JP2006100894A - チューナ装置 - Google Patents
チューナ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006100894A JP2006100894A JP2004281073A JP2004281073A JP2006100894A JP 2006100894 A JP2006100894 A JP 2006100894A JP 2004281073 A JP2004281073 A JP 2004281073A JP 2004281073 A JP2004281073 A JP 2004281073A JP 2006100894 A JP2006100894 A JP 2006100894A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- signal
- tuner device
- tuning
- local oscillation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Superheterodyne Receivers (AREA)
- Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
Abstract
【課題】 どのチャンネルにおいても出力信号の所定の特性を最良にすることができるともにチャンネル切り替え時に安定するまでに要する時間が短いチューナ装置を提供する。
【解決手段】局部発振回路8U及び8Vと、局部発振回路8Uの入力信号伝送ライン上に設けられるバンドパスフィルタ3U、5U、及び6Uと、局部発振回路8Vの入力信号伝送ライン上に設けられるバンドパスフィルタ3V、5V、及び6Vと、IF信号IF_OUTの所定の特性が最良になるための必要条件を記憶するメモリ12と、前記必要条件に基づいて、局部発振回路8U並びに前記バンドパスフィルタ3U、5U、及び6Uの各回路に供給する同調電圧を各回路毎に個別に制御するとともに、局部発振回路8V並びに前記バンドパスフィルタ3V、5V、及び6Vの各回路に供給する同調電圧を各回路毎に個別に制御するマイコン13とを備えることを特徴とするチューナ装置。
【選択図】 図1
【解決手段】局部発振回路8U及び8Vと、局部発振回路8Uの入力信号伝送ライン上に設けられるバンドパスフィルタ3U、5U、及び6Uと、局部発振回路8Vの入力信号伝送ライン上に設けられるバンドパスフィルタ3V、5V、及び6Vと、IF信号IF_OUTの所定の特性が最良になるための必要条件を記憶するメモリ12と、前記必要条件に基づいて、局部発振回路8U並びに前記バンドパスフィルタ3U、5U、及び6Uの各回路に供給する同調電圧を各回路毎に個別に制御するとともに、局部発振回路8V並びに前記バンドパスフィルタ3V、5V、及び6Vの各回路に供給する同調電圧を各回路毎に個別に制御するマイコン13とを備えることを特徴とするチューナ装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、チューナ装置に関し、特に局部発振回路と少なくとも一つの同調回路とを備えたチューナ装置に関する。
日本のテレビ受信器に内蔵される従来のチューナ装置の一構成例を図5に示す。図5に示す従来のチューナ装置201は、入力端子1と、ハイパスフィルタ2と、バンドパスフィルタ3U、RFアンプ4U、バンドパスフィルタ5U、バンドパスフィルタ6U、ミキサ7U、及び局部発振回路8UからなるUHF(Ultra High Frequency)部と、バンドパスフィルタ3V、RFアンプ4V、バンドパスフィルタ5V、バンドパスフィルタ6V、ミキサ7V、及び局部発振回路8VからなるVHF(Very High Frequency)部と、IFアンプ9と、ローパスフィルタ10と、PLL(Phase Locked Loop)回路11と、AGC電圧VAGCを入力する端子と、アドレスデータADDRESSを入出力する端子と、シリアルクロックSCLを入出力する端子と、シリアルデータSDAを入出力する端子と、BP電圧VBPを入力する端子と、BT電圧VBTを入力する端子と、IF信号IF_OUTを出力する端子とによって構成される。
図5に示す従来のチューナ装置201では、PLL回路11がI2Cバスによって受信希望チャンネルデータを入力し、その受信希望チャンネルデータに応じた同調電圧VTを局部発振回路8U及び8Vに出力する。受信希望チャンネルデータには、受信希望チャンネルを選局する際の局部発振周波数のデータを用いることが一般的である。
