JP2006103110A - 印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法、印刷制御プログラム、並びに、色修正データを作成する装置、方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インク量基準プリンタで印刷媒体上に付着するインクの量に対する対象プリンタで印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、インクの発色を比較するためのインク比較基準プリンタで基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の基準パッチP1に対する対象プリンタの使用対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の色補償用パッチP2の色ずれを補償させるように、入力階調データと出力階調データとの色修正対応関係を規定した対象ドット振分テーブル14cを作成する。
【選択図】図1
Description
特許文献2記載の技術では、インクのサイズ毎に、プリンタで吐出されるインクの重量の誤差を補償している。
色修正対応関係が規定されると、上記変換手段にて、上記色修正対応関係に従って上記入力階調データが上記出力階調データに変換される。そして、上記印刷制御手段にて、上記対象インクを使用する上記対象印刷装置に対して上記変換手段による変換後の出力階調データに対応した同対象インクのドットを印刷媒体上に形成させて印刷画像を印刷させる制御が行われる。すると、対象インクを使用する印刷制御対象の対象印刷装置で印刷媒体上に印刷される印刷画像は、印刷装置間のインク付着量のずれが補償され、かつ、インク間の発色のずれが補償された画像となる。
上記インク量基準印刷装置と上記インク比較基準印刷装置とは、同じ装置でも異なる装置でもよい。上記インク比較基準印刷装置と上記対象印刷装置とは、同じ装置でも異なる装置でもよい。インクの付着量のずれを補償させる際、インク量基準印刷装置によるインク付着量と、インク量基準印刷装置の印刷ヘッドを対象印刷装置の印刷ヘッドに交換した装置によるインク付着量との差異を少なくさせてもよく、この場合も本発明に含まれる。
上記ドット形成量は、印刷媒体上で単位面積当たりに形成されるインクドットの数が表された量でもよいし、同インクドットの数の比が表されたドット記録率でもよい。
上記標準画像は、インク一種類で形成される画像でもよいし、インク二種類以上で形成される画像でもよい。ここで、標準画像を全体が一様な無地の画像とすると、より正確に測色データを得ることができるので、対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることができる。
上記標準の記録量を一種類にすると、より迅速にキャリブレーション作業を行うことが可能となる。
上記色修正データは、情報テーブル形式のドット振分テーブル、変換式のパラメータ群、等とすることができる。
すると、印刷装置に使用させるインクのロットを変更する場合でも色変換テーブルを作り直す必要がないので、対象印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、複数のインクセットを交換して使用する場合でも複数の色変換テーブルを記憶しておく必要がなくなるので、記憶させるデータの量を少なくさせることが可能となる。
上記色修正データは、入力階調データの全階調におけるドット形成量を規定したデータでもよいし、入力階調データの一部の階調におけるドット形成量を規定したデータでもよい。
上記測色データの差異は、所定の色空間での色差、明度等の明るさの差、等とすることができる。
上記色変換データは、情報テーブル形式の色変換テーブル、変換式のパラメータ群、等とすることができる。上記画素は画像を表現できる数があればよく、上記画像データは例えば4×4画素、8×8画素のような小画像を表現するものでもよい。
以上の装置で作成された色修正データを参照して入力階調データを出力階調データに変換し、変換後の出力階調データを用いて印刷制御を行うことにより、キャリブレーション対象の対象印刷装置について基準の色を再現する基準印刷装置に対するインク量の誤差による色ずれが生じなくなり、かつ、使用対象の対象インクについて基準の色を発色する基準インクに対する発色の誤差による色ずれが生じなくなる。従って、インクのロットが変わっても基準色に対する良好な色再現性を維持し、基準色に対する色再現性を向上させることが可能となる。
(1)印刷システムおよびドット形成量データ作成装置の構成:
(2)色修正データ作成方法および作成処理:
(3)色修正データを用いた印刷制御処理:
(4)変形例:
図1は本発明の一実施形態である印刷制御装置U0の構成を模式的に示す図であり、図2は本実施形態において本発明の印刷制御装置および色修正データ作成装置となるパーソナルコンピュータ(PC)10、印刷装置(印刷手段)となるカラー印刷可能なインクジェットプリンタ20、等から構成された印刷システムを示している。図3は、色修正データ作成方法を模式的に示す図である。むろん、本発明に用いられるコンピュータは、PCに限定されない。
なお、色修正データ作成装置(対応関係規定手段)を含む印刷システムの場合、I/F17aにはカラー測色機40を接続しておく。この測色機40は、測色する対象に色検出部40aを向けることにより、CIE(1976)規格におけるLab表色系に基づく複数の色成分L,a,bを色成分量(色彩値)として取得可能であり、取得した色成分量L,a,bをPC10に対して出力可能である。ここで、CIE Lab色空間(所定の色空間)は、複数の色成分L,a,bを色成分量とするデバイスに依存しない均等色空間である。なお、Lは明度(明るさ)を表し、a,bは色相および彩度を表す色座標である。むろん、測色する色空間は、CIE XYZ色空間、CIE Luv色空間、RGB色空間、等であってもよい。
CRTI/F17bにはカラー画像データに基づいて当該データに対応する画像を表示するディスプレイ18aが接続され、入力I/F17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として接続され、プリンタI/F17eには例えばシリアルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接続されている。
