JP2006101754A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】前処理部を対地浮上状態で水平回動可能に支承し、この前処理部を脱穀部の前方に位置する刈り取り作業姿勢と、脱穀部の前方を開放する開放姿勢とに切り換えることができるコンバインにおいて、当該前処理部を支承する横入力伝動筒の基端部の強度アップを図る。
【解決手段】前処理部11と縦伝動筒24及び横入力伝動筒21とを、脱穀部12前方に設けた縦軸心X周りに一体的に水平回動可能に支承し、当該前処理部11を脱穀部12の前方に位置する刈り取り作業姿勢と、脱穀部12の前方を開放する開放姿勢とに切り換え可能に構成すると共に、一端を前記縦軸心X近傍の横入力伝動筒21に連結し、他端を前処理部11に連結してなる補強部材41を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】前処理部11と縦伝動筒24及び横入力伝動筒21とを、脱穀部12前方に設けた縦軸心X周りに一体的に水平回動可能に支承し、当該前処理部11を脱穀部12の前方に位置する刈り取り作業姿勢と、脱穀部12の前方を開放する開放姿勢とに切り換え可能に構成すると共に、一端を前記縦軸心X近傍の横入力伝動筒21に連結し、他端を前処理部11に連結してなる補強部材41を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、前処理部を水平回動可能に支承して、当該前処理部が脱穀部の前方に位置する刈り取り作業姿勢と、脱穀部の前方を開放する開放姿勢とに切り換えることができるように構成したコンバインに関する。
従来のコンバインにおいては、穀稈を刈り取って脱穀部に搬送供給する前処理部を対地浮上状態で水平回動可能に支承して、当該前処理部が脱穀部の前方に位置する刈り取り作業姿勢状態と、脱穀部の前方を開放する開放姿勢状態とに切り換えることができるように構成することによって、刈り取り作業中に前処理部を構成する掻き込み装置や扱ぎ深さ搬送装置等に穀稈の詰まりが発生した際は、上述の如く前処理部を開放姿勢状態として詰まった穀稈の除去作業の容易化を図ると共に、前処理部と機体フレームの連結部付近に位置する諸装置のメンテナンス性を向上させたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−44号公報(第3−4頁、図3)
しかし、上述した特許文献1に提案されているものでは、平面視で前処理部の略中央に設けられると共に側面視で前処理部の後部に右上がり傾斜で斜設した縦伝動筒と、この縦伝動筒の基端部に略直交状態で固設した横入力伝動筒によって前処理部が支持されており、当該前処理部を対地浮上状態で水平回動させる際、その支承部である横入力伝動筒の基端部には、前処理部の重量に起因する大きな前倒れモーメントが生じることから強度上の不安を有していた。
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、穀稈を刈り取って脱穀部に搬送供給する前処理部を、該前処理部の後部に前下がり傾斜で斜設した縦伝動筒に支持し、且つ該縦伝動筒の基端部を固設した横入力伝動筒を回動中心として前処理部を昇降可能に支承すると共に、該前処理部と縦伝動筒及び横入力伝動筒とを、脱穀部前方に設けた縦軸心周りに一体的に水平回動可能に支承し、当該前処理部を脱穀部の前方に位置する刈り取り作業姿勢と、脱穀部の前方を開放する開放姿勢とに切り換え可能に構成したコンバインにおいて、一端を前記縦軸心近傍の横入力伝動筒に連結すると共に、他端を前処理部に連結してなる補強部材を設けたことを第1の特徴としている。
そして、補強部材を筒体で構成すると共に、当該補強部材の内部に機体側から前処理部に至る注油ホース、及び電気配線等の可撓性部材を配策したことを第2の特徴としている。
請求項1の発明によれば、前処理部と縦伝動筒及び横入力伝動筒とを、脱穀部前方に設けた縦軸心周りに一体的に水平回動可能に支承し、当該前処理部を脱穀部の前方に位置する刈り取り作業姿勢と、脱穀部の前方を開放する開放姿勢とに切り換え可能に構成したコンバインにおいて、一端を前記縦軸心近傍の横入力伝動筒に連結すると共に、他端を前処理部に連結してなる補強部材を設けたことによって、当該前処理部を対地浮上状態で水平回動させる際、その支承部である横入力伝動筒の基端部に生じる大きな前倒れモーメントを、前記縦伝動筒と補強部材によって強固に支持することができるので強度上の不具合を解消できる。
そして、請求項2の発明によれば、補強部材を筒体で構成することにより重量増加を殆ど伴わずに補強効果が得られると共に、当該補強部材の内部に機体側から前処理部に至る注油ホース、及び電気配線等の可撓性部材を配策したことによって、これらの可撓性部材が他部品と接触して損傷することを回避できるようになる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明が適用されるコンバイン10の側面図と平面図であって、該コンバイン10は、穀稈を刈取る前処理部11と、刈取った穀稈から穀粒を脱穀し、この穀粒を選別する脱穀部12と、選別済みの穀粒を貯留する穀粒タンク13と、脱穀済みの排稈を排出処理する後処理部14と、オペレーターが着座する運転席15と各種の操作具とを備える操縦部16と、左右一対のクローラ走行装置17L,17Rを走行方向に沿わせて配設した機体フレーム18を有している。
更に詳しくは、前処理部11の後部には横入力伝動筒21が横設してあって、この横入力伝動筒21の左右両端部を機体フレーム18の一側、即ち脱穀部12前方に設けた左右の下部ホルダ22,22と、該下部ホルダ22,22を閉蓋する上部ホルダ23,23を介して回動可能に支承している。そして、横入力伝動筒21の右端部(操縦部16側)には図示しない入力プーリが設けてあり、この入力プーリに巻回した伝動ベルトを介してエンジンからの動力が入力され、その動力が、前記横入力伝動筒21に基端部を固設すると共に前処理部の後部に前下がり傾斜で斜設した縦伝動筒24を介して、引起装置25、穀稈の株元を切断する刈刃、刈り取った穀稈を後方の脱穀部12に向けて搬送する穂先側搬送装置等に伝達されるようになっている。
