JP2006100989A - 携帯電話機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通常の携帯電話機の操作からの一連の操作としてパスワードの入力を行うことが可能であるとともに、パスワードをパスワードとして覚えるというような苦労をすることなく使用者が容易にパスワードを記憶しておくことが可能であり、利便性に優れ、高いセキュリティ機能を発揮し得る携帯電話機を提供すること。
【解決手段】 着信時に相手先の相手先電話番号に対応する相手先の名称を表す画像を表示するととともに、着信時に使用者によって入力された音声の認識を行い、その音声が相手先の認証用名称と合致する場合に、相手先との通話を可能とすることを特徴とする携帯電話機。
【選択図】 図3

Description

本発明は、携帯電話機に関する。
従来の携帯電話機は、通常、パスワード等によって所有者を認証する機能を有している。このような認証機能を用いることによって、携帯電話機を紛失した際に第三者によって不正に使用されたり個人情報が漏洩したりすることを防止することができる。
近年では、携帯電話機は、単なる電話機としての機能を有するだけではなく、例えば、FeliCa(登録商標)を利用した各種料金の支払い機能等、種々の機能が付加されており、統合的な携帯情報通信端末として用いられるようになっているため、携帯電話機を紛失した際には第三者による不正使用等によって所有者が多大な損失を被るおそれがある。
このようなことから、近年では、携帯電話機に、各種の認証機能を持たせることにより、セキュリティ機能を高めることが行われている。
このような携帯電話機としては、例えば、複数のパスワードを組み合わせて用いることによりセキュリティ機能を高めることが可能な携帯電話機や、指紋認証によって使用者が所有者であると認識された際に使用が可能になる携帯電話機等が存在する。
また、予め携帯電話機内のメモリに記憶された音声パターンと使用者が入力した音声とによって認証が行われ、使用者が所有者であると認証された際に着信時の通話が可能となる携帯電話機が存在する(例えば、特許文献1参照)。さらに、予め携帯電話機内のメモリに記憶された音声パターンと使用者が入力した音声とによって認証が行われ、使用者が所有者であると認証された際に発信が可能となる携帯電話機が存在する(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−3294号公報 特開2000−244625号公報
ところで、近年では、例えば、特定のウェブサイトを閲覧するためのパスワード、インターネットバンキング等のインターネット上で提供されるサービスを受けるためのパスワード、銀行口座の暗証番号等、生活をするにあたって数多くのパスワードを記憶しておく必要がある。また、パスワードのセキュリティ機能を確保するために、パスワードを周期的に変更することを要求されたり、誕生日等の比較的使用者が覚え易いものをパスワードとしないように勧告されたりすることもある。このようなことから、使用者としては、パスワードの種類を極力減らしたいという要望がある。また、パスワードを記憶しなくてもセキュリティ機能を確保し得る認証方法の登場が望まれている。
指紋認証や網膜認証等を携帯電話機に採用することにより、パスワードを記憶する必要がなくなるが、携帯電話機の価格が高騰するという問題がある。また、例えば、指を携帯電話機の所定位置に接触させて一定方向に所定速度でスライドさせることにより、携帯電話機に指紋を読み取らせるというように、指紋認証や網膜認証を行うためには、従来から行われている通常の携帯電話機の操作とは異なる操作を行う必要があるため、使い勝手が悪く、利便性に欠けるという問題がある。また、特許文献1、2に記載の携帯電話機では、パスワードを手動で入力する手間は省けるものの、結局、音声で入力するパスワードを使用者が覚えておかなければならないという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、通常の携帯電話機の操作からの一連の操作としてパスワードの入力を行うことが可能であるとともに、パスワードをパスワードとして覚えるというような苦労をすることなく使用者が容易にパスワードを記憶しておくことが可能であり、利便性に優れ、高いセキュリティ機能を発揮し得る携帯電話機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)相手先電話番号と、相手先の名称を示す名称情報及び当該相手先の認証用名称を示す認証用名称情報とを対応付けて記憶する電話番号記憶手段と、
相手先の名称を表す画像を表示可能な表示手段と、
着信時又は発信時に、着信又は発信に係る相手先の相手先電話番号に対応する名称情報を上記電話番号記憶手段から抽出し、当該名称情報に基づいて、相手先の名称を表す画像を上記表示手段に表示する表示制御手段と、