本プリンタ20では、CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O24、コントロールIC25、ASIC26、I/F27、等がバス20aを介して接続され、CPU21がROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
印刷ヘッドユニット29は、CMYRVKの6種類のインク毎に設けられた印刷ヘッド29a〜fと半導体メモリ(記録媒体の一つ)31を備えている。このメモリ31は、例えばEEPROMとすることができ、印刷媒体上に付着するインクの量のずれを表す重量誤差情報31aが記録されている。プリンタに組み付けられた各印刷ヘッド29a〜fは対応する色のインクを吐出して印刷用紙上に付着させることが可能であり、プリンタ20はインクの種類毎に対応する印刷ヘッド29a〜fを用いて印刷用紙上にドットを形成して印刷画像を印刷する。
各カートリッジ28にも半導体メモリ(記録媒体の一つ)28aがそれぞれ設けられており、各メモリ28aは電気的にコントロールIC25と接続されている。このメモリ28aも、例えばEEPROMとすることができ、標準画像の色ずれを表す発色誤差情報28bが記録されている。
本プリンタ20は、インク量(例えばインク滴の重量。インク滴の体積でもよい)が異なる大中小の3種類(二以上の種類)のドットを印刷媒体上に形成可能であり、色毎に同じ印刷ヘッドから異なる複数段階のインク量のインクを吐出し、当該複数段階のインク量に対応する大きさのドットを形成する。PCがプリンタに送信するラスタデータには3種類(複数種類)のドットの種類を識別するための識別情報が付加されており、プリンタは識別情報に対応する種類のドットを形成する。そして、ラスタ毎にドットの種類を表現するドットデータからなるラスタデータを入力すると、プリンタはラスタデータに対応してインク量の異なる複数種類のドットを印刷媒体上に形成する。
ここで、プリンタが吐出するインク滴の重量には、プリンタ機体毎にばらつきが存在する。また、プリンタが使用するインクの色剤濃度にはインクのロット毎にばらつきが存在し、その結果、印刷媒体上で発色するインクの発色度合には、インクのロット毎にばらつきが存在する。そこで、プリンタ機体毎のインク付着量の誤差を補償し、インクのロット毎の発色度合の誤差を補償するために、対応関係規定部U6を設けている。
対応関係規定部に設けられた誤差情報取得部(誤差情報取得手段)U11は、インクの吐出重量(印刷媒体上に付着するインクの量)のずれおよびインクの発色度合のずれ(インクの違いによる標準画像の色ずれ)を表す誤差情報DA7を取得する。本実施形態では、プリンタ20から出力される誤差情報28b,31aを誤差情報DA7として取得する構成としているが、FD16aや外部のサーバ等から誤差情報を読み込んで取得してもよい。対応関係規定部U6は、取得した誤差情報DA7を用いることにより、インク吐出量のずれとインク発色度合のずれの両方を補償させる対象ドット振分テーブル14cを作成する。以下、同テーブル14cを作成する手順を説明する。
図3に示した本実施形態の色修正データ作成方法では、予め基準ドット振分テーブルを用意したうえで、工程S1〜S8を順番に実施して、対象プリンタで印刷される色のずれを修正する際に参照するための、修正前の色を表す入力階調データと修正後の色を表す出力階調データとの色修正対応関係を規定した色修正データを作成する。
ドット形成量は、0(ドット記録率0%)〜255(ドット記録率100%)の階調値で各ドットを記録しない状態から単位面積当たりのデューティ制限(インク量制限)の上限までドットを記録する状態を指定している。グラフの各曲線には、ドットの大きさを付している。ドット形成量はドット記録率と比例しており、ドット形成量を最大階調値255で除算するとドット記録率となる。実際には、3種類のドットについて各ドット形成量でのパッチを表現する画像データを作成し、ハーフトーン処理とラスタライズ処理を行ってラスタデータを作成してプリンタに対して出力し、所定の印刷媒体上に印刷された各パッチの測色結果を取得してドット形成量と明度とを対応させることにより、グラフを作成することができる。ここで、作業者は、PC10に明度Lを測定可能な測色機40を接続しておき、測色機の検出部40aを各パッチに順次押し当てて測色させることにより、同PCに測色結果を取得させることができる。
次に、最大ドットを除いた各種類のドットの形成量をパラメータX(X>1)で除し、最大ドットの相関データに最も合致するパラメータXcを取得する(S110)。図6のグラフでは、ドット形成量をXで除して最大ドットのグラフに合致させることになる。
小ドットの場合、パラメータX1で除して小ドットの明度変化を最大ドットの明度変化に合致させたとき、同じ明度値における除算前後のドット形成量の比率がa1・X1:a1(0<a1<255)となる。パラメータX1は、1より大きい値から順次設定値を大きくしていき、各設定値において各ドット形成量での明度値の差の絶対値を足し合わせた値を求め、当該値が最小になる設定値にする等により決定することができる。
上記処理は、最大ドットを除いた小中ドットのそれぞれについて、最大ドットの相関データに最も合致するパラメータX1c,X2cを決定する。得られたパラメータXcは最大ドットを代替する他のドットの形成量を表しているので、最大ドット1個を他のドットXc個で代替すればドットのインク量の差異を補償した代替を行うことができる。
中ドットの場合、パラメータX2で除して中ドットの明度変化を最大ドットの明度変化に合致させたとき、同じ明度値における除算前後のドット形成量の比率がa2・X2:a2(a1<a2<255)となる。
その後、最大ドットの形成量を他のドットの形成量に振り分ける処理を行う(S120)。ここで、小中ドットの形成量をそれぞれ最大とする入力階調値G1,G2は、例えば各種類に対応するドットの相関データから、所定のドット形成量Gd(0<Gd<255、より好ましくは128<Gd<255)での基準明度Ldを小中ドットの種類別に取得し、最大ドットの相関データが同基準明度Ldとなるドット形成量とすることができる。