また、縦伝動筒24の略中間部と機体フレーム18の間には油圧シリンダ28が連結してあり、この油圧シリンダ28を伸縮作動させることによって前処理部11の昇降動作を可能にしている。そして、縦伝動筒24の下端には、前処理部11を構成する横伝動筒31を、縦伝動筒24に略T字状に固設すると共に機体フレーム18の左右方向に延設してあって、当該横伝動筒31により前処理部11の下部を一体的に支持している。
また、脱穀部12左側前方の機体フレーム18上には筒状の支持部材32が固設してあって、この支持部材32の縦軸心X周りに前処理部11と縦伝動筒24、及び横入力伝動筒21とを一体的に水平回動可能に支承すべく、当該支持部材32に嵌挿する支軸33を一側下部に備えると共に、該支軸33と前記横入力伝動筒21の左右両端部を支承する下部ホルダ22,22とを一体に固設した支持構造体34を設けることによって、前処理部11を水平回動可能に支承している。
更に、上述の如く前処理部11と縦伝動筒24及び横入力伝動筒21とを、一体的に水平回動可能に支承する脱穀部12前方に設けた縦軸心Xの近傍には、前処理部11を支持する縦伝動筒24の基端部を固設した横入力伝動筒21に一端を連結すると共に、他端を前処理部11の下部を支持する横伝動筒31に連結してなる補強部材41を設けてあり、前処理部11を対地浮上状態で水平回動させる際、その支承部である横入力伝動筒21の基端部に生じる大きな前倒れモーメントを、前記縦伝動筒24と補強部材41によって強固に支持することができるので強度上の不具合が解消され、当該前処理部11を脱穀部12の前方に位置する刈り取り作業姿勢と、脱穀部12の前方を開放する開放姿勢とにスムーズに切り換えることができる。
そして、前記補強部材41を筒体で構成することにより重量増加を殆ど伴わずに補強効果が得られると共に、当該補強部材41の内部に機体側から前処理部11に至る注油ホース及び電気配線等の可撓性部材42を配策したことによって、これらの可撓性部材が他部品と接触して損傷することを回避できるようになる。
尚、前処理部11を対地浮上状態で水平回動させる際は、機体フレーム18と縦伝動筒24の略中間部との間に連結されている油圧シリンダ28の一側を取り外さなければならず、この際、図3に示す如く前処理部11の下降を防止するためのストッパー45を、上述した支持構造体34を構成する左右の下部ホルダ22,22間に横設した連結部材46に容易に着脱できるようにしている。
詳述すると、縦伝動筒24基端部の下方位置に対応する連結部材46には、ストッパー45を取り付けるための一対の支持プレート46a,46aが固設してあり、両支持プレート46a,46aの間にストッパー45の基端部側(孔45a)を嵌挿した状態で、当該ストッパー45をピン47とノブ付ボルト48を介して、両支持プレート46a,46aに取り付けることができるようにしてある。尚、ピン47の一端側に設けたプレート47aは、このプレート47a側の支持プレート46aに固設したストッパープレート49と当接し、それによって図5に示す如くストッパー45の先端側の下方回動に対する回り止めがなされ、確実に縦伝動筒24(前処理部11)の下降を防止することができる。
11 前処理部
12 脱穀部
18 機体フレーム
21 横入力伝動筒
24 縦伝動筒
41 補強部材
42 可撓性部材
X 縦軸心
12 脱穀部
18 機体フレーム
21 横入力伝動筒
24 縦伝動筒
41 補強部材
42 可撓性部材
X 縦軸心
Claims (2)
- 穀稈を刈り取って脱穀部(12)に搬送供給する前処理部(11)を、該前処理部(11)の後部に前下がり傾斜で斜設した縦伝動筒(24)に支持し、且つ該縦伝動筒(24)の基端部を固設した横入力伝動筒(21)を回動中心として前処理部(11)を昇降可能に支承すると共に、該前処理部(11)と縦伝動筒(24)及び横入力伝動筒(21)とを、脱穀部(12)前方に設けた縦軸心(X)周りに一体的に水平回動可能に支承し、当該前処理部(11)を脱穀部(12)の前方に位置する刈り取り作業姿勢と、脱穀部(12)の前方を開放する開放姿勢とに切り換え可能に構成したコンバインにおいて、一端を前記縦軸心(X)近傍の横入力伝動筒(21)に連結すると共に、他端を前処理部(11)に連結してなる補強部材(41)を設けたことを特徴とするコンバイン。
- 補強部材(41)を筒体で構成すると共に、当該補強部材(41)の内部に機体側から前処理部(11)に至る注油ホース、及び電気配線等の可撓性部材(42)を配策したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
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JP2004292039A JP2006101754A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | コンバイン |
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Family Applications (1)
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2004
- 2004-10-05 JP JP2004292039A patent/JP2006101754A/ja active Pending
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