JP2006090453A - ガス供給装置 - Google Patents

ガス供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006090453A
JP2006090453A JP2004277556A JP2004277556A JP2006090453A JP 2006090453 A JP2006090453 A JP 2006090453A JP 2004277556 A JP2004277556 A JP 2004277556A JP 2004277556 A JP2004277556 A JP 2004277556A JP 2006090453 A JP2006090453 A JP 2006090453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
gas
value
deviation
filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004277556A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Oogiku
誠 大菊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico System Solutions Co Ltd
Original Assignee
Tokico Technology Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Technology Ltd filed Critical Tokico Technology Ltd
Priority to JP2004277556A priority Critical patent/JP2006090453A/ja
Publication of JP2006090453A publication Critical patent/JP2006090453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は制御弁の異常を正確に判定することを課題とする。
【解決手段】 ガス供給装置11の制御装置16は、流量目標値と実際の供給流量との差を計測偏差として求め、流量目標値と組立時に計測した流量値との差を初期偏差γとし、計測偏差ΔQと初期偏差γとの差分εが所定の設定値を越えた場合に異常が発生したものと判定する。従って、制御装置16は、偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分が設定値以上になった場合に制御弁28で異常があるものと判定するため、組立後の検査工程で得られた初期累積値(Σγ)に基づいて偏差累積値(Σε)を判定することによって制御弁28固有の要素による流量制御のばらつきの影響を受けずに制御弁28の状態を判定することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明はガス供給装置に係り、特にガス供給経路を介して供給されるガスの流量計測値及び予め設定された制御則に基づいて流量制御を行うガス供給装置に関する。
天然ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を燃料にして走行する自動車(CNG車)の開発と共に圧縮天然ガスを自動車の燃料タンクに供給するガス供給装置の実用化が進められている。この種のガス供給装置では、圧縮されたガスをガス蓄圧器に貯蔵しておき、ガス充填ホースの接続カップリングをCNG車の接続カップリングに接続し、ガス充填ホースの先端部に連通された三方弁を切り替え操作することによりガス蓄圧器に貯蔵されたガスをCNG車の燃料タンク(被充填タンク)に充填するように構成されている。
そして、ガス供給装置では、ガス供給経路に設けられた流量計、圧力計、制御弁などの機器で故障が発生した場合には、燃料タンクへのガス充填を正常に行えず、充填時間が長くかかったり、あるいは、ガス充填量及び充填圧力が目標値に達しないことがある。
そのため、従来のガス供給装置では、異常が発生したか否かを判定する判定手段を設け、異常が発生した場合には、ガス充填の制御方法(一定圧力上昇制御または一定流量制御)を切り替えている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−257195号公報
上記特許文献1に記載されたガス供給装置では、そのときの制御則に応じた検出値(瞬時流量または充填圧力)と目標値との差にゲインを掛けて指令を算出し、前回の指令値と現在の検出値との偏差量が規定値以上になった場合、異常が発生したものと判定するようにしていた。
しかしながら、従来は、偏差量に対する規定値が決められていたが、例えば、制御弁に同じ指令値を入力しての弁開度の差違からガスの流量が異なり、あるいはガス供給経路の曲げ具合や配管口径などによって管路の圧力損失が異なり、実際の流量が装置によって変動するため、異常判定の精度にばらつきが生じるという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決したガス供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
