JP2006093294A - 描画装置および描画装置の制御方法 - Google Patents

描画装置および描画装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 露光ヘッドが複数行にわたり配列された描画装置において、露光ヘッドの行間隔を狭め、描画にかかる時間を短縮する。この際、すべての露光ヘッドについて装置本体への取付け方が同じになるようにして、部品コストを抑える。
【解決手段】 2行目の露光ヘッド3021〜3025を、1行目の露光ヘッド3011〜3015を180度回転させた向きに取り付け、1行目の露光ヘッド3011〜3015と2行目の露光ヘッド3021〜3025を、できるだけ近接させて配置する。2行目の露光ヘッドの空間光変調素子に入力する制御信号を生成するときには、1行目の露光ヘッドの空間光変調素子に入力する制御信号を生成するときと異なる順番で画像データを読み出し、空間光変調素子の向きに応じた制御信号を生成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空間光変調素子を備えた描画装置と、その制御方法に関する。
近年、空間光変調素子を用いた描画装置が種々提案されており、中でも、ミラー方式の空間光変調素子を用いた装置が注目されている。例えば、特許文献1には、デジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサス・インスツルメンツ社の登録商標。以下、DMDという)を利用した露光装置が開示されている。
DMDは、SRAM(Static Random Access Memory)の各メモリセルの上に、微小なミラー(以下、マイクロミラーという)が配置された構造の素子である。各マイクロミラーの傾きは、メモリセル内の電荷により生じる静電気力によって制御される。DMDを利用した描画装置では、1個のマイクロミラーが、画像を構成する1つの画素に対応する。メモリセルに画素値「1」が書き込まれたときには、マイクロミラーの向きは、マイクロミラーの反射光が記録媒体上で結像するような向きに制御される。一方、メモリセルに画素値「0」が書き込まれたときには、マイクロミラーの向きは、マイクロミラーの反射光が記録媒体に照射されないような向きに制御される。
上記露光装置は、上記DMDを一構成部品として備える露光ヘッドを、同じ向きに複数並べて配置し、それらの露光ヘッドを、感光材料からなる記録媒体に対し一方向に相対移動させることによって、記録媒体を露光する。露光ヘッドは、複数行にわたり千鳥状に配置されている。これは、露光ヘッドの幅は、構造上の制約からDMDの幅より大きくならざるを得ないので、単に露光ヘッドを並べただけでは、記録媒体上に露光できない領域が生じてしまうからである。
特開2003−345030号公報
露光ヘッドを複数行にわたり千鳥状に配置した場合、前の行の露光ヘッドによる露光が終了してから、次の行の露光ヘッドによる露光が終了するまでの間に時間差が生ずる。この時間差は、露光ヘッドの行間隔が大きいほど長くなる。すなわち、露光ヘッドの行間隔が大きいほど、描画に要する時間は長くなる。したがって、露光ヘッドの行間隔は狭いほど好ましいが、露光ヘッドの構造上の制約から、行間隔を狭めることは容易ではない。
露光ヘッドは、通常、上記DMDと、DMDに光を供給する照明光学系と、DMDによる反射光を記録媒体上に結像させる結像光学系を備えている。DMDと結像光学系は、記録媒体を配置するステージに対し垂直な筒状筐体の内部に構成される。照明光学系は、この筒状筐体に対し略垂直に取り付けられた別の筒状筐体内に構成される。
このような構造の露光ヘッドを複数行にわたり千鳥状に、かつ露光ヘッドの行間隔ができるだけ狭くなるように配置するためには、水平方向に突出する照明光学系の配置に注意しなければならない。このため、一般には、複数種類の取り付け部品を用意して露光ヘッドごとに取り付け方を工夫する必要があると考えられている。
しかし、コストの観点からみれば、取り付け部品の種類は少ないほうが好ましい。また、一般に、装置の製造あるいは点検や修理は部品の種類が多いほど困難になるため、製造・保守の観点からみても、取り付け部品の種類は少ないほうが好ましい。
