷却器6において所定の温度ま
で冷却される。ガスハイドレート生成反応装置20で
は、メタンガスと噴霧した反応水とが反応してメタンハ
イドレートを生成し、余剰となった反応水は冷却器6に
戻されて再利用され、生成したメタンハイドレートは装
置外へ取り出して次工程へ送られる。
メタンガスを酸性ガス除去装置2に送り、二酸化炭素や
硫化水素等の酸性ガスが除去される。この後、図示省略
の圧縮機等を経て低温・高圧の状態にされたメタンガス
がガス貯蔵部3に送られ、一時的に貯蔵される。ガス貯
蔵部3のメタンガス、すなわちガスハイドレート形成物
質は、配管10を通ってガスハイドレート生成反応装置
20へ供給される。このガスハイドレート生成反応装置
20には、貯水槽4から吸引され水供給ポンプ5により
圧送された反応水が配管11を通って供給されるが、こ
の反応水は途中に設けた冷却器6において所定の温度ま
で冷却される。ガスハイドレート生成反応装置20で
は、メタンガスと噴霧した反応水とが反応してメタンハ
イドレートを生成し、余剰となった反応水は冷却器6に
戻されて再利用され、生成したメタンハイドレートは装
置外へ取り出して次工程へ送られる。
【0017】ここで、本発明によるガスハイドレート生
成反応装置(以下、生成反応装置)20の構成を図1に
基づき詳細に説明する。なお、図1は図3の生成反応装
置20を詳細に示した図であり、付帯設備は図3に示し
たものと同じであるので、図1では省略した。この生成
反応装置20は、横長の圧力容器を上下方向に適度に傾
斜(角度θ)させて設置したガスハイドレート生成容器
(以下、生成容器)21に、反応水を供給する水供給手
段WSと、メタンガスを供給するガスハイドレート形成
物質供給手段(メタンガス供給手段)GSとを接続して
ある。生成容器21は円形断面を有するほぼ円筒形の圧
力容器で、水供給手段WS及びメタンガス供給手段GS
が上端部側に接続され、また、下端側には生成したメタ
ンハイドレートを外部に取り出すハイドレート出口22
及び余剰の反応水(以下余剰水)を排出する排水口23
が設けられている。なお、図1においてはメタンガス供
給手段GSを生成容器21の上端部に接続してあるが、
この接続位置については下端部の他いずれであってもよ
い。
成反応装置(以下、生成反応装置)20の構成を図1に
基づき詳細に説明する。なお、図1は図3の生成反応装
置20を詳細に示した図であり、付帯設備は図3に示し
たものと同じであるので、図1では省略した。この生成
反応装置20は、横長の圧力容器を上下方向に適度に傾
斜(角度θ)させて設置したガスハイドレート生成容器
(以下、生成容器)21に、反応水を供給する水供給手
段WSと、メタンガスを供給するガスハイドレート形成
物質供給手段(メタンガス供給手段)GSとを接続して
ある。生成容器21は円形断面を有するほぼ円筒形の圧
力容器で、水供給手段WS及びメタンガス供給手段GS
が上端部側に接続され、また、下端側には生成したメタ
ンハイドレートを外部に取り出すハイドレート出口22
及び余剰の反応水(以下余剰水)を排出する排水口23
が設けられている。なお、図1においてはメタンガス供
給手段GSを生成容器21の上端部に接続してあるが、
この接続位置については下端部の他いずれであってもよ
い。
【0018】水供給手段WSは、前述した水供給ポンプ
5から配管11を通って圧送されてくる反応水を冷却器
6で冷却し、低温の反応水を生成容器21内に設けたス
プレーノズル24へ供給するものである。配管11は横
長の生成容器21に沿って、好適には生成容器21の外
部上端面に沿って配設されている。この配管11には適
当なピッチで多数のスプレーノズル24が取り付けられ
ている。各スプレーノズル24は生成容器21の側壁を
貫通して取り付けられ、ノズル先端から容器内部へ向け
て下向きに、あるいは斜め下向きに、反応水を噴霧状に
スプレーするようになっている。排水口23から回収し
た余剰水は余剰水ポンプ12に圧送され、配管13を通
って冷却器6へ送られる。従って、水供給ポンプ5から
圧送されてきた反応水と合流させて再利用することが可
能である。なお、必要に応じて余剰水の一部または全量
を貯水槽4へ戻すようにしてもよい。
5から配管11を通って圧送されてくる反応水を冷却器
6で冷却し、低温の反応水を生成容器21内に設けたス
プレーノズル24へ供給するものである。配管11は横
長の生成容器21に沿って、好適には生成容器21の外
部上端面に沿って配設されている。この配管11には適
当なピッチで多数のスプレーノズル24が取り付けられ
ている。各スプレーノズル24は生成容器21の側壁を
貫通して取り付けられ、ノズル先端から容器内部へ向け
て下向きに、あるいは斜め下向きに、反応水を噴霧状に
スプレーするようになっている。排水口23から回収し
た余剰水は余剰水ポンプ12に圧送され、配管13を通
って冷却器6へ送られる。従って、水供給ポンプ5から
