JP2006090518A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Katsuhiro Sakurai
勝弘 櫻井
Akira Nakagawa
亮 中川
Kazuhiko Yoshida
和彦 吉田
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Abstract

【課題】 自動車の動力伝達装置において、等速自在継手とシャフトの常用作動角を大き取ることがあったが、等速自在継手の内方部材と継手外方部材と接する摺動部の摩擦熱が著しく高くなり、従来の構造では放熱仕切れないものであった。
【解決手段】 ハブ輪16と等速自在継手のステム部24とをトルク伝達手段で嵌合した動力伝達装置であって、前記等速自在継手の内方部材30に連結された動力伝達シャフト(ドライブシャフト)15とステム部24に軸受で発生した熱を逃がす中空部29,35を設けるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、等速自在継手とその内方部材に連結された動力伝達シャフトとを備えた動力伝達装置に関するもので、例えば、自動車の動力伝達系を構成するドライブシャフト(駆動軸)や駆動輪用車軸軸受ユニット、あるいは、プロペラシャフト(推進軸)に適用することができる。
等速自在継手は自動車の動力伝達系を構成するドライブシャフト(駆動軸)やプロペラシャフト(推進軸)に多く採用されており、通常、動力伝達シャフトの一端側に角度変位を吸収する固定型等速自在継手を連結し、他端側に角度変位及び軸方向変位を吸収する摺動形等速自在継手を連結して動力伝達装置を構成している。
ドライブシャフトの駆動輪側(アウトボード側)には、バーフィールド型等速自在継手等の固定型等速自在継手が使用され、近時では、この固定型等速自在継手とハブ輪及び車軸軸受とをモジュール化して、車軸軸受ユニット(いわゆる第4世代車軸軸受ユニット)として構成する場合が増えてきている(例えば、特許文献1)。
また、プロペラシャフトは、いわゆるFR車や、FRベースの4WD車に使用されているが、プロペラシャフトに用いられる動力伝達シャフトは、一般に、中空状の中間シャフトと、この中間シャフトの軸端部に摩擦圧接等で接合された中実状のスタブシャフトとで構成される(例えば、特許文献2、3)。
特開2002−19411号公報 特開2002−331842号公報 特開2001−347845号公報
一般に、この種の等速自在継手が作動角を取りつつトルクを伝達する際、その内部に組み込まれたトルク伝達部材(ボールやローラ等)は回転方向の位相変化に伴いトラック上を軸方向に往復移動する動きを繰り返し、その際の部品間接触部の摩擦熱等によって継手内部に発熱が生じる。この内部発熱量は、等速自在継手の作動角が大きくなるほど、また、回転速度が高くなるほど多くなる。
例えば、近時の自動車はSUV(Sports Utility Vehicle)の進展等に伴って、等速自在継手と動力伝達シャフトとの常用作動角が大きくなり、また、エンジンの回転数も常時使用範囲が高回転化してきている。そのため、等速自在継手の内部発熱がますます増大する傾向にある。
さらに、第4世代車軸軸受ユニットでは、上記のような事状に加え、車軸軸受の複列の内側軌道面のうち片側の内側軌道面が等速自在継手の外方部材の外周に直接形成されているため、車軸軸受の内部発熱が外方部材を介して等速自在継手の内部に流入しやすく、発熱に対してはより厳しい状況がある。
現在、等速自在継手の内部発熱対策として、高価な耐熱性グリースや耐熱性ブーツを用いる場合もあるが、コスト面で有利とはいえない。
また、特許文献1では、第4世代車軸軸受ユニットの発熱対策として、等速自在継手の外方部材のステム部を中空状に形成すると共に、この中空状ステム部の内周に複数の放熱用凸部を設けている。しかしながら、このような構成では、部品構造が複雑化し、製造コストの増大につながる。
