JP2014072701A - 通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信網側のコストの上昇を抑制しつつ、通話品質の劣化を防止し、発信側の通信端末が電話番号の非通知の設定をしている場合であっても発信者の特定、識別、認証などを行うことができる通信端末を提供する。
【解決手段】既知の人物の声紋を記憶する記憶部112と、通話中に通話相手の音声の声紋を取得する音声処理部115と、取得された声紋と記憶部112に記憶されている声紋とを照合する声紋照合部122と、声紋照合の結果を出力する表示部119と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信網を介して通話可能な通信端末に関するものである。
従来、この種の通信端末として、電話の着信時に発信側の情報が表示部に表示可能なものが知られている。この通信端末では、例えば、発信者側の通信端末(以下、「発信側端末」という。)の電話番号が着信者側の通信端末(以下、「着信側端末」という。)の電話帳に登録されている場合、着信側端末には発信側端末の所有者の氏名又は名称が表示される。一方、電話帳に登録されていない場合、発信側端末の電話番号が表示される。しかし、発信側端末の電話番号が表示されるだけでは、発信者が誰かわからない場合が多い。また、発信側端末で電話番号を非通知に設定している場合には、着信側端末には非通知である旨が表示され、発信者が誰かわからない。電話番号が非通知の場合は、振り込め詐欺などのなりすましによる悪意のある電話のおそれもある。このため、着信側端末が着信した電話について、なりすまし等の悪意のある電話かどうかを識別するための認証装置が知られている。例えば、特許文献1には、発信側端末と着信側端末とが電話網を介して接続されて構成された通信システムにおいて使用される認証装置が開示されている。この特許文献1の認証装置では、発信側端末から着信側端末に向けて送信された音声を含む信号を受信する受信手段と、受信手段により受信する受信信号に含まれる音声から声紋を取得し、この声紋と予め記憶しておいた所定の声紋とを照合する声紋認証手段と、を備えている。この認証装置は、通信ネットワーク上に専用の認証装置として設けられており、発信側端末の音声を含む信号は、この通信ネットワーク上の認証装置を経由して、着信側端末に送信される。そして、認証装置では、発信側端末から受信した音声の声紋が、発信者番号(電話番号)に対応付けて保存されている声紋と一致するかどうかを判定することにより、発信者が正当な者であるかどうかの判定を行う。
しかしながら、上記特許文献1の認証装置は、通信ネットワーク上に専用の認証装置として設けられているため、認証装置自体の導入や維持管理のためのコストが掛かってしまう。また、発信側端末からの音声を含む信号は通信ネットワーク上の認証装置を経由するため、認証装置を経由しない着信側端末が発した音声との間で時間的なずれが生じ、両通信端末間の通話品質が劣化するおそれがある。さらに、発信側端末から取得した音声の声紋と、発信側端末の発信者番号(電話番号)に対応付けられた声紋との一致を判定しているので、発信側端末が非通知の設定をしている場合には、声紋認証ができないおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、通信網側のコストの上昇を抑制しつつ、通話品質の劣化を防止し、発信側の通信端末が電話番号の非通知の設定をしている場合であっても発信者の特定、識別、認証などを行うことができる通信端末を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、通信網を介して通話可能な通信端末であって、既知の人物の声紋を記憶する記憶手段と、通話相手の音声の声紋を取得する声紋取得手段と、前記声紋取得手段で取得された声紋と前記記憶手段に記憶されている声紋とを照合する声紋照合手段と、前記声紋照合手段による声紋照合の結果を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とするものである。
この通信端末によれば、声紋取得処理及び声紋照合処理を通信端末で行うので、通信網上に声紋認証サーバ等の声紋取得処理及び声紋照合処理を行う声紋処理装置を設けなくてもよく、声紋処理装置の導入や維持管理のための通信網側のコスト上昇を抑制することができる。また、声紋取得処理及び声紋照合処理を通話の信号が通過している通信網上に設けられた声紋処理装置で行う場合に比べ、双方向の通話の時間的なずれによる通話品質の劣化を防ぐことができる。さらに、声紋取得手段で取得された声紋と記憶手段に記憶されている声紋とを照合し、その照合結果に基づいて通話相手の特定や認証を行うことができるので、通話相手の通信端末が電話番号の非通知設定をしている場合であっても通話相手の特定や認証が可能になる。
