JP2006099221A - 文書管理システムおよび文書管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 紙文書を手がかりに、その関連電子文書の管理をより効率よく行うことができる文書管理システムおよび文書管理方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 処理手段110と記憶手段120を含んで構成され、管理対象となる紙文書に印刷された識別子から電子文書を特定し、文書関連付テーブルの検索によって関連電子文書を割り出し、文書読込装置に選択可能に表示させるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 処理手段110と記憶手段120を含んで構成され、管理対象となる紙文書に印刷された識別子から電子文書を特定し、文書関連付テーブルの検索によって関連電子文書を割り出し、文書読込装置に選択可能に表示させるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、紙文書を手がかりに電子文書を管理する文書管理システムおよび文書管理方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータなどの情報機器の普及によって、職場や家庭などにおいて、種々の書類を電子文書として作成したり、保存したりする機会が増えている。また、こういった電子文書は、1回の作成で完了せず、必要に応じて何度も修正されることが少なくない。
さらに、特に職場などでは、情報機器においてディレクトリやフォルダなどの保存場所が異なる複数の電子文書を、それぞれ紙文書に印刷してまとめることによって、1つの資料ができあがるということも多い。そこで、従来から、電子文書間の関連付けを行う技術はあった。
たとえば、特許文献1では、複数の文書ファイルから構成される文書ファイル群を複数蓄積し、文書ファイルに修正等の版改訂が行われると、その版ごとに文書ファイル群を管理する技術が開示されている。
特開2001−84246号公報(段落0011〜0013、図3)
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、電子文書間の関連付けや管理は行うことができても、それらの電子文書に対応する紙文書との対応付けは行っていなかった。そのため、たとえば、1つの資料を構成する複数の電子文書を一度紙文書に印刷して、しばらく時間が経った後に、それらの紙文書のうち一部を手がかりに残りの関連電子文書を知りたい場合などには、情報機器において検索などを行わなくてはならず、不便であった。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、紙文書を手がかりに、その関連電子文書の管理をより効率よく行うことができる文書管理システムおよび文書管理方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、管理対象となる紙文書に印刷された識別子から電子文書を特定し、文書関連付テーブルの検索によって関連電子文書を割り出し、文書読込装置に選択可能に表示させるようにした。
本発明によれば、紙文書を手がかりに、その関連電子文書の管理をより効率よく行うことができるようになる。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。まず、図1を用いて構成について説明し、その後、図2以下を用いて動作について説明する。
図1は、実施形態に係る文書管理システムを含む全体構成を示すブロック図である。図1において、サーバ(文書管理システム)100は、複合機200および端末300に、専用回線やLAN(Local Area Network)などの通信網を介して接続されている。
サーバ100は、電子文書の保存、電子文書に対する識別子の付与・読取、電子文書間の関連付けなどを行うものであり、処理手段110および記憶手段120を有している。処理手段110は、次のアプリケーションあるいはモジュールを用いて機能するようになっている。
情報付加アプリケーション111は、二次元バーコード・電子透かしなどの技術を用いて、電子文書に文書IDと文書バージョンの2つの識別子を埋め込む、つまり付加するものである。文書IDは、電子文書を特定するための識別子であり、また、文書バージョンは、電子文書を更新するたびに1加算する、電子文書のバージョン情報である。