請求項1の発明は、圧縮されたガスを貯留する圧力源から被充填タンクにガスを供給するガス供給経路を有し、該ガス供給経路を介して供給されるガスの流量計測値及び予め設定された制御則に基づいて流量制御を行うガス供給装置において、前記流量目標値と実際の供給流量との差を計測偏差として求め、前記流量目標値と組立時に計測した流量値との差を初期偏差とし、前記計測偏差と前記初期偏差との差分が所定の設定値を越えた場合に異常が発生したものと判定する異常判定手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、前記異常判定手段は、異なる設定値が設定されており、前記計測偏差と前記初期偏差との差分が第1の設定値を超えた場合に異常発生の可能性を予告し、前記計測偏差と前記初期偏差との差分が第2の設定値を超えた場合に異常が発生したことを報知することを特徴とするものである。
本発明によれば、流量目標値と実際の供給流量との差を計測偏差として求め、流量目標値と組立時に計測した流量値との差を初期偏差とし、計測偏差と初期偏差との差分が所定の設定値を越えた場合に異常が発生したものと判定するため、各装置毎の個体差による偏差のずれに影響されずに流量変化に応じた異常発生を正確に判定することが可能になり、異常判定の信頼性を高めることが可能になる。
また、本発明によれば、計測偏差と初期偏差との差分が第1の設定値を超えた場合に異常発生の可能性を予告し、計測偏差と初期偏差との差分が第2の設定値を超えた場合に異常が発生したことを報知するため、異常発生の状態を段階的に判定し、異常レベルに応じた対応を行うことが可能になる。
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になるガス供給装置の一実施例を示す概略構成図である。
図1に示されるように、ガス供給装置11は、例えば自動車12の燃料タンク(被充填タンク)13に都市ガスを所定圧力に圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給するガス供給ステーションなどに設置されている。尚、上記圧縮天然ガスは一例であり、ガス供給装置11が扱うガスは、これに限らず大気圧から20MPa程度の高圧の範囲で圧縮されて使用される他のガスを含む。
ガス供給装置11は、大略、都市ガスを所定圧力に昇圧する圧力発生ユニット14と、圧力発生ユニット14により圧縮されたガスを燃料タンク13に供給するためのディスペンサユニット15と、これら圧力発生ユニット14,ディスペンサユニット15の各機器を制御する制御装置16とよりなる。
圧力発生ユニット14は、都市ガスが中圧(家庭で使用される圧力よりも高い圧力)で給送される中圧管路(図示せず)及び上流管路17を介して多段式のコンプレッサ18に供給して圧縮する。このコンプレッサ18は、例えばガスを圧縮するためのシリンダが複数(3個または4個)設けられ、前段のシリンダで圧縮されたガスを次段のシリンダでさらに高い圧力に加圧するようになっており、中圧管路から供給されたガスを段階的に圧縮する。
さらに、コンプレッサ18の吐出口には、ガス供給管路19が接続され、ガス供給管路19には圧縮されたガスがコンプレッサ18に逆流することを防止する逆止弁20が配設されている。又、ガス供給管路19は、ガス蓄圧器21に接続されている。尚、ガス蓄圧器21は、一般に文献等では「蓄ガス器」とも呼ばれている。
本実施例においては、上記燃料タンク3の最高圧力が20MPaとした場合、ガス蓄圧器13の最高圧力は25MPaに設定される。従って、コンプレッサ18は中圧管路から供給された都市ガス(約0.5〜0.8MPa)を圧縮してガス蓄圧器21の圧力を上記設定圧力にする。
上記ガス蓄圧器21からのガスを吐出するための吐出管路22には、電磁弁よりなる開閉弁23が配設されている。吐出管路22は、ガス供給管路24に連通しており、ガス蓄圧器21はガス供給管路24を介して上記燃料タンク13に接続される。
又、ガス供給管路24には、ガス蓄圧器21から供給される供給ガス圧を検出する1次圧力伝送器25と、燃料タンク13に供給されたガス供給量を計測する質量流量計26と、電磁弁よりなるガス供給開閉弁27と、制御装置16からの指令により燃料タンク13に供給されるガスの流量及び圧力を制御する制御弁28と、燃料タンク13に供給された供給ガス圧を計測する2次圧力伝送器29と、手動脱圧弁30とが配設されている。
手動脱圧弁30は、メンテナンス時あるいは他の機器で異常が発生した場合に手動操作により、開弁操作されてガス供給管路24のガスを低圧管路47へ排出してガス供給管路24の圧力を減圧することができる。
ガス充填経路51は、ホース脱圧用三方弁33と、充填ホース35と、充填ノズル49とから構成されている。充填ノズル49は、手動三方弁36と、接続カップリング37とを有する。
