JP2006096776A - アクリル樹脂組成物 - Google Patents
アクリル樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006096776A JP2006096776A JP2004261960A JP2004261960A JP2006096776A JP 2006096776 A JP2006096776 A JP 2006096776A JP 2004261960 A JP2004261960 A JP 2004261960A JP 2004261960 A JP2004261960 A JP 2004261960A JP 2006096776 A JP2006096776 A JP 2006096776A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylic resin
- monomer
- parts
- structural unit
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 *[N+]([N-]NI=N)[N+]([O-])O* Chemical compound *[N+]([N-]NI=N)[N+]([O-])O* 0.000 description 1
Abstract
【解決手段】 下記アクリル樹脂(1)及び(2)を含有するアクリル樹脂組成物
(1):下記構造単位(a)、(b)及び(c)を含有し、(1)100重量部に対し、
構造単位(c)を0.05〜5重量部含有するアクリル樹脂。
(2):構造単位(a)を主成分とする直鎖状アクリル樹脂。
(a):(メタ)アクリル酸エステル
(b):分子内に1つのオレフィン性二重結合と、分子内に少なくとも1つの5員環以上 の複素環基とを含有する単量体
(c):分子内に少なくとも2つのオレフィン性二重結合を含有する単量体
【選択図】 なし
Description
本発明の目的は、光学フィルムの伸縮等により生じる応力集中に対して耐性を持ち、光学積層体の白抜けや色ムラを抑制するとともに、光学積層体における光学フィルムと粘着剤層との間の浮き、剥れや、粘着剤層内での発泡を一層抑制し得る、粘着剤に好適なアクリル樹脂系物質;該アクリル樹脂系物質を含有する粘着剤;該粘着剤と光学フィルムとからなる粘着剤付光学フィルム、該粘着剤付光学フィルムの粘着剤層を介して光学フィルムとガラス基板とが積層してなる光学積層体を提供することである。
(式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は炭素数1〜14のアルキル基またはアラルキル基を表す。R2のアルキル基の水素原子またはアラルキル基の水素原子は炭素数1〜10のアルコキシ基によって置換されていてもよい。)
(c):分子内に少なくとも2つのオレフィン性二重結合を含有する単量体
(d):(a)〜(c)とは異なる単量体であって、分子内に1つのオレフィン性二重結 合と、少なくとも1つの脂環式構造を含有する単量体。
本発明のアクリル樹脂(1)及び(2)に用いられる単量体(a)は、下記式(A)で表される(メタ)アクリル酸エステルである。
式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は炭素数1〜14のアルキル基またはアラルキル基を表す。R2のアルキル基の水素原子またはアラルキル基の水素原子は炭素数1〜10のアルコキシ基によって置換されていてもよい。
炭素数1〜14のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などが挙げられる。
炭素数1〜14のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基、トリチル基などが挙げられる。
R2の置換基であってもよい炭素数1〜10のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基などが挙げられる。
単量体(a)として、異なる2種類以上の単量体(a)を用いてもよい。
ここで、単量体(b)は、分子内に1つのオレフィン性二重結合と、分子内に少なくとも1つの5員環以上の複素環基とを含有する単量体である。
少なくとも1つの5員環以上の複素環基とは、炭素数5以上、好ましくは炭素数5〜7の脂環式炭化水素基内の少なくとも1つのメチレン基が窒素原子、酸素原子又は硫黄原子などのヘテロ原子で置換されている基をいう。
単量体(b)の具体例としては、アクリロイルモルホリン、ビニルカプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリドン、テトラハイドロフルフリルアクリレート、テトラハイドロフルフリルメタクリレート、カプロラクトン変性テトラハイドロフルフリルアクリレート等を挙げることができる。また、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレートなどのように、ヘテロ原子が3員環及び7員環を構成している単量体は、7員環の複素環基を持つことから単量体(b)である。さらに、2,5−ジヒドロフランなどのように、オレフィン性二重結合が複素環基に含まれていてもよい。単量体(b)として、異なる2種類以上の単量体(b)を用いてもよい。
単量体(b)としては、中でも、N−ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン又はこれらの混合物が好適である。
[c−2]/[c−1]≦1/5
単量体(d)としては、異なる2種以上の単量体(d)を組み合わせて使用してもよい。
