JP2006102865A - 成形品の加工・搬送装置 - Google Patents

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Shinichi Oshiro
信一 尾城
Tsuyoshi Matsutani
剛志 松谷
Kazunori Onishi
和典 大西
Yoshio Isobe
義雄 磯部
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Abstract

【課題】 成形品のカット不良の発生を抑制する。
【解決手段】 待機位置から加工台上の成形品wに対する水平方向の送り量が一定となるよう、先端位置検出手段で検出されたカッター49の先端Pの位置に応じて、カッター49の待機位置を加工台上の成形品wに対して進退移動させる。これによって、成形品wに押し込まれるカッター49の押し込み量が一定となるので、成形品wの外周壁の上端部及び内周壁の上端部を安定してカットすることができ、カット不良が確実に防止されてカット済み成形品の品質向上を図ることができる。
【選択図】 図16

Description

本発明は、成形品の不必要な部分の切断を行った後にその成形品を所定位置に搬送する成形品の加工・搬送装置に関する。
特許文献1には、環状の内周壁と環状の外周壁が環状底壁で連結され、内周壁の上部にキャップ部が設けられた形状の成形品を加工台上に載置して、成形品の外周壁の上端部と内周壁の上端部となるキャップ部とを切断装置でカットし、カット済み成形品を把持ユニットにて把持し加工台から持ち上げて次工程に搬送する成形品の加工・運搬装置が開示されている。
この特許文献1においては、把持ユニットに、カット済み成形品の内周壁のカット面と、外周壁のカット面にそれぞれ密接する支持面と、この支持面に密接したカット済み成形品の内周壁と外周壁の間に開口する真空引き通路と、が備えられ、成形品の内周壁と外周壁の上端部が正常にカット、除去されたとき以外はカット済み成形品が把持ユニットに確実に吸着把持されなくなり、その結果、加工・搬送工程内で不良品を自動的に判別除去することが可能となっている。
特開2000−237996号公報
しかしながら、上述した特許文献1においては、待機状態における切断装置のカッターの刃先位置を管理していないため、カッター刃先位置が所期位置(原点位置)からずれた場合に、成形品に対するカッターの送り出し量が変化してしまい、カット不良による不良品の発生が頻発して生産効率が低下してしまう虞がある。
また、カメラ等により待機状態におけるカッターの画像を取り込み、画像解析によりカッターの先端位置を検出する方法もあるが、この場合、設置スペースやコストの点で不利となる。
そこで、本発明は、設置スペースやコストの点で不利にならない簡易な方法で、待機状態におけるカッター刃先位置を検知することで、成形品に対するカッターの送り出し量を安定させ、成形品のカット不良の発生を抑制することができる成形品の加工・運搬装置を提供しようとするものである。
そこで、請求項1に記載の発明は、環状の内周壁と環状の外周壁が環状底壁で連結され、内周壁の上部にキャップ部が設けられた形状の成形品を加工台上に載置して、その成形品の外周壁の上端部と、内周壁の上端部となるキャップ部とを切断ユニットでカットし、カット済み成形品を把持ユニットにて把持し加工台から持ち上げて次工程に搬送する成形品の加工・搬送装置において、切断ユニットは、加工台に載置された成形品をカットするカッター部と、カッター部が待機位置にあるときにカッター部の先端位置をレーザーを用いて検出する先端位置検出手段と、カッター部を成形品に対して少なくとも進退移動及び上下移動させることが可能な駆動機構部と、を有し、カッター部は、先端側が鋭角となりこの鋭角を構成する2辺のうちの一方に成形品をカットする刃先が形成され、かつ刃先が形成された一方の辺がカッター部の進退方向と平行となるよう配置され、先端位置検出手段は、カッター部の先端側の鋭角を構成する2辺を横切り、かつカッター部の刃先が形成された上記一方の辺に対して略直交するよう発せられた略直線状のレーザー光のうち、カッター部によって遮られるレーザー減少量からカッター部の摩耗量を検知し、この検知されたカッター部の摩耗量からカッター部の先端位置を検出し、待機位置から加工台上の成形品に対する水平方向の送り量が、成形品の切断部位毎に一定となるよう、先端位置検出手段で検出されたカッター部の先端位置に応じて、待機位置におけるカッター部を加工台上の成形品に対して進退移動させることを特徴としている。