次に入力階調値G1〜G2において小ドット振り分け後の最大ドット(二重線で図示)の形成量を中ドットの形成量で代替する。中ドットの代替比をa2・X2:a2と決定したものとすると、図の二重線の傾きG2/(G2−G1)のX2倍の傾きを有する直線を中ドットの形成量とする。そこで、中ドットでは入力階調値G1〜G2について傾きX2・G2/(G2−G1)の直線とし、入力階調値G2〜255については傾き−X2・G2/(255−G2)の直線とする。
なお、小ドットと大ドットとを混在させて形成させるようにしてもよい。また、各ドット種類のグラフにおけるピークの高さやドットを形成する範囲等は様々な態様が考えられる。さらに、グラフの一部あるいは全部を曲線とすることもできる。
その後、CMYRVKの全色について基準ドット振分テーブルを作成したか否かを判断し(S130)、条件不成立時にはS105〜S130を繰り返し、条件成立時にはフローを終了する。
印刷媒体としては、安定したインクの発色を得て高精度の色補償を行う観点からはフォト用紙等の光沢紙が好ましいが、キャリブレーション作業にかかるコストを低減させる観点からは光沢紙よりも光沢の弱い普通紙が好ましい。以下、標準画像を印刷する場合に同様のことが言える。
なお、標準インク使用量データに基づいて基準ドット振分テーブルを参照して標準ドット量データを生成することにより、形成される大中小の各ドット数が標準のインク使用量から一義的に決まるので、基準パッチや色補償用パッチは複数段階とした標準のドット形成量のパッチとなっている。
各色成分量L,a,bは、JIS Z8105にも規定されたCIE(1976)Lab色空間を定義する色彩値であるL量、a量、b量としている。以下も、同様である。ここで得られる測色データが、インク比較基準プリンタで基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像を所定の色空間で測色して得られる基準測色データである。
次に、後述する補間処理(図11)を行い、変化させたドット形成量よりも細かく変化させた各ドット形成量での基準パッチP1の基準測色データDA11を色成分L,a,b毎に所定の補間演算により補間しながら求める(S214)。
次に、補間処理(図11)を行い、変化させたドット形成量よりも細かく変化させた各ドット形成量での色補償用パッチP2の測色データDA12を色成分L,a,b毎に所定の補間演算により補間しながら求める(S218)。
なお、補間前の測色データのうち最高階調値と最低階調値とに対応する測色データについては、他の測色データよりも重みを大きくして近似式を求めてもよい。例えば、最高階調値と最低階調値とに対応する測色データが複数存在することにして、すなわち、最高階調値と最低階調値とに対応する点(黒丸)が一つではなく二以上有るとして、プロットされた各点(黒丸)からの距離の二乗の総和を最小にさせる曲線を描く近似式を求めればよい。すると、最高階調値(インク使用量最大)と最低階調値(インク使用量最小)とに対応する点に対してより近くを通る曲線を描く近似式が決定される。インク使用量が最大および最小であるときのインクの発色度合を重視することにより、インクロット間の発色度合のずれを補償したときにより良好な色再現性が得られる。
以上説明した、n次多項式の近似式を用いた補間演算、スプライン補間による補間演算、線形補間による補間演算が、所定の補間演算である。
その後、図9のS220にて、CMYRVKの色毎に、補間処理にて求められた基準測色データDA11と測色データDA12とを対応付けることにより、基準インクと対象インクとのドット形成量を対応付けたインク対応データDA13を生成する。ここで、両インクの測色データを対応付けることが基準パッチの基準測色データと色補償用パッチの測色データとを対比することであり、生成されるインク対応データが当該対比結果である。
ΔE={(L2−L1)2+(a2−a1)2+(b2−b1)2}1/2 …(1)
が最小となるように、補間された基準測色データDA11のパラメータXdと補間された測色データDA12のパラメータXdとを対応付け、インク対応データDA13を生成する。
例えば、補間後の基準測色データの各ドット形成量すなわちパラメータXdの全階調の中から測色データDA12との対応付けを行う階調値Xd1を順次設定し、それぞれ、補間後の測色データDA12の曲線上で階調値Xd1での基準測色データDA11の点と最も近くなる点を求める。その際、階調値Xd1での色成分量をL1,a1,b1として、補間後の測色データDA12の各ドット形成量すなわちパラメータXdの各階調について色差ΔEを算出し、色差ΔEが最小となる階調値Xd2を求め、さらに、階調表現されたパラメータXdの変化単位よりも細かい変化量で順次色差ΔEを算出し、色差ΔEが最小となる値Xd3を求める。図の例では、階調値Xd1=77に対してΔEが最小となる値Xd3=80.24が求められたことが示されている。そして、値Xd1,Xd3に基づいて、図3に示すインク対応データDA13を生成する。図3の例では、横軸を基準インクでの基準測色データDA11のインク使用量、縦軸を対象インクでの測色データDA12のインク使用量として、基準インクでのインク使用量の全階調にわたって(Xd1,Xd3)の位置を結ぶ曲線で両インクのインク使用量の対応関係が規定されていることが示されている。インク対応データDA13としては、色毎に各(Xd1,Xd3)の組み合わせを格納した情報テーブルとすることができる。
ここで、値Xd3は小数点以下で求められているので、色修正対応関係を高精度に規定することができる。
本発明の誤差情報は、上述した重量誤差情報31aと発色誤差情報28bとから構成される。
Aout = Bout×(W1/W2) …(2)
重量誤差情報として(W2/W1)が記録されている場合には、上記式(2)を変形したAout=Bout/(W2/W1)より修正出力値を算出すればよい。
求められる修正出力値Aoutからなる第一の中間データは、インクの色毎かつドットの種類毎に、基準ドット振分テーブル14bの出力階調データD3からプリンタの機体差によるインクの量のずれを補償させる対応関係(式(2)で表される関係)で修正されたデータとされる。同第一の中間データは、基準ドット振分テーブルの出力階調データD3よりも変化単位の細かい小数点以下の単位で表現している。
以上のように修正された基準ドット振分テーブルは、インク量基準プリンタで基準インクを使用して印刷される色を表す入力階調データと、対象プリンタで基準インクを使用して形成される複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調データと、の対応関係を規定した情報テーブルとなっている。
