JP2006101310A - 撮影装置及びそのプログラム - Google Patents

撮影装置及びそのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006101310A
JP2006101310A JP2004286318A JP2004286318A JP2006101310A JP 2006101310 A JP2006101310 A JP 2006101310A JP 2004286318 A JP2004286318 A JP 2004286318A JP 2004286318 A JP2004286318 A JP 2004286318A JP 2006101310 A JP2006101310 A JP 2006101310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
distance
audio data
data
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004286318A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Yuyama
将美 湯山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2004286318A priority Critical patent/JP2006101310A/ja
Publication of JP2006101310A publication Critical patent/JP2006101310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stereophonic System (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 モノラルの音声からステレオの音声を生成することができる撮影装置及びそのプログラムを実現する。
【解決手段】 動画撮影記録処理が行われると、CCD4により撮像された動画データをフラッシュメモリ11に記録していき(S44)、現在のフォーカスレンズの位置から被写体の距離を検出してく(S45)。そして、該検出した被写体の距離から位相量を算出し(S46)、マイク21から入力された音声データの一方をA/D変換器30に出力し、他方を位相回路29を介して、A/D変換器31に出力する。位相回路29は、該検出された位相量に基いて入力された音声データの位相を遅らせることによりステレオの音声データを生成し(S47)、該生成したステレオの音声を記録する(S48)。そして、動画撮影記録処理を終了するか否かを判断し(S49)、終了すると判断するまで上記した動作を繰り返す。
【選択図】 図8

Description

本発明は、撮影装置及びそのプログラムに係り、詳しくは、録音機能を備えた撮影装置及びそのプログラムに関する。
近年、デジタルカメラの急激な普及により、動画で被写体を撮影することができる機能など様々な機能を有したデジタルカメラが登場してきている。
これに伴い、被写体の音声を静止画像データや動画データと一緒に記録することができるデジタルカメラも登場してきた。
また、下記特許公開公報には、デジタルカメラなる発明が開示されている。詳しくは、カメラ本体から発生するノイズをサンプリングしたサンプルデータを予め記録しておき、マイクロホンから録音され、デジタルに変換された音声データ内にサンプルデータと一致するデータが判別されると、この一致したサンプルデータを反転増幅器で反転させ、音声データに合成してメモリカードに記録することにより、ノイズのない音声データをメモリカードに記録するというものである。
公開特許公報 特開平2004−120264(段落「0011」〜段落「0021」参照)
しかしながら、従来のデジタルカメラ等にあっては、マイクが1つしかなかったため、音声をモノラルでしか録音することができないという問題点があった。
また、マイクを2つ付ければ、ステレオで録音することができるが、マイクを2つ必要とするため、コストがかかるという問題点もあった。
また、このような問題点は、上記した特許文献に記載の技術でも解決することができるというものではなかった。
そこで本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、モノラルの音声からステレオの音声を生成することができる撮影装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による撮影装置は、被写体を撮像する撮像手段と、
被写体のモノラルの音声データを取得する取得手段と、
被写体の距離情報を取得する距離取得手段と、
前記距離取得手段により取得された距離情報を用いて前記取得手段により取得された被写体のモノラルの音声データからステレオの音声データを生成する生成手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、例えば、請求項2に記載されているように、前記距離取得手段により取得された距離情報から位相量を算出する算出手段を備え、
前記生成手段は、
前記算出手段により算出された位相量に基づいて、前記取得手段により取得された音声データの位相を遅らせることによりステレオの音声データを生成するようにしてもよい。
また、例えば、請求項3に記載されているように、前記算出手段は、
被写体距離が長くなるにつれて小さい位相量を算出するようにしてもよい。
また、例えば、請求項4に記載されているように、前記算出手段は、
被写体距離が所定距離以上長いと判断した場合は、それ以上小さい位相量の算出を禁止する手段を備えるようにしてもよい。
また、例えば、請求項5に記載されているように、前記取得手段は、
モノラルマイクから出力された被写体の音声データを取得するようにしてもよい。
また、例えば、請求項6に記載されているように、前記距離取得手段は、
AF制御を行うことによって動かされたフォーカスレンズの位置から被写体の距離情報を取得するようにしてもよい。
また、例えば、請求項7に記載されているように、前記距離取得手段は、
被写体までの距離を検出する測距手段であるようにしてもよい。
また、例えば、請求項8に記載されているように、前記測距手段により検出された距離情報に基づいて被写体に対してピントを合わせるAF制御手段を備えるようにしてもよい。
また、例えば、請求項9に記載されているように、前記生成手段により生成されたステレオの音声データを記録手段に記録する記録制御手段を備えるようにしてもよい。
また、例えば、請求項10に記載されているように、前記記録制御手段は、