本発明は、製造や保守が容易で且つ露光ヘッドの行間隔が狭く描画速度が速い描画装置を低コストで提供することを目的とする。また本発明は、そのための描画装置の制御方法を提案することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、光を供給する照明光学系、その照明光学系から供給された光を入力された制御信号に基づいて変調する空間光変調素子およびその空間光変調素子により変調された光を所定面に結像させる結像光学系を備える露光ヘッドを複数備えた描画装置であって、次のような露光ヘッドおよび制御信号生成手段を備えたことを特徴とする描画装置を提供する。
この描画装置が備える露光ヘッドの中の1以上の露光ヘッドは、第1の向きに配置されており、他の1以上の露光ヘッドは、第1の向きを略180度回転した第2の向きに配置されている。
第1の向きは、例えば、空間光変調素子を構成する単位素子の列方向と、露光ヘッドの走査方向とが同じになるような向きとする。あるいは、単位素子の列方向が露光ヘッドの走査方向と傾斜角θ(0≦θ≦90)度をなすような向きとしてもよい。すなわち、空間光変調素子は、露光ヘッドの走査方向に対し斜めに配置されていてもよい。
なお、ここで空間光変調素子を構成する単位素子とは、個別に制御可能な単位素子を意味する。例えば空間光変調素子がDMDの場合には、1個のマイクロミラーとその下のメモリセルのセットが単位素子に相当する。また、空間光変調素子を構成する単位素子は行列状に(2次元に)配列されるが、ここでは露光ヘッドを傾けずに配置したときの単位素子の走査線方向の並びを「列方向」と称することとする。
また、描画装置が備える制御信号生成手段は、第2の向きに配置された露光ヘッドの空間光変調素子に入力される制御信号により表される画像が、第1の向きに配置された露光ヘッドの空間光変調素子に入力される制御信号により表される画像を略180度回転した画像となるように、前記制御信号を生成する。
例えば、制御信号生成手段は、描画する画像を表す画像データを所定の向きに走査して得たデータを使用して、第1の向きに配置された露光ヘッドの空間光変調素子に入力する制御信号を生成し、同じ画像データを前記所定の向きと逆向きに走査して得たデータを使用して第2の向きに配置された露光ヘッドの空間光変調素子に入力する制御信号を生成する。
また、本発明の描画装置の制御方法は、光を供給する照明光学系、その照明光学系から供給された光を入力された制御信号に基づいて変調する空間光変調素子およびその空間光変調素子により変調された光を所定面に結像させる結像光学系を備える露光ヘッドを複数備えた描画装置の制御方法であって、次の処理を実行することを特徴とする。
まず、描画装置が備える所定の記憶媒体に前記各露光ヘッドの向きの情報を記憶しておく。そして露光ヘッドの向きの情報を利用して前記空間光変調素子に入力する制御信号を露光ヘッドごとに生成し、生成された制御信号を各露光ヘッドの空間光変調素子に入力する。
本発明の描画装置およびその制御方法では、空間光変調素子に入力する制御信号を生成する際、空間光変調素子の向きに応じた制御信号を生成するので、露光ヘッドを配置する際に、空間光変調素子の向きを一定の向きに揃える必要がない。このため、向きを調整して空間光変調素子同士をより近接させて配置することが可能になり、描画時間を短縮することができる。
以下、本発明の描画装置の一形態である露光装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る露光装置10の外観の概略を表す図である。露光装置10は、図に示すように、シート状の感光材料12を表面に吸着して保持する平板状の移動ステージ14を備えている。4本の脚部16に支持された厚い板状の設置台18の上面には、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド20が設置されている。ステージ14は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されると共に、ガイド20によって往復移動可能に支持されている。なお、この露光装置10には、移動手段としてのステージ14をガイド20に沿って駆動するステージ駆動装置(図示せず)が設けられている。
