JP2006096067A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駐車中に車室内に残った花粉を除去して、乗員が車両に乗り込んだときに花粉の少ない快適な車室空間にしておく。
【解決手段】 駐車中の車両に車外の携帯電話より花粉除去運転開始指示が送信される(S100)と、車載された通信機は通信ネットワークのデータセンタに対して花粉飛散状況を問い合わせる。問い合わせ結果において、飛散量が多い場合(S120)には、空調ユニットの内外気切替ドアを内気側に切り替えて、送風機を駆動する。これにより、送風機上流側に配置された花粉フィルタが内気循環される空気より花粉を捕捉、除去する。この花粉除去運転は、外部からの運転停止指示、またはタイマによる所定時間経過後、あるいは花粉飛散量の減少により停止される(S160)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に、車室内の花粉量を常に少ない状態にしておくことが可能な車両用空調装置に関する。
に関する。
従来、車室内の花粉量を低減する方法として、車両用空調装置の外気あるいは内気導入経路に花粉フィルタを設置することにより、外気モード時に車外から花粉が侵入することを防止し、また内気モード時に車室内の花粉を除去しようとするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−310230号公報
しかし、この従来技術では、一旦車室内に入り込んだ花粉は、内気モードで長時間内気循環することにより、花粉フィルタで捕捉されて、除去されることは期待できるが、たとえば駐車中の車両に乗員が乗車する場合には、車室内に残った花粉を除去することはできなかった。
本発明は、上記点に鑑み、駐車中に車室内に残った花粉を除去して、乗員が車両に乗り込んだときに花粉の少ない快適な車室空間にしておくことを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空調ユニット(10)内の通風路(10a)に設けられた送風機(12)と、送風機による風を通風路の端部に設けられた複数の吹出口(16、16a、18、20)の少なくとも1つより車両(1)室内へ送風するよう制御する吹出口制御手段(17、17a、19、21)とを備える車両用空調装置であって、空調ユニットは、送風機の上流側の通風路端部に設けられ、車室外の空気を導入する外気モードと車室内の空気を導入する内気モードとを切り替える内外気切替ドア(11a)と、送風機の吸入側または吐出側に設けられ送風機により形成される空気流れより花粉を捕集する花粉フィルタ(40)とを備えるとともに、車外の通信ネットワーク(53)と通信を行う通信端末手段(50)と、車両が駐車中に、通信端末手段が、車外の携帯端末(52)において入力された花粉除去運転開始指示を受信することに応じて花粉除去運転開始指示を入力する開始指示入力手段(S100)と、花粉除去運転開始指示の入力に応じて、内外気切替ドアを内気を導入し、外気導入を抑制する方向へ切り替え制御するとともに、送風機を駆動して通風路に風流れを形成する花粉除去運転を行う花粉除去制御手段(S130、S135、S180)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、車両が駐車中に、車外より携帯端末で与えられ、通信ネットワークを介して車両の通信端末手段で受信された花粉除去運転開始指示に応じて、花粉除去制御手段が内外気切替ドアを内気導入側に切り替えて送風機を駆動して、吹出口より車室内へ送風を行う。このとき送風機の吸入側または吐出側に設けられた花粉フィルタにより、内気循環される空気より花粉が捕捉されるので、空調ユニットの吹出口から吹き出される空気は徐々に花粉が除去される。これにより駐車中に清浄化された車室空間が得られるので、乗員の車両乗車時には常に花粉量を少ない状態にしておくことが可能である。
請求項2に記載の発明は、空調ユニット(10)内の通風路(10a)に設けられた送風機(12)と、送風機による風を通風路の端部に設けられた複数の吹出口(16、16a、18、20)の少なくとも1つより車両(1)室内へ送風するよう制御する吹出口制御手段(17、17a、19、21)とを備える車両用空調装置であって、空調ユニットは、送風機の上流側の通風路端部に設けられ、車室外の空気を導入する外気モードと車室内の空気を導入する内気モードとを切り替える内外気切替ドア(11a)と、送風機の吸入側または吐出側に設けられ送風機により形成される空気流れより花粉を捕集する花粉フィルタ(40)とを備えるとともに、車両が駐車中に、花粉除去運転開始指示を入力する開始指示