JP5019848B2 - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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本発明は、液晶装置及び電子機器に関するものである。
近年、電気光学効果を利用した電子分極による表示方式が提案されている。電気光学効果とは、物質の屈折率が外部電界によって変化する現象である。電気光学効果としては、例えば、Kerr効果が知られている。Kerr効果とは、等方性の有極性物質に電場を印加したとき、電場の方向を光軸として電場強度の2乗に比例する複屈折性が励起される現象を指す。このようなKerr効果を発現する液晶材料として、ブルー相が知られている。ブルー相は、キラルネマチック相と等方相の間の特定の温度範囲に現れる光学的に等方性の液晶相で、目視で青く見えることが多かったことからその呼び名があり、応答速度が極めて速いことが知られている。ブルー相はその発現温度範囲が非常に狭いことから、内部に高分子材料を導入し、発現温度範囲の拡大が図られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで近年では、携帯電話機や携帯情報端末等の携帯用電子機器の表示部として、液晶装置が多用されてきている。一般に、携帯用電子機器に用いられる液晶装置としては、反射表示及び透過表示をなす、半透過反射型のものが採用され、さらに横電界方式を採用することで視野角の向上が図られている。そこで、このような横電界方式の半透過反射型の液晶装置に上記ブルー相を用いることで、高速応答を図ることが考えられる。
特開2005−336477号公報
一般的に、半透過反射型の液晶装置では、反射表示と透過表示の双方で良好な表示を得るために、一般的にはドット領域内の反射表示領域と透過表示領域とでセル厚(液晶層厚)を異ならせる構造(いわゆるマルチギャップ構造)が採用されている。しかしながら、ブルー相は電界が生じている局所的な領域しか液晶の配向を変化させることができないため、セル厚がある一定以上を超えると、液晶分子全体に電界が届かなくなり、その領域は明るさに寄与しない。そのため、透過反射領域において、マルチギャップを形成する必要性はなくなる。しかし、反射領域で白表示(例えば、λ/4の位相差)をした場合、透過領域の位相差はλ/4になり、明るさが足りなくなる。したがって、透過表示領域と反射表示領域との間で屈折率位相差(リタデーション)が一致しなくなり、これによって表示のコントラストが低下してしまうといった問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、上記液晶材料を用いて半透過反射型の表示を行う際に、透過領域及び反射領域にて所望の透過率を得る、液晶装置及び電子機器を提供することを目的としている。
発明の液晶装置は、電界の非印加時に光学的に等方性を示し且つ電界の印加時には電界強度の2乗に比例する光学異方性を示す液晶を有する液晶層と、当該液晶層を挟持して対向配置され、所定の画素領域ごとに反射表示を行う反射表示領域と透過表示を行う透過表示領域とを有する第1基板及び第2基板と、を備え、第1基板は、反射表示領域及び透過表示領域の両領域に第1電極及び第2電極を有し、第1電極と第2電極との間に生じる横電界によって反射表示領域及び透過表示領域の液晶層に所定の光学異方性を励起させ、第2基板は、透過表示領域に第3電極及び第4電極を有し、第3電極と第4電極との間に生じる横電界によって透過表示領域の液晶層の光学異方性を励起させ、透過表示領域の液晶層の光学異方性を反射表示領域の液晶層の光学異方性の2倍にする
本発明の液晶装置によれば、第2基板の透過表示領域に第3電極と第4電極とを備えているので、該第3電極と第4電極との間に電界を生じさせることで、反射表示領域に比べ、透過表示領域に発生する電界を強めることができる。また、液晶層は、電界強度の2乗に比例する光学異方性を示すことから、反射表示領域に比べ、透過表示領域の光学異方性が大きくなる。よって、液晶厚と光学異方性(複屈折)との積で規定される屈折率位相差(リタデーション)を透過表示領域及び反射表示領域の間で同等に設定することができる。
したがって、反射表示及び透過表示のいずれにおいても同等の透過率を得ることができ、サブ画素領域の全域に亘り、高輝度、かつ高コントラストの表示を実現することができる。
また上記液晶装置においては、第1基板及び第2基板における液晶層と反対側の面には、円偏光板がそれぞれ設けられるのが好ましい。
この構成によれば、液晶層に円偏光を入射させることができ、高輝度、かつ高コントラストの表示を得ることができる。
本発明の電子機器は、上記の液晶装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、透過表示領域及び反射表示領域にて同等の透過率が得られ、高輝度、かつ高コントラストの表示をなす液晶装置を備えているので、電子機器自体も表示品位が高く、信頼性の高いものとなる。
以下、本発明について図面を参照して説明する。本実施形態の液晶装置は、液晶に対して基板面方向の電界(横電界)を作用させ、配向を制御することにより画像表示を行う横電界方式のうち、IPS(In-Plane Switching)方式と呼ばれる方式を採用した、半透過反射型の液晶装置である。
なお、各実施形態で参照する図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示している。
本実施形態の液晶装置は、基板上にカラーフィルタを具備したカラー液晶装置であり、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を出力する3個のドットで1個の画素を構成するものとなっている。したがって表示を構成する最小単位となる表示領域を「サブ画素領域」と称する。また、一組(R,G,B)のドット(サブ画素)から構成される表示領域を「画素領域」と称する。
図1に示すように、液晶装置100の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数のドット領域には、それぞれ画素電極9と画素電極9をスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、データ線駆動回路101から延びるデータ線6aがTFT30のソースに電気的に接続されている。データ線駆動回路101は、画像信号S1、S2、…、Snをデータ線6aを介して各画素に供給する。前記画像信号S1〜Snはこの順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
また、TFT30のゲートには、走査線駆動回路102から延びる走査線3aが電気的に接続されており、走査線駆動回路102から所定のタイミングで走査線3aにパルス的に供給される走査信号G1、G2、…、Gmが、この順に線順次でTFT30のゲートに印加されるようになっている。画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接続されている。スイッチング素子であるTFT30が走査信号G1、G2、…、Gmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snが所定のタイミングで画素電極9に書き込まれるようになっている。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極9と液晶を介して対向する共通電極との間で一定期間保持される。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付与され、蓄積容量70に接続する容量線3bを備えている。
次に、図2及び図3を参照して液晶装置100の詳細な構成について説明する。
図2(a)は液晶装置100を構成するTFTアレイ基板(第1基板)における液晶層側から視た平面図を示し、図2(b)は液晶装置100を構成する対向基板(第2基板)における液晶層側から視た平面図を示す図である。また、図3は、図2(a),(b)中におけるA−A´、及びB−B´線矢視による断面構造の概略を示す図である。
液晶装置100は、図3に示すようにTFTアレイ基板(第1基板)10と対向基板(第2基板)20との間に液晶層50を挟持した構成を備えており、液晶層50は、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向する領域の縁端に沿って設けられた図示略のシール材によって基板10,20間に封止されている。また、対向基板20の背面側(図示下面側)には、導光板と反射板とを具備した図示されないバックライトが設けられている。
なお、本実施形態に係る液晶装置100は、1つのサブ画素領域9´内に反射表示を行う反射表示領域Rと透過表示を行う透過表示領域Tとが設けられた半透過反射型の液晶装置である(図3参照)。詳細については後述するが、TFTアレイ基板10の液晶層50側には、画素電極9と共通電極19とが設けられ、これら画素電極9及び共通電極19の間に横電界が生じるようになっている。また、対向基板20の前記透過表示領域Tには、共通電極19の少なくとも一部に前記液晶層50を介して重なる第2共通電極(第3電極)59が設けられている。
本実施形態に係る液晶装置100は、前記液晶層50として、ブルー相の液晶が採用されている。ブルー相は、キラルネマチック相と等方相の間の狭い温度範囲に現れる、光学的に等方性の液晶相である。また、ブルー相は、その温度範囲の狭さ(1K程度)から、長い間あまり着目されることはなかった。これに対し、近年、ブルー相中に少量の高分子を導入することにより、ブルー相が劇的に安定化することが見出された。なお高分子による「安定化」とは、元来ある液晶の活発な分子運動性を損なうことなく、ブルー相の発現温度範囲を拡大(100K程度)することである。
ブルー相の形成は、一般的なネマチック液晶に、ねじれを励起させるキラルドーパントを適当量添加する。さらに、この低分子液晶材料に、モノマー(例えば2-ethylhexyl acrylate;EHA)および光重合開始剤(例えば2,2-dimethoxy-2-phenyl acetophenone;DMPAP)を添加する。そして、慎重に温度制御しブルー相を保持しながら光重合を行う。これにより、ブルー相の発現温度範囲が100K以上に広がり、高分子安定化ブルー相が形成される。
このブルー相は、Kerr(カー)効果を発現することが確認されている。Kerr効果とは、等方性の有極性物質に電場を印加したとき、電場の方向を光軸として電場強度の2乗に比例する複屈折性(光学異方性)が誘起される現象を指す。すなわち、ブルー相に電場を印加すると、格子構造の変化をほとんど伴わず、電場強度に応じて局所的に分子が再配向し、電場強度の2乗に比例する複屈折性(光学異方性)が励起される。
すなわち、ブルー相は、次式1に示されるように、複屈折(Δn)が電界の2乗に比例する。なお、式1中、Kはカー係数、λは光の波長、Eは電極間に生じる電界を示している。
Δn=KλE (式1)
なお高分子安定化ブルー相のKerr係数は3.7×10−10mV−2で、ニトロベンゼンの約170倍の大きさになることが報告されている。
また、高分子安定化ブルー相のKerr効果の立ち上りおよび立ち下りの応答時間は、いずれも10〜100μs程度であることが確認されている。一般的なネマチック液晶の応答時間が10ms程度であることを考えると、高分子安定化ブルー相の応答は極めて速いことがわかる。ブルー相は、電圧の非印加時に光学的に等方性を示し、後述するように配向膜が不要となる。また、ブルー相は、可視光以上の波長領域の光を実質的に散乱することがない。
図2(a)に示すように、TFTアレイ基板10側のサブ画素領域9´には、Y軸方向に延びるデータ線6aと、X軸方向に延びる走査線3aとが平面視略格子状に配線されており、これらデータ線6a、及び走査線3aに囲まれる平面視略矩形状の領域に、平面視略櫛歯状をなしてY軸方向に延びる画素電極(第1電極)9と、この画素電極9と噛み合う平面視略櫛歯状を成してY軸方向に延びる共通電極(第2電極)19とが形成されている。サブ画素領域の図示左上の角部には、TFTアレイ基板10と対向基板20とを所定間隔で離間させて液晶層厚(セルギャップ)を一定に保持するための柱状スペーサ40が立設されている。なお、以下の説明で、X軸方向とは走査線3aの延在方向を意味し、Y軸方向とはデータ線6aの延在方向を意味するものとする。
サブ画素領域9´には、このサブ画素領域とほぼ同一の平面形状を有するカラーフィルタが設けられている。また、サブ画素領域9´には、画素電極9及び共通電極19の延在領域のうち、共通電極19側の平面領域(Y軸方向に二分した領域のうち図示下側の領域)を占める反射層29が設けられている。反射層29は、アルミニウムや銀などの光反射性の金属膜をパターン形成したものである。サブ画素領域のうち、反射層29に平面的に重なる平面領域が反射表示領域Rであり、残る領域が透過表示領域Tである。反射層29としては、その表面に凹凸を形成して光散乱性を付与したものを用いることが好ましく、かかる構成とすることで反射表示における視認性を向上させることができる。なお、サブ画素領域9´において、画素電極9及び共通電極19の延在領域のうち、画素電極9側の平面領域を反射表示領域としても良い。
画素電極9は走査線3aに沿って延びる基端部9aと該基端部9aに接続し、データ線6a方向に延びる複数の帯状電極9cと、前記基端部9aから走査線3a側に延出されたコンタクト部9bとを備えて構成されている。画素電極9は、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電材料をパターン形成してなる電極部材である。
また、共通電極19は、走査線3aに沿う共通電極線7に一体形成されており、共通電極線7からY軸方向に延在する基端部19bと、該基端部19bに接続し、X軸方向に延在する本線部19aと、該本線部19aから画素電極9側に延出する複数の帯状電極19cとを備えて構成されている。
帯状電極19cは、反射表示領域R側から透過表示領域Tに延びるように形成され、画素電極9における帯状電極9cに噛み合うように配置される。なお、共通電極19についても、ITO等の透明導電材料を用いて形成されているが、画素電極9及び共通電極19は、上記透明導電材料のほか、クロム等の金属材料を用いて形成することもできる。
TFT30は、X軸方向に延びるデータ線6aと、Y軸方向に延びる走査線3aとの交差部近傍に設けられており、走査線3aの平面領域内に部分的に形成された島状のアモルファスシリコン膜からなる半導体層35と、半導体層35と一部平面的に重なって形成されたソース電極6b、及びドレイン電極32とを備えている。走査線3aは半導体層35と平面的に重なる位置でTFT30のゲート電極として機能する。ソース電極6bは、データ線6aから分岐されて半導体層35に延びる平面視略逆L形の配線である。また、ドレイン電極32には、画素電極9のコンタクト部9bが平面的に重なって配置され、同位置に設けられた画素コンタクトホール45を介してドレイン電極32と画素電極9とが電気的に接続されている。
図2(b)に示すように、対向基板20側には、第2共通電極(第3電極)59が設けられており、該第2共通電極59は、液晶層50を介してTFTアレイ基板10側に設けられた画素電極9及び共通電極19の少なくとも一部に重なっている。本実施形態では、第2共通電極59の形成材料として、ITO等の透明導電材料を用いており、これによって透過表示領域Tを透過する光を遮光することがなくなり、第2共通電極59を配置する位置の制限が無くなり、設計自由度を向上させることができる。
なお、第2共通電極の形成材料として、ITO等の透明導電材料を用いる場合には、例えば透過表示領域Tの全域にベタ膜状に形成してもよい。また、第2共通電極59の形成材料としては、クロム等の金属材料を主成分とするものを用いることができ、この場合には第2共通電極59における電気抵抗が低減され、これに伴って第2共通電極59と画素電極9との間に生じる電界を強めることができる。
上記第2共通電極59は、走査線3aの延在方向に延びる本線部59aと、該本線部59aから走査線3aに沿って延在する複数(本実施形態では、2本)の帯状電極59cとを備えて構成されている。帯状電極59cは、液晶層50を介して共通電極19の帯状電極19cと対向配置(重なる)される。また、第2共通電極59(帯状電極59c)は、透過表示領域Tにのみ形成されている。なお、第2共通電極59は、図示されない基板領域でTFTアレイ基板10側に設けられた共通電極19と導通されており、第2共通電極59は、前記共通電極19と同電位となっている。したがって、共通電極19と第2共通電極59との間には電位差が生じることがない。一方、共通電極19と同電位をなす第2共通電極59は、画素電極9との間にのみ電位差が生じることとなる。
そして、液晶装置の動作時には、画素電極9の帯状電極9cと、共通電極19の帯状電極19cとの間に電圧を印加し、当該サブ画素領域の液晶層50にXY面方向(基板平面方向)の電界(横電界)を作用させ、液晶層50を複屈折させるようになっている。本実施形態では、透過表示領域Tにおいて、画素電極9と共通電極19との間の横電界に加え、第2共通電極59と画素電極9との間の斜め電界により液晶層50を複屈折させるようになっている。
従来の半透過反射型の液晶装置では、反射表示領域における液晶層厚と透過表示領域における液晶層厚とを異ならせ、液晶層50を透過する光に付与される位相差(リタデーション)を反射表示領域Rと透過表示領域Tの各々で最適化するマルチギャップ構造が採用されていた。具体的には、反射表示領域における位相差がλ/4、透過表示領域における位相差がλ/2となるように前記各領域の液晶層厚を調整し、反射表示領域における液晶層厚を透過表示領域Tにおける液晶層厚の略1/2にしていた。
また、従来の液晶装置に用いられていたネマチック液晶では、電界によりバルクの液晶分子が弾性的に配向するが、ブルー相では電界が生じている局所的な領域の配向しか変化させることができない。
そのため、ブルー相を用いた横電界(IPS)方式の液晶装置に上記マルチギャップ構造を採用すると、液晶厚が大きい(反射表示領域の2倍)透過表示領域にて、対向基板側の液晶分子に横電界の影響が及ばなくなり、対向基板側の液晶分子を十分に配向させることができず、透過率が低下してしまう。すなわち、ブルー相を用いる際には、マルチギャップ構造を採用することなく、透過表示領域Tにおける液晶層の位相差と反射表示領域Rにおける液晶層の位相差とを調整する必要がある。
本実施形態に係る液晶装置100に用いられた液晶層50は、印加電圧の2乗に比例する複屈折を呈するようになっている。ここで、液晶層50に複屈折を生じさせる電界Eは、帯状電極9c、19c間に印加される電圧をV、これら電極間の間隔をdとしたとき、E=V/dにて示される。
反射表示領域Rでは、後述するように入射光が反射層29で反射されて外部に出射されることから、光が液晶層50中を2回透過するようになっている。したがって、液晶厚が見掛け上、透過表示領域Tの2倍になる。また、各表示領域における複屈折位相差(リタデーション)は、液晶厚と液晶層50(ブルー相)の複屈折との積により算出される。ここで、説明を簡単にするため、反射表示領域Rにおける液晶厚を2dとし、透過表示領域Tにおける液晶厚をdとすると、透過表示領域T及び反射表示領域Rにおけるリタデーションを略同等に設定するために、透過表示領域Tにおける複屈折を反射表示領域Rの2倍に設定すればよい。
そこで、本実施形態に係る液晶装置100は、対向基板20の液晶層50側(カラーフィルタ22上)の透過表示領域Tに液晶層50を介して帯状電極9c(画素電極9)に平面的に重なるように配置された帯状電極59c(第2共通電極59)を備えている。
上記構成により、透過表示領域Tには、共通電極19及び画素電極9間に生じる横電界とともに、第2共通電極59と画素電極9との間に生じた電界により液晶分子が配向される。すなわち、第2共通電極59と画素電極9との間に斜め方向の電界が生じ、これによって反射表示領域Rに比べ、透過表示領域Tは強い電界が得られるようになる。具体的には、透過表示領域Tで生じる電界は、反射表示領域Rで生じる電界の√2(略1.4)倍となっているのが好ましい。
ブルー相は電界の2乗に比例した複屈折(光学異方性)を示すことから、上述したように本実施形態に係る液晶装置100においては、透過表示領域Tにて反射表示領域の2倍(すなわち、√2の2乗倍)の複屈折を呈するようになる。
すなわち、本実施形態に係る液晶装置100は、上記第2共通電極59を備えたことで、透過表示領域Tが反射表示領域の2倍の複屈折を呈することとなり、透過表示領域T及び反射表示領域Rでのリタデーションを同等に調整することができ、透過表示領域T及び反射表示領域Rにおける透過率が等しくなる。よって、サブ画素領域の全域に亘って、高輝度、かつ高コントラストの表示を得ることができる。
図3に戻り、断面構造をみると、TFTアレイ基板10の外面側(液晶層50と反対側)には、位相差板16と偏光板14とが順に積層されており、対向基板20の外面側には、位相差板17と偏光板24とが順に積層配置されている。位相差板16,17は、透過光に対して略1/4波長の位相差を付与するλ/4位相差板である。
位相差板16,17の遅相軸は、偏光板14,24の偏光軸と、約45°をなすように配置されている。この場合、偏光板14,24及び位相差板16,17により円偏光板18,25が構成される。偏光板14,24及び位相差板16,17を透過した光は円偏光に変換され、液晶層50により複屈折される。なお、上記円偏光板18,25の構成としては、本実施形態のように偏光板14,24とλ/4位相差板16,17を組み合わせた構成の他に、偏光板とλ/2位相差板とλ/4位相差板とを組み合わせた広帯域円偏光板であってもよい。
TFTアレイ基板10は、ガラスや石英、プラスチック等の透光性の基板本体10Aを基体としてなり、基板本体10Aの内面側(液晶層50側)には、走査線3aが形成されており、走査線3aを覆ってゲート絶縁膜11が形成されている。ゲート絶縁膜11上に、アモルファスシリコンの半導体層35が形成されており、半導体層35に一部乗り上げるようにしてソース電極6bと、ドレイン電極32とが設けられている。
半導体層35は、ゲート絶縁膜11を介して走査線3aと対向配置されており、当該対向領域において走査線3aがTFT30のゲート電極を構成するようになっている。
半導体層35、ソース電極6b、及びドレイン電極32を覆って、第1層間絶縁膜12が形成されており、第1層間絶縁膜12上に、アルミニウムや銀等の光反射性の金属膜からなる反射層29がサブ画素領域内で部分的に形成されている。反射層29と第1層間絶縁膜12とを覆って、酸化シリコン等からなる第2層間絶縁膜13が形成されている。
第2層間絶縁膜13上には、ITO等の透明導電材料からなる画素電極9及び共通電極19が形成されている。透過表示領域Tには、第2層間絶縁膜13及び第1層間絶縁膜12を貫通する画素コンタクトホール45が形成されており、この画素コンタクトホール45内に画素電極9のコンタクト部9bが一部埋設されることで、画素電極9とTFT30のドレイン電極32とが電気的に接続されている。
一方、対向基板20の内面側(液晶層50側)には、カラーフィルタ22が設けられている。カラーフィルタ22は、ドット領域内で色度の異なる2種類の領域に区画されている構成とすることが好ましい。具体例を挙げると、透過表示領域Tの平面領域に対応して第1の色材領域が設けられ、反射表示領域Rの平面領域に対応して第2の色材領域が設けられており、第1の色材領域の色度が、第2の色材領域の色度より大きいものとされている構成を採用できる。このような構成とすることで、カラーフィルタ22を表示光が1回のみ透過する透過表示領域Tと、2回透過する反射表示領域Rとの間で表示光の色度が異なるのを防止でき、反射表示と透過表示の見映えを揃えて表示品質を向上させることができる。
また、カラーフィルタ22上には、さらに透明樹脂材料等からなる平坦化膜を積層することが好ましい。これにより対向基板20表面を平坦化して液晶層50の厚さを均一化することができ、ドット領域内で駆動電圧が不均一になりコントラストが低下するのを防止することができる。
(表示動作)
次に本実施形態の液晶装置100の表示動作について説明する。
まず、透過表示(透過モード)について説明する。透過モードにおいては、TFTアレイ基板の外側に設けられたバックライト(図示されない)から照射された光は、偏光板14および位相差板16を透過して円偏光に変換された状態で液晶層50に入射する。
上述したようにブルー相は、電圧無印加時に光学的に等方性を示すことから、液晶層50中に入射した光は、複屈折の影響を受けることなく円偏光を保持する。さらに、位相差板17を透過した入射光は、偏光板24の透過軸と直交する直線偏光に変換される。この直線偏光は偏光板24を透過しないので、本実施形態の液晶装置100では、電圧無印加時において黒表示が行われる(ノーマリーブラック表示)。
一方、電極9,19及び電極9,59間に電圧を印加すると、液晶層50が複屈折を呈し、バックライトから液晶層50に入射した円偏光は、液晶層50を透過する過程で楕円偏光に変換される。この入射光が位相差板17を透過しても、偏光板24の透過軸と直交する直線偏光には変換されず、その全部または一部が偏光板24を透過する。したがって、電圧印加時において白表示が行われる。
次に、反射表示(反射モード)について説明する。対向基板20の外側から入射された外光は、偏光板24および位相差板17を透過することで円偏光に変換され、液晶層50に入射する。ブルー相は電圧無印加時に光学的に等方性を示すことから、液晶層50は複屈折を呈することがない。したがって、入射光は円偏光を保持したまま液晶層50を進行して反射層29に到達する。そして反射層29により反射された円偏光は液晶層50に戻り、再び位相差板17に入射する。このとき、反射層29によって反射された円偏光は、反射時に回転方向が反転しており、位相差板17を透過する際に偏光板24の透過軸と直交する直線偏光に変換される。この直線偏光は偏光板24を透過できないので、液晶装置100の反射モードにおいては、電圧無印加時に黒表示が行われる(ノーマリーブラック表示)。
一方、電極9,19及び電極9,59間に電圧を印加すると、液晶層50が複屈折を呈し、入射光は液晶層50を透過する際に所定の位相差(λ/4)が付与され、反射層29に到達する。そして、反射層29で反射された後、液晶層50を透過する際に再度所定の位相差(λ/4)を付与されて、位相差板17に入射する。このとき、反射光は、位相差板17を透過することで、偏光板24の透過軸と平行な直線偏光に変換される。よって、反射光は、偏光板24を透過して視認され、サブ画素領域は明表示となる。
したがって、本実施形態に係る液晶装置100は、電圧非印加時には反射表示領域R及び透過表示領域Tのいずれにおいても黒表示が行われ、電圧印加時には白表示が行われる。
本実施形態の液晶装置100では、対向基板20の前記液晶層50側における透過表示領域Tに第2共通電極59を備えることで、液晶層50を2回透過した光を表示光に用いる反射表示領域Rと、液晶層50を1回のみ透過した光を表示光に用いる透過表示領域Tとで、リタデーションを略同等にし、反射表示領域Rの電気光学特性と透過表示領域Tの電気光学特性とを揃え、反射表示と透過表示の双方で良好な表示を得ることができる。
図4は、本発明者が行った測定結果を示しており、本実施形態に係る液晶装置100における、反射表示領域R及び透過表示領域TにおけるV−T特性を示したものである。同図中、横軸は帯状電極9c,19c間、及び帯状電極9c,59c間に印加する電圧(V)を示し、同図中、縦軸は反射表示領域R及び透過表示領域Tのそれぞれにおける透過率を示している。
本実施形態に係る液晶装置100は、上記第2共通電極59を備えており、これによって透過表示領域Tにて第2共通電極59と画素電極9との間に電界を生じさせ、透過表示領域Tにて反射表示領域Rの2倍の電界強度を得ることが可能とした。よって、液晶装置100はマルチギャップ構造を採用することなく、図4に示すように、反射表示領域R及び透過表示領域Tにて略同等の透過率を得ることができる。したがって、サブ画素領域の全域に亘って、高輝度、かつ高コントラストの表示を得ることができる。なお、第2共通電極59は、透過表示領域Tにおいて画素電極9又は共通電極19との間に電界を生じさせるように配置されていれば良い。そのため、第2共通電極59が、透過表示領域Tにて画素電極9と共通電極19との間の領域に重なるように配置されていても良い。この場合、第2共通電極59が、画素電極9及び第1共通電極19いずれにも重ならないように配置しても良い。また、透過表示領域Tにて、画素電極9及び第1共通電極19のいずれにも重なるように配置しても良い。さらに、第2共通電極59が、透過表示領域Tにて画素電極9又は共通電極19と、サブ画素9´の外縁との間の領域に重なるように配置されていても良い。この場合も、第2共通電極59が、画素電極9及び第1共通電極19いずれにも重ならないように配置することができる。
(第2実施形態)
図5、図6を参照して本発明の液晶装置に係る第2実施形態について説明する。
図5は、本実施形態の液晶装置200の任意のサブ画素領域9´を示す平面構成図であり、上記実施形態における図2に相当する図である。具体的には、図5(a)は液晶装置200を構成する第1基板としてのTFTアレイ基板の液晶層側から視た平面図を示し、図5(b)は液晶装置200を構成する第2基板としての対向基板の液晶層側から視た平面図を示す図である。また、図6は上記実施形態における図3に相当する図であり、図5(a),(b)中におけるA−A´、及びB−B´線矢視による断面構造の概略を示す図である。
本実施形態に係る液晶装置200は、液晶層を挟持する第1基板、第2基板のいずれにも画素電極及び共通電極が設けられており、前記画素電極にスイッチング素子としてのTFT素子が接続されている。すなわち、本実施形態に係る液晶装置200は、液晶層50を挟持する2つの基板がそれぞれ上記TFTアレイ基板と同構成からなる基板から形成されている。以下の説明では、液晶層50を挟持する基板のうち、下側基板を第1TFTアレイ基板(第1基板)10´とし、液晶層50を挟持する上側基板を第2TFTアレイ基板(第2基板)20´と呼ぶことにする。
上記各TFTアレイ基板10,20の基本構成は先の第1実施形態と同様である。したがって、本実施形態で参照する各図において、図1から図3に示した第1実施形態の液晶装置100と共通の構成要素には同一の符号を付すこととし、以下ではそれら共通構成要素の説明は省略する。図5(a)は、TFTアレイ基板10´側における平面図を示すものであるが、該TFTアレイ基板10´は上述したように上記実施形態のTFTアレイ基板10と同一構成であり、その構造についての説明は省略するものとする。
図5(b)は、第2TFTアレイ基板20´側における平面図を示すもので、同図中一点鎖線で示されるサブ画素領域9´である。第2TFTアレイ基板20´は、図5に示すように、データ線6a、及び走査線3aに囲まれる平面視略矩状のサブ画素領域9´に、平面視略櫛歯状をなしてY軸方向に延びる画素電極139と、この画素電極(第3電極)139と噛み合う平面視略櫛歯状を成してY軸方向に延びる共通電極(第4電極)149とが形成されている。
画素電極139は、上記TFTアレイ基板10と同様に、走査線3aに沿って延びる基端部139aと該基端部139aに接続し、データ線6a方向に延びる複数の帯状電極139cと、前記基端部139aから走査線3a側に延出されたコンタクト部139bとを備えて構成されている。画素電極139は、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電材料をパターン形成してなる電極部材である。
前記画素電極139及び共通電極149は、前記透過表示領域Tにおける液晶層50のみを駆動させるように配設されている。具体的には、図5(b)に示したように、前記帯状電極139cは、前記基端部139aから透過表示領域Tと反射表示領域Rとの境界まで延びている。
また、共通電極149は、走査線3aに沿う共通電極線7に一体形成されており、共通電極線7からY軸方向に延出する帯状電極19cを複数備えて構成され、共通電極線7は、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの境界に沿うように形成されている。
したがって、第2TFTアレイ基板20´側における透過表示領域Tにおいて、第1TFTアレイ基板10´側と同様に、画素電極139及び共通電極149の間に横電界が生じ、液晶層50に複屈折を生じさせることとなる。
次に、図6に示す断面構造をみると、第2TFTアレイ基板20´は、ガラスや石英、プラスチック等の透光性の基板本体200Aを基体としてなり、基板本体20´Aの内面側(液晶層50側)には、走査線3aが形成されており、走査線3aを覆ってゲート絶縁膜11が形成されている。ゲート絶縁膜11上に、アモルファスシリコンの半導体層35が形成されており、半導体層35に一部乗り上げるようにしてソース電極6bと、ドレイン電極32とが設けられている。
半導体層35は、ゲート絶縁膜11を介して走査線3aと対向配置されており、当該対向領域において走査線3aがTFT30のゲート電極を構成するようになっている。
半導体層35、ソース電極6b、及びドレイン電極32を覆って、第1層間絶縁膜12が形成されており、第1層間絶縁膜12上にカラーフィルタ22が設けられている。