前記生成手段により生成されたステレオの音声データとともに前記撮像手段により撮像された被写体の画像データを前記記録手段に記録するようにしてもよい。
また、例えば、請求項11に記載されているように、前記取得手段、前記距離取得手段は、
記録手段に記録されている音声データ、被写体の距離情報をそれぞれ取得するようにしてもよい。
また、例えば、請求項12に記載されているように、前記生成手段により生成された音声データの音声を放音手段から放音する放音制御手段を備えるようにしてもよい。
また、例えば、請求項13に記載されているように、前記記録手段に記録されている画像データを取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得された画像データを表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記取得手段及び前記距離取得手段は、
前記表示制御手段により前記画像取得手段により取得された画像データが前記表示手段に表示されると判断した場合は、前記画像取得手段により取得された画像データと関連付けられて前記記録手段に記録されている音声データ及び被写体の距離情報を取得するようにしてもよい。
また、例えば、請求項14に記載されているように、前記画像データは、
動画データであるようにしてもよい。
上記目的達成のため、請求項15記載の発明によるプログラムは、被写体を撮像する処理と、
被写体のモノラルの音声データを取得する取得処理と、
被写体の距離情報を取得する距離取得処理と、
前記距離取得処理により取得された距離情報を用いて前記取得処理により取得された被写体のモノラルの音声データからステレオの音声データを生成する処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、被写体の距離情報を取得し、該取得した被写体の距離情報を用いてモノラルの音声データからステレオの音声データを生成するようにしたので、臨場感溢れる音声を生成することができる。
請求項2記載の発明によれば、被写体の距離情報から位相量を算出し、該算出した位相量に基づいて、モノラルの音声データの位相を遅らせることによりモノラルの音声データからステレオの音声データを生成するようにしたので、臨場感溢れる音声を生成することができる。
請求項3記載の発明によれば、被写体距離が長くなるにつれて小さい位相量を算出するので、被写体が近い場合はステレオ効果は大きくなり、被写体が遠い場合にはステレオ効果は小さくなるので、より臨場感溢れる音声を生成することができる。
請求項4記載の発明によれば、被写体距離が所定距離以上長い場合には、それ以上小さい位相量の算出を禁止するので、被写体が所定距離以上遠い場所にいても、ステレオの音声を生成することができる。
請求項5記載の発明によれば、モノラルマイクから出力された音声データからステレオ音声を生成するので、マイクが1つしかない撮像装置であってもステレオ音声を生成することができる。
請求項6記載の発明によれば、AF制御により被写体に対してピントが合うように動かされたフォーカスレンズの位置から被写体の距離情報を取得するようにしたので、別個に被写体の距離を求める測距手段などを備えなくてすみ、コストを抑えることができる。
請求項7又は8記載の発明によれば、被写体までの距離を検出する測距手段を備え、その測距手段により検出された被写体の距離情報を用いて、AF制御を行なうようにしたので、AF制御用の測距手段と、ステレオ生成用の測距手段を別個に設ける必要がなく、コストを抑えることができる。
請求項9記載の発明によれば、生成された被写体のステレオ音声データを記録手段に記録するようにしたので、再生時には、音声データをステレオの音声で放音することができるので、臨場感溢れる音声を再生することができる。
請求項10記載の発明によれば、被写体の音声データとともに、撮像された被写体の画像も記録するので、画像データ及び音声データの再生時は、画像とともにステレオの被写体の音声が放音することができ、更に臨場感が溢れる音声付画像を再生することができる。
請求項11記載の発明によれば、記録手段に記録されている音声データと被写体距離情報をそれぞれ取得して、ステレオ音声を生成するので、音声データの記録時の負担を軽減することができる。
請求項12記載の発明によれば、生成されたステレオ音声を放音するので、臨場感溢れる音声をユーザは聞くことができる。
請求項13記載の発明によれば、画像データの再生時には、再生する画像と関連付けられて記録された音声データ及び被写体距離情報を取得するので、画像とともにステレオの被写体の音声を放音することができ、更に臨場感溢れる音声付画像を再生することができる。
請求項14記載の発明によれば、画像データは、動画データなので、動画データの再生時には、更に臨場感溢れる動画を再生することができる。
請求項13又は14記載の発明によれば、デジタルカメラ、パソコン等に読み込ませることにより、本発明の撮影装置を実現することができる。
以下、本実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮影装置を実現するデジタルカメラ1の概略的な外観図を示す図であり、図1(a)はデジタルカメラ1の正面図、図1(b)はデジタルカメラ1の背面図を示すものである。
デジタルカメラ1の正面には、撮影レンズ2、ストロボ発光部17、マイク21から構成されており、デジタルカメラ1の上面にはシャッタボタン18が設けられている。また、デジタルカメラ1の背面には、画像表示部10、モードキー19、キャンセルキー20、スピーカ22R、スピーカ22Lから構成されている。
図2は、本発明の撮影装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2(フォーカスレンズ2a、ズームレンズ2bを含む)、モータ駆動ブロック3、CCD4、ユニット回路5、TG(timing generator)6、DRAM7、ROM8、CPU9、画像表示部10、フラッシュメモリ11、カードI/F12、キー入力部14(シャッタボタン18、モードキー19、キャンセルキー20を含む)、音声処理部15、ストロボ駆動部16、ストロボ発光部17を備えており、カードI/F12には、図示しないデジタルカメラ1本体のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリ・カード13が接続されている。
撮影レンズ2は、複数のレンズ群からなるフォーカスレンズ2a、ズームレンズ2bを含む。そして、撮影レンズ2にはモータ駆動ブロック3が接続されており、モータ駆動ブロック3は、図示しないフォーカスレンズ2a、ズームレンズ2bをそれぞれ光軸方向に駆動させるフォーカスモータ、ズームモータと、CPU9からの制御信号にしたがってフォーカスモータ、ズームモータをそれぞれ駆動させるモータドライバから構成されている。
