JP2006100498A - セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つ安価な方法で、外部電極の剥離を効果的に防止できるセラミック電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】(a)セラミック基材2の表面にダミー電極パターン13、14を形成する工程A、(b)ダミー電極パターン13、14上にセラミックグリーンシート2を積層する工程B、(c)セラミックグリーンシート2上に外部電極パターン5、6を形成する工程C、(d)セラミックグリーンシート2、ダミー電極パターン13、14及び外部電極パターン5、6を焼成することによってセラミック電子部品を得る工程Dとを含むセラミック電子部品10の製造方法であって、工程B乃至工程Cで、セラミックグリーンシート2を加圧することにより、ダミー電極パターン13、14及び外部電極パターン5、6のうち少なくとも一方の電極パターンに含まれている金属粒子Mをセラミックグリーンシート2内に埋入させるとともに、他方の電極パターンに含まれている金属粒子Mと接触させ、接触させた金属粒子M同士を工程Dで焼結させることにより相互に接続させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、セラミック電子部品の製造方法に関するものである。
代表的なセラミック電子部品として、セラミックコンデンサを用いて説明する。
図6は、従来のセラミックコンデンサを示す横断面図である。
図において、セラミックコンデンサ30は、複数個の誘電体層(セラミック層)32を積層した積層体31の内部で、隣接する誘電体層32間に内部電極33、34を介在させるとともに、積層体31の側面に内部電極33、34の端部に電気的に接続される外部電極35、36を形成し、外部電極35、36の一端を積層体31の4つの主面に延在させている。
上記セラミックコンデンサ30の製造方法は、誘電体層となるセラミックグリーンシート32と、内部電極となる内部電極パターン33、34とを交互に積層して未焼成状態の積層体31を形成する工程と、未焼成状態の積層体31の一対の端部に外部電極となる外部電極導体膜35、36を形成する工程と、外部電極導体膜35、36が形成された未焼成状態の積層体31を焼成し、セラミックコンデンサ30を得る工程とからなる(例えば、特許文献1参照)。
特許第2943380号公報
しかしながら、上記セラミックコンデンサ30によれば、外部電極35、36の内、積層体31の側面に形成された部分は、内部電極33、34と金属−金属結合により強固に接続しているが、積層体31の4つの主面に形成された部分は、積層体31との機械的接続強度が弱いため、図6に示すように、外部からの衝撃により、剥離37が生じやすいという問題点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、簡単且つ安価な方法で、外部電極の剥離を効果的に防止できるセラミック電子部品の製造方法を提供することにある。
本発明は、セラミック基材の表面に金属粒子を含む導体ペーストを塗布してダミー電極パターンを形成する工程Aと、該ダミー電極パターン上にセラミックグリーンシートを積層する工程Bと、該セラミックグリーンシート上に金属粒子を含む導体ペーストを塗布して外部電極パターンを形成する工程Cと、前記セラミックグリーンシート、ダミー電極パターン及び外部電極パターンを焼成することによってセラミック電子部品を得る工程Dとを含むセラミック電子部品の製造方法であって、前記工程B乃至前記工程Cで、前記セラミックグリーンシートを加圧することにより、ダミー電極パターン及び外部電極パターンのうち少なくとも一方の電極パターンに含まれている金属粒子をセラミックグリーンシート内に埋入させるとともに、他方の電極パターンに含まれている金属粒子と接触させ、該接触させた金属粒子同士を前記工程Dで焼結させることにより相互に接続したことを特徴とするものである。
また、セラミック基材の表面に金属粒子を含む導体ペーストを塗布してダミー電極パターンを形成する工程Aと、該ダミー電極パターン上にセラミックグリーンシートを積層するとともに、前記ダミー電極パターン中の金属粒子を前記セラミックグリーンシート中に埋入させて、その一部をセラミックグリーンシートの表面に露出させる工程Bと、該セラミックグリーンシート及びダミー電極パターンを焼成する工程Cと、前記セラミックグリーンシートを焼成して成るセラミック層の表面に、前記金属粒子の露出部と電気的・機械的に接続される外部電極を形成する工程Dとを含むことを特徴とするものである。
さらに、前記外部電極が前記金属粒子の露出部を起点に金属材料を析出させた金属メッキ膜から成ることを特徴とするものである。