ホース脱圧用三方弁33は、充填管路31の端部が連通されるaポートと、充填ホース35の端部が連通されるbポートと、低圧管路47の端部が連通されるcポートとを有する。また、ホース脱圧用三方弁33は、制振装置16からの制御信号により切替動作するように構成されており、a,bポートを連通する充填モード、またはa,cポートを連通する脱圧モードの何れか一方に切り替わるように動作する。尚、低圧管路47は、ガス回収容器あるいは大気に連通されており、充填完了後にホース脱圧用三方弁33が脱圧側へ切り替ると、充填ホース35に残留するガスを低圧側へ回収して充填ホース35内の圧力を減圧する。
充填ノズル49に設けられた手動三方弁36は、充填ホース35の端部が連通されるaポートと、接続カップリング37が連通されるbポートと、大気放出管路42の一端が連通されるcポートとを有する。また、手動三方弁36は、充填開始時に作業者が手動操作用のハンドルを回動操作すると、切り替わるように構成されており、a,bポートを連通する充填モード、またはa,cポートを連通する脱圧モードの何れか一方に切り替わるように動作する。尚、大気放出管路42は、他端が大気に連通されており、充填完了後に手動三方弁36が脱圧操作されると、充填ノズル49に残留するガスを低圧側へ回収して充填ノズル49内の圧力を減圧する。
また、充填ノズル49の接続カップリング37は、自動車12の燃料タンク13に連通された充填管路39の車両側接続カップリング38に結合される。この接続カップリング37,38は、内部に弁(図示せず)が内蔵されており、結合により各弁が開弁されて連通状態に保持され、結合が解除されることにより各弁が閉止してガスの流出を防止する。
また、自動車12の充填管路39には、手動式の開閉弁40及び逆止弁41が設けられている。手動式の開閉弁40は、ガス充填操作を行う際に開弁される。逆止弁41は、燃料タンク13に充填されたガスが逆流することを防止しており、充填されるガス圧力が燃料タンク13の圧力以上になったとき、ガス充填が行えるように開弁する。
上記制御装置16は、上記各機器と接続されるとともに、カードリーダ53、表示器54、充填スタートスイッチ55、充填停止スイッチ56、緊急停止スイッチ57が接続されている。又、制御装置16のメモリ60には、後述するように流量目標値と実際の供給流量との差を計測偏差として求め、流量目標値と組立時に計測した流量値との差を初期偏差γとし、計測偏差ΔQと初期偏差γとの差分εが所定の設定値を越えた場合に異常が発生したものと判定する制御プログラム(異常判定手段)と、装置組立完了時の検査工程で試験的に計測した指令値に対する流量の初期偏差γを累積した初期累積値(Σγ)が格納されている。
ここで、ディスペンサユニット15の外観形状の一例について説明する。
図2はディスペンサユニット15の正面図である。
図2に示されるように、ディスペンサユニット15は、縦型の筐体62の右側面62aには、充填ホース35及び充填ノズル49が設けられている。さらに、筐体62の右側面62aには、充填ノズル49を掛止するためのノズル掛止部64が取り付けられている。
さらに、筐体62の正面62bは、充填量を表示する表示器54、充填スタートスイッチ55、充填停止スイッチ56、緊急停止スイッチ57が配置されている。
次に上記構成になるガス供給装置11におけるガス充填作業について説明する。
上記自動車12の燃料タンク14にガスを充填する際、作業者は、先ず、ディスペンサユニット15のノズル掛止部64から充填ノズル49を外して接続カップリング37を自動車12の接続カップリング38に結合させる。そして、作業者は、三方弁36のaポートとbポートとが連通するように切り換え操作する。
次に、作業者が充填スタートスイッチ55をオンに操作すると、制御装置16はガス供給開閉弁27を開弁させるとともに、制御弁28を開弁させる。これにより、ガス蓄圧器21に蓄圧された高圧ガスは、ガス供給管路24、質量流量計26、ガス供給開閉弁27、制御弁28、ガス充填ホース35、三方弁36、接続カップリング37,38を介して燃料タンク14に充填される。
充填開始直後は、燃料タンク13の容器容量を演算するため、制御弁28の弁開度がやや絞られており、燃料タンク13への供給量が例えば、3kg/minに抑えられている。そして、燃料タンク13の容量が求まると、その容量に応じた制御則(一定圧力制御あるいは一定流量制御)により燃料タンク13へのガス充填を開始する。
このようにして燃料タンク13にガスが充填されて燃料タンク13の充填圧力が20MPaに達すると、燃料タンク13は満タン状態になる。
尚、ガス供給管路24を通過したガス充填量は、質量流量計26により計測され、流量計測信号が制御装置16に出力される。そして、制御装置16は、質量流量計26からの流量パルスを積算して、燃料タンク13に充填されたガス充填量を表示器54に表示する。
また、燃料タンク13へのガス充填が完了すると、作業者は、三方弁36のcポートとbポートとを連通させるとともにaポートを遮断させるように切り換え操作する。三方弁36と自動車12に設けられた逆流防止弁41との間に残留するガスは、cポートから低圧管路47へ排出され、接続