JP2006100367A - 固体撮像素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低温形成が可能で、かつ微細化の容易な固体撮像素子を提供する。
【解決手段】 本発明は、光電変換部と、前記光電変換部で生起された電荷を転送する電荷転送電極を備えた電荷転送部とを具備した固体撮像素子において、前記電荷転送電極が、第1層導電性膜からなる第1の電極と、第2層導電性膜からなる第2の電極とが交互に並置されてなり、前記第1の電極と前記第2の電極との間は、前記第1の電極の側壁を覆うようにCVD法によって形成されたサイドウォール絶縁膜からなる電極間絶縁膜で絶縁分離されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像素子およびその製造方法にかかり、特に固体撮像素子の電荷転送電極の高精度化に関する。
エリアセンサ等に用いられるCCDを用いた固体撮像素子は、フォトダイオードなどからなる光電変換部と、この光電変換部からの信号電荷を転送するための電荷転送電極を備えた電荷転送部とを有する。電荷転送電極は、半導体基板に形成された電荷転送路上に複数個隣接して配置され、順次駆動される。
近年、CCDの高画素化に伴い、固体撮像素子においては、高解像度化、高感度化への要求は高まる一方であり、ギガピクセル以上まで撮像画素数の増加が進んでいる。
このような状況の中で高感度を確保するためには、受光エリアを縮小するのは困難であり、結果として、電荷転送電極の占有面積の縮小化を余儀なくされている。
ところで、電荷転送電極間に設けられる電極間絶縁膜は電極材料の酸化(900〜950℃)によって薄く形成することができる。しかしながら薄くかつ膜質のよい酸化膜を形成しようとすると、酸化温度は上述したように900℃以上という高温が必要となるため、酸化による熱履歴で基板側の不純物拡散が進み、転送効率の劣化、あるいは感度の低下など種々の問題を招く。
このように熱酸化を用いた電極間絶縁膜の形成は、固体撮像素子の高画素化、微細化(高品質化)を阻む大きな壁となっている。
そこで、電極間絶縁膜の形成温度の低温化をはかるべく、CVD法により電極間絶縁膜を形成した多層構造の電荷転送電極が提案されている(特許文献1)。
第1層電極上に第2層電極を重ねた多層構造の電荷転送電極では、第2層目あるいはそれ以降の電極分離が第1層電極上で行なわれるため、微細化が進むとパターニングが極めて困難となる。
また、多層構造の電荷転送電極では、表面の凹凸が大きく、レンズなどの配置が困難であり、電荷転送電極表面の平坦化が求められている。
そこで本出願人は、単層電極構造の電荷転送電極において電極間絶縁膜として、隣接する電荷転送電極の一方の側壁にCVD法で形成された酸化シリコン膜を用いた固体撮像素子を提案している(特許文献2)。
特開2003−197896号公報 特開2003−332558号公報
このように、固体撮像素子の製造においては、さらなる微細化に耐え得るように、既に注入された不純物の拡散長の伸びを招くほどの高温でのプロセスを回避し、電荷転送効率の劣化を防ぎ、高速駆動の実現とともに、高画質化が求められている。
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、低温形成が可能で、かつ微細化の容易な高品質の電極間絶縁膜を用いることにより、信頼性の高い固体撮像素子を提供することを目的とする。
そこで本発明は、光電変換部と、前記光電変換部で生起された電荷を転送する電荷転送電極を備えた電荷転送部とを具備した固体撮像素子において、前記電荷転送電極が、第1層導電性膜からなる第1の電極と、第2層導電性膜からなる第2の電極とが交互に並置されてなり、前記第1の電極と前記第2の電極との間は、前記第1の電極の側壁を覆うように基板温度700℃〜850℃でCVD法によって形成されたサイドウォール絶縁膜からなる電極間絶縁膜で絶縁分離されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1層導電性膜からなる第1の電極と、第2層導電性膜からなる第2の電極とが交互に並置された単層電極構造の電荷転送電極の電極間絶縁膜が、CVD法で形成されたサイドウォール絶縁膜で構成されているため、確実かつ微細な間隔を自己整合的に形成できるとともに、低温下で膜質の良好な絶縁膜を形成することができ、信頼性の高い、微細構造の固体撮像素子の形成が容易である。
また本発明の固体撮像素子は、前記サイドウォール絶縁膜がHTO膜であるものを含む。
この構成によれば、HTO膜は、低温下で形成可能であってかつ膜質が緻密で良好であるため、高品質のサイドウォール絶縁膜を構成することができる。ここでHTO膜の成膜条件は、基板温度700〜850℃で成膜するのが望ましく、原料ガスとしては、例えば、SiO:30sccm,NO:1800sccm:計1.0Torrとするのが望ましい。