局部発振回路8U及び8V内の可変容量ダイオードに同調電圧VTが印加され、同調電圧VTに応じた局部発振周波数の信号が局部発振回路8U及び8Vから発振される。PLL回路11は、局部発振回路8U及び8Vからそれぞれ発振される信号を入力し、局部発振回路8U又は8Vから発振される信号の分周信号の位相と基準周波数の信号の位相とが一致するように同調電圧VTを変化させる。そして、局部発振回路8U又は8Vの局部発振信号が受信希望チャンネルデータから求まる受信希望チャンネルを選局する際の局部発振周波数に安定した時点で、同調電圧VTの変化が収束する。
なお、図5に示す従来のチューナ装置201には、全構成部品をモジュール化しているものやPLL回路11以外の構成部品をモジュール化しているものがある。図5に示す従来のチューナ装置201においては、PLL回路11がI2Cバスによって受信希望チャンネルデータを入力したが、PLL回路が3ワイヤー方式で受信希望チャンネルデータを入力するものもあり、いずれの入力方式も一般的である。
続いて、日本のテレビ受信器に内蔵される従来のチューナ装置の他の構成例を図6に示す。なお、図6において図5と同一の部分には同一の符号を付す。図6に示す従来のチューナ装置202は、ボルテージシンセサイザー方式のチューナ装置であり、図5に示す従来のチューナ装置201からPLL回路11と、アドレスデータADDRESSを入出力する端子と、シリアルクロックSCLを入出力する端子と、シリアルデータSDAを入出力する端子と、BP電圧VBPを入力する端子と、BT電圧VBTを入力する端子とを取り除き、同調電圧VTを入力する端子を新たに設け、局部発振回路8Uから発振される信号がミキサ7Uのみに出力され、局部発振回路8Vから発振される信号がミキサ7Vのみに出力され、同調電圧VTが外部から供給される構成である。
図5に示す従来のチューナ装置201及び図6に示す従来のチューナ装置202では、同調電圧VTは局部発振回路8U及び8Vのみではなく複数の同調回路(バンドパスフィルタ3U、3V、5U、5V、6U、及び6V)にも供給される。同調回路であるバンドパスフィルタ3U、3V、5U、5V、6U、及び6Vはそれぞれ局部発振回路8U及び8V同様に可変容量ダイオードを具備している。同調回路であるバンドパスフィルタ3U、3V、5U、5V、6U、及び6V内の各可変容量ダイオードに同調電圧VTが印加され、同調回路であるバンドパスフィルタ3U、3V、5U、5V、6U、及び6Vはそれぞれ同調電圧VTに応じた同調周波数で帯域制限を行う。入力端子1から入力された信号は、同調回路であるバンドパスフィルタを経て必要な周波数帯域のみに帯域制限された後、ミキサへ入力され、局部発振回路から発振される信号と混合されることにより選局されIF信号に変換される。
特開昭59−115637号公報
特開平2−29112号公報(第1図)
日本のテレビ受信器の場合少なくともVHF Lowバンドで1〜3ch、VHF Highバンドで4〜12ch、UHFで13〜62chの範囲を受信する必要があり、これらのチャンネルの中から単一の受信希望チャンネルを選局するのがチューナ装置の役割である。
チューナ装置から出力される信号の所定の特性を極力最良に近づけるため、製造時に各種の調整によりどの受信チャンネルにおいても同調回路の特性を最適にする事を目標に同調回路等の調整を行うが、図5や図6に示す従来のチューナ装置では、局部発振回路及び各同調回路に共通の同調電圧VTが供給される構成であるため、各段の同調回路の周辺定数の違いや個々のチューナ装置間のばらつき等ですべて同調回路の特性を最適に調整する事は難しく、妥協点にて調整しているのが実情である。なお、上記調整は通常人手によるところが主であった。
また、局部発振回路及び各同調回路それぞれに別個のPLL回路から別個の同調電圧を供給する構成のチューナ装置も提案されているが、かかるチューナ装置ではまず局部発振回路が安定した後、数段ある同調回路の制御を1段ずつ回路毎に行う必要がある為、チャンネル切り替え時に安定するまでに要する時間が長くなり、使用者がテレビ受信器を視聴する際にストレスを感じるという問題があった。
また、特許文献2において提案されているチューナ装置は、各段のバンドパスフィルタの可変容量ダイオードに各段個別にチューナのIF出力レベルが最大になるように同調電圧を供給しているので、チューナ装置から出力される信号の所定の特性(IF出力レベル)を最良にすることができる。しかしながら、特許文献2において提案されているチューナ装置では、まず局部発振回路の局部発振器が安定した後、局部発振回路を制御するPLL回路に出力した同調電圧と同一の値の同調電圧が各段のバンドパスフィルタの可変容量ダイオードに印加され、各段のバンドパスフィルタが粗調され、その後チューナのIF出力レベルが最大になるように各段のバンドパスフィルタの可変容量ダイオードに印加される同調電圧を順次変化させ、各段のバンドパスフィルタを順次微調整する。このため、特許文献2において提案されているチューナ装置を用いた場合、チャンネル切り替え時に安定するまでに要する時間が長くなり、使用者がテレビ受信器を視聴する際にストレスを感じるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、どのチャンネルにおいても出力信号の所定の特性を最良にすることができるともにチャンネル切り替え時に安定するまでに要する時間が短いチューナ装置並びにこれを備える受信装置及び電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、局部発振回路と、前記局部発振回路からの局部発振信号によって周波数変換される信号を伝送する信号伝送ライン上に設けられる少なくとも一つの同調回路と、チューナ装置から出力される信号の所定の特性が最良になるための必要条件を記憶する記憶部と、前記必要条件に基づいて、前記局部発振回路及び前記少なくとも一つの同調回路の各回路に供給する同調電圧を各回路毎に個別に制御する制御部とを備える構成とする。
このような構成によると、チューナ装置から出力される信号の所定の特性が最良になるための必要条件に基づいて、局部発振回路及び少なくとも一つの同調回路の各回路に供給する同調電圧が各回路毎に個別に制御されるので、どのチャンネルにおいてもチューナ装置から出力される信号の所定の特性を最良にすることができる。また、局部発振回路からの局部発振信号によって周波数変換される信号を伝送する信号伝送ライン上に設けられる同調回路が数段ある場合でも、数段ある同調回路の調整を1段ずつする必要がないので、チャンネル切り替え時安定するまでに要する時間が短くなる。
なお、前記チューナ装置から出力される信号の所定の特性が最良になるための必要条件としては、例えば、前記チューナ装置から出力される信号のレベルが最大になる条件、イメージ妨害比が最良になる条件、ビート妨害が最良になる条件、或いは所定の使用地域に特有の問題を回避するための条件が挙げられる。
また、上記構成のチューナ装置において、前記局部発振回路と前記少なくとも一つの同調回路とを有する回路ブロックを2系統以上備え、前記制御部が、前記必要条件に基づいて、前記回路ブロック全系統における前記局部発振回路及び前記少なくとも一つの同調回路の各回路に供給する同調電圧を各回路毎に個別に制御するようにしてもよい。
このような構成によると、受信希望チャンネルの受信用でない回路ブロックに供給される同調電圧を、受信希望チャンネルの受信用でない回路ブロックにおいて不要な周波数帯が同調されてチューナ出力されないような同調電圧にすることができる。これにより、不必要な同調による悪影響を防止することができる。
また、上記各構成のチューナ装置において、前記局部発振回路と、前記少なくとも一つの同調回路と、前記記憶部と、前記制御部とをモジュール化してもよい。
チューナ装置の記憶部及び制御部以外の構成部品がモジュール化される場合は、モジュール体の製造メーカがモジュール体と個々のモジュール体に対応する記録媒体とをセットメーカに提供する必要があったが、上記のように記憶部及び前記制御部を含めてモジュールすると、モジュール体の製造メーカが個々のモジュール体に対応する記録媒体をセットメーカに提供する必要がなくなり、セットメーカ側での記憶部に上記記録媒体のデータを記憶させる作業が不要になる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る受信装置は上記いずれかの構成のチューナ装置を備え、本発明に係る電気機器は前記受信装置を備えるようにする。
本発明によると、どのチャンネルにおいても出力信号の所定の特性を最良にすることができるともにチャンネル切り替え時に安定するまでに要する時間が短いチューナ装置並びにこれを備える受信装置及び電気機器を実現することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明の第一実施形態に係るチューナ装置の構成を図1に示す。なお、図1において図5と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図1に示すチューナ装置101は、日本のテレビ受信器に内蔵されるチューナ装置であって、入力端子1と、ハイパスフィルタ2と、バンドパスフィルタ3U、RFアンプ4U、バンドパスフィルタ5U、バンドパスフィルタ6U、ミキサ7U、及び局部発振回路8UからなるUHF部と、バンドパスフィルタ3V、RFアンプ4V、バンドパスフィルタ5V、バンドパスフィルタ6V、ミキサ7V、及び局部発振回路8VからなるVHF部と、IFアンプ9と、ローパスフィルタ10と、メモリ12と、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)13と、AGC電圧VAGCを入力する端子と、アドレスデータADDRESSを入出力する端子と、シリアルクロックSCLを入出力する端子と、シリアルデータSDAを入出力する端子と、BP電圧VBPを入力する端子と、BT電圧VBTを入力する端子と、IF信号IF_OUTを出力する端子とによって構成される。
なお、メモリ12、マイコン13、アドレスデータADDRESSを入出力する端子、シリアルクロックSCLを入出力する端子、シリアルデータSDAを入出力する端子、BP電圧VBPを入力する端子、及びBT電圧VBTを入力する端子以外の構成部品はモジュール化されておりモジュール体14を形成している。
マイコン13は、I2Cバスによって受信希望チャンネルデータを入力する。メモリ12は、IF信号IF_OUTの所定の特性が最良になるための必要条件であるチャンネル毎の同調電圧V1〜V4の値を記憶している。マイコン13は、受信希望チャンネルに対応する同調電圧V1〜V4の値をメモリ12から読み出し、メモリ12から読み出した情報に応じた同調電圧V1〜V4を生成し、同調電圧V1を局部発振回路8U及び8Vに出力し、同調電圧V2をバンドパスフィルタ3U及び3Vに出力し、同調電圧V3をバンドパスフィルタ5U及び5Vに出力し、同調電圧V4をバンドパスフィルタ6U及び6Vに出力する。これにより、どのチャンネルにおいてもIF信号IF_OUTの所定の特性を最良にすることができる。また、数段あるバンドパスフィルタの調整を1段ずつする必要がないので、チャンネル切り替え時安定するまでに要する時間が短くなる。
例えば、受信希望チャンネルがVHF Highバンドの10chである場合を考えると、マイコン13は、I2Cバスによって入力された受信希望チャンネルデータを解読し、受信希望チャンネルに対応する同調電圧V1〜V4の値をメモリ12から読み出し、メモリ12から読み出した情報に応じた同調電圧V1〜V4を生成し、同調電圧V1を局部発振回路8U内の可変容量ダイオード及び局部発振回路8V内の可変容量ダイオードに印加し、同調電圧V2をバンドパスフィルタ3U内の可変容量ダイオード及びバンドパスフィルタ3V内の可変容量ダイオードに印加し、同調電圧V3をバンドパスフィルタ5U内の可変容量ダイオード及びバンドパスフィルタ5V内の可変容量ダイオードに印加し、同調電圧V4をバンドパスフィルタ6U内の可変容量ダイオード及びバンドパスフィルタ6V内の可変容量ダイオードに印加する。これにより、10chを選局したときのIF信号IF_OUTの所定の特性を最良にするのに最適な同調特性を得ることができる。したがって、10chを選局したときのIF信号IF_OUTの所定の特性を最良にすることができる。
次に、IF信号IF_OUTの所定の特性が最良になるための必要条件をメモリ12に記憶させる手順の一例について図2を参照して説明する。なお、図2において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
モジュール体14の製造が完了すると、モジュール体14の入力端子1にVHF帯及びUHF帯の高周波信号を発振する信号発振器15を接続し、モジュール体14の局部発振回路8U及び8V、IF信号IF_OUTが出力される端子、並びに同調電圧ラインに出力測定器16が接続される。なお、出力測定器16は、CD−ROM等の記憶媒体にデータを書き込むことができる。
信号発振器15が高周波信号を発振している状態で、出力測定器16が、同調電圧V1〜V4を出力し、IF信号IF_OUTを入力してIF信号IF_OUTの所定の特性を評価して、IF信号IF_OUTの所定の特性が最良になる同調電圧V1〜V4それぞれの値を検出し、検出した同調電圧V1〜V4それぞれの値をCD−ROM等の記憶媒体に記憶する。このような処理を各チャンネルについて行う。