圧送されてきた反応水と合流させて再利用することが可
能である。なお、必要に応じて余剰水の一部または全量
を貯水槽4へ戻すようにしてもよい。
【0019】メタンガス供給手段GSは、生成容器21
の高位置側端部近傍に設けたガス供給口25に配管10
を接続して、ガス貯蔵部3から生成容器21内にメタン
ガスを供給するものである。このガス供給口25は、生
成容器21内を上下に分割するように配設したスクリー
ン部材26の上方に設けられている。スクリーン部材2
6は、水を通すものの固体のメタンハイドレードを通し
にくいたとえば網状の部材であり、生成容器21の円形
断面を水平線で2分するように設置されている。スクリ
ーン部材26の上方に形成される空間が反応室21Aと
なり、下方に形成される空間が排水室21Bとなる。
の高位置側端部近傍に設けたガス供給口25に配管10
を接続して、ガス貯蔵部3から生成容器21内にメタン
ガスを供給するものである。このガス供給口25は、生
成容器21内を上下に分割するように配設したスクリー
ン部材26の上方に設けられている。スクリーン部材2
6は、水を通すものの固体のメタンハイドレードを通し
にくいたとえば網状の部材であり、生成容器21の円形
断面を水平線で2分するように設置されている。スクリ
ーン部材26の上方に形成される空間が反応室21Aと
なり、下方に形成される空間が排水室21Bとなる。
【0020】また、生成容器21の下方には、該生成容
器21と平行または略平行に別体の排水管27が設けら
れ、該排水管27と排水室21Bとの間は複数の連通管
28で接続されている。そして、上述した排水口23
は、上下に傾斜している排水管27の下端部側に設けら
れている。
器21と平行または略平行に別体の排水管27が設けら
れ、該排水管27と排水室21Bとの間は複数の連通管
28で接続されている。そして、上述した排水口23
は、上下に傾斜している排水管27の下端部側に設けら
れている。
【0021】このような構成の生成反応装置20とすれ
ば、比較的径の小さい圧力容器であっても横長に設置し
たことで多数のスプレーノズル24を取り付けることが
可能になり、また、傾斜させて設置したことで生成した
メタンハイドレートの取り出しや排水を重力で行わせる
ことができ、スクレーパー等機械的に取り出す装置が不
要になる。すなわち、圧力容器としては製造コストの面
で有利になる小径の生成容器21とし、軸方向に長い横
長の側面に沿って多数のスプレーノズル24を取り付け
ているので、大量の反応水を噴霧することができる低コ
ストの生成反応装置20を提供できる。このため、反応
室21A内でメタンガスと反応水とを大量に反応させ
て、大量のメタンハイドレートを低コストで生成するこ
とができる。
ば、比較的径の小さい圧力容器であっても横長に設置し
たことで多数のスプレーノズル24を取り付けることが
可能になり、また、傾斜させて設置したことで生成した
メタンハイドレートの取り出しや排水を重力で行わせる
ことができ、スクレーパー等機械的に取り出す装置が不
要になる。すなわち、圧力容器としては製造コストの面
で有利になる小径の生成容器21とし、軸方向に長い横
長の側面に沿って多数のスプレーノズル24を取り付け
ているので、大量の反応水を噴霧することができる低コ
ストの生成反応装置20を提供できる。このため、反応
室21A内でメタンガスと反応水とを大量に反応させ
て、大量のメタンハイドレートを低コストで生成するこ
とができる。
【0022】こうして生成されたメタンハイドレート
は、スラリー状(図1の符号30)となって傾斜面を落
下するが、余剰水(図1の符号31)の一部はスクリー
ン部材26を通過して分離され、反応室21Aから排水
室21Bに落下する。また、余剰水の一部が分離されて
水分が減少したスラリー状のメタンハイドレートは、容
器下部のハイドレート出口22から外部に連続的に取り
出される。このようにして、メタンハイドレートと大量
の余剰水との分離を効果的に行うことができる。一方、
排水室21Bに落下した余剰水は、傾斜面に沿って下方
へ流れ、最初に存在する連通管28から排水管27へ流
れ込む。そして、やはり傾斜している排水管27に導か
れて下方へ流れ、排水口23から容器外へ排水される。
は、スラリー状(図1の符号30)となって傾斜面を落
下するが、余剰水(図1の符号31)の一部はスクリー
ン部材26を通過して分離され、反応室21Aから排水
室21Bに落下する。また、余剰水の一部が分離されて
水分が減少したスラリー状のメタンハイドレートは、容
器下部のハイドレート出口22から外部に連続的に取り
出される。このようにして、メタンハイドレートと大量
の余剰水との分離を効果的に行うことができる。一方、
排水室21Bに落下した余剰水は、傾斜面に沿って下方
へ流れ、最初に存在する連通管28から排水管27へ流
れ込む。そして、やはり傾斜している排水管27に導か
れて下方へ流れ、排水口23から容器外へ排水される。