また本発明の固体撮像素子は、前記第1層導電性膜および第2層導電性膜が、シリコン系導電性膜であることを特徴とする。
この構成によれば、CMPあるいはエッチバックにより容易に単層化が可能であるため、加工が容易である。
また本発明の固体撮像素子は、前記第1層導電性膜および第2層導電性膜が、ポリメタルで構成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、平坦化が可能でかつ低抵抗であるため、シャント配線も不要であり、薄型化と高速化との両方が可能となる。従って微細化も可能で高感度で信頼性の高い固体撮像素子の形成が可能となる。
また、本発明は、前記第1および第2の電極間の電極間距離が、0.1μm以下である微細構造の固体撮像素子を形成する際に特に有効である。
電極間距離が0.1μm以下となると絶縁膜の添加が困難であるが、この方法によれば、CVD酸化膜に異方性エッチングを行なうことによる側壁残しにより容易に形成することができるため微細パターンを容易に形成することが可能となる。
また本発明は、光電変換部と、前記光電変換部で生起せしめられた電荷を転送する電荷転送電極を備えた電荷転送部とを具備した固体撮像素子を製造する方法であって、前記電荷転送電極の製造工程が、第1層導電性膜からなる第1の電極を形成する工程と、前記第1の電極の上層にCVD法により、絶縁膜を成膜する工程と、前記絶縁膜を異方性エッチングによりエッチングし、前記第1の電極の側壁にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、前記サイドウォール絶縁膜の上層に第2層導電性膜を形成し、前記第1の電極間に第2の電極が位置するように前記第2層導電性膜を分離すべく、前記第1の電極上の前記第2層導電性膜を除去して平坦化し、前記第2の電極を形成する工程とを含む。
この方法によれば、サイドウォール絶縁膜がCVD法で形成されるため、低温下で膜質の良好な電極間絶縁膜を自己整合的に形成することができ、製造が容易で信頼性高く、微細化の可能な単層構造の電荷転送電極を容易に形成することができる。なおこのサイドウォール絶縁膜となる絶縁膜の成膜温度は700℃から850℃程度が望ましい。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記絶縁膜を成膜する工程が、CVD法によりHTO膜を形成する工程を含む。
この方法によれば、緻密で高品質のサイドウォール絶縁膜を低温下(700℃〜850℃程度)で効率よく形成可能である。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記第1の電極を形成する工程が、第1層導電性膜を形成する工程と、前記第1層導電性膜上に絶縁膜からなるハードマスクを形成する工程と、前記ハードマスクを用いて前記第1層導電性膜を選択的に除去する工程を含む。
この方法によれば、高精度で信頼性の高い第1の電極のパターンを形成することができる。またこのハードマスクは第2層導電性膜を平坦化する際、第1の電極の除去を抑制する除去抑制層(ストッパ層)として作用するため膜減りもなく平坦な表面を効率よく形成することができる。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記ハードマスクが酸化シリコン膜からなる単層膜であり、前記第2層導電性膜が、前記ハードマスク上に積層されるものを含む。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記ハードマスクが酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との2層膜であり、前記第2層導電性膜が、前記ハードマスク上に積層されるものを含む。
この方法によれば、レジストアッシングにおいて第1の電極を構成する第1層導電性膜の汚染を防止することができる。また、第2層導電性膜のパターニング工程においてこのハードマスクが第1の電極の除去抑制層として良好に作用し、第2層導電性膜のパターニング後に、異方性エッチングによりサイドウォール絶縁膜を形成する際にも、第1の電極上で除去抑制層として良好に作用する。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記平坦化工程が、レジストエッチバック工程であるものを含む。
この方法によれば、ハードマスクが第1の電極の除去抑制層として良好に作用する。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記平坦化工程は、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により平坦化する工程であるものを含む。