これによって、成形品の外周壁の上端部及び内周壁の上端部をカットする際に、成形品に押し込まれるカッター部の押し込み量が一定となり安定する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、駆動機構部は、サーボモータにより待機位置にあるカッター部を成形品に対して少なくとも進退移動及び上下移動させるものであることを特徴としている。
請求項3に記載は、請求項1または2に記載の発明において、先端位置検出手段は、レーザー光を発するレーザー発信部と、待機位置におけるカッター部を挟んでレーザー発信部と対向し、レーザー発信部から発せられたレーザー光を受信するレーザー受信部と、を有し、レーザー発信部から発するレーザー発信量と、レーザー受信部で受信されるレーザー受信量とから、カッター部によって遮られたレーザー減少量を算出し、このレーザー減少量からカッター部の摩耗量が検知されていることを特徴としている。
本発明によれば、成形品に押し込まれるカッター部の押し込み量が一定となるので、成形品の外周壁の上端部及び内周壁の上端部を安定してカットすることができる。そのため、カット不良を確実に防止することができ、カット済み成形品の品質向上を図ることができる。
また、カッター部の先端位置検出手段は、略直線状のレーザー光を用いるため、設置スペースをあまり必要としないと共に、コスト増加も最低限に抑えることができる。
さらにまた、切断ユニットは、サーボモータを駆動源としてカッター部を進退移動及び上下移動させているので、カッター部の位置制御及び速度制御に高い再現性が確保され、安定した切断加工を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1,図2は、本発明にかかる成形品の加工・搬送装置の全体概略構成を示すものであり、図中の10は型成形された中間段階の複数の成形品w(詳細は後述)を載置するターンテーブル、11は回転式の加工台12を備えた加工ステーション、13は加工を終了した成形品w1を受け取り一時保管する受取バケット、14はスライドレール15に案内されて搬入側把持ユニット16,押え治具18及び搬出側把持ユニット17をそれぞれ同期移動させる走行装置、19は加工台12上で成形品wからカットされたカット片(詳細は後述)を収容するカット片集積ボックス、20は加工台12とターンテーブル10の間に位置し、カット片をカット片集積ボックスへ案内するシューター、21はシューター20の頭上で押え治具18に保持されたカット片w2(詳細は後述)を除去する進退自在のスクレーパチャック、41は加工台12上で中間段階の成形品wから不要な部分をカットする切断ユニット25のカッター部である。また、56はカッター部41が取付固定された支持プレートである。
搬入側把持ユニット16は、走行装置14によって、ターンテーブル10−加工ステーション11間を移動する。搬出側把持ユニット17は、走行装置14によって、加工ステーション11−受取バケット13間を移動する。そして、押え治具18は、搬入側把持ユニット16と搬出側把持ユニット17との間に位置するよう走行装置14に取り付けられており、搬入側把持ユニット16がターンテーブル10上にあるときには、シューター20の頭上に位置している。
また、搬出側把持ユニット17の基部の受取バケット13寄りの側面にはバケットカバー22が取り付けられている。バケットカバー22は搬出側把持ユニット17の基部から受取バケット13の上面側に向かって略L字状に延出しており、その水平方向の延出面により受取バケット13の開口部23を開閉するようになっている。このバケットカバー22は、受取バケット13の開口部23を常時閉塞しており、搬出側把持ユニット17の先端部が開口部23の上方に位置したときにだけ開口部23を開くようになっている。従って、受取バケット13の開口部23は、搬出側把持ユニット17からカット済み成形品w1を受け渡されるとき以外はバケットカバー22によって閉塞され、切削屑等が侵入するのを確実に防止される。
