JP2006091359A - 画像形成装置 - Google Patents

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Koji Morofuji
康治 諸藤
Kenichi Kobayashi
健一 小林
Tomoshi Hara
朋士 原
Kazuyuki Tsukamoto
一之 塚本
Tsutomu Uko
勉 宇高
Shinichi Tai
慎一 田井
Ryuichiro Maeyama
龍一郎 前山
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Abstract

【課題】 新シートと印刷済みシートとを混同して使用した場合で、メンテナンス要求を正確に報知する。
【解決手段】 搬送ローラの寿命に対応した基準枚数を、例えば新シートでは一万枚、印刷済みシートでは七千枚に規定する。特性線図53Bは、横軸に新シートの印刷枚数X、縦軸に印刷済みシートの印刷枚数Yを取り、各シートの基準枚数を直線で結んだもので、この直線(数式:Y=−0.7X+7000またはX=−10/7Y+10000)の右側がメンテナンス要求領域となる。例えば、印刷済みシートの印刷枚数Yが700枚の場合には、新シートの印刷枚数Xは9000枚となり、新シートの枚数Xがこの9000枚を越えたらメンテナンス要求を報知することになる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関し、例えばメンテナンスが可能な部位のメンテナンス要求を正確に報知する機能を備えた画像形成装置に関する。
一般に、画像形成装置は、当該装置の使用に伴って消耗、摩耗、劣化等の発生する部位を有している。これらの部位の寿命は、通常装置全体の寿命よりも短いため、これらの部位は、交換、補充、清掃等のメンテナンスが可能となっている。
ここで、メンテナンス可能な部位の一例として搬送ローラがある。この搬送ローラは、シート(紙)を搬送する機構の一部として構成され、紙の搬送を繰り返すことにより、表面に紙粉等が付着して汚れる。搬送ローラは、この汚れが原因で表面の摩擦係数が低下し、紙の搬送力が著しく低下してしまう。そして、搬送力が所定値よりも下回った場合には、搬送ローラと紙との間でスリップ現象が発生し、搬送動作が良好に行われなくなる。これにより、紙の汚れ、皺の発生を招いてしまい、搬送不能になった場合には、紙詰まり所謂「ジャム」が発生してしまう。
そこで、特許文献1には、メンテナンス可能な部位のメンテナンス要求を報知するために、予めメンテナンス可能な部位の寿命に対応した基準枚数を決めておき、実際に印刷された枚数がこの基準枚数を超えた場合に、この部位がメンテナンスを要求していることを報知する技術が記載されている。
一方、用紙の消費量を抑えるために、片面に画像形成がなされて使用済みとなった用紙(再利用用紙)の裏面(裏紙)に画像形成を行うことがよく行われる。
再利用用紙に印刷を施す場合、搬送ローラの表面に既に印刷された印刷面が接触することになり、印刷の顔料等によりローラの汚れを促進させることになり、搬送ローラの寿命が短くなる。
このため、特許文献1では、再利用用紙を使用した場合には、メンテナンス要求が来ていることを報知する以前に、実質の寿命が来てしまい、例えば紙の汚れ、皺等の不具合が発生してしまう、という問題がある。
さらに、使用する用紙が裏紙か否かを検知した後で、その後の画像形成条件の制御(特許文献2)、課金形態(特許文献3)、裏紙の選別排出(特許文献4)等を行う技術も既に出願されている。
しかし、この特許文献2〜4においては、使用される用紙が裏紙であるか否かを検知するものの、この結果からメンテナンス可能な部位に対するメンテナンス要求を報知する等の記載は一切なく、メンテナンス向上を考慮したものではない。
特開2003−195702号公報 特開2001−341387号公報 特開平11−338314号公報 特開2000−98818号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、新シートと印刷済みシートとを混同して使用した場合において、メンテナンス要求を正確に報知することのできる画像装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するために、本発明は、シートに画像を形成する画像形成手段と、シートを搬送して前記画像形成手段に供給する搬送路と、前記搬送路の途中に設けられ、搬送中のシートの電気抵抗を測定し、測定結果に基づいて前記シートが印刷済みシートか新シートかを判定するシート判定手段と、前記搬送路を搬送される印刷済みシートの枚数と新シートの枚数とを各々計数する計数手段と、前記計数手段により計数された印刷済みシートの枚数および新シートの枚数に基づいて消耗材のメンテナンス要求の報知が必要か否かを判定するメンテナンス要求判定手段と、前記メンテナンス要求の報知が必要と判定された場合に、メンテナンス要求の報知を行う報知手段とを具備することを特徴とする画像形成装置を提供する。
上記構成において、前記シート判定手段は、搬送されるシートの湿度を測定する湿度測定手段と、シートの湿度に対応付けて前記電気抵抗との比較のための閾値を記憶した記憶手段と、をさらに具備し、前記記憶手段に記憶された閾値のうち前記搬送されるシートの湿度に対応した閾値と、前記シートの電気抵抗とを比較することにより、前記シートが印刷済みシートか否かを判断することが望ましい。
上記構成において、前記印刷済みシート判定手段は、前記シートにおける電気抵抗の分布を求め、この分布の偏差に基づき、前記シートが印刷済みシートか否かを判断することが望ましい。
上記構成において、前記シート判定手段は、前記シートを表裏から挟み込む一対のローラのうち少なくとも一方のローラに、その軸方向に離間して設けられた複数の環状電極を有し、この環状電極間の電気抵抗を測定することが望ましい。
上記構成において、前記報知手段は、当該画像形成装置の筐体に設けられた表示部であることが望ましい。
上記構成において、前記報知手段は、ネットワークを介して外部装置へ送信する送信部を含むことが望ましい。
本発明による画像形成装置は、計数手段が新シートと印刷済みシートとを別個に計数し、基準枚数変更手段が、メンテナンス要求判定手段に用いられる基準枚数を印刷済みシートの枚数に応じて変更することにより、メンテナンス可能な部位のメンテナンス要求を正確に報知することができる。
以下、本発明における実施形態について図面を参照して説明する。
<実施形態>
本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図1乃至図8を参照しつつ説明する。本実施形態の特徴は、メンテナンス可能な部位を搬送ローラとして、この搬送ローラが寿命になる前にメンテナンス要求の報知を行う点にある。
なお、以下ではタンデム型のデジタルカラー複写機を用いて、本発明の実施形態を説明するが、本発明は、タンデム型のデジタルカラー複写機に限らず、カラープリンタやファクシミリ等においても有効であることは勿論である。
(1)タンデム型のデジタルカラー複写機1の構成
図1は、本実施形態にかかるシート搬送装置60を備えたタンデム型のデジタルカラー複写機1の構成を示す図である。
このデジタルカラー複写機1は、原稿2の画像を読み取る画像読取装置(IIT:Image Input Terminal)3と、画像処理装置(IPS:Image Processing System)4と、制御部5と、画像出力装置(IOT:Image Output Terminal)6とを有している。
ここで、画像処理装置4は、画像読取装置3や図示しないパーソナルコンピュータ等から出力される画像データ、あるいは電話回線やLAN等を介して送られてくる画像データを一時的に蓄積し、この画像データに所定の画像処理を施すものである。制御部5は、カラー複写機における処理全般を制御するものである。
画像出力装置6は、前記画像処理装置4で所定の画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力するものである。この画像出力装置6は、複数の画像形成手段として、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各色に対応した画像形成部7Y,7M,7C,7Kが、水平方向に沿って一定の間隔を隔てて配列されており、この画像形成部7Y,7M,7C,7Kの下方には、これらの画像形成部で順次形成される各色のトナー像を、互いに重ね合わせた状態で転写する無端状の像担持体ベルトとなる中間転写ベルト(中間転写体)8が、矢印B方向に循環移動可能に配設されている。
この画像出力装置6において中間転写ベルト8上に多重に転写された各色のトナー像は、給紙トレイ9等から給紙される記録シート10(記録媒体)上に一括して転写された後、定着器11によって記録シート10上に定着され、カラー画像が形成された記録シート10が外部に排出されるようになっている。
デジタルカラー複写機1の上部には、原稿2を載置するプラテンガラス12が設けられている。画像読取装置3は、プラテンガラス12上に載置された原稿2に対して2本の光源13から光を照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー14及びハーフレートミラー15、16及び結像レンズ17からなる走査光学系を介してCCDセンサ等からなる画像読取素子18上に走査露光する。この画像読取素子18は、原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
画像読取装置3によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R),緑(G),青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置4に送られる。この画像処理装置4では、原稿2の反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
この画像処理装置4により画像処理が施された画像データは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)(各8bit)の4色の階調データ(ラスタデータ)に変換される。そして、イエロー色の階調データは、イエロー(Y)色の画像形成部7YのROS(Raster Output Scanner)19Yに送られ、マゼンタ(M)色の階調データは、マゼンタ(M)色の画像形成部7MのROS19Mに送られ、シアン(C)色の階調データは、シアン(C)色の画像形成部7CのROS19Cに送られ、黒(K)色の階調データは、黒(K)色の画像形成部7KのROS19Kに送られる。これらのROS19Y,19M,19C,19Kでは、所定の色の階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
画像形成部7Y,7M,7C,7Kは、形成する画像の色が異なる以外は、すべて同様に構成されている。従って、以下では、特に区別する必要がない場合には、これらを画像形成部7と総称する。
画像形成部7は、矢印A方向に所定の回転速度で回転する感光体ドラム20と、この感光体ドラム20の表面を一様に帯電させる一次帯電用のスコロトロン21と、当該感光体ドラム20の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成するROS(:画像露光装置)19と、感光体ドラム20上に形成された静電潜像を現像する現像装置22と、この現像装置22に所定の色のトナーを供給するトナー供給装置23と、クリーニング装置24とから構成される。
画像処理装置4からは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各画像形成部7Y,7M,7C,7KのROS19Y,19M,19C,19Kに各色の画像データ(ラスタデータ)が順次出力され、これらのROS19Y,19M,19C,19Kから画像データに応じて出射されるレーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム20Y,20M,20C,20Kの表面に走査露光されて静電潜像が形成される。感光体ドラム20Y,20M,20C,20Kに形成された静電潜像は、現像装置22Y,22M,22C,22Kによって、それぞれイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各色のトナー像として現像される。
上記各画像形成部7Y,7M,7C,7Kの感光体ドラム20Y,20M,20C,20K上に、順次形成されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成部7Y,7M,7C,7Kの下方に配置された中間転写ベルト(中間転写体)8上に、一次転写手段としての一次転写コロトロン25Y,25M,25C,25Kによって多重に転写される。この中間転写ベルト8は、ドライブローラ26と、テンションローラ27と、ステアリングローラ28と、バックアップローラ29との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブローラ26により、矢印B方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。
中間転写ベルト8は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
この中間転写ベルト8上に多重に転写されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各色のトナー像は、バックアップローラ29に圧接する二次転写ローラ30によって、圧接力及び静電気力で記録シート10上に二次転写され、これら各色のトナー像が転写された記録シート10は、搬送ローラ対31によって定着器11へと搬送される。そして、上記各色のトナー像が転写された記録シート10は、定着器11によって熱及び圧力で定着処理を受け、複写機1の外部に設けられた排出トレイ32上に排出される。
記録シート10は、給紙トレイ9から所定のサイズのものが、給紙ローラ33及びシート搬送用のローラ対34、35を備えたシート搬送路36を介して、1枚ずつ分離されてレジストローラ37まで一旦搬送され、停止される。給紙トレイ9から供給された記録シート10は、所定のタイミングで回転駆動されるレジストローラ37によって中間転写ベルト8上へ送出される。
一方、イエロー,マゼンタ,シアン,黒の4つの画像形成部7Y,7M,7C,7Kは、上述したように、それぞれイエロー色,マゼンタ色,シアン色,黒色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるようになっている。
さらに、デジタルカラー複写機1の上面には、メッセージ等を表示する表示部39(ディスプレイ)と、オペレータが各種コマンド等を入力するためのキーボード40等の操作部41を含んで構成されている。
イエロー色の画像形成部7Yの上流側に配設された吸着ローラ42は、中間転写ベルト8のトナーの吸着性を良好にするために、当該中間転写ベルト8の表面電位を所定電位に維持させるためのものである。基準位置検出センサ43は、中間転写ベルト8における基準位置を検出するものである。
なお、上記感光体ドラム20Y,20M,20C,20Kは、トナー像の転写工程が終了した後、クリーニング装置24Y,24M,24C,24Kによって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。また、中間転写ベルト8は、ベルト用クリーナー38によって残留トナー等が除去される。
以上がタンデム型のデジタルカラー複写機1の構成および動作である。
(2)シート搬送装置60の構成
次に、本実施形態の特徴となるシート搬送装置60について説明する。
シート搬送装置60は、給紙トレイ9の記録シート10を、シート搬送路36を介して給紙トレイ9から排出トレイ32に搬送するものである。このシート搬送路36に沿って、給紙トレイ9から排出トレイ32に向けて、給紙ローラ33、抵抗測定部70、ローラ対34、ローラ対35、レジストローラ37、二次転写ローラ30および搬送ローラ対31が順に配設されており、後段には定着器11がある。
湿度測定部61は、給紙トレイ9の上部に配置され、高分子系或いは金属酸化物等の素子を具備した構成となって、給紙トレイ9内の湿度、特に一番上の記録シート10の湿度を検出する。抵抗測定部70は、給紙ローラ33とローラ対34との間に配設されている。
(2−1)抵抗計測部70の構成
ここで、図2を参照し、抵抗計測部70の構成を説明する。
抵抗計測部70は、記録シート10を挟み込むローラ71,72と、一方のローラ72の端部に設けられたスリップリング73と、ローラ72の軸方向に離間して形成された環状電極74,74,…とを備えている。ローラ71,72は、軸線を回転中心として回転自在に基台(図示せず)に支持されている。環状電極74の間隔は、規定のシート(はがき、A4,A3,B5,B4等)幅の両側に位置するようになっている。そして、環状電極74はスリップリング73を介して制御部5の入出力装置54に電気的に接続されている。また、ローラ71,72の回転軸間には、バネなどの弾性部材からなる押圧部材75が介在しており、ローラ71,72は、この押圧部材75により発生する押圧力により、記録シート10を各々の間に挟み込むようになっている。これにより、環状電極74が記録シート10に対して所定の付勢力で接触するようになる。
この抵抗測定部70では、記録シート10の両側に位置した環状電極74に電流を流すことにより、各環状電極74間の電圧降下分から抵抗値を計測する。即ち、抵抗測定部70では、記録シート10のうち、搬送方向に略直交する方向の抵抗(以下、「シートの軸方向抵抗」という)が測定される。このシートの軸方向抵抗の測定は、記録シート10がシート搬送路36を搬送され、環状電極74と記録シート10との接触部が順次搬送方向に移動する過程において、複数回繰り返される。この複数回に亙る測定により、記録シート10の軸方向抵抗の搬送方向における分布が求まる。
図3(a)は、新シートと横書きの文章印刷された印刷済みシート(印刷済みシート)との抵抗変化の違いを図示したものである。シートの軸方向抵抗の値は、記録シート10が抵抗測定部70を通過する間のみ∞から測定可能な値になる。新シートの場合には、抵抗値は殆ど変化せずある一定値になる。一方、横書きの文章が印刷された印刷済みシートの場合には、記録シート自体が、定着器11を通過する際に熱が加えられて記録シートが乾燥し、さらにインクあるいはトナーが印刷されるため、シート全体として抵抗値が変化してくる。
しかも、横書きの文章が印刷されている場合、インクあるいはトナーが印刷されている箇所の抵抗値が変動するため、シートの搬送を行いながら軸方向抵抗を測定すると、測定される抵抗値は、時間経過に伴って(すなわち、搬送方向に沿って)その印刷パターンに応じた周期で変動する。
また、図3(b)は、新シートと印刷済みシート(写真)との抵抗変化の違いを図示したものである。写真が印刷されている場合には、写真における軸方向の濃度分布に応じて抵抗が変動する。
(2−2)制御部5の構成
図4は、制御部5の構成を示す図である。この制御部5はマイクロコンピュータからなり、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53および外部と信号の送受信を行う入出力装置54によって構成されている。ここで、ROM52には、デジタルカラー複写機1の各種制御を行うためのプログラムが記憶されると共に、メンテナンス要求を判定するためのプログラムの他、カラー複写機全般を制御するプログラムが記憶されている。CPU51は、このプログラムをROM52から読み出して実行することによりシート搬送装置60の動作を制御する。RAM53はCPU51がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。入出力装置54は、その入力部には湿度測定部61、抵抗測定部70、操作部41および画像読取装置3が、出力部には画像処理装置4、画像出力装置6および表示部39がそれぞれ接続され、RAM53には、第1カウンタ65、第2カウンタ66を内蔵している。
ここで、第1カウンタ65は、印刷されていない新シートの枚数を計数するものであり、第2カウンタ66は、印刷済みシートの枚数を計数するものである。
また、RAM53には、各種の湿度(10%〜90%)に対応付けられた閾値が、普通紙、写真紙等毎に判定マップ53A(図5、参照)として予め記憶されている。ここで、閾値は、上述した軸方向抵抗の偏差に基づいて記録シート10が印刷済みシートであるか否かを判定するための基準値となるものである。
さらに、RAM53には、図7のステップS9の基準値Z設定処理に用いられる特性線図53B(図6、参照)が記憶されている。本実施形態では、印刷済みシートの印刷枚数Yと新シートの印刷枚数Xとから残っている寿命を表す基準値Z(本実施形態では、寿命が尽きるまでに印刷可能な新シートの印刷枚数X)を求める。
この例では、搬送ローラの寿命に対応した基準枚数を、例えば新シートでは一万枚、印刷済みシートでは七千枚とする。従来のメンテナンス要求の処理では、新シートのみが一万枚印刷された段階でメンテナンス要求が報知される。従って、新シートと印刷済みシートの両方が使用された場合には、新シートの印刷枚数が一万枚になりメンテナンス要求が報知されるより前に、搬送ローラの寿命が尽きることになる。本実施形態では、図6に示す特性線図53Bを用いて、印刷済みシートの印刷枚数Yと新シートの印刷枚数Xとから基準値Zを求める。図6において、横軸は新シートの印刷枚数X、縦軸は印刷済みシートの印刷枚数Yであり、このXY座標に、2点(0,7000)および(10000,0)を通過する直線が引かれている。
この直線は、次のように表すことができる。
Y=−0.7X+7000 ・・・(1)
X=−(10/7)Y+10000 ・・・(2)
0.7X+Y=7000 ・・・(3)
この直線の上にある領域、すなわち、
0.7X+Y>7000 ・・・(4)
を満たすような新シートの印刷枚数Xと印刷済みシートの印刷枚数Yの組(X、Y)の範囲がメンテナンス要求領域である。
本実施形態では、新シートの印刷枚数Xkと印刷済みシートの印刷枚数Ykが与えられた場合に、上記直線(1)〜(3)においてY=Ykである点のX座標値を基準値Zとして求める。
(3)メンテナンス要求判定処理
次に、図7の流れ図を参照しつつ説明する。
操作部41或いは画像読取装置3からの画像形成の指令を制御部5が受信することにより、この処理が開始される。この処理開始に先立ち、操作部41の操作から、シートの種類(普通紙、写真紙等)、大きさ等が設定され、RAM53に記憶される。
CPU51は、湿度測定部61により、給紙トレイ9内の湿度、特に一番上に位置した記録シート10の湿度を測定し、RAM53に記憶する(ステップS1)。次に、記録シート10の搬送が開始されると、CPU51は、抵抗測定部70により、記録シート10の軸方向抵抗を測定し(ステップS2)、測定された抵抗値をRAM53に書き込む(ステップS3)。
CPU51は、抵抗測定部70によって測定される抵抗値から、1枚分の記録シート10が抵抗測定部70を通過したか否かを判定し(ステップS4)、未だ通過していない場合には(ステップS4;NO)、ステップS2からの処理を繰り返し、終了した場合には次の処理に移る(ステップS4;YES)。このため、記録シート10が抵抗測定部70を通過する間に、ステップS2〜S4が繰り返され、記録シート10の紙面上、搬送方向に沿った複数箇所での軸方向抵抗が測定され、RAM53に蓄積される。
CPU51は、1枚分の記録シート10が通過した場合(ステップS4;YES)には、シートの種類と測定された湿度とに基づき、判定マップ53Aから判定基準(抵抗値)となる閾値を読み出す(ステップS5)。次に、CPU51は、RAM53に蓄積された記録シート1枚分の軸方向抵抗の偏差を求め、この偏差を読み出された閾値と比較し(ステップS6)、抵抗値の偏差が閾値よりも大きい場合に、搬送された記録シート10を印刷済みシートと判定し(ステップS6;YES)、抵抗値の偏差が閾値以下の場合に、搬送された記録シート10を新シートと判定する(ステップS6;NO)。
ここで、CPU51は、記憶シート10が新シートと判定した場合(ステップS6;NO)には、第1カウンタ65を作動させてカウンタ値X(つまり、新シートの印刷枚数X)を「1」歩進させ、RAM53に蓄積させる(ステップS7)。
一方、CPU51は、記録シート10が印刷済みシートと判定した場合(ステップS6;YES)には、第2カウンタ66を作動させてカウンタ値Xを「1」歩進させ、RAM53に蓄積させる(ステップS8)。次に、CPU51は、基準値Z設定処理(ステップS9)を行う。
この処理では、第2カウンタ66のカウンタ値Y(つまり、印刷済みシートの印刷枚数Y)に基づいて基準値Z(つまり、新シートの印刷枚数X)を算出し、この基準値ZをRAM53に蓄積させる。例えばカウンタ値Yが700枚の場合、このY=700を上記式(2)に代入し、これにより得られるX=9000を基準値Zとして設定する。
次にCPU51は、RAM53に蓄積された第1カウンタ値X(つまり、新シートの印刷枚数X)と基準値Zとを読み出して比較する。ここで、X≦Zの場合には(ステップS10;NO)、印刷枚数が未だメンテナンス要求領域(図6、参照)に入っていないため、ステップS1に戻って、以降の処理を繰り返す。
一方、CPU51は、X>Zの場合には(ステップS10;YES)、ステップS11に移行してメンテナンス要求を報知する。
具体的には、表示部39に、「搬送ローラが交換時期です!!」というような表示を行う、もしくは警告音と共に交換部位を表示部に表示してユーザーに知らせる。或いは、ネットワーク上の接続されたサービスセンター(外部装置)に報知するようにしてもよい。この場合、図4に示すように、デジタルカラー複写機1に通信部67を設ける。さらに、デジタルカラー複写機1は、この通信部67をネットワーク100に接続することにより、このネットワーク100に接続されたサービスセンター101に接続される(図8、参照)。そして、カラー複写機1がメンテナンス要求を得た場合には、通信部67およびネットワーク100を介してサービスセンサー101に、メンテナンス要求を示す信号を送信でき、サービスセンター101では、隔てた場所からカラー複写機1のメンテナンス要求を認識することができる。これにより、交換或いは清掃等を行うためのサービスマンをカラー複写機1の設置場所に向かわせることも可能となる。前記ネットワーク100は、インターネットおよび社内LAN等でもよい。
(4)実施形態の効果
このように、本実施形態によるデジタルカラー複写機1では、新シートと印刷済みシートを混同して印刷した場合であっても、メンテナンス可能な部位(搬送ローラ)の寿命に応じた印刷枚数を設定し直すことにより、正確なメンテナンス要求を報知することのできる。これにより、使用者は、デジタルカラー複写機1を安心して使用することができる。
しかも、記録シート10を搬送する間に、記録シート10の抵抗値の偏差に基づき印刷済みシートか否かを判定するので、多数の高価なセンサを必要とせず、大幅なコスト低減を図ることができる。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、シートを搬送するローラに抵抗測定部70を内蔵させるようにしたから、小型化が可能となり、特に小型の複写機、プリンタ等の画像形成装置への取付けが容易になる。
(5)変形例
(5−1) 前記実施形態では、印刷済みシートの枚数から基準値となる新シートの枚数を再設定していた。しかし、基準値の設定方法は、ジャム率(ε=ジャム枚数/印刷枚数)によって再設定してもよい。ジャムを検出するためには、給紙トレイ9と排出トレイ32の付近に記録シートを検知するセンサをそれぞれ設け、給紙トレイ9から供給された記録シート10が排出トレイ32に到達したか否かを監視すればよい。
ここで、図9は、新シートおよび印刷済みシートに対する印刷枚数とジャム率εの関係を示した図であり、新シートの特性線をA、印刷済みシートの特性線をBとする。ジャム率εは、印刷枚数が増えると急勾配で大きくなる。また、特性線Aと特性線Bとの関係は、一方の印刷枚数が増えれば、他方のメンテナンス要求を発する基準となる印刷枚数は減るという正対した関係にあるため、ここでは、特性線Bの逆の特性線をB´とする。
この図9を用いて基準値の設定方法について説明する。例えば、第2カウンタ66のカウンタ値Y1の場合、カウンタ値Y1と特性線B´との交点まで設定ラインLを降下させ、この設定ラインLと特性線Aとの交点から印刷枚数X1を導く。そして、この新シートの印刷枚数X1を基準値Z´とする。この場合、新シートの印刷枚数Xが基準値Z´(印刷枚数X1)を越えた場合に、メンテナンス要求を発するようになる。このように、ジャム率εを用いることにより、実際に発生するジャムに応じたメンテナンス要求を報知することができ、より正確なメンテナンス要求を可能にする。
(5−2) 前記実施形態では、メンテナンス可能な部位の一例として搬送ローラを例示したが、本発明はこれに限らず、直接・間接を問わず、印刷済みシートを使用することにより、消耗、摩耗、劣化が早まる部位(例えば、定着器11、中間転写ベルト8、二次転写ローラ30等)であればよい。また、複数のメンテナンス可能な部位に用いる場合には、各基準値に対してメンテナンス要求を発するようにすれば、ユーザ或いはサービスマンは、表示部39等から個々のメンテナンス内容を確認することができる。
(5−3) また、本実施形態の基準値Z設定処理では、第2カウンタ66のカウンタ値Y(つまり、印刷済みシートの印刷枚数Y)に基づいて基準値Z(つまり、新シートの印刷枚数X)を算出するようにしたが、印刷済みシートを主に使用する複写機の場合には、この逆に、第1カウンタ65のカウンタ値X(つまり、新シートの印刷枚数)に基づいて基準値Z(つまり、印刷済みシートの印刷枚数Y)を算出してもよい。この場合、印刷済みシートの印刷枚数Yと基準値Zとを比較することにより、メンテナンス要求か否かを判定することになる。
(5−4) 前記実施形態では、記録シートの複数箇所における電気抵抗の偏差に基づいて印刷済みシートか否かを判断した。しかし、記録シートや顔料の種類によっては、印刷により記録シートの電気抵抗が大きく低下あるいは上昇することもあり得る。そのような場合、1枚の記録シートにおける電気抵抗の平均値または最小値・最大値に基づいて印刷済みシートか否かの判断を行うことも可能である。
(5−5) また、前記実施形態では、抵抗測定部70を、ローラ72に環状電極74を設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、図10に示す抵抗測定部70´のように、ローラ72´の軸方向に離間した複数の環状位置に、その周方向に離間して設けられた電極74´,74´,・・・であってもよい。この場合、ローラ72の転動に伴って電極74´がある周期で記録シート10に接触することになり、シートの軸方向抵抗は、電極74´が記録シート10に接触する度に計測されることになる。
(5−6) さらに、抵抗測定部は、記録シート10の軸方向抵抗を測定する構造であればよく、例えば、記録シート10に対して一定圧力で接触するプローブであってもよい。
さらにまた、印刷済みシートか否かを判定する手段は、実施形態の湿度測定部61および抵抗測定部70に限らず、反射型フォトセンサやCCD等のセンサを用いても良いことは勿論である。
本発明の実施形態に係るタンデム型のデジタルカラー複写機を示す図である。 本実施形態による抵抗計測部を示す斜視図である。 抵抗測定部により測定された結果を示す特性線図である。 本実施形態による制御部を示すブロック図である。 本実施形態による特性マップを示す図である。 本実施形態による特性線図を示す図である。 本実施形態によるメンテナンス要求判定処理を示す流れ図である。 本実施形態による複写機を外部と接続する構成を示すブロック図である。 変形例による特性線図を示す図である。 変形例による抵抗計測部を示す斜視図である。
符号の説明
1…タンデム型のデジタルカラー複写機、3…画像読取装置、4…画像処理装置、5…制御部、6…画像出力装置、10…記録シート、39…表示部、60…シート搬送装置、61…湿度計測部、65…第1カウンタ、65…第2カウンタ、70,70´…抵抗計測部、71,72,72´…ローラ、73…スリップリング、74…環状電極、74´…電極。

Claims (6)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    シートを搬送して前記画像形成手段に供給する搬送路と、
    前記搬送路の途中に設けられ、搬送中のシートの電気抵抗を測定し、測定結果に基づいて前記シートが印刷済みシートか新シートかを判定するシート判定手段と、
    前記搬送路を搬送される印刷済みシートの枚数と新シートの枚数とを各々計数する計数手段と、
    前記計数手段により計数された印刷済みシートの枚数および新シートの枚数に基づいて消耗材のメンテナンス要求の報知が必要か否かを判定するメンテナンス要求判定手段と、
    前記メンテナンス要求の報知が必要と判定された場合に、メンテナンス要求の報知を行う報知手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記シート判定手段は、搬送されるシートの湿度を測定する湿度測定手段と、
    シートの湿度に対応付けて前記電気抵抗との比較のための閾値を記憶した記憶手段と、をさらに具備し、
    前記記憶手段に記憶された閾値のうち前記搬送されるシートの湿度に対応した閾値と、前記シートの電気抵抗とを比較することにより、前記シートが印刷済みシートか否かを判断する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記印刷済みシート判定手段は、前記シートにおける電気抵抗の分布を求め、この分布の偏差に基づき、前記シートが印刷済みシートか否かを判断する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の画像形成装置において、
    前記シート判定手段は、前記シートを表裏から挟み込む一対のローラのうち少なくとも一方のローラに、その軸方向に離間して設けられた複数の環状電極を有し、この環状電極間の電気抵抗を測定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記報知手段は、当該画像形成装置の筐体に設けられた表示部である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記報知手段は、ネットワークを介して外部装置へ送信する送信部を含む
    ことを特徴とする画像形成装置。
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