この方法によれば、ハードマスクが第1の電極の除去抑制層として良好に作用する。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記平坦化工程で平坦化された基板表面に第2のハードマスクを形成する工程と、前記ハードマスクをマスクとして前記第2層導電性膜をパターニングする工程を含むものを含む。
この方法によれば、ハードマスク第2層導電性膜のパターニングによって得られる第2の電極の除去抑制層として良好に作用する。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記第2のハードマスクは、酸化シリコン膜からなる単層膜であるものを含む。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記第2のハードマスクは、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の2層膜であるものを含む。
この方法によれば、レジストアッシングにおいて第2の電極を構成する第2層導電性膜の汚染を防止することができる。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、パターニングされた前記第2層導電性膜の上層にCVD法により酸化シリコン膜を形成する工程と、前記2層導電性膜を窒化シリコン膜をストッパとして前記酸化シリコン膜を異方性エッチングし、パターニングされた前記第2層導電性膜の側壁に第2のサイドウォール絶縁膜を形成する工程とを含むものを含む。
この方法によれば、第2層導電性膜のパターニング工程においてこのハードマスクが第2の電極の除去抑制層として良好に作用する。
また本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記第1の電極のパターンは、周縁部に電気的接続を有しないダミーパターンを含むものを含む。
ダミーパターンを形成しておくことにより、基板の周縁部において、CMPによる過研磨や、レジストエッチバックによるオーバーエッチに起因する膜減りが生じるのを防止することができる。
また本発明の方法は、前記第2の電極を形成する工程が、前記第2層導電性膜としてシリコン系導電性膜を形成し、平坦化して、第1の電極によって分離したのち、金属層を形成し、シリサイド化し、シリサイド化されなかった金属層を除去する工程を含む。
これにより、第2の電極は、フォトリソグラフィを用いることなく自己整合的に第1の電極間に低抵抗の第2の電極のパターン形成を行なうことが可能となる。
本発明によれば、第1層導電性膜からなる第1の電極と第2層導電性膜からなる第2の電極とが電極間絶縁膜を介して並置された単層構造の電荷転送電極において電極間絶縁膜をCVD法により形成した酸化膜からなり、前記第1の電極の側壁に形成されたサイドウォール絶縁膜で構成しているため、低温形成が可能で微細かつ高精度で信頼性の高い固体撮像素子を形成することが可能となる。
以下本発明の実施の形態について図面を参照しつ説明する。
(実施の形態1)
この固体撮像素子は、図1および図2に示すように、電荷転送電極が、第1層導電性膜3aとしての多結晶シリコン層からなる第1の電極Aと、第2層導電性膜3bとしての多結晶シリコン層からなる第2の電極Bとが交互に並置され、電極間絶縁膜がCVD法で形成されたHTO膜からなるサイドウォール絶縁膜で構成された単層電極構造からなることを特徴とする。
上記構成によれば、電極間絶縁膜がCVD法で形成されたHTO膜からなるサイドウォール絶縁膜で構成されているため、低温下で高品質のサイドウォール絶縁膜を形成可能であり、拡散長の伸びも抑制でき、また、第1の電極Aと、第2の電極Bとが交互に並置され、平坦な表面をもつ単層電極構造を容易に形成できる。
他の構造は従来の固体撮像素子と同様であり、光電変換部30と、前記光電変換部30で生起せしめられた電荷を転送する電荷転送電極を備えた電荷転送部40とを具備し、光電変換部に開口を持つように形成された遮光膜(図示せず)および表面がほぼ平坦となるように前記光電変換部に充填されたBPSG(borophospho silicate glass)膜からなる平坦化膜等を含む中間層70とを具備し、さらにこの中間層上に、フィルタ50およびレンズ60を形成してなることを特徴とするものである。
これにより、良好に表面の平坦化をはかることができ、大幅に薄型化をはかることができる。
なおこのゲート酸化膜2は、酸化シリコン膜2aと窒化シリコン膜2bと酸化シリコン膜2cとの3層構造膜で構成される。
なお、図1は断面概要図、図2は平面概要図である。シリコン基板1には、複数のフォトダイオード領域30が形成され、フォトダイオード領域30で検出した信号電荷を転送するための電荷転送部40が、フォトダイオード領域30の間に形成される。
