JP2006274889A - 回転装置 - Google Patents
回転装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006274889A JP2006274889A JP2005093983A JP2005093983A JP2006274889A JP 2006274889 A JP2006274889 A JP 2006274889A JP 2005093983 A JP2005093983 A JP 2005093983A JP 2005093983 A JP2005093983 A JP 2005093983A JP 2006274889 A JP2006274889 A JP 2006274889A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral surface
- blade
- cylindrical body
- propeller fan
- rotating shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、円筒体とプロペラファンとの隙間を均一に揃えて、送風の吹き戻りを規制し、送風効率の向上を得られる回転装置を提供しようとするものである。
【解決手段】回転軸4の中心軸Laに対し所定量eだけ偏心した中心軸Lbを備え、回転軸の中心軸まわりを回転軸と同期して旋回する円筒体(ローラ)7と、回転軸の外周面と円筒体の内周面との間に配設されたプロペラファン26とを備え、プロペラファン26は、回転軸4に嵌合固定されるハブ28と、このハブの周面に互いに所定間隔を存して設けられる複数の翼30a〜30fとからなり、各翼の半径方向長さである翼スパン長Sを、回転軸の外周面と円筒体の内周面との間の距離Wに対応して、各翼の外周縁と円筒体の内周面間の隙間qが略均一になるように設定した。
【選択図】図2
【解決手段】回転軸4の中心軸Laに対し所定量eだけ偏心した中心軸Lbを備え、回転軸の中心軸まわりを回転軸と同期して旋回する円筒体(ローラ)7と、回転軸の外周面と円筒体の内周面との間に配設されたプロペラファン26とを備え、プロペラファン26は、回転軸4に嵌合固定されるハブ28と、このハブの周面に互いに所定間隔を存して設けられる複数の翼30a〜30fとからなり、各翼の半径方向長さである翼スパン長Sを、回転軸の外周面と円筒体の内周面との間の距離Wに対応して、各翼の外周縁と円筒体の内周面間の隙間qが略均一になるように設定した。
【選択図】図2
Description
本発明は、回転軸の中心軸に対して偏心して設けられ旋回(公転)運動を行う円筒体を備えるとともに、この円筒体の内部を冷却するプロペラファンを備えた回転装置に関する。
回転装置として、[特許文献1]に開示される流体機械は、固定のシリンダ内に偏心してローラを配置し、これらシリンダとローラとの間に作動室を区画形成する螺旋状のブレードを設け、これらで構成されるヘリカル式機構部を備えている。そして、軸受部通気孔とローラ通気孔およびクランクシャフトである回転軸の端部に設けられる冷却ファンとからなる冷却機構を備えている。上記冷却ファンは、ヘリカル式機構部の端面に突出する回転軸の端部に取付けられ、上記機構部の端面に突出して取付けられるファンカバーで囲われる。
吸込み口から吸込まれた空気等の流体がヘリカル式機構部で圧縮されることにより、高圧化するとともに高温化して吐出口から吐出される。圧縮運転を長時間継続すると、そのままでは吐出口周辺の温度上昇が大となってヘリカル式機構部に熱的悪影響を及ぼす。上記冷却機構を備えたことにより、特に吐出口周辺の温度上昇を抑制して、熱的悪影響の発生を防止する。
しかしながら、上述の装置では、冷却ファンとファンカバーをヘリカル式機構部から突出して取付けるために、装置自体が長手方向に長くなって大型化し、据付スペースが大となる。また、吐出口とは反対側の部位に電動機部が備えられていて、長時間の運転継続により温度上昇することは避けられない。電動機部が持った熱は、電動機部と一体に連設されるヘリカル式機構部に伝熱して、熱的悪影響を及ぼす。
上記冷却ファンは、吐出口の周辺部分を冷却するには好適であるが、反対側部位にある電動機部を冷却するには至らない。そのため、冷却ファンを装置の内部に取付け、装置の長手方向長さを短縮したうえで、吐出口周辺部に対する冷却とともに、ヘリカル式機構部内部および電動機部に対する冷却にも効果を奏する構成が望まれる。
たとえば、上述の[特許文献1]において、ファンカバーと冷却ファンを取外して、その分、回転軸を短縮化する。そして、現在、バランサ収納部22eが設けられる位置に、バランサ4eに代えて冷却ファンを取付けることができれば、装置の長手方向長さの短縮化と、吐出口周辺部およびヘリカル式機構部内部と電動機部の冷却が可能となる。
特開2004−144067号公報
たとえば、上述の[特許文献1]において、ファンカバーと冷却ファンを取外して、その分、回転軸を短縮化する。そして、現在、バランサ収納部22eが設けられる位置に、バランサ4eに代えて冷却ファンを取付けることができれば、装置の長手方向長さの短縮化と、吐出口周辺部およびヘリカル式機構部内部と電動機部の冷却が可能となる。
しかしながら、ただ単純に、バランサ収納部に収納可能な径の冷却ファンを用意し、これを回転軸に取付けただけでは、満足する冷却効果が得られない。
すなわち、上述したようにヘリカル式機構部は、回転軸の偏心クランク部に環状のローラが旋回自在に取付けられ、回転軸と同心で固定のシリンダ内に配置される。回転軸を軸支する軸受とローラとの間にはオルダム機構が設けられ、ローラの自転を規制し、ローラが回転軸周りに旋回(公転)運動をなすよう作用する。
すなわち、上述したようにヘリカル式機構部は、回転軸の偏心クランク部に環状のローラが旋回自在に取付けられ、回転軸と同心で固定のシリンダ内に配置される。回転軸を軸支する軸受とローラとの間にはオルダム機構が設けられ、ローラの自転を規制し、ローラが回転軸周りに旋回(公転)運動をなすよう作用する。
これに対して、上記冷却ファンは回転軸に取付けられ、回転軸およびシリンダと同心である。一般的な構成の冷却ファンは、各翼の半径方向長さである翼スパン長が全て同一であるので、図7に模式的に示すような作用が行われる。
回転軸Aおよび冷却ファンBの中心軸Oaは互いに一致するが、これらの中心軸Oaに対してローラ(以下、「円筒体」と呼ぶ)Cの中心軸Obは偏心して設けられる。そして、冷却ファンBと円筒体Cは同じ回転軸Aに取付けられていて、回転軸Aの回転にともない冷却ファンBは同期して回転するが、円筒体Cはオルダム機構により自転が規制され冷却ファンbを介して回転軸A周りに旋回(公転)運動をなす。
回転軸Aおよび冷却ファンBの中心軸Oaは互いに一致するが、これらの中心軸Oaに対してローラ(以下、「円筒体」と呼ぶ)Cの中心軸Obは偏心して設けられる。そして、冷却ファンBと円筒体Cは同じ回転軸Aに取付けられていて、回転軸Aの回転にともない冷却ファンBは同期して回転するが、円筒体Cはオルダム機構により自転が規制され冷却ファンbを介して回転軸A周りに旋回(公転)運動をなす。
冷却ファンBと円筒体Cとを同一断面・視野で見た場合、0°の位置では冷却ファンBの翼先端縁と円筒体Cの内周面との隙間が左右同一であっても、90°の位置では円筒体C全体が左側に寄った位置に移動し、冷却ファンBの翼先端縁と円筒体C内周面との隙間が左右異なる。180°位置では円筒体Cが元の位置に戻って隙間が左右同一となるが、270°位置では円筒体が右に寄った位置である90°位置とは逆方向に偏った位置に移動して隙間が左右異なる。
このように、回転軸Aの回転角度によって冷却ファンBの翼先端縁と円筒体C内周面との隙間が同一の場合と、相違する場合がある。上記隙間部分は、冷却ファンの送風作用が及ばない範囲であり、送風した風が戻ってくる、吹き戻り範囲となる。当然、吹き戻り範囲が存在することで送風ムラを生じ、送風効率が低下して、冷却効果の損失となる。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、回転軸の中心軸とは偏心して設けられ回転軸と同期して旋回する円筒体と、回転軸の外周面と円筒体の内周面との間に配設されるプロペラファンを備え、円筒体とプロペラファンとの隙間を均一に揃えて、プロペラファンの吹き戻りを規制し、送風効率の向上を得られる回転装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため本発明は、回転軸と、この回転軸の中心軸に対して所定量だけ偏心した中心軸を備え回転軸の中心軸周りを回転軸と同期して旋回する円筒体と、回転軸の外周面と円筒体の内周面との間に配設されこれらの間に送風するプロペラファンとからなる回転装置において、上記プロペラファンは、回転軸に嵌合固定されるハブと、このハブの周面に互いに所定間隔を存して設けられる複数の翼とからなり、各翼の半径方向長さである翼スパン長を回転軸の外周面と円筒体の内周面との間の距離に対応して各翼の外周縁と円筒体の内周面間の隙間が略均一になるように設定した。
本発明によれば、円筒体とプロペラファンとの隙間を均一に揃えて、プロペラファンの吹き戻りを規制し、送風効率の向上を得られる等の効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明における第1の実施の形態について詳細に説明するに、回転装置として、流体機械のうちの横置き型ヘリカル圧縮機を適用する。
図1は、横置き型ヘリカル圧縮機1の概略の断面図である。この圧縮機1は、ヘリカル式機構部としての圧縮機構部2と、この圧縮機構部2を駆動する電動機部3と、この電動機部3とヘリカル圧縮機構部2とに亘って設けられ、電動機部3の動力を圧縮機構部2へ伝達する回転軸4とから構成される。圧縮機構部2と電動機部3および回転軸4は一直線上に配置され、さらに、この直線上に圧縮機構部2および電動機部3を冷却するための冷却機構5が設けられてなる。
図1は、横置き型ヘリカル圧縮機1の概略の断面図である。この圧縮機1は、ヘリカル式機構部としての圧縮機構部2と、この圧縮機構部2を駆動する電動機部3と、この電動機部3とヘリカル圧縮機構部2とに亘って設けられ、電動機部3の動力を圧縮機構部2へ伝達する回転軸4とから構成される。圧縮機構部2と電動機部3および回転軸4は一直線上に配置され、さらに、この直線上に圧縮機構部2および電動機部3を冷却するための冷却機構5が設けられてなる。
上記圧縮機構部2は、シリンダ6内に旋回(公転)自在に偏心配置された円筒体である環状のローラ7と、後述するようにローラ7とシリンダ6との間で、かつ軸方向に沿って次第に容積が小さくなる圧縮室8を区画する、不等ピッチのヘリカルブレード9とを有している。
なお説明すると、上記回転軸4には、それ自体の中心軸Laとは所定量eだけ偏心した中心軸Lbからなるクランク部4aが一体に設けられる。上記ローラ7は、クランク部4aの両側端に設けられる単列玉軸受7aを介して嵌め込まれている。ローラ7の外周面には、図中左端から右端へ向けてピッチが徐々に小さくなる螺旋溝10が設けられ、この螺旋溝10内に上記ヘリカルブレード9が出没自在に嵌め込まれている。
なお説明すると、上記回転軸4には、それ自体の中心軸Laとは所定量eだけ偏心した中心軸Lbからなるクランク部4aが一体に設けられる。上記ローラ7は、クランク部4aの両側端に設けられる単列玉軸受7aを介して嵌め込まれている。ローラ7の外周面には、図中左端から右端へ向けてピッチが徐々に小さくなる螺旋溝10が設けられ、この螺旋溝10内に上記ヘリカルブレード9が出没自在に嵌め込まれている。
上記ヘリカルブレード9は、弾性材料、もしくは弾性を有するプラスチックまたはテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂材にから成形されている。ヘリカルブレード9は、それ自体の弾性を利用してシリンダ6の内周面に気密に当接され、シリンダ6の内周面とローラ7の外周面との環状間隙を軸方向に沿って、複数の上記圧縮室8に仕切っている。
各圧縮室8は、ヘリカルブレード9の隣り合う2つの巻き間に形成されており、ヘリカルブレード9に沿ってシリンダ6の内周面とローラ7の外周面との接触部から、次の接触部まで延びたほぼ三日月状をなしている。これら圧縮室8の各容積はヘリカルブレード9のピッチに対応し、吸込み管11が接続される図中左側端の吸込み側から吐出管12が接続される右側端の吐出側へ向って徐々に小さくなっている。
各圧縮室8は、ヘリカルブレード9の隣り合う2つの巻き間に形成されており、ヘリカルブレード9に沿ってシリンダ6の内周面とローラ7の外周面との接触部から、次の接触部まで延びたほぼ三日月状をなしている。これら圧縮室8の各容積はヘリカルブレード9のピッチに対応し、吸込み管11が接続される図中左側端の吸込み側から吐出管12が接続される右側端の吐出側へ向って徐々に小さくなっている。
上記電動機部3は、合成樹脂材などの絶縁材料から形成されるカバー13によって覆われるモータステータ15と、このモータステータ15内で回転するモータロータ16とから構成される。このモータロータ16に上記回転軸4が取付けられ、圧縮機構部2側に延出されている。
上記圧縮機構部2は、一端部に主軸受部18を備え、他端部に副軸受部19を備えていて、上記電動機部3は取付け具を介して主軸受部18に取付け固定される。上記回転軸4は、主軸受部18に設けられる主単列玉軸受18aと、副軸受部19に設けられる副単列玉軸受19aによって軸支されている。
上記圧縮機構部2は、一端部に主軸受部18を備え、他端部に副軸受部19を備えていて、上記電動機部3は取付け具を介して主軸受部18に取付け固定される。上記回転軸4は、主軸受部18に設けられる主単列玉軸受18aと、副軸受部19に設けられる副単列玉軸受19aによって軸支されている。
上記回転軸4の副軸受部19側の端部には、上記ローラ7に設けられたバランサ収納部20に収納されるバランサ21が、図示しないキーによって回動が防止され、C字形止め輪によって軸方向の動きが防止されて取付けられる。
上記冷却機構5は、主軸受部18の周面に設けられ外部に開口する図示しない外気取入口と、主軸受部18に同一半径上で互いに所定間隔を存して設けられる複数の主軸受部通気孔22と、ローラ7の主軸受部18側端部に設けられる凹部からなるファン収納部23と、ローラ7に同一半径上で互いに所定間隔を存して設けられる複数のローラ通気孔24と、ローラ7の副軸受部19側端部に設けられる凹部からなるバランサ収納部20と、副軸受部19に設けられる副軸受部通気孔25および冷却ファンであるプロペラファン26とから構成される。
上記冷却機構5は、主軸受部18の周面に設けられ外部に開口する図示しない外気取入口と、主軸受部18に同一半径上で互いに所定間隔を存して設けられる複数の主軸受部通気孔22と、ローラ7の主軸受部18側端部に設けられる凹部からなるファン収納部23と、ローラ7に同一半径上で互いに所定間隔を存して設けられる複数のローラ通気孔24と、ローラ7の副軸受部19側端部に設けられる凹部からなるバランサ収納部20と、副軸受部19に設けられる副軸受部通気孔25および冷却ファンであるプロペラファン26とから構成される。
なお、上記副軸受部通気孔25は、副軸受部19とローラ7との間に設けられ、回転軸4の回転にともなうローラ7の自転を防止して、ローラ7を回転軸4回りに旋回(公転)運動をさせるオルダム機構27と同位置に設けられることになる。
上記プロペラファン26は、回転軸4のクランク部4aとは外れた位置に設けられるところから、プロペラファン26の中心軸Laは回転軸4の中心軸Laと一致する。そして、回転軸4のクランク部4aに取付けられるローラ7の中心軸Lbが回転軸4の中心軸Laとは所定量eだけ偏心しているところから、プロペラファン26の中心軸Laはローラ7の中心軸Lbとは所定量eだけ偏心している。
上記プロペラファン26は、回転軸4のクランク部4aとは外れた位置に設けられるところから、プロペラファン26の中心軸Laは回転軸4の中心軸Laと一致する。そして、回転軸4のクランク部4aに取付けられるローラ7の中心軸Lbが回転軸4の中心軸Laとは所定量eだけ偏心しているところから、プロペラファン26の中心軸Laはローラ7の中心軸Lbとは所定量eだけ偏心している。
図2は、回転軸4と、この回転軸4に取付けられるプロペラファン26との中心軸Laに対して、回転軸4のここでは図示しない上記クランク部4aに単列玉軸受7aを介して嵌合されるローラ7との関係を、模式的に示す断面図である。
上述したように、回転軸4とプロペラファン26の中心軸Laに対して、ローラ7の中心軸Lbが所定量eだけ偏心して取付けられる。上記プロペラファン26は、回転軸4に嵌合固定されるハブ28と、このハブ28の周面に、互いに所定間隔を存して設けられる複数(ここでは、6枚)の翼30a〜30fとから構成される。
上述したように、回転軸4とプロペラファン26の中心軸Laに対して、ローラ7の中心軸Lbが所定量eだけ偏心して取付けられる。上記プロペラファン26は、回転軸4に嵌合固定されるハブ28と、このハブ28の周面に、互いに所定間隔を存して設けられる複数(ここでは、6枚)の翼30a〜30fとから構成される。
回転軸4と、プロペラファン26のハブ28とは互いに断面が真円状をなし、内周面のみ示す環状のローラ7もまた断面が真円状をなす。これに対して、プロペラファン26を構成する複数の翼30a〜30fは、後述するように、それぞれの翼スパン長Sが互いに異なる。
図3は、プロペラファン26の、たとえば翼30dにおける翼スパン長Sを説明する図であるが、他の翼30a〜30c、30e、30fにおいても全く同一の条件で設定されている。
図3は、プロペラファン26の、たとえば翼30dにおける翼スパン長Sを説明する図であるが、他の翼30a〜30c、30e、30fにおいても全く同一の条件で設定されている。
すなわち、プロペラファン26の翼30dにおいて、プロペラファン26の中心軸Laから翼30dの最外周縁までの距離をM、プロペラファン26の中心軸Laからハブ28の半径をNとしたとき、中心軸Laから翼30aの最外周縁までの距離Mとハブ28の半径Nとの差(M−N)が、翼スパン長Sとなる。
再び図2に示すように、上記プロペラファン26では、全ての翼30a〜30fにおける半径方向長さである翼スパン長Sを、回転軸4の外周面とローラ7の内周面との間の距離Wに対応して、各翼30a〜30fの外周縁とローラ7の内周面間の隙間qが略均一になるように設定されている。
再び図2に示すように、上記プロペラファン26では、全ての翼30a〜30fにおける半径方向長さである翼スパン長Sを、回転軸4の外周面とローラ7の内周面との間の距離Wに対応して、各翼30a〜30fの外周縁とローラ7の内周面間の隙間qが略均一になるように設定されている。
ここでは、左側の翼30aを例に説明しているが、他の翼30b〜30fにおいても、それぞれ翼スパン長Sが異なるうえに、回転軸4の外周面とローラ7の内周面との間の距離Wに対応して、各翼30b〜30fの外周縁とローラ7の内周面間の隙間qが略均一になるように設定されることには変りがない。
このようにして構成される横置き型ヘリカル圧縮機1であって、電動機部3に通電することにより、電動機部3が起動されてモータステータ15内に回転磁界が生じ、モータロータ16が回転駆動される。モータロータ16の回転力は、回転軸4を介してクランク部4aに伝達され、かつオルダム機構27の作用によってローラ7を旋回(公転)運動させる。
このようにして構成される横置き型ヘリカル圧縮機1であって、電動機部3に通電することにより、電動機部3が起動されてモータステータ15内に回転磁界が生じ、モータロータ16が回転駆動される。モータロータ16の回転力は、回転軸4を介してクランク部4aに伝達され、かつオルダム機構27の作用によってローラ7を旋回(公転)運動させる。
このローラ7の旋回運動により、ローラ7はシリンダ6の内周面に内接しながら摺動し、シリンダ6、ローラ7及びヘリカルブレード9によって形成される圧縮室8がシリンダ6の軸方向に沿ってヘリカル状に移動して、各圧縮室8の容積が次第に小さくなるように体積変化させる。各圧縮室8における体積変化により、吸込み管11を経て吸込まれた空気等の流体が順次圧縮されて高圧化され、吐出管12を経て吐出される。
上記冷却機構5では、回転軸4の回転によりプロペラファン26が回転し、外部の冷却空気が外気導入孔から導入されて、主軸受部通気孔22を流通する。このとき、運転にともなって電動機部3に発生する熱が冷却空気に奪われ、電動機部3の冷却がなされる。プロペラファン26の回転により、冷却空気は主軸受部通気孔22からファン収納部23と、ローラ通気孔24と、バランサ収納部20を介して副軸受部通気孔25に導かれ、圧縮機構部2内部を冷却して外部に排出される。
上記冷却機構5では、回転軸4の回転によりプロペラファン26が回転し、外部の冷却空気が外気導入孔から導入されて、主軸受部通気孔22を流通する。このとき、運転にともなって電動機部3に発生する熱が冷却空気に奪われ、電動機部3の冷却がなされる。プロペラファン26の回転により、冷却空気は主軸受部通気孔22からファン収納部23と、ローラ通気孔24と、バランサ収納部20を介して副軸受部通気孔25に導かれ、圧縮機構部2内部を冷却して外部に排出される。
特に、圧縮機構部2においては、ローラ7の内周面と、吐出管12が接続され圧縮運転にともなって発熱し易い吐出口周辺部が効率よく冷却される。オルダム機構27も発熱するが、副軸受部通気孔25が設けられているので、オルダム機構27も冷却される。
図6は、回転軸4と、冷却機構5を構成するプロペラファン26と、これら回転軸4およびプロペラファン26に対する円筒体であるローラ7との、回転にともなう相互関係を順に示す図である。なお、図においては模式的に示すため、ローラ7に設けられる螺旋溝10と、この螺旋溝10に嵌め込まれるヘリカルブレード9等は省略している。
図6は、回転軸4と、冷却機構5を構成するプロペラファン26と、これら回転軸4およびプロペラファン26に対する円筒体であるローラ7との、回転にともなう相互関係を順に示す図である。なお、図においては模式的に示すため、ローラ7に設けられる螺旋溝10と、この螺旋溝10に嵌め込まれるヘリカルブレード9等は省略している。
図の左列は、回転軸4およびプロペラファン26とローラ7との相互関係を90°ずつ変化して示す一部断面図である。図の右列は、図の左列の回転角度に対応する回転軸4およびプロペラファン26とローラ7との横断面図である。すなわち、同じ回転角においてプロペラファン26とローラ7との関係と、プロペラファン26を構成する翼30a〜30fの位置は対応する。
回転軸4の回転にともなって、回転軸4に取付けられるプロペラファン26が回転し、ローラ7はオルダム機構27の作用により同期して旋回(公転)する。回転軸4の中心軸Laとプロペラファン26の中心軸Laとが一致するので、回転軸4とプロペラファン26の回転角度が一致する。これに対して、上記ローラ7は回転軸4の中心軸Laとは所定量eだけ偏心した中心軸Lbを備えていて、ローラ7の旋回運動にともなってこの中心軸Lbは回転軸4およびプロペラファン26の中心軸Laの周りをまわる。
回転軸4の回転にともなって、回転軸4に取付けられるプロペラファン26が回転し、ローラ7はオルダム機構27の作用により同期して旋回(公転)する。回転軸4の中心軸Laとプロペラファン26の中心軸Laとが一致するので、回転軸4とプロペラファン26の回転角度が一致する。これに対して、上記ローラ7は回転軸4の中心軸Laとは所定量eだけ偏心した中心軸Lbを備えていて、ローラ7の旋回運動にともなってこの中心軸Lbは回転軸4およびプロペラファン26の中心軸Laの周りをまわる。
上述したように、プロペラファン26を構成する各翼30a〜30fの半径方向長さである翼スパン長Sを、回転軸4の外周面とローラ7の内周面との間の距離Wに対応して、各翼30a〜30fの外周縁とローラ7の内周面間の隙間qが略均一になるように設定してある。
したがって、プロペラファン26の1回転中のいずれの位置においても、翼30a〜30fの外周縁とローラ7の内周面間の隙間qが略均一になって、偏りがない。プロペラファン26の回転がそのまま送風作用に生かされ、いわゆる空気の吹き戻りを抑制して送風効率の向上化を図れ、電動機部3と圧縮機構部2に対する冷却効果の向上化を得られる。しかも、プロペラファン26を圧縮機構部2の内部に取り込んだ構成であるので、装置長手方向の短縮化と、必要な据付けスペースのを低減化を得られる。
したがって、プロペラファン26の1回転中のいずれの位置においても、翼30a〜30fの外周縁とローラ7の内周面間の隙間qが略均一になって、偏りがない。プロペラファン26の回転がそのまま送風作用に生かされ、いわゆる空気の吹き戻りを抑制して送風効率の向上化を図れ、電動機部3と圧縮機構部2に対する冷却効果の向上化を得られる。しかも、プロペラファン26を圧縮機構部2の内部に取り込んだ構成であるので、装置長手方向の短縮化と、必要な据付けスペースのを低減化を得られる。
第2の実施の形態として、図4に示すようなプロペラファン26Aの構成であってもよい。なお、プロペラファン26Aとして、ハブ28と、この周面に複数の翼30a〜30fを備えたことは変りがない。
最も短い翼スパン長Saの翼(以下、「第1の翼」と呼ぶ)30aを基準にして、時計周り方向に隣接する位置にある翼(以下、「第2の翼」と呼ぶ)30bから、さらに同方向に隣接する位置にある翼(以下、「第3の翼」と呼ぶ)30cを介して、第1の翼30aとは180°対向する位置にある翼(以下、「第4の翼」と呼ぶ)30dが設けられる。そして、第4の翼30dから時計回り方向に隣接する位置にある2つの翼(以下、「第5の翼」、「第6の翼」と呼ぶ)30e,30fを介して、はじめの第1の翼30aに至る。
最も短い翼スパン長Saの翼(以下、「第1の翼」と呼ぶ)30aを基準にして、時計周り方向に隣接する位置にある翼(以下、「第2の翼」と呼ぶ)30bから、さらに同方向に隣接する位置にある翼(以下、「第3の翼」と呼ぶ)30cを介して、第1の翼30aとは180°対向する位置にある翼(以下、「第4の翼」と呼ぶ)30dが設けられる。そして、第4の翼30dから時計回り方向に隣接する位置にある2つの翼(以下、「第5の翼」、「第6の翼」と呼ぶ)30e,30fを介して、はじめの第1の翼30aに至る。
上述したように、第1の翼30aの翼スパン長Saを最小に設定したうえで、第2の翼30bの翼スパン長Sbから、第3の翼30cの翼スパン長Scを介して第4の翼30dにおける翼スパン長Sdを順次長く設定する。第1の翼30aとは180°対向する位置にある第4の翼30dの翼スパン長Sdを最も長く設定し、第5の翼30eの翼スパン長Seと第6の翼30fの翼スパン長Sfを徐々に短く設定して、基準の翼スパン長Saに形成される上記第1の翼30aに戻る。
このようにして構成されたプロペラファン26Aを用いることにより、より確実に空気の吹き戻りを抑制して、送風のロスの低減化を図れる。
このようにして構成されたプロペラファン26Aを用いることにより、より確実に空気の吹き戻りを抑制して、送風のロスの低減化を図れる。
第3の実施の形態として、図5(A)(B)に示すようなプロペラファン26Bであってもよい。プロペラファン26Bとして、ハブ28と、この周面に複数の翼30a〜30fを備えたことは変りがない。
翼スパン長Saが最も短い第1の翼30aを、他の翼30b〜30fに対して軸方向位置をずらして設け、それによって生じた空間スペースにバランスウエイト35が設けられる。
翼スパン長Saが最も短い第1の翼30aを、他の翼30b〜30fに対して軸方向位置をずらして設け、それによって生じた空間スペースにバランスウエイト35が設けられる。
このようにしてバランスウエイト35を取付けることで、プロペラファン26Bのアンバランスを調整でき、さらにバランスウエイト35を取付ける部分の翼30aの質量を減少させることなく、最大限の仕事を行わせることができる。
以上の、第2の実施の形態におけるプロペラファン26Aおよび第3の実施の形態におけるプロペラファン26Bを備えたヘリカル圧縮機1においても、第1の実施の形態のプロペラファン26と全く同一の作用をなし、同一の効果を奏することは言うまでもない。
以上の、第2の実施の形態におけるプロペラファン26Aおよび第3の実施の形態におけるプロペラファン26Bを備えたヘリカル圧縮機1においても、第1の実施の形態のプロペラファン26と全く同一の作用をなし、同一の効果を奏することは言うまでもない。
また、回転装置として、流体機械における横置き型のヘリカル圧縮機を適用して説明したが、これに限定されるものではなく、同様の作用をなす回転装置の全てに適用することも可能である。
そして、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
そして、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
4…回転軸、7…ローラ(円筒体)、26…プロペラファン、28…ハブ、30a〜30f…翼、35…バランスウエイト。
Claims (3)
- 回転軸と、
この回転軸の中心軸に対して所定量だけ偏心した中心軸を備え、上記回転軸の中心軸周りを回転軸と同期して旋回する円筒体と、
上記回転軸の外周面と上記円筒体の内周面との間に配設され、これらの間に送風するプロペラファンとからなる回転装置において、
上記プロペラファンは、上記回転軸に嵌合固定されるハブと、このハブの周面に、互いに所定間隔を存して設けられる複数の翼とからなり、
上記各翼の半径方向長さである翼スパン長を、回転軸の外周面と円筒体の内周面との間の距離に対応して、各翼の外周縁と円筒体の内周面間の隙間が略均一になるように設定したことを特徴とする回転装置。 - 上記回転軸の外周面と上記円筒体の内周面との間の隙間が最小である位置に設けられる翼の翼スパン長を基準にして、上記回転軸の外周面と円筒体の内周面との間の距離が最大である位置に向かって各翼の翼スパン長を順次大に設定したことを特徴とする請求項1記載の回転装置。
- 翼スパン長が最も小さい翼は、上記ハブにおける軸方向位置を他の翼に対してずらして設け、それによって生じた空間スペースにバランスウエイトを設けたことを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の回転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005093983A JP2006274889A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 回転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005093983A JP2006274889A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 回転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006274889A