【0023】なお、上述した生成容器21の傾斜角度θ
については、大きすぎて傾斜が急になるとスクリーン部
材26に沿って余剰水を大量に含んだスラリー状のメタ
ンハイドレートが急速に落下するため、余剰水の分離が
十分に行われない。反対に、傾斜角度θが小さく傾斜が
緩くなると、重力によりスラリーが流れにくくなるの
で、場合によってはスラリーを機械的に移動させる装置
が必要になる。
については、大きすぎて傾斜が急になるとスクリーン部
材26に沿って余剰水を大量に含んだスラリー状のメタ
ンハイドレートが急速に落下するため、余剰水の分離が
十分に行われない。反対に、傾斜角度θが小さく傾斜が
緩くなると、重力によりスラリーが流れにくくなるの
で、場合によってはスラリーを機械的に移動させる装置
が必要になる。
【0024】生成反応装置20で生成され、余剰水を分
離したスラリー状のメタンハイドレートは、ハイドレー
ト出口22から取り出された後、ガスハイドレート抜出
ポンプ8により配管14を通ってガスハイドレート回収
タンク9へ送られる。この配管14には、必要に応じて
異物を除去するフィルタ7を設けておくとよい。一方、
排水口23から排水された余剰水は、配管13に設けら
れた余剰水ポンプ12により昇圧され、冷却器6へ供給
される。
離したスラリー状のメタンハイドレートは、ハイドレー
ト出口22から取り出された後、ガスハイドレート抜出
ポンプ8により配管14を通ってガスハイドレート回収
タンク9へ送られる。この配管14には、必要に応じて
異物を除去するフィルタ7を設けておくとよい。一方、
排水口23から排水された余剰水は、配管13に設けら
れた余剰水ポンプ12により昇圧され、冷却器6へ供給
される。
【0025】ところで、上述した図1の実施形態では、
スクリーン部材26及び別体の排水管27を共に設けて
いるが、これらはより性能を向上させるために設けたも
のであり、必ずしもなくてもよい。すなわち、生成容器
21内でスプレーノズル24から噴霧状にスプレーされ
た反応水とメタンガス(ガスハイドレート形成物質)と
を反応させてメタンハイドレート(ガスハイドレート)
を製造する生成反応装置20においては、上下方向に傾
斜させて設置した横長の生成容器21と、該ガスハイド
レート生成容器21内に設けられたスプレーノズルに冷
却器6で所定温度に冷却した反応水を供給する水供給手
段WSと、生成容器21に接続されて容器内にメタンガ
ス(ガスハイドレート形成物質)を供給するメタンガス
(ガスハイドレート形成物質)供給手段GSとを具備し
ていれば、低コストの生成容器内で多数のスプレーノズ
ル24を設置して大量の噴霧水をスプレーすることがで
き、また、反応により生成したスラリー状のメタンハイ
ドレートを傾斜面に沿って自重で落下させて容器外へ取
り出すことが可能である。
スクリーン部材26及び別体の排水管27を共に設けて
いるが、これらはより性能を向上させるために設けたも
のであり、必ずしもなくてもよい。すなわち、生成容器
21内でスプレーノズル24から噴霧状にスプレーされ
た反応水とメタンガス(ガスハイドレート形成物質)と
を反応させてメタンハイドレート(ガスハイドレート)
を製造する生成反応装置20においては、上下方向に傾
斜させて設置した横長の生成容器21と、該ガスハイド
レート生成容器21内に設けられたスプレーノズルに冷
却器6で所定温度に冷却した反応水を供給する水供給手
段WSと、生成容器21に接続されて容器内にメタンガ
ス(ガスハイドレート形成物質)を供給するメタンガス
(ガスハイドレート形成物質)供給手段GSとを具備し
ていれば、低コストの生成容器内で多数のスプレーノズ
ル24を設置して大量の噴霧水をスプレーすることがで
き、また、反応により生成したスラリー状のメタンハイ
ドレートを傾斜面に沿って自重で落下させて容器外へ取
り出すことが可能である。
【0026】また、図2に示すように、生成容器21内
にスクリーン部材26を設けて反応室21Aと排水室2
1Bとに分離し、排水管27を設けない構造でも生成し
たメタンハイドレートから余剰水を十分に分離すること
ができる。しかし、排水管27を設けた構成と比べて排
水口23Aの位置が高くなるため、排水能力を十分に確
保しないと生成容器21内に反応室21Aまで余剰水が
溜まり(図中に想像線で示す水位を参照)、ハイドレー
ト出口22からスラリー状のメタンハイドレートと共に
排水されて脱水効率を低下させることがある。なお、上
述した本発明の生成反応装置20は、必要に応じて複数
を並列に並べて設置することで、ガスハイドレートの生
成量を増すことができる。
にスクリーン部材26を設けて反応室21Aと排水室2
1Bとに分離し、排水管27を設けない構造でも生成し
たメタンハイドレートから余剰水を十分に分離すること
ができる。しかし、排水管27を設けた構成と比べて排
水口23Aの位置が高くなるため、排水能力を十分に確
保しないと生成容器21内に反応室21Aまで余剰水が
