JP2006097251A - 荷箱の扉ロック装置 - Google Patents

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Akihiko Shirozoe
昭彦 城添
Tadao Morikawa
忠男 森川
Akira Okada
明 岡田
Narutoyo Oka
成豊 岡
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Abstract

【課題】高い安全性を備えつつ、必要な部品点数が少なく、操作性も良好な荷箱の扉ロック装置を提供する。
【解決手段】荷箱の扉ロック装置12は、ロックロッド24の回転動作、すなわち、ロックロッド24自体のロック・アンロック操作に連動して、ロックピン42が、扉14の開放側端部と隣接する位置に設けられたロックブラケット58の係合穴に対し係合・離脱する。よって、ロックピン42によっても、扉14、16のロック・アンロック操作が行われる。ロックロッド24自体による扉14のロック操作に加え、ロックピン42による扉14のロック操作も同時に行われることから、従来のロックロッドを用いたロック装置と何ら操作手順が変わることなく、より確実に扉14、16のロックを行うことが可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コンテナやバンボディ等の荷箱の、扉ロック装置に関するものである。
従来から、コンテナやバンボディ等の荷箱の扉として、いわゆる観音開きのドア等、ヒンジにより開閉自在に取り付けられた扉が広く用いられている。また、ヒンジにより開閉自在に取り付けられた扉のロック装置としては、扉に回転自在に取付けられ、かつ、軸回りの回転位相を変化させることにより、扉のロック・アンロックを行うロックロッドを備えたものが用いられている。そして、ロックの確実性を向上させるために、1枚の扉に対してロックロッドを2本備えたロック装置も用いられている。(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2000−129980号公報(〔請求項1〕、図1、図2) 実開昭64−31866号公報(第3項〜第5項、図1、図2)
しかしながら、1枚の扉にロックロッドを2本備えたロック装置は、1枚の扉あたりロックロッドの操作が2本分必要であることから操作が煩雑であり、かつ、部品点数もロックロッドの数に比例して増加するといった欠点があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高い安全性を備えつつ、必要な部品点数が少なく、操作性も良好な荷箱の扉ロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するための、本発明に係る荷箱の扉ロック装置は、ヒンジにより開閉自在に取り付けられた扉を有する荷箱の扉ロック装置であって、前記扉に回転自在に取付けられ、かつ、軸回りの回転位相を変化させることにより、前記扉のロック・アンロックを行う少なくとも1本のロックロッドと、前記扉の閉状態で前記扉の開放側端部と隣接する位置に設けられた係合穴に対し、前記ロックロッドの回転動作に連動して係合・離脱するロックピンとを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、ロックロッドの回転動作、すなわち、ロックロッド自体のロック・アンロック操作に連動して、ロックピンが、扉の閉状態で扉の開放側端部と隣接する位置に設けられた係合穴に対し係合・離脱することで、ロックピンによる扉のロック・アンロック操作が行われる。
また、本発明においては、前記ロックピンを、前記ロックロッドと直交する姿勢で軸方向に摺動自在に支持する軸受と、前記ロックピンを、前記扉の開放側端部から突出する方向に付勢するばねと、前記ロックピンを、前記ばねの弾性力に対抗して前記扉の開放側端部から中央部側へと引き戻すかんぬきとを備えることが望ましい。
この構成によれば、ロックピンは、常時、ばねによって前記扉の開放側端部から、ロックロッドと直交する姿勢で突出するように付勢された状態となる。また、ロックロッドを回転させると、ロックピンはかんぬきによって扉の開放側端部から中央部側へと引き戻される。すなわち、本構成によれば、ロックピンは常時ロック状態となるように扉の開放側端部から突出しており、かんぬきを操作することによって、アンロック状態となる。
また、前記かんぬきは、前記ロックピンに固定された、凹溝を備えるブラケットと、前記ロックロッドに固定され前記ブラケットの凹溝と係合する突起片とからなるものとすることができる。
この構成によれば、ロックロッドを回転させることにより、ロックロッドに固定された突起片が回転する。突起片は凹溝に係合していることから、突起片の回転に伴ってブラケットが変位する。ブラケットはロックピンに固定されていることから、ブラケットの変位によって、ロックロッドは扉の開放側端部から引き戻され、ロックロッドによるアンロック操作と連動して、ロックピンもアンロック状態となる。
しかも、前記ロックロッドの回転角度規制手段を備えることとすれば、ロックロッドを必要以上の角度まで回転させた場合に懸念される、ブラケットの凹溝からの突起片の不用意な飛出しを、確実に防止することが可能となる。
また、前記係合穴の近傍に、前記ロックピンを前記係合穴へと案内する案内手段を備えることとすれば、ロックピンを確実に係合穴へと係合させることが可能となる。
なお、前記扉は観音開きの扉であり、前記ロックピンは観音開きの扉の一方側に、当該扉の開放側端部から出没自在に設けられており、前記係合穴は観音開きの扉の他方側に、前記ロックピンと隣接して設けられているものとすることができる。
この構成によれば、観音開きの扉において、ロックピンによる扉のロックを行うことが可能となる。
さらに、前記ロックピンは、扉の表面に露出しているものとすることが可能である。
本発明はこのように構成したので、高い安全性を備えつつ、必要な部品点数が少なく、操作性も良好な荷箱の扉ロック装置を提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、図2には、本発明の実施の形態に係る荷箱の扉ロック装置12(以下、「ロック装置」という。)を備えたコンテナ10を示している。コンテナ10の一側面または両側面には、観音開きの扉14、16が設けられている。そして、これらの扉14、16は、コンテナ10の前後壁20、22の端部に、ヒンジ18によって軸着されている。
また、ロック装置12は、扉14、16に対して、夫々1本づつロックロッド24、26を備えている。ロックロッド24、26は、従来のロックロッドと同様に、ブラケット28によって扉14、16の表面に回転自在に固定されている。また、ロックロッド24、26の上下端部にはカム30、32が固定されており、これらのカム30、32が、コンテナ10の上下枠に固定されたカムキーパー34、36に挿入されることにより、扉14、16は、図示するロック状態となる。また、かかるロック状態から、ロックロッド24、26を回転させて、カムキーパー34、36からカム30、32を外すことにより、扉14、16はアンロック状態となる。なお、ロックロッド24、26には、ロックロッド24、26の回転操作を行うためのハンドル38が、ロックロッド24、26のブラケット24a、26aに対し、ロックロッド24、26と直交するピボット39(図7参照)を介して軸着されている。さらに、ロックロッド24、26の回転位相が、カム30、32およびカムキーパー34、36によるロック状態(図1、図2)となるとき、ハンドル38を扉14、16に固定するためのハンドルキャッチ40が、各扉14、16に設けられている。
加えて、扉14、16のうちの一方の扉14には、ロックロッド24の回転動作に連動するロックピン42が設けられている。図3、図4に示すように、ロックピン42は、扉14に固定された軸受44、46によって、ロックロッド24と直交する姿勢で(ロックピン42の)軸方向に摺動自在に支持されている。また、ロックピン42を、扉の開放側端部14P(図4)から突出する方向に付勢するばね48を備えている。ばね48はコイルばねであり、ロックピン42に挿通されて、その一端部が軸受44に当接し、他端部が軸受44、46の間でロックピン42に嵌合する止め環50と当接し、常時圧縮状態にある。なお、図5に示すように、ロックピン42の回転を防止するため、軸受44、46の一方(図示の例では軸受46)には、ロックピン42に形成した軸方向に延びる溝42aに対し、摺動自在に係合するリベット47を設けている。
また、ロック装置12には、ばね48の弾性力に対抗して、ロックピン42を扉14の開放側端部14Pから扉14の中央部側へと引き戻すための、かんぬき52が設けられている。かんぬき52は、ロックピン42の基端部に固定された、凹溝54aを備えるブラケット54と、ロックロッド24に固定されブラケット54の凹溝54aと係合する突起片55とで構成されている。ここで、ブラケット54は、板材を抜き曲げ加工することによって成形されたものであり、ロックピン42との係合部54bを除いて、扉14に形成された凹部14aに収納されている。したがって、かんぬき52が扉14の表面に大きく突出することを防止することができる。
なお、扉14の凹部14aは、ブラケット54が、図4中、実線で示す位置と仮想線で示す位置との間を移動することができるように、ブラケット54よりも長く形成されている。
また、突起片55は、図6に示すプレート56によって構成されている。プレート56は、平坦部56aと湾曲部56bとを備える板金部品であって、湾曲部56には、ボルト穴56cが形成されている。そして、かかるプレート56が2枚用いられ、湾曲部56bでロックロッド24を挟み込むようにして、ボルト60によりロックロッド24に固定されることで、突起片55が構成されている。
この突起片55が、ロックロッド24から大きく突出し(図示の例では、扉14を貫通しない範囲で、最大の突出量となるように、突起片55が形成されている。)、扉14の凹部14aに収納されたブラケット54の凹溝54aと係合することにより、ロックロッド24が比較的小径であるにもかかわらす、ロックロッド24を回転させることにより生じるブラケット54の移動範囲、すなわちロックピン42の移動距離Lを増大させることが可能となる。また、図4に示すように、ブラケット54の凹溝54aの後退側の一辺を傾斜させることで、ロックロッド24を回転させる際に、凹溝54aの傾斜する一辺と突起片55とを常時接触させ、ブラケット54の凹溝54aからの突起片55の不用意な飛出しを防止している。
なお、突起片55は、鍛造部品や鋳造部品等であっても良く、また、ロックロッド24と一体に形成されたものであっても良い。また、便宜上、図3は、プレート56をロックロッド24に固定するためのボルト60の図示を省略して示している。
また、図3、図4に示すように、扉14、16のうちの他方の扉16には、扉14、16の閉状態で扉14の開放側端部14Pと隣接する位置に、ストライカー58が固定されている。ストライカー58は、板材をコ字状に曲げ加工し、ストライカー58と扉16との間に係合穴58aを形成するものである。この係合穴58aに対し、ロックピン42の先端部は出入自在となっている。
さらに、ストライカー58のコ字状の一辺には、切り起こし58bが形成されている。この切り起こし58bは、後述のごとく扉14の閉操作に同調して、ロックピン42がストライカー58に接近する際に、ロックピンの先端部42bが先ず切り起こし58bに当接し、その後、ロックピン42の先端部42bが切り起こし58bの表面をなぞるようにして、係合穴58aへと押し込まれるようにするものである。すなわち、この切り起こし58bは、ロックピン42を係合穴58aへと案内するための案内手段である。
このような切り起こし58bをストライカー58に設けることによって、係合穴58aに対するロックピン42の係合を確実にするための一つの対応作である、係合穴58aを扉14と直交する方向に拡大することによる弊害、すなわち、ロックピン42と係合穴58aとのクリアランスが増大して、実質的に扉の開放防止機能を果たさなくなるといった弊害を回避しつつ、ロックピン42を確実に係合穴58aへと係合させることが可能となる。
なお、ストライカー58における切り起こし58bの位置を、ロックピン42の移動方向に移動させることにより、ロックピン42とストライカー58とのオーバーラップ量を調整することが可能となる。また、ロックピン42の先端部42bを、係合穴58aへ向けてより円滑に案内するための傾斜角度や曲面形状を、切り起こし58bに与えることとしてもよい。
さらに、図7に示すように、扉14のロックロッド24に対し、ハンドル38を軸着するピボット39の近傍には、ロックロッド24の回転角度を制限する、回転角度規制手段として、回転ストッパ62を備えている。回転ストッパ62は、板材をコ字状に曲げ加工し、かつ、コ字状の上下二辺に、ロックロッド24と一部オーバラップする凹部62aを設けたものである。そして、ロックロッド24のハンドル38が、図7(a)に実線で示すように扉14と平行な位置から、仮想線で示す位置へと90°回転した状態で、ロックロッド24のブラケット24aが回転ストッパ62の側面62bと当接することで、ロックロッド24の回転が規制されることとなる。すなわち、ロックロッド24は、回転ストッパ62によって、0°〜90°の範囲に回転角度が規制されることとなり、ロックロッド24が90°以上回転した場合に懸念される、ブラケット54の凹溝54aからの突起片55の不用意な飛出しを、確実に防止することが可能となる。
なお、上記構造に制限されることなく、回転ストッパ62に替わる、何らかのロックロッド24の回転角度規制手段を備えることで、ロックピン42の確実な作動を保証することができる。
ここで、ロック装置12の操作手順を説明する。まず、扉14、16のロックを行う際には、扉14のハンドル38を、図4に仮想線で示す扉14と直交する位置に回転させ、ロックロッド24および突起片55を回転させることにより、ブラケット54を図4に仮想線で示す位置へと後退させる。ブラケット54が後退した状態では、ロックピン42は図3、図4に仮想線で示す位置へと後退する。かかる状態では、ロックピン42の先端部は、扉14、16を閉じても、ストライカー58と扉16との間に形成される係合穴58aには届かない位置に後退(離脱)している。また、扉16のハンドル38についても、扉14のハンドルと同様に、扉16と直交する位置に回転させておく。この状態から、最初に、扉16を閉方向へと回転させ、ロックロッド26のカム32をカムキーパー36の入口へと押し付ける。そして、ハンドル38を操作してロックロッド26を回転させ、ロックロッド26のカム30、32をカムキーパー34、36に噛み込ませる。この際、カム30、32とカムキーパー34、36との間に生じる「てこの作用」により、扉16はカムキーパー34、36が固定されたコンテナ10の上下枠に引き寄せられ、ハンドル38が扉16と平行となる位置までロックロッド26が回転した状態で、扉16は完全に閉じられる。この状態で、カム30、32およびカムキーパー34、36による扉16のロックが施されたことになる。さらに、ロックロッド26のハンドル38を、ハンドルキャッチ40でくわえ込むことにより、ハンドル38を扉16と平行に固定する。
次に、扉14を閉方向へと回転させ、ロックロッド24のカム32をカムキーパー36の入口へと押し付ける。そして、ロックロッド24のハンドル38を操作して、ロックロッド24を回転させることにより、ロックロッド26のカム30、32をカムキーパー34、36に噛み込ませる。そして、ロックロッド24を回転させることにより、扉16と同様に、扉14はカムキーパー34、36が固定されたコンテナ10の上下枠に引き寄せられ、ハンドル38が扉14と平行となる位置までロックロッド24が回転した状態で、扉14は完全に閉じられる。この状態で、カム30、32およびカムキーパー34、36による扉14のロックが施されたことになる。
また、ロックロッド24の回転に連動して、突起片55が図4の仮想線の位置から実線の位置へと回転し、なおかつ、ばね48の弾性力も寄与して、ブラケット54およびロックピン42は、図4に仮想線で示す位置から、実線で示す位置へと移動する(この際の、ロックピン42の移動距離を、符号Lで示している)。そして、ロックピン42の先端部42bは、最初にストライカー58の切り起こし58bに当接し、扉14の閉じ方向への回転と共に、ロックピンの先端部42bは切り起こし58bの表面をなぞるように、係合穴58aへと移動する。よって、ロックピンの先端部42bは、最終的に係合穴58aと係合し、ロックピン42による扉14、16のロック状態が得られる。かかる操作の後、ロックロッド24のハンドル38についても、ハンドルキャッチ40でくわえ込むことにより、ハンドル38を扉14と平行に固定する。
以上の操作により、扉14、16のロックが完了する。
続いて、扉14、16のアンロックを行う際には、扉14のロックロッド24のハンドル38を、ハンドルキャッチ40から外し、ハンドル38を図4に実線で示す位置から、仮想線で示す(扉14と直交する)位置へと回転させる。これにより、ロックロッド24を回転させ、カム30、32およびカムキーパー34、36による扉14のロックを解除する。
このとき、ロックロッド24と共に突起片55も回転し、プレート56が凹溝54aに係合するブラケット54は、ばね48の弾性力に対抗して、図4に実線で示す位置から、仮想線で示す位置へと移動する。したがって、ブラケット54が固定されたロックピン42も、図3、図4に示す突出位置から距離Lだけ後退し、ロックピン42の先端部は、ストライカー58と扉16との間に形成される係合穴58aから離脱する。よって、ロックピン42による扉14、16のロック状態が解除される。
その後、扉16のロックロッド24のハンドル38を、ハンドルキャッチ40から外し、ハンドル38を扉14と直交する方向へと回転させることにより、ロックロッド26を回転させ、カム30、32およびカムキーパー34、36による扉16のロックを解除することができる。
上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。まず、ロック装置12は、ロックロッド24の回転動作、すなわち、ロックロッド24自体のロック・アンロック操作に連動して、ロックピン42が、扉14の開放側端部と隣接する位置に設けられた係合穴58aに対し係合・離脱することで、ロックピン42による扉14、16のロック・アンロック操作が行われることとなる。したがって、ロック装置12によれば、ロックロッド24自体による扉14のロック操作に加え、ロックピン42による扉14のロック操作も同時に行われることとなり、従来のロックロッドを用いたロック装置と何ら操作手順が変わることなく、より確実に扉14、16のロックを行うことが可能となる。
しかも、従来の、1枚の扉に対しロックロッドを2本備えるロック装置と比べ、ロック装置としての小型軽量化が図られ、操作性も良好となる。
また、ロックピン42は、常時、ばね48によって扉14の開放側端部14P(図4)から、ロックロッド24と直交する姿勢で突出するように付勢された状態となる。また、ロックロッド24を回転させると、ロックピン42はかんぬき52によって扉14の開放側端部から中央部側へと引き戻される。すなわち、ロックピン42は、常時ロック状態となるように扉14の開放側端部から突出しており、かんぬき52を操作することによって、アンロック状態となる。
したがって、ロックロッド24と係合穴58aとの係合状態は常にばね48の弾性力によって保持されることとなり、ロック装置としての信頼性をより高めることが可能となる。また、ロックロッド24のハンドル38は、ばね48の弾性力によって常時扉14と平行な状態へと付勢されることにより、不用意なハンドル38の飛出しも確実に回避されることとなる。さらに、扉14のロック操作を行った後に、扉16を閉じようとすると、常時、ばね48によって扉14の開放側端部14Pから突出するロックロッド24に、扉16が干渉し、扉16を閉じることができなくなる。よって、作業者は、扉14、16の好ましいロック順序(扉16をロックした後に扉14をロックする。)を、必然的に履行することとなる。
また、本実施の形態では、かんぬきをブラケット54と突起片55とで構成している。そして、ロックロッド24に固定された突起片55が回転すると、突起片55が凹溝54aに係合していることから、突起片55の回転に伴ってブラケット54が変位する。そして、ブラケット54はロックピン42に固定されていることから、ブラケット54の変位によって、ロックピン42は扉14の開放側端部14Pから中央部側へと引き戻され、ロックロッド24のアンロック操作と連動して、ロックピン42はアンロック状態となる。したがって、ロックロッド24自体による扉14のロック操作に加え、ロックピン42による扉14のロック操作も同時に行われるものとなり、従来のロックロッドを用いたロック装置と何ら操作手順が変わることなく、より確実に扉14、16のロックを行うことが可能となる。
しかも、ロックロッド24の回転角度規制手段として、ロックロッド24に対しハンドル38を軸着するピボット39の近傍に、回転ストッパ62を設けたことで、ロックロッドを必要以上の角度(90°以上)まで回転させた場合に懸念される、ブラケット54の凹溝54aからの突起片55の不用意な飛出しを、確実に防止することが可能となる。
また、ストライカー58により形成される係合穴58aの近傍に、ロックピン42を係合穴58aへと案内する案内手段として、切り起こし58bを設けたことから、ロックピン42を確実に係合穴58aへと係合させることが可能となる。
なお、図示の例では、扉14、16は観音開きの扉であり、ロックピン42は観音開きの扉14、16の一方側14に、扉14の開放側端部14Pから出没自在に設けられ、係合穴58aは観音開きの扉14、16の他方側16に、ロックピン42と隣接して設けられている。しかしながら、本発明の実施の形態に係る、ロックピン42を含むロック機構は、1枚扉にも応用することが可能である。このような場合には、扉の閉状態で扉の開放側端部と隣接するドア枠に、ロックピンの係合穴を設けることとする。
さらに、本実施の形態では、ロックピン42が扉14の表面に露出する構成を採用していることから、従来のロックロッド24を備えるロック装置の構成部品をそのまま流用することが可能である。また、既存のロックロッドを備えるロック装置に、ロックピン42を含むロック機構を追加することも容易となる。しかしなら、ロックピン42を含むロック機構を、ロックロッドと共に扉に内蔵させ、外部に露出しない構造を採用することも可能である。かかる場合には、ロックピン42は扉の側面から出没することとし、かつ、ドア枠にロックピンの係合穴を設けることとする。加えて、扉1枚に対し2本のロックロッドを備えるロック装置にも、ロックピン42を含むロック機構を用いることが可能であり、かかる場合には、さらに確実な扉のロックが可能となる。
なお、本発明の実施の形態では、ロック装置12をコンテナの扉ロック装置に適用した場合を例示して説明したが、バンボディ等コンテナ以外の荷箱にも適用することが可能である。
本発明の実施の形態に係る荷箱の扉ロック装置を備えたコンテナを示す斜視図である。 図1に示すコンテナの側面図である。 本発明の実施の形態に係る荷箱の扉ロック装置の要部側面図である。 図3に示す荷箱の扉ロック装置の上面図である。 図3のA−A線における断面形状を、拡大して示した図である。 図3、図4に示す荷箱の扉ロック装置のかんぬきを構成するプレートの単体図であり、(a)は上面、(b)は側面を示している。 本発明の実施の形態に係る荷箱の扉ロック装置のロックロッドに対し、ハンドルを軸着するピボットの近傍に設けられた、回転ストッパを示すものであり、(a)は(b)のB−B線における断面図、(b)は回転ストッパの正面図である。
符号の説明
10:コンテナ、12:ロック装置、 14、16:扉、 24、26:ロックロッド、 42:ロックピン、48:ばね、52:かんぬき、54:ブラケット、54a:凹溝、56:プレート、58:ストライカー、58a:係合穴

Claims (7)

  1. ヒンジにより開閉自在に取り付けられた扉を有する荷箱の扉ロック装置であって、前記扉に回転自在に取付けられ、かつ、軸回りの回転位相を変化させることにより、前記扉のロック・アンロックを行う少なくとも1本のロックロッドと、前記扉の閉状態で前記扉の開放側端部と隣接する位置に設けられた係合穴に対し、前記ロックロッドの回転動作に連動して係合・離脱するロックピンとを備えることを特徴とする荷箱の扉ロック装置。
  2. 前記ロックピンを、前記ロックロッドと直交する姿勢で軸方向に摺動自在に支持する軸受と、前記ロックピンを、前記扉の開放側端部から突出する方向に付勢するばねと、前記ロックピンを、前記ばねの弾性力に対抗して前記扉の開放側端部から中央部側へと引き戻すかんぬきとを備えることを特徴とする請求項1記載の荷箱の扉ロック装置。
  3. 前記かんぬきは、前記ロックピンに固定された、凹溝を備えるブラケットと、前記ロックロッドに固定され前記ブラケットの凹溝と係合する突起片とからなることを特徴とする請求項2記載の荷箱の扉ロック装置。
  4. 前記ロックロッドの回転角度規制手段を備えることを特徴とする請求項3記載の荷箱の扉ロック装置。
  5. 前記係合穴の近傍に、前記ロックピンを前記係合穴へと案内する案内手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の荷箱の扉ロック装置。
  6. 前記扉は観音開きの扉であり、前記ロックピンは観音開きの扉の一方側に、当該扉の開放側端部から出没自在に設けられており、前記係合穴は観音開きの扉の他方側に、前記ロックピンと隣接して設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の荷箱の扉ロック装置。
  7. 前記ロックピンは、扉の表面に露出していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の荷箱の扉ロック装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102889031A (zh) * 2011-07-18 2013-01-23 中集车辆(集团)有限公司 厢式车及其箱体的暗锁机构
JP2013119735A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Japan Transport Engineering Co Ltd コンテナの扉ロック装置
CN107227901A (zh) * 2017-06-30 2017-10-03 赣州客家门业有限公司 一种转轴副锁装置

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