単量体(d)としては、中でも、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ジシクロペンタニルは、入手が容易なことから好ましい。
単量体(e)としては、中でも、極性官能基が水酸基である単量体(e)及び極性官能基がカルボキシル基である単量体(e)が好ましく、とりわけ、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、アクリル酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トが好適である。
アクリル樹脂(2)に構造単位(e)を含有する場合、アクリル樹脂(2)における構造単位(e)の含有量としては、通常、アクリル樹脂100重量部に対し、0.05〜20重量部程度であり、好ましくは0.1〜15重量部程度である。構造単位(e)の含有量が0.05重量部以上であると、得られる樹脂の凝集力が向上する傾向にあることから好ましく、20重量部以下であると、ガラス基板と粘着剤層との浮き、剥れが抑制される傾向にあることから好ましい。
アクリル樹脂(1)及び(2)の製造方法としては、例えば、溶液重合法、乳化重合法、塊状重合法、懸濁重合法などが挙げられる。アクリル樹脂の製造において、通常、重合開始剤が用いられる。重合開始剤はアクリル樹脂の製造に用いられる全ての単量体の合計100重量部に対して0.001〜5重量部程度使用される。
架橋触媒としては、例えば、ヘキサメチレンジアミン、エチレンジアミン、ポリエチレンイミン、ヘキサメチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、イソホロンジアミン、トリエチレンジアミン、ポリアミノ樹脂およびメラミン樹脂などのアミン系化合物などが挙げられる。粘着剤に架橋触媒としてアミン化合物を用いる場合、架橋剤としてはイソシアネート系化合物が好適である。
(重合例1)
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機を備えた反応器に、酢酸エチル222部を仕込み、窒素ガスで装置内の空気を置換し、酸素不含としたあと、内温を70℃に昇温した。アゾビスイソブチロニトリル(以下AIBNという)0.65部を酢酸エチル12.5部に溶かした溶液を全量添加したあと、内温を69〜71℃に保ちながら、単量体(a)としてアクリル酸ブチル93.9部、単量体(b)としてN−ビニル−2−ピロリドン4.3部及び単量体(c)としてトリプロピレングリコールジアクリレート1.8部の混合溶液を3時間かけて反応系内に滴下した。その後、内温69〜71℃で5時間保温し、反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は212mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約4260000、ポリスチレン換算の重量平均分子量482000であった。
単量体(a)としてアクリル酸ブチル85.1部及び単量体(b)としてN−ビニル−2−ピロリドン13.1部を用いる以外は、重合例1とほぼ同様にして反応を完結した。
得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は235mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約2510000、ポリスチレン換算の重量平均分子量314000であった。
単量体(a)としてアクリル酸ブチル92.8部及び単量体(b)としてアクリロイルモルホリン5.4部を用いる以外は、重合例1とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は172mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約2740000、ポリスチレン換算の重量平均分子量442000であった。
単量体(a)としてアクリル酸ブチル92.3部、単量体(b)としてテトラヒドロフルフリルアクリレート6部及び単量体(c)としてトリプロピレングリコールジアクリレート1.7部を用いる以外は、重合例1とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は121mPa・sであった。
GPCの光散乱法による重量平均分子量は約1480000、ポリスチレン換算の重量平均分子量396000であった。
単量体(a)としてアクリル酸ブチル93.6部、単量体(b)としてN−ビニル−2−ピロリドン4.3部、単量体(c)としてトリプロピレングリコールジアクリレート1.8部に加えて、単量体(e)としてアクリル酸0.28部を用いる以外は、重合例1とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は122mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約1240000、ポリスチレン換算の重量平均分子量321000であった。
単量体(a)としてアクリル酸ブチル180.0部、メタクリル酸イソブチル40.9部、単量体(b)としてビニルカプロラクタム26.7部、単量体(c)としてトリプロピレングリコールジアクリレート4.4部及び単量体(d)としてアクリル酸イソボルニル3.9部を用いる以外は、重合例1とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は172mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約2741000、ポリスチレン換算の重量平均分子量387500であった。
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機を備えた反応器に、酢酸エチル184部を仕込み、窒素ガスで装置内の空気を置換し、酸素不含としたあと、内温を70℃に昇温した。アゾビスイソブチロニトリル(以下AIBNという)0.63部を酢酸エチル10.0部に溶かした溶液を全量添加したあと、内温を69〜71℃に保ちながら、単量体(a)としてアクリル酸ブチル65.0部及びイソブチルアクリレート8.9部、単量体(b)としてビニルカプロラクタム6.1部、単量体(d)としてアクリル酸イソボルニル1.3部及び単量体(c)としてトリプロピレングリコールジアクリレート1.4部の混合溶液を3時間かけて反応系内に滴下した。その後、内温69〜71℃で5時間保温し、反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は381mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約2120000、ポリスチレン換算の重量平均分子量367000であった。
酢酸エチル192.3部、AIBN0.65部、単量体(a)としてアクリル酸ブチル65.0部及びイソブチルアクリレート9.2部、単量体(b)としてビニルカプロラクタム9.0部、単量体(d)としてアクリル酸イソボルニル1.3部及び単量体(c)としてトリプロピレングリコールジアクリレート1.5部を用いる以外は、重合例7とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は153mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約2010000、ポリスチレン換算の重量平均分子量343000であった。
酢酸エチル1155.7部、AIBN3.2部、単量体(a)としてアクリル酸ブチル450.0部及びメチルメタクリレート19.9部、単量体(b)としてN−ビニル−2−ピロリドン22.1部、単量体(d)としてアクリル酸イソボルニル8.2部及び単量体(c)としてトリプロピレングリコールジアクリレート9.1部を用いる以外は、重合例7とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は258mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約4170000、ポリスチレン換算の重量平均分子量483000であった。
酢酸エチル185.0部、AIBN0.58部、単量体(a)としてアクリル酸ブチル60.0部及びメチルメタクリレート3.2部、単量体(b)としてアクリロイルモルホリン13.4部、単量体(d)としてアクリル酸イソボルニル6.5部及び単量体(c)としてトリプロピレングリコールジアクリレート1.4部を用いる以外は、重合例7とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は162mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約3080000、ポリスチレン換算の重量平均分子量430000であった。
重合例1と同様の反応容器に、酢酸エチル96部、単量体(a)としてアクリル酸ブチル98部及び単量体(e)として4−ヒドロキシブチルアクリレート1.1部を仕込み、窒素ガスで装置内の空気を置換し、酸素不含としたあと、内温を55℃に昇温した。2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.018部を酢酸エチル4部に溶かした溶液を全量添加したあと、内温を54〜56℃に保ちながら3時間保温した。このとき、単量体の濃度は50%であった。その後、仕込まれた単量体(a)及び(e)の合計濃度が5%づつ低下するように、3時間おきに酢酸エチルを添加し、単量体濃度が15%になった時点からさらに3時間保温し、反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分は15.4%であり、粘度は6350mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約3740000、ポリスチレン換算の重量平均分子量1350000であった。
単量体(a)98.2部及び単量体(c)1.8部を用い、単量体(b)を用いない以外には、重合例1とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分を30%に調整したところ、粘度は251mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約2250000、ポリスチレン換算の重量平均分子量559000であった。
単量体(a)としてアクリル酸ブチル93.7部、単量体(b)としてN−ビニルピロリドン4.3部及び単量体(e)として4−ヒドロキシブチルアクリレート2.0部を用いる以外には、重合例11とほぼ同様にして反応を完結した。得られたアクリル樹脂溶液の不揮発分は19.4%であり、粘度は51600mPa・sであった。GPCの光散乱法による重量平均分子量は約3768000、ポリスチレン換算の重量平均分子量1466000であった。
(実施例1)