電荷転送電極によって転送される信号電荷が移動する電荷転送チャネルは、図2では図示していないが、電荷転送部40が延在する方向と交差する方向に、形成される。
なお、図2においては、電極間絶縁膜の内、フォトダイオード領域30と電荷転送部40との境界近傍に形成されるものの記載を省略してある。
また図1に示すように、シリコン基板1内には、フォトダイオード30、電荷転送チャネル(図示せず)、チャネルストップ領域(図示せず)、電荷読み出し領域(図示せず)が形成され、シリコン基板1表面には、ゲート酸化膜2が形成される。ゲート酸化膜2表面には、電荷転送電極(第1層導電性膜3aからなる第1の電極A、第2層導電性膜3bからなる第2の電極B)と第1の電極Aの側壁に形成されたHTO膜(酸化シリコン膜)からなるサイドウォール絶縁膜としての電極間絶縁膜6とが並置するように形成され、単層電極構造を構成している。
電荷転送部40は、上述したとおりであるが、図1に示すように、電荷転送部40の電荷転送電極上面には中間層70が形成される。そしてフォトダイオード領域30(光電変換部)部分を除いて図示しない遮光膜、窒化シリコン膜からなる反射防止層が設けられ、凹部にBPSG膜からなる平坦化膜が形成される。そしてこの上層に透明樹脂膜からなるパッシベーション膜が設けられる。
そしてこの中間層70の上方には、さらにカラーフィルタ50、マイクロレンズ60が設けられる。また、カラーフィルタ50とマイクロレンズ60との間には、必要に応じて絶縁性の透明樹脂等からなる平坦化層が充填されていてもよい。
また、この例では、いわゆるハニカム構造の固体撮像素子を示しているが、正方格子型の固体撮像素子にも適用可能であることはいうまでもない。
次にこの固体撮像素子の製造工程について図3乃至および図9を参照しつつ詳細に説明する。
まず、不純物濃度1.0×1016cm−3程度のn型のシリコン基板1表面に、膜厚15nmの酸化シリコン膜2aと、膜厚50nmの窒化シリコン膜2bと、膜厚10nmの酸化シリコン膜2cを形成し、3層構造のゲート酸化膜2を形成する。
続いて、このゲート酸化膜2上に、減圧CVD法により、膜厚50〜300nmの第1層導電性膜3aとしての第1層多結晶シリコン膜を形成する。このときの基板温度は500〜600℃とする。そしてこの上層に基板温度850℃(700〜850℃)でCVD法により膜厚50〜300nmのHTO膜5を順次積層する(図3)。
この後、フォトリソグラフィにより第1のレジストパターンR1を形成する(図4)。
そして、このHTO膜5をCHFとCとOとHeとを用いた反応性イオンエッチングによりエッチングし(図5)、アッシングによりレジストパターンR1を除去しハードマスクを形成する(図6)。
このようにして得られたHTO膜5からなるハードマスクを用いて第1層導電性膜3aをエッチングする(図7)。このエッチングに際してはHBrとOとの混合ガスを用いた反応性イオンエッチングを行い、第1の電極および周辺回路の配線を形成する。ここではECR(電子サイクロトロン共鳴:Electron Cycrotoron Resonance)方式あるいはICP(誘導結合Inductively Coupled Plasma)方式などのエッチング装置を用いるのが望ましい。なお周辺回路の外側で配線密度の小さいところにはダミーパターン(図示せず)を形成する。
この後、この上層に減圧CVD法により、膜厚50〜400nmのHTO(酸化シリコン)膜6を形成する(図8)。
そして反応性イオンエッチングにより水平部分に堆積された酸化シリコン膜6を除去し側壁に残留させサイドウォール(絶縁膜)を形成する(図9)。このとき基板表面の反応性イオンエッチングによるダメージを低減するために、若干(25〜50nm程度)水平部分にも残留させるようにする。
続いて、ウエットエッチングにより水平部分に残留した酸化シリコン膜を除去する(図10)。
この後さらに、減圧CVD法によりHTO膜6Sを形成し、ウエットエッチングで除去されたHTO膜を補充するとともにONO膜のトップ酸化膜として膜厚3〜10nmのHTO(酸化シリコン)膜6Sを形成する(図11)。
続いて、この上層に、減圧CVD法により、第1層導電性膜3aの高さ以上となるように第2層導電性膜3bとして多結晶シリコン膜を形成する。このときの基板温度は500〜600℃とする(図12)。
さらに、CMP法により突出部の第2層導電性膜3bを除去し、表面の平坦化を行なう(図13))。
さらに、減圧CVD法により膜厚〜50nmのHTO膜7を形成する(図14)。
そして第2の電極(第2層導電性膜)のパターニングを行い、光電変換部の窓開けを行なう。
まず第1の電極のパターニングの際と同様に、ハードマスク形成のための膜厚〜50nmの窒化シリコン膜9を減圧CVD法により形成する。