本実施形態で取り扱う成形品は、図12に示すゴム製のピストンカップであり、この成形品の型成形された直後の中間段階の形状は、内周壁1と外周壁2が環状底壁3によって連結され、内周壁1の上部にキャップ部4が延設された形状となっている。そして、この中間段階の成形品wは、加工ステーション11において内周壁1と外周壁2の各上端部がカットされることで、最終的な成形品w1の形状(図1中の拡大断面図参照。)に仕上げられる。
加工台12の上面には、図1中の拡大断面で示すように成形品形状に沿った環状の凹部30が形成されており、搬入側把持ユニット16から受け渡された成形品wをこの凹部30で受容すると共に、この凹部30の内側及び凹部30内に開口形成された真空引き通路31を通して真空引きを行うことにより、成形品wを加工台12に強固に吸着把持できるようになっている。
押え治具18は、その先端部に図3に示すような環状支持壁32が形成されており、成形品wが加工台12上に吸着把持された状態において、図外の昇降シリンダにより成形品wに向かって下降し、環状支持壁32が成形品wの内周壁1と外周壁2の間に嵌入されるようになっている。そして、押え治具18は、環状支持壁32が成形品wの内周壁1と外周壁2の間に嵌入された状態において加工台12の駆動回転に追従して回転し、次の切断加工に備えられる。
図13及び図14を用いて、加工台12上の成形品wの不要な部分の切断処理を行う切断ユニット25について説明する。
切断ユニット25は、加工台12上の成形品wを切断するカッター部41と、カッター部41が取付固定された支持プレート56と、支持プレート56が固定された上下動作用スライダー42と、上下動作用スライダー42を介してカッター部41を上下動可能に支持する上下動作用スライドレール43と、前後動作用スライダー44を介して上下動作用スライドレール43を成形品wに対して進退移動可能に支持する前後動作用スライドレール45と、上下動作用スライダー42を上下動作用スライドレール43上で上下方向に移動させる際の駆動源となる上下動作用サーボモータ46と、前後動作用スライダー44を前後動作用スライドレール45上で進退移動させる際の駆動源となる前後動作用サーボモータ47と、カッター部41が待機位置にあるときにカッター部41の先端位置をレーザーを用いて検出する先端位置検出手段48と、から大略構成されている。
ここで、上下動作用スライダー42、上下動作用スライドレール43、前後動作用スライダー44、前後動作用スライドレール45、上下動作用サーボモータ46及び前後動作用サーボモータ47が、カッター部41を成形品wに対して進退移動及び上下移動させる駆動機構部を構成することになる。
カッター部41は、上記駆動機構部によって待機位置から成形品wに対して進退移動及び上下移動が可能となっており、上下動作用サーボモータ46と前後動作用サーボモータ47の駆動制御を行うことで、成形品wを最終的な成形品w1の形状に切断加工することが可能となっている。
図17は、カッター部41の先端が成形品wに当接した時点の状態を示している。この状態からカッター部41が成形品wに向かって(図17における左方向に向かって)移動することで、成形品wの切断加工が可能となっている。
カッター部41は、成形品wの不要部分を切断するカッター49と、カッター49が固定されたカッター取付プレート50と、を有している。カッター49は、先端側が鋭角となり、この鋭角を構成する2辺のうちの一方に成形品wをカットする刃先49aが形成されている。すなわち、本実施形態におけるカッター49は、いわゆる三角刃であり、全体の外形状が直角三角形となっている。そして、カッター49は、刃先49aが形成された上記鋭角を構成する2辺のうちの一方の辺がカッター部41の進退方向と平行となるよう配置されている。