着信時又は発信時に使用者によって入力された音声の認識を行う音声認識手段と、
上記音声認識手段による認識の結果に基づいて、使用者によって入力された音声が、着信又は発信に係る相手先の相手先電話番号に対応付けて上記電話番号記憶手段に記憶された認証用名称情報が示す認証用名称を表すか否かを判断する判断手段と、
使用者によって入力された音声が認証用名称を表すと上記判断手段により判断されたことを契機として、相手先との通話を可能とする通話可能化手段と
を備えたことを特徴とする携帯電話機。
(1)の発明によれば、使用者は、着信時又は発信時に表示手段に表示される相手先の名称を表す画像を見て、着信又は発信に係る相手先を把握することが可能であり、その相手先の認証用名称を音声で入力すると、相手先との通話を行うことが可能になる。このように、(1)の発明によれば、相手先の認証用名称をパスワードとして使用するため、普段から覚えている相手先の通称(愛称)等を認証用名称とすることが可能であり、このようにすることにより、パスワードをパスワードとして覚えるというような苦労をする必要がなく、パスワードを容易に記憶しておくことができる。
また、着信時又は発信時に、表示手段に表示される相手先の名称を表す画像を見て着信又は発信に係る相手先を把握してから音声を入力するという操作は、通常の携帯電話機の操作と同じであり、このような操作からの一連の操作として、音声によるパスワード(認証用名称)の入力を行うことができるため、使い勝手がよく、利便性に優れている。
また、使用者に関する個人情報等がパスワードとして用いられるのではなく、相手先の認証用名称(例えば、相手先の通称等)がパスワードとして用いられるため、第三者がその携帯電話機を取得してもパスワードとしての認証用名称を推測することは困難である。従って、優れたセキュリティ機能を発揮することができる。また、指紋認証や網膜認証等を採用するためには、携帯電話機に別途ハードウェアを追加する必要があるが、音声による認証であれば、通話時に使用するマイクロフォンをそのまま使用することができ、別途ハードウェアを追加しなくてもよいため、価格の高騰を防止することができる。さらに、着信時に通話を開始する段階で認証が行われるため、使用者の家族等であっても通話をすることができず、使用者のプライバシーの保護に寄与し得るという利点もある。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)に記載の携帯電話機であって、
携帯電話機の所有者の声紋に関する声紋情報を記憶する声紋情報記憶手段と、
着信時又は発信時に使用者によって入力された音声から使用者の声紋を抽出し、上記声紋情報記憶手段に記憶された声紋情報に基づいて、使用者の声紋と所有者の声紋とを照合することにより、使用者が所有者であるか否かに関する認証を行う認証手段と
を備え、
上記通話可能化手段は、使用者によって入力された音声が認証用名称を表すと上記判断手段により判断され、かつ、上記認証手段により使用者が所有者であると認証されたことを契機として、相手先との通話を可能とすることを特徴とする。
(2)の発明によれば、使用者によって入力された音声が認証用名称を表すか否かの認証が行われる際に、使用者が所有者であるか否かの認証も行われるため、より優れたセキュリティ機能を発揮することができる。また、使用者が所有者であるか否かの認証についても、従来の携帯電話機の操作からの一連の操作で行うことができるため、利便性が損なわれるということもない。
本発明によれば、通常の携帯電話機の操作からの一連の操作としてパスワードの入力を行うことが可能であるとともに、パスワードをパスワードとして覚えるというような苦労をすることなく使用者が容易にパスワードを記憶しておくことが可能であり、利便性に優れ、高いセキュリティ機能を発揮し得る携帯電話機を提供することができる。
図1は、本発明に係る携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
携帯電話機300は、操作部304、液晶パネル306、無線部310、音声回路312、スピーカ314、マイクロフォン316、送受信アンテナ318、不揮発性メモリ320及び二次電池324を備えている。液晶パネル306は、相手先の名称を表す画像を表示可能な表示手段として機能するものである。
無線部310は、マイクロコンピュータ322により制御されて、送受信アンテナ318を通じて電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路312は、無線部310からマイクロコンピュータ322を通じて出力された音声信号を送信信号としてマイクロコンピュータ322を通じて無線部310に出力する。
スピーカ314は、音声回路312から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイクロフォン316は、使用者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路312に出力する。