CCD4(撮像手段)は、フォーカスレンズ2a、ズームレンズ2bを介して投影された被写体の光を光電変換し、該得られたアナログ信号の撮像信号をユニット回路5に出力する。また、CCD4はTG6によって生成された所定周波数のタイミングに従って駆動する。TG6にはユニット回路5が接続されている。ユニット回路5は、CCD4から出力される撮像信号を相関2重サンプリングして保持するCDS(Correlated Double Sampling)回路、サンプリング後の撮像信号の自動利得調整を行うAGC回路、自動利得調整後のアナログ信号の撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(AD)から構成されており、CCD4の出力信号はユニット回路5を経てデジタル信号としてCPU9に送られる。
CPU9は、ユニット回路5から送られてきた画像データの画像処理(画素補間処理、γ補正、輝度色差信号の生成、ホワイトバランス処理等)、バッファメモリ(DRAM7)に記憶された動画データの圧縮・伸張(例えば、JPEG、MPEG形式の圧縮・伸張)の処理などを行う機能を有するとともにデジタルカメラ1の各部を制御するワンチップマイコンである。
DRAM7は、CCD4によって撮像された後、デジタル化され、画像処理が施された被写体の画像データ及び音声処理部15によって取得された被写体の音声データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、CPU9のワーキングメモリとしても使用される。
フラッシュメモリ11やメモリ・カード13は、撮影された画像データや音声データ等を保存するための記録媒体(記録手段)である。なお、本実施の形態では、専ら撮影した画像データや録音した音声データをフラッシュメモリ11に記録するようにしているが、ユーザのキー入力部14の操作によりメモリ・カード13に画像データなどを記録することもできる。
ストロボ駆動部16は、CPU9の制御信号に従って、ストロボ発光部17を閃光駆動させ、ストロボ発光部17はストロボを閃光させる。CPU9は、図示しない測光回路によって撮影シーンが暗いと判断すると、ストロボ駆動部16に制御信号を送る。
画像表示部10はカラーLCDとその駆動回路を含み、撮影待機状態にあるときにはCCD4によって撮像された被写体をスルー画像として表示し、記録画像の再生時には、保存用であるフラッシュメモリ11やメモリ・カード13から読み出され伸張された記録画像を表示する。この画像表示部10は、本発明の表示手段に相当する。
キー入力部14は、シャッタボタン18、モードキー19、キャンセルキー20、十字キー等(図示略)の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をCPU9に出力する。
音声処理部15は、図3に示すように、マイク21、アンプ/ローパスフィルタ23、A/D変換器24、D/A変換器25、ローパスフィルタ/アンプ26、位相回路27、スピーカ22R、スピーカ22Lから構成されている。
マイク21は、被写体の音声などを電気信号に変換してアンプ/ローパスフィルタ23に音声データを出力する。アンプ/ローパスフィルタ23は、音声データを増幅してから(AMP)、不要な周波数帯域をカットして(LPF)、A/D変換器24に出力する。そして、A/D変換器24は、入力された音声データをデジタル信号に変換してCPU9に出力する。
また、D/A変換器25は、CPU9から送られてきた音声データをアナログ信号に変換してローパスフィルタ/アンプ26に音声データを出力する。
ローパスフィルタ/アンプ26は、入力された音声データの不要な周波数帯域をカットして、増幅してからスピーカ22R、位相回路27に出力する。
位相回路27は、CPU9からの送られてきた位相量に基づいて、入力された音声データの位相を遅らせて、スピーカ22Lに出力する。そして、スピーカ22R及びスピーカ22Lは、入力された音声データを音声に変換して放音する。このスピーカ22L、22Rは、本発明の放音手段に相当する。
ROM8には、CPU9によるデジタルカメラ1の各部の制御に必要なプログラム、及び各部の制御に必要なデータが記録され、CPU9は上記したプログラムに従って処理を行う。
B.以下、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の特徴となるそれぞれの構成の機能を動画撮影モード時と動画再生モード時に分けて説明する。
B−1.動画撮影モード時について
ユーザのキー入力部14のモードキー18の操作により動画撮影モードに設定され、シャッタボタンが押下されると、CPU9は、動画撮影記録処理を開始する。
動画撮影記録処理とは、CCD4により所定のフレームレート(例えば、1/30秒の固定周期)で撮像された動画データを圧縮してフラッシュメモリ11に記録する処理のことをいう。
このとき、被写体の動画撮影記録処理を行っている間は、被写体に対してピントが合うように絶えずAF処理を行っている。AF処理の方式としては、種々の方式があるが、ここでは、コントラスト検出方式を採用している。コントラスト検出方式とは、フォーカスレンズ2aを動かし、そのときのCCD4のコントラストを電気信号に変換し、その波形を解釈して高周波成分の最も大きくなるレンズの位置にフォーカスレンズ2aをあわせてピントの調整を行うというものである。また、被写体に対して絶えずピントが合うように、一定の周期で(時間変化、信号成分の変化等)でAF動作を繰り返し行うコンティニュアスAF処理を行っている。これによりフォーカスレンズ2は動画撮影中、常に合焦レンズ位置付近にあることになる。
そして、動画撮影記録処理を開始すると、CPU9は、マイク21によって音声データに変換され、アンプ/ローパスフィルタ23を介してからA/D変換器24によってデジタル信号に変換された音声データをフラッシュメモリ11に記録する録音処理も開始する。
また、CPU9は、動画撮影記録処理とともに、一定周期毎でフォーカスレンズ2aの位置情報を取得し、そのフォーカスレンズ2aの位置情報からピントを合わせている被写体までの距離(被写体距離)を検出して、その検出した被写体の距離を示した情報(被写体距離情報)も音声データと一緒に記録する。この被写体距離情報は、被写体が動けば被写体距離も変わるので、動画撮影中は一定周期毎に絶えず記録されることとなる。
そして、シャッタボタン18が押下されるまで、上記した動作を繰り返し、シャッタボタン18が押下されると動画撮影記録処理、及び音声データ及び被写体距離情報の記録処理を停止して、該記録した動画データと該記録した音声データ及び被写体距離情報とを関連付けて記録する。