図15は、図14のA−A線に沿った断面図であって、カッター49の刃先49aは略楔形状を呈している。
先端位置検出手段48は、レーザー光を発するレーザー発信部51と、待機位置におけるカッター49を挟んでレーザー発信部51と対向し、レーザー発信部51から発せられたレーザー光を受信するレーザー受信部52と、レーザー受信部52で受信されたレーザー受信量が入力される制御ユニット53とから大略構成されている。
レーザー発信部51は、カッター49の先端側の鋭角を構成する2辺を横切り、かつカッター49の刃先49aが形成された一方の辺に対して略直交するように、略直線状のレーザー光が発せられるように配置されている。
そして、レーザー発信部51から発するレーザー発信量と、レーザー受信部52で受信されるレーザー受信量とから、カッター49によって遮られたレーザー減少量を制御ユニット53で算出し、このレーザー減少量からカッター49(カッター部41)の先端Pの位置を検知している。
ここで、レーザーによるカッター49の先端Pの位置の検知のメカニズムについて説明する。レーザー発信部51から発せられるレーザー光は、指向性の鋭い極めて細い多数のビームからなり、全体として、カッター49の三角形状の底辺位置に形成された刃先49aに対して水平面上で略直交する一本のラインを形成する。成形品wの切断処理を繰り返すことでカッター49の刃先49aが摩耗すると、三角刃の場合、カッター49の先端Pの位置が加工台12上の成形品wに対して後退することになるため、カッター49によって遮られたレーザー減少量からカッター49によって遮られるレーザー光の幅を算出することで、カッター49の先端Pの位置を推定しているのである。詳述すれば、図16に示すように、カッター49の刃先49aが摩耗すると待機位置においてカッター49がレーザー光を遮る幅が所定量A以下となるため、待機位置においてカッター49がレーザー光を遮る幅が所定量Aとなるよう前後動作用サーボモータ47をわずかに駆動してカッター部41を前進させることでカッター部41の待機位置の微調整(補正)を行い、待機位置から加工台上の成形品wに対するカッター部41の水平方向の送り量が、成形品wの切断部位毎に常に一定となるようにしている。より具体的には、成形品wの外周壁2の上端部を切断する際の水平方向の送り量及び、成形品wの内周壁1の上端部を切断する際の水平方向の送り量が、それぞれ常に一定となるようにしている。
尚、カッター部41の待機位置補正を行うと、カッター49の先端Pの位置は、この待機位置補正前後で、カッター部41の進退移動方向に直交する方向に刃先49aの摩耗量に応じてずれることになる。そして、成形品wの外周壁2及び内周壁1は湾曲しているため、厳密に言えば、カッター部41の待機位置補正前後で、カッター部41の成形品wに対する水平方向の送り量が一定とはならない。しかしながら、カッター49の刃先49aの摩耗量に比べ、成形品wは十分に大きいため、切断時における成形品wの外周壁2及び内周壁1の湾曲は実質的に無視することができる。つまり、待機位置補正前後のカッター49の先端Pの位置のずれに伴う成形品wに対するカッター部41の水平方向の送り量の変化は無視することができ、待機位置補正を行うことによって、成形品wの外周壁2の上端部を切断する際の待機位置からの水平方向の送り量及び、成形品wの内周壁1の上端部を切断する際の待機位置からの水平方向の送り量は、それぞれ常に一定とすることができるのである。
このような待機位置の微調整は、成形品wの切断処理が終了する毎に実施してもよいが、成形品wの切断処理を所定回数行う毎に実施するようにしてもよい。
そして、カッター49は、新規に交換されてからの刃先49aの累積摩耗量が、カッター49の材質等によって予め設定されている所定量に達したと判定された場合には、切断ユニットの稼働を自動停止し、パトライト等で、カッター49の交換時期であることを作業者に知らせるようになっている。また、カッター49によって遮られたレーザー減少量が、前回のレーザー減少量に対して急激に増加した場合には、カッター49に折れまたは欠け等が発生したと判定し、切断ユニットの稼働を自動停止し、パトライト等で、カッター49の交換を作業者に促すようになっている。
