JP4487314B2 - 動画撮像装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
これに伴い、動画撮影中における静止画撮影によって記録される動画品質の低下を防止する技術などが登場してきている(特許文献)。
また、デジタルカメラなどの動画撮像装置においては、シャッタ音を放音するスピーカと、マイクの位置が近すぎてしまうため、スピーカから放音されたシャッタ音をマイクで集音して録音すると、音質が悪くなるという問題点があった。
また、撮影目的や状況によっては、シャッタ音の放音や録音を行った方が良い場合もあるが、撮影目的や状況によってシャッタ音の放音、録音を制御することはできなかった。
また、請求項2記載の発明によれば、前記第1の判定手段は、前記静止画撮影記録制御手段により制御される静止画の撮影及び得られた静止画データの記録により、欠落する動画フレームが所定枚数以下しかないと判定した場合には、報知音の音データを記録しないと判定するようにしたので、動画再生時において被写体の音声とともに煩わしいシャッタ音が鳴ることがない。
また、欠落する動画フレームが所定枚数以上の場合には、シャッタ音を記録するので、動画再生時において欠落動画フレームの直前にシャッタ音がなり、ユーザがここで静止画撮影を行なったということを認識させ、動画フレームの欠落による違和感を軽減させることができる。
[実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の動画撮像装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、レンズ駆動ブロック3、絞り兼用シャッタ4、CCD5、TG(timing generator)6、ユニット回路7、DRAM8、メモリ9、CPU10、フラッシュメモリ11、画像表示部12、キー入力部13、音声処理部14、ストロボ駆動部15、ストロボ発光部16、カードI/F17を備えており、カードI/F17には、図示しないデジタルカメラ1本体のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリ・カード18が接続されている。
絞りとは、撮影レンズ2から入ってくる光の量を制御する機構のことをいい、シャッタとは、CCD5に光を当てる時間を制御する機構のことをいい、CCD5に光を当てる時間は、シャッタの開閉の速度(シャッタ速度)によって変わってくる。露出は、この絞りとシャッタ速度によって定めることができる。
ユニット回路7は、CCD5から出力される撮像信号を相関二重サンプリングして保持するCDS(Correlated Double Sampling)回路、そのサンプリング後の撮像信号の自動利得調整を行うAGC(Automatic Gain Control)回路、その自動利得調整後のアナログの撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器から構成されており、CCD5の撮像信号は、ユニット回路7を経てデジタル信号としてCPU10に送られる。
フラッシュメモリ11やメモリ・カード18は、CCD5によって撮像された画像データなどを保存しておく記録媒体である。なお、本実施例では、画像データの書き込み(記録)、読み込みは、専らフラッシュメモリ11を用いて説明しているが、ユーザのキー入力部13の操作により、画像データをフラッシュメモリ11に記録するか、メモリ・カード18に記録するか等を選択することができる。フラッシュメモリ11や、メモリ・カード18は、本発明の記録手段として機能する。
キー入力部13は、シャッタボタン、録画開始/終了ボタン、モードキー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をCPU10に出力する。このキー入力部13は、本発明の指示手段、第1の設定手段、第2の設定手段、第3の設定手段として機能する。
また、メモリ7には、シャッタ音の音データが記録されており、シャッタ音記録判定処理及びシャッタ音放音非放音判定処理によって判定された判定結果を記憶しておく記憶領域A、記憶領域Bを有する。メモリ7は、本発明の記憶手段として機能する。
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の撮影モードの動作を図2及び図3のフローチャートにしたがって説明する。
ステップS2で、静止画撮影の指示が行われたと判断すると、CPU10は、メモリ9からシャッタ音の音データを読み出し、音声処理部14の内蔵スピーカから該読み出した音データの音(シャッタ音)を放音させる(ステップS3)。つまり、シャッタ音を放音させることにより撮影が行なわれた旨を撮影者及び被写体に報知させることができる。
一方、ステップS2で、静止画撮影の指示が行われていないと判断すると、CPU10は、ユーザによって動画撮影の指示が行われたか否かの判断を行う(ステップS5)。この判断は、キー入力部13から録画開始/終了ボタンの押下に対応する操作信号が送られてきた場合には、動画撮影の指示が行われたと判断する。
次いで、CPU10は、シャッタ音記録判定処理を行う(ステップS8)。このシャッタ音合記録判定処理は、シャッタ音の録音、つまり、シャッタ音の音データを記録するか否かの判定を行なう。この判定処理により得られた判定結果を示す情報をメモリ9の記憶領域Aに記憶させる。このシャッタ音記録判定処理については後で説明する。
ステップS10で、動画撮影を終了する旨の指示が行われたと判断した場合には、CPU10は、動画撮影・記録処理、音声録音処理を終了して、順次記録した動画フレームデータ、音声データから動画ファイルを生成して(ステップS11)、ステップS2に戻る。
図4は、シャッタ音除去フィルタがOn、Offのときにおける音声処理部の様子を示すものである。
シャッタ音除去フィルタ20がOffの場合には、図4(b)に示すように、シャッタ音除去フィルタ20は、シャッタ音を除去することなく入力された音データをそのまま出力する。つまり、シャッタ音除去フィルタ20がOffの時には、シャッタ音が除去されることなく、内蔵マイク19に集音された音(被写体の音声とシャッタ音)の音データが記録されることとなる。
次いで、CPU15は、メモリ9に記録されているシャッタ音の音データを読み出し、音声処理部14の内蔵スピーカからシャッタ音を放音して(ステップS20)、ステップS23に進む。これにより、内蔵スピーカからシャッタ音が放音された場合であっても、内蔵スピーカに入力されたシャッタ音はシャッタ音除去フィルタ20によって除去されるのでシャッタ音が記録されない。
一方、ステップS21で、シャッタ音を記録しないと判断すると、そのままステップS23に進む。
次いで、動画撮影・記録処理を再開して(ステップS22)、ステップS9に戻る。つまり、CCD5により、所定のフレームレート(1/30秒の固定周期)で撮像され、バッファメモリに記憶された動画データのフレームデータに対してJPEG圧縮を施し、該圧縮したフレームデータを順次フラッシュメモリ11に記録するという処理を再開する。
次に、シャッタ音記録判定処理の動作の一例として、図5のフローチャートに従って説明する。
まず、CPU10は、フレームレートが所定フレームレート以上であるか否かの判断を行う(ステップS31)。
ステップS31で、フレームレートが所定フレームレート以上でないと判断すると、CPU10は、静止画撮影により得られる静止画像の解像度が所定の解像度以上であるか否かの判断を行う(ステップS32)。
なお、動画のフレームレート、静止画の解像度、及び、判断基準となる所定フレームレート、所定の解像度は予め設定されているが、ユーザが動画のフレームレート、静止画の解像度、及び、判断基準となる所定フレームレート、所定の解像度の設定を行なうことができるようにしてもよい。
したがって、ステップS31でフレームレートが所定フレームレート以上と判断した場合、ステップS32で静止画像の解像度が所定の解像度以上と判断した場合には、CPU10は、シャッタ音を記録すると判定し、その旨を示す情報を記憶領域Aに記憶させる(ステップS34)。
なお、この所定フレームレート、及び所定の解像度は、予め決まっていても良いが、ユーザがこの所定フレームレート、解像度を設定することができるようにしてもよい。
なお、言うまでもないが、他の条件に基づいて、シャッタ音を記録するか否かの判定を行なうようにしてもよい。
次に、シャッタ音放音非放音判定処理の動作の一例として、図6のフローチャートに従って説明する。
まず、CPU10は、撮影場所が屋外であるか否かの判断を行う(ステップS51)。この判断は、自動ホワイトバランス処理により得た光の光源の色温度が太陽光の色温度であると判断すると屋外と判断し、自動ホワイトバランス処理により得た光の光源の色温度が太陽光の色温度でないとないと判断すると屋内と判断する。
ステップS52で、録音レベルが所定レベル以上でないと判断すると、被写体の動きが所定以上であるか否かを判断する(ステップS53)。つまり、動画フレームの画像を認識して被写体の動きが所定レベル以上であるか否かの判断を行う。動きのない画像は、直前に認識した画像との差分が0となり、動きがあればあるほど直前に認識した画像との差分が大きくなるので、この差分が所定以上であるか否かの判断を行うこととなる。
一方、ステップS51で屋外でないと判断された場合、ステップS52で録音レベルが所定以上でないと判断された場合、ステップS53で被写体の動きが所定以上であると判断した場合には、シャッタ音の放音が必要であると判定し、その判定結果を記憶領域Bに記憶させる(ステップS55)。
つまり、撮影場所が屋外の場合や録音レベルが高い場合、被写体の動きは所定以上(激しい)場合には、騒々しい場所で撮影すると考えられるためシャッタ音を放音することにより、被写体に対してこれから撮影を行なう旨を伝達することができる。
なお、言うまでもないが、他の条件に基づいてシャッタ音を放音/非放音の判定を行なうようにしてもよい。
また、シャッタ音を放音させないと判断された場合で、且つ、シャッタ音を記録すると判断された場合には、シャッタ音の音データをメモリ9から読み出し、内蔵マイク19によって集音された音データに該読み出したシャッタ音の音データを合成して記録するようにしたので、動画撮影中にシャッタ音が放音されない場合でも、動画の再生時にはシャッタ音が放音されるので、ユーザはこの場面で静止画撮影を行なったのだな、と再確認することができる。
この場合には、ステップS13でシャッタ音の報知を行うと判断すると、シャッタ音除去フィルタをOnし、シャッタ音を放音して静止画撮影記録処理を実行させる。その後、シャッタ音記録判定処理によって、静止画撮影記録処理により実際に欠落した動画フレームが所定枚数以上である場合には、シャッタ音を記録すると判定し、後から、シャッタ音の音データを合成するようにしてもよい。このときには、静止画撮影処理を実行する際に録音された音データにシャッタ音を合成させるようにする。
ステップS13で、通常の音で鳴らすと判定した場合には、ステップS14に進み、上記実施の形態と同様のステップを踏む。
一方、ステップS13で、小さい音で鳴らすと判断した場合は、ステップS14〜ステップS20と同様のステップを踏む。つまり、シャッタ音を通常の音で鳴らすと判断した場合と同様のステップを踏むことになる。しかし、シャッタ音を鳴らす場合には、小さい音でシャッタ音を鳴らし、シャッタ音を合成して記録する場合には、シャッタ音が小さい音で再生されるような音データを合成して記録する。この場合には、内蔵スピーカで放音されたシャッタ音を内蔵マイクを介して記録する場合であっても、内蔵スピーカから放音されるシャッタ音は小さいため、内蔵マイクを介してシャッタ音を記録しても、音割れもせず、音質の悪いシャッタ音が記録されることもない。
また、図6のシャッタ音放音非放音判定処理においては、ステップS53でNに分岐すると、ステップS54でシャッタ音の小さい音で鳴らすと判定し、その判定結果を記憶領域Bに記憶させる。また、ステップS51、ステップS52、ステップS53で、Yに分岐すると、ステップS55でシャッタ音を通常の音で鳴らすと判定し、その判定結果を記憶領域Bに記憶させる。
2 撮影レンズ
3 レンズ駆動ブロック
4 絞り兼用シャッタ
5 CCD
6 TG
7 ユニット回路
8 DRAM
9 メモリ
10 CPU
11 フラッシュメモリ
12 画像表示部
13 キー入力部
14 音声処理部
15 ストロボ駆動部
16 ストロボ発光部
17 カードI/F
18 メモリ・カード
19 内蔵マイク
20 シャッタ音除去フィルタ
Claims (12)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
音を集音するマイクロホンと、
前記撮像手段による動画の撮影を制御して得られた動画データを記録手段に記録するとともに、前記マイクロホンにより集音された音を音データとして記録する音声付動画撮影記録制御手段と、
ユーザが静止画の撮影を指示するための指示手段と、
前記指示手段により静止画の撮影が指示された場合は、撮影を報知する報知音の音データを記憶手段から読み出して報知手段から放音させる放音制御手段と、
前記音声付動画撮影記録制御手段により撮影された動画データと、前記マイクロホンにより集音された音データとを記録している最中に、前記指示手段により静止画の撮影が指示された場合には、前記音声付動画撮影記録制御手段により制御されている前記撮像手段による動画の撮影を一時中断して、前記撮像手段による静止画の撮影を制御して得られた静止画データを前記記録手段に記録する静止画撮影記録制御手段と、
前記放音制御手段により放音される報知音を記録するか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により報知音を記録しないと判定され、且つ、前記音声付動画撮影記録制御手段により撮影された動画データと、前記マイクにより集音された音の音データとを記録している最中に、前記指示手段により静止画の撮影が指示された場合には、前記音声付動画撮影記録制御手段により記録される音に報知音が含まれないように制御する第1の制御手段と、を備え、
前記第1の判定手段は、前記静止画撮影記録制御手段により制御される静止画の撮影及び得られた静止画データの記録により、欠落する動画フレームが所定枚数以下しかないと判定した場合には、報知音の音データを記録しないと判定することを特徴とする動画撮像装置。 - 前記第1の判定手段は、前記音声付動画撮影記録処理により撮影される動画のフレームレートが所定フレームレート以上でない場合は、欠落する動画フレームが所定枚数以下しかないと判定することを特徴とする請求項1記載の動画撮像装置。