入力手段(S100)と、花粉除去運転開始指示の入力に応じて、花粉の飛散量を推定し、花粉除去運転を行うべきか否かを判定する花粉飛散量推定手段(S120)と、花粉除去運転要と判定された場合、内外気切替ドアを内気を導入し、外気導入を抑制する方向へ切り替え制御するとともに、送風機を駆動して通風路に風流れを形成する花粉除去運転を行う花粉除去制御手段(S130、S135、S180)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、車両が駐車中に与えられる花粉除去運転開始指示を入力することにより、花粉飛散量を推定し、その推定結果に応じて花粉除去運転を行う必要があると判定した場合に、花粉除去制御手段が内外気切替ドアを内気導入側に切り替えて送風機を駆動して、吹出口より車室内へ送風を行う。このとき送風機の吸入側または吐出側に設けられた花粉フィルタにより、内気循環される空気より花粉が捕捉されるので、空調ユニットの吹出口から吹き出される空気は徐々に花粉が除去される。これにより、花粉飛散量が多いと推定された場合には、駐車中に清浄化された車室空間が得られるので、乗員の車両乗車時には常に花粉量を少ない状態にしておくことが可能である。また、花粉飛散量が少ない場合には花粉除去運転は行われず、無駄な電力を消費するおそれがない。
この花粉除去運転開始指示は、請求項3に記載のように、車外の通信ネットワーク(53)と通信を行う通信端末手段(50)が、車外の携帯端末(52)において入力された花粉除去運転開始指示を受信することにより入力することができる。
一方、花粉除去運転の停止は、請求項4に記載のように、通信端末手段が携帯端末において入力された花粉除去運転停止指示を受信することに応じて行うことができる。
あるいは、請求項5に記載のように、通信端末手段が通信ネットワークより受信した花粉飛散量情報に応じて花粉除去運転の可否を判定し、その結果に基づいて花粉除去運転の開始または停止を実行することができる。
さらにまた、請求項6に記載のように、あらかじめ年間花粉飛散量の統計データとしての飛散量データを記憶しておき、現在日における飛散量データに基づき、現在日が花粉除去運転要とすべきか否かを判定することが可能である。
花粉除去運転の停止は、請求項7に記載のように、花粉除去運転の開始からの経過時間があらかじめ設定されたタイマ時間に達した場合に行うことでも、あるいは、請求項8に記載のように、車両のイグニッションスイッチ(38)がオンとなった場合に行うことでも、いずれでも可能である。
花粉除去運転中の吹出方向は、請求項9に記載のように、車室内の下方から上方へ向かう送風を行う吹出口(20)より行うことにより、車室内に沈殿した花粉をまき上げて効率的に捕集除去することができる。
また、請求項10に記載のように、日射量が多い場合には、内外気切替ドアを一部外気導入となる位置に切り替えることにより、車室内のもやつきを解消する換気効果と、外気導入量を抑えて花粉除去効率を高めることを両立することができる。
あるいは、請求項11に記載のように、車両のドアが開状態となった場合にドア付近に設けられたドア吹出口より風を吹出すことにより、乗員が持ち込む花粉量を低減することが可能である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の全体システムを表す概要図である。第1実施形態の車両用空調装置のうち、車室内に搭載される空調ユニット10について説明する。空調ユニット10の空気流れ最上流側には内外気切替箱11が配置され、その内部には板状の内外気切替ドア11aが回動自在に設置されている。この内外気切替ドア11aはサーボモータからなるアクチュエータ11bにより駆動されて、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切替導入する。
内外気切替箱11の下流側には送風機12が配置される。この送風機12は遠心式の送風ファン12aと駆動用モータ12bとにより構成され、内外気切替箱11から吸入した空気を空調ユニット10のケース内の通風路10aを通して車室内へ向かって送風する。
送風機12の上流側の直前、すなわち吸入側には、フィルタ40が配置されている。内外気切替箱11から導入される外気または内気が全てこのフィルタ40を通過することにより、これら外気または内気に含まれる花粉やダストが捕集される。
なお、このフィルタ40は、通風路10a内の空気を全てろ過できれば通風路10a内のいずれの部位に配置してもよく、例えば、送風機12の吐出側である下流直後に配置してもよい。
空調ユニット10の通風路10a内において送風機12の下流直後に蒸発器13が配置されている。蒸発器13は冷却用熱交換器をなすものであり、周知の冷凍サイクルの低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。また、蒸発器13の下流側には図示しない加熱用熱交換器としてのヒータコアおよび吹出空気温度を調節するエアミックスドアが配置されている。ただし、これら蒸発器、ヒータコアおよびエアミックスドアは本発明の花粉除去運転では作動しないものであるので説明を省略する。
空調ユニット10の最下流には、フロント窓ガラスWに向けて風を吹き出すためのデフロスタ吹出口16を開閉するデフロスタドア17、乗員の顔付近および上半身に向けて風を吹き出すためのフェイス吹出口18を開閉するフェイスドア19、および乗員の足元に向けて風を吹き出すためのフット吹出口20を開閉するフットドア21が設けられている。
また、デフロスタ吹出口16には、車両ドア付近に風を吹き出すためのドア吹出口16aが分岐して設けられ、このドア吹出口16aを開閉するためのサイドドア17aが設けられている。なお、ドア吹出口16aは、図2に示すように、ピラー部23より窓ガラスに沿うような空気流れを形成するように設けられている。
これらの各ドア17、17a、19、21は吹出口制御手段をなすものであって、図示しないリンク機構を介して共通のアクチュエータ22により連動して開閉される。これらの各ドア17、17a、19、21の開閉作動によって、周知の吹出口モードが切替設定される。
次に、本実施形態の電気制御部について説明すると、空調用制御装置(エアコンECU)30は、マイクロコンピュータとその周辺回路とにより構成される制御手段であって、車両エンジンを始動するためイグニッションスイッチ38がオンされると同時に作動を開始する。この空調用制御装置30は、マイクロコンピュータにおける所定の制御プログラムに基づく演算処理により上記の各アクチュエータ11b、22および送風機駆動用モータ12bの作動を制御するようになっている。
そして、空調用制御装置30には、本実施形態の花粉除去運転に必要な各種センサからの信号が入力される。具体的には、車両の各ドアの開閉状態を検出するドア開閉センサ31、雨滴を検出する雨滴センサ32、車室内の花粉量(または花粉濃度)を検出する花粉センサ33、車室内に入射する日射量を検出する日射量センサ34、および時計手段としてのナビゲーション装置35からの各信号が空調用制御装置30に入力される。
なお、車室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件を検出する他のセンサ群については説明を省略する。
さらに、空調用制御装置30には、車載された通信端末手段としての通信機50が接続されている。この通信機50は、図3に示すように、アンテナ51を介して、車外の通信ネットワーク53の一部を構成する無線基地局54と通信し、携帯電話52やインターネット情報を発信するデータセンタ55との間で情報の授受を行う。
具体的には、たとえば車両1の乗員が車外にて携帯電話52より、駐車中の車両1の通信機50に対して花粉除去運転の開始指示や停止指示を発信し、通信待受け状態の通信機50が通信ネットワーク53よりこの花粉除去運転開始指示、停止指示を受信する。あるいは、通信機50よりインターネット上のデータセンタ55に対して駐車地域における「本日の花粉飛散状況」を問い合わせ、データセンタ55からその問い合わせ結果(たとえば、飛散量として、非常に多い、多い、やや多い、少ない等)を受信する。
通信機50から、受信した花粉除去運転の開始または停止指示や、花粉飛散量データなどが空調用制御装置30に入力される。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。図4は、空調用制御装置30により実行される花粉除去運転のメインルーチンを示すフローチャートである。なお、空調制御装置30および通信機51は、車両1が、イグニッションスイッチ38がOFF状態の駐車中であっても、花粉除去運転スタンバイスイッチ(図示せず)がオンに設定されている場合には、低電力作動状態となっている。
まず、ステップS100で、通信機51が車外の携帯電話52から花粉除去運転開始指示を受信すると制御ルーチンが開始される。通信機51は、花粉除去運転開始指示を受信すると直ちにデータセンタ55に駐車場所周辺の花粉飛散情報を問い合わせる。
ステップS110で、通信機51がデータセンタ55から受信した駐車場所周辺の花粉飛散情報を入手する。ステップS120で花粉飛散量が所定量以上、すなわち「やや多い」以上であるときにはステップS130へ移行し、所定量未満である「少ない」あるいは飛散量データがない場合にはステップS160へ移行する。このステップS120における処理は、花粉飛散量を実際に測定せずに、データセンタ55から入手した花粉飛散情報に基づいて駐車場所における実際の花粉飛散量を推定すること、すなわち花粉飛散量推定手段に相当する。