カラーフィルタ22上には、ITO等の透明導電材料からなる画素電極139及び共通電極149が形成されている。透過表示領域Tには、カラーフィルタ22及び第1層間絶縁膜12を貫通する画素コンタクトホール45が形成されており、この画素コンタクトホール45内に画素電極139のコンタクト部139bが一部埋設されることで、画素電極139とTFT30のドレイン電極32とが電気的に接続されている。
上述したように、透過表示領域T及び反射表示領域Rにおけるリタデーションを略同等に設定するために、透過表示領域Tにおける複屈折を反射表示領域Rにおける複屈折の2倍とする必要がある。そこで、本実施形態に係る液晶装置200は、液晶層50を挟持する第2TFTアレイ基板20´の画素電極139及び共通電極149間に電圧を印加することで、第2TFTアレイ基板20´側の透過表示領域Tに横電界を生じさせている。
この構成により、上記実施形態と同様に、屈折率異方性(リタデーション)を透過表示領域T及び反射表示領域R間にて等しくすることができ、反射表示領域Rの電気光学特性と透過表示領域Tの電気光学特性とを揃えることで、反射表示と透過表示の双方で良好な表示を得ることが可能となる。
(電子機器)
図7は、本発明に係る液晶装置を表示部に備えた電子機器の一例である携帯電話の斜視構成図であり、この携帯電話1300は、本発明の液晶装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。
上記実施の形態の液晶装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、高輝度、高コントラスト、広視野角の透過表示及び反射表示が可能となり、信頼性の高いものとすることができる。
液晶装置のサブ画素領域における等価回路図を示す図である。 サブ画素領域における平面構成図である。 図2のA−A´線、B−B´線における液晶装置の断面図である。 反射表示領域と透過表示領域におけるV−T特性を示す図である。 第2実施形態に係るサブ画素領域の平面構成図である。 図5のA−A´線、B−B´線における液晶装置の断面図である。 電子機器の一例を示す斜視構成図である。
符号の説明
T…透過表示領域、R…反射表示領域、9…画素電極(第1電極)、9´…サブ画素領域、9c…帯状電極(第1枝状電極)、10´…第1TFTアレイ基板(第1基板)、10…TFTアレイ基板(第1基板)、18…円偏光板、19…対向電極(第2電極)、19c…帯状電極(第2枝状電極)、20´…第2TFTアレイ基板(第2基板)、20…対向基板(第2基板)、25…円偏光板、50…液晶層、100,200…液晶装置、1300…携帯電話(電子機器)、139…画素電極(第3電極)、149…共通電極(第4電極)

Claims (4)

  1. 電界の非印加時に光学的に等方性を示し且つ電界の印加時には電界強度の2乗に比例する光学異方性を示す液晶を有する液晶層と、
    当該液晶層を挟持して対向配置され、所定の画素領域ごとに反射表示を行う反射表示領域と透過表示を行う透過表示領域とを有する第1基板及び第2基板と、
    を備え、
    前記第1基板は、前記反射表示領域及び前記透過表示領域の両領域に第1電極及び第2電極を有し、前記第1電極と前記第2電極との間に生じる横電界によって前記反射表示領域及び前記透過表示領域の前記液晶層に所定の光学異方性を励起させ、
    前記第2基板は、前記透過表示領域に第3電極及び第4電極を有し、前記第3電極と前記第4電極との間に生じる横電界によって前記透過表示領域の前記液晶層の光学異方性を励起させ、
    前記透過表示領域の前記液晶層の光学異方性を前記反射表示領域の前記液晶層の光学異方性の2倍にする液晶装置。
  2. 前記第1基板及び前記第2基板における前記液晶層と反対側の面には、円偏光板がそれぞれ設けられる請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記第1基板は、前記第1電極及び前記第2電極として、平面視櫛歯状をなして前記反射表示領域及び前記透過表示領域に延在する画素電極と、前記画素電極と噛み合う平面視略櫛歯状をなして前記反射表示領域及び前記透過表示領域に延在する共通電極と、該第1基板の画素電極に接続する第1スイッチング素子と、を有し、
    前記第2基板は、前記第3電極及び前記第4電極として、平面視櫛歯状をなして前記透過表示領域に延在する画素電極と、前記画素電極と噛み合う平面視略櫛歯状をなして前記透過表示領域に延在する共通電極と、前記画素電極に接続し、該第2基板の画素電極に接続するとともに、前記第1スイッチング素子と同じ信号で駆動する第2スイッチング素子と、を有する請求項1記載の液晶装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶装置を備えた電子機器。
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