設置台18の中央部には、ステージ14の移動経路を跨ぐようにコの字状のゲート22が設けられている。コの字状のゲート22の端部の各々は、設置台18の両側面に固定されている。このゲート22を挟んで一方の側にはスキャナ24が設けられ、他方の側には感光材料12の先端および後端を検知する複数(たとえば2個)のセンサ26が設けられている。スキャナ24およびセンサ26はゲート22に各々取り付けられて、ステージ14の移動経路の上方に固定配置されている。なお、スキャナ24およびセンサ26は、これらを制御する図示しないコントローラに接続されている。
図2は、スキャナ24の詳細構造を表す図である。スキャナ24は、図に示すように2行5列の略マトリックス状に配列された10個の露光ヘッド30を備えている。なお、以下の説明では、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドを示す場合は、露光ヘッド30mnと表記する。
各露光ヘッド30は、DMDと、DMDに光を供給する照明光学系と、DMDによる反射光をステージ14上に設置された感光材料12表面に結像させる結像光学系を備えている。DMDと結像光学系は、ステージ14と垂直な筒状筐体29の内部に構成され、照明光学系は、この筒状筐体29に対し略垂直に取り付けられた別の筒状筐体28内に構成されている。
図に示すように、1行目の露光ヘッド3011〜3015と、2行目の露光ヘッド3021〜3025とは、照明光学系を含む筒状筐体(以下、単に照明光学系という)2811〜2815と2821〜2825が衝突しないよう、異なる向きに取り付けられている。本実施形態では、2行目の露光ヘッド3021〜3025は、1行目の露光ヘッド3011〜3015を180度回転させた向きに取り付けられている。この際、1行目の露光ヘッドの構造と2行目の露光ヘッドの構造は同じであるため、2行目の露光ヘッド3021〜3025が備えるDMDは、1行目の露光ヘッド3011〜3015が備えるDMDを180度回転させた向きに配置されることとなる。
なお、実際には±0.1度以内の取付誤差があるため、完全に180度回転させた向きとならない場合もあるが、以下の説明では、便宜上、取付誤差がある場合も含め180度と表現するものとする。
図3は、上記スキャナ24の構造の利点について説明するための図である。図3(A)は、スキャナ24の上面図である。図3(B)は、1行目の露光ヘッドと2行目の露光ヘッドを同じ向きに取り付けたスキャナの上面図である。
図3(B)に示すように、同じ構造の露光ヘッド30を2行同じ向きに配置する場合には、照明光学系28同士の衝突を避けるために露光ヘッドの行間を広く確保しなければならない。また、この構造では、スキャナ本体部分への露光ヘッドの取り付け方が、1行目と2行目とで異なることになるため、露光ヘッドを本体部分に取り付けるための部品(取付金具など)を、少なくとも2種類用意しなければならなくなる。
これに対し、図3(A)に示す構造では、1行目の露光ヘッドと2行目の露光ヘッドを、照明光学系28の位置を気にすることなく、十分に近接して配置することができる。また、この構造では、1行目の露光ヘッドも2行目の露光ヘッドも、スキャナ本体部分への露光ヘッドの取り付け方は同じになるため、部品は共通のものを用いることができる。
前述のように、1行目の露光ヘッドと2行目の露光ヘッドの行間が狭いほど、描画時間は短くなり、露光装置の製造や保守は、装置を構成する部品数が少ないほど簡単になる。部品数が少なければ、装置の製造コストを低く抑えることができる。このように、性能、製造、保守、コストのいずれの観点からみても、図3(A)に示すスキャナ24の構造に利点があることは明らかである。
但し、図2および図3(A)に示す構造では、前述のように、2行目の露光ヘッド3021〜3025が備えるDMDは、1行目の露光ヘッド3011〜3015が備えるDMDを180度回転させた向きに配置されるため、DMDを制御する際に、DMDの向きを考慮した制御を行う必要がある。以下、露光ヘッド内部の詳細構造を開示しながら、DMDの制御方法について説明する。
図4は、各露光ヘッド30の内部構造の概略を、露光装置が動作するときの光の経路とともに示した図である。前述のように、各露光ヘッド30は、DMD36と、DMDに光を供給する照明光学系と、DMDによる反射光をステージ14上に設置された感光材料12表面に結像させる結像光学系を備えている。
図に示すように、照明光学系は、ファイバアレイ光源38、ファイバアレイ光源38から出射されたレーザ光を補正してDMD上に集光させるレンズ系40、このレンズ系40を透過したレーザ光をDMD36に向けて反射するミラー42により構成される。
なお、図ではレンズ系40を概略的に示しているが、詳細には、レンズ系40は、ファイバアレイ光源38から出射されたレーザ光を平行光化する1対の組合せレンズ、平行光化されたレーザ光の光量分布が均一になるように補正する1対の組合せレンズ、および光量分布が補正されたレーザ光をDMD36上に集光する集光レンズで構成されている。
また、結像光学系は、DMD36で反射されたレーザ光を感光材料12の露光面上に結像するレンズ系50により構成される。レンズ系50は、DMD36と感光材料12の露光面とが共役な関係となるように配置された、2枚のレンズ52および54からなる。
本実施形態では、ファイバアレイ光源38から出射されたレーザ光は、実質的に5倍に拡大された後、DMD36上の各マイクロミラーからの光線が上記のレンズ系50によって約5μmに絞られるように設定されている。
図5は、DMD36の一部を拡大して表した図である。DMD36は、SRAM56の各メモリセル上に各々画素(ピクセル)を構成するマイクロミラー58を配置してなるミラーデバイスである。本実施形態では、1024列×768行のマイクロミラー58が配されてなるDMDを使用する。
各マイクロミラー58は支柱に支えられており、その表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。本実施形態では、各マイクロミラー58の反射率は90%以上であり、その配列ピッチは縦方向、横方向ともに13.7μmである。SRAM56は、ヒンジおよびヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSであり、多数のメモリセルがモノリシック(一体型)に構成されている。
なお、本実施形態では、DMD36が備える1024列×768行のマイクロミラーのうち、1024列×256行のマイクロミラーのみを駆動させて露光を行う。DMDの1ライン当りの変調速度は使用するマイクロミラー数に比例するため、一部のマイクロミラーのみを使用することにより1ライン当りの変調速度を向上させている。
SRAM56の各メモリセルに、データ値「1」または「0」が書き込まれると、支柱に支えられた各マイクロミラー58が、対角線を中心としてDMD36が配置された基板側に対して±α度(たとえば±10度)のいずれかに傾く。図は、各マイクロミラー58が+α度または−α度に制御されている状態の一例を示している。
マイクロミラー58が+α度傾いている状態では、マイクロミラーの反射光は結像光学系を経てステージ14の感光材料12に照射される。マイクロミラー58が−α度傾いている状態では、マイクロミラーの反射光は結像光学系に入射されず、感光材料12に照射されることはない。
この構造によれば、二値画像を構成する各画素の値「1」または「0」を各SRAM56の各メモリセルに書き込むことにより、感光材料12上にSRAMセル56に書き込んだ二値画像と同等の画像を形成することができる。SRAM56へのデータの書込みと、マイクロミラーの駆動は、DMD36に接続されたコントローラにより制御される。
図6は、コントローラの機能について説明するための図である。図に示すように、コントローラは、DMD36に入力する制御信号を生成する制御信号生成部62と、DMD36のミラーの駆動を制御するミラー駆動制御部64を備える。
感光材料上に形成する画像を表す画像データ68は、画像メモリ66に記憶されている。画像データ68は、CADシステムなど他のシステムにより生成されて露光装置10に入力された二値画像データである。あるいは、他のシステムから露光装置10に入力され、露光装置10内で二値化された画像データでもよい。
また、前述のように、各露光ヘッドが備えるDMD36は、複数のメモリセルを備えたSRAM56と、SRAM56の各メモリセルの上に配置されたマイクロミラー58とにより構成される。なお、SRAMとマイクロミラーの構造は図5を参照して説明したとおりであるが、図6では、コントローラの機能を説明する便宜上、SRAMとマイクロミラーを並べて表示している。
コントローラ60の制御信号生成部62は、画像メモリ66に対し、画像メモリ66の所望のアドレスを指定する信号(以下、アドレス指定信号という)を供給する。画像メモリ66は、このコントローラ60からの信号を受けて、指定されたアドレスに格納されているデータを、DMD36のSRAM56へと転送する。転送されたデータはSRAM56のメモリセル群72に書き込まれる。
各露光ヘッドにより記録される画像(画像の一部領域)はそれぞれ異なるため、制御信号生成部62により指定されるアドレスは、露光ヘッドごとに異なる。
また、前述のように、本実施形態では、DMD36が備える1024列×768行のマイクロミラーのうち、1024列×256行のマイクロミラーのみを駆動させて露光を行う。このため、制御信号生成部62は、1024×256画素分の部分画像データ70が画像メモリ68から読み出され、SRAM56のメモリセル群72に書き込まれるように、アドレス指定信号を発生させる。
SRAM56のメモリセル群72に1024×256画素分のデータが書き込まれると、コントローラ60のミラー駆動制御部64が作動する。ミラー駆動制御部64は、各DMDに対しリセット信号を送信する。リセット信号を受けると、DMD36のマイクロミラーに対し、SRAM56のメモリセル群72に蓄積された電荷により生じた静電気力が働く。メモリセル群のデータに変更があった場合には、データが変更されたメモリセルに対応するマイクロミラー58に吸引力が働き、そのマイクロミラー58の向きが変化する。
SRAM56のメモリセル群72に記録されていたデータは、リセット信号受信時に消去される。データが消去された後のメモリセル群72には、画像メモリ66から読み込まれた次のデータが書き込まれる。
以降、コントローラ60の制御信号生成部62およびミラー駆動制御部64は、画像データ68を構成するすべての画素の値を読み終えるまで、同様の処理を繰り返す。
ここで、画像メモリ66からのデータ読込みと、SRAM56へのデータ書込みについて、さらに説明する。
図2および図3を参照して説明したように、本実施形態の露光装置10では、2行目の露光ヘッド3021〜3025が備えるDMDは、1行目の露光ヘッド3011〜3015が備えるDMDを180度回転させた向きに配置されている。このため、コントローラ60の制御信号生成部62は、1行目の露光ヘッド3011〜3015が備えるDMD用の制御信号を生成するときと、2行目の露光ヘッド3021〜3025が備えるDMD用の制御信号を生成するときとで、異なる処理を実行する。
各露光ヘッドが取り付けられている向きの情報は、図示されないメモリに予め記憶されており、制御信号生成部62は、その情報を参照することにより実行すべき処理を判断する。
以下、描画する画像の左上隅に「P」という文字画像が、連続して2個描かれている場合を例にあげて説明する。詳細には、座標値(0,0)〜(1023,255)の範囲に文字画像「P」が含まれており、さらに、その領域に隣接する座標値が(1024,0)〜(2047,255)の範囲にも同じく文字画像「P」が含まれているものとする。
露光ヘッドの配置が図2に示した配置である場合、座標値が(0,0)〜(1023,255)の範囲の画像は露光ヘッド3011により描画され、座標値が(1024,0)〜(2047,255)の範囲の画像は露光ヘッド3021により描画される。よって、以下、この2つの露光ヘッド3011および露光ヘッド3021を対象とした制御信号生成処理について説明する。
図7(A)は、露光ヘッド3011を対象とした制御信号生成処理、図7(B)は、露光ヘッド3021を対象とした制御信号生成処理を表す。
制御信号生成部62は、露光ヘッド3011のDMD用の制御信号を生成する場合には、図7(A)に示すように、まず、座標値(1023,0)に相当するアドレスを指定し、以降、座標値(1022,0)から(0,0)に相当するアドレスを順番に指定する。続いて、座標値(1023,1)から(0,1)に相当するアドレスを順番に指定し、同様にして(0,255)に相当するアドレスまで順番に指定する。
指定された位置の画素値は、図に示すように、SRAM56のメモリセルに、セル(0,0)から順番に書き込まれる。
一方、制御信号生成部62は、露光ヘッド3021のDMD用の制御信号を生成する場合には、図7(B)に示すように、座標値(1024,255)に相当するアドレスを指定し、以降、座標値(1025,255)から(2047,255)に相当するアドレスを順番に指定する。続いて、座標値(1024,254)から(2047,254)に相当するアドレスを順番に指定し、同様にして(2047,0)に相当するアドレスまで順番に指定する。
指定された位置の画素値は、図に示すように、SRAM56のメモリセルに、セル(0,0)から順番に書き込まれる。
図7(A)に示すように、露光ヘッド3011を対象とした制御信号生成処理では、画像データの上部から下部に向かってデータが読み込まれ、SRAM56の上部から下部に向かってデータが書き込まれる。これに対し、図7(B)に示すように、露光ヘッド3021を対象とした制御信号生成処理では、画像データの下部から上部に向かってデータが読み込まれ、SRAM56の上部から下部に向かってデータが書き込まれる。
すなわち、露光ヘッド3021を対象とした制御信号生成処理では、画像メモリからデータを読み出す際に、露光ヘッド3011を対象とした制御信号生成処理と逆向きの走査を行う。これにより、同じ文字画像「P」を画像メモリから読み出した場合でも、露光ヘッド3011を対象とした処理と露光ヘッド3021を対象とした処理では、SRAM56に書き込まれるデータが表す画像の向きは、上下左右ともに反対になる。
図8は、露光ヘッド30により感光材料12を走査したときの露光状況を表す図である。図8(A)は感光材料12上の露光済み領域を示し、図8(B)は各露光ヘッドの露光エリアの位置関係を示している。
図に示すように、ステージ14の移動に伴い、感光材料12は露光ヘッド30ごとに帯状に露光され、露光済み領域34には画像が形成される。各行の露光ヘッド30は、その配列方向に所定間隔(露光エリア32の長辺の自然数倍、本実施形態では2倍)ずらして配置されている。これにより、1行目の露光ヘッド3011〜3015により露光されなかった部分は、2行目の露光ヘッド3021〜3025により露光される。
このように、本実施形態の露光装置10では、1行目の露光ヘッドと2行目の露光ヘッドが近接して配置され、コントローラ60の制御信号生成部62により各露光ヘッドの向きに応じたDMDの制御信号が生成されるため、画像メモリ66内の画像データが表す画像を感光材料12上に短時間で形成することができる。
なお、描画装置の中には、図9に示すように、帯状の露光済み領域34のそれぞれが隣接する露光済み領域34と部分的に重なるように、露光ヘッド3011〜3015および3021〜3025を斜めに配置したものがある。このような装置では、露光ヘッドは、DMDのマイクロミラーの列方向の並びが、露光ヘッドの走査方向と傾斜角θ(0≦θ≦90)度をなすように取り付けられているが、そのような場合でも、2行目の露光ヘッド3021〜3025を1行目の露光ヘッド3011〜3015を概ね180度回転させた向きに取り付け、図7を参照して説明したのと同様の処理を行えば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、ステージ移動方向と垂直な方向に移動可能なスキャナを設け、ステージの移動とスキャナの移動を制御することによって、露光ヘッドが描画面を斜めに走査できるようにした装置も知られている(例えば特開2003−50469号公報参照)。このような装置は、露光ヘッドの走査方向が一方向でないという点で上記実施形態の装置と異なるが、本発明の効果は露光ヘッドの走査方向に拘わらず生ずる効果であるため、本発明は、このような装置にも適用可能である。
また、上記実施形態の露光装置10は2行5列の露光ヘッドを備える装置であるが、本発明が、3行以上の露光ヘッドを備える装置、4列以下あるいは6列以上の露光ヘッドを備える装置でも部分的に適用可能な発明であることは言うまでもない。
なお、上記実施形態の露光装置10は、DMD36が備えるマイクロミラーのうち一部のマイクロミラーのみを駆動させて露光を行っているが、すべてのマイクロミラーを駆動させてもよい。また、上記実施形態の露光装置10は、反射型空間光変調素子の一種であるDMDを採用したものであるが、透過型空間光変調素子(LCD)を採用してもよい。その他、上記実施形態の露光装置10には種々の改変を加えることが可能である。
すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲のみによって定められるべきものであることは言うまでもなく、上記実施の形態は一例に過ぎない。
本実施形態に係る露光装置の外観の概略を示す図 スキャナの詳細構造を示す図 図2の構造の利点について説明するための図 露光ヘッドの内部構造の概略を示す図 DMDの一部を拡大して表した図 コントローラの機能について説明するための図 制御信号生成処理について説明するための図 露光ヘッドにより感光材料を走査したときの露光状況を表す図 本発明の他の実施形態について説明するための図
符号の説明
10 露光装置、 12 感光材料、 14 移動ステージ、 16 脚部、
18 設置台、 20 ガイド、 22 ゲート、 24 スキャナ、26 センサ、
28 照明光学系を含む筐体、 29 DMDおよび結像光学系を含む筐体、
30 露光ヘッド、 32 露光エリア、 34 露光済み領域、 36 DMD、
38 ファイバアレイ光源、 40,50 レンズ系、 42 ミラー、
52,54 レンズ、 56 SRAM、 58 マイクロミラー、
60 コントローラ、 62 制御信号生成部、 64 ミラー駆動制御部、
66 画像メモリ、 68 画像データ、 70 部分画像データ、
72 メモリセル群

Claims (4)

  1. 光を供給する照明光学系、該照明光学系から供給された光を入力された制御信号に基づいて変調する空間光変調素子および該空間光変調素子により変調された光を所定面に結像させる結像光学系を備える露光ヘッドを複数備えた描画装置であって、
    第1の向きに配置された1以上の露光ヘッドと、
    前記第1の向きを略180度回転した第2の向きに配置された1以上の露光ヘッドと、
    前記第2の向きに配置された露光ヘッドの空間光変調素子に入力される制御信号により表される画像が、前記第1の向きに配置された露光ヘッドの空間光変調素子に入力される制御信号により表される画像を略180度回転した画像となるように、前記制御信号を生成する制御信号生成手段とを備えたことを特徴とする描画装置。
  2. 前記第1の向きは、空間光変調素子を構成する単位素子の列方向が露光ヘッドの走査方向と傾斜角θ(0≦θ≦90)度をなすような向きであることを特徴とする請求項1記載の描画装置。
  3. 前記制御信号生成手段は、
    描画する画像を表す画像データを所定の向きに走査して得たデータを使用して、前記第1の向きに配置された露光ヘッドの空間光変調素子に入力する制御信号を生成し、
    前記画像データを前記所定の向きと逆向きに走査して得たデータを使用して、前記第2の向きに配置された露光ヘッドの空間光変調素子に入力する制御信号を生成することを特徴とする請求項1または2記載の描画装置。
  4. 光を供給する照明光学系、該照明光学系から供給された光を入力された制御信号に基づいて変調する空間光変調素子および該空間光変調素子により変調された光を所定面に結像させる結像光学系を備える露光ヘッドを複数備えた描画装置の制御方法であって、
    前記描画装置が備える所定の記憶媒体に前記各露光ヘッドの向きの情報を記憶しておき、
    該露光ヘッドの向きの情報を利用して前記空間光変調素子に入力する制御信号を露光ヘッドごとに生成し、
    生成された制御信号を各露光ヘッドの空間光変調素子に入力することを特徴とする描画装置の制御方法。
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