不揮発性メモリ320は、例えば、電話帳データベース、携帯電話機300の所有者の声紋に関する声紋情報等の各種データや、各種プログラムを不揮発的に記憶する。
電話帳データベースについては後述する。また、声紋情報は、予め携帯電話機300の所有者によってマイクロフォン316を介して入力された音声から生成される情報であり、所定の時間軸を基準とした周波数及び強度の分布が数値化されたものである。
なお、声紋情報は、認証用名称ごとに不揮発性メモリ320に記憶されることとしてもよく、携帯電話機300の所有者の声紋を示す声紋情報が不揮発性メモリ320に1つ記憶されることとしてもよい。声紋認証については従来公知の技術であるから、ここでの説明は省略するが、認証用名称ごとに声紋情報が記憶される場合には、声紋認証としてキーワード認証を行うことができる。また、所有者の声紋を示す声紋情報が不揮発性メモリ320に1つ記憶される場合には、声紋認証としてフリーワード認証を行うことができる。
不揮発性メモリ320は、携帯電話機300の所有者の声紋に関する声紋情報を記憶する声紋情報記憶手段として機能する。
マイクロコンピュータ322は、CPU、ROM及びRAMから構成されたもので、例えば、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理等を行う。なお、電子メールの送受信及びインターネットによるデータの送受信は、マイクロコンピュータ322が無線部310及び送受信アンテナ318を介して行う。二次電池324は、各回路に電力を供給する。
図2は、携帯電話機300が備える不揮発性メモリ320に格納される電話帳データベースの一例を示す図である。
電話帳データベースには、複数の相手先電話番号が格納されており、各相手先電話番号に対応付けて、相手先メールアドレスが格納されている。また、各相手先電話番号には、相手先の名称を示す名称情報と、相手先の認証用名称を示す認証用名称情報とが対応付けられて記憶されている。
例えば、相手先電話番号“090−1234−****”には、名称情報として相手先の名称“今村”が対応付けられて記憶され、認証用名称情報として相手先の認証用名称“いもくん”が対応付けられて記憶されている。なお、相手先の認証用名称“いもくん”は、相手先の名称“今村”の通称(愛称)であり、使用者が相手先を呼ぶ際に使用されているものである。
電話帳データベースに格納されている相手先電話番号、相手先メールアドレス、名称情報及び認証用名称情報は、使用者が操作部304を操作することによって入力される。
相手先電話番号、相手先メールアドレス、名称情報及び認証用名称情報は、携帯電話機300が有する音声認識機能により、音声入力されることとしてもよい。
不揮発性メモリ320は、相手先電話番号と、名称情報及び認証用名称情報とを対応付けて記憶するとして機能するものである。
本実施形態においては、相手先の名称が、相手先の姓であり、相手先の認証用名称が、相手先の通称(愛称)である場合について説明するが、相手先の名称と認証用名称とについては、使用者が任意に入力することができる。ただし、相手先の名称と、相手先の認証用名称とは異なっていることが望ましい。第三者の不正使用を防止することができるからである。
また、本発明の携帯電話機は、相手先の認証用名称の入力、変更、閲覧等については、パスワードを要求することとし、パスワードの入力がなければ、相手先の認証用名称の入力、変更、閲覧等を行うことができないように構成されていることが望ましい。第三者が不正に認証用名称を入力、変更、閲覧等をすることを防止することができるからである。
次に、着信時に携帯電話機において実行される処理について図面を用いて説明する。
図3は、着信時に実行される着信時処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図4は、音声入力受付処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図5は、携帯電話機が備える液晶パネルに表示される画像の一例を模式的に示す図である。
まず、マイクロコンピュータ322は、送受信アンテナ318と無線部310とを介して、基地局(図示せず)から着呼信号を受信したか否かを判断する(ステップS100)。着呼信号を受信していないと判断した場合には、ステップS100に処理を戻す。
ステップS100において、着呼信号を受信したと判断した場合には、当該着呼信号に基づいて、着信に係る相手先の相手先電話番号が、不揮発性メモリに格納された電話帳データベース内に存在するか否かを判断する(ステップS101)。
ステップS101において、着信に係る相手先の相手先電話番号が電話帳データベース内に存在すると判断した場合、マイクロコンピュータ322は、相手先電話番号に対応する名称情報を電話帳データベースから抽出する(ステップS102)。