なお、二次元バーコードは、バーコードシンボルキャラクタあるいはそれに相当する情報単位を縦横に二次元的に配置し、従来の一次元バーコードに比べて数十倍の情報密度を有するものである。仮名、漢字、図形、バイナリーコードなどもエンコードでき、タイプとしてはバーコードを積み重ねたようなスタック型や、碁盤の上に石を並べたようなマトリックス型などがある。
電子文書を紙文書に印刷するときに、この二次元バーコードが紙文書の一部(たとえば角の部分)に含まれるようにすれば、紙文書に識別子を付加したことになる。
電子文書を紙文書に印刷するときに、この二次元バーコードが紙文書の一部(たとえば角の部分)に含まれるようにすれば、紙文書に識別子を付加したことになる。
また、電子透かしは、画像や音声などのデータに、画質や音質にはほとんど影響を与えることなく、特定の情報を埋め込む技術のことである。たとえば、文字の場合は、紙媒体に印刷したときに、それぞれの文字を構成する複数の微小ドットのうち、いくつかを白黒反転などさせることによって、肉眼では認識しにくいレベルで情報を埋め込むことができ、また、専用の検出ソフトを使えば紙媒体からそれらの情報を読み取ることができる。この電子透かしの技術を使っても、紙文書に識別子を付加することができる。
情報読取アプリケーション112は、受信した画像データから、埋め込まれている情報である識別子、つまりその電子文書の文書IDと文書バージョンを読み取るアプリケーションである。
インデックス情報管理アプリケーション113は、後記するインデックス名テーブルやインデックス情報テーブルを作成したり、それらのテーブルにおいて、特定の電子文書をキーに検索を行ったりするためのアプリケーションである。
複合機連携モジュール114は、文書IDと文書バージョンを埋め込んだ電子文書を複合機200に送信するためのモジュールである。
インデックス情報管理アプリケーション113は、後記するインデックス名テーブルやインデックス情報テーブルを作成したり、それらのテーブルにおいて、特定の電子文書をキーに検索を行ったりするためのアプリケーションである。
複合機連携モジュール114は、文書IDと文書バージョンを埋め込んだ電子文書を複合機200に送信するためのモジュールである。
記憶手段120は、メモリやハードディスクなどの記憶装置であり、電子文書保存部121、文書属性情報テーブル122、インデックス名テーブル123およびインデックス情報テーブル124を有している。
電子文書保存部121は、電子文書を改訂版ごとに保存するものであり、たとえば、ディレクトリやフォルダなどが用いられる。また、電子文書の改訂は、文書の修正などがあったときに行われるものである。
電子文書保存部121は、電子文書を改訂版ごとに保存するものであり、たとえば、ディレクトリやフォルダなどが用いられる。また、電子文書の改訂は、文書の修正などがあったときに行われるものである。
文書属性情報テーブル122には、図2に示すように、電子文書の文書ID、文書バージョンおよび保存先が、関連付けて格納されている。保存先には、ディレクトリやフォルダが示されている。なお、以下、前記した文書ID、文書バージョンおよび保存先を文書属性情報という。
インデックス名テーブル123には、図3に示すように、インデックスIDとインデックス名が、関連付けて格納されている。インデックス名は、電子文書を特定するために用いられるものである。
インデックス情報テーブル124には、図4に示すように、図3に示したインデックスID、インデックス情報バージョン、文書順序、図2に示した文書IDおよび図2に示した文書バージョンが、関連付けて格納されている。以下、前記したインデックスID、インデックス情報バージョン、文書順序、文書IDおよび文書バージョンをインデックス情報という。
インデックス情報テーブル124には、図4に示すように、図3に示したインデックスID、インデックス情報バージョン、文書順序、図2に示した文書IDおよび図2に示した文書バージョンが、関連付けて格納されている。以下、前記したインデックスID、インデックス情報バージョン、文書順序、文書IDおよび文書バージョンをインデックス情報という。
インデックス情報バージョンは、インデックスIDごとに付与されるバージョン情報であり、そのインデックスIDを有するインデックス情報内の電子文書が1つでも更新された場合には、連動して1加算されるものである。
文書順序は、同一のインデックスIDのインデックス情報において、電子文書の順序を特定するものである。これは、たとえば、複合機200で読み込まれた電子文書の順序と同一に作成してもよいし、また、一度作成した後に、端末300などを操作することによって変更してもよい。そして、電子文書を印刷する場合には、この文書順序にしたがって印刷することによって、ひとまとまりの資料を順番通りに印刷することができて、便利である。
