JP2006097569A - ターボ形回転機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ターボ機構によるガス送風能力を運転中に調節することができるターボ形回転機器を提供する。
【解決手段】 ターボ静翼SBを3本のピンP1、P2、P3とこの3本のピンP1、P2、P3を囲繞するテープTで構成し、しかもこの3本のピンP1、P2、P3の少なくとも1つのピンP3位置を自在に変更できる構成とする。このテープTは金属材料で製作され柔軟性、曲折可能なものが適用され3本のピンP1、P2、P3を囲繞してターボ静翼SBを形成する。ピンP1、P2、P3の上端にはハウジングの天井が配設されターボ静翼SBのガス排出部が構成される。1本のピンP3が変位するときテープTの長さが伸縮できるようテープTの一端は固定されるも他端側はピンP3に多重巻きされ引張バネ15で常に巻きつけ付勢される。この付勢機構によって1本のピンP3が変位したとき、ターボ静翼SBの形を自在に変形させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスレーザ発振器装置(以下単にレーザ発振器装置という)にガスを循環供給する場合に有益なターボ形回転機器に関する。
この種のターボ形回転機器は、ハウジング内の上方にターボ機構を配設して、ガスを圧縮し排出する機構を設けるとともに、下方にはこのターボ機構の動翼であるターボ動翼を高速に回転駆動させるモータを配設している(特許文献1参照)。
また、このようなターボ形回転機器は、外部の機器としてのレーザ発振器装置に対してガスを供給する場合好適に使用される。すなわち、フロー型二酸化炭素ガスレーザ発振器装置の場合、炭酸ガスと他のガスの混合ガスを流しながら圧縮し、レーザ共振器に供給して共振させるようになっており、装置内にガス循環路が構成されている。この循環路の構成における一要素のブロワとして、ターボ動翼を高速で回転させてガスを圧縮し、レーザ共振器に供給するターボ形回転機器が使用されている(特許文献1参照)。
このレーザ共振器は、通常共振器をなす鏡体と、気体を入れたレーザ管と、ポンピング源によって構成されており、他のレーザ共振器と比べて連続的な発振が容易に行われ、発振光のコヒーレンスの度合も優れている。しかし、粒子の密度が非常に小さいため単位長さあたりの増幅利得は固体レーザに比べて一般的には小さい。そのためこのレーザ発振器装置は、ある程度の長さを有する長いレーザ管を必要とし、ポンピングは放電によって行わせるようになっている。
フロー型の二酸化炭素ガスレーザ共振器では、その効率が5〜15%で、50ワットから15キロワットの連続出力(発振波長=10.6μm)が得られる。このフロー型のレーザ共振器では、炭酸ガスと他のガスの混合ガスを流して共振させるが、この時ガスの温度が上昇するので、ガス循環回路に熱交換器を備えて冷却している。レーザ共振器のレーザ管から低圧のガスを吸引し熱交換器に送り込むためのターボ形回転機器をその中間に介設し、熱交換器で冷却されたガスが再び共振器のレーザ管に供給される。
このような従来のレーザ発振器装置、すなわちレーザ共振器とガス供給循環路の組み合わせからなる装置は、具体的には図8に示すとおり、レーザ共振器LGとガスをこのレーザ共振器LGに供給するターボ形回転機器GCと、レーザ共振器LGからのガスを冷却する熱交換器TKで構成されている。熱交換器TKはレーザ共振器LGとターボ形回転機器GCとを接続する流路R1に介在されている。レーザ共振器LGの内部はレーザガスが供給される機構を有し、ポンピングによってレーザ光が発射される。TQはターボ形回転機器GCから送り出されたガスを冷却する熱交換器で、再びレーザ共振器LGにガスを送り、循環されることによってレーザ共振器LGを安定させる。
なお、図8に示すようにレーザ共振器LGとターボ形回転機器GCの流入口側とは流路R1で接続され、またターボ形回転機器GCのガスの排出口側とレーザ共振器LGとは流路R2、R3を介して接続されていてガス循環路が構成されている。なお、図8において2はターボ動翼であり、5はモータ6に電気エネルギーを供給するインバータ、そしてMはモータ室である。
他方、ターボ形回転機器GCの具体的な構成は、図7に示すとおりで、ハウジング1の内方でその上方にターボ動翼2が回転可能に配設され、同じく下方にはこのターボ動翼2を高速に回転駆動させるモータ6が配設され、両者が回転軸3にて連結されている。このモータ6はハウジング1の側に固設された電極コイル6Kと、この電極コイル6Kに対応して回転軸3に固設された回転子6Mで構成され、電極コイル6Kにはインバータ5から電気エネルギーが供給される。
回転軸3は上部軸受4と下部軸受(図示せず)を介してハウジング1に対し、回転可能に保持されているが、この回転軸3の上方の取付軸3Sにターボ動翼2が固設されている。前記モータ6および回転軸3を保持する上部軸受4と下部軸受(図示せず)はモータ室M内に配設されている。
ターボ動翼2がモータ6によって高速に回転駆動されると、その外周に配設されたターボ静翼(図7には開示されていない)と協働して、ガスが流入口1Kから流入され、圧縮されて排出口1Hより排出される。この流入口1Kから排出口1Hまでがガス圧縮室Cを形成する。この排出口1Hからのガスは、図8に示すようにガス循環の流路R2、R3を経てレーザ共振器LGに供給される。
このことからガス圧縮室Cとモータ室Mとは、シール部7で遮断されるようになっている。具体的には、ハウジング1は上部軸受4の上方位置において回転軸3が非接触で貫通できる範囲の最小径の貫通孔が穿設され、回転軸3と協働してシール部7が形成されている。このシール部7にはたとえばラビリンスシール等が適用される。
ところで、ガス圧縮機能を行うターボ機構は図6に示されている。図6は図7のターボ形回転機器GCの上方部のみを断面してより具体的に示すが、ターボ機構は取付軸3Sに取り付けられ、図7に示すモータ6にて高速に回転駆動されるターボ動翼2と、このターボ動翼2の外方周囲に配設されたターボ静翼SB(固定翼)にて構成され、これらが有機的に機能するようにハウジング1に内設されている。ターボ静翼SBは図6ではブロックで図示されているが、具体的には図5から明らかなとおり、ターボ静翼SBの主体をなす翼片Bが多数個(図示例では19個)環状底盤8の上面に固設されている。この翼片Bは一定の厚さを有しており、この翼片Bの上面には図示していないが環状の上盤が対向して接合される。このようにして等間隔に一定の距離(間隙)を有して並設され、それぞれの間隙からガスが外方へと流出するようになっている。ターボ静翼SBの各翼片Bは一定の傾斜角度θを有して底盤に固定保持されている。この傾斜角度θを変更することによりガスの流出量が調節できるが、従来ではこの角度を変更する方式は採用されていない。
他方、モータ(図6には図示せず)にて回転されるターボ動翼2も多数個の羽根が周辺に一定の角度で傾斜して並設されている。このようにしてターボ動翼2の回転により外方に放出されたガスがターボ静翼SBに放出され圧縮されてポンプ機能を行い、ガスは外部すなわち図8に示すレーザ共振器LGに供給される。
さて、以上図5から図8について説明してきたが、炭酸ガスレーザ加工機などにおいては、上記のとおりレーザ発振器装置のガス循環路内でターボブロワが介設され炭酸ガスの混合ガスを循環させている。そして、このターボブロワとして機能するのが上記したターボ形回転機器GCである。ガス循環路中に備えたガス励起部において高電圧を与えてレーザを発生させ、このレーザを外部に出力させ、工作機械として溶接、溶断などが行われる。
特開2000−22243号公報
このようなレーザ加工においては、加工の種類、被加工材の状況、加工の仕方さらには加工環境などによりレーザの出力を変更する場合が生じる。そしてこのレーザ出力の変更を行う場合、従来ではインバータ5から供給される電気エネルギーの励起電圧を調節して変えることにより対応させていた。
ところでターボ形回転機器GCとレーザ共振器LGとの関係ではレーザ出力がガス流量におおよそ比例する傾向で対応しており、したがってガス送風能力が重要な事項となる。ここでガス送風能力を示すガス圧力比PRCとガス流量Qとの関係をみると図4に示すとおりである。
図4に示すとおりガス圧力比PRCを縦軸にとりガス流量Qを横軸にとると、圧力比・流量特性PQは右下がりの曲線となる。他方、レーザ発振器装置のガス圧力損失特性PRは右上がりの放物曲線となる。この両特性PQとPRの交点であるA点が運転ポイントとなり、ガス圧力比PRCとガス流量Qでターボ形回転機器GCが運転されることになる。
このような状態においてターボ動翼2の傾斜角度θをさらに大きくすなわちさらに傾斜させる(いわゆるねかせる)と、低流量域にて圧力比が大きくなり、ターボ形回転機器GCの圧力比・流量特性PQは立ち上がり特性PQ−2となってA2が運転ポイントとなり、反対にターボ動翼2の傾斜角度θを小さくすなわち立ち上がらせると高流量域において圧力比が大きくなり、ターボ形回転機器GCの圧力比・流量特性PQは特性PQ−1となってA1が運転ポイントになる。
従来のようにレーザ共振器LGの出力を変更する場合、励起電圧を調整して変更した場合、出力は変更されてもブロワの運転ポイントに変更がないことで、ガス流量Qが余分に送風されることで余分なブロワ仕事(動力)が消費することで事態が起きる。経済的に大きな損失となっていた。
本発明はこのような問題を解決するターボ形回転機器を提供しようとするものである。
本発明が提供するターボ形回転機器は、上記課題を解決するために、ガス圧縮を行なうターボ動翼とターボ静翼との組み合わせからなるターボ機構と、このターボ機構が内方に配設されるとともにガスを流入させる流入口と圧縮したガスを排出する排出口を有するハウジングと、前記ターボ動翼を回転駆動するためのモータとを備え、前記圧縮されたガスを排出口から外部の機器等に排出するようにしたターボ形回転機器において、前記ターボ機構におけるガス流量特性を調節する機構を設けたものである。
このガス流量特性調節機構は、ターボ静翼の傾斜角度を調節する傾斜角度調節機構で構成する。したがって、ターボ静翼の傾斜の調節でガス流量の調整が正確に行われる。傾斜角度調節機構は、ターボ静翼を3個のピンを囲繞するテープで形成するとともに、3個のピンの内少なくとも1個を相対的に変位させる変位機構で構成する。したがって、ターボ静翼を簡単な機構で構成できるとともに傾斜角度を運転中に正確かつ容易に調節することができる。
本発明が提供するターボ形回転機器はガス流量を運転中に調節することができ、不要なガス循環を解消するとともに、レーザ共振器などへのターボブロワとして利用するとき、レーザ出力を自在かつ容易に調節することができる。しかもこのガス流量を精密に調節できガス圧縮の負荷を可及的に軽減させることができる。レーザ出力と必要ガス流量の関係(条件)をあらかじめデータ入力しておき、レーザ出力の指令に沿うようターボ静翼の角度を調節しレーザ発振能力に対応できるガス送風機を提供できる。
本発明は、ガスの供与を必要とする外部機器たとえばレーザ共振器へのガス供給に最適なターボ形回転機器を提供するものである。
この場合、ガス圧縮の機能上の主要部であるターボ機構は、モータにて高速回転されるターボ動翼と、これに対応するターボ静翼とから構成されるが、従来よりターボ静翼は機器に固定的に設置されている。したがってターボ静翼の傾斜角度を調節する場合は運転を中止し、1枚1枚ターボ静翼を取り外し、傾斜角度を変更して設置するものである。本発明はこの点を解決し、ターボ静翼の傾斜角度を運転中変更できる構成としたものである。この傾斜角度調節機構としてはターボ静翼を1本の支軸で保持し、この支軸を回転させる方式も考えられるが、この方式はガス流量の調節範囲に一定の限界がある。最良の形態としてはターボ静翼の形状あるいはその傾斜角度を自在に変更できる構成である。
具体的には本発明におけるターボ形回転機器は、ターボ静翼を3本のピンとこの3本のピンを囲繞するテープで構成し、しかもこの3本のピンの少なくとも1つの位置を自在に変更できる構成とする。このテープは金属材料で製作され柔軟性、曲折可能なものが適用され3本のピンを囲繞してターボ静翼を形成する。なおテープはベルトないしリボンを適用してもよく、要はターボ静翼を形成する帯状の薄状体であればよい。しかもこのテープの幅はピンの高さに等しく、ピンの上端すなわちテープの上端にはハウジングないし天井を形成する上盤が配設されターボ静翼のガス排出部が構成される。1本のピンが円周方向に変位するときテープの長さが伸縮できるようテープの一端は固定されるも他端側はピンに多重巻きされバネで常に巻きつけ付勢された形が好ましい。この付勢機構によって1本のピンが変位したときテープの長さが長くなるときは繰り出され、テープの長さが短くなるときはピンに巻き込まれて長さ調節がされ、緊張してターボ静翼の形を自在に変形させることができる。
以下実施例にしたがって本発明の構成を説明する。
まず、本発明が提供するターボ形回転機器の第1の実施例を図1にしたがって説明する。
図1は、図7におけるターボ形回転機器GCのハウジング1内に設置されるターボ静翼SBの構成を斜視的に示している。本発明においては上述のとおり、ターボ静翼SBの構成に特徴があり、したがってこのターボ静翼SBの構成を中心に説明する。
図1において8Sは外方側の環状底盤で内方側の環状底盤8Nと同心状に配設され、かつこの環状底盤8Sは固定の環状底盤8Nに対して相対的に回転できるよう構成されている。この回転駆動機構RDは後述するが、環状底盤8Sにはターボ静翼SBを構成するための2個のピンP1、P3が対をなして等間隔で円周状に植設されている。この2個のピンP1、P3と協働する内方のピンP2が環状底盤8N側に植設され、この3本のピンP1、P2、P3で1個のターボ静翼SBが形成される。
すなわち1本の長いテープTは、その一端が環状底盤8Sに回転できない状態で植設されピンP1に固着されている。具体的にはピンP1に固着用の割溝が設けられていて、この割溝にテープTの一端が挿入固定されている。このテープTの他端側は内方側の環状底盤8Nに植設されたピンP2を左側より囲繞して右方に伸延され環状底盤8Sの第3のピンP3に巻き取られている。このピンP3に対してはピンP1と同様割溝にテープTの他端が挿入固定されているが、ピンP3に何重にも巻かれている。
ところで、この第3のピンP3には、図1に示すとおり、環状底盤8SにピンP3と一体のピン軸PSが貫設され、下方に円筒部Eが一体的に形成されている。この円筒部Eには円周溝CMが形成され、この円周溝CMに付勢用ワイヤWが2〜3回巻回されている。付勢用ワイヤWは引張バネ15によって牽引されていて、したがってピンP3は図示矢印R方向に回転付勢されている。この付勢方向はテープTを常に緊張させるとともに、ピンP3からテープTが繰り出されるのを許容する。16は引張バネ15の弾力を調整する調整ねじである。
他方、環状底盤8Sの外周端にはアーム9が突設され、このアーム9の外方端には円弧状にラック歯9Gが形成されている。このラック歯9Gの近傍には固定枠17が設置され、この固定枠17には前記ラック歯9Gに噛合するウオーム歯車14に回転自在に保持されている。ウオーム歯車14は一端に傘歯車12が固定された回転軸13に取り付けられている。また傘歯車12には調節つまみ10の軸に取り付けられた傘歯車11が噛合している。したがって調節つまみ10を回転操作することによって傘歯車11、12を介してウオーム歯車14が回転し、ラック歯9Gが環状底盤8Sの円周方向に変位し、結果として環状底盤8Sが矢印K方向に回転することになる。このラック歯9Gからウオーム歯車14そして調節つまみ10までの回転伝動機構によって環状底盤8Sの回転駆動機構RDが構成されている。この回転駆動機構RDは前記したように図7におけるハウジング1の内方で操作できる所定位置に配設される。
上記回転駆動機構RDの作動によって環状底盤8Sが矢印K方向に回転すると、ピンP1とP3がピンP2に対して相対的に変位し、テープTがピンP3から繰り出され、角度の異なるターボ静翼SBの形に変形する。傾き角度も変えられる。テープTの繰り出しは自在に行われるものの、ピンP3にはR方向の回転付勢力が作用しているのでテープTは常に緊張状態が維持される。図1に示す第1の実施例においてももちろん環状底盤8Sに対応する環状上盤(図示せず)がピンP1〜P3の上面に接して張設される。具体的には環状上盤にはピンP3の上部凸部に嵌合する穴が形成され、各ピンP3に係合されることになる。3個のピンP1〜P3で形成される1個1個のターボ静翼SBが環状底盤8Sと環状上盤との間に形成され、ターボ機構を構成する。
テープTの巻き込み、繰り出しを行うピンP3は、図1に示すとおり1個置きに配設されており、この1個置きのピンP3の下方位における円筒部Eに円周溝CMが形成されていて、それぞれの円周溝CMに1本の長い付勢用ワイヤWが連続して巻回されており、結局1個置きの各ピンP3すなわち円周におけるすべてのピンP3に引張バネ15による牽引力が作用している。このようにして調節つまみ10を必要により回転操作させることでウオーム歯車14とラック歯9Gの螺合により環状底盤8Sが必要とする角度だけ回転したとき、各テープTは必要量が繰り出され、このテープTで形成される各ターボ静翼SBの傾斜角度が自在に調節されることになる。
本発明における第2の実施例は図2に示されている。この第2の実施例は、第1の実施例の構成を基本とし、新たな機能を加えたものである。すなわち第1の実施例では環状底盤8Sに2個のピンP1、P3が植設され、これらが一体で移動する形式のものであったが、この第2の実施例では第1の実施例におけるピンP1が変位しない固定方式で、ピンP3のみが移動する形式のものである。
この第2の実施例においては、環状底盤8Sの下方に固定の環状基盤8Kが付設されている。この環状基盤8Kには内方側の環状底盤8Nと一体に構成されてもよい。ピンP1が固定状態で環状基盤8KにこのピンP1の立設位置に案内溝8Mが穿設されている。この案内溝8Mを介してピンP1が植設されている。この案内溝8Mの大きさは、ターボ静翼SBの調節範囲を考慮して調節できる設定範囲を調節できる限度で設定されている。なお、図2において図1と同一の符号で示される部品は図1と同一であり、詳細な説明は省略する。