溜まり(図中に想像線で示す水位を参照)、ハイドレー
ト出口22からスラリー状のメタンハイドレートと共に
排水されて脱水効率を低下させることがある。なお、上
述した本発明の生成反応装置20は、必要に応じて複数
を並列に並べて設置することで、ガスハイドレートの生
成量を増すことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。 (1) 横長のガスハイドレート生成容器を採用したこ
とにより、径が小さくコスト面で有利な圧力容器を使用
して多数のスプレーノズルを取り付けることができるの
で、大量の反応水をスプレーして大量のガスハイドレー
トを効率よく安価に製造できるようになる。 (2) ガスハイドレート生成容器内にスクリーン部材
を設置して反応室と排水室とに分離させたので、大量の
余剰水を含むスラリー状のガスハイドレートから余剰水
を分離させることができる。 (3) ガスハイドレート生成容器を傾斜させたことに
より、スラリー状のガスハイドレートを重力により落下
させて連続的に容器外へ取り出すことが可能になる。従
って、コストが高くメンテナンスが困難であるスクレー
パ等の機械的な取り出し装置を小径の圧力容器内に設置
する必要がなくなる。
れているので、以下に記載するような効果を奏する。 (1) 横長のガスハイドレート生成容器を採用したこ
とにより、径が小さくコスト面で有利な圧力容器を使用
して多数のスプレーノズルを取り付けることができるの
で、大量の反応水をスプレーして大量のガスハイドレー
トを効率よく安価に製造できるようになる。 (2) ガスハイドレート生成容器内にスクリーン部材
を設置して反応室と排水室とに分離させたので、大量の
余剰水を含むスラリー状のガスハイドレートから余剰水
を分離させることができる。 (3) ガスハイドレート生成容器を傾斜させたことに
より、スラリー状のガスハイドレートを重力により落下
させて連続的に容器外へ取り出すことが可能になる。従
って、コストが高くメンテナンスが困難であるスクレー
パ等の機械的な取り出し装置を小径の圧力容器内に設置
する必要がなくなる。
【図1】 本発明によるガスハイドレート生成反応装置
の一実施形態を示す図で、(a)は全体構成を示す図、
(b)は(a)のA部拡大図、(c)は(a)のB−B
線に沿う断面図である。
の一実施形態を示す図で、(a)は全体構成を示す図、
(b)は(a)のA部拡大図、(c)は(a)のB−B
線に沿う断面図である。
【図2】 図1に示したガスハイドレート生成反応装置
の変形例を示す構成図である。
の変形例を示す構成図である。
【図3】 図1に示すガスハイドレート生成反応装置を
組み込んだガスハイドレートの製造装置の概略構成例を
示す図である。
組み込んだガスハイドレートの製造装置の概略構成例を
示す図である。
【図4】 ハイドレートの分子構造を示す図である。
1 ガス田 2 酸性ガス除去工程 3 ガス貯蔵部 4 貯水槽 5 水供給ポンプ 6 冷却器 8 ガスハイドレート抜出ポンプ 9 ガスハイドレート回収タンク 12 余剰水ポンプ 20 ガスハイドレート生成反応装置(生成
反応装置) 21 ガスハイドレート生成容器(生成容
器) 21A 反応室 21B 排水室 22 ハイドレート出口 23,23A 排水口 24 スプレーノズル(スプレー手段) 25 ガス供給口 26 スクリーン部材 27 排水管 28 連通管 GS メタンガス(ガスハイドレート形成物
質)供給手段 WS 水供給手段
反応装置) 21 ガスハイドレート生成容器(生成容
器) 21A 反応室 21B 排水室 22 ハイドレート出口 23,23A 排水口 24 スプレーノズル(スプレー手段) 25 ガス供給口 26 スクリーン部材 27 排水管 28 連通管 GS メタンガス(ガスハイドレート形成物
質)供給手段 WS 水供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 9/02 C07C 9/02 C10L 3/06 C10L 3/00 A (72)発明者 江間 晴彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 渡部 正治 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 近藤 雄一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 藤田 尚義 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 遠藤 仁 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 北 吉博 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 4G075 AA23 AA35 BA10 BD03 BD13 CA03 DA01 DA12 EA03 EA06 EC02 FC02 FC10 4H006 AA04 AA05 AC93 AD15 BC10 BC11 BD81 BE60