図1に戻って、複合機200は、文書印刷装置210、文書読込装置220および文書管理システム連携モジュール230を有している。なお、文書印刷装置210と文書読込装置220は、複合機200に組み込まれているが、それぞれ別個独立の構成であってもよい。
文書印刷装置210は、たとえば、コピー機やプリンタなどである。
文書読込装置220は、表示部221、入力部222、読込部223を有しており、たとえば、スキャナやFAX機などである。
表示部221は、たとえば、ディスプレイなどであり、入力部222は、たとえば、操作ボタンである。読込部223は、紙文書を読み込むものである。
文書読込装置220は、表示部221、入力部222、読込部223を有しており、たとえば、スキャナやFAX機などである。
表示部221は、たとえば、ディスプレイなどであり、入力部222は、たとえば、操作ボタンである。読込部223は、紙文書を読み込むものである。
文書管理システム連携モジュール230は、文書読込装置220の読込部223から読み込まれた紙文書の画像データをサーバ100へ送信する。
端末300は、この電子文書管理システムの利用者が、電子文書の作成、更新、印刷命令などを行う情報機器であり、たとえば、パーソナルコンピュータである。
端末300は、この電子文書管理システムの利用者が、電子文書の作成、更新、印刷命令などを行う情報機器であり、たとえば、パーソナルコンピュータである。
次に、前記したサーバ100を含む全体システムの動作について、説明する。ここでは、識別子を付加した紙文書から関連文書を特定し、印刷する場合を例にして、図1などを適宜参照しながら説明する。
まず、識別子を付加した紙文書の印刷について、図5のサーバ100の処理に沿って説明する。
まず、利用者は、端末300を操作し、印刷対象電子文書についての印刷を要求する。そうすると、端末300は、その電子文書、文書ID、文書バージョンおよび保存先をサーバ100に送信し、S101において、サーバ100は、端末300から、電子文書、文書ID、文書バージョンおよび保存先を受信する。これにより、サーバ100は、電子文書を記憶手段120の電子文書保存部121に保存し、文書ID、文書バージョンおよび保存先を文書属性情報テーブル122に保存する。
S102において、サーバ100の処理手段110は、情報付加アプリケーション111を用いて、S101で受信した文書属性情報のうち、文書IDと文書バージョンを抽出する。
まず、利用者は、端末300を操作し、印刷対象電子文書についての印刷を要求する。そうすると、端末300は、その電子文書、文書ID、文書バージョンおよび保存先をサーバ100に送信し、S101において、サーバ100は、端末300から、電子文書、文書ID、文書バージョンおよび保存先を受信する。これにより、サーバ100は、電子文書を記憶手段120の電子文書保存部121に保存し、文書ID、文書バージョンおよび保存先を文書属性情報テーブル122に保存する。
S102において、サーバ100の処理手段110は、情報付加アプリケーション111を用いて、S101で受信した文書属性情報のうち、文書IDと文書バージョンを抽出する。
S103において、サーバ100の処理手段110は、情報付加アプリケーション111を用いて、S102で抽出した文書IDと文書バージョンを、電子文書に付加する。この付加は、たとえば、二次元バーコードや電子透かしなどの技術を用いる。
S104において、サーバ100の処理手段110は、複合機連携モジュール114を用いて、S103で文書IDと文書バージョンが付加された電子文書を、複合機200に送信する。これにより、複合機200の文書印刷装置210は、受信した電子文書を紙文書に印刷する。このようにして、紙文書に文書IDと文書バージョンが埋め込まれ、次の処理が行われることになる。
S104において、サーバ100の処理手段110は、複合機連携モジュール114を用いて、S103で文書IDと文書バージョンが付加された電子文書を、複合機200に送信する。これにより、複合機200の文書印刷装置210は、受信した電子文書を紙文書に印刷する。このようにして、紙文書に文書IDと文書バージョンが埋め込まれ、次の処理が行われることになる。
次に、紙文書を手がかりに、電子文書に関する関連付けテーブルであるインデックス名テーブルとインデックス情報テーブルを作成する場合の動作を、図6のサーバ100の処理に沿って説明する。