なお、ステップS120において花粉飛散量を推定するにあたり、雨滴センサ32からの信号に基づき雨天であると判定されたら、雨天時に花粉飛散量が少なくなることを考慮して、飛散量データをそれぞれ1段階低く、すなわち、「非常に多い」→「多い」、「多い」→「やや多い」、「やや多い」→「少ない」とすることにより、より正確な花粉飛散量を推定することができる。この雨天か否かの判定は、ワイパスイッチ(図示せず)の設定状態に基づいても行うことができる。
ステップS130では、駐車中における花粉除去運転モードである、内外気切替ドア11aを内気導入側(内気モード)へ切り替え、かつ、送風機12の駆動(ブロワ駆動)を行う。この場合の吹出しモードは、フェイス吹出口18とフット吹出口20とから風を吹き出すバイレベル(B/L)モード、あるいは、フット吹出口20より風を吹き出すフット(FOOT)モードとして、車室の下方からの吹出し量を多くすることより車室内に沈殿した花粉をまき上げて除去しやすくすることが望ましい。なおこの下方からの吹出しには、シート空調やアームレスト空調などの装備がある場合には、これら内装材表面からの吹出しを利用してもよい。
また、ブロワ風量は、比較的低く設定することにより、花粉フィルタ40における花粉の再飛散を抑制し、捕集効率(すなわち除去効率)を高めることができる。
次のステップS140で、ドア開閉センサ30の検出信号に基づきドアが開いたか否かを判定し、ドアが閉じられているならステップS150へ移行し、ドアが開かれているならステップS180へ移行する。
つぎにステップS150では、イグニッションスイッチ38がオンとなったかを判定し、オンとなった場合には乗員が車両運転開始したものとみなして花粉除去運転を終了する。イグニッションスイッチ38がオフのままである場合は、ステップS160にて花粉除去運転停止指示を待ちつつ、ステップS110へ戻り上記制御ルーチンの処理を繰り返す。
この花粉除去運転停止指示は、具体的には、(1)携帯電話52から送信された花粉除去運転停止指示を通信機50が受信したとき、(2)空調用制御装置30が内蔵するタイマにより花粉除去運転の開始(ステップS130)時点からの経過時間が所定時間となったとき、あるいは、(3)ステップS120にて花粉飛散量が所定量未満となったとき、に行われたものとみなす。すなわち、これらのいずれか一方が最初に発生した場合に、花粉除去運転の停止指示があったものとして、ステップS170にて花粉除去運転を停止し、空調用制御装置30および通信機50をスタンバイ状態にして消費電力を少なくする。
一方、ステップS140にて、車両のドアが開かれた場合には、内外気切替ドア11aを内気モード、およびブロワ駆動を行う花粉除去運転を継続しながら、ステップS180にてピラー部23に設けたドア吹出口16aより風を吹き出す。このドア吹出しは、車両ドアが開いている間は継続する(ステップS190)。これにより、ドア吹出口16aからの吹出風はエアカーテンの機能があるため、乗員が乗車時に持ち込む花粉量を効率的に低減することができる。
このドア吹出し作動中に、車両のドアが閉められると(ステップS190)、ステップS200で、サイドドア17aが閉じられてドア吹出しは停止され、ステップS150へ移行する。このとき、花粉除去運転(内気モード、ブロワ駆動)は継続している。したがって、車両ドアが開けられても、乗員が運転を開始(イグニッションオン)するまでは、花粉除去運転は継続するので、ステップS180におけるドア吹出し作動により除去しきれなかった持ち込み花粉の除去を継続して行うことができる。
以上のように、本実施形態では、駐車時の車室内で、花粉飛散量が多いと推定される場合には、車外からの指示に応じて、自動的に内気モードで送風機により空気を循環させるので、車室内に残った花粉を送風機近傍に配置した花粉フィルタで除去することができる。したがって、乗員の車両乗車時には花粉量を常に少ない状態にしておくことが可能である。
この駐車時花粉除去運転は、外部からの運転停止指示や所定時間経過した場合あるいは車外の花粉飛散量が少なくなった場合に自動的に運転停止するので、電力消費の増加を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態では、日射量が多い場合には、駐車時花粉除去運転において、完全内気モードではなく、一部外気導入することが特徴である。なお、全体システム構成は、上記第1実施形態(図1)と同じであり説明を省略する。