Ain = Bin×(C1/C2) …(3)
発色誤差情報としてインク対応データDA13が記録されている場合には、基準ドット振分テーブルの入力階調データの階調毎に、インク対応データDA13を参照して基準インクのドット形成量C1と対象インクのドット形成量C2との組み合わせを取得し、上記式(3)を用いて修正入力値を算出すればよい。インク対応データの全階調のうち一部の階調のみの誤差量を有する発色誤差情報や、インク対応データの近似関数の係数が記録されている場合には、記録されている発色誤差情報に基づいてインク対応データDA13を復元し、上記式(3)を用いて修正入力値を算出すればよい。
求められる修正入力値Ainからなる第二の中間データは、基準ドット振分テーブル14bの入力階調データD1から基準測色データと対象インクでの測色データとの差異を少なくさせる対応関係(式(3)で表される関係)、すなわち、両インクの発色度合のずれを補償させる対応関係で修正されたデータとされる。同第二の中間データは、基準ドット振分テーブルの入力階調データD2よりも変化単位の細かい小数点以下の単位で表現している。
以上により作成される対象ドット振分テーブル14cは、インク量基準プリンタで基準インクを使用して印刷される色を表す入力階調データと、対象プリンタで対象インクを使用して形成される複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調データと、の対応関係を規定した情報テーブルとなっている。
そして、CMYRVKの全色について設定したか否かを判断し(S314)、条件不成立時にはS302〜S314を繰り返し、条件成立時には対象ドット振分テーブル作成処理を終了する。
図15は、上記ドット振分テーブル作成処理により作成された対象ドット振分テーブル(色修正データ)を用いてプリンタに対する印刷制御を行う印刷制御処理を示すフローチャートである。本処理を行うPC10は印刷制御装置を構成し、S510が色変換手段、S515が変換手段、S520〜S530が印刷制御手段に対応している。以下、図1も参照して説明する。
まず、PC10は、多数(所定数)の画素別とされて複数の要素色に対応した階調データから構成された画像データDA1を入力し、画像をRGB毎の複数の画素で階調表現した広域RGB色空間内のRGBデータDA2に変換する(S505)。その際、データを部分的に読み込んでもよいし、データの受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけでもよい。画像データDA1は、画像をドットマトリクス状である多数の画素で階調表現したデータであり、sRGB色空間で定義されるRGBから構成された画像データや、YUV表色系におけるYUVから構成された画像データ、等がある。画像データの各成分も様々な階調数とされているので、sRGBやYUV表色系等の定義に従って、画像データを広域RGB色空間内のRGB各256階調のRGBデータに変換する。同RGBデータは、複数の要素色RGBで画像を表現した印刷データである。
基準インクと対象インクとが異なる場合、対象ドット振分テーブル14cが用いられる。当該テーブルは、インク量基準プリンタで基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の基準パッチに対する対象プリンタで対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の色補償用パッチの色ずれを複数種類のドットのそれぞれについて補償させるように(少なくさせるように)入出力階調データの色修正対応関係が入力階調データの各階調において規定されている。従って、変換後のドット量データは、プリンタ間のインク付着量のずれを補償させ、かつ、インク間の発色のずれを補償させるデータとされる。
上記S520〜S530により、対象プリンタに対して、ドット量データDA4を構成する画素毎に、ドット量データDA4の各画素の出力階調データに対応した対象インクの複数種類のドットを印刷媒体上に形成させて印刷させる制御を行うことができる。なお、ハーフトーン処理を実行可能なプリンタであれば多階調のドット量データをプリンタに送出し、当該ドット量データに基づく印刷を実行させるようにすればよい。
すなわち、測色データを補間することなく測色データを対比し、両インクのインク使用量について対応関係を得て、同対応関係を参照して色修正データを作成することも考えられるが、測色データの個々の測色値(色成分量L,a,b)には誤差が存在し、この誤差が色修正データに影響を与え、基準色に対する色再現性に影響を与えることになる。また、色修正データの入力階調データの全階調について補間演算を行いながら出力階調値を決定する際には、階調値という1次元の情報のみに基づいて補間処理を行うことになるため、補間精度に限界がある。
本実施形態では、誤差を有する各測色値を用いながらも近似式にて補間しながら全体として誤差を無くす処理を行っているので、インク発色度合の誤差による色ずれがより確実に少なくなるのである。また、測色値は、それぞれ対応する階調値とL値、a値、b値の4次元の情報によって特定されるため、4次元の情報に基づいて新たな測色値が求められ、両インクのインク使用量についての対応関係が求められる。その結果、インク使用量を表すCMYRVKデータ(入力階調データ)の全階調にわたって、非常に良好な色再現性を得ることが可能となる。
なお、図3において補間工程S4を省略すると上記効果が得られないことにはなるが、インクのロットが変わっても基準色に対する良好な色再現性を維持する本発明の根本的な効果が得られることに変わりはない。この意味で、補間工程(図9のS214,S218)を省略可能である。
ところで、本発明を実施する際に使用可能なコンピュータと周辺装置は、様々な構成が可能である。例えば、印刷装置は、コンピュータと一体化されたものでもよい。単色画像のみ印刷する印刷装置でもよい。上述したフローについては、一部または全部を印刷装置、専用の画像処理装置、外部のサーバ、等で実行してもよい。
上記色変換LUTの代わりに、第一要素色毎の階調データと、印刷装置で使用される基準インクの使用量が第二要素色毎に表された階調データと、の対応関係を規定した色変換用の変換式を用いるとともに、当該変換式に使用する複数のパラメータを色変換パラメータ情報テーブルとしてHD等に記録しておいてもよい。
上記ドット振分テーブルの代わりに、印刷装置で使用されるインク使用量を表す入力階調データと複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調データに変換する変換式を用いるとともに、当該変換式に使用する複数のパラメータをドット振分パラメータ情報テーブルとしてHD等に記録しておいてもよい。
以上の構成でも、インクのロットが変わっても基準色に対する良好な色再現性を維持し、基準色に対する色再現性を向上させることが可能となる。
基準ドット振分テーブルを予め用意しておけば、基準ドット振分テーブル作成処理を省略可能である。
インク量基準プリンタのインク付着量(吐出重量W1)を予め求めておけば、図9のS202を省略可能である。
基準インクを使用した基準パッチを予め印刷媒体上に印刷しておけば、図9のS208を省略可能である。
基準パッチの基準測色データを予め生成しておけば、図9のS208,S212を省略可能である。
図9のS208,S210でパッチを印刷させる際、重量誤差情報に基づいてインク付着量のずれを補償させるように基準ドット振分テーブルを修正し、修正後のドット振分テーブルを参照してインク使用量が表された入力階調値からドット形成量が表された出力階調値に変換し、パッチを印刷させてもよい。
発色誤差情報に基づいてインクロット間の発色度合の誤差を補償させるように基準ドット振分テーブルを修正する際、入力階調値の各階調に対応するドット種毎の出力階調値全てを修正するようにしてもよい。
誤差情報取得工程S6を省略し、誤差情報を記録することなく、対象ドット振分テーブルを作成してもよい。この場合、図9のS206,S222、図10のS302を省略したうえで、対象ドット振分テーブル作成処理の前に誤差情報記録処理を行えばよい。
図10で示した対象ドット振分テーブル作成処理において、S306とS308の順序を入れ替えてもよい。S306では、基準ドット振分テーブルの入力階調値を修正してインク付着量の誤差を補償するようにしてもよい。S308では、基準ドット振分テーブルの出力階調値を修正してインク発色度合の誤差を補償するようにしてもよい。
なお、形成するドットの種類が単一とされた印刷装置では、S515の処理を省略して本変形例の印刷制御処理を行うことにより、プリンタ間のインク付着量のずれを補償させ、かつ、インクロット間の発色のずれを補償させることができる。
図15で示した印刷制御処理において、画像データがCMYRVKの色毎の階調データから構成されていれば、S505〜S510を省略可能である。
サーバ50は、CPU、ROM、RAM、通信I/F、記憶媒体、等を備えた一般的なコンピュータで構成されている。同記憶媒体には、対象インクのロット毎に当該ロットを識別可能とするロット情報D11と、標準画像の色ずれを表す発色誤差情報D12と、を対応付けて格納した発色誤差情報テーブルD10が記憶されている。同サーバ50は、通信I/Fを介して、入力されるロット情報に対応する発色誤差情報を読み出して外部に出力可能である。
本変形例のロット情報D11は、インクカートリッジの製造会社を識別可能とする製造会社キー情報、インクの色を識別可能とするインク色キー情報、製造会社とインクの色が識別されたときにインクのロットを識別可能とするロットキー情報、とから構成されている。本発明にいうロット情報は、製造会社とインクの色の情報を含めた広義のロットを識別可能とする情報である。
誤差情報取得部(誤差情報取得手段)U15は、インターネット網60を介してサーバ50から出力される発色誤差情報D12を取得する。
その後は、上記発色誤差情報D12と重量誤差情報31aとを用いて、図10で示した対象ドット振分テーブル作成処理を行うと、印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、標準画像の色ずれを補償させるように、入力階調データと出力階調データとの色修正対応関係を規定して対象ドット振分テーブルを作成することができる。そして、図15で示した印刷制御処理を行うと、プリンタ間のインク付着量のずれが補償され、かつ、インク間の発色のずれが補償された印刷画像を印刷媒体上に印刷することができる。
本変形例のヘッド情報D21は、対象プリンタの製造会社を識別可能とする製造会社キー情報、製造会社が識別されたときに印刷ヘッドを識別可能とするヘッドキー情報、とから構成されている。本発明にいうヘッド情報は、製造会社を含めた対象プリンタを個別に識別可能とする情報である。
本変形例では、識別情報取得部U13は、プリンタ20からインクカートリッジの装着を検出した旨の情報を入力した時に、プリンタ20から出力されるヘッド情報31b,cとロット情報28c〜eを取得する。識別情報出力部U14は、サーバ50に双方向通信可能なインターネット網60を介して同取得したヘッド情報31b,cとロット情報28c〜eを出力する。すると、サーバ50は、PC10から出力されたヘッド情報31b,cとロット情報28c〜eを入力し、対応する発色誤差情報D12をPC10に対して出力するとともに、重量誤差情報テーブルD20から同ヘッド情報31b,cに対応する重量誤差情報D22を読み出し、インターネット網60を介して同読み出した重量誤差情報D22をPC10に対して出力する。
誤差情報取得部(誤差情報取得手段)U15は、インターネット網60を介してサーバ50から出力される発色誤差情報D12と重量誤差情報D22を取得する。
その後は、上記発色誤差情報D12と上記重量誤差情報D22とを用いて、図10、図15で示した対象ドット振分テーブル作成処理と印刷制御処理を行えばよい。
Claims (17)
- 印刷媒体上にインクを付着させてドットを形成可能な対象印刷装置に対して色ずれを修正させる印刷制御を行う際、修正前の色を表す入力階調データから修正後の色を表す出力階調データに変換し、変換後の出力階調データを用いて印刷制御を行う印刷制御装置であって、
上記入力階調データは、インクの付着量の基準としたインク量基準印刷装置で基準とした基準インクを使用して印刷される色が表された階調データとされ、