Claims (3)
- 【請求項1】 ガスハイドレート生成容器内でスプレー
手段から噴霧状にスプレーされた反応水とガスハイドレ
ート形成物質とを反応させてガスハイドレートを製造す
るガスハイドレート生成反応装置であって、 上下方向に傾斜させて設置した横長のガスハイドレート
生成容器と、該ガスハイドレート生成容器内に設けられ
たスプレー手段に所定温度に冷却した反応水を供給する
ための水供給手段と、前記ガスハイドレート生成容器に
接続され該生成容器内にガスハイドレート形成物質を供
給するためのガスハイドレート形成物質供給手段と、を
備えていることを特徴とするガスハイドレート生成反応
装置。 - 【請求項2】 前記ガスハイドレード生成容器内に水を
通過させるスクリーン部材を設けると共に、該スクリー
ン部材が容器内を上下に分割するように配置したことを
特徴とする請求項1記載のガスハイドレート生成反応装
置。 - 【請求項3】 前記ガスハイドレート生成容器の下方
に、該ガスハイドレート生成容器と平行または略平行に
配置されかつ複数の連通管で接続された排水管を設けた
ことを特徴とする請求項2記載のガスハイドレート生成
反応装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000093327A JP2001278820A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ガスハイドレート生成反応装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000093327A JP2001278820A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ガスハイドレート生成反応装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001278820A true JP2001278820A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18608524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000093327A Withdrawn JP2001278820A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ガスハイドレート生成反応装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001278820A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006110498A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 固液分離装置 |
US20110263913A1 (en) * | 2010-04-26 | 2011-10-27 | Korea Institute Of Industrial Technology | Device and method for continuous hydrate production and dehydration by centrifugal force |
-
2000
- 2000-03-30 JP JP2000093327A patent/JP2001278820A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006110498A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 固液分離装置 |
US20110263913A1 (en) * | 2010-04-26 | 2011-10-27 | Korea Institute Of Industrial Technology | Device and method for continuous hydrate production and dehydration by centrifugal force |
US8367880B2 (en) * | 2010-04-26 | 2013-02-05 | Korea Institute Of Industrial Technology | Device and method for continuous hydrate production and dehydration by centrifugal force |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |