JP2006095937A - ポリエチレンテレフタレート樹脂によるフィルムインサート成形品及びその成形方法 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレート樹脂によるフィルムインサート成形品及びその成形方法 Download PDF

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清治 林
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Abstract

【課題】 印刷インク層を備えたPET樹脂フィルム層とPET樹脂成形層との密着性を高め、耐薬品性においても優れたPET樹脂によるフィルムインサート成形品及びその成形方法を提供する。
【解決手段】 印刷インク層11を備えたPET樹脂フィルム層10を、ウレタン系バインダー層またはPET系バインダー層14を介して、PET樹脂成形層15に密着させて成形した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家電製品等の操作部における操作パネル、あるいは透明飾り蓋部等を構成するポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PET樹脂という)による成形品及びその成形方法に関するものである。
家電製品は操作パネル部を有しており、この操作パネル部において電源の入・切など機器の制御を行う。
従来、この操作パネルは図2と図3に示すように、「洗い」「すすぎ」「水量」「スタート」「入」「切」等の文字が印刷されたシート1の操作スイッチ部2を、図3に示すようにエンボス加工し、これをコントロールパネル成形品3に両面テープで接着していた。
また図4と図5に示すように、操作スイッチ部2を印刷したPET樹脂フィルム1をエンボス加工し、これを成形型内へ挿入したのち、型内へABSまたはアクリル樹脂などの樹脂を流し込んで、PET樹脂フィルム1と樹脂成形層4を一体化させるフィルムインサート成形法が知られている。
さらに、家電製品には透明飾り窓部があるが、例えば洗濯機の場合には蓋の部分に使用されていて、蓋としての機能とデザインとしての機能を併せ持っている。従来、この部分は図6と図7に示すように、透明のABSまたはアクリル樹脂などの成形品5に印刷6を施していた。
さらにまた、図8と図9に示すように、印刷部8が印刷されたインサート用PET樹脂フィルム7を成形型内に挿入した後、その型内へABSまたはアクリル樹脂9などを流し込むフィルムインサート成形法により製造していた。
以上説明したような方法のうち、PET樹脂フィルムとABSまたはアクリルなどの樹脂で構成されたインサート成形品では、ABSまたはアクリル樹脂の耐薬品性能が低いため、長期間使用すると、クラックが発生する可能性があった。
また従来のフィルムインサート成形法は、例えばPETフィルムとABS樹脂というように、異なった種類の樹脂の組合せで行っていたため、それぞれの樹脂の成形収縮率の差により、反りやひねりなどの変形が生ずるという問題があった。
そこで耐薬品性を高めるには、成形樹脂を耐薬品性の高いPETにすれば解決できる筈である。しかし、従来のPET樹脂フィルムは図10のように、PET樹脂フィルム層10と印刷インク層11とアクリル系バインダー層12とABSまたはアクリル樹脂成形層13とで構成されており、このような構成ではPET樹脂フィルム層とABSまたはアクリル樹脂成形層との密着性が芳しくなかった。
従来のフィルムインサート成形品においては、印刷されたPET樹脂フィルム層とABSまたはアクリル樹脂成形層とを、アクリル系バインダーを介して成形していた。本発明は、印刷インク層を備えたPET樹脂フィルム層とPET樹脂成形層をウレタン系バインダー層またはPET樹脂系バインダー層を介して成形し、印刷インク層を備えたPET樹脂フィルム層とPET樹脂成形層との密着性を高め、耐薬品性において優れたPET樹脂によるフィルムインサート成形品及びその成形方法を提供することを課題とする。
そのため、本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂によるフィルムインサート成形品は、印刷インク層を備えたPET樹脂フィルム層を、ウレタン系バインダー層またはPET系バインダー層を介して、PET樹脂成形層に密着させて成形したことを特徴とする。
また本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂によるフィルムインサート成形方法は、次の工程(1)〜(6)よりなる。
(1)易接着処理されたPET樹脂フィルムに意匠、模様などを印刷する工程
(2)ウレタン系バインダーまたはPET系バインダーを印刷する工程
(3)PET樹脂フィルムを最終乾燥させる工程
(4)PET樹脂フィルムをフィルム抜き型により、所望の形状に切断する工程
(5)必要に応じて、圧空真空型、形状絞り型により、PET樹脂フィルムを賦形する工程
(6)PET樹脂フィルムを金型へ挿入し、PET樹脂を流し込んで成形する工程
この発明により、PET樹脂フィルム層とPET樹脂成形層という同種類の樹脂によるインサート成形品としたので、家電製品等のおけるフィルムインサート成形品の耐薬品性が一段と向上する。
また同種類の樹脂によるフィルムインサート成形品であるので、従来発生していた成形収縮率の差による反り、ひねりなどの変形が抑制され優れた成形品が得られる。
このように、洗剤などが付着する可能性が高い洗濯機の操作パネルや飾り蓋、食器乾燥機の飾り蓋等について、PET樹脂による高品質のフィルムインサート成形品が得られる。
本発明の実施の形態の一例を図1に基いて説明する。
図1は本発明に係るフィルムインサート成形品の断面図である。10はPET樹脂フィルム層で、印刷インクで印刷された印刷インク層11を有している。PET樹脂フィルム層10は、易接着処理されているものが好ましい。15はPET樹脂成形層で、このPET樹脂成形層15とPET樹脂フィルム層10とは、PET樹脂フィルム層10に塗布されたウレタン系バインダー層またはPET系バインダー層14に密着される。
このような構成のフィルムインサート成形品は次の(1)〜(6)の工程を経て成形される。
(工程1)易接着処理されたPET樹脂フィルムに意匠、模様などを印刷する。
(工程2)ウレタン系バインダーまたはPET系バインダーを塗付する。
(工程3)PET樹脂フィルムを最終乾燥させる。
(工程4)PET樹脂フィルムをフィルム抜き型により、所望の形状に切断する。
(工程5)必要に応じて、圧空真空型、形状絞り型により、PET樹脂フィルムを賦形する。
(工程6)PET樹脂フィルムを金型へ挿入し、PET樹脂を流し込んで成形する。
本発明の実施の形態に係るフィルムインサート成形品の断面図である。 エンボス加工により製造された操作パネルの正面図である。 図2のA−A断面図である。 従来のフィルムインサート成形で製造された操作パネルの正面図である。 図3のA−A断面図である。 成形印刷で製造された飾り蓋の正面図である。 図5のA−A断面図である。 従来のフィルムインサート成形で製造された飾り蓋の正面図である。 図7のA−A断面図である。 従来のフィルムインサート成形品の詳細断面図である。
符号の説明
1 (操作スイッチ部を印刷した)シート
2 操作スイッチ部 3 コントロールパネル成形品
4 樹脂成形層 5 透明の樹脂成形品
6 印刷部
7 (印刷された)インサート用フィルム
8 印刷部 9 樹脂成形層
10 PET樹脂フィルム層 11 印刷インク層
12 アクリル系バインダー層 13 ABSまたはアクリル樹脂成形層
14 ウレタン系バインダー層またはPET系バインダー層
15 PET樹脂成形層

Claims (3)

  1. 印刷インク層を備えたポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム層を、ウレタン系バインダー層を介して、ポリエチレンテレフタレート樹脂成形層に密着させて成形したことを特徴とするポリエチレンテレフタレート樹脂によるフィルムインサート成形品。
  2. 印刷インク層を備えたポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム層を、ポリエチレンテレフタレート系バインダー層を介して、ポリエチレンテレフタレート樹脂成形層に密着させて成形したことを特徴とするポリエチレンテレフタレート樹脂によるフィルムインサート成形品。
  3. 次の工程(1)〜(6)よりなるポリエチレンテレフタレート樹脂によるフィルムインサート成形品の成形方法。
    (1)易接着処理されたポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムに意匠、模様などを印刷する工程
    (2)ウレタン系バインダーまたはポリエチレンテレフタレート系バインダーを塗付する工程
    (3)ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを最終乾燥させる工程
    (4)ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムをフィルム抜き型により、所望の形状に切断する工程
    (5)必要に応じて、圧空真空型、形状絞り型により、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを賦形する工程
    (6)ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを金型へ挿入し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を流し込んで成形する工程

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