前記通信端末において、前記声紋照合の結果に基づいて前記通話相手を識別する通話相手識別手段を、更に備え、前記出力手段は、前記通話相手識別手段で識別された通話相手の識別情報を出力してもよい。この通信端末によれば、声紋照合の結果に基づいて、通話信号に含まれる音声に対応する人物を特定するので、発信側の通信端末の電話番号が電話帳に登録されていない場合であっても、発信者の人物特定が可能となる。また、特定された人物の名前又は名称が出力されるので、通信端末の利用者は発信者が誰であるかを認識することができる。
また、前記通信端末において、既知の人物の声紋を取得して前記記憶手段に記憶させる声紋登録手段を、更に備えてもよい。この通信端末によれば、通話相手の声紋と照合される既知の人物の声紋を記憶手段に追加して蓄積することができるので、声紋照合で一致する確率や声紋照合の精度を向上させることができる。
また、前記通信端末において、前記通話相手の音声を認識する音声認識手段を、更に備え、
前記通話相手識別手段は、前記声紋照合手段による声紋照合の結果と前記音声認識手段による音声認識の結果とに基づいて前記通話相手を識別してもよい。この通信端末によれば、声紋照合の結果に加えて音声認識の結果に基づいて通話相手を識別するので、通話相手の識別の精度が向上する。また、声紋照合に失敗した場合であっても、音声認識の結果を用いて通話相手を識別することができるので、通話相手を識別できる確率が向上する。
また、前記通信端末において、前記音声認識手段は、前記音声認識の結果に基づいて得られた文字列から前記通話相手の識別情報を抽出し、前記通話相手識別手段は、前記音声認識手段で抽出された前記識別情報に基づいて、前記通話相手を識別してもよい。通話相手の音声の音声認識の結果に基づいて得られた文字に含まれる人物の名前など識別情報は、その通話相手の名前などの識別情報である確率が高い。この通信端末によれば、前記音声認識の結果に基づいて得られた文字列から抽出した通話相手の識別情報に基づいて、その通話相手を識別することにより、通話相手の識別が容易になる。
また、前記通信端末において、前記記憶手段は、既知の人物との通話で特徴的に使用される所定のキーワードを記憶し、前記通話相手識別手段は、前記音声認識の結果に基づいて得られた文字列と前記キーワードとを照合して前記通話相手を識別してもよい。この通信端末によれば、既知の人物との通話で特徴的に使用される名前、会社の名称、パスワードなどの所定のキーワードと、音声認識の結果に基づいて得られた文字列とを照合する。この照合結果に基づいて、通話相手を識別することにより、通話相手の識別をより容易且つ確実に行うことができる。
本発明によれば、通信網側のコストの上昇を抑制しつつ、通話品質の劣化を防止し、発信側の通信端末が電話番号の非通知の設定をしている場合であっても発信者の認証が可能となる。
本発明の実施形態に係る通信端末を用いて通話等の通信を行うことができる通信システムの一例を示す概略構成図。 着信側端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図。 着信側端末に声紋を登録する手順の一例を示すフローチャート。 着信側端末の通話時における一動作例を示すフローチャート。 着信側端末の画面に表示される声紋照合結果の一例を示す正面図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る通信端末を用いて通話等の通信を行うことができる通信システムの一例を示す概略構成図である。この通信システムは、移動通信端末10,11を用いて通信するための基地局301等を含む移動体通信網30と、公衆電話機20や自宅やオフィス等に設けられた固定電話機21を用いて通信するための公衆電話通信網31とを備えている。また、本実施形態の通信システムは、図示しない交換機、専用線、ルータ、ファイヤーウォール、各種サーバ等を備えている。
なお、本実施形態において、通話可能な通信端末には、移動通信端末10,11、公衆電話機20、固定電話機21、移動通信モジュールを有するノートパソコン等のコンピュータ装置などが含まれる。また、以下の説明では、本発明が適用される着信側の通信端末(電話を着信した通信端末)が移動通信端末(以下、適宜、「着信側端末」という。)10であり、他の移動通信端末11、公衆電話機20、固定電話機21等が着信側端末10に向けて通話のための発呼をした通信端末(以下、適宜、「発信側端末」という。)である場合について説明する。
本実施形態の通信システムにおいて、移動通信端末10,11はそれぞれ、移動体通信網30の基地局301を介して通信を行うことができる。また、公衆電話機20及び固定電話機21は公衆電話通信網31を介して通信を行うことができる。移動通信端末10,11と公衆電話機20及び固定電話機21とは、移動体通信網30及び公衆電話通信網31を介して、互いに通信することができる。