重合例1で得られたアクリル樹脂溶液をアクリル樹脂(1)の溶液とし、重合例11で得られたアクリル樹脂溶液をアクリル樹脂(2)の溶液とし、アクリル樹脂(1)の不揮発分60部及びアクリル樹脂(2)の不揮発分40部となるように混合して、不揮発分19.5%のアクリル樹脂組成物の酢酸エチル溶液を得た。該溶液の粘度は3540mPa・sであった。得られた溶液の不揮発分100部に、架橋剤であるポリイソシアネート系化合物(商品名:コロネートL、日本ポリウレタン製)の不揮発分0.13部と、シラン系化合物(商品名:KBM−403、信越シリコーン製)0.2部とを混合させ、本発明の粘着剤を得た。
このようにして得られた粘着剤を、アプリケーターを用いて離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(リンテック社製、商品名:PET3811)の離型処理面に乾燥後の厚さが25μmになるように塗布し、90℃で1分間乾燥させ、シート状の粘着剤を得た。次いで、光学フィルムとして偏光フィルム(ポリビニルアルコールにヨウ素を吸着させて延伸したものの両面にトリアセチルセルロース系保護フィルムで挟んだ3層構造にしたフィルム)を用い、該光学フィルム上に、前記で得られた粘着剤を有する面をラミネーターによって貼り合せたのち、温度40℃、湿度50%の条件で14日間熟成させて粘着剤層が設けられた粘着剤付き光学フィルムを得た。続いて、該粘着剤付光学フィルムを液晶セル用ガラス基板(コーニング社製、1737)の両面にクロスニコルになるように添着した。これを80℃、Dryで96時間保管した場合(条件1)と、60℃、90%RHで96時間保管した場合(条件2)のそれぞれについて、保管後の光学積層体における耐久性および白ヌケの発現状態を目視で観察した。結果を下記要領に分類し、表1にまとめた。
白ヌケの発現状態の評価は、以下の4段階で行った。
◎ :白ヌケが全くみられない。
○ :白ヌケがほとんど目立たない。
△ :白ヌケがやや目立つ。
× :白ヌケが顕著にみとめられる。
耐久性の評価は、以下の4段階で行った。
◎ :浮き、剥れ、発泡等の外観変化が全くみられない。
○ :浮き、剥れ、発泡等の外観変化がほとんどみられない。
△ :浮き、剥れ、発泡等の外観変化がやや目立つ。
× :浮き、剥れ、発泡等の外観変化が顕著にみとめられる。
リワーク性の評価は次のように行った。まず、前記光学積層体を25mm×150mmの試験片に調製した。次に、この試験片を貼付装置(富士プラスチック機械(株)製「ラミパッカー」)を用いて液晶セル用ガラス基板(コーニング社製、1737)に貼付し、50℃、5kg/cm2(490.3kPa)で20分間オートクレーブ処理を行った。続いて該剥離試験用光学積層体を23℃、相体湿度50%RH雰囲気中にて720時間保管した後、23℃、相対湿度50%RH雰囲気中にてこの貼着試験片を300mm/minの速度で180°方向に剥離し、下記要領で分類したガラス板表面の状態を観察した結果を、表1に示した。
◎ :ガラス板表面に曇りおよび糊残りが全くみられない。
○ :ガラス板表面に曇り等がほとんど認められない。
△ :ガラス板表面に曇り等が認められる。
× :ガラス板表面に糊残りが認められる。
アクリル樹脂(1)及び(2)を、表1、2の重量比率で、実施例1に準じて、アクリル樹脂組成物、粘着剤、粘着剤付光学フィルム及び光学積層体を製造した。得られた光学積層体の評価を実施例1と同様に実施し、結果を実施例1とともに表1、2に示した。尚、比較例1はアクリル樹脂(1)中に構造単位(b)を含有しないアクリル樹脂組成物からなる粘着剤を用いた結果であり、比較例2及び3はアクリル樹脂(2)のみからなる粘着剤を用いた結果である。
Claims (17)
- 下記アクリル樹脂(1)及び(2)を含有するアクリル樹脂組成物
アクリル樹脂(1):単量体(a)に由来する構造単位(構造単位(a))、単量体(b) に由来する構造単位(構造単位(b))及び単量体(c)に由来す る構造単位(構造単位(c))を含有し、
アクリル樹脂(1)100重量部に対し、
構造単位(c)を0.05〜5重量部含有するアクリル樹脂。
アクリル樹脂(2):構造単位(a)を主成分とする直鎖状アクリル樹脂。
(a):式(A)で表される(メタ)アクリル酸エステル
(式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は炭素数1〜14のアルキル基またはアラルキル基を表す。R2のアルキル基の水素原子またはアラルキル基の水素原子は炭素数1〜10のアルコキシ基によって置換されていてもよい。)
(b):分子内に1つのオレフィン性二重結合と、分子内に少なくとも1つの5員環以上 の複素環基とを含有する単量体
(c):分子内に少なくとも2つのオレフィン性二重結合を含有する単量体 - アクリル樹脂(2)が、アクリル樹脂(1)に含有される構造単位(c)の含有量(重量)の5分の1以下の構造単位(c)を含有してもよいアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のアクリル樹脂組成物。
- アクリル樹脂(1)における構造単位(a)の含有量が、アクリル樹脂(1)100重量部に対し、15〜99.85重量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクリル樹脂組成物。
- アクリル樹脂(1)における構造単位(b)の含有量が、アクリル樹脂(1)100重量部に対し、0.1〜30重量部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル樹脂組成物。
- 単量体(b)が、N−ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム及び/又はアクリロイルモルホリンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアクリル樹脂組成物。
- アクリル樹脂(1)がさらに、単量体(d)に由来する構造単位を含有するアクリル樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載のアクリル樹脂組成物。
(d):(a)〜(c)とは異なる単量体であって、分子内に1つのオレフィン性二重結合と、少なくとも1つの脂環式構造を含有する単量体。 - アクリル樹脂(1)及び/又は(2)が、さらに単量体(e)に由来する構造単位を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアクリル樹脂組成物。
(e):(a)〜(d)とは異なる単量体であって、カルボキシル基、水酸基、アミド基、アミノ基、エポキシ基、オキセタニル基、アルデヒド基及びイソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも一つの極性官能基と、一つのオレフィン性二重結合とを分子内に含有する単量体。 - アクリル樹脂(1)とアクリル樹脂(2)の合計100重量部に対し、アクリル樹脂(1)が5〜50重量部であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のアクリル樹脂組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載のアクリル樹脂組成物と、架橋剤及び/又はシラン系化合物とを配合してなる粘着剤。
- 光学フィルムの両面または片面に請求項10に記載の粘着剤を積層してなる粘着剤付光学フィルム。
- 光学フィルムが、偏光フィルム及び/又は位相差フィルムであることを特徴とする請求項11に記載の粘着剤付光学フィルム。
- 光学フィルムが、さらにアセチルセルロース系フィルムを保護フィルムとして貼着してなる光学フィルムであることを特徴とする請求項11又は12に記載の粘着剤付光学フィルム。
- 粘着剤付光学フィルムの粘着剤層に、さらに、剥離フィルムを積層してなる請求項11〜13のいずれかに記載の粘着剤付光学フィルム。
- 請求項11〜13のいずれかに記載の粘着剤付光学フィルムの粘着剤層にガラス基材を積層してなる光学積層体。
- 請求項14に記載の粘着剤付光学フィルムから剥離フィルムを剥離したのち、剥離して得られた粘着剤層にガラス基材を積層してなる光学積層体。
- 請求項15又は16に記載の光学積層体から粘着剤付光学フィルムを剥離したのち、剥離して得られたガラス基材に、粘着剤付光学フィルムを再び積層してなる光学積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004261960A JP4507774B2 (ja) | 2003-09-10 | 2004-09-09 | アクリル樹脂組成物及びその用途 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003317918 | 2003-09-10 | ||
JP2004135492 | 2004-04-30 | ||
JP2004251732 | 2004-08-31 | ||
JP2004261960A JP4507774B2 (ja) | 2003-09-10 | 2004-09-09 | アクリル樹脂組成物及びその用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006096776A true JP2006096776A (ja) | 2006-04-13 |
JP4507774B2 JP4507774B2 (ja) | 2010-07-21 |
Family
ID=36236906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004261960A Expired - Fee Related JP4507774B2 (ja) | 2003-09-10 | 2004-09-09 | アクリル樹脂組成物及びその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4507774B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010007044A (ja) * | 2008-05-29 | 2010-01-14 | Nitto Denko Corp | 光学部材用粘着剤組成物、粘着型光学部材および画像表示装置 |
JP2012052086A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Cheil Industries Inc | アクリル系粘着剤組成物及びこれを含む偏光フィルム |
JP2012087240A (ja) * | 2010-10-21 | 2012-05-10 | Nitto Denko Corp | 光学用粘着シート、光学フィルムおよび表示装置 |
JP2012117041A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-06-21 | Nitto Denko Corp | 粘着剤組成物、粘着剤層、及び、粘着テープ又はシート |
JP2015523433A (ja) * | 2012-06-13 | 2015-08-13 | エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. | 高温での剥離性に優れた光学用粘着フィルム |
WO2015132940A1 (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-11 | リンテック株式会社 | 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート |
WO2016072201A1 (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-12 | 綜研化学株式会社 | 偏光板用粘着剤組成物および粘着剤層付き偏光板 |
JP2017519093A (ja) * | 2014-05-09 | 2017-07-13 | テーザ・ソシエタス・ヨーロピア | 親水性表面上での接着テープの接着を向上するためのプライマー |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07150125A (ja) * | 1993-12-02 | 1995-06-13 | Sekisui Chem Co Ltd | 水系感圧性接着剤組成物 |
JPH093104A (ja) * | 1995-03-31 | 1997-01-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 医療用粘着剤の製造方法 |
JPH10130612A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 粘着剤組成物 |
JPH1192533A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-06 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル系樹脂組成物、プレミックス、smc又はbmc、及び人工大理石の製造方法 |
JPH11116927A (ja) * | 1997-08-08 | 1999-04-27 | Rikidain Kk | アクリル系粘着剤組成物、粘着テープ及び粘着剤層の形成方法 |
JP2002501106A (ja) * | 1998-01-27 | 2002-01-15 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | 非白化エマルジョン感圧接着剤 |
-
2004
- 2004-09-09 JP JP2004261960A patent/JP4507774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07150125A (ja) * | 1993-12-02 | 1995-06-13 | Sekisui Chem Co Ltd | 水系感圧性接着剤組成物 |
JPH093104A (ja) * | 1995-03-31 | 1997-01-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 医療用粘着剤の製造方法 |
JPH10130612A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 粘着剤組成物 |
JPH11116927A (ja) * | 1997-08-08 | 1999-04-27 | Rikidain Kk | アクリル系粘着剤組成物、粘着テープ及び粘着剤層の形成方法 |
JPH1192533A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-06 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル系樹脂組成物、プレミックス、smc又はbmc、及び人工大理石の製造方法 |
JP2002501106A (ja) * | 1998-01-27 | 2002-01-15 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | 非白化エマルジョン感圧接着剤 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010007044A (ja) * | 2008-05-29 | 2010-01-14 | Nitto Denko Corp | 光学部材用粘着剤組成物、粘着型光学部材および画像表示装置 |
JP2012052086A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Cheil Industries Inc | アクリル系粘着剤組成物及びこれを含む偏光フィルム |
JP2012087240A (ja) * | 2010-10-21 | 2012-05-10 | Nitto Denko Corp | 光学用粘着シート、光学フィルムおよび表示装置 |
US9695337B2 (en) | 2010-10-21 | 2017-07-04 | Nitto Denko Corporation | Optical pressure-sensitive adhesive sheet, optical film and display device |
JP2012117041A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-06-21 | Nitto Denko Corp | 粘着剤組成物、粘着剤層、及び、粘着テープ又はシート |