例えば、着信に係る相手先の相手先電話番号が“090−1234−****”である場合には、電話帳データベースから名称情報“今村”を抽出するのである(図2参照)。
ステップS102の処理の後、マイクロコンピュータ322は、電話帳データベースから抽出した名称情報に基づいて、不揮発性メモリ320から所定の画像データを抽出し、当該画像データに基づいて、名称情報を示す着信表示を行う(ステップS103)。
図5(a)は、ステップS103の処理が行われた際に液晶パネル306に表示される画像の一例を示す図である。
液晶パネル306の上部には、着信に係る相手先の名称「今村」を示す画像が表示され、液晶パネル306の下部には、着信に係る相手先の相手先電話番号を示す画像が表示されている。使用者は、この画像を見て、着信に係る相手先を把握することができる。
このとき、マイクロコンピュータ322は、着信に係る相手先の相手先電話番号に対応する名称情報を不揮発性メモリ320(電話番号記憶手段)から抽出し、当該名称情報に基づいて、相手先の名称を表す画像を液晶パネル306(表示手段)に表示する表示制御手段として機能する。
ステップS103の処理の後、マイクロコンピュータ322は、操作部304を介して使用者からオフフックをする旨の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS104)。なお、オフフックとは、通話相手先との電話回線を接続することをいい、電話回線が接続されることにより相手先との通話が可能になる。
オフフックをする旨の指示が入力されていないと判断された場合には、ステップS104に処理を戻す。
ステップS104において、オフフックをする旨の指示が入力されたと判断された場合には、マイクロコンピュータ322は、音声入力受付処理を行う(ステップS105)。
このとき、液晶パネル306には、図5(b)に示すように、認証用名称の音声入力を使用者に促す画像が表示される。
ここで、音声入力受付処理について、図4を用いて説明する。
まず、マイクロコンピュータ322は、所定時間(例えば5秒)、マイクロフォン318に音声が入力されることにより生成される音声信号をデータとして不揮発性メモリ320に記憶する(ステップS200)。
次に、マイクロコンピュータ322は、音声認識処理を行う(ステップS201)。音声認識処理については、従来公知の技術であるから、ここでの説明は省略するが、例えば、線形予測法、PARCOR分析法、動的計画法等により当該処理が行われる。
ステップS105の処理が行われた結果、使用者がマイクロフォン318に入力した音声から文字情報が生成される。例えば、使用者がマイクロフォン318に「いもくん」という音声を入力した場合には、文字情報“いもくん”が生成される。
このとき、マイクロコンピュータ322は、着信時に使用者によって入力された音声の認識を行う音声認識手段として機能する。
次に、マイクロコンピュータ322は、声紋抽出処理を行う(ステップS202)。声紋抽出処理については、従来公知の技術であるから、ここでの説明は省略するが、例えば、高速フーリエ変換等により当該処理が行われる。
ステップS202の処理が行われた結果、使用者の声紋が抽出され、この声紋に関する声紋情報が不揮発性メモリ320に記憶される。その後、本サブルーチンを終了し、図3のステップS106に処理を移す。
ステップS106においては、マイクロコンピュータ322は、音声認識処理(図4、ステップS201)において生成された文字情報と、着信に係る相手先電話番号と対応付けて不揮発性メモリ320に記憶された認証用名称情報とを比較することにより、使用者によって認証用名称が音声入力されたか否かを判断する(ステップS106)。
例えば、着信に係る相手先電話番号が“090−1234−****”である場合、図4のステップS201において生成された文字情報が“いもくん”であれば、当該文字情報と認証用名称とが合致するので、マイクロコンピュータ322は、使用者によって認証用名称が入力されたと判断する。その一方、図4のステップS201において生成された文字情報が“いまむら”であれば、当該文字情報と認証用名称とが合致しないので、マイクロコンピュータ322は、使用者によって認証用名称が入力されていないと判断する。
このとき、マイクロコンピュータ322は、使用者によって入力された音声が、着信に係る相手先の相手先電話番号に対応付けて不揮発性メモリ320(電話番号記憶手段)に記憶された認証用名称情報が示す認証用名称を表すか否かを判断する判断手段として機能する。
ステップS106において、認証用名称が音声入力されたと判断した場合、マイクロコンピュータ322は、予め不揮発性メモリ320に記憶された携帯電話機300の所有者の声紋情報と、声紋抽出処理(図4、ステップS202)において生成されて不揮発性メモリ320に記憶された使用者の声紋情報とを照合し、声紋が合致するか否かを判断する(ステップS107)。