また、本実施形態において、着信側端末10は、通話中に発信側端末から受信した音声の波形データの周波数成分を分析して通話相手の声紋を取得し、その通話相手の声紋とあらかじめ記憶された既知の人物の声紋と照合し、その声紋照合の結果に基づいて、通話相手の名前等の識別情報を確認することができる。
ここで、「声紋」とは、音声の各周波数成分の時間的変化を視覚的に表示したものである。例えば、声紋としては、音声を周波数分析して得られたソナグラフの濃淡を地図の等高線のように紋様化したものや、音声を周波数分析によって縞模様の図表に表したものが挙げられる。この声紋は、音声を発した人物の特徴があらわれ、指紋と同様に各人固有のパターンを示すので、人物の特定、本人確認、各種認証などに用いることができる。
図2は、着信側端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、発信側の移動通信端末11についても着信側端末10と同様に構成することができる。
図2において、着信側端末10は、制御部111と記憶部112と無線通信部113と音声処理部115と画像処理部118と操作部120と時計部121と声紋照合部122を備えている。制御部111には、記憶部112と無線通信部113と音声処理部115と画像処理部118と操作部120と時計部121と声紋照合部122とが接続されている。また、制御部111には、音声処理部115を介して音入力手段としてのマイク116及び出力手段としてのスピーカ117が接続され、画像処理部118を介して表示部119が接続されている。
制御部111は、例えばCPU、メモリ、システムバス等で構成され、所定の制御プログラムやアプリケーションプログラムを実行することにより、記憶部112や無線通信部113等の各部との間でデータの送受信を行ったり、各部を制御したりする。時計部121は、制御部111などで用いるクロック信号を出力したり、正確な日時・時刻情報を生成したりすることができる。
記憶部112は、例えばRAMやROMなどの半導体メモリや磁気記憶媒体などで構成され、制御部111で実行する制御プログラムや各種データを記憶することができる。また、記憶部112は、音声処理部115で取得された通話相手の音声の波形データやその波形データを分析して得られた声紋のデータを記憶する記憶手段としても機能する。また、記憶部112は、通話相手である発信者の音声の声紋と照合される既知の人物の声紋のデータを記憶する記憶手段としても機能する。
無線通信部113は、制御部111で制御され、アンテナ114を介して、所定の通信方式により移動体通信網30の基地局301との間で無線通信を行うものである。この無線通信により、他の携帯電話機等の通信端末との間で音声電話通信(通話)を行ったり電子メールの送受信を行ったりすることができる。
音声処理部115は、マイク116から入力された送話音声信号を所定方式で符号化して制御部111に送る。更に、音声処理部115は、各種のデジタル音データを復号化するオーディオデコーダの機能も有している。例えば、音声処理部115は、無線通信部113で受信した受話音声信号を復号化してスピーカ117から出力する。音声処理部115は、無線通信部113で受信した通話相手の音声の声紋を取得する声紋取得手段としても機能する。音声処理部115は、例えば、CPU、メモリ、A−D変換器、D−A変換器等で構成し、所定のプログラムを実行することにより、通話相手の音声信号の波形データに対して各種処理や周波数分析等を行って当該通話相手の音声の声紋を取得する声紋取得処理を行うことができる。また、音声処理部115は、上記音声信号(波形データ)の各種処理や声紋取得処理などを行う特定用途に用いるように設計された半導体集積回路(ASIC)などで構成してもよい。なお、無線通信部113で受信した通話相手の音声の声紋を取得する声紋取得手段としての機能は、後述の声紋照合部122に持たせてもよい。
画像処理部118は、制御部111の制御の下、各種画像や、上記声紋のデータ、後述の声紋照合の結果などの各種情報を液晶ディスプレイ(LCD)等からなる表示部119に表示させる処理を行う。
表示部119やスピーカ117は、声紋照合の結果、通話相手(発信者)の識別や認証の結果などを出力する出力手段として用いることもできる。
操作部120は、表示部119に表示されるデータ入力キー(テンキー、*キー、#キー)、通話開始キー、終話キー、スクロールキー、多機能キー等をタッチして、電話の発信や着信の操作のほか、表示部119に表示される情報のスクロールや選択等に用いる。操作部120は、筐体の所定領域に配置されるキーを用いずに、表示部119に組み込まれたタッチパネルなどを用いて構成してもよい。