尚、本実施形態においては、上述した所定量Aを0.05mmに設定しているが、所定量Aは0.05mmに限定されるものではなく、1/100mmオーダー程度で所定量Aを設定しておけば精度上の問題はない。また、制御ユニット53は、上下動作用サーボモータ46及び前後動作用サーボモータ47の駆動制御も合わせて行うものである。
また、カメラ等によりライン上でカッター49の画像を取り込み、画像解析によりカッター部41の先端位置を検出する方法もあるが、設置スペースやコストの点で不利となるので、上述のようにレーザーを用いて先端位置を検出しているのである。
切断ユニット25による成形品wの切断は、カッター49の刃先49aを加工台12と共に回転する成形品wの所定部位に押し当てることで成形品wの切断を行うようになっている。具体的には、成形品wの外周壁2の上端部の切断と、内周壁1の上端部の切断を行うが、順序としては、最初に、図3に示すように押え治具18の環状支持壁32によって成形品wを支持した状態で外周壁2の上端部を切断し、その後に押え治具18を図外の昇降シリンダによって上昇させ図4に示すように内周壁1の上端部を切断する。尚、カッター部41は、成形品wの切断を行う際に、上下動作用サーボモータ46により上下方向に移動した後、前後動作用サーボモータ47により水平方向に移動する。
ここで、上述のように切断ユニット25によって成形品wの外周壁2の切断を完了すると、図3に示すように、環状のカット片w2が押え治具18の先端に嵌った状態で残され、カット片w2は押え治具18と一体となって上昇する。
図4においては、説明上、最終的な成形品w1からカット片w3が浮き上がった状態に描かれているが、真空引き通路31を通して真空引きを行いながら内周壁1の上端部の切断が行われるため、実際はカット片w3は加工台12に吸着把持した状態となっている。
尚、カット片w2、w3の加工台12上からの搬出方法については後述する。
また、成形品wの内周壁1と外周壁2のカット面1a,2aは、図6示すように内周壁1側の高さT2が外周壁2側の高さT1よりも設定高さTだけ高くなっており、カット済み成形品w1の全体形状は内外周で段差を持つ形状となっている。
走行装置14に備えられた一対の把持ユニット16,17は、いずれも真空引きによる吸引によって成形品wや、カット済み成形品w1を吸着把持が可能であり、図外の昇降シリンダによって昇降する。
搬入側把持ユニット16は、図1中の拡大断面図及び図5に示すように、その先端部の下面に成形品wの内周壁1とキャップ部4とが収容される凹部33が形成されていると共に、凹部33の中央に真空引き通路34が開口形成されている。つまり、搬入側把持ユニット16は、キャップ部4を吸引することで成形品w全体を吸着保持している。
搬出側把持ユニット17は、図1中の拡大断面図及び図6に示すように、その先端部の下面に、カット済み成形品w1の外周壁2のカット面2aと内周壁1のカット面1aに夫々密接する環状の支持面35,36が段差状に形成され、支持面35,36に密接したカット済み成形品w1の内周壁1と外周壁2の中間位置に臨む部位に真空引き通路37が開口形成されている。搬出側把持ユニット17の先端部は、具体的には、図6に示すように支持面35,36間にカット済み成形品w1の内周壁1と外周壁2の段差Tに合致する段差Tが設けられ、かつ、各支持面35,36が対応するカット面2a,1aに密接するように平滑に仕上げられている。従って、カット済み成形品w1の両カット面2a,1aが支持面35,36に密接し、真空引き通路37からの真空引きによってカット済み成形品w1が搬出側把持ユニット17の先端部に確実に吸着把持される。
次に、加工台12上でカットされたカット片w2,w3のカット片集積ボックス19への集積方法を、成形品wの加工台への搬入、成形品wのカット及び加工台12からのカット済み成形品w1の搬出、という加工・搬送装置の一連の動作と絡めて、図7〜図10を用いて説明する。
図7(a)は走行装置14が原点位置にあるときの搬入側把持ユニット16、押え治具18及び搬出側把持ユニット17と、加工台12及びターンテーブル10との相対的な位置関係を示している。この状態から、図7(b)に示すように、搬入側把持ユニット16がターンテーブル10上に載置された成形品w(図示せず)の頭上にくるまで走行装置14が移動する。そして、搬入側把持ユニット16は、ターンテーブル10に向かって下降し、成形品w(図示せず)の内周壁1とキャップ部4を凹部33内に収容し、真空引き通路34からの真空引きによって成形品wを吸着把持する。そして、成形品wを吸着把持した搬入側把持ユニット16は上昇する。
尚、搬入側把持ユニット16がターンテーブル10上の成形品wの頭上に位置しているときには、搬出側把持ユニット17は、加工台12の真上に位置している。
搬入側把持ユニット16が、ターンテーブル10上から成形品wを受け取ると、図8(a)に示すように、走行装置14が移動し、搬入側把持ユニット16から加工台12へ成形品wが受け渡される。具体的には、搬入側把持ユニット16を下降させ、加工台12の凹部30で成形品wを受容し、成形品wに対する搬入側把持ユニット16の真空引きを停止し、加工台12の真空引き通路31から真空引きを行い、加工台12に成形品wを吸着把持させる。そして、搬入側把持ユニット16を上昇させ、図8(b)に示すように、加工台12上に押え治具18が位置するよう走行装置14が移動すると共に、押え治具18を加工台12に向かって下降させ、加工台12を回転し、成形品wの外周壁2の上端部の切断が行われる。成形品wの外周壁2の上端部の切断が終了すると、押え治具18は、カット片w2をその環状支持壁32の外周面で保持した状態で上昇する。押え治具18が上昇すると、成形品wの内周壁の上端部の切断が行われる。
成形品wの内周壁の上端部の切断が終了すると、図9(a)に示すように、搬入側把持ユニット16によって、加工台12上にあるカット片w3を吸着把持する。
具体的には、搬入側把持ユニット16を下降させ、凹部33内にカット片w3を収容した後に、凹部33内に開口形成された真空引き通路34で真空引きを行うと同時に、加工台12に形成された真空引き通路31からはエアーを排出する。これによって、カット片w3のみが搬入側把持ユニット16に吸着把持される。
そして、搬入側把持ユニット16を上昇させると同時に加工台12に形成された真空引き通路31で真空引きを行い、カット済み成形品w1が搬入側把持ユニット16に吸着せずに加工台12に残るようにする。
カット片w3を吸着把持し、搬入側把持ユニット16を上昇させた後に、図9(b)の示すように、搬入側把持ユニット16がシューター20の頭上に位置するよう、走行装置14をターンテーブル10側に移動し、搬入側把持ユニット16をシューターに向かって下降させる。そして、搬入側把持ユニット16の先端部に形成された真空引き通路34からエアーを排出し、カット片w3をシューター20に向けて落下させる。シューター20内に落下したカット片w3は、このシューターによってカット片集積ボックスへ案内され集積される。尚、このとき行われる真空引き通路34からのエアーの排出は、凹部33に対するカット片w3の吸着力が失われる程度で十分であり、強力なエアーの排出を行う必要はない。
搬入側把持ユニット16からカット片w3をシューター20に向けて落下させると、搬入側把持ユニット16を上昇させた後に、図10(a)に示すように、走行装置14はターンテーブル10側に移動し、搬入側把持ユニット16は再びターンテーブル10上の成形品wの頭上に位置する。このとき、押え治具18は、シューター20の頭上に位置し、搬出側把持ユニット17は加工台12に載置されたカット済み成形品w1の頭上に位置する。
そして、搬入側把持ユニット16、搬出側把持ユニット17及び押え治具18は、それぞれ下降する。
搬入側把持ユニット16は、ターンテーブル10上から次に加工する成形品wを吸着把持する。
搬出側把持ユニット17は、加工台12上のカット済み成形品w1を吸着把持する。このとき、加工台12に形成された真空引き通路31からエアーが排出されるため、カット済み成形w1は、搬出側把持ユニット17に形成された真空引き通路37から真空引きを行うことによって、搬出側把持ユニット17に吸着把持される。