そこで、本発明は、等速自在継手の内部発熱を比較的簡易な構造で効率よく抑制することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、等速自在継手と、この等速自在継手の内方部材に連結された動力伝達シャフトとを備えた動力伝達装置において、等速自在継手と動力伝達シャフトとの常用作動角が7°以上であり、かつ、伝達シャフトに放熱用の中空部が設けられている構成を提供する。この発明の動力伝達装置は、特に自動車のドライブシャフトに好適であり、等速自在継手が常用作動角7°以上でトルクを伝達する際に発生する内部発熱が、動力伝達シャフトに設けられた中空部に放熱されるため、内部発熱が効率的に抑制される。
また、本発明は、車輪取付けフランジを有するハブ輪と、ハブ輪の内周側に配設された等速自在継手と、ハブ輪の外周側に配設された複列の車軸軸受と、等速自在継手の内方部材に連結された動力伝達シャフトとを備えた車軸軸受ユニットにおいて、動力伝達シャフトに放熱用の中空部が設けられている構成を提供する。この発明の車軸軸受ユニットには、車軸軸受の複列の内側軌道面のうち一方をハブ輪の外周に形成し、他方をハブ輪の外周に装着した軸受内輪に形成した構成(いわゆる第3世代車軸軸受ユニット)、車軸軸受の複列の内側軌道面のうち一方をハブ輪の外周に形成し、他方を等速自在継手の外方部材の外周に直接形成した構成(いわゆる第4世代車軸軸受ユニット)が含まれる。この種の車軸軸受ユニットでは、等速自在継手自身で発生する熱に加え、車軸軸受等から等速自在継手の内部に流入する熱もあるが、これらの内部発熱が動力伝達シャフトに設けられた中空部に放熱されるため、内部発熱が効率的に抑制される。特に第4世代車軸軸受ユニットでは、車軸軸受の内部発熱が外方部材を介して等速自在継手の内部に流入しやすい構造になっているため、この発明の効果は顕著である。
また、本発明は、等速自在継手と、この速自在継手の内方部材に連結された動力伝達シャフトとを備えたプロペラシャフトにおいて、動力伝達シャフトは、中空部を有すると共に、この中空部が軸端側に通じるように形成されている構成を提供する。動力伝達シャフトは、中空部が軸端側に通じるように形成されているため、等速自在継手の内部発熱が、動力伝達シャフトに設けられた中空部に効率よく放熱される。
上記構成において、プロペラシャフトを構成する動力伝達シャフトは、軸方向の全長に亘って中空状をなす一体型のものであっても良い。あるいは、動力伝達シャフトは、中空状の中間シャフトと、この中間シャフトの軸端部に接合されたスタブシャフトとで構成され、スタブシャフトに、中間シャフトの中空部に通じる軸方向の貫通孔を設けたものであっても良い。
本発明によれば、等速自在継手の内部発熱を比較的簡易な構造で効率よく抑制することができ、等速自在継手を用いた動力伝達装置、特に自動車のドライブシャフトや車軸軸受ユニット、プロペラシャフトのコスト上昇を抑えつつ耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、四輪駆動車の動力伝達装置の概念図である。図2は、図1のドライブシャフト(駆動軸)の縦断面図である。
図1において、例えばFR車ベースの四輪駆動車1は、エンジン2と、トランスミッション3と、トランスファー4とが一体になったパワーユニットを備えている。
トランスファー4と後部ディファレンシャル5との間には後部第一継手6と後部第二継手7とを介して動力伝達シャフト(後部プロペラシャフト)8が設けられている。
また、トランスファー4と前部ディファレンシャル9の間には前部第一継手10と前部第二継手11を介して動力伝達シャフト(前部プロペラシャフト)12が設けられている。
前部ディファレンシャル9側に摺動型等速自在継手13を、前輪FT側に固定型等速自在継手14を設けて、両継手13、14間を動力伝達シャフト(ドライブシャフト)15で連結している。
また、後部ディファレンシャル5側に摺動型等速自在継手13を、後輪RT側に固定型等速自在継手14を設けて、両継手13、14間を動力伝達シャフト(ドライブシャフト)15で連結している。
そして、前輪FT並びに後輪RTは、それぞれ固定型等速自在継手14と後述するハブ輪16を介して連結されている。
図2は、前輪FT側のドライブシャフト(15)を示している。尚、後輪RT側のドライブシャフト(15)も前輪FT側と同様の構成であるので、後輪RT側については説明を省略する。この実施形態において、固定型等速自在継手14とハブ輪16及び車軸軸受19とはモジュール化され、車軸軸受ユニット(いわゆる第4世代車軸軸受ユニット)として構成されている。ハブ輪16は、前輪FT(車輪ホイール)(図示せず)を固定するためのハブボルト17を円周方向等間隔位置に取付けた車輪取付けフランジ18を有する。
車軸軸受19は、複列の外側軌道面20a,20bを備えた軸受外輪21と、複列の内側軌道面22a,22bと、複列の転動体23a,23bとを備えている。複列の内側軌道面22a,22bのうちの一方22aはハブ輪16の外周面に直接形成され、他方22bは固定型等速自在継手14の外方部材27の外周面に直接形成されている。また、軸受外輪21は、自動車の車体(図示せず)に固定するためのフランジ25を備えている。
固定型等速自在継手(例えば、バーフィールド型等速自在継手)14の外方部材27は、外観が概ね椀状のカップ部26と、このカップ部26と一体に形成されたステム部24とで構成し、ステム部24をハブ輪16の内周部に結合している。また、ステム部24の内周は、中空部29になっている。
カップ部26の内部には、内方部材30、トルク伝達用ボール31、保持器32が組み込まれている。また、カップ部26の内周部には曲線状のトラック溝33が軸方向に形成されている。
また、内方部材30の外周部には曲線状のトラック溝34が軸方向に形成されている。そして、両トラック溝33,34間にトルク伝達用ボール31を組み込んでいる。なお、保持器32はカップ部26の内周部と内方部材30の外周部との間に介在してトルク伝達用ボール31を保持するようになっている。
ドライブシャフトを構成する動力伝達シャフト15は、例えば、鋼材からなる素管にスウェージング加工等の塑性加工を施して所定形状に成形した後、その端部外周にそれぞれスプライン36a,36bをプレス加工や転造加工等によって成形し、その後、熱処理を施して製造したものである。
この動力伝達シャフト15の内周部には、軸方向の全長に亘って中空部35が存在している。この中空部35は、動力伝達シャフト15の両軸端で開口するように形成されている。
また、この実施形態では、動力伝達シャフト15を形成する素管の材質として、Cの含有量が0.35以下の鋼材を用い、熱処理として焼き入れのみを行い、焼き戻しを省略している。この焼き戻しをしない理由は、Cが0.35以下の鋼材の場合、焼き入れしても硬度があまり高くならないため、組織的、内部応力的に不安定になり、置き割れ等の心配がないからである。焼き戻し工程を省略することにより、焼き入れ時の硬度を維持することができるため、焼き戻しをした動力伝達シャフトに比べて高強度になる。また、焼き戻し工程を省略することにより、熱処理に要する時間が短縮されるので、製造コストの低減にもつながる。
動力伝達シャフト15の一方の端部外周に形成されたスプライン36aは、固定型等速自在継手14の内方部材30の内周部に形成されたスプライン38とスプライン嵌合される。
そして、カップ部26の外周と動力伝達シャフト15の外周にブーツ37の端部をブーツバンド39a,39bで固定している。
摺動型等速自在継手(例えば、ダブルオフセット型等速自在継手)13の外方部材40は、外観が概ね椀状のカップ部41と、カップ部41と一体に形成されたステム部42とで構成している。
カップ部41の内部には、内方部材43、トルク伝達用ボール44、保持器45が組み込まれている。また、カップ部41の内周部には、直線状のトラック溝46が軸方向に形成されている。
また、内方部材43の外周部には、直線状のトラック溝47が軸方向に形成されている。そして、両トラック溝46,47間にトルク伝達用ボール44を組み込んでいる。なお、保持器45はカップ部41の内周部と内方部材43の外周部との間に介在してトルク伝達用ボール44を保持するようになっている。
動力伝達シャフト15の端部外周に形成したスプライン36bは、摺動型等速自在継手13の内方部材43の内周部に形成したスプライン48にスプライン嵌合させている。
そして、カップ部41の外周とシャフト15の外周にブーツ49の端部をブーツバンド50a,50bで固定している。
上記構成のドライブシャフトにおいて、固定型等速継手14、摺動型等速継手13と動力シャフト15との常用作動角は7°以上である。このように、常用作動角が7°以上で運転されるドライブシャフトでは、固定型等速継手14及び摺動型等速継手13の内部発熱が多くなる傾向にあるが、この実施形態では、ドライブシャフトを構成する動力伝達シャフト15が軸方向の全長に亘って中空部35を有するように構成されており、固定型等速継手14及び摺動型等速継手13の内部発熱が動力伝達シャフト15の中空部35に放熱されるため、継手内部での温度上昇が抑制され、固定型等速継手14及び摺動型等速継手13の耐久性が向上する。また、固定型等速自在継手14を含む車軸軸受ユニットにおいては、固定型等速継手14の内部での温度上昇が抑制される結果、その外周側に配設された車軸軸受19の耐久性も向上する。
図3は、動力伝達シャフト8、後部第一継手6、及び後部第二継手7を含む後部プロペラシャフト(8)を示している。なお、前部第一継手10,前部第二継手11、及び動力伝達シャフト12を含む前部プロペラシャフト(12)は後部プロペラシャフト(8)と同様の構成であるので、前部プロペラシャフト(12)の説明は省略する。
後部プロペラシャフトを構成する動力伝達シャフト8は、例えば、鋼材からなる素管にスウェージング加工等の塑性加工を施して所定形状に成形した後、その端部の縮径部8aの外周にそれぞれスプライン53a,53bをプレス加工や転造加工等によって成形し、その後、熱処理を施して製造したものである。また、両端部(図3の網掛け部)のみスウェージング加工、スプライン加工して熱処理をし、パイプ材を摩擦圧接する場合もある。
この動力伝達シャフト8の内周部には、軸方向の全長に亘って中空部54が存在している。この中空部54は、動力伝達シャフト8の両軸端で開口するように形成されている。
また、この実施形態では、動力伝達シャフト8を形成する素管の材質として、Cの含有量が0.35以下の鋼材を用い、熱処理として焼き入れのみを行い焼き戻しを省略している。この焼き戻しをしない理由は、Cが0.35以下の鋼材の場合、焼き入れしても硬度があまり高くならないため、組織的、内部応力的に不安定になり、置き割れ等の心配がないからである。焼き戻し工程を省略することにより、焼き入れ時の硬度を維持することができるため、焼き戻しをした動力伝達シャフトに比べて高強度になる。また、焼き戻し工程を省略することにより、熱処理に要する時間が短縮されるので、製造コストの低減にもつながる。
そして、動力伝達シャフト8の一方には後部第一継手6である固定型等速自在継手が取付けられるとともに、他方には後部第二継手7である摺動型等速自在継手が取付けられている。
固定型等速自在継手(例えば、バーフィールド型等速自在継手)6は、外方部材55、内方部材56、トルク伝達用ボール57、保持器58とから構成されている。外方部材55の内周部には、曲線状のトラック溝59が軸方向に形成されている。この外方部材55の一端にはフランジ60を形成し、フランジ60を通じて外方部材55は後部ディファレンシャル5の歯車軸(図示せず)に連結している。
また、内方部材56の外周部には、曲線状のトラック溝61が軸方向に形成されている。そして、両トラック溝59,61間にトルク伝達用ボール57を組み込んでいる。なお、保持器58は外方部材55の内周部と内方部材56の外周部との間に介在して、トルク伝達用ボール57を保持するようになっている。
動力伝達用シャフト8の一方の端部外周に形成されたスプライン53aは、内方部材56の内周面に形成されたスプライン62とスプライン結合されている。
そして、外方部材55と動力伝達シャフト8の外周にブーツ63の端部をブーツバンド64a,64bで固定している。
また、摺動型等速自在継手(例えば、ダブルオフセット型等速自在継手)7は、外方部材65、内方部材66、トルク伝達用ボール67、保持器68とから構成されている。外方部材65の内部には、内方部材66、トルク伝達用ボール67、保持器68が組み込まれている。また、外方部材65の内周部には、直線状のトラック溝69が軸方向に形成されている。
また、内方部材66の外周部には、直線状のトラック溝70が軸方向に形成されている。そして、両トラック溝69,70間にトルク伝達用ボール67を組み込んでいる。なお、保持器68は外方部材65の内周部と内方部材66の外周部との間に介在してトルク伝達用ボール67を保持するようになっている。
動力伝達シャフト8の端部外周に形成したスプライン53bは、内方部材66の内周部に形成したスプライン71にスプライン結合させている。
そして、外方部材65の外周と動力伝達シャフト8の外周にブーツ72の端部をブーツバンド73a,73bで固定している。
また、外方部材65の一端にはフランジ74を形成し、フランジ74を通じて外方部材65はトランスファー4の歯車軸(図示せず)に連結している。
上記構成のプロペラシャフト(8)において、エンジン2の回転数が高速となって、プロペラシャフト(8)が高速回転しても、固定型等速自在継手6、摺動型等速自在継手7の内部で発生した熱は、動力伝達シャフト8の中空部へ放熱されるため、上記両継手6,7の内部温度が抑制される。そのため、両継手6,7の耐久性が向上する。
図4は、後部プロペラシャフト(8)の他の実施例を示している。
後部プロペラシャフトを構成する動力伝達シャフト8は、鋼材から形成された中空状の中間シャフト75の両端に、鋼材から中実状に形成され、さらに軸中心線に沿って貫通孔76を形成したスタブシャフト77をそれぞれ摩擦圧接により一体的に固着している。
そして、スタブシャフト77の軸端外周部に軸方向へ延びたスプライン78を形成して図3の固定型等速自在継手6、摺動型等速自在継手7の内方部材56,66のスプライン62,71とスプライン結合させている。
上記構成のプロペラシャフト(8)において、エンジン2の回転数が高速となって、プロペラシャフト(8)が高速回転しても、固定型等速自在継手6、摺動型等速自在継手7の内部で発生する熱は、動力伝達シャフト8を構成するスタブシャフト77の貫通孔76を介して中間シャフト75の中空部54へ放熱されるため、上記両継手6,7の内部温度上昇が抑制され、両継手6,7の耐久性が向上する。
四輪駆動車の動力伝達装置の概念図である。 図1の駆動軸の縦断面図である。 後部プロペラシャフトの縦断面図である。 後部プロペラシャフトの拡大縦断面図である。
符号の説明
2 エンジン
3 トランスミッション
4 トランスファー
5 後部ディファレンシャル
6 固定型等速自在継手
7 摺動型等速自在継手
8 動力伝達シャフト(後部プロペラシャフト)
13 摺動型等速自在継手
14 固定型等速自在継手
15 動力伝達シャフト(ドライブシャフト)
16 ハブ輪
19 車軸軸受
20a,20b 外側軌道面
21 軸受外輪
22a,22b 内側軌道面
23a,23b 転動体
26,41 カップ部
27,40,55,65 外方部材
29,35,54,76 中空部
30,43、56,66 内方部材
75 中間シャフト

Claims (5)

  1. 等速自在継手と、該等速自在継手の内方部材に連結された動力伝達シャフトとを備えた動力伝達装置において、
    前記等速自在継手と前記動力伝達シャフトとの常用作動角が7°以上であり、かつ、前記動力伝達シャフトに放熱用の中空部が設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 車輪取付けフランジを有するハブ輪と、該ハブ輪の内周側に配設された等速自在継手と、該ハブ輪の外周側に配設された複列の車軸軸受と、前記等速自在継手の内方部材に連結された動力伝達シャフトとを備えた車軸軸受ユニットにおいて、
    前記動力伝達シャフトに放熱用の中空部が設けられていることを特徴とする車軸軸受ユニット。
  3. 前記車軸軸受の複列の内側軌道面のうち一方が前記ハブ輪の外周に形成され、他方が前記等速自在継手の外方部材の外周に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車軸軸受ユニット。
  4. 等速自在継手と、該等速自在継手の内方部材に連結された動力伝達シャフトとを備えたプロペラシャフトにおいて、
    前記動力伝達シャフトは、中空部を有すると共に、該中空部が軸端側に通じるように形成されていることを特徴とするプロペラシャフト。
  5. 前記動力伝達シャフトは、中空状の中間シャフトと、該中間シャフトの軸端部に接合されたスタブシャフトとで構成され、該スタブシャフトは、前記中間シャフトの中空部に通じる軸方向の貫通孔を有することを特徴とする請求項4に記載のプロペラシャフト。
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