B−2.動画再生モード時について
ユーザのキー入力部14のモードキーの操作により再生モードに設定され、再生したい動画ファイルが選択されると、CPU9は該選択された動画ファイルの動画データを読み出して、画像表示部10に動画データの動画を表示させる。
また、CPU9は、該動画データに関連付けられてフラッシュメモリ11に記録された音声データの読み出し(取得手段)及び被写体距離情報の読み出し(距離取得手段)を一定周期毎で行い、該読み出した音声データをD/A変換器25に出力する。また、CPU9は、被写体距離と位相の換算テーブルを用いて、該読み出した被写体距離情報から位相量を算出して(算出手段)、位相回路27に該算出した位相量のデータを順次出力する。
図4は、被写体距離と位相の換算テーブルをグラフ化したものである。
図4を見るとわかるように、被写体の距離が近いほど位相量は大きくなり、被写体の距離が遠いほど位相が小さくなる。また、この位相量が大きくなればなるほどステレオ効果は大きくなり、位相量が小さくなればなるほどステレオ効果は小さくなる。なお、被写体の距離がある一定以上遠くなると、位相量をそれ以上小さくさせることはない。なぜならば、ステレオ効果が殆どなくなってしまうからである。
本発明では、図4を見てわかる通り、位相量の最大は180°であり、最小は30°である。つまり、被写体の距離がある一定以上遠くなった場合には、位相量はそれ以上、つまり、30°以上小さくならないこととなる。
この被写体距離と位相の換算テーブルは、予めROM8に記録されている。
そして、D/A変換器25でアナログ信号に変換された音声データは、ローパスフィルタ/アンプ26によって不要な周波数帯域がカット及び増幅され、スピーカ22R、及び位相回路27を介してスピーカ22Lにそれぞれ出力される。このとき位相回路27は、CPU9から送られてきた位相量のデータに基づいて、入力された音声データの位相を遅らせてスピーカ22Lに出力する。これにより、スピーカ22R、スピーカ22Lに入力されるそれぞれの音声データは位相が異なるので、ステレオの音声データが生成されることとなる(生成手段)。
そして、スピーカ22R、スピーカ22Lは、入力された音声データを音声に変換して音声を放音する(放音制御手段)。これにより、スピーカ22Rに入力される音声データと、スピーカ22Lに入力される音声データとの位相は異なるのでスピーカ22R、22Lから放音される音声はステレオ音になる。
この位相回路27は、この処理を動画再生処理が終わるまで、CPU9から送られてきた位相量に基づいて、入力された音声データの位相を遅らせる。
C.デジタルカメラ1の動作
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を動画撮影モード時と動画再生モード時に分けて説明する。
C−1.動画撮影モード時について
まず、動画撮影モード時のデジタルカメラ1の動作を図5のフローチャートにしたがって説明する。
ユーザのモードキー19の操作により動画撮影モードに設定されると、ステップS1でコンティニュアスAF処理を開始する。このコンティニュアスAF処理とは、被写体に対して絶えずピントが合うように、一定の周期で(時間変化、信号成分の変化等)でAF動作を繰り返し行う処理のことをいう。
次いで、ステップS2に進み、撮影レンズ2を介してCCD4により撮像された被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させる。
次いで、ステップS3に進み、動画撮影を行うか否かを判断する。この判断は、ユーザのシャッタボタン18の押下に対応する操作信号が送られてきたか否かにより判断し、シャッタボタン18の押下に対応する操作信号が送られてきた場合には、動画撮影を行うと判断する。
動画撮影を行わないと判断すると、ステップS2に戻り、被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させて(ステップS2)、動画撮影を行うか否かを判断する(ステップS3)。つまり、動画撮影を行うと判断するまで、被写体のスルー画像を画像表示部に表示させるという動作を繰り返す。そして、ステップS3で動画撮影を行うと判断するとステップS4に進み、動画撮影記録処理を開始する。
動画撮影記録処理とは、CCD4により撮像された動画データをフラッシュメモリ11に記録する処理のことをいう。
次いで、ステップS5に進み、録音処理を開始する。つまり、マイク21によって電気信号に変換され、アンプ/ローパスフィルタ23及びA/D変換器24を介してデジタル信号に変換された音声データをフラッシュメモリ11に記録する処理を開始する。
次いで、ステップS6に進み、被写体距離を検出する。この被写体距離は、現在のフォーカスレンズ2aの位置情報によって検出することができる。
次いで、ステップS7に進み、現在記録している音声データとともに該検出した被写体距離を示した情報をフラッシュメモリ11に記録する。
次いで、ステップS8に進み、動画撮影記録処理を終了するか否かを判断する。この判断は、ユーザのシャッタボタン18の押下に対応する操作信号がCPU9に送られてきたか否かにより判断し、シャッタボタン18が押下されたと判断した場合は、動画撮影記録処理を終了すると判断する。
ここでは、シャッタボタン18が押下されると動画撮影記録処理を開始し、再び、シャッタボタン18が押下されると動画撮影記録処理を終了するようにしているが、シャッタボタン18が押下されると動画撮影記録処理を開始し、シャッタボタン18の押下が解除されると動画撮影記録処理を終了するようにしてもよい。
動画撮影記録処理を終了しないと判断すると(ステップS8でNOに分岐)、ステップS6に戻り、現在のフォーカスレンズ2aの位置から被写体距離を検出し(ステップS6)、該検出した被写体距離情報を音声データとともに記録する(ステップS7)という動作を繰り返す。
一方、ステップS8で動画撮影記録処理を終了すると判断すると、ステップS9に進み、動画撮影記録処理、録音処理及びコンティニュアスAF処理を終了する。
次いで、ステップS10に進み、該記録した動画データと、該記録した音声データ及び被写体距離情報とを関連付けてフラッシュメモリ11に記録する。
C−2.動画再生モード時について
ユーザのモードキー19の操作により動画再生モードに設定されると、ステップS21で、フラッシュメモリ11に記録されている複数の動画データのサムネイル画像を画像表示部10に表示させる。
次いで、ステップS22に進み、ユーザのキー入力部14の操作により画像表示部10に表示されたサムネイル画像の中から、表示させたい動画データのサムネイル画像が選択されたか否かを判断する。この判断は、キー入力部14からサムネイル画像を選択する旨の操作信号が送られてきたか否かにより判断する。
そして、サムネイル画像の選択がされていないと判断すると、ステップS21に戻り、サムネイル画像の一覧表示を行ない(ステップS21)、サムネイル画像が選択されたか否かを判断する(ステップS22)。つまり、サムネイル画像が選択されたと判断するまで、サムネイル画像の一覧を画像表示部10に表示させるという動作を繰り返す。そして、ステップS22で、サムネイル画像の選択がされたと判断すると、ステップS23に進み、該選択されたサムネイル画像に対応する動画データの再生処理を行う。
次いで、ステップS24に進み、該選択されたサムネイル画像に対応する動画データと関連付けられて記録された音声データ及び被写体距離情報を読み出す。そして、該読み出された音声データは、D/A変換器25でアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ/アンプ26に出力される。
次いで、ステップS25で、被写体距離と位相の換算テーブルを用いて、該読み出された被写体距離情報に基づいて、音声データの遅らせる位相量を算出して、該算出した位相量のデータを位相回路27に出力する。
次いで、ステップS26に進み、ステレオ音の生成を行う。このステレオ音は、位相回路27が、該入力された位相量のデータに基づいて、位相回路27に入力された音声データの位相を遅らせることにより生成される。つまり、ローパスフィルタ/アンプ26から出力される音声データは、ともにスピーカ22R及びスピーカ22Lに出力されることになるが、スピーカ22Lに入力される音声データは、位相回路27を介している分だけ、スピーカ22Rに入力される音声データより音声データの位相が遅れることとなる。この遅れる位相量は、上述したように被写体の距離情報によって異なることとなる。
次いで、ステップS27に進み、ステレオ音の再生を行う。つまり、スピーカ22R、スピーカ22Lに入力された音声データが音声に変換され、ステレオの音声が放音される。
次いで、ステップS28に進み、動画の再生が終了したか否かを判断する。動画の再生が終了したか否かの判断は、該再生している動画データを最後まで再生したか否かにより判断し、最後まで再生した場合には、動画の再生が終了したと判断する。なお、ユーザのキー入力部14の操作により動画再生の中止の操作が行われた場合には、動画の再生を終了すると判断するようにしてもよい。
そして、動画の再生を終了しないと判断すると(ステップS28でNOに分岐)、ステップS24に戻り、被写体距離情報及び音声データを読み出し(ステップS24)、被写体距離情報に基づいて位相量を算出し(ステップS25)、該算出した位相量に基づいて、位相回路27が入力された音声データの位相を遅らせることによりステレオ音の生成を行って(ステップS26)、該生成したステレオ音をスピーカ22R、22Lから放音する(ステップS27)という動作を動画の再生を終了すると判断するまで繰り返す。
一方、ステップS28で、動画の再生を終了すると判断すると、ステップS29に進み、動画データの再生を終了する。
D.以上のように、第1の実施の形態においては、音声データを記録するのと同時に、フォーカスレンズ2aの位置情報から被写体の距離情報を検出して、音声データとともに該検出した被写体距離情報をも記録し、動画再生時に該記憶した被写体距離情報に基づいて、音声データの位相を遅らせてステレオ音を生成するので、マイクが1つしかないデジタルカメラであっても、ステレオ音声で再生することができる。
また、被写体の距離に応じて遅らせる位相を異ならせるので、つまり、被写体の距離が近いほど遅らせる位相を大きくし、被写体の距離が近いほど遅らせる位相を小さくするので、マイクが1つしかなくても、ステレオで録音したときと同様の音声を再生することを実現することができ、臨場感溢れる音声を再生することができる。
また、被写体の距離がある一定以上の距離になると、遅らせる位相はそれ以上小さくしないので、被写体が遠い場所にいる場合であってもステレオ効果を得ることができる。
なお、音声データを記録するのと同時に、フォーカスレンズ2aの位置情報を音声データとともに記録し、動画再生時に該記憶した位置情報から被写体の距離情報を検出して、該検出した被写体の距離情報に基づいて、音声データの位相を遅らせてステレオ音を生成するようにしてもよい。さらに、フォーカスレンズ2aの位置情報と位相の換算テーブルを用いれば、音声データを記録するのと同時に、フォーカスレンズ2aの位置情報を距離情報として音声データとともに記録し、動画再生時に該記憶した位置情報に基づいて、音声データの位相を遅らせてステレオ音を生成することが可能になる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、録音するときにステレオ音を生成してから音声データを記録するというものである。
E.デジタルカメラ1の構成
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
但し、音声処理部15の構成及びデジタルカメラ1のそれぞれの構成の機能が以下の点で、第1の実施の形態と異なる。
E−1.音声処理部の構成について
図7は、第2の実施の形態における音声処理部15の構成を示すブロック図である。
音声処理部15は、マイク21、アンプ/ローパスフィルタ28、位相回路29、A/D変換器30、A/D変換器31、D/A変換器32、D/A変換器33、ローパスフィルタ/アンプ34、ローパスフィルタ/アンプ35、スピーカ22R、スピーカ22Lから構成されている。
スピーカ21で電気信号に変換された音声データは、アンプ/ローパスフィルタ28を介して、増幅及び不要な周波数帯域のカットが行なわれて、A/D変換器30、位相回路29に出力される。
位相回路29は、CPU9から送られてきた位相量に基づいて、入力された音声データの位相を遅らせてA/D変換器31に出力する。
A/D変換器30及びA/D変換器31は、入力されたそれぞれの音声データをデジタル信号の音声データに変換してCPU9に出力する。
D/A変換器32及びD/A変換器33は、CPU9から送られてきたそれぞれの音声データをアナログ信号に変換して、ローパスフィルタ/アンプ34及びローパスフィルタ/アンプ35に出力する。そして、音声データはローパスフィルタ/アンプ34及びローパスフィルタ/アンプ35を介してスピーカ22R、スピーカ22Lにそれぞれ出力され、音声に変換され放音される。
E−2.デジタルカメラ1のそれぞれの構成の機能について
動画撮影モードで動画撮影記録処理が開始されると、CPU9は、一定周期毎にフォーカスレンズ2aの位置情報を取得し(距離取得手段)、そのフォーカスレンズ2aの位置情報からピントを合わせている被写体までの距離を検出し、該検出された被写体距離の情報と、被写体距離と位相の換算テーブルを用いて位相量を順次算出する(算出手段)。そして、該順次算出した位相量を位相回路29に出力する。
また、被写体の音声は、マイク21に入力され、マイク21は被写体の音声を電気信号に変換して、アンプ/ローパスフィルタ28に出力する(取得手段)。
そして、音声データは、アンプ/ローパスフィルタ28を介して、A/D変換器30、位相回路29に入力される。
位相回路29は、CPU9から送られてきた位相量に基づいて入力された音声データの位相を遅らせて、A/D変換器31に出力する。これにより、A/D変換器30、A/D変換器31に入力されるそれぞれの音声データの位相が異なるので、ステレオの音声データが生成されることとなる(生成手段)。
A/D変換器30及びA/D変換器31は、入力された音声データをデジタル信号の音声データに変換してCPU9に出力する。
そして、CPU9は、入力された音声データをフラッシュメモリ11に順次記録する(記録制御手段)。
CPU9は、動画撮影記録処理が終了すると判断するまで、上記した動作を繰り返し、動画撮影記録処理を終了すると判断すると、動画撮影記録処理により記録された動画データと該記録した音声データとを関連付けて記録する。
また、動画再生モードに設定され、再生したい動画データが選択されると、該選択された動画データ及び該選択された動画データに関連付けられて記録された音声データを読み出し、該読み出された動画データの動画を画像表示部10に表示し、該読み出された音声データは、それぞれD/A変換器32、D/A変換器33によりアナログの音声データに変換され、ローパスフィルタ/アンプ34、ローパスフィルタ/アンプ35をそれぞれ介して、スピーカ22R、スピーカ22Lによって音声に変換され、ステレオの音声が放音される。
他の機能は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
F.デジタルカメラ1の動作
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を動画撮影モード時と動画再生モード時に分けて説明する。
F−1.動画撮影モード時について
まず、動画撮影モード時のデジタルカメラ1の動作を図8のフローチャートにしたがって説明する。
ユーザのモードキー19の操作により動画撮影モードに設定されると、ステップS41でコンティニュアスAF処理を開始する。このコンティニュアスAF処理とは、被写体に対して絶えずピントが合うように、一定の周期で(時間変化、信号成分の変化等)でAF動作を繰り返し行う処理のことをいう。
次いで、ステップS42に進み、撮影レンズ2を介してCCD4により撮像された被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させる。
次いで、ステップS43に進み、動画撮影を行うか否かを判断する。この判断は、ユーザのシャッタボタン18の押下に対応する操作信号が送られてきたか否かにより判断し、シャッタボタン18の押下に対応する操作信号が送られてきた場合には、動画撮影を行うと判断する。
動画撮影を行わないと判断すると、ステップS42に戻り、被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させ、動画撮影を行うか否かを判断する(ステップS43)。つまり、動画撮影を行うと判断するまで、被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させるという動作を繰り返す。そして、ステップS43で、動画撮影を行うと判断するとステップS44に進み、動画撮影記録処理を開始する。
動画撮影記録処理とは、CCD4により撮像された動画データをフラッシュメモリ11に記録する処理のことをいう。
次いで、ステップS45に進み、現在のフォーカスレンズ2aの位置情報からピントを合わせている被写体までの距離を検出する。
次いで、ステップS46に進み、被写体距離と位相の換算テーブルを用いて、該検出した被写体距離情報から位相量を検出する。そして、該検出した位相量を位相回路29に出力する。
次いで、ステップS47に進み、モノラルの音声データからステレオの音声データを生成する。この生成は、位相回路29が、CPU9から送られてきた位相量に基づいて、マイク21、アンプ/ローパスフィルタ28を介して入力された音声データの位相を遅らせることによりステレオ音声が生成される。つまり、アンプ/ローパスフィルタ28から出力される音声データは、A/D変換器30及びA/D変換器31にそれぞれ出力されることとなるが、A/D変換器31に入力される音声データは、位相回路29を介している分だけ、A/D変換器30に入力される音声データより音声データの位相が遅れることとなる。
次いで、ステップS48に進み、ステレオに生成された音声データをフラッシュメモリ11に記録(録音)する。つまり、A/D変換器30によりデジタル信号に変換された音声データと、A/D変換器31によりデジタル信号に変換された音声データとがフラッシュメモリ11に記録されることとなる。
次いで、ステップS49に進み、動画撮影を終了するか否かを判断する。この判断は、シャッタボタン18の押下に対応する操作信号がCPU9に送られてきたか否かにより判断する。
動画撮影を終了しないと判断すると、ステップS45に戻り、被写体距離を検出し(ステップS45)、該検出した被写体距離から位相量を算出する(ステップS46)。そして、該算出した位相量からステレオの音声データを生成して(ステップS47)、フラッシュメモリ11に記録する(ステップS48)という動作を動画撮影が終了すると判断するまで繰り返す。
一方、動画撮影記録処理を終了すると判断すると、ステップS50に進み、動画撮影記録処理、コンティニュアスAF処理を終了し、ステップS51で、該記録した動画データと該記録した音声データとを関連付けて記録する。
F−2.動画再生モード時について
ユーザのモードキー19の操作により再生モードに設定されると、フラッシュメモリ11に記録されている複数の動画データのサムネイル画像を画像表示部10に表示させる。
そして、ユーザのキー入力部14の操作により画像表示部10に表示されたサムネイル画像の中から、表示させたい動画データのサムネイル画像が選択されると、該選択されたサムネイル画像に対応する動画データ及び該動画データに関連付けられて記録されている音声データを読み出し、該動画データ及び音声データの再生処理を行う。既に、フラッシュメモリ11に記録されている音声データはステレオの音声データなので、ステレオの音声がスピーカ22R、スピーカ22Lで放音されることとなる。