シューター20に向かって下降した押え治具18は、上述したスクレーパチャック21によって挟まれる。スクレーパチャック21は、先端に一対の把持部21a,21aを有している。また、これら把持部21a,21aには、上下方向(図2の紙面垂直方向)に沿って連続する断面略V字形の溝26,26が形成されている。このスクレーパチャック21は、下降した押え治具18に向かって前進し、リング状のカット片w2の上方で一対の把持部21a,21aにより押え治具18を挟む込む。そして、この状態から押え治具18を上昇させることによって、図11に示すように、カット片w2は、把持部21a,21a下端面に4箇所で当接し、カット片w2が押え治具に対して摺動して押え治具18から抜け、シューター20に向かって自然落下する。
ここで、カット片w2,w3をシューター20へ落下させる際に、搬入側把持ユニット16及び押え治具18を下降させているのは、シューター20により近接させた位置から、シューター20に向かってカット片w2,w3を投入することで、カット片w2,w3がシューター20から跳ね返ってシューター20の外側に飛散してしまうことを確実に防止するためである。
尚、押え治具18を挟み込む把持部21a,21aの互いに対向する各対向面に上述した溝部26,26を形成せずに、上記各対向面を平面とした場合には、カット片w2が把持部21a,21aの下端面に2箇所でしか当接しないため、上述した実施形態のように、把持部21a,21aに溝部26,26を設けたほうが、押え治具18からのカット片w2の除去作業を安定して行える。また、成形品wの大きさが変化すると、カット片w2の内径が変化することになり、それに伴って押え治具18の外径が変化することになるが、把持部21a,21aに断面略V字形状の溝26,26を形成することによって、把持部21a,21aは、カット片w2の内径(押え治具の外径)が変わったとしても、4箇所でカットw2に対して当接することになり、段取り交換を行わなくても、カット片w2の除去作業を安定して行える。
そして、搬入側把持ユニット16、搬出側把持ユニット17及び押え治具18を上昇させ、図10(b)に示すように、走行装置14を受け取りバケット側に移動し、搬出側把持ユニット17を受取バケット13の開口部23の頭上に位置させ、搬出側把持ユニット17を下降させてから真空引き通路37からエアーを排出して、カット済み成形品w1を受取バケット13内に落下させる。このとき、搬入側把持ユニット16は、加工台12の頭上に位置しており、加工台12に次の成形品wを受け渡している。
このように構成された成形品の加工・搬送装置においては、カッター部41の刃先49aが摩耗した場合でも、待機位置から成形品wに対する水平方向の送り量が一定となるよう、カッター部41の待機位置が補正される。そのため、カッター49により成形品wの不要部分を切断する際に、成形品wに押し込まれるカッター49の押し込み量が一定となるので、カット面2a、1aの形状が安定し、総じてカット済み成形品W1の品質向上を図ることができる。また、カッター49の摩耗によるカッター部41のストローク調整が人手を介さず自動的に実施されることになるので、生産効率も向上することになる。さらに、カッター49に折れや欠けが生じた場合にも、先端位置検出手段48により検知することができるので、カッター49の不良による不良品の発生を防止することができる。
そして、切断ユニット25は、サーボモータ46,47を駆動源としてカッター部41を進退移動及び上下移動させているので、成形品wに切断する際に、待機位置から成形品wの直近まではカッター部41を最大移動速度で可及的速やかに移動させ、成形品wに対してカッター49を押し付けていく過程では切断に最適な押し込み速度に切り換えることが可能となり、一つの成形品wに対する切断工程の時間を最小限にすることが可能となり、生産性の向上を図ることができる。また、サーボモータ46,47を用いることにより、カッター部41の位置制御及び速度制御に高い再現性が確保されるため、安定した切断加工を行うことができる。