まず、利用者は、前記したS101からS104までの処理により文書IDと文書バージョンの情報が埋め込まれた紙文書を、複合機200の文書読込装置220の読込部223に、スキャニングにて読み込ませる。そうすると、複合機200は、文書管理システム連携モジュール230を用いて、読込部223のスキャニングによって得られた紙文書の画像データを、スキャニングした順序(ここでは図4に示した文書ID「f001」、「f002」、「f003」の順)によりサーバ100に送信し、S201において、サーバ100は、それらの画像データを複合機200でスキャニングされた順に受信する。この受信順が、図4に示したインデックス情報テーブル124上で、それらの文書の文書順序として保存される。
S202において、サーバ100の処理手段110は、情報読取アプリケーション112を用いて、S201で受信した画像データから、その画像データに埋め込まれている文書IDと文書バージョンを読み取る。
S203において、サーバ100の処理手段110は、読み取った文書IDと文書バージョンとに関連付けられている保存先を、図2の文書属性情報テーブル122から読み出して取得し、S204において、サーバ100の処理手段110は、その保存先から対象の電子文書を特定する。
S205において、サーバ100の処理手段110は、S202で読み取った文書IDおよび文書バージョンと文書順序を、複合機200に送信する。その後、複合機200の表示部221では、図7に示すインデックス名設定画面を表示し、利用者は入力部222によってインデックス名(ここでは「A2提案書」)を入力する。
S206において、サーバ100は、複合機200から送られてきたインデックス名を受信する。
S203において、サーバ100の処理手段110は、読み取った文書IDと文書バージョンとに関連付けられている保存先を、図2の文書属性情報テーブル122から読み出して取得し、S204において、サーバ100の処理手段110は、その保存先から対象の電子文書を特定する。
S205において、サーバ100の処理手段110は、S202で読み取った文書IDおよび文書バージョンと文書順序を、複合機200に送信する。その後、複合機200の表示部221では、図7に示すインデックス名設定画面を表示し、利用者は入力部222によってインデックス名(ここでは「A2提案書」)を入力する。
S206において、サーバ100は、複合機200から送られてきたインデックス名を受信する。
S207において、サーバ100の処理手段110は、インデックス情報管理アプリケーション113を用いて、文書順序、文書ID、文書バージョンおよびインデックス名を用いて、図3のインデックス名テーブル123と図4のインデックス情報テーブル124を作成し、保存する。
具体的には、図3のインデックス名テーブル123は、最下段において、新規インデックスIDの「I004」が設けられ、インデックス名として「A2提案書」が記入される。
また、図4のインデックス情報テーブル124は、下段に、新規インデックスIDの「I004」が3段分設けられ、文書順序、文書IDおよび文書バージョンにはそれぞれ該当する情報が入り、また、インデックスIDの「I004」は新規作成であるので、インデックス情報バージョンには「1」が記入される。
具体的には、図3のインデックス名テーブル123は、最下段において、新規インデックスIDの「I004」が設けられ、インデックス名として「A2提案書」が記入される。
また、図4のインデックス情報テーブル124は、下段に、新規インデックスIDの「I004」が3段分設けられ、文書順序、文書IDおよび文書バージョンにはそれぞれ該当する情報が入り、また、インデックスIDの「I004」は新規作成であるので、インデックス情報バージョンには「1」が記入される。
次に、端末300で電子文書を編集、つまり、バージョンアップした場合の、インデックス情報のインデックス情報バージョンの管理について、図8(a)のサーバ100の処理に沿って説明する。なお、ここでは、文書IDが「f002」の電子文書がバージョンアップ(更新)された場合について説明する。
まず、利用者は端末300によって電子文書の更新を行い、端末300は更新された電子文書と文書属性情報である文書ID、文書バージョンおよび保存先をサーバ100に送信する。
S301において、サーバ100は、端末300から、更新された電子文書、文書ID、文書バージョンおよび保存先を受信する。
S301において、サーバ100は、端末300から、更新された電子文書、文書ID、文書バージョンおよび保存先を受信する。
S302において、サーバ100の処理手段110は、更新された電子文書を電子文書保存部121に保存し、また、文書ID、文書バージョンと保存先を図8(b)の文書属性情報テーブル122に保存する。ここでは、最下段に、文書IDが「f002」の電子文書に関する情報が記入されている。
S303において、サーバ100の処理手段110は、インデックス情報管理アプリケーション113を用いて、図8(c)のインデックス情報テーブル124において、更新された電子文書を含むインデックス情報があるかを確認する。
S303でインデックス情報があった場合、S304において、サーバ100の処理手段110は、インデックス情報管理アプリケーション113を用いて、新しいバージョンのインデックス情報を作成、保存する。ここでは、具体的には、文書IDが「f002」の電子文書を更新しているので、「f002」の文書IDを有するインデックス情報のインデックスID「I004」と同一のインデックスIDのインデックス情報に関して、すべて、インデックス情報バージョンを「1」から「2」に書き換えたものを、インデックス情報テーブル124の下段に追加する(この場合3段分)。そして、その3段のインデックス情報のうち、文書IDが「f002」の電子文書のインデックス情報についてのみ、文書バージョンを「1」から「2」に書き換えておく。
S303でインデックス情報がなかった場合、サーバ100は処理を終了する。
S303でインデックス情報がなかった場合、サーバ100は処理を終了する。
続いて、端末300で電子文書を破棄した場合の、インデックス情報のインデックス情報バージョンの管理について、図9(a)のサーバ100の処理に沿って説明する。なお、ここでは、文書IDが「f001」の電子文書を破棄した場合について説明する。
まず、利用者は端末300によって電子文書の破棄を行い、端末300は破棄された電子文書の文書ID、文書バージョンおよび保存先をサーバ100に送信する。
S311において、サーバ100は、端末300から、破棄された電子文書の文書ID、文書バージョンおよび保存先を受信する。
S311において、サーバ100は、端末300から、破棄された電子文書の文書ID、文書バージョンおよび保存先を受信する。
S312において、サーバ100の処理手段110は、当該電子文書を電子文書保存部121から削除し、また、文書ID、文書バージョンおよび保存先を、図8(b)の文書属性情報テーブル122から削除する。その結果、図9(b)の文書属性情報テーブル122のように、文書IDが「f001」の電子文書の文書属性情報が削除されている。
S313において、サーバ100の処理手段110は、インデックス情報管理アプリケーション113を用いて、図8(c)のインデックス情報テーブル124において、当該電子文書を含むインデックス情報があるかを確認する。ここでは、文書IDが「f001」のインデックス情報は、2段分(インデックスIDが「I001」と「I004」)ある。
S313において、サーバ100の処理手段110は、インデックス情報管理アプリケーション113を用いて、図8(c)のインデックス情報テーブル124において、当該電子文書を含むインデックス情報があるかを確認する。ここでは、文書IDが「f001」のインデックス情報は、2段分(インデックスIDが「I001」と「I004」)ある。
S313でインデックス情報があった場合、S314において、サーバ100の処理手段110は、インデックス情報管理アプリケーション113を用いて、該当するインデックス情報のインデックス情報バージョンをすべて0に書き換える。具体的には、文書IDが「f001」の電子文書を破棄したので、「f001」の文書IDを有するインデックス情報のインデックスID(「I001」と「I004」)と同一のインデックスIDのインデックス情報に関して、すべて、インデックス情報バージョンを「0」に書き換える。
この場合、たとえば、文書IDが「f001」、文書バージョンが「1」の電子文書を破棄するとき、もし、文書IDが「f001」、文書バージョンが2以上の電子文書があったとすると、それら同一文書IDで文書バージョンが異なる電子文書に関してまで、該当するインデックス情報バージョンを「0」に書き換えるかどうかは、インデックス情報管理アプリケーション113などによって適宜設定することができる。
S313でインデックス情報がなかった場合、サーバ100は処理を終了する。
S313でインデックス情報がなかった場合、サーバ100は処理を終了する。
次に、紙文書を手がかりにして関連電子文書の印刷などを行う場合の動作を、図1を適宜参照ながら、図10(a)のサーバ100の処理に沿って説明する。なお、ここでは、文書IDが「f001」、文書バージョンが「1」の紙文書を手がかりにした場合について説明する。
まず、利用者は、紙文書を、複合機200の文書読込装置220の読込部223でスキャニングにより読み込ませる。そうすると、複合機200は、スキャニングによって得た画像データを、文書管理システム連携モジュール230を用いて、サーバ100に送信する。
S401において、サーバ100は、画像データを複合機200から受信する。
S402において、サーバ100の処理手段110は、情報読取アプリケーション112を用いて、画像データから文書IDと文書バージョンを読み取る。
S402において、サーバ100の処理手段110は、情報読取アプリケーション112を用いて、画像データから文書IDと文書バージョンを読み取る。
S403において、サーバ100の処理手段110は、インデックス情報管理アプリケーション113を用いて、図8(c)のインデックス情報テーブル124において、その文書IDと文書バージョンの両方を含むインデックス情報を検索する。ここでは、文書IDが「f001」、文書バージョンが「1」であるインデックス情報は、インデックスIDが「I001」と「I004」のものであり、さらに、インデックスIDが「I004」のものはインデックス情報バージョンが「1」のものと「2」のものの2通りがある。
S404において、サーバ100の処理手段110は、S403で検索されたインデックス情報と、図8(c)のインデックス名テーブル123を参照することで得られるそのインデックス情報に対応するインデックス名を、複合機200に送信する。この場合、インデックス名は、「A1提案書」と「A2提案書」の2つである。
次に、複合機200は、文書読込装置220の表示部221に、受信したインデックス情報とインデックス名を、印刷する電子文書の候補として表示する。その表示画面の例は、図11に示す通りであり、まず、(1)でインデックス名を選択することができる。そして、この例の場合、A1提案書に対応するインデックスID「I001」のインデックス情報バージョンは「1」しかないが、A2提案書に対応するインデックスID「I004」のインデックス情報バージョンは「1」と「2」の2通りがあるので、その場合は(2)によって、いずれかのインデックス情報バージョンを選択することができる。そして、(2)で選択したインデックス情報バージョンの種類によって、それに対応する電子文書が(3)に表示され、利用者は印刷したい電子文書にマークをする。
続いて、複合機200は、図11の選択画面で利用者が選択した情報(以下「選択情報」と記載)を、文書管理システム連携モジュール230を用いて、サーバ100に送信する。なお、選択情報とは、印刷する電子文書を特定できるものであればよく、たとえば、印刷する電子文書に対応する文書IDと文書バージョンであってもよいし、また、インデックスIDとインデックス情報バージョンであってもよい。
S405において、サーバ100は、選択情報を、複合機200から受信する。
そして、サーバ100の処理手段110は、受信した選択情報に基づいて、必要に応じて図8(c)のインデックス情報テーブル124を参照することで、印刷する電子文書の文書IDと文書バージョンを取得し、S406において、図10(b)の文書属性情報テーブル122を参照して各電子文書の保存先を取得することで、電子文書を特定する。
そして、サーバ100の処理手段110は、受信した選択情報に基づいて、必要に応じて図8(c)のインデックス情報テーブル124を参照することで、印刷する電子文書の文書IDと文書バージョンを取得し、S406において、図10(b)の文書属性情報テーブル122を参照して各電子文書の保存先を取得することで、電子文書を特定する。
S407において、サーバ100の処理手段110は、複合機連携モジュール114を用いて、特定された電子文書を複合機200に送信する。また、このとき、図8(c)のインデックス情報テーブル124の文書順序の順番で、電子文書を送信するようにしてもよい。これにより、複合機200の文書印刷装置210は、受信した電子文書を印刷する。
以上の動作を行うことで、利用者は、紙文書を文書読込装置220に読み込ませることで、その紙文書に対応する電子文書に新しいバージョンがあることや、その紙文書に関連する電子文書について、すぐに知ることができる。また、希望する電子文書を容易に選択、印刷することができ、その印刷順序も本来のひとまとまりの資料の順序とすることができる。
