JP2006098682A - 液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学補償フィルムの最適な利用により、反射及び反射透過モードでの視野角を向上させる。
【解決手段】 ネマチック液晶層を挟持する一対の基板と、位相差板と、第1の偏光板とからなる液晶表示装置であって、液晶層は、0°〜70°の範囲内でツイストしてなり、前記位相差板は、前記一対の基板の法線方向をz軸として定める空間座標系(x、y、z)におけるxy平面において、2次元屈折率異方性を有する第1の位相差板と、前記第1の位相差板の下に配置され、xy平面において、2次元屈折率異方性を有する第2の位相差板と、前記第2の位相差板の下に配置され、前記空間座標系における各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)として、nx≒ny>nzである第3の上側位相差板とを有し、層構造全体でみたときの屈折率を3次元的に均等に近くする事で、視野角依存性を改善することが可能となる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、反射型液晶表示装置及び透過モード及び反射モードでの表示が可能な半透過反射型液晶表示装置並びに、それを用いた電子機器に関する。
アクティブ駆動のツイステッドネマチック型の液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力という特徴を有していることから、携帯電話機、カーナビゲーションシステム、ノートパソコンなどの表示装置として広く用いられている。
しかしながら、従来のツイステッドネマチック型の液晶表示装置においては、液晶分子のもつ屈折率異方性のため、斜めから見たとき、表示色が変化する、あるいは表示コントラストが低下するという視野角の問題を有しており、その改良のための様々な試みがなされている。その代表的な方法として、液晶表示装置の構造は一切変えず、従来のツイステッドネマチック型の液晶表示装置のまま、光学補償フィルムを組み込むことで視野角の改良をする方法がある。(例えば特許文献1参照)この方法は、液晶表示装置の製造設備の改良や増設が不要であるためコスト的に優れている。
特開平10−206637号
本発明は光学補償フィルムを組み込むことにより、反射モード及び反射/透過モードで視野角を向上させることができる液晶表示装置及びそれを用いた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、液晶表示装置は、液晶層を挟持する一対の基板を有する液晶表示装置であって、前記液晶層は、0°〜70°の範囲内でツイストしてなり、前記一対の基板の一方に、第1の位相差板、第2の位相差板、及び第3の位相差板、が観察側から順に配置されてなり、前記第1の位相差板は、前記一対の基板の平面をxy平面とし、前記一対の基板の法線方向をz方向として定める空間座標系(x、y、z)におけるxy平面において、2次元屈折率異方性を有し、前記第2の位相差板は、前記空間座標系xy平面において、2次元屈折率異方性を有し、前記第3の位相差板は、前記空間座標系における各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)とすると、nx≒ny >nzであることを特徴とする。
前記第3の位相差板により、液晶セル中の液晶分子の長軸方向が前記空間座標系におけるz軸と平行に配置されている場合に層構造全体でみたときの屈折率を3次元的に均等に近くする事が出来、視野角依存性を改善することが可能となる。これにより、液晶表示装置を広視野角化出来る。
上記液晶表示装置の好適な例では、前記第3の位相差板は、nx=ny >nzであることを特徴とする。
上記液晶表示装置の好適な例では、前記第3の位相差板は、位相差板の厚みをdとしてRth=〔(nx+ny)/2−nz〕×dで定義されるRthにおいて、0nm<Rth<100nmである。
本発明の2つ目の観点では、液晶表示装置は、前記第2の位相差板と前記第3の位相差板との間に第4の位相差板を備え、前記第4の位相差板は、前記空間座標系における各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)とすると、nz>nx≒nyであることを特徴とする。
第4の位相差板を用いることにより、液晶層中の液晶分子の長軸方向が前記空間座標系におけるz軸と平行に配置されている場合に加え、垂直に配置された場合でも層構造全体でみたときの屈折率を3次元的に均等に近くする事が出来、視野角依存性を改善することが可能となる。これにより、液晶表示装置を広視野角化出来る。
上記液晶表示装置の好適な例では、前記第4の位相差板は、nz>nx=nyであることを特徴とする。
上記液晶表示装置の好適な例では、前記第三の位相差板は、位相差板の厚みをdとしてRth=〔(nx+ny)/2−nz〕×dで定義されるRthにおいて、−100nm<Rth<0nmであり、前記第4の上側位相差板は、前記Rthにおいて、0nm<Rth<100nmであることを特徴とする。
本発明の3つ目の観点では、液晶層を挟持する一対の基板を有する液晶表示装置であって、前記液晶層は、0°〜70°の範囲でツイストしてなり、前記一対の基板の一方に、第1の位相差板、第2の位相差板、が観察側から順に配置されてなり、前記第1の位相差板は、前記一対の基板の平面をxy平面とし、前記一対の基板の法線方向をz方向として定める空間座標系(x、y、z)におけるxy平面において、各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)としてnx>ny且つ、nz>nyであり、前記第2の位相差板は、前記屈折率においてnx>ny>nzであることを特徴とする。
前記第1の位相差板と、前記第2の位相差板で、光の偏光と、視野角の補償を同時に行なうことを特徴とする。
上記液晶表示装置の好適な例では、前記第1の位相差板は、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で定義されるNzにおいて、1>Nz≧−1であり、前記第2位相差板は、Nzにおいて、1≦Nz≦2であることを特徴とする。
上記液晶表示装置の好適な例では、前記一対の基板の他方に、第5の位相差板と第6の位相差板が観察側から順に配置されてなり、前記第5の位相差板は、その厚みをdとしてRth=〔(nx+ny)/2−nz〕×dで定義されるRthにおいて、60nm<Rth<180nmであり、前記第6の位相差板は、前記Rthにおいて、220nm<Rth<290nmであることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置は、携帯電話機、ノートパソコン、携帯用テレビ、携帯用情報端末など、表示部を備える電子機器に好適に適用することが出来る。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について説明する。
[液晶装置の全体構成]
図1は、本発明が適用される液晶表示装置の電気的構成を示すブロック図である。図2、図3はそれぞれ、図1に示す液晶表示装置の構成を示す分解斜視図、及びその一部を拡大した拡大断面図である。図4は、液晶表示装置において、TFDを含む数画素分のレイアウトを示す平面図である。
本発明を適用した液晶表示装置は、ネマチック液晶を用いたアクティブマトリクス型の半透過反射型液晶表示装置であり、図1に示すように、複数本の走査線31が行(X)方向に形成され、複数本のデータ線21が列(Y)方向に形成されている。また、走査線31とデータ線21との各交差部分には画素11が形成されている。各画素11ではネマチック液晶から成る液晶層12と、2端子型アクティブ素子であるTFD素子40とが直列接続している。ここに示す例では、液晶層12が走査線31の側に接続され、TFD素子40がデータ線21の側に接続されている。各走査線31は、走査線駆動回路350によって駆動され、各データ線21はデータ線駆動回路250によって駆動される。
図2に示すように液晶表示装置1では一対の透光性基板を所定の間隔を持って貼り合わせてなる駆動用液晶セル10が用いられているとともに第1の偏光板2、複数の上側位相差板3、駆動用液晶セル10、複数の下側位相差板5、第2の偏光板7、及びバックライト装置9が上方(観察側)から下方へこの順に重ねて配置されている。
駆動用液晶セル10において、一方の透光性基板はアクティブ素子が形成される素子側基板20であり、他方の透光性基板は素子側基板20に対向する対向基板30である。素子側基板20と対向基板30とは、一定の間隔を保って接合されており、この間隔に液晶層が封入され、保持されている。
図3、図4に示すように、素子側基板20の内側表面には複数本のデータ線21と、それらのデータ線21に接続される複数のTFD素子40と、それらのTFD素子40と1対1に接続される画素電極23とが形成されている。この画素電極23は、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明性金属膜から形成されている。各データ線21は直線状に延びており、TFDあ素子40及び画素電極23はドットマトリクス状に配列されている。画素電極23の表面には、後述する条件で、一軸配向処理としてのラビング処理が施された配向膜24が形成されている。
一方、対向基板30の内側表面には、反射表示領域13における液晶層12の厚さと、透過表示領域14における液晶層12の厚さを調整する層厚調整膜32とアルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金などの単層膜又は複層膜からなる部分反射層33と、カラ−フィルタ34と、オーバーコート層35とITOなどの透明性金属膜からなる帯状の対向電極36と、配向膜37とが形成されている。
これらの各層のうち、層厚調整膜32及び部分反射膜33は画素11の反射表示領域13に選択的に形成されており、透過表示領域14には形成されていない。
対向電極36の表面には、後述する条件で一軸配向処理としてのラビング処理が施された配向膜37が形成されている。
[第1実施例]
本発明の第1実施例について説明する。図5は、本発明を適用した液晶表示装置に用いた各光学部材の軸方向などを示す説明図である。本実施例の駆動用液晶セル10を用いて液晶表示装置1を構成するには、図5に示すように、第1の偏光板2、上側位相差板3に含まれる第1の位相差板3a、第2の位相差板3b、第3の位相差板3c、駆動用液晶セル10、下側位相差板5に含まれる第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、第2の偏光板7及びバックライト装置9が上方(観察側)から下方へこの順に重ねて配置される。さらに言えば、一対の基板に液晶を挟持する駆動用液晶セル10の一方に、第1偏光板2、第1の位相差板3a、第2の位相差板3b、第3の位相差板3c、が上方(観察側)から順に配置され、駆動用液晶セル10の他方に、第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、第2の偏光板7、バックライト装置9、が上方(観察側)から順に配置されている。液晶表示装置1の構造については図1乃至4を用いて説明したとおりである。
第1の位相差板3a、第2の位相差板3b、及び第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、には、位相差板において遅相軸の屈折率をne、進相軸の屈折率をnoとしたときのΔn=(ne−no)において、波長450nmのときのΔn(450nm)と波長590nmのときのΔn(590nm)が1≦〔Δn(450nm)−Δn(590nm)〕≦1.05であるという特徴を有する波長低分散フィルムが用いられる。また、第3の位相差板3cには、前記一対の基板の法線方向をz軸として定める空間座標系(x、y、z)において、各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)として、nx=ny>nz若しくはnx≒ny>nzであるフィルムを用いる。
図5に示す各部材の軸角度及びそれにより得られる位相差値を図8(a)に示す。図8に示すように、ネマチック液晶からなる液晶層12については、素子基板20及び対向基板30の各々に対して、破線で示す時計の3時方向(基準方向)に対して所定の角度をなす方向にラビング処理を行なうことにより、ツイスト角ΩLCを0°〜70°に設定する。具体的には、液晶セル10の素子基板(上側基板)20のラビング方向を基準方向に対して反時計回りに角度φLCuとし、対向基板(下側基板)30のラビング方向を基準方向に対して反時計回りに角度φLCdとする。図8(a)に示すように、角度φLCuは80度〜130度の範囲が好適であり、特に90度程度が好ましい。また、角度φLCdは230度〜300度の範囲が好適であり、特に270度程度が望ましい。
なお、以下の説明では、角度はすべて破線で示す基準方向から反時計回りに示すものとする。
第1の偏光板2は上方(観察側)から見たときに吸収軸201が基準方向に対して角度φpuをなすものを使用する。角度φpuは−80度〜80度の範囲が好適であり特に16度程度が望ましい。
第1の位相差板3aとしては上方(観察側)から見たときに遅相軸301aが基準方向に対して角度φF1を有する低分散フィルムを用いる。角度φF1は−60度〜60度の範囲が好適であり、特に32度程度が好ましい。また、第1の位相差板3aによる位相差値RF3aは220nm〜290nmの範囲が好適であり、特に260nm程度が好ましい。
第2の位相差板3bとしては、上方(観察側)からみたとき遅相軸301bが基準方向に対して角度φF2を有する低分散フィルムを用いる。角度φF2は45度〜135度の範囲が好適であり、特に94度程度が好ましい。また、第2の位相差板3bによる位相差値RF3bは60nm〜180nmの範囲が好適であり、特に90nm程度が好ましい。
第3の位相差板3cとしては、上方(観察側)からみたときの位相差はほぼ0であり、前記一対の基板の法線方向をz軸として定める空間座標系(x、y、z)において、各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)として、nx=ny>nz若しくはnx≒ny>nzであるフィルムを用いる。位相差板の厚みをdとしてRth=〔(nx+ny)/2−nz〕×dで定義されるRthは、0nm<Rth<100nmの範囲が好適であり、特に90nm程度が好ましい。
第5の位相差板5aとしては、上方(観察側)からみたとき遅相軸501aが基準方向に対して角度φF3を有する低分散フィルムを用いる。角度φF3は60度〜120度の範囲が好適であり、特に93度程度が好ましい。また、第5の位相差板5aによる位相差値RF5aは60nm〜180nmの範囲が好適であり、特に93nm程度が好ましい。
第6の位相差板5bとしては、上方(観察側)からみたとき遅相軸501bが基準方向に対して角度φF4を有する低分散フィルムを用いる。角度φF4は120度〜240度の範囲が好適であり、特に159度程度が好ましい。また、第5の位相差板5aによる位相差値RF5bは220nm〜290nmの範囲が好適であり、特に265nm程度が好ましい。
第2の偏光板7は上方(観察側)から見たときに吸収軸701が基準方向に対して角度φpdをなすものを使用する。角度φpdは45度〜135度の範囲が好適であり特に92度程度が望ましい。
このように構成した液晶表示装置1について、液晶セル中の液晶分子の長軸方向が前記z軸と平行に配置されている場合、図9に示すように、見かけの屈折率楕円体を球に近づけることが出来、視野角特性を向上できた。
[第2実施例]
本発明の第2実施例について説明する。図6は、本発明を適用した液晶表示装置に用いた各光学部材の軸方向などを示す説明図である。本実施例の駆動用液晶セル10を用いて液晶表示装置1を構成するには、図6に示すように、第1の偏光板2、上側位相差板3に含まれる第1の位相差板3a、第2の位相差板3b、第4の位相差板3d、第3の位相差板3c、駆動用液晶セル10、下側位相差板5に含まれる第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、第2の偏光板7及びバックライト装置9(図示せず)が上方(観察側)から下方へこの順に重ねて配置される。さらに言えば、駆動用液晶セル10の一方に、第1偏光板2、第1の位相差板3a、第2の位相差板3b、第4の位相差板3d、第3の位相差板3c、が上方(観察側)から順に配置され、駆動用液晶セル10の他方に、第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、第2の偏光板7、バックライト装置9、が上方(観察側)から順に配置されている。第1実施例の構成と比較すると、第1実施例における第2の位相差板3bと第3の位相差板3cの間に第4の位相差板3dを介している。それ以外の構成は第1実施例と同様である。即ち、第1の偏光板2、第1の位相差板3a、第2の位相差板3b、第3の位相差板3c、駆動用液晶セル10、第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、第2の偏光板7はいずれも第1実施例と同様であるので個々の説明は省略する。図6に示す各部材の軸角度及びそれにより得られる位相差値を図8(b)に示す。
第2実施例では、第4の位相差板3dとしては、上方(観察側)からみたときの位相差はほぼ0であり、前記一対の基板の法線方向をz軸として定める空間座標系(x、y、z)において、各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)として、nx=ny>nz若しくはnx≒ny>nzであるフィルムを用いる。位相差板の厚みをdとしてRth=〔(nx+ny)/2−nz〕×dで定義されるRthは、−100nm<Rth<0nmの範囲が好適であり、特に−90nm程度が好ましい。
このように構成した液晶表示装置1について、液晶セル中の液晶分子の長軸方向が前記z軸と平行に配置されている場合の見かけの屈折率楕円体を球に近づけることに加え、図10に示すように液晶セル中の液晶分子の長軸方向が前記z軸と垂直に配置されている場合の見かけの屈折率楕円体も球に近づけることが出来、さらの視野角特性を向上できた。
[第3実施例]
本発明の第3実施例について説明する。図7は、本発明を適用した液晶表示装置に用いた各光学部材の軸方向などを示す説明図である。本実施例の駆動用液晶セル10を用いて液晶表示装置1を構成するには、図7に示すように、第1の偏光板2、上側位相差板3に含まれる第1の位相差板3e、第2の位相差板3f、駆動用液晶セル10、下側位相差板5に含まれる第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、第2の偏光板7及びバックライト装置9(図示せず)が上方(観察側)から下方へこの順に重ねて配置される。さらに言えば、駆動用液晶セル10の一方に、第1偏光板2、第1の位相差板3e、第2の位相差板3f、が上方(観察側)から順に配置され、駆動用液晶セル10の他方に、第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、第2の偏光板7、バックライト装置9、が上方(観察側)から順に配置されている。第1実施例の構成と比較すると、第1実施例における第1の位相差板3a、第2の位相差板3b、第3の位相差板3cの代替として、第1の位相差板3e、第2の位相差板3fが用いられている。それ以外の構成は第1実施例と同様である。即ち、第1の偏光板2、駆動用液晶セル10、第5の位相差板5a、第6の位相差板5b、第2の偏光板7はいずれも第1実施例と同様であるので個々の説明は省略する。図7に示す各部材の軸角度及びそれにより得られる位相差値を図8(c)に示す。
第3実施例では、第1の位相差板3eとしては、2軸の位相差板であり、上方(観察側)からみたとき遅相軸301eが基準方向に対して角度φF5を有し、前記一対の基板の法線方向をz軸として定める空間座標系(x、y、z)において、各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)として、nz>ny、nx>nyであるフィルムを用いる。角度φF5は−60度〜60度の範囲が好適であり、特に32度程度が好ましい。また、第1の位相差板3eによる位相差値RF3eは220nm〜290nmの範囲が好適であり、特に260nm程度が好ましい。また、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で定義されるNzにおいて、1≧Nz≧−1が好適であり、特にNz=0が好ましい。
上側位相差板3fとしては、2軸の位相差板であり、上方(観察側)からみたとき遅相軸301eが基準方向に対して角度φF6を有し、一対の基板の法線方向をz軸として定める空間座標系(x、y、z)において、各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)として、nx>ny>nzであるフィルムを用いる。角度φF6は45度〜135度の範囲が好適であり、特に94度程度が好ましい。また、上側位相差板3fによる位相差値RF3fは50nm〜140nmの範囲が好適であり、特に90nm程度が好ましい。また、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で定義されるNzにおいて、2≧Nz≧1が好適であり、特にNz=1.5が好ましい。
このように構成した液晶表示装置1を用いれば、上側位相差板を2枚用いるのみで、第2実施例と同等の視野角向上が出来る。
〔その他の実施形態〕
なお、上記の実施形態はアクティブ素子としてTFD素子40を用いたが、アクティブ素子としてTFTを用いた液晶表示装置に本発明を適用しても良い。また、アクティブ素子を用いないパッシブマトリクス型の液晶表示装置に本発明を用いても良いことはもちろんである。
〔電子機器〕
図11は、本発明による液晶表示装置1を搭載した電子機器の一例としての携帯電話機の構成を示す斜視図である。
図11において、携帯電話機1400は、複数の操作ボタン1402のほか、受話口1404、送話口1406とともに、表示部100として液晶表示装置1を備えるものである。この液晶表示装置1にも、必要に応じてその背面にバックライトが設けられる。
なお、本実施形態の液晶表示装置を搭載可能な電子機器としては、携帯電話機のほか、モバイルコンピュータ、液晶テレビ、ビューファインダー型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POC端末、タッチパネルを備えた機器などが挙げられる。
本発明が適用される液晶表示装置のブロック図である。 図1に示す液晶表示装置の構成を示す分解斜視図である。 図1に示す液晶表示装置の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示す液晶表示装置の数画素分のレイアウトを示す平面図である。 第1実施例による光学部品の積層構成を示す図である。 第2実施例による光学部品の積層構成を示す図である。 第3実施例による光学部品の積層構成を示す図である。 第1乃至第3実施例による各光学部品の軸方向などを示す図表である。 第1実施例における、見かけの屈折率楕円体を示す図である。 第2実施例における、見かけの屈折率楕円体を示す図である。 本発明の液晶表示装置を用いた電子機器の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1液晶装置、2第1の偏光板、3上側位相差板、5下側位相差板、7第2の偏光板、9バックライト装置、10液晶セル、11画素、12液晶層、13反射表示領域、14透過表示領域、20素子側基板、21データ線、23画素電極、24配向膜、30対向基板、31走査線、32層厚調整膜、33部分反射層、34カラーフィルタ、35オーバーコート層、36対向電極、37配向膜、40TFD素子、250データ線駆動回路、350走査線駆動回路。