この後フォトリソグラフィにより第2のレジストパターンR2を形成する(図15)。
そして、この窒化シリコン膜9をCHFとCFとArとを用いた反応性イオンエッチングによりエッチングし(図16)、アッシングによりレジストパターンR2を除去しハードマスクを形成する(図17)。
そして窒化シリコン膜9をマスクとしてCHFとCFとArとを用いた反応性イオンエッチングによりHTO膜をパターニングし、このようにして得られたHTO膜7と窒化シリコン膜9とからなるハードマスクを用いて第2層導電性膜3bとしての多結晶シリコン膜をエッチングする(図18)。このエッチングに際してはHBrとOまたはClとOとの混合ガスを用いた反応性イオンエッチングを行い、光電変換部の窓を形成する。ここではECRあるいはICPなどのエッチング装置を用いるのが望ましい。
そして膜厚500nmのHTO(酸化シリコン)膜10を形成する(図19)。
そして反応性イオンエッチングにより水平部分に堆積されたHTO膜19を除去し側壁に残留させサイドウォールを形成する(図20)。このとき基板表面の反応性イオンエッチングによるダメージを低減するために、若干水平部分にも残留させるようにする。
続いて、ウエットエッチングにより水平部分に残留したHTO膜10を除去する(図21))。
このようにして、低抵抗の電荷転送電極が形成される。
そして反射防止膜および遮光層、平坦化膜等の中間層70を形成し、カラーフィルタ50、マイクロレンズ60などを形成して、図1および図2に示したような固体撮像素子を得る。
この固体撮像素子によれば、電荷転送電極が多結晶シリコン層で構成された第1層導電性膜3aからなる第1の電極と、多結晶シリコンで構成された第2層導電性膜3aからなる第2の電極とが減圧CVD法で形成されたHTO膜6で構成されたサイドウォールを介して交互に並置されており、低温下で低抵抗の単層構造電極を構成しているため、拡散長の伸びもなく高精度で微細な固体撮像素子が形成され、高速化および微細化が可能となる。
この方法によれば、0.1μm程度の電極間距離をもつ微細化構造の形成が可能となる。
また、平坦化工程において、エッチングストッパを用いたり、ダミーパターンを用いたりしているため、膜減りを防止することもできる。これはCMPによる平坦化においても有効である場合もある。ここで用いるダミーパターンは、周辺回路部との電気的接続を有しないものであってもよい。
なおパターニングのためのハードマスクとエッチングストッパ層とをかねてHTO膜を用いており、高精度で微細なパターンを形成することができる。またエッチングストッパを用いることにより、過研磨による膜減りを防止することができる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、第1の電極と第2の電極とを多結晶シリコン層で構成したが、いずれもタングステンシリサイドなどの金属シリサイド層を表面に形成した構造であってもよい。
本実施の形態では、図22に示すように、第1の電極Aを第1層多結晶シリコン層(3a)とタングステンシリサイド4aとの2層膜からなる第1層導電性膜で構成すると共に第2の電極Bも第2層多結晶シリコン層(4a)とタングステンシリサイド4Sとの2層膜からなる第2層導電性膜で構成している。また、第1の電極上の絶縁膜も酸化シリコン膜5aと窒化シリコン膜5bの2層膜で構成している。
そして製造工程においても図23乃至図25に製造工程の要部を示すように、この酸化シリコン膜5aと窒化シリコン膜5bとの2層膜をハードマスクとして第1の電極Aのパターニングを行なうようにしたことを特徴とする。
図23乃至図25は前記実施の形態1における図4乃至図6に対応するものである。
この例でもまず、実施の形態1と同様に各機能層を順次積層して積層膜を形成するが、ここでは第1の電極となる多結晶シリコン層3a上にタングステン膜を形成し熱処理を行なうことによりシリサイド化を行い、タングステンシリサイド4aを形成する。あるいはこのシリサイド化は後続の第2の電極Bのシリサイド化と同時に行なうようにしてもよい。また、HTO膜に代えて減圧CVD法により形成した酸化シリコン膜5aと窒化シリコン膜5bとの2層膜を形成している。そしてレジストパターンR1を形成する(図23)。
そしてこのレジストパターンR1をマスクとして窒化シリコン膜5bをパターニングし、レジストパターンR1をアッシングする(図24)。
そして窒化シリコン膜5bをマスクとして酸化シリコン膜膜5aをパターニングする(図25)
このように電極のパターニングに際してハードマスクを2層構造で構成することにより、下地の汚染を招くことなく高精度のパターン形成を実現することができる。