- 前記第1の判定手段は、前記静止画撮影記録制御手段により撮影される静止画の解像度が所定の解像度以上でない場合には、欠落する動画フレームが所定枚数以下しかないと判定することを特徴とする請求項1又は2記載の動画撮像装置。
- ユーザが報知音を記録するか否かを設定するための第1の設定手段を備え、
前記第1の判定手段は、前記第1の設定手段により設定された結果に基づいて判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の動画撮像装置 - 前記第1の制御手段は、前記放音制御手段による報知音の放音を禁止することにより、前記音声付動画撮影記録制御手段により記録される音に報知音が含まれないように制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の動画撮像装置。
- 前記第1の制御手段は、前記マイクロホンにより集音された音のうち前記放音制御手段により放音された報知音を除去することにより、前記音声付動画撮影記録制御手段により記録される音に報知音が含まれないように制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の動画撮像装置。
- 前記第1の判定手段により報知音を記録すると判定され、且つ、前記音声付動画撮影記録制御手段により撮影された動画データと、前記マイクにより集音された音データとを記録している最中に、前記指示手段により静止画の撮影が指示された場合には、前記マイクロホンにより集音された音のうち前記放音制御手段により放音された報知音を除去し、該報知音が除去された音の音データに前記記憶手段に記憶されている報知音の音データを合成して前記記録手段に記録する第2の制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の動画撮像装置。
- 報知音の放音が必要か否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段による判定にしたがって、前記放音制御手段による報知音の放音、非放音を制御する報知制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の動画撮像装置。 - 前記第2の判定手段は、 撮影場所が屋外であるという条件、録音レベルが所定レベル以上であるという条件、被写体の動きが所定以上であるという条件のうち、少なくとも1つ以上の条件に基づいて判定することを特徴とする請求項8記載の動画撮像装置。
- ユーザが報知音の放音を行なうか否かを設定するための第2の設定手段を備え、
前記第2の判定手段は、前記第2の設定手段により設定された結果に基づいて判定することを特徴とする請求項9記載の動画撮像装置。 - 前記第2の制御手段は、前記第2の判定手段により報知音の放音が不必要と判定された場合には、前記マイクロホンにより集音された音の音データに、前記記憶手段に記憶されている報知音の音データを合成して記録することを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の動画撮像装置。
- 被写体を撮像する撮像素子を制御して動画の撮影を行ない、該得られた動画データを記録媒体に記録するとともに、音を集音するマイクロホンにより集音された音を音データとして記録する音声付動画撮影記録処理と、
静止画の撮影を指示する指示処理と、
前記指示処理により静止画の撮影が指示された場合は、撮影を報知する報知音の音データを記憶媒体から読み出して報知部から放音させる放音処理と、
前記音声付動画撮影記録処理により撮影された動画データと、前記マイクロホンにより集音された音データとを記録している最中に、前記指示手段により静止画の撮影が指示された場合には、前記音声付動画撮影記録処理により制御されている前記撮像素子による動画の撮影を一時中断して、前記撮像素子による静止画の撮影を制御して得られた静止画データを前記記録媒体に記録する静止画撮影記録処理と、
前記放音処理により放音される報知音を記録するか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理により報知音を記録しないと判定され、且つ、前記音声付動画撮影記録処理により撮影された動画データと、前記マイクにより集音された音の音データとを記録している最中に、前記指示処理により静止画の撮影が指示された場合には、前記音声付動画撮影記録処理により記録される音に報知音が含まれないように制御する処理と、をコンピュータで実行させるプログラムであって、
前記判定処理は、前記静止画撮影記録制御処理により制御される静止画の撮影及び得られた静止画データの記録により、欠落する動画フレームが所定枚数以下しかないと判定した場合には、報知音の音データを記録しないと判定することを特徴とするプログラム。
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