図4のステップS202の処理と図3のステップS107の処理とを実行するとき、マイクロコンピュータ322は、着信時に使用者によって入力された音声から使用者の声紋を抽出し、不揮発性メモリ320(声紋情報記憶手段)に記憶された声紋情報に基づいて、使用者の声紋と所有者の声紋とを照合することにより、使用者が所有者であるか否かに関する認証を行う認証手段として機能する。
ステップS107において、声紋が合致すると判断された場合、使用者によって入力された音声が認証用名称を表し、かつ、使用者が所有者であると認証されたことになるので、マイクロコンピュータ322は、着信に係る相手先との電話回線を接続するオフフック処理を行う(ステップS108)。その結果、着信に係る相手先との通話が可能になる。このとき、マイクロコンピュータ322は、相手先との通話を可能とする通話可能化手段として機能する。
一方、ステップS106において、認証用名称が音声入力されていないと判断された場合、又は、ステップS107において、使用者が所有者ではないと判断された場合には、マイクロコンピュータ322は、液晶パネル306においてエラー表示を行う(ステップS109)。その結果、液晶パネル306には、図5(c)に示すような画像が表示される。
その後、マイクロコンピュータ322は、無線部310と送受信アンテナ318とを介して、基地局に対してエラー信号を送信する(ステップS110)。その結果、相手先の携帯電話機(図示せず)に、電話回線を接続することができない旨が画像又は音声により通知される。
また、ステップS101において、着信に係る相手先の相手先電話番号が電話帳データベースに存在しないと判断した場合、マイクロコンピュータ322は、名称情報を示さない着信表示を行い(ステップS120)、オフフックをする旨の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS121)。そして、オフフックをする旨の指示が入力されたと判断した場合には、オフフック処理を行う(ステップS122)。その結果、着信に係る相手先との通話が可能になる。
次に、発信時に携帯電話機300において実行される発信時処理について図面を用いて説明する。
図6は、発信時に実行される発信時処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ322は、発信に係る相手先の相手先電話番号の入力を受け付ける(ステップS300)。相手先電話番号は、電話帳データベースから名称情報等に基づいて検索することにより入力されることとしてもよく、操作部304により直接入力されることとしてもよい。
次に、マイクロコンピュータ322は、操作部304を介して使用者からオフフックをする旨の指示が入力されか否かを判断する(ステップS301)。オフフックをする旨の指示が入力されていないと判断された場合には、ステップS301に処理を戻す。
ステップS301において、オフフックをする旨の指示が入力されたと判断された場合には、マイクロコンピュータ322は、発信に係る相手先の相手先電話番号が電話帳データベース内に存在するか否かを判断する(ステップS302)。なお、ステップS300において、電話帳データベースから名称情報等に基づいて検索することにより相手先電話番号が入力された場合には、当該処理を省略し、ステップS303に処理を移すこととしてもよい。
ステップS302において、発信に係る相手先の相手先電話番号が電話帳データベース内に存在すると判断した場合、マイクロコンピュータ322は、相手先電話番号に対応する名称情報を電話帳データベースから抽出する(ステップS303)。
ステップS303の処理の後、マイクロコンピュータ322は、電話帳データベースから抽出した名称情報に基づいて、不揮発性メモリ320から所定の画像データを抽出し、当該画像データに基づいて、名称情報を示す発信表示を行う(ステップS304)。このとき、液晶パネル306に表示される画像は、相手先の名称や相手先電話番号を示す画像を含むものであり、図5(a)に示した画像と略同様の画像であるから、ここでの説明は省略する。
このとき、マイクロコンピュータ322は、発信に係る相手先の相手先電話番号に対応する名称情報を不揮発性メモリ320(電話番号記憶手段)から抽出し、当該名称情報に基づいて、相手先の名称を表す画像を液晶パネル306(表示手段)に表示する表示制御手段として機能する。
ステップS304の処理の後、マイクロコンピュータ322は、音声入力受付処理を行う(ステップS305)。このとき、液晶パネル306には、図5(b)に示すように、認証用名称の音声入力を使用者に促す画像が表示される。
ステップS305における処理は、上述した図3におけるステップS105の処理と同様の処理であり、既に図4を用いて説明済であるから、ここでの説明は省略する。