G.以上のように第2の実施の形態においては、音声データの記録時に、被写体の距離情報を検出してから位相量を求め、該求めた位相量に基づいてステレオの音声データを生成して、被写体の音声を記録するので、第1の実施の形態における効果に加え、動画再生時の負担を軽減することができる。
なお、フォーカスレンズ2aの位置情報と位相の換算テーブルを用いれば、フォーカスレンズ2aの位置情報(距離情報)に基づいて音声データの位相を遅らせてステレオ音を生成することが可能になる。
また、上記各実施の形態においては、AF処理をコントラスト検出方式によるAF処理により被写体距離情報を取得するようにしたが、位相差検出方式によるAF処理や、赤外線アクティブ方式によるAF処理で被写体距離情報を取得するようにしてもよい。
位相差検出方式等のAF処理により被写体距離情報を取得する場合には、AF処理を行うために検出した被写体までの距離を用いて、そのままステレオ音声を生成するための位相量を算出することができるという利点がある。この場合も、一定間隔で絶えず被写体の距離を検出して、該検出された位相量に基づいて、音声データの遅らせる位相を変えていくことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態においては、動画撮影中における被写体の音声データの記録処理(録音処理)について説明したが、これに限られるのもではなく、静止画撮影のときも、画像データとともに被写体の音声を記録するようにしてもよい。
この場合には、静止画撮影処理を行うときに行うAF処理によってピントが合わされた被写体の距離に基づいて音声データの遅らせる位相量を算出する。
また、例えば、録音モードというものを設け、動画撮影や静止画撮影を行わない場合においても、被写体の距離情報を検出して、該検出した被写体の距離情報に基づいて被写体の音声のみを記録することができるようにしてもよい。
また、上記各実施の形態における撮影装置は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、カメラ付き携帯電話、PDA、パソコン等、又はデジタルビデオカメラ等でもよく、要は被写体の距離を検出する機能を有した撮影機器であれば何でもよい。
本発明の実施の形態のデジタルカメラ1の概観を示す図である。 本発明の実施の形態のデジタルカメラ1のブロック図である。 第1の実施の形態における音声処理部15のブロック図である。 被写体距離と位相の換算テーブルをグラフ化した図である。 第1の実施の形態のデジタルカメラ1の動画撮影モードの動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態のデジタルカメラ1の動画再生モードの動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における音声処理部15のブロック図である。 第2の実施の形態のデジタルカメラ1の動画撮影モードの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 撮影レンズ
3 モータ駆動ブロック
4 CCD
5 ユニット回路
6 TG
7 DRAM
8 ROM
9 CPU
10 画像表示部
11 フラッシュメモリ
12 カードI/F
13 メモリ・カード
14 キー入力部
15 音声処理部
16 ストロボ駆動部
17 ストロボ発光部
18 シャッタボタン
19 モードキー
20 キャンセルキー
21 マイク
22 スピーカ
23 AMP/LPF
24 A/D
25 D/A
26 LPF/AMP
27 位相回路
28 AMP/LPF
29 位相回路
30 A/D
31 A/D
32 D/A
33 D/A
34 LPF/AMP
35 LPF/AMP

Claims (15)

  1. 被写体を撮像する撮像手段と、
    被写体のモノラルの音声データを取得する取得手段と、
    被写体の距離情報を取得する距離取得手段と、
    前記距離取得手段により取得された距離情報を用いて前記取得手段により取得された被写体のモノラルの音声データからステレオの音声データを生成する生成手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記距離取得手段により取得された距離情報から位相量を算出する算出手段を備え、
    前記生成手段は、
    前記算出手段により算出された位相量に基づいて、前記取得手段により取得された音声データの位相を遅らせることによりステレオの音声データを生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記算出手段は、
    被写体距離が長くなるにつれて小さい位相量を算出することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記算出手段は、
    被写体距離が所定距離以上長いと判断した場合は、それ以上小さい位相量の算出を禁止する手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記取得手段は、
    モノラルマイクから出力された被写体の音声データを取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮像装置。
  6. 前記距離取得手段は、
    AF制御を行うことによって動かされたフォーカスレンズの位置から被写体の距離情報を取得することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の撮像装置。
  7. 前記距離取得手段は、
    被写体までの距離を検出する測距手段であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の撮像装置。
  8. 前記測距手段により検出された距離情報に基づいて被写体に対してピントを合わせるAF制御手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 前記生成手段により生成されたステレオの音声データを記録手段に記録する記録制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の撮像装置。
  10. 前記記録制御手段は、
    前記生成手段により生成されたステレオの音声データとともに前記撮像手段により撮像された被写体の画像データを前記記録手段に記録することを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
  11. 前記取得手段、前記距離取得手段は、
    記録手段に記録されている音声データ、被写体の距離情報をそれぞれ取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮像装置。
  12. 前記生成手段により生成された音声データの音声を放音手段から放音する放音制御手段を備えたことを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  13. 前記記録手段に記録されている画像データを取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段により取得された画像データを表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記取得手段及び前記距離取得手段は、
    前記表示制御手段により前記画像取得手段により取得された画像データが前記表示手段に表示されると判断した場合は、前記画像取得手段により取得された画像データと関連付けられて前記記録手段に記録されている音声データ及び被写体の距離情報を取得することを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
  14. 前記画像データは、
    動画データであることを特徴とする請求項10又は13記載の撮像装置。
  15. 被写体を撮像する処理と、
    被写体のモノラルの音声データを取得する取得処理と、
    被写体の距離情報を取得する距離取得処理と、
    前記距離取得処理により取得された距離情報を用いて前記取得処理により取得された被写体のモノラルの音声データからステレオの音声データを生成する処理と、
    を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム

JP2004286318A 2004-09-30 2004-09-30 撮影装置及びそのプログラム Pending JP2006101310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004286318A JP2006101310A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 撮影装置及びそのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004286318A JP2006101310A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 撮影装置及びそのプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006101310A true JP2006101310A (ja) 2006-04-13

Family

ID=36240682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004286318A Pending JP2006101310A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 撮影装置及びそのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006101310A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012015651A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Sanyo Electric Co Ltd 電子機器
WO2015166711A1 (ja) * 2014-05-02 2015-11-05 富士フイルム株式会社 測距装置、測距方法、及び測距プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012015651A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Sanyo Electric Co Ltd 電子機器
WO2015166711A1 (ja) * 2014-05-02 2015-11-05 富士フイルム株式会社 測距装置、測距方法、及び測距プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4042710B2 (ja) オートフォーカス装置及びそのプログラム
JP4637045B2 (ja) 撮像装置
JP4993012B2 (ja) 撮像装置及び画像処理装置
JP5155092B2 (ja) カメラ、再生装置、および再生方法
JP2012100216A (ja) カメラおよび動画撮影プログラム
JP2008022306A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP5299034B2 (ja) 撮影装置
US7515816B2 (en) Imaging apparatus having a focus function
JP2009218900A (ja) 撮像装置、動画記録再生方法、および、プログラム
JP2009077265A (ja) 撮像装置
JP4654947B2 (ja) 動画処理装置及びそのプログラム
JP4553134B2 (ja) 画像生成装置及びそのプログラム
JP2006339728A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP2006287828A (ja) 動画撮像装置及びそのプログラム
JP2006101310A (ja) 撮影装置及びそのプログラム
KR101464532B1 (ko) 디지털 영상 처리 장치 및 이의 제어 방법
JP4515005B2 (ja) 電子カメラ
JP2008278315A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP2008053981A (ja) 撮像装置、撮像方法及び撮像制御プログラム
JP4013433B2 (ja) 画像再生装置及びデジタルカメラ
JP2014086869A (ja) デジタルカメラ
JP2006217111A (ja) 動画撮影装置、及び動画撮影方法
JP4487314B2 (ja) 動画撮像装置及びそのプログラム
JP2013207350A (ja) 動画撮影装置
JP2009239930A (ja) 動画撮影装置、及び、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090828

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090929