図5は、第2実施形態における制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、このフローチャートにおいて、第1実施形態と同じ処理ステップには同一符号を付して説明を省略する。
ステップS120において、花粉飛散量(推定値)が所定量以上、すなわち「非常に多い」、「多い」、「やや多い」のいずれかである場合に、ステップS125において日射量センサ34により検出された日射量が所定値以上であるか否かが判定される。日射量が少ない場合には、花粉除去運転モードとして上記第1実施形態と同様、内気モードおよびブロワ駆動による作動を行う。
日射量が多い場合には、ステップS135にて、花粉除去運転モードとして一部外気導入およびブロワ駆動での作動とする。この一部外気導入は、図6に示すように、内外気切替ドア11aを、100%内気導入側(完全内気モード)に切り替えるのではなく、一部(たとえば、10〜20%)外気導入できる位置に切り替えるものである。
これにより、日射量が多く駐車中の車室内が高温になる状況でも、一部外気導入して換気することにより、車室内のもやつきを解消し、かつ外気導入量を抑えた内気循環により花粉除去効率を高めることの両立が可能である。
(他の実施形態)
上記第1および第2実施形態では、駐車時花粉除去運転の開始を、車外の携帯電話52からの指示によるものとしたが、これに限らず、空調用制御装置30自体がタイマを備え、このタイマにあらかじめ花粉除去運転の開始時刻および運転継続時間または停止時刻を設定することにより作動させてもよい。
また、ソーラーパネルにより送風機12のモータ12bへの電力供給がある場合には常に花粉除去運転を行うようにしてもよい。
上記各実施形態では、花粉飛散量を外部のデータセンタ55から入手した飛散状況データに基づき推定する例を示したが、これに限らず、たとえば、空調用制御装置30にあらかじめ年間花粉飛散量の統計データとしての飛散量データを記憶しておき、時計手段としてのナビゲーション装置35から得られる現在の日時における飛散量データを参照して、現在の日時が飛散量の多い花粉除去運転要とすべき状況かどうかを判定するようにしてもよい。または、内外気切替ドア11a付近や花粉フィルタ40付近にダストセンサや花粉センサ33を設け、その検出量により花粉の飛散状態を判定してもよい。
上記第1および第2実施形態において、ドア吹出しには、花粉除去用に専用のドア吹出口16aから行う例を示したが、これに限らず、たとえば、図7に示すような、既存のサイドデフ吹出口24から吹き出すようにしてもよい。
第1実施形態の車両用空調装置の全体システムの概要を示す図である。 ドア吹出口の一例を示す図である。 本実施形態で利用する通信ネットワークを示す図である。 第1実施形態の制御ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施形態の制御ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施形態における内外気切替ドアの位置を示す図である。 他の実施形態におけるドア吹出口の例を示す図である。
符号の説明
10…空調ユニット、10a…通風路、11…内外気切替箱、
11a…内外気切替ドア、12…送風機、16…デフロスタ吹出口、
18…フェイス吹出口、20…フット吹出口、30…空調用制御装置、
40…花粉フィルタ、50…通信機。

Claims (11)

  1. 空調ユニット(10)内の通風路(10a)に設けられた送風機(12)と、
    前記送風機による風を前記通風路の端部に設けられた複数の吹出口(16、16a、18、20)の少なくとも1つより車両(1)室内へ送風するよう制御する吹出口制御手段(17、17a、19、21)とを備える車両用空調装置であって、
    前記空調ユニットは、前記送風機の上流側の前記通風路端部に設けられ、前記車室外の空気を導入する外気モードと前記車室内の空気を導入する内気モードとを切り替える内外気切替ドア(11a)と、前記送風機の吸入側または吐出側に設けられ前記送風機により形成される空気流れより花粉を捕集する花粉フィルタ(40)とを備えるとともに、
    車外の通信ネットワーク(53)と通信を行う通信端末手段(50)と、
    前記車両が駐車中に、前記通信端末手段が、車外の携帯端末(52)において入力された花粉除去運転開始指示を受信することに応じて前記花粉除去運転開始指示を入力する開始指示入力手段(S100)と、
    前記花粉除去運転開始指示の入力に応じて、前記内外気切替ドアを内気を導入し、外気導入を抑制する方向へ切り替え制御するとともに、前記送風機を駆動して前記通風路に風流れを形成する花粉除去運転を行う花粉除去制御手段(S130、S135、S180)と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 空調ユニット(10)内の通風路(10a)に設けられた送風機(12)と、