ステップS305の処理の後、マイクロコンピュータ322は、音声認識処理(図4、ステップS201)において生成された文字情報と、発信に係る相手先電話番号と対応付けて不揮発性メモリ320に記憶された認証用名称情報とを比較することにより、使用者によって認証用名称が音声入力されたか否かを判断する(ステップS306)。この処理は、図3のステップS106における処理と同様の処理であり、既に説明済であるから、ここでの説明は省略する。
ステップS306の処理を実行するとき、マイクロコンピュータ322は、使用者によって入力された音声が、発信に係る相手先の相手先電話番号に対応付けて不揮発性メモリ320(電話番号記憶手段)に記憶された認証用名称情報が示す認証用名称を表すか否かを判断する判断手段として機能する。
ステップS306において、認証用名称が音声入力されたと判断した場合、マイクロコンピュータ322は、予め不揮発性メモリ320に記憶された携帯電話機300の所有者の声紋情報と、声紋抽出処理(図4、ステップS202)において生成されて不揮発性メモリ320に記憶された使用者の声紋情報とを照合し、声紋が合致するか否かを判断する(ステップS307)。
図4のステップS202の処理と図6のステップS307の処理とを実行するとき、マイクロコンピュータ322は、発信時に使用者によって入力された音声から使用者の声紋を抽出し、不揮発性メモリ320(声紋情報記憶手段)に記憶された声紋情報に基づいて、使用者の声紋と所有者の声紋とを照合することにより、使用者が所定者であるか否かに関する認証を行う認証手段として機能する。
ステップS307において、声紋が合致すると判断された場合、使用者によって入力された音声が認証用名称を表し、かつ、使用者が所有者であると認証されたことになるので、マイクロコンピュータ322は、発信に係る相手先との電話回線を接続するオフフック処理を行う(ステップS308)。その結果、発信に係る相手先との通話が可能になる。このとき、マイクロコンピュータ322は、相手先との通話を可能とする通話可能化手段として機能する。
一方、ステップS306において、認証用名称が音声入力されていないと判断された場合、又は、ステップS307において、使用者が所有者ではないと判断された場合には、マイクロコンピュータ322は、液晶パネル306においてエラー表示を行う(ステップS309)。その結果、液晶パネル306には、図5(c)に示すような画像が表示される。
また、ステップS302において、発信に係る相手先の相手先電話番号が電話帳データベースに存在しないと判断した場合、マイクロコンピュータ322は、名称情報を示さない発信表示を行い(ステップS320)、オフフック処理を行う(ステップS321)。
その結果、発信に係る相手先との通話が可能になる。
このように、本発明に係る携帯電話機300によれば、使用者は、着信時又は発信時に液晶パネル306(表示手段)に表示される相手先の名称を表す画像を見て(図5(a)参照)、着信又は発信に係る相手先を把握することが可能であり、その相手先の認証用名称を音声で入力すると、相手先との通話を行うことが可能になる。このように、携帯電話機300によれば、相手先の認証用名称をパスワードとして使用するため、普段から覚えている相手先の通称(愛称)等を認証用名称とすることが可能であり(図2参照)、このようにすることにより、パスワードをパスワードとして覚えるというような苦労をする必要がなく、パスワードを容易に記憶しておくことができる。また、着信時又は発信時に、液晶パネル306(表示手段)に表示される相手先の名称を表す画像を見て着信又は発信に係る相手先を把握してから音声を入力するという操作は、通常の携帯電話機の操作と同じであり、このような操作からの一連の操作として、音声によるパスワード(認証用名称)の入力を行うことができるため、使い勝手がよく、利便性に優れている。
また、使用者に関する個人情報等がパスワードとして用いられるのではなく、相手先の認証用名称(例えば、相手先の通称等)がパスワードとして用いられるため、第三者が携帯電話機300を取得してもパスワードとしての認証用名称を推測することは困難である。従って、優れたセキュリティ機能を発揮することができる。また、指紋認証や網膜認証等を採用するためには、携帯電話機に別途ハードウェアを追加する必要があるが、音声による認証であれば、通話時に使用するマイクロフォン316をそのまま使用することができ、別途ハードウェアを追加しなくてもよいため、価格の高騰を防止することができる。さらに、着信時に通話を開始する段階で認証が行われるため(図3、ステップS106)、使用者の家族等であっても通話をすることができず、使用者のプライバシーの保護に寄与し得るという利点もある。
また、携帯電話機300によれば、使用者によって入力された音声が認証用名称を表すか否かの認証が行われる際に、使用者が所有者であるか否かの認証も行われるため、より優れたセキュリティ機能を発揮することができる。また、使用者が所有者であるか否かの認証についても、従来の携帯電話機の操作からの一連の操作で行うことができるため、利便性が損なわれるということもない。