尚、カッター49の先端Pが直線状のレーザー光を遮っているか否かによって、カッター部41の先端位置を検出することも可能であるが、この場合には、カッター49の先端位置を点として検知することになるため、検出精度が不安定となる。一方、上述した実施形態では、レーザー光がカッター49の先端鋭角形状を構成する2辺を横切るように設定されているため、検出精度が安定するという利点がある。
本発明の一つの実施の形態を示し、かつ一部を拡大図面にした側面図。 同実施形態を示す平面図。 同実施形態を示す断面図。 同実施形態を示す断面図。 同実施形態を示す断面図。 同実施形態を示す断面図。 本発明に係る加工・搬送装置の動作を説明する説明図。 本発明に係る加工・搬送装置の動作を説明する説明図。 本発明に係る加工・搬送装置の動作を説明する説明図。 本発明に係る加工・搬送装置の動作を説明する説明図。 カット片w2をスクレーパチャックを用いて押え治具から除去する作業を示した説明図。 成形品の断面図。 切断ユニットの概略構成を示す説明図。 カッター部を平面視した状態を模式的に示した説明図。 図14のA−A線に沿った断面図。 カッターが摩耗した際の補正方法の概念を模式的に示した説明図。 カッターが先端が成形品に対して当接した状態を示す説明図。
符号の説明
w…成形品
1…カット済み成形品
1…内周壁
2…外周壁
12…加工台
13…受取バケット
16…搬入側把持ユニット
17…搬出側把持ユニット
18…押え治具
19…カット片集積ボックス
20…シューター
21…スクレーパチャック
25…切断ユニット
41…カッター部
48…先端位置検出手段
49…カッター
51…レーザー発信部
52…レーザー受信部

Claims (3)

  1. 環状の内周壁と環状の外周壁が環状底壁で連結され、内周壁の上部にキャップ部が設けられた形状の成形品を加工台上に載置して、その成形品の外周壁の上端部と、内周壁の上端部となるキャップ部とを切断ユニットでカットし、カット済み成形品を把持ユニットにて把持し加工台から持ち上げて次工程に搬送する成形品の加工・搬送装置において、
    切断ユニットは、加工台に載置された成形品をカットするカッター部と、カッター部が待機位置にあるときにカッター部の先端位置をレーザーを用いて検出する先端位置検出手段と、カッター部を成形品に対して少なくとも進退移動及び上下移動させることが可能な駆動機構部と、を有し、
    カッター部は、先端側が鋭角となりこの鋭角を構成する2辺のうちの一方に成形品をカットする刃先が形成され、かつ刃先が形成された一方の辺がカッター部の進退方向と平行となるよう配置され、
    先端位置検出手段は、カッター部の先端側の鋭角を構成する2辺を横切り、かつカッター部の刃先が形成された上記一方の辺に対して略直交するよう発せられた略直線状のレーザー光のうち、カッター部によって遮られるレーザー減少量からカッター部の摩耗量を検知し、この検知されたカッター部の摩耗量からカッター部の先端位置を検出し、
    待機位置から加工台上の成形品に対する水平方向の送り量が、成形品の切断部位毎に一定となるよう、先端位置検出手段で検出されたカッター部の先端位置に応じて、待機位置におけるカッター部を加工台上の成形品に対して進退移動させることを特徴とする成形品の加工・搬送装置。
  2. 駆動機構部は、サーボモータにより待機位置にあるカッター部を成形品に対して少なくとも進退移動及び上下移動させるものであることを特徴とする請求項1に記載の成形品の加工・搬送装置。
  3. 先端位置検出手段は、レーザー光を発するレーザー発信部と、待機位置におけるカッター部を挟んでレーザー発信部と対向し、レーザー発信部から発せられたレーザー光を受信するレーザー受信部と、を有し、
    レーザー発信部から発するレーザー発信量と、レーザー受信部で受信されるレーザー受信量とから、カッター部によって遮られたレーザー減少量を算出し、このレーザー減少量からカッター部の摩耗量が検知されていることを特徴とする請求項1または2に記載の成形品の加工・搬送装置。
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