上記インク量基準印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量に対する上記対象印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、インクの発色を比較するためのインク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する同対象印刷装置の使用対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定する対応関係規定手段と、
上記色修正対応関係に従って上記入力階調データを上記出力階調データに変換する変換手段と、
上記対象インクを使用する上記対象印刷装置に対して上記変換手段による変換後の出力階調データに対応した同対象インクのドットを印刷媒体上に形成させて印刷画像を印刷させる制御を行う印刷制御手段とを具備することを特徴とする印刷制御装置。 - 上記対応関係規定手段は、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定した色修正データを作成し、
上記変換手段は、上記色修正データを参照して上記入力階調データに対応した上記出力階調データを上記変換後の出力階調データとして取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。 - 上記入力階調データは、インク量の異なる二以上の種類のドットを印刷媒体上に形成可能とされた上記インク量基準印刷装置で使用される上記基準インクの使用量を表す階調データとされ、
上記出力階調データは、上記二以上の種類のうち少なくとも一部である複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す階調データとされ、
上記対応関係規定手段は、上記インク量基準印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量に対する上記対象印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量のずれを上記複数種類のドットのそれぞれについて補償させ、かつ、上記インク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される上記標準のドット形成量の標準画像に対する上記対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを上記複数種類のドットのそれぞれについて補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定した上記色修正データを作成し、
上記印刷制御手段は、上記対象インクを使用する上記対象印刷装置に対して上記変換後の出力階調データに対応した同対象インクの複数種類のドットを印刷媒体上に形成させて印刷画像を印刷させることを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。 - 上記対応関係規定手段は、上記印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、上記インク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに上記印刷媒体上に印刷される標準画像を所定の色空間で測色して得られる基準測色データと上記対象インクを使用したときに上記印刷媒体上に印刷される標準画像を同所定の色空間で測色して得られる測色データとの差異を少なくさせるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御装置。
- 上記対応関係規定手段は、上記インク量基準印刷装置で上記基準インクを使用するときの同基準インクの使用量が第一の階調数で表された入力階調データと上記複数種類のドットの形成量が同種類毎に第二の階調数で表された出力階調データとの色修正対応関係を規定した基準色修正データから、同インク量基準印刷装置における同基準インクの使用量が同第一の階調数で表された上記入力階調データと上記対象印刷装置における上記対象インクの上記複数種類のドットの形成量が同種類毎に同第二の階調数で表された上記出力階調データとの色修正対応関係を規定した上記色修正データを作成するとともに、当該作成の際、上記複数種類のドットのそれぞれについて上記インクの量のずれに基づいて同基準色修正データの出力階調データから上記インクの量のずれを補償させる対応関係で修正された第一の中間データを生成し、上記基準測色データと上記測色データとの差異に基づいて同基準色修正データの入力階調データから同基準測色データと測色データとの差異を少なくさせる対応関係で修正された同入力階調データよりも細かい変化単位の第二の中間データを生成し、同第二の中間データと同第一の中間データとの対応関係で同インク量基準印刷装置における同基準インクの使用量が表された同第一の階調数の入力階調データと同対象印刷装置における同対象インクの使用量が表された同第二の階調数の出力階調データとの色修正対応関係を規定して上記色修正データを作成することを特徴とする請求項4に記載の印刷制御装置。
- 画像を画素毎に第一要素色毎の階調データで表現した第一画像データを上記インク量基準印刷装置で使用される上記基準インクの色に対応した第二要素色毎の階調データで表現した第二画像データに色変換する際、同第一要素色毎の階調データと、上記インク量基準印刷装置で使用される上記基準インクの使用量が同第二要素色毎に表された階調データと、の対応関係を規定した色変換データを参照して色変換する色変換手段をさらに備え、
上記変換手段は、上記色修正データを参照して上記第二画像データを構成する画素毎の階調データを上記入力階調データとして上記出力階調データに変換することを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。 - 上記対象印刷装置は、上記印刷媒体上に付着するインクの量のずれおよび上記標準画像の色ずれを表す誤差情報を記録した記録媒体を有し、着脱可能に装着されたインクカートリッジに充填された上記対象インクを使用して印刷するとともに同記録媒体から同誤差情報を読み出して外部に出力可能な装置であり、