モジュール体14の製造メーカは、モジュール体14と個々のモジュール体に対応する上記記録媒体とをセットメーカに提供する。セットメーカは、メモリ12に上記記録媒体のデータを記憶させ、メモリ12、マイコン13、及びモジュール体14を用いてテレビ受信器を製造する。このような製造手順を採用することにより、従来のチューナ装置を製造する際に行っていた人手による同調回路の調整作業を廃止することができる。
続いて、上述したIF信号IF_OUTの所定の特性をIF信号IF_OUTのレベルとした場合について説明する。例として1chを受信した際のIF信号IF_OUTのレベルが最大になるための必要条件を記録媒体に記憶させる手順について図2を参照して説明する。
まず、信号発振器15が1chに対応する高周波信号である91.25MHz〜95.75MHz帯域の高周波信号を発振している状態で、出力測定器16は、局部発振回路8U及び8Vの局部発振周波数が1chに対応する周波数である150MHzと一致するように同調電圧V1を制御し、その後同調電圧V2〜V4を順次スイープする。この際、出力測定器16は、IF信号IF_OUTを入力しIF信号IF_OUTのレベルを検出して、IF信号IF_OUTのレベルが最大になる同調電圧V2〜V4それぞれの値を検出し、検出した同調電圧V2〜V4それぞれの値と同調電圧V1の値を1chと対応させてCD−ROM等の記憶媒体に記憶する。
その後、信号発振器15が2chに対応する高周波信号である97.25MHz〜101.75MHz帯域の高周波信号を発振し、1chの場合と同様の方法で同調電圧V1〜V4それぞれの値を2chと対応させてCD−ROM等の記憶媒体に記憶する。これを必要なチャンネル分繰り返す。
また、IF信号IF_OUTの最大レベルが大き過ぎて、他のチャンネルにおけるIF信号IF_OUTの最大レベルとの差が所定値を越える場合、他のチャンネルにおけるIF信号IF_OUTの最大レベルとの差が所定値を越えないレベルになる同調電圧V2〜V4を検出し、その検出した同調電圧V2〜V4の値をIF信号IF_OUTのレベルが最大になる同調電圧V2〜V4に代えてCD−ROM等の記憶媒体に記憶するようにしてもよい。これより、チャンネル間のIF信号IF_OUTのレベルばらつきを少なくすることができる。
続いて、上述したIF信号IF_OUTの所定の特性をイメージ妨害比とした場合について説明する。例として1chを受信した際のイメージ妨害比が最良になるための必要条件を記録媒体に記憶させる手順について図2を参照して説明する。
まず、信号発振器15が1chに対応する高周波信号である91.25MHz〜95.75MHz帯域の高周波信号を発振している状態で、出力測定器16は、局部発振回路8U及び8Vの局部発振周波数が1chに対応する周波数である150MHzと一致するように同調電圧V1を制御し、1ch帯域の高周波信号を入力したときのIF信号のレベルを検出し、その後、信号発振器15が1chのイメージ周波数である204.25MHz〜208.75MHz帯域の高周波信号を発振している状態で、イメージ周波数の高周波信号を入力したときのIF信号のレベルを検出し、1ch帯域の高周波信号を入力したときのIF信号のレベルとイメージ周波数の高周波信号を入力したときのIF信号のレベルとの差であるイメージ妨害比を求める。その後、同調電圧V1を固定し、同調電圧V2〜V4を順次スイープしながらイメージ妨害比を求める。そして、イメージ妨害比が最良になる同調電圧V2〜V4それぞれの値を検出し、検出した同調電圧V2〜V4それぞれの値と同調電圧V1の値を1chと対応させてCD−ROM等の記憶媒体に記憶する。これを必要なチャンネル分繰り返す。
なお、IF信号IF_OUTのレベルの落ちを最大レベルから何デシベル落ちまで許容するかを予め設定しておき、許容範囲を超える場合はイメージ妨害比を多少悪化させても許容範囲内に収まるように同調電圧V2〜V4を再設定するようにしてもよい。これにより、IF信号IF_OUTのレベルとイメージ妨害比のいずれも良好にすることができる。
続いて、上述したIF信号IF_OUTの所定の特性をビート妨害とした場合について説明する。例として1chを受信した際のビート妨害が最良になるための必要条件を記録媒体に記憶させる手順について図2を参照して説明する。