既知の人物の声紋を取得して記憶部112に記憶させる声紋登録手段は、例えば、音声処理部115、表示部119、操作部120等を用いて構成される。
声紋照合部122は、発信側端末から受信した通話相手(発信者)の音声の声紋と記憶部112に予め記憶されている既知の人物の声紋とを照合する声紋照合手段として機能する。この声紋の照合により、通話相手である発信側の人物の識別や特定や各種認証を行うことができる。声紋照合部122は、例えば、CPUやメモリ等で構成し、所定のプログラムを実行することにより、上記声紋の照合処理などを行うことができる。また、声紋照合部122は、上記声紋の照合などを行う特定用途に用いるように設計された半導体集積回路(ASIC)などで構成してもよい。また、声紋照合部122は、図中一点鎖線で示すように、記憶部112との間で音声のデータや声紋のデータを送受信するように構成してもよい。
なお、声紋照合部122は、前述の無線通信部113で受信した通話信号から音声の声紋を取得する声紋取得手段としての機能も有するように構成してもよい。また、声紋照合部122は、は、声紋照合の結果に基づいて通話相手を識別する通話相手識別手段として機能や、通話信号に含まれる音声を認識する音声認識手段としての機能も有するように構成してもよい。ここで、上記「通話相手の識別」には、通話相手が既知の人物であるか否かを判断することや、通話相手を特定することも含まれる。また、「音声の認識」とは、その音声の信号を分析することにより、その音声で話している内容を所定の言語からなる文字データ(テキストデータ)として取り出す処理である。
着信側端末10は、上述したように通話中に発信側端末から受信した通話相手の音声の声紋を取得し、その取得した声紋と記憶部112にあらかじめ記憶された既知の人物の声紋と照合し、その声紋照合の結果に基づいて、通話相手を特定したり通話相手を識別したり通話相手に対する各種認証を行ったりすることができる。このため、着信側端末10にはあらかじめ既知の人物の声紋を登録して記憶しておく必要があり、その登録手順は次のように行う。
図3は、着信側端末10に音声を直接入力して声紋を登録する手順を示すフローチャートである。ここで、着信側端末10を操作する操作者と声紋が登録される声紋登録対象者とは、同一人物でもよいし、別人であってもよい。なお、図3の例では、操作者及び声紋登録対象者が同一人物(以下「登録者」という。)である場合について説明する。
図3に示すように、着信側端末10に声紋を登録するには、まず、登録者が着信側端末10を操作し、表示部119に表示される音声登録モードを選択する(ステップ101)。そして、登録者は自分の氏名を入力し、自分が通常使用する携帯電話機等の通信端末を持っていれば併せてその電話番号を入力する(ステップ102)。これにより、録音のスタンバイ状態となり、表示部119に表示された録音開始を選択することにより、録音が開始する(ステップ103)。
次に、登録者は、予め決められた所定の単語や文章(例えば、自分の氏名、所定のパスワード、仮想の会話文章)を、例えば所定時間(例えば20秒)以内にマイク116に向かってはっきりと発音する(ステップ104)。このとき、周囲の雑音を拾わないように、静かな室内で録音することが望ましい。録音された音声は、音声処理部115により、必要に応じて雑音等を除去する前処理が行われた後、その音声の波形データが周波数分析される。そして、その分析によって得られた声紋のデータが、声紋の照合に用いることができるデータか否かがチェックされる(ステップ105)。
ここで、上記得られた声紋のデータが声紋照合に用いることができるデータであると判断された場合(ステップ106でYes)には、上記別途入力された氏名や電話番号に紐付けて記憶部112に記憶され、正常に音声登録が完了したことが表示され、音声登録処理は終了する(ステップ107)。
一方、上記得られた声紋のデータが声紋照合に用いることができないデータであると判断された場合(ステップ106でNo)には、登録処理に失敗した旨が表示され、録音された音声のデータが消去され、再び録音処理を繰り返す(ステップ108)。
なお、上記ステップ102における氏名等の入力は、ステップ107で声紋のデータを記憶部112に記憶するときに入力してもよい。
また、上記ステップ103,104における音声の録音は、登録者が着信側端末10に直接発音して録音する方法に限らず、発信側端末の通話相手と通話中に受信した通話相手の音声を、声紋登録対象者の音声として録音してもよい。また、着信側端末10を操作する操作者と声紋登録対象者とが別人物であり、操作者のそばに声紋登録対象者がいる場合は、操作者が着信側端末10を操作して声紋登録対象者の音声を録音するようにしてもよい。