上記対応関係規定手段は、上記対象印刷装置から出力される誤差情報を取得する誤差情報取得手段を備え、取得した誤差情報を用いることにより、上記印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、上記標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。 - 上記対応関係規定手段は、上記対象インクのロットを識別可能とするロット情報を取得する識別情報取得手段と、同対象インクのロット毎に対応する同ロット情報と上記標準画像の色ずれを表す発色誤差情報とを対応付けて記憶するとともに入力されるロット情報に対応する発色誤差情報を読み出して外部に出力するサーバに双方向通信可能な通信網を介して同取得したロット情報を出力する識別情報出力手段と、同通信網を介して同サーバから出力される発色誤差情報を取得する誤差情報取得手段とを備え、上記印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、取得した発色誤差情報を用いることにより上記標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。
- 上記対象印刷装置は、上記ロット情報を記録した記録媒体を有して着脱可能に装着されたインクカートリッジに充填された上記対象インクを使用して印刷するとともに同記録媒体から同ロット情報を読み出して外部に出力可能な装置であり、
上記対応関係規定手段は、上記対象印刷装置に上記インクカートリッジが装着されたか否かを検出する検出手段を備え、同インクカートリッジの装着を検出した時に、上記識別情報取得手段にて上記対象印刷装置から出力されるロット情報を取得し、上記識別情報出力手段にて上記サーバに上記通信網を介して同取得したロット情報を出力し、上記誤差情報取得手段にて同通信網を介して同サーバから出力される発色誤差情報を取得し、取得した発色誤差情報を用いることにより上記色修正対応関係を規定することを特徴とする請求項8に記載の印刷制御装置。 - 上記対応関係規定手段は、
上記対象インクを使用する上記インク比較基準印刷装置で印刷媒体上に印刷された当該対象インクのドット形成量を変化させた複数の上記標準画像のそれぞれを複数の色成分を色成分量とする所定の色空間で測色して得られる測色データを取得する測色データ取得手段と、
上記変化させたドット形成量よりも細かく変化させた各ドット形成量での上記標準画像の測色データを上記色成分毎に所定の補間演算により補間しながら求める補間手段とを備え、
上記補間手段にて求められた測色データの各ドット形成量について上記基準インクを使用する上記インク比較基準印刷装置で印刷媒体上に印刷される各標準画像の基準測色データと、上記補間手段にて求められた測色データと、の差異を各ドット形成量について最も少なくさせるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定して上記色修正データを作成することを特徴とする請求項2〜請求項9のいずれかに記載の印刷制御装置。 - 上記補間手段は、上記変化させたドット形成量を表すパラメータと上記測色データ取得手段にて取得された測色データとからn次多項式(nは2以上の整数)の近似式を求め、当該近似式を用いて上記変化させたドット形成量よりも細かく変化させた各ドット形成量での上記標準画像の測色データを上記色成分毎に求める補間演算を行うとともに、求めた測色データを構成する各色成分量についてドット形成量の変化に対して前後両方の色成分量よりも大きくなった色成分量または前後両方の色成分量よりも小さくなった色成分量が存在するとき、少なくとも当該色成分量についてスプライン補間または線形補間により色成分量を求め直すことを特徴とする請求項10に記載の印刷制御装置。
- 印刷媒体上にインクを付着させてドットを形成可能な対象印刷装置に対して色ずれを修正させる印刷制御を行う際に修正前の色を表す入力階調データから修正後の色を表す出力階調データに変換して変換後の出力階調データを用いて印刷制御を行う印刷制御装置と、通信網を介して同印刷制御装置と双方向通信可能に接続されるサーバとを備えた印刷制御システムであって、
上記入力階調データは、インクの付着量の基準としたインク量基準印刷装置で基準とした基準インクを使用して印刷される色が表された階調データとされ、
上記印刷制御装置は、
上記インク量基準印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量に対する上記対象印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、インクの発色を比較するためのインク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する同対象印刷装置の使用対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定する対応関係規定手段と、
上記色修正対応関係に従って上記入力階調データを上記出力階調データに変換する変換手段と、
上記対象インクを使用する上記対象印刷装置に対して上記変換手段による変換後の出力階調データに対応した同対象インクのドットを印刷媒体上に形成させて印刷画像を印刷させる制御を行う印刷制御手段とを具備し、
上記サーバは、上記対象インクのロット毎に当該ロットを識別可能とするロット情報と上記標準画像の色ずれを表す発色誤差情報とを対応付けて記憶するとともに、入力されるロット情報に対応する発色誤差情報を読み出して外部に出力し、
上記対応関係規定手段は、上記ロット情報を取得する識別情報取得手段と、上記サーバに双方向通信可能な通信網を介して同取得したロット情報を出力する識別情報出力手段と、同通信網を介して同サーバから出力される発色誤差情報を取得する誤差情報取得手段とを備え、上記印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、取得した発色誤差情報を用いることにより上記標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定することを特徴とする印刷制御システム。 - 印刷媒体上にインクを付着させてドットを形成可能な対象印刷装置に対して色ずれを修正させる印刷制御を行う際、修正前の色を表す入力階調データから修正後の色を表す出力階調データに変換し、変換後の出力階調データを用いて印刷制御を行う印刷制御方法であって、