まず、信号発振器15が1chに対応する高周波信号である91.25MHz〜95.75MHz帯域の高周波信号を発振している状態で、出力測定器16は、局部発振回路8U及び8Vの局部発振周波数が1chに対応する周波数である150MHzと一致するように同調電圧V1を制御し、1ch帯域の高周波信号を入力したときのIF信号のレベルを検出し、その後、信号発振器15が1chのビート妨害に関わる周波数(複数の周波数帯域になる場合も有る)の高周波信号を発振している状態で、ビート妨害に関わる周波数の高周波信号を入力したときのIF信号のレベルを検出し、1ch帯域の高周波信号を入力したときのIF信号のレベルとビート妨害に関わる周波数の高周波信号を入力したときのIF信号のレベルとの差であるビート妨害を求める。その後、同調電圧V1を固定し、同調電圧V2〜V4を順次スイープしながらビート妨害を求める。そして、ビート妨害が最良になる同調電圧V2〜V4それぞれの値を検出し、検出した同調電圧V2〜V4それぞれの値と同調電圧V1の値を1chと対応させてCD−ROM等の記憶媒体に記憶する。これを必要なチャンネル分繰り返す。なお、ビート妨害はすべてのチャンネルに発生するものではないため、全チャンネルについて上記手順を繰り返す必要はない。
なお、IF信号IF_OUTのレベルの落ちを最大レベルから何デシベル落ちまで許容するかを予め設定しておき、許容範囲を超える場合はビート妨害を多少悪化させても許容範囲内に収まるように同調電圧V2〜V4を再設定するようにしてもよい。これにより、IF信号IF_OUTのレベルとビート妨害のいずれも良好にすることができる。
続いて、上述したIF信号IF_OUTの所定の特性が最良になるための必要条件を、所定の使用地域に特有の問題を回避するための条件とした場合について説明する。出力測定器16は、現在までに判明している使用地域に特有の問題を回避するための条件を内部メモリに記憶しており、所定の使用地域に特有の問題を回避するための条件をCD等の記憶媒体に書き込む。なお、所定の使用地域に特有の問題を回避するための条件は複数でもよく、例えば東京地区に特有の問題を回避するための条件と大阪地区に特有の問題を回避するための条件とする。この場合、テレビ受信器が使用される地域に応じた条件をメモリ12から読み出すようにすると、複数の使用地域においてそれぞれの使用地域に特有の問題を回避することができる。
また、出力測定器16が、所定の使用地域に特有の問題を回避するための条件を満たす範囲でIF信号IF_OUTのレベルが最も大きくなるような同調電圧の値を検出し、その検出した値をCD等の記憶媒体に書き込むようにしてもよく、所定の使用地域に特有の問題を回避するための条件を満たす範囲でIF信号IF_OUTのイメージ妨害比が最も良くなるような同調電圧の値を検出し、その検出した値をCD等の記憶媒体に書き込むようにしてもよく、所定の使用地域に特有の問題を回避するための条件を満たす範囲でIF信号IF_OUTのビート妨害が最も良くなるような同調電圧の値を検出し、その検出した値をCD等の記憶媒体に書き込むようにしてもよい。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。本発明の第二実施形態に係るチューナ装置の構成を図3に示す。なお、図3において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図3に示すチューナ装置102が図1に示すチューナ装置101と異なる点は、モジュール体14が同調ライン構成の異なるモジュール体17に置換され、マイコン13が同調電圧V1〜V4及びV1’〜V4’を出力することによって、局部発振回路8U及び8Vがそれぞれ別個の同調電圧によって制御され、バンドパスフィルタ3U及び3Vがそれぞれ別個の同調電圧によって制御され、バンドパスフィルタ5U及び5Vがそれぞれ別個の同調電圧によって制御され、バンドパスフィルタ6U及び6Vがそれぞれ別個の同調電圧によって制御される点である。
図1に示すチューナ装置101や図3に示すチューナ装置102において、例えば1chを受信する場合、VHF部のバンドパスフィルタ3V、5V、及び6Vを信号が通過し、ミキサ7Vを経てIF出力され、UHF部のバンドパスフィルタ3U、5U、及び6Uには通常であれば信号は流れない。しかしながら、高周波回路においては、信号が通過する回路以外にも不必要な信号が通過する場合がよくある。
図1に示すチューナ装置101では、局部発振回路8U及び8Vが同一の同調電圧V1によって制御され、バンドパスフィルタ3U及び3Vが同一の同調電圧V2によって制御され、バンドパスフィルタ5U及び5Vが同一の同調電圧V3によって制御され、バンドパスフィルタ6U及び6Vが同一の同調電圧V4によって制御されるので、本来通過させたい周波数帯だけではなく不要な周波数帯も同調される場合があり、この不要な同調が必要な周波数帯域に悪影響を及ぼすおそれがある。