JP2015523433A (ja) * | 2012-06-13 | 2015-08-13 | エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. | 高温での剥離性に優れた光学用粘着フィルム |
WO2015132940A1 (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-11 | リンテック株式会社 | 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート |
JP5948509B2 (ja) * | 2014-03-06 | 2016-07-06 | リンテック株式会社 | 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート |
JPWO2015132940A1 (ja) * | 2014-03-06 | 2017-03-30 | リンテック株式会社 | 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート |
JP2017519093A (ja) * | 2014-05-09 | 2017-07-13 | テーザ・ソシエタス・ヨーロピア | 親水性表面上での接着テープの接着を向上するためのプライマー |
WO2016072201A1 (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-12 | 綜研化学株式会社 | 偏光板用粘着剤組成物および粘着剤層付き偏光板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4507774B2 (ja) | 2010-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5023470B2 (ja) | アクリル樹脂組成物及び粘着剤 | |
JP5269282B2 (ja) | 粘着剤 | |
JP2005314453A (ja) | アクリル樹脂及び該樹脂を含有する粘着剤 | |
JP2007126559A5 (ja) | ||
JP2007119667A (ja) | 粘着剤 | |
US7960476B2 (en) | Acrylic resin composition | |
JP5386808B2 (ja) | 粘着剤付き光学フィルムが積層された光学積層体 | |
US20050196624A1 (en) | Acrylic resin | |
JP2007119667A5 (ja) | ||
JP2008176173A (ja) | 粘着剤付き光学フィルム及び光学積層体 | |
JP4839745B2 (ja) | 光学積層体 | |
JP4839744B2 (ja) | 光学積層体及びその製造方法 | |
US20050065252A1 (en) | Acrylic resin composition | |
US20040092689A1 (en) | Acrylic resin, adhesive comprising the resin, and optical laminate comprising the adhesive | |
JP5011798B2 (ja) | 粘着剤 | |
US20040152812A1 (en) | Acrylic resin composition, adhesive comprising the composition, and optical laminate comprising the adhesive | |
JP4251060B2 (ja) | アクリル樹脂、該樹脂を含有する粘着剤、及び該粘着剤を積層してなる光学積層体 | |
JP4370888B2 (ja) | 粘着剤付光学フィルム及びそれを用いた光学積層体 | |
JP4507774B2 (ja) | アクリル樹脂組成物及びその用途 | |
US20050215743A1 (en) | Acrylic resin | |
KR20060050292A (ko) | 아크릴 수지 조성물 | |
JP2006321871A (ja) | アクリル樹脂の製造方法 | |
JP2006077235A (ja) | 光学フィルム粘着剤用アクリル樹脂組成物 | |
JP2004244561A (ja) | アクリル樹脂、該樹脂を含有する粘着剤、及び該粘着剤を積層してなる光学積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070808 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080131 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080514 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100126 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100323 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100413 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100426 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4507774 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |