JP2006337602A - 描画装置および描画方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多重露光する描画装置で、FIRフィルタを施した場合と同等の結果を得られるようにする。
【解決手段】 描画面をN重描画することにより、前記2次元パターンを前記描画面上に形成する描画装置に、N重描画に用いる走査方向に並ぶN個の描画素子(r1、r2、r3、r4)のオンオフを、前記描画点P(n,m)に対応する前記2値画像データ100上の画素Q(n,m)の画素値と、画素Q(n,m)の近傍の画素Q(n,m−1)と画素Q(n,m+1)の画素値とを用いて制御する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、画像データが表す2次元パターンを多重描画により描画面上に形成する描画装置および描画方法に関するものである。
従来より、描画装置の一例として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等の空間光変調素子を利用して、画像データに応じて変調された光ビームで画像露光を行う露光装置が種々提案されている。DMDは、制御信号に応じて反射面の角度が変化する多数のマイクロミラーが、シリコン等の半導体基板上にL行×M列の2次元状に配列されたミラーデバイスであり、DMDを露光面に沿った一定の方向に走査して露光が行われる。DMDを用いた露光には、CAD(Computer Aided Design)やCAM(Computer Aided Manufacturing)を用いて編集された回路パターンなどのベクタデータをラスタデータに変換した2値データが用いられ、2値データに従って、DMDのマイクロミラーを制御しながら露光が行われる。
また、DMDのマイクロミラーは、各行の並び方向と各列の並び方向とが直交するように配列されているが、このようなDMDを、走査方向に対して傾斜させて配置することで、走査時に走査線の間隔が密になり解像度を上げることができる。さらに、傾斜させたDMDを走査して、同じ点を通過する複数のマイクロミラーを使って、同じ点を複数回露光する多重露光が行なわれている(例えば、特許文献1)。
特開平2004−233718号公報
しかしながら、上述のようなDMDを用いて多重露光を行う場合には、2値で表されたデータに従って、各マイクロミラーをオンオフして露光するため、ジャギーが現れるおそれがある。
そこで、本願発明は、2値画像データに基づいて多重露光する際に、フィルタ処理を施した場合と同等の結果を得られる描画装置および描画方法を提供することを目的とするものである。
本発明の描画装置は、2次元パターンを表す2値画像データを記憶するデータ記憶手段と、
2次元に配列された描画素子を有し、前記2値画像データに応じて各描画素子をオンオフすることによって、描画面上に前記2次元パターンを構成する複数の描画点を発生させる画素アレイを備えた描画ヘッドと、
前記描画面に対して前記描画ヘッドを所定の走査方向に相対的に移動させる移動手段とを備え、
前記移動手段を用いて前記描画ヘッドを前記描画面に対して相対的に移動させながら、前記描画面上に各描画点を、前記2次元に配列された描画素子の中の前記描画面上で前記走査方向に並ぶN(Nは2以上の自然数)個の描画素子を用いてN重描画することにより、前記2次元パターンを前記描画面上に形成する描画装置であって、
前記走査方向に並ぶN個の描画素子のオンオフを、前記描画点P(n,m)(n,mは整数であり、nはx方向の位置、mはy方向の位置を表す)に対応する前記2値画像データ上の画素Q(n,m)の画素値と、前記2値画像データ上の画素Q(n,m)からx方向にi個および/またはy方向にj個(i、jは0以外の整数)ずれた位置に存在する画素Q’の画素値とを用いて制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の描画方法は、2次元に配列された描画素子を有し、2次元パターンを表す2値画像データに応じて各描画素子をオンオフすることによって、描画面上に前記2次元パターンを構成する複数の描画点を発生させる画素アレイを備えた描画ヘッドと、前記描画面に対して前記描画ヘッドを所定の走査方向に相対的に移動させる移動手段とを備えた描画装置において、
前記移動手段を用いて前記描画ヘッドを前記描画面に対して相対的に移動させながら、前記描画面上に各描画点を、前記2次元に配列された描画素子の中の前記描画面上で前記走査方向に並ぶN(Nは2以上の自然数)個の描画素子を用いてN重描画することにより、前記2次元パターンを前記描画面上に形成する描画方法であって、
前記走査方向に並ぶN個の描画素子のオンオフを、前記描画点P(n,m)(n,mは整数であり、nはx方向の位置、mはy方向の位置を表す)に対応する前記2値画像データ上の画素Q(n,m)の画素値と、前記2値画像データ上の画素Q(n,m)からx方向にi個および/またはy方向にj個(i、jは0以外の整数)ずれた位置に存在する画素Q’の画素値とを用いて制御することを特徴とするものである。
「描画素子」とは、独立して描画点を描画する機能を備えた素子をいう。たとえば、DMDを用いた描画装置の場合には、DMDを構成する各マイクロミラーを指す。また、DMDと同様に空間光変調素子として機能する液晶セルや、インクジェットヘッドのノズルも描画素子に含まれる。
「N重描画」とは、描画面上において、走査方向に平行な直線が、描画面上の描画点をN個の描画素子を用いて描画を行うことをいう。また、Nが2以上の自然数であるN重描画を総称して多重描画というが、本発明の実施の形態では、「N重描画」および「多重描画」に対応する用語として、「N重露光」および「多重露光」という用語を用いるものとする。なお、「N重描画」が、同じ位置又は領域にN個の描画素子を用いてN回描画するものであってもよい。
また、前記制御手段は、前記画素Q(n、m)の画素値を用いて前記走査方向に並ぶN個の描画素子をオンオフしてN重描画したときの描画濃度に対してローパスフィルタ処理を施すように、前記画素Q(n,m)の画素値と前記ずれた位置に存在する画素Q’の画素値とを用いて前記走査方向に並ぶN個の描画素子のオンオフを制御するものであってもよい。
また、前記ずれた位置に存在する画素Q’が、前記画素Q(n,m)の近傍の画素であることが望ましい。
「近傍の画素」とは、2値画像データで表される平面上において、画素Q(n,m)を中心として所定の範囲内に存在する画素をいい、2値画像データで表される平面上の距離が近いところにある画素をいう。具体的には、2値画像データで表される平面に応じて、堂の程度の距離が近いか遠いかが決められるが、例えば、ある2値画像データでは2つの画素の間の画素数がε画素程度までが近いと認識される場合には、画素Q(n,m)を中心に半径がε画素の円の内部に存在する画素をいう。
なお、本発明は、描画面に対して複数の描画素子を相対移動させつつ、同じ位置又は領域に描画点をN重描画しながら画像を描画する際に、描画点に対応する注目画素データとその周辺画素データとに基づいて、各描画素子を制御するものであってもよい。そして、注目画素データと周辺画素データとの組み合わせを、ローパスフィルタ等の所定のフィルタ係数に基づいて決めるようにしてもよい。
本発明によれば、N重描画する際に用いるN個の描画素子のオンオフを、描画点P(n,m)に対応する前記2値画像データ上の画素Q(n,m)の画素値のみではなく、画素Q(n,m)からx方向にi個および/またはy方向にj個ずれた位置に存在する画素Q’の画素値を用いて制御することにより、FIR フィルタ処理を施したものと同じ効果が得られるような描画を行うことができる。
また、FIR フィルタ処理のうちローパスフィルタ処理を施した結果と一致するように、N重描画する際に用いるN個の描画素子のオンオフを制御することにより、ジャギーを低減させることが可能である。
以下、図面により、本発明の描画装置の1つの実施形態である露光装置について、詳細に説明する。
本実施形態の露光装置10は、図1に示すように、シート状の感光材料12を表面に吸着して保持する平板状の移動ステージ14を備えている。4本の脚部16に支持された厚い板状の設置台18の上面には、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド20が設置されている。ステージ14は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置され、ガイド20沿ってステージ14は往復移動する。なお、この露光装置10には、移動手段としてのステージ14をガイド20に沿って駆動するステージ駆動装置(図示せず)が設けられている。
設置台18の中央部には、ステージ14の移動経路を跨ぐようにコの字状のゲート22が設けられている。コの字状のゲート22の端部の各々は、設置台18の両側面に固定されている。このゲート22を挟んで一方の側にはスキャナ24が設けられ、他方の側には感光材料12の先端と後端を検知するセンサ26が複数(たとえば2個)設けられている。スキャナ24およびセンサ26はゲート22に各々取り付けられて、ステージ14の移動経路の上方に固定配置されている。なお、スキャナ24およびセンサ26は、これらを制御するコントローラに接続されている(不図示)。ここで、説明のため、ステージ14の表面と平行な平面内に、図1に示すように、互いに直交するX軸およびY軸を設定する。
スキャナ24は、図2に示すように、複数の露光ヘッド30を備えている。この露光ヘッド30は、スキャナ24の内部にデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)36(後述)の画素列方向が走査方向と所定の設定傾斜角度θをなすように、取り付けられている。したがって、各露光ヘッド30による露光エリア32は、走査方向に対して傾斜した矩形状のエリアとなる。ステージ14の移動に伴い、感光材料12には帯状の露光済み領域34が形成される(図3参照)。
露光ヘッド30の各々は、図4および図5に示すように、入射された光を2次元パターンを表す2値画像データ100の各画素に対応して、変調する空間光変調素子として、米国テキサス・インスツルメンツ社製のDMD36を備えている。
図4に示すように、DMD36の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が露光エリア32の長辺方向と一致する方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部を備えたファイバアレイ光源38、ファイバアレイ光源38から出射されたレーザ光を補正してDMD上に集光させるレンズ系40、このレンズ系40を透過したレーザ光をDMD36に向けて反射するミラー42がこの順に配置されている。なお図4では、レンズ系40を概略的に示してある。
上記レンズ系40は、図5に詳しく示すように、ファイバアレイ光源38から出射されたレーザ光を平行光化する1対の組合せレンズ44、平行光化されたレーザ光の光量分布が均一になるように補正する1対の組合せレンズ46、および光量分布が補正されたレーザ光をDMD36上に集光する集光レンズ48で構成されている。
また、DMD36の光反射側には、DMD36で反射されたレーザ光を感光材料12の露光面上に結像するレンズ系50が配置されている。レンズ系50は、DMD36と感光材料12の露光面とが共役な関係となるように配置された、2枚のレンズ52および54からなる。
本実施形態では、ファイバアレイ光源38から出射されたレーザ光は、実質的に5倍に拡大された後、DMD36上の各マイクロミラーからの光線が上記のレンズ系50によって約5μmに絞られるように設定されている。
DMD36は図6に示すように、SRAMセル(メモリセル)56上に、各々画素(ピクセル)を構成する多数のマイクロミラー58が格子状に配列されたミラーデバイスからなる画素アレイである。例えば、1024列×768行のマイクロミラー58が配されたDMD36を使用し、DMD36に接続されたコントローラにより駆動される。
コントローラ57は、CAM装置などから入力された2次元パターンの2値画像データ100を記憶するデータ記憶手段571と、データ処理部572とミラー駆動制御部(制御手段)573とを備えている。このコントローラのデータ処理部572では、データ記憶手段571に記憶されている2値画像データ100に基づいて、DMD36上の各マイクロミラー58を駆動制御する制御信号を生成する。また、ミラー駆動制御部573では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、露光ヘッド30のDMD36の各マイクロミラー58の反射面の角度を制御する。
各マイクロミラー58は支柱に支えられており、その表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、本実施形態では、各マイクロミラー58の反射率は90%以上であり、その配列ピッチは縦方向、横方向ともに13.7μmである。SRAMセル56は、ヒンジおよびヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのものであり、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
DMD36のSRAMセル56に、2次元パターンを構成する各点に2値で表した2値画像データが書き込まれると、支柱に支えられた各マイクロミラー58が、対角線を中心としてDMD36が配置された基板側に対して±α度(たとえば±10度)のいずれかの方向に傾く。図7(A)は、マイクロミラー58が+α度に傾いてオン状態になったところを示し、図7(B)は、マイクロミラー58が−α度に傾いてオフ状態でなった状態を示す。2値画像データに応じて、DMD36の各ピクセルにおけるマイクロミラー58の傾きを、図6に示すように制御することによって、DMD36に入射したレーザ光Bはそれぞれのマイクロミラー58の傾き方向へ反射される。
なお図6には、DMD36の一部を拡大し、各マイクロミラー58が+α度または−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー58のオンオフ制御は、DMD36に接続された上記のコントローラによって行われる。また、オフ状態のマイクロミラー58で反射したレーザ光Bが進行する方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
ファイバアレイ光源38は、図8に示すように、複数(たとえば14個)のレーザモジュール60を備えており、各レーザモジュール60には、マルチモード光ファイバ62の一端が結合されている。マルチモード光ファイバ62の他端には、マルチモード光ファイバ62より小さいクラッド径を有するマルチモード光ファイバ64が結合されている。図9に詳しく示すように、マルチモード光ファイバ64のマルチモード光ファイバ62と反対側の端部は走査方向と直交する方向に沿って7個並べられ、それが2列に配列されてレーザ出射部66が構成されている。
マルチモード光ファイバ64の端部で構成されるレーザ出射部66は、図9に示すように、表面が平坦な2枚の支持板68に挟み込まれて固定されている。また、マルチモード光ファイバ64の光出射端面には、その保護のために、ガラス等の透明な保護板が配置されるのが望ましい。マルチモード光ファイバ64の光出射端面は、光密度が高いため集塵しやすく劣化しやすいが、上述のような保護板を配置することにより、端面への塵埃の付着を防止し、また劣化を遅らせることができる。
以下、露光装置10で4重露光する場合の動作について具体的に説明する。
DMD36は、図10に示すように、走査方向と所定の設定傾斜角度θをなすように取り付けられ、各マイクロミラー58の像は○の位置に並ぶ。この傾斜角度θによって、多重露光の回数が決定され、感光材料12の描画面上の1つの描画点P(n,m)(n,mは整数であり、nはx方向の位置、mはy方向の位置を表すものとする)を4重露光する4個のマイクロミラー58(r1,r2,r3,r4)の像は、走査方向(直線L上)に一列に並ぶ。
ステージ14を走査方向に移動させながらミラー駆動制御部573で各マイクロミラー58のオンオフを制御しながら、感光材料12の露光面上に、2値画像データ100(図11参照)に記録されている2次元パターン(斜線部)を露光する。
図12に、感光材料12の露光面上に露光される2次元パターン(斜線部)とマイクロミラー58(○)との位置関係を示す。図10、図12の塗り分けられた○は、それぞれ1回目の露光に使うマイクロミラー58群と、2回目の露光に使うマイクロミラー58群と、3回目の露光に使うマイクロミラー58群と、4回目の露光に使うマイクロミラー58群を示す。また、2値画像データ100の画素値は、露光する画素(図12の斜線部)は「1」で表され、露光しない画素(図11の斜線部以外)は「0」で表されるものとする。
コントローラ57は、描画点P(n,m)を露光する各マイクロミラー58が描画点P(n,m)を露光する露光位置に来たことを検知すると、その度にミラー駆動制御部573で走査方向に並んだ4個のマイクロミラー58(r1,r2,r3,r4)のオンオフを順次制御して4重露光する。
各マイクロミラー58のオンオフの制御は、2値画像データの2次元パターンに従って行われる。通常、4重露光するときには、描画面上の描画点P(n,m)に対応する2値画像データ100の画素Q(n,m)の画素値が「1」のときには走査方向に並んだ4個のマイクロミラー58(r1,r2,r3,r4)を全てオンにして4回露光し、「0」のときは全てオフにして露光しないように制御する。しかしながら、このような2値のデータに対応した多重露光を行うと、露光される領域と露光されない領域の境で、ジャギーが発生するおそれがある。
そこで、描画点P(n,m)を描画する際に、2値画像データの画素Q(n,m)の画素値だけではなく、画素Q(n,m)からx方向にi個またはy方向にj個(i、jは0以外の整数)ずれた位置に存在する画素Q’の画素値や、x方向とy方向に双方にそれぞれにi個とj個ずれた位置に存在する画素Q’の画素値を用いて、マイクロミラーを制御する。
例えば、図11に示すように、描画点P(n,m)に対応する2値画像データの画素Q(n,m)(注目画素)と、その画素に隣接する画素Q(n,m+1)、Q(n,m−1)(周辺画素)の画素値を用いて、描画点P(n,m)を4重露光する。例えば、具体的に、描画点P(n,m)を、1回目と2回目の露光では画素Q(n,m)の画素値に応じてマイクロミラー58(r1,r2)のオンオフを制御し、3回目の露光ではQ(n,m+1)の画素値に応じてマイクロミラー58(r3)のオンオフを制御し、4回目の露光ではQ(n,m−1)の画素値に応じてマイクロミラー58(r4)のオンオフを制御する。
描画点P(n,m)の1回の露光エネルギーをJとし、画素Q(n,m)、Q(n,m+1)、Q(n,m−1)の画素値に応じてマイクロミラー58をオンにするかオフにするかをDn,m、Dn,m+1、Dn,m−1(1:オンにする、0:オフにする)で表すと、描画点P(n,m)の露光エネルギーJnm(描画エネルギー)は、
Jnm=J×(Dn,m+1+2Dn,m+Dn,m−1) (1)
となる。実際に、図11に表された2値画像データについて計算すると、Jnm=3Jとなり、画素Q(n,m)の画素値だけで露光した場合の露光エネルギー(4J)より描画点P(n,m)に与える露光エネルギーが小さくなる。一方、描画点P(n,m−1)で同様にy方向の隣接画素の画素値を用いたときの露光エネルギーは、Jnm−1=Jとなり、画素Q(n,m−1)の画素値だけで露光した場合の露光エネルギー(0)より大きくなる。このように隣接する画素を用いて描画することにより、画素Q(n、m)の画素値のみを用いてマイクロミラー58をオンオフして多重露光したときの画像に、ローパスフィルタ処理を施した結果と同じになり、ジャギーなどをぼかすことができる。
上述では、画素Q(n,m)にY方向に隣接する画素を用いる場合について説明したが、X方向に隣接する画素を用いるようにしてよい。あるいは、隣接の画素以外の画素Q(n,m)の近傍の画素を用いるようにしてもよい。
また、描画点P(n,m)に対応する前記2値画像データ上の画素Q(n,m)を基準に、各種フィルタ係数に対応するように、前記2値画像データ上の画素Q(n,m)からx方向にk個ずれ、y方向にl個ずれた位置に存在する画素Q(n+k,m+l)の画素値を用いて、描画点P(n,m)を露光するマイクロミラー58のオンオフを制御することにより、ローパスフィルタ処理に限らず様々なFIRフィルタ処理を施した場合と同等の結果を得ることが可能になる。描画点P(n,m)をN重露光するときに、画素Q(n+k、m+l)の画素値に応じてマイクロミラー58をオンにするかオフにするかをDn+k,m+l(1:オンにする、0:オフにする)で表し、画素Q(n+k、m+l)の画素値をマイクロミラー58のオンオフの制御に用いる回数をa(k,l)で表すと、上式(1)は一般式として下式(2)のように表すことができる。
Jnm=Σij〔a(k,l)×J×Dn+i,m+j〕 (2)
ただし、 Σija(k,l)=N
k,lは、整数
また、図10に示すように、1重目の露光に用いるミラーの群、2重目の露光に用いるミラーの群等を、領域ごとに分類できる場合には、各群に対して予めフィルタ係数を割り当てるようにしてもよい。例えば、1重目と2重目のミラーには注目画素データを割り当て、3重目のミラーには第1の周辺画素を割り当てて、4重目のミラーには第2の周辺画素データを割り当てるような設定が可能である。この場合、ミラー群毎に、データの読み出し位置を所定画素分シフトさせるような設定を行うことによって、描画される画像にフィルタ処理をかけることができる。なお、各ミラーに対して個別に予めフィルタ係数を決めておくようにしてもよい。
以上、詳細に説明したように、N重描画するときに、描画点P(n,m)対応する画素Q(n,m)のみではなく、近傍の画素Q’を用いるようにすることで、フィルタ処理を
した結果と同じ効果を得ることができる。
本発明の描画装置の一実施形態である露光装置の外観を示す斜視図 図1の露光装置のスキャナの構成を示す斜視図 感光材料の露光面上に形成される露光済み領域を示す平面図 図1の露光装置の露光ヘッドの概略構成を示す斜視図 図1の露光装置の露光ヘッドの詳細な構成を示す上面図および側面図 図1の露光装置のDMDの構成を示す部分拡大図 DMDの動作を説明するための斜視図 ファイバアレイ光源の構成を示す斜視図 ファイバアレイ光源のレーザ出射部における発光点の配列を示す正面図 DMDの各マイクロミラーの並びを示す図 2値画像データの一例 2値画像データとDMDの関係を説明するための図
符号の説明
10 露光装置
12 感光材料
14 移動ステージ
18 設置台
20 ガイド
22 ゲート
24 スキャナ
26 センサ
30 露光ヘッド
32 露光エリア
36 DMD
38 ファイバアレイ光源
57 コントローラ
58 マイクロミラー
100 2値画像データ
571 データ記憶手段
572 データ処理部
573 ミラー駆動制御部

Claims (4)

  1. 2次元パターンを表す2値画像データを記憶するデータ記憶手段と、
    2次元に配列された描画素子を有し、前記2値画像データに応じて各描画素子をオンオフすることによって、描画面上に前記2次元パターンを構成する複数の描画点を発生させる画素アレイを備えた描画ヘッドと、
    前記描画面に対して前記描画ヘッドを所定の走査方向に相対的に移動させる移動手段とを備え、
    前記移動手段を用いて前記描画ヘッドを前記描画面に対して相対的に移動させながら、前記描画面上に各描画点を、前記2次元に配列された描画素子の中の前記描画面上で前記走査方向に並ぶN(Nは2以上の自然数)個の描画素子を用いてN重描画することにより、前記2次元パターンを前記描画面上に形成する描画装置であって、
    前記走査方向に並ぶN個の描画素子のオンオフを、前記描画点P(n,m)(n,mは整数であり、nはx方向の位置、mはy方向の位置を表す)に対応する前記2値画像データ上の画素Q(n,m)の画素値と、前記2値画像データ上の画素Q(n,m)からx方向にi個および/またはy方向にj個(i、jは0以外の整数)ずれた位置に存在する画素Q’の画素値とを用いて制御する制御手段を備えたことを特徴とする描画装置。
  2. 前記制御手段が、前記画素Q(n、m)の画素値を用いて前記走査方向に並ぶN個の描画素子をオンオフしてN重描画したときの描画濃度に対してローパスフィルタ処理を施すように、前記画素Q(n,m)の画素値と前記ずれた位置に存在する画素Q’の画素値とを用いて前記走査方向に並ぶN個の描画素子のオンオフを制御するものであることを特徴とする請求項1記載の描画装置。
  3. 前記ずれた位置に存在する画素Q’が、前記画素Q(n,m)の近傍の画素であることを特徴とする請求項1または2記載の描画装置。
  4. 2次元に配列された描画素子を有し、2次元パターンを表す2値画像データに応じて各描画素子をオンオフすることによって、描画面上に前記2次元パターンを構成する複数の描画点を発生させる画素アレイを備えた描画ヘッドと、前記描画面に対して前記描画ヘッドを所定の走査方向に相対的に移動させる移動手段とを備えた描画装置において、
    前記移動手段を用いて前記描画ヘッドを前記描画面に対して相対的に移動させながら、前記描画面上に各描画点を、前記2次元に配列された描画素子の中の前記描画面上で前記走査方向に並ぶN(Nは2以上の自然数)個の描画素子を用いてN重描画することにより、前記2次元パターンを前記描画面上に形成する描画方法であって、
    前記走査方向に並ぶN個の描画素子のオンオフを、前記描画点P(n,m)(n,mは整数であり、nはx方向の位置、mはy方向の位置を表す)に対応する前記2値画像データ上の画素Q(n,m)の画素値と、前記2値画像データ上の画素Q(n,m)からx方向にi個および/またはy方向にj個(i、jは0以外の整数)ずれた位置に存在する画素Q’の画素値とを用いて制御することを特徴とする描画方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008078652A (ja) * 2006-09-18 2008-04-03 Asml Netherlands Bv リソグラフィシステム、デバイス製造方法、及びマスク最適化方法

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