本実施形態においては、音声認識処理において、使用者によって入力された音声から文字情報を生成し、当該文字情報と、予め不揮発性メモリ320(電話番号記憶手段)に記憶された認証用名称情報とが合致するか否かにより、認証用名称が音声入力されたか否かを判断する場合について説明したが、本発明においては、予め音声情報としての認証用名称情報が電話番号記憶手段に記憶されていて、音声認識処理において、使用者によって入力された音声から音声情報を生成し、当該音声情報と、電話番号記憶手段に記憶された認証用名称情報とが合致するか否かにより、認証用名称が音声入力されたか否かを判断することとしてもよい。
本実施形態においては、音声認識に係る処理と声紋認証に係る処理とを携帯電話機が行う場合について説明したが、本発明においては、これらの処理の一部又は全部を、携帯電話機と通信回線を介して通信可能なサーバが行うこととしてもよい。
また、本実施形態においては、電話の発信時又は着信時に、音声認識に係る処理と声紋認証に係る処理とを行う場合について説明したが、本発明においては、電子メールの送信時又は受信時に、音声認識に係る処理と声紋認証に係る処理とを行うこととしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明に係る携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。 携帯電話機が備える不揮発性メモリに格納される電話帳データベースの一例を示す図である。 着信時に実行される着信時処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 音声入力受付処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 携帯電話機が備える液晶パネルに表示される画像の一例を模式的に示す図である。 発信時に実行される発信時処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
300 携帯電話機
304 操作部
306 液晶パネル
310 無線部
312 音声回路
314 スピーカ
316 マイクロフォン
318 送受信アンテナ
320 不揮発性メモリ
322 マイクロコンピュータ
324 二次電池

Claims (2)

  1. 相手先電話番号と、相手先の名称を示す名称情報及び当該相手先の認証用名称を示す認証用名称情報とを対応付けて記憶する電話番号記憶手段と、
    相手先の名称を表す画像を表示可能な表示手段と、
    着信時又は発信時に、着信又は発信に係る相手先の相手先電話番号に対応する名称情報を前記電話番号記憶手段から抽出し、当該名称情報に基づいて、相手先の名称を表す画像を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
    着信時又は発信時に使用者によって入力された音声の認識を行う音声認識手段と、
    前記音声認識手段による認識の結果に基づいて、使用者によって入力された音声が、着信又は発信に係る相手先の相手先電話番号に対応付けて前記電話番号記憶手段に記憶された認証用名称情報が示す認証用名称を表すか否かを判断する判断手段と、
    使用者によって入力された音声が認証用名称を表すと前記判断手段により判断されたことを契機として、相手先との通話を可能とする通話可能化手段と
    を備えたことを特徴とする携帯電話機。
  2. 携帯電話機の所有者の声紋に関する声紋情報を記憶する声紋情報記憶手段と、
    着信時又は発信時に使用者によって入力された音声から使用者の声紋を抽出し、前記声紋情報記憶手段に記憶された声紋情報に基づいて、使用者の声紋と所有者の声紋とを照合することにより、使用者が所有者であるか否かに関する認証を行う認証手段と
    を備え、
    前記通話可能化手段は、使用者によって入力された音声が認証用名称を表すと前記判断手段により判断され、かつ、前記認証手段により使用者が所有者であると認証されたことを契機として、相手先との通話を可能とする請求項1に記載の携帯電話機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011087110A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Nec Corp 携帯端末装置、その制御方法、及び、プログラム
JP2017093649A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 富士通フロンテック株式会社 公営競技における着順表示制御システム及び着順制御装置

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