他は実施の形態1と同様に形成するが、第2の電極のパターニングに際しても2層膜を用いるようにしてもよい。このようにハードマスクを2層膜で構成することによりパターン精度の向上のみならず、絶縁膜としての信頼性も向上する。そしてさらには、CMPやレジストエッチバックによる電極の分離を兼ねた平坦化工程においても、除去防止層(エッチングストッパ)として作用するため、さらに歩留りの向上を図ることができる。
なお、シリサイドを構成する金属としてはタングステンに限定されることなくチタン(Ti)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)など適宜変更可能である。さらにシリコン層としても多結晶シリコンに限定されることなくアモルファスシリコン層、マイクロクリスタルシリコン層など適宜変更可能である。
なお、製造方法については前記実施の形態に限定されることなく適宜変更可能である。
以上説明してきたように、本発明によれば、サイドウォール絶縁膜をCVD法で形成したHTO膜で構成しているため、微細で信頼性の高い単層電極構造の電荷転送電極を形成することができ、薄型化が可能で光入射角に対するマージンを減少することができるため、小型カメラなど、微細でかつ高感度の固体撮像装置の形成に有効である。
本発明の実施の形態1の固体撮像素子を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子を示す上面図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態2の固体撮像素子を示す図である。 本発明の実施の形態2の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態2の固体撮像素子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態2の固体撮像素子の製造工程を示す図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 ゲート酸化膜
3a 第1層導電性膜
3b 第2層導電性膜
5 HTO膜
6 HTO膜
7 HTO膜
9 窒化シリコン膜
30 フォトダイオード領域
40 電荷転送部
50 カラーフィルタ
60 マイクロレンズ
70 中間層

Claims (17)

  1. 光電変換部と、前記光電変換部で生起された電荷を転送する電荷転送電極を備えた電荷転送部とを具備した固体撮像素子において、
    前記電荷転送電極が、第1層導電性膜からなる第1の電極と、第2層導電性膜からなる第2の電極とが交互に並ぶように配置され、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間は、前記第1の電極の側壁を覆うように基板温度700℃〜850℃でCVD法によって形成されたサイドウォール絶縁膜からなる電極間絶縁膜で絶縁分離されていることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 請求項1に記載の固体撮像素子であって、
    前記サイドウォール絶縁膜はHTO膜であることを特徴とする固体撮像素子。
  3. 請求項1または2に記載の固体撮像素子であって、
    前記第1層導電性膜および第2層導電性膜が、シリコン系導電性膜であることを特徴とする固体撮像素子。
  4. 請求項1または2に記載の固体撮像素子であって、
    前記第1層導電性膜および第2層導電性膜が、ポリメタルで構成されたことを特徴とする固体撮像素子。
  5. 光電変換部と、前記光電変換部で生起せしめられた電荷を転送する電荷転送電極を備えた電荷転送部とを具備した固体撮像素子を製造する方法であって、
    前記電荷転送電極の製造工程が、
    第1層導電性膜からなる第1の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極の上層に基板温度700℃〜850℃でCVD法により、絶縁膜を成膜する工程と、
    前記絶縁膜を異方性エッチングによりエッチングし、前記第1の電極の側壁にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜の上層に第2層導電性膜を形成し、前記第1の電極間に第2の電極が位置するように前記第2層導電性膜を分離すべく、前記第1の電極上の前記第2層導電性膜を除去して平坦化し、前記第2の電極を形成する工程とを含む固体撮像素子の形成方法。