また、利用者が紙文書を文書読込装置220の読込部223に読み込ませた場合、その紙文書に対応する電子文書が破棄されているとき、つまり、図10のS403による検索を行って、図9(c)のインデックス情報テーブル124にあるようにインデックス情報バージョンが0であったときには、文書読込装置220の表示部221に「その文書は破棄されています」などの表示をするようにしておけば、利用者はその破棄の事実をすぐに知ることができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。たとえば、電子文書に識別子を付加するための技術は、二次元バーコードや電子透かしでなくても、一次元バーコードなど別の技術であってもよい。また、紙文書を手がかりにして関連電子文書の印刷を行う場合だけでなく、紙文書を手がかりにして関連電子文書を他の情報機器などへ送信する場合、さらに、電子文書の関連状態を知りたいだけの場合などにも適用できる。その他、具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
100 サーバ
110 処理手段
111 情報付加アプリケーション
112 情報読取アプリケーション
113 インデックス情報管理アプリケーション
114 複合機連携モジュール
120 記憶手段
121 電子文書保存部
122 文書属性情報テーブル
123 インデックス名テーブル
124 インデックス情報テーブル
200 複合機
210 文書印刷装置
220 文書読込装置
221 表示部
222 入力部
223 読込部
230 文書管理システム連携モジュール
300 端末
110 処理手段
111 情報付加アプリケーション
112 情報読取アプリケーション
113 インデックス情報管理アプリケーション
114 複合機連携モジュール
120 記憶手段
121 電子文書保存部
122 文書属性情報テーブル
123 インデックス名テーブル
124 インデックス情報テーブル
200 複合機
210 文書印刷装置
220 文書読込装置
221 表示部
222 入力部
223 読込部
230 文書管理システム連携モジュール
300 端末
Claims (10)
- 記憶手段と処理手段とを含む文書管理システムであって、
前記記憶手段は、外部端末から受信した電子文書を保存する電子文書保存部と、前記電子文書保存部における前記電子文書の保存先と前記電子文書特定用の識別子とを関連付ける文書属性情報テーブルと、複数の前記電子文書を前記識別子によって関連付けてグループ化する文書関連付テーブルとを有し、
前記処理手段は、管理対象となる紙文書に印刷された前記識別子を含む当該紙文書を読み込んだ文書読込装置から受信した当該紙文書の画像データに含まれる前記識別子を読み取り、当該識別子から特定される前記電子文書の属するグループを前記文書関連付テーブルの検索によって特定し、特定した当該グループに属する前記電子文書の前記識別子を前記文書読込装置に送信して選択可能に表示させることを特徴とする文書管理システム。 - 前記処理手段は、前記文書読込装置から前記画像データを受信した場合に、前記文書関連付テーブルの内容を更新し、前記画像データの受信順序を前記グループ内の文書順序として前記文書関連付テーブルに記憶させ、前記文書読込装置から受信した前記電子文書の選択情報に基づいて印刷をするときに文書印刷装置に前記電子文書を前記文書順序にしたがって送信することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
- 前記識別子には、前記電子文書を特定する文書IDと、前記電子文書が前記端末で編集されるたびに更新される文書バージョンが含まれており、
前記処理手段は、前記外部端末から特定の前記電子文書について前記文書IDおよび前記文書バージョンとを受信したときに、受信した前記文書IDおよび前記文書バージョンを前記文書属性情報テーブルに登録することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文書管理システム。 - 前記処理手段は、前記電子文書の前記グループごとに同一に与えるグループバージョンを前記文書関連付テーブルに記憶させ、前記グループ内のいずれかの前記電子文書の前記文書バージョンが更新されたときに前記グループバージョンを更新することを特徴とする請求項3に記載の文書管理システム。
- 前記処理手段は、前記外部端末からの要求により前記電子文書保存手段から前記電子文書を削除する場合に、前記文書関連付テーブルにおいて削除する前記電子文書が属する前記グループの前記グループバージョンを特定内容に書き換え、前記文書読込装置から受信した前記画像データに対応する前記電子文書が前記特定内容に書き換えられた前記グループに属するいずれかの前記電子文書であったときに前記文書読込装置に対して削除済みの旨の表示を行うことを要求することを特徴とする請求項4に記載の文書管理システム。
- 記憶手段と処理手段とを含む文書管理システムにおける文書管理方法であって、