    前記送風機による風を前記通風路の端部に設けられた複数の吹出口(16、16a、18、20)の少なくとも1つより車両(1)室内へ送風するよう制御する吹出口制御手段(17、17a、19、21)とを備える車両用空調装置であって、
    前記空調ユニットは、前記送風機の上流側の前記通風路端部に設けられ、前記車室外の空気を導入する外気モードと前記車室内の空気を導入する内気モードとを切り替える内外気切替ドア(11a)と、前記送風機の吸入側または吐出側に設けられ前記送風機により形成される空気流れより花粉を捕集する花粉フィルタ(40)とを備えるとともに、
    前記車両が駐車中に、花粉除去運転開始指示を入力する開始指示入力手段(S100)と、
    前記花粉除去運転開始指示の入力に応じて、花粉の飛散量を推定し、花粉除去運転を行うべきか否かを判定する花粉飛散量推定手段(S120)と、
    前記花粉除去運転要と判定された場合、前記内外気切替ドアを内気を導入し、外気導入を抑制する方向へ切り替え制御するとともに、前記送風機を駆動して前記通風路に風流れを形成する花粉除去運転を行う花粉除去制御手段(S130、S135、S180)と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 車外の通信ネットワーク(53)と通信を行う通信端末手段(50)を備え、
    前記開始指示入力手段は、前記通信端末手段が、車外の携帯端末(52)において入力された花粉除去運転開始指示を受信することに応じて前記入力作動を行うことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記花粉除去制御手段は、前記通信端末手段が前記携帯端末において入力された花粉除去運転停止指示を受信することに応じて前記花粉除去運転を停止することを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記花粉飛散量推定手段は、前記通信端末手段が前記通信ネットワークより受信した花粉飛散量情報に応じて前記花粉除去運転の可否を判定し、
    前記花粉除去制御手段は、前記花粉飛散量推定手段の判定結果に応じて前記花粉除去運転を開始または停止することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. あらかじめ年間花粉飛散量の統計データが記憶されている飛散量データ記憶手段(30)と現在日を検出する時計手段(35)とを備え、
    前記花粉飛散量推定手段は、前記飛散量データに基づき、前記時計手段からの現在日が前記花粉除去運転要とすべきか否かを判定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記花粉除去運転の開始とともに計時を開始するタイマ手段(30)を備え、
    前記花粉除去制御手段は、前記タイマ手段の計時があらかじめ設定されたタイマ時間に達した場合に、前記花粉除去運転を停止することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 前記花粉除去制御手段は、前記車両のイグニッションスイッチ(38)がオンとなった場合に前記花粉除去運転を停止することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  9. 前記吹出口制御手段は、前記車室内の下方から上方へ向かう送風を行う吹出口(20)を選択して、該選択された吹出口より前記送風機による風を吹き出すことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  10. 日射量を検出する日射量センサ(34)を備え、
    前記花粉除去制御手段(S135)は、前記日射量が多い場合に、前記内外気切替ドアを一部外気導入となる位置に切り替えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  11. 前記車両のドアの開閉状態を検出するドア開閉センサ(31)を備え、
    前記花粉除去制御手段(S180)は、前記ドアが開状態となった場合にドア付近に設けられたドア吹出口より風を吹出すことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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