そして、前記外部電極が導体ペーストの塗布及び焼成によって形成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、セラミックグリーンシートを加圧することにより、ダミー電極パターン及び外部電極パターンのうち少なくとも一方の電極パターンに含まれている金属粒子をセラミックグリーンシート内に埋入させるとともに、他方の電極パターンに含まれている金属粒子と接触させ、接触させた金属粒子同士を前記工程Dで焼結させることにより相互に接続させる。
これにより、積層体主面において、外部電極を積層体内に埋設した金属粒子と強固な金属−金属結合により接続させることができるため、外部電極と積層体主面間の機械的接続強度を増大させることができ、外部電極の剥離を防止できる。
また、金属粒子がダミー電極と接続しているため、金属粒子が1層のセラミック層内で確実に固定され、このことによっても、外部電極の剥離を効果的に防止できる。さらに、ダミー電極と外部電極の間のセラミック層と、ダミー電極間の剥離も防止できる。
さらに、金属粒子を介した機械的接続が、金属粒子とダミー電極パターン中の金属成分との焼結、並びに金属粒子と外部電極パターン中の金属成分との焼結によってなされているため、通常の製造ラインを変更することなく、上記機械的接続を実現できるとともに、金属粒子、ダミー電極中及び外部電極は一体化しており、このことによっても、外部電極の剥離を効果的に防止できる。
また、本発明は、セラミック基材の表面に金属粒子を含む導体ペーストを塗布してダミー電極パターンを形成する工程Aと、ダミー電極パターン上にセラミックグリーンシートを積層するとともに、ダミー電極パターン中の金属粒子をセラミックグリーンシート中に埋入させて、その一部をセラミックグリーンシートの表面に露出させる工程Bと、セラミックグリーンシート及びダミー電極パターンを焼成する工程Cと、セラミックグリーンシートを焼成して成るセラミック層の表面に、金属粒子の露出部と電気的・機械的に接続される外部電極を形成する工程Dとを含む場合に好ましい。
すなわち、外部電極が金属粒子の露出部を起点に金属材料を析出させた金属メッキ膜から成るため、外部電極の厚み精度が向上するとともに、積層体を無電解メッキ用のメッキ液に所定時間浸漬しておくだけの簡単且つ安価な方法によって、外部電極を形成することができる。
一方、外部電極が導体ペーストの塗布及び焼成によって形成されるようにしても良い。すなわち、導体ペースト中のガラス成分の含有量を少なくしても、外部電極の剥離を防止することができるため、内部電極と外部電極間の電気的接続が良好になる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明にかかるセラミック電子部品の製造方法の第1実施形態を示す断面図、図2は本発明の製造方法によって作製したセラミックコンデンサを示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は横断面図である。
図2において、セラミックコンデンサ10は、複数個の誘電体層(セラミック層)2を積層した積層体1の内部で、隣接する誘電体層2間に内部電極3、4を介在させるとともに、積層体1の側面に内部電極3、4の端部に電気的に接続される外部電極5、6を形成し、外部電極5、6の一端を積層体1の4つの主面に延在させている。
誘電体層2は、例えば、BaTiO、CaTiO、SrTiO等を主成分とする誘電体材料によって1層あたり0.5μm〜4μmの厚みに形成されており、かかる誘電体層2を、セラミックコンデンサ10の実装面に垂直な方向に、例えば20層〜2000層だけ積層することによって積層体1が形成される。
内部電極3、4は、Ni、Cu、Cu−Ni、Ag−Pd等の金属を主成分とする導体材料によって、例えば0.5μm〜2.0μmの厚みに形成されている。
外部電極5、6は、Ni、Cu、Cu−Ni、Ag等の金属を主成分とする導体材料を主成分とし、積層体1の一対の側面から夫々隣接する4つの主面に回り込むように形成されている。
次に上述したセラミックコンデンサ10の製造方法について説明する。なお、図中の各符号は焼成の前後で区別しないこととする。
まず、BaTiO、CaTiO、SrTiO等を主成分とする誘電体材料の粉末に適当な有機溶剤、ガラスフリット、有機バインダ等を添加・混合して泥漿状のセラミックスラリを作製するとともに、得られたセラミックスラリを従来周知のドクターブレード法等による、所定形状、所定厚みの誘電体層となるセラミックグリーンシート2を形成する。
次に、セラミックグリーンシート2上に、Ni、Cu、Cu−Ni、Ag−Pd等の金属材料の粉末に適当な有機溶剤、有機バインダ等を添加・混合して得た導体ペーストを従来周知のスクリーン印刷等によって所定パターンに塗布し、内部電極となる内部電極パターン3、4及びダミー電極となるダミー電極パターン13、14を形成する。このとき、図1(a)に示すように、ダミー電極パターンとなる導体ペースト13、14中に、粒径が比較的大きな金属粒子Mを混合しておく。具体的には、セラミックグリーンシート2の厚みが0.5μm〜1μmである場合、粒径の大きな金属粒子Mの平均粒径は0.5μm〜2μm、その他の小さな金属粒子(以下、金属微粒子という。)mの平均粒径は0.1μm〜0.3μmの範囲にあることが望ましい。一方、セラミックグリーンシート2の厚みが1μm〜2μmである場合、金属粒子Mの平均粒径は1〜4μm、その他の金属微粒子mの平均粒径は0.3m〜0.5μmの範囲にあることが望ましい。また、セラミックグリーンシート2の厚みが2μm〜3μmである場合、金属粒子Mの平均粒径は2μm〜6μm、金属微粒子mの平均粒径は0.4μm〜0.6μmの範囲にあることが望ましい。そして、セラミックグリーンシート2の厚みが3μm〜4μmである場合、金属粒子Mの平均粒径は3μm〜8μm、金属微粒子mの平均粒径は0.5μm〜1.0μmの範囲にあることが望ましい。
また、図1(b)に示すように、セラミックグリーンシート2内に存在する金属粒子の粒径Aが、ダミー電極パターン13、14と外部電極パターン5、6の延在部の間に位置するセラミックグリーンシート2の厚みBに対し100%〜200%に設定されていることが望ましい。すなわち、上記金属粒子の平均粒径Aが、セラミックグリーンシート2の厚みBに対し100%以上であるため、金属粒子がセラミックグリーンシート2を貫通し、ダミー電極13、14と外部電極5、6を確実に接続することができる。一方、上記金属粒子の平均粒径Aが、セラミックグリーンシート2の厚みBに対し200%以下であるため、製造時に、スクリーン印刷等によりダミー電極パターン13、14を精度良く形成することができるとともに、大型積層体11となるセラミックグリーンシート2、内部電極パターン3、4及びダミー電極パターン13、14を加圧加熱する際に、セラミックグリーンシート2間の密着性の低下が問題になることはない。
さらに、スクリーン印刷により、内部電極パターン3、4及びダミー電極パターン13、14を形成する場合、ダミー電極パターン13、14を形成するスクリーン製版の開口を、内部電極パターン3、4を形成するスクリーン製版の開口より大きくしても良い。このことにより、ダミー電極パターン13、14を形成する際の、スクリーン製版の目詰まりを防ぐことができ、且つ内部電極パターン3、4の厚みを必要以上に大きくせずに済む。さらに、内部電極パターン3、4の積層数は大きいため、内部電極パターン3、4の厚みが大きくなると、内部電極パターン3、4の有無による段差が問題となるが、ダミー電極パターン13、14の積層数は部電極パターン3、4の積層数に比べて小さいため、ダミー電極パターン13、14の厚みが大きくなった場合も、電極パターン3、4の有無による段差が問題となることはない。
次に、図2(b)に示すように、内部電極パターン3、4及びダミー電極パターン13、14が形成されたセラミックグリーンシート2を所定の枚数だけ積層後、加圧・加熱することにより、大型積層体11が得られる。
このとき、ダミー電極パターン13、14中に、金属粒子Mが含有されるため、金属粒子Mがセラミックグリーンシート2を突き破って、大型積層体11表面に露出したり、隣接するダミー電極パターン(13−13、14−14)に跨る。また、金属粒子Mにより突き破られるセラミックグリーンシート2は、その他のセラミックグリーンシート2に比べ、やわらかいこと、あるいは熱可塑性のセラミックグリーンシート2であることが望ましい。
また、間に内部電極パターン3、4が形成されたセラミックグリーンシート2と、間にダミー電極パターン13、14が形成されたセラミックグリーンシート2を別々に積層後、加圧・加熱するようにしても良い。すなわち、例えば間に内部電極パターン3、4が形成されたセラミックグリーンシート2を加圧・加熱する圧力を、間にダミー電極パターン13、14が形成されたセラミックグリーンシート2を加圧・加熱する圧力より大きくすることにより、ダミー電極パターン13、14中に含有される金属粒子Mが確実にセラミックグリーンシート2を突き破るとともに、内部電極パターン3、4中に含有される金属微粒子mがセラミックグリーンシート2を突き破るのを防止できる。
次に、大型積層体11を所定の寸法で切断することにより、未焼成状態の積層体1が得られる。
次に、図2(c)に示すように、積層体1の一対の側面に外部電極となる外部電極パターン5、6を形成する。すなわち、Ni、Cu、Cu−Ni、Ag等の金属材料の粉末に、有機溶剤、有機バインダ等や、必要に応じてガラス成分を添加・混合して得た導体ペーストを従来周知のディップ法、スクリーン印刷等によって積層体1の一対の端部に塗布する。このとき、外部電極パターンとなる導体ペースト5、6中に、粒径が比較的大きな金属粒子Mを混合しておく。そして、外部電極パターン5、6を形成後、加圧・加熱することにより、金属粒子Mが外部電極パターン−ダミー電極パターン(5−13、6−14)間に跨る。
最後に、図1(d)に示すように、端部に外部電極パターン5、6が形成された未焼成状態の積層体1を例えば1100℃〜1400℃の温度で焼成することにより、端部に外部電極5、6が形成された積層体1が得られる。
なお、必要に応じて、外部電極5、6の表面に、Niメッキ層、Snメッキ層、半田メッキ層等の金属メッキ層(図示せず)により被覆しても良い。
このとき、内部電極3、4がNiを主成分とするとともに、外部電極5、6がNiを主成分とする場合、金属メッキ層としてCuにより被覆することが好ましい。すなわち、Cuにより被覆した場合、緻密な金属メッキ層となるため、半田爆ぜを防止することができる。
このようにして、図1に示すようなセラミックコンデンサ10が得られる。
かくして、本発明によれば、外部電極5、6を積層体1内に埋設した金属粒子Mと強固な金属−金属結合により接続させることができるため、外部電極5、6と積層体1主面間の機械的接続強度を増大させることができ、外部電極5、6の剥離を防止できる。
また、金属粒子Mがダミー電極13、14と接続しているため、金属粒子が1層のセラミック層内で確実に固定され、このことによっても、外部電極5、6剥離37を効果的に防止できる。さらに、ダミー電極13、14と外部電極5、6の間の誘電体層2と、ダミー電極13、14間の剥離も防止できる。
さらに、金属粒子Mを介した機械的接続が、金属粒子Mとダミー電極パターン13、14中の金属成分との焼結、並びに金属粒子Mと外部電極パターン5、6中の金属成分との焼結によってなされているため、通常の製造ラインを変更することなく、上記機械的接続を実現できるとともに、金属粒子M、ダミー電極13、14及び外部電極5、6は一体化しており、このことによっても、外部電極5、6の剥離37を効果的に防止できる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。
図3は本発明にかかるセラミック電子部品の製造方法の第2実施形態を示す断面図であり、かかる第2実施形態では、(a)セラミックグリーンシート(セラミック基材)2の表面に金属粒子を含む導体ペーストを塗布してダミー電極パターン13、14を形成する工程Aと、(b)ダミー電極パターン13、14上にセラミックグリーンシート2を積層するとともに、ダミー電極パターン13、14中の金属粒子Mをセラミックグリーンシート2中に埋入させて、その一部をセラミックグリーンシート2の表面に露出させる工程Bと、(c)セラミックグリーンシート2及びダミー電極パターン13、14を焼成する工程Cと、(d)セラミックグリーンシート2を焼成して成る誘電体層(セラミック層)2の表面に、金属粒子Mの露出部と電気的・機械的に接続される外部電極を形成する工程Dとを経てセラミック電子部品が製造される。
このとき、焼成後の積層体1をバレル研磨することにより、積層体1内に埋設した1個または2個の金属粒子Mを積層体1の表面に露出させることが望ましい。
すなわち、外部電極5、6が金属粒子Mの露出部を起点に金属材料を析出させた金属メッキ膜から成る場合、外部電極5、6の厚み精度が向上するとともに、積層体1を無電解メッキ用のメッキ液に所定時間浸漬しておくだけの簡単且つ安価な方法によって、外部電極5、6を形成することができる。
さらに、外部電極5、6を導体ペーストの塗布及び焼成によって形成しても良い。すなわち、外部電極5、6を導体ペーストの塗布及び焼成によって形成する場合、導体ペースト中のガラス成分が接着剤の役割をなすことにより、外部電極5、6と積層体1主面間が機械的に接続しているため、外部電極5、6の剥離37を防止するためには、導体ペースト中のガラス成分の含有量を多くする必要があり、内部電極−外部電極(3−5、4−6)間の電気的接続が低下するという問題点があった。これに対し、本発明では、導体ペースト中のガラス成分の含有量を少なくしても、外部電極5、6の剥離37を防止することができるため、内部電極と外部電極(3−5、4−6)間の電気的接続が良好になる。