本発明における第3の実施例は、第1、第2の実施例のようなテープを利用してターボ静翼SBを構成する例ではなく、従来における板状のターボ静翼SBを利用する方式のもので、多数枚の板状のターボ静翼SBを利用するもので、その傾斜角度を調節できるように構成する。第3の実施例は図3に示されている。
図3においてターボ静翼SBの翼片Bは、それぞれが環状底盤8Sに対して固定的でなく、それぞれ支軸YSにて環状底盤8Sに取り付けられている。しかも各支軸YSにはピニオン歯車PGが固定されている。他方、環状底盤8Sには環状の内歯形ラックLKが回転可能に図7に示すターボ形回転機器GCにおけるハウジング1に取り付けられている。この内歯形ラックLKの回転駆動機構RDとしては図1に示すウオーム歯車14とラック歯9Gとの組み合わせによる機構を採用することもできる。もちろん他の機構を採用することもできる。ピンP3を円周方向のみでなく、直線的に移動させることもできる。
このようなターボ静翼SBの調節機構により、内歯形ラックLKを回転させると各ピニオン歯車PGが同一方向に回転し、全ての翼片Bを回転揺動させることができる。この回転による揺動でターボ静翼SBの傾斜角度を調節させることができる。
本発明の特徴は以上詳述したとおりであるが、上記各実施例ならびに図示例に限定されるものではなく、種々の変形実施例を包含するものである。たとえば第3の実施例方式の場合、図1の実施例と同様にワイヤ連結で各翼片の支軸を連動回転させるようにすることも可能である。
本発明が提供するターボ形回転機器の第1の実施例の構成を示す縦断面図である。 本発明が提供するターボ形回転機器の第2の実施例の構成を示す縦断面図である。 本発明が提供するターボ形回転機器の第3の実施例の構成を示す縦断面図である。 本発明が提供するターボ形回転機器の作動特性を説明するための図である。 従来におけるターボ形回転機器のターボ静翼の構成を示す図である。 ターボ形回転機器におけるターボ機構の部分を示す縦断面図である。 ターボ形回転機器における機構を示す縦断面図である。 従来におけるターボ形回転機器によるレーザ共振器へのガス供給装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 ハウジング
1H 排出口
1K 流入口
2 ターボ動翼
3 回転軸
3S 取付軸
4 上部軸受
5 インバータ
6 モータ
6M 回転子
6K 電極コイル
7 シール部
8、8N、8S 環状底盤
8K 環状基盤
8M 案内溝
9 アーム
9G ラック歯
10 調節つまみ
11、12 傘歯車
13 回転軸
14 ウオーム歯車
15 引張バネ
16 調整ねじ
17 固定枠
B 翼片
C ガス圧縮室
CM 円周溝
E 円筒部
GC ターボ形回転機器
LG レーザ共振器
LK 内歯形ラック
M モータ室
P1、P2、P3 ピン
PG ピニオン歯車
PS ピン軸
PRC ガス圧力比
PR 圧力損失特性
PQ 圧力比・流量特性
Q ガス流量
RD 回転駆動機構
R1、R2、R3 流路
SB ターボ静翼
T テープ
TK、TQ 熱交換器
熱交換器
W 付勢用ワイヤ
YS 支軸
θ 傾斜角度

Claims (3)

  1. ガス圧縮を行なうターボ動翼とターボ静翼との組み合わせからなるターボ機構と、このターボ機構が内方に配設されるとともにガスを流入させる流入口と圧縮したガスを排出する排出口を有するハウジングと、前記ターボ動翼を回転駆動するためのモータとを備え、前記圧縮されたガスを排出口から外部の機器等に排出するようにしたターボ形回転機器において、前記ターボ機構におけるガス圧力比を調節するガス圧力比調節機構を設けたことを特徴とするターボ形回転機器。
  2. ガス圧力比調節機構は、ターボ静翼の傾斜角度を調節する傾斜角度調節機構で構成したことを特徴とする請求項1記載のターボ形回転機器。
  3. 傾斜角度調節機構は、ターボ静翼を3個のピンを囲繞するテープで形成するとともに、3個のピンの内少なくとも1個を相対的に変位させる変位機構を設けたことを特徴とする請求項2記載のターボ形回転機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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