Claims (10)

  1. 液晶層を挟持する一対の基板を有する液晶表示装置であって、
    前記液晶層は、0°〜70°の範囲内でツイストしてなり、
    前記一対の基板の一方に、第1の位相差板、第2の位相差板、及び第3の位相差板、が観察側から順に配置されてなり、
    前記第1の位相差板は、前記一対の基板の平面をxy平面とし、前記一対の基板の法線方向をz方向として定める空間座標系(x、y、z)におけるxy平面において、2次元屈折率異方性を有し、
    前記第2の位相差板は、前記空間座標系xy平面において、2次元屈折率異方性を有し、
    前記第3の位相差板は、前記空間座標系における各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)とすると、nx≒ny>nzであることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、前記第3の位相差板は、nx=ny>nzであることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液晶表示装置であって、前記第3の位相差板は、その位相差板の厚みをdとしてRth=〔(nx+ny)/2−nz〕×dで定義されるRthにおいて、0nm<Rth<100nmであることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置であって、前記第2の位相差板と前記第3の位相差板との間に第4の位相差板を備え、
    前記第4の位相差板は、前記空間座標系における各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)とすると、nz>nx≒nyであることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項4に記載の液晶表示装置であって、前記第4の位相差板は、nz>nx=nyであることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項4又は5に記載の液晶表示装置であって、
    前記第4の位相差板は、その厚みをdとしてRth=〔(nx+ny)/2−nz〕×dで定義されるRthにおいて、−100nm<Rth<0nmであり、
    前記第3の位相差板は、前記Rthにおいて、0nm<Rth<100nmであることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 液晶層を挟持する一対の基板を有する液晶表示装置であって、
    前記液晶層は、0°〜70°の範囲でツイストしてなり、
    前記一対の基板の一方に、第1の位相差板、第2の位相差板、が観察側から順に配置されてなり、
    前記第1の位相差板は、前記一対の基板の平面をxy平面とし、前記一対の基板の法線方向をz方向として定める空間座標系(x、y、z)におけるxy平面において、各軸方向の屈折率を各々nx、ny、nz、(nxは遅相軸方向の屈折率、nyは進相軸方向の屈折率)としてnx>ny且つ、nz>nyであり、
    前記第2の位相差板は、前記屈折率においてnx>ny>nzである
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項7に記載の液晶表示装置であって、
    前記第1の位相差板は、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で定義されるNzにおいて、1>Nz≧−1であり、
    前記第2の位相差板は、Nzにおいて、1<Nz≦2であることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液晶表示装置であって、
    前記一対の基板の他方に、第5の位相差板と第6の位相差板が観察側から順に配置されてなり、
    前記第5の位相差板は、その厚みをdとしてRth=〔(nx+ny)/2−nz〕×dで定義されるRthにおいて、60nm<Rth<180nmであり、
    前記第6の位相差板は、前記Rthにおいて、220nm<Rth<290nmであることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液晶表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
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