図4は上述した製造方法によって作製したセラミックコンデンサの横断面図であり、同図によれば、外部電極5、6は、ダミー電極13、14と同様の方法で形成される外部電極5a、6aと、積層体1を焼成(工程C)後、積層体1の端部を覆うように、金属メッキ膜の析出(工程D)によって形成される外部電極5b、6bとからなる。すなわち、金属メッキ膜5b、6bは、外部電極5a、6a上に選択的に析出するため、積層体1主面側の外部電極5a、6aの面積精度が向上する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能であり、上述した第1,第2実施形態ではセラミックコンデンサを製造する場合を例にとって説明したが、本発明は、積層圧電部品、回路基板、半導体部品等、あらゆるセラミック電子部品の製造方法に適用可能である。
例えば、本発明を回路基板10の製造方法に適用する場合、図5に示すように、外部電極5を積層体1の側面から離間させて形成する。さらに、外部電極5やダミー配線13より寸法の大きいダミー配線14を埋設するとともに、ダミー配線13とダミー配線14とを両者間のセラミック層2内に存在する金属粒子Mを介して電気的・機械的に接続する。これにより、外部電極5と積層体1主面間の機械的接続強度をさらに増大させることができ、外部電極5の剥離をさらに効果的に防止できる。なおこのとき、ダミー配線14となる導体ペースト中に粒子Mを含有すると、ダミー配線13の外側に金属粒子Mがはみ出てしまうため、ダミー配線13とダミー配線14は、ダミー配線13となる導体ペースト中に含有される金属粒子Mにより接続されるようにする。なお、図中の符号3は内部配線導体、7はビアホール導体、8は他の電子部品である。更に、ダミー電極パターン13、14中に、セラミックグリーンシート2と略同一の誘電体成分が含有されるようにしても良い。これによっても、誘電体層2とダミー電極13、14間の剥離を防止できる。
本発明にかかるセラミック電子部品の製造方法の第1実施形態を示す断面図である。 本発明の製造方法を用いて作製したセラミックコンデンサを示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は横断面図である。 本発明にかかるセラミック電子部品の製造方法の第2実施形態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態により作製したセラミックコンデンサの横断面図である。 本発明の他の実施形態にかかる製造方法により作製した回路基板の横断面図である。 従来のセラミックコンデンサを示す横断面図である。
符号の説明
10・・・セラミックコンデンサ(セラミック電子部品)
1・・・積層体
2・・・誘電体層(セラミックグリーンシート)
3、4・・・内部電極
13、14・・・ダミー電極(ダミー電極パターン)
5、6・・・外部電極
11・・・大型積層体
M・・・金属粒子

Claims (4)

  1. セラミック基材の表面に金属粒子を含む導体ペーストを塗布してダミー電極パターンを形成する工程Aと、
    該ダミー電極パターン上にセラミックグリーンシートを積層する工程Bと、
    該セラミックグリーンシート上に金属粒子を含む導体ペーストを塗布して外部電極パターンを形成する工程Cと、
    前記セラミックグリーンシート、ダミー電極パターン及び外部電極パターンを焼成することによってセラミック電子部品を得る工程Dとを含むセラミック電子部品の製造方法であって、
    前記工程B乃至工程Cで、前記セラミックグリーンシートを加圧することにより、ダミー電極パターン及び外部電極パターンのうち少なくとも一方の電極パターンに含まれている金属粒子をセラミックグリーンシート内に埋入させるとともに、他方の電極パターンに含まれている金属粒子と接触させ、該接触させた金属粒子同士を前記工程Dで焼結させることにより相互に接続したことを特徴とするセラミック電子部品の製造方法。
  2. セラミック基材の表面に金属粒子を含む導体ペーストを塗布してダミー電極パターンを形成する工程Aと、
    該ダミー電極パターン上にセラミックグリーンシートを積層するとともに、前記ダミー電極パターン中の金属粒子を前記セラミックグリーンシート中に埋入させて、その一部をセラミックグリーンシートの表面に露出させる工程Bと、
    該セラミックグリーンシート及びダミー電極パターンを焼成する工程Cと、
    前記セラミックグリーンシートを焼成して成るセラミック層の表面に、前記金属粒子の露出部と電気的・機械的に接続される外部電極を形成する工程Dとを含むことを特徴とするセラミック電子部品の製造方法。
  3. 前記外部電極が前記金属粒子の露出部を起点に金属材料を析出させた金属メッキ膜から成ることを特徴とする請求項2に記載のセラミック電子部品の製造方法。
  4. 前記外部電極が導体ペーストの塗布及び焼成によって形成されることを特徴とする請求項2に記載のセラミック電子部品の製造方法。
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