上記入力階調データは、インクの付着量の基準としたインク量基準印刷装置で基準とした基準インクを使用して印刷される色が表された階調データとされ、
上記インク量基準印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量に対する上記対象印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、インクの発色を比較するためのインク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する同対象印刷装置の使用対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定する対応関係規定工程と、
上記色修正対応関係に従って上記入力階調データを上記出力階調データに変換する変換工程と、
上記対象インクを使用する上記対象印刷装置に対して上記変換工程による変換後の出力階調データに対応した同対象インクのドットを印刷媒体上に形成させて印刷画像を印刷させる制御を行う印刷制御工程とを具備することを特徴とする印刷制御方法。 - 印刷媒体上にインクを付着させてドットを形成可能な対象印刷装置に対して色ずれを修正させる印刷制御を行う際、修正前の色を表す入力階調データから修正後の色を表す出力階調データに変換し、変換後の出力階調データを用いて印刷制御を行う機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムであって、
上記入力階調データは、インクの付着量の基準としたインク量基準印刷装置で基準とした基準インクを使用して印刷される色が表された階調データとされ、
上記インク量基準印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量に対する上記対象印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、インクの発色を比較するためのインク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する同対象印刷装置の使用対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定する対応関係規定機能と、
上記色修正対応関係に従って上記入力階調データを上記出力階調データに変換する変換機能と、
上記対象インクを使用する上記対象印刷装置に対して上記変換機能による変換後の出力階調データに対応した同対象インクのドットを印刷媒体上に形成させて印刷画像を印刷させる制御を行う印刷制御機能とを実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。 - 印刷媒体上にインクを付着させてドットを形成可能な対象印刷装置で印刷される色のずれを修正する際に参照するための、修正前の色を表す入力階調データと修正後の色を表す出力階調データとの色修正対応関係を規定した色修正データを作成する色修正データ作成装置であって、
上記入力階調データは、インクの付着量の基準とした基準印刷装置で基準とした基準インクを使用して印刷される色が表された階調データとされ、
上記インク量基準印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量に対する上記対象印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、インクの発色を比較するためのインク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する同対象印刷装置の使用対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定して上記色修正データを作成することを特徴とする色修正データ作成装置。 - 印刷媒体上にインクを付着させてドットを形成可能な対象印刷装置で印刷される色のずれを修正する際に参照するための、修正前の色を表す入力階調データと修正後の色を表す出力階調データとの色修正対応関係を規定した色修正データを作成する色修正データ作成方法であって、
上記入力階調データは、インクの付着量の基準とした基準印刷装置で基準とした基準インクを使用して印刷される色が表された階調データとされ、
上記インク量基準印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量に対する上記対象印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、インクの発色を比較するためのインク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する同対象印刷装置の使用対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定して上記色修正データを作成することを特徴とする色修正データ作成方法。 - 印刷媒体上にインクを付着させてドットを形成可能な対象印刷装置で印刷される色のずれを修正する際に参照するための、修正前の色を表す入力階調データと修正後の色を表す出力階調データとの色修正対応関係を規定した色修正データを作成する機能をコンピュータに実現させる色修正データ作成プログラムであって、
上記入力階調データは、インクの付着量の基準とした基準印刷装置で基準とした基準インクを使用して印刷される色が表された階調データとされ、
上記インク量基準印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量に対する上記対象印刷装置で印刷媒体上に付着するインクの量のずれを補償させ、かつ、インクの発色を比較するためのインク比較基準印刷装置で上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する同対象印刷装置の使用対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを補償させるように、上記入力階調データと上記出力階調データとの色修正対応関係を規定して上記色修正データを作成する機能を実現させることを特徴とする色修正データ作成プログラム。
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