一方、図3に示すチューナ装置102では、局部発振回路8U及び8Vがそれぞれ別個の同調電圧V1及びV1’によって制御され、バンドパスフィルタ3U及び3Vがそれぞれ別個の同調電圧V2及びV2’によって制御され、バンドパスフィルタ5U及び5Vがそれぞれ別個の同調電圧V3及びV3’によって制御され、バンドパスフィルタ6U及び6Vがそれぞれ別個の同調電圧V4及びV4’によって制御されるので、例えば1chを受信する場合に不要な周波数帯が同調されてIF出力されないような同調電圧V1〜V4の値を同調電圧V1’〜V4’の値とともにメモリ12に記憶させることが可能となる。したがって、図3に示すチューナ装置102は、不必要な同調による悪影響を防止することができる。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。本発明の第三実施形態に係るチューナ装置の構成を図4に示す。なお、図4において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図4に示すチューナ装置103が図1に示すチューナ装置101と異なる点は、全ての構成部品がモジュール化されておりモジュール体18を形成している点である。図1に示すチューナ装置101では、モジュール体の製造メーカがモジュール体と個々のモジュール体に対応する記録媒体とをセットメーカに提供する必要があったが、図4に示すチューナ装置104では、モジュール体18にメモリ12及びマイコン13が内蔵されているので、モジュール体の製造メーカが個々のモジュール体に対応する記録媒体をセットメーカに提供する必要がなくなり、セットメーカ側でのメモリ12に上記記録媒体のデータを記憶させる作業が不要になる。
また、チューナ装置とそのチューナ装置の出力信号に基づいて復調信号を生成する復調部とを有する受信装置に本発明に係るチューナ装置を適用することによって、受信品質の低下を抑えることができる受信装置を実現することができる。
さらに、受信装置を有する電気機器(例えばTVなど)に本発明に係る受信装置を適用することで、信号のノイズやエラーを低減することができる電気機器を実現することができる。
1 入力端子
2 ハイパスフィルタ
3U、3V バンドパスフィルタ
4U、4V RFアンプ
5U、5V バンドパスフィルタ
6U、6V バンドパスフィルタ
7U、7V ミキサ
8U、8V 局部発振回路
9 IFアンプ
10 ローパスフィルタ
11 PLL回路
12 メモリ
13 マイクロコンピュータ
14、17、18 モジュール体
15 信号発振器
16 出力測定器
2 ハイパスフィルタ
3U、3V バンドパスフィルタ
4U、4V RFアンプ
5U、5V バンドパスフィルタ
6U、6V バンドパスフィルタ
7U、7V ミキサ
8U、8V 局部発振回路
9 IFアンプ
10 ローパスフィルタ
11 PLL回路
12 メモリ
13 マイクロコンピュータ
14、17、18 モジュール体
15 信号発振器
16 出力測定器
Claims (9)
- 局部発振回路と、
前記局部発振回路からの局部発振信号によって周波数変換される信号を伝送する信号伝送ライン上に設けられる少なくとも一つの同調回路と、
チューナ装置から出力される信号の所定の特性が最良になるための必要条件を記憶する記憶部と、
前記必要条件に基づいて、前記局部発振回路及び前記少なくとも一つの同調回路の各回路に供給する同調電圧を各回路毎に個別に制御する制御部とを備えることを特徴とするチューナ装置。 - 前記チューナ装置から出力される信号の所定の特性が前記チューナ装置から出力される信号のレベルである請求項1に記載のチューナ装置。
- 前記チューナ装置から出力される信号の所定の特性がイメージ妨害比である請求項1に記載のチューナ装置。
- 前記チューナ装置から出力される信号の所定の特性がビート妨害である請求項1に記載のチューナ装置。
- 前記チューナ装置から出力される信号の所定の特性が最良になるための必要条件が、所定の使用地域に特有の問題を回避するための条件である請求項1に記載のチューナ装置。
- 前記局部発振回路と前記少なくとも一つの同調回路とを有する回路ブロックを2系統以上備え、
前記制御部が、前記必要条件に基づいて、前記回路ブロック全系統における前記局部発振回路及び前記少なくとも一つの同調回路の各回路に供給する同調電圧を各回路毎に個別に制御する請求項1〜5のいずれかに記載のチューナ装置。 - 前記局部発振回路と、前記少なくとも一つの同調回路と、前記記憶部と、前記制御部とがモジュール化されている請求項1〜6のいずれかに記載のチューナ装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のチューナ装置を備えることを特徴とする受信装置。
- 請求項8に記載の受信装置を備えることを特徴とする電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004281073A JP2006100894A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | チューナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004281073A JP2006100894A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | チューナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006100894A true JP2006100894A (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=36240336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004281073A Pending JP2006100894A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | チューナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006100894A (ja) |
-
2004
- 2004-09-28 JP JP2004281073A patent/JP2006100894A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6683509B2 (en) | Voltage controlled oscillators | |
US6731349B1 (en) | Tuner with at least a first and a second frequency band | |
DK159708B (da) | Fjernsynsafstemningsanlaeg med et elektronisk frekvensindstillingsapparat | |
KR100592905B1 (ko) | 튜닝 장치 | |
US7479824B2 (en) | Dual mode voltage supply circuit | |
EP1630950A1 (en) | High-frequency receiver and portable device using the same | |
JPWO2014147921A1 (ja) | 受信装置および受信方法 | |
JP3250785B2 (ja) | テレビチューナ | |
JP2008311838A (ja) | 受信装置 | |
US20060158570A1 (en) | Multi-tuner receiver having integrated channel lists | |
CN102119529A (zh) | 接收设备、接收方法以及程序 | |
JP2006100894A (ja) | チューナ装置 | |
JP2004507911A (ja) | テレビジョン受信機内にチューナ・パラメータを備える装置 | |
US20040051815A1 (en) | Apparatus for providing tuner parameters in a television receiver | |
JP4743177B2 (ja) | 受信装置 | |
JP2004158979A (ja) | 受信装置 | |
JP2006242708A (ja) | 電子時計 | |
JP2005333198A (ja) | 地上波デジタル放送受信チューナ | |
JPH05115048A (ja) | チユーナー回路 | |
JP2014183351A (ja) | 受信装置および受信方法 | |
JP3551249B2 (ja) | テレビチューナ及び映像機器 | |
TWI625973B (zh) | 接收裝置及電子設備 | |
JP3596760B2 (ja) | 受信装置 | |
JPH11234355A (ja) | 衛星放送受信装置 | |
JPH11205167A (ja) | Fm受信機 |