前記記憶手段は、外部端末から受信した電子文書を保存する電子文書保存部と、前記電子文書保存部における前記電子文書の保存先と前記電子文書特定用の識別子とを関連付ける文書属性情報テーブルと、複数の前記電子文書を前記識別子によって関連付けてグループ化する文書関連付テーブルとを有し、
前記処理手段が、管理対象となる紙文書に印刷された前記識別子を含む当該紙文書を読み込んだ文書読込装置から受信した当該紙文書の画像データに含まれる前記識別子を読み取るステップと、当該識別子から特定される前記電子文書の属するグループを前記文書関連付テーブルの検索によって特定するステップと、特定した当該グループに属する前記電子文書の前記識別子を前記文書読込装置に送信して選択可能に表示させるステップとを実行することを特徴とする文書管理方法。 - 前記処理手段が、前記文書読込装置から前記画像データを受信した場合に、前記文書関連付テーブルの内容を更新するステップと、前記画像データの受信順序を前記グループ内の文書順序として前記文書関連付テーブルに記憶させるステップと、前記文書読込装置から受信した前記電子文書の選択情報に基づいて印刷をするときに文書印刷装置に前記電子文書を前記文書順序にしたがって送信するステップとを実行することを特徴とする請求項6に記載の文書管理方法。
- 前記識別子には、前記電子文書を特定する文書IDと、前記電子文書が前記端末で編集されるたびに更新される文書バージョンが含まれており、
前記処理手段が、前記外部端末から特定の前記電子文書について前記文書IDおよび前記文書バージョンとを受信したときに、受信した前記文書IDおよび前記文書バージョンを前記文書属性情報テーブルに登録するステップを実行することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の文書管理方法。 - 前記処理手段が、前記電子文書の前記グループごとに同一に与えるグループバージョンを前記文書関連付テーブルに記憶させるステップと、前記グループ内のいずれかの前記電子文書の前記文書バージョンが更新されたときに前記グループバージョンを更新するステップとを実行することを特徴とする請求項8に記載の文書管理方法。
- 前記処理手段が、前記外部端末からの要求により前記電子文書保存手段から前記電子文書を削除する場合に、前記文書関連付テーブルにおいて削除する前記電子文書が属する前記グループの前記グループバージョンを特定内容に書き換えるステップと、前記文書読込装置から受信した前記画像データに対応する前記電子文書が前記特定内容に書き換えられた前記グループに属するいずれかの前記電子文書であったときに前記文書読込装置に対して削除済みの旨の表示を行うことを要求するステップとを実行することを特徴とする請求項9に記載の文書管理方法。
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---|---|---|---|
JP2004281890A JP2006099221A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 文書管理システムおよび文書管理方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008040785A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 文書処理装置、文書処理方法及び文書処理プログラム |
JP2010020613A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Ricoh Co Ltd | 文書管理システム |
JP2013235449A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Kddi Corp | 情報管理装置、情報管理方法、及びプログラム |
JP2017091559A (ja) * | 2016-12-12 | 2017-05-25 | 株式会社リコー | 装置及び方法 |
KR101870245B1 (ko) * | 2016-08-30 | 2018-06-25 | 주식회사 악어스캔 | 오프라인 문서 추적 방법 및 문서 추적 시스템 |
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2004
- 2004-09-28 JP JP2004281890A patent/JP2006099221A/ja active Pending
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