true JP2006274889A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37209889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005093983A Pending JP2006274889A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 回転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006274889A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104454459A (zh) * | 2013-09-18 | 2015-03-25 | 日立工机株式会社 | 空气压缩机 |
-
2005
- 2005-03-29 JP JP2005093983A patent/JP2006274889A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104454459A (zh) * | 2013-09-18 | 2015-03-25 | 日立工机株式会社 | 空气压缩机 |
CN104454459B (zh) * | 2013-09-18 | 2018-04-20 | 日立工机株式会社 | 空气压缩机 |
US9982665B2 (en) | 2013-09-18 | 2018-05-29 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Air compressor with improved cooling performance |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6333771B2 (ja) | 流体を流動させるための貫通孔が形成された主軸構造、電動機、および工作機械 | |
JP2011220264A (ja) | 遠心型圧縮機 | |
EP3103959B1 (en) | Scroll compressor | |
JP6195722B2 (ja) | スクロール式流体機械 | |
JP6165576B2 (ja) | スクロール式流体機械 | |
JP2010084592A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JP2006274889A (ja) | 回転装置 | |
WO2018011970A1 (ja) | モータ一体型流体機械 | |
JP6185297B2 (ja) | スクロール式流体機械 | |
KR101886668B1 (ko) | 스크롤식 유체 기계 | |
JP2003003979A (ja) | 流体機械 | |
JP5398323B2 (ja) | 静翼可変装置および軸流式流体機械 | |
JP2015001176A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JPWO2020251041A5 (ja) | ||
JP2004064800A (ja) | アウターロータ型モータ | |
JP2009127563A (ja) | スクロール型コンプレッサ | |
JP7017256B2 (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP2000045987A (ja) | 軸流ファン | |
JP2006017013A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JP2010101330A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JP6977144B2 (ja) | スクロール式流体機械 | |
JP2020183726A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
JP6726636B2 (ja) | 電動圧縮機用冷却構造及び電動圧縮機 | |
JPH09144673A (ja) | スクロール式流体機械 | |
EP1632646B1 (en) | Scroll fluid machine |