  6. 請求項5に記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記絶縁膜を成膜する工程は、CVD法によりHTO膜を形成する工程を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  7. 請求項5または6に記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記第1の電極を形成する工程は、第1層導電性膜を形成する工程と、前記第1層導電性膜上に絶縁膜からなるハードマスクを形成する工程と、前記ハードマスクを用いて前記第1層導電性膜を選択的に除去する工程を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  8. 請求項5または6に記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記ハードマスクは酸化シリコン膜からなる単層膜であり、前記第2層導電性膜は、前記ハードマスク上に積層されることを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  9. 請求項5または6に記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記ハードマスクは酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との2層膜であり、前記第2層導電性膜は、前記ハードマスク上に積層されることを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  10. 請求項5乃至9のいずれかに記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記平坦化工程は、レジストエッチバック工程である固体撮像素子の製造方法。
  11. 請求項5乃至9のいずれかに記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記平坦化工程は、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により平坦化する工程である固体撮像素子の製造方法。
  12. 請求項5乃至11のいずれかに記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記平坦化工程で平坦化された基板表面に第2のハードマスクを形成する工程と、
    前記ハードマスクをマスクとして前記第2層導電性膜をパターニングする工程を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  13. 請求項12に記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記第2のハードマスクは、酸化シリコン膜からなる単層膜であることを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  14. 請求項12に記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記第2のハードマスクは、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の2層膜であることを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  15. 請求項14に記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    パターニングされた前記第2層導電性膜の上層にCVD法により酸化シリコン膜を形成する工程と、
    前記2層導電性膜を、窒化シリコン膜をストッパとして前記酸化シリコン膜を異方性エッチングし、パターニングされた前記第2層導電性膜の側壁に第2のサイドウォール絶縁膜を形成する工程とを含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  16. 請求項5乃至15のいずれかに記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記第1の電極のパターンは、周縁部に電気的接続を有しないダミーパターンを含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  17. 請求項5乃至16のいずれかに記載の固体撮像素子の製造方法であって、
    前記第2の電極を形成する工程は、前記第2層導電性膜としてシリコン系導電性膜を形成し、平坦化して、第1の電極によって分離したのち、金属層を形成し、シリサイド化し、シリサイド化されなかった前記金属層を除去する工程を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
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