また、上記図3の手順で着信側端末10に音声の声紋が登録される声紋登録対象者は、例えば、着信側端末10の通常の使用者(所有者)が通話する可能性がある親族や友人等の既知の人物である。
図4は、本実施形態に係る着信側端末10の一動作例を示すフローチャートである。なお、図4の例では、発信側端末のユーザを「発信者」と呼び、着信側端末10のユーザを「着信者」と呼び、発信者が着信者に対して電話をかけて通話を行う場合について説明する。
図4において、発信者が発信側端末において着信側端末10の電話番号を用いて発呼操作を行うことにより、発信側端末から着信側端末10に対して発呼がなされ、呼制御により発信側端末と着信側端末10との間の呼接続がなされ、通話が開始される(ステップ201)。
発信側端末から受信した音声信号は、無線通信部113及び制御部111を介して音声処理部115に送られ、スピーカ117から出力されるとともに、音声処理部115で周波数分析され、声紋が得られる(ステップ202〜203)。音声信号の分析により得られた声紋のデータは、制御部111を介して声紋照合部122に送られ、これにより、声紋照合部122は照合対象の声紋を取得する(ステップ204)。更に、制御部111が呼制御で発信側端末の電話番号(発信者番号)を取得している場合には、当該電話番号が声紋照合部122に送信され、声紋照合部122は当該電話番号を取得する。発信側端末からの発信が電話番号(発信者番号)の非通知になっていなければ、発信側端末の電話番号を取得することができる。
発信側端末の電話番号を取得している場合には、声紋照合部122は、記憶部112に当該電話番号に対応する声紋データがあるか否かを検索する(ステップ205でYes,ステップ206)。検索の結果、当該電話番号に対応する声紋データが記憶部112に記憶されている場合(ステップ207でYes)には、その声紋データと、上記音声信号の分析で得られた発信者の声紋データとを照合する(ステップ208)。例えば、声紋照合部122は、電話番号を用いて記憶部112を検索することにより、電話番号と紐付けられて記憶されている声紋データを検索することにより、電話番号と紐付けられて記憶されている声紋データを抽出し、抽出された声紋データが上記音声信号の分析で得られた発信者の声紋データと一致するか否かをチェック(照合)する。照合の対象となる記憶部112に記憶されている声紋データは、前記図3を用いて説明したように、着信側端末10で直接音声登録した者や通話中に音声登録した者など、主に着信者の親族や友人等の既知の人物の声紋である。
上記声紋照合で声紋データが互いに一致すれば(ステップ209でYes)、一致した声紋データに対応する人物の識別情報としての氏名を出力して着信側端末10のユーザ(着信者)に通知する(ステップ210)。
以上のように、電話番号の情報を用いることで声紋照合に要する時間が短縮され、着信者は発信者の氏名を即座に知ることができる。声紋照合が一致する発信者は、着信側端末10に音声登録をしている者であり、通常、着信者の親族や友人等の着信者が予想している者であるから、発信者の氏名が判ることで、着信者は安心して通話を続けることができる。
一致した声紋に対応する氏名を出力して通知する方法としては、図5の着信側端末10の正面図に例示するように、表示部119に画像と文字で表示する。なお、着信者は着信側端末10を耳にあてていると通話中に表示部119を見ることができないので、通話の無音部分にスピーカ117から「タロウクンノコエ シンライド キュウジュウ パーセント」といった副音声を出力してもよい。ここで、「信頼度」とは、声紋照合部122での声紋の一致度合いを判定して得られた数値であり、100%に近いほど、声紋照合による照合の確度が高いといえる。
一方、上記ステップ209の声紋照合で一致しなかった場合(ステップ209でNo)、発信側端末の電話番号を取得しなかった場合(ステップ205でNo)、及び、電話番号を取得した場合であってもその電話番号に対応する声紋データがなかった場合(ステップ207でNo)には、記憶部112に記憶されている声紋データの全てについて、上記音声信号の分析で得られた発信者の声紋との照合を行う(ステップS211)。記憶部112に記憶された声紋データと一致した場合(ステップ212でYes)は、一致した声紋データに対応する氏名を着信側端末10に出力して通知する(ステップ210)。これに対して、記憶部112に記憶された声紋と一致しなかった場合(ステップ212でNo)は、該当者なしを着信側端末10に出力して通知する(ステップ213)。ここで、該当者なしの通知方法としては、表示部119に文字で「該当者なし」と表示する。または、着信者は着信側端末10を耳にあてていると通話中に表示部119を見ることができないので、通話の無音部分にスピーカ117から「ガイトウシャナシ」といった副音声を出力してもよい。該当者なしの場合は、発信者は着信者の親族や友人等ではなく、着信者の親族になりすまして電話をかけることによりなされる振り込め詐欺のような詐欺行為の場合があるので、着信者は注意を払って、詐欺行為にだまされないようにすることが可能となる。
なお、上述した声紋照合に加えて、音声認証を行ってもよい。この場合には、前記図3を用いて説明した声紋を登録する際に、例えば登録者が発声した所定のキーワードとしての「パスワード」の音声信号を音声処理部115でテキストデータに変換し、記憶部112に格納しておく。そして、発信側端末からの発呼に対する着信時の最初に「あなたのパスワードを発音してください」という音声を着信側端末10から送信し、発信者に発声してもらう。そのパスワードの音声を受信した着信側端末10で、音声処理部115で受信したパスワードの音声信号をテキストデータに変換し、記憶部112に格納されたパスワードと比較する。パスワードが一致すれば発信者を認識することができる。声紋照合はパスワードの音声信号に基づいて行ってもよい。このように、声紋照合に加えて音声認証を行うことにより、発信者の本人確認をより確実に行うことができ、着信者は振り込め詐欺などに騙されることなく安心して発信者と通話することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、音声を含む通信を発信してきた発信者の声紋の取得や照合を着信側端末10で行うので、移動体通信網30上に声紋認証サーバ等の声紋処理装置を設けなくてもよく、声紋処理装置の導入や維持管理のためのコスト上昇を抑制することができる。また、声紋取得処理及び声紋照合処理を移動体通信網30上に設けられた声紋認証サーバ等の声紋処理装置で行う場合に比べ、双方向通話の時間的なずれによる通話品質の劣化を防ぐことができる。さらに、声紋照合部122は、音声処理部115で取得された声紋と、記憶部112に記憶された既知の人物の声紋とを照合するので、発信側端末が電話番号の非通知の設定をしている場合であっても、発信者についての人物特定・識別や各種認証が可能である。
なお、上記実施形態では、声紋照合や音声認識を着信側端末10で行う構成について説明したが、発信側端末で行ってもよく、この場合には発信側端末の発信者が着信側端末10の着信者の氏名や名称を認識でき、双方が安心して通話をすることができる。
10 移動通信端末(着信側端末)
11 移動通信端末
20 公衆電話機
21 固定電話機
30 移動体通信網
31 公衆電話通信網
111 制御部
112 記憶部
113 無線通信部
114 アンテナ
115 音声処理部
116 マイク
117 スピーカ
118 画像処理部
119 表示部
120 操作部
121 時計部
122 声紋照合部
301 基地局
特開2010−109619号公報

Claims (6)

  1. 通信網を介して通話可能な通信端末であって、
    既知の人物の声紋を記憶する記憶手段と、
    通話中に通話相手の音声の声紋情報を取得する声紋取得手段と、
    前記声紋取得手段で取得された声紋と前記記憶手段に記憶されている声紋とを照合する声紋照合手段と、
    前記声紋照合手段による声紋照合の結果を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする通信端末。
  2. 請求項1の通信端末において、
    前記声紋照合の結果に基づいて前記通話相手を識別する通話相手識別手段を、更に備え、
    前記出力手段は、前記通話相手識別手段で識別された通話相手の識別情報を出力することを特徴とする通信端末。
  3. 請求項1又は2の通信端末において、
    既知の人物の声紋を取得して前記記憶手段に記憶させる声紋登録手段を、更に備えたことを特徴とする通信端末。
  4. 請求項2又は3の通信端末において、
    前記通話相手の音声を認識する音声認識手段を、更に備え、
    前記通話相手識別手段は、前記声紋照合手段による声紋照合の結果と前記音声認識手段による音声認識の結果とに基づいて前記通話相手を識別することを特徴とする通信端末。
  5. 請求項4の通信端末において、
    前記音声認識手段は、前記音声認識の結果に基づいて得られた文字列から前記通話相手の識別情報を抽出し、
    前記通話相手識別手段は、前記音声認識手段で抽出された前記識別情報に基づいて、前記通話相手を識別することを特徴とする通信端末。
  6. 請求項4の通信端末において、
    前記記憶手段は、既知の人物との通話で特徴的に使用される所定のキーワードを記憶し、
    前記通話相手識別手段は、前記音声認識の結果に基づいて得られた文字列と前記キーワードとを照合して前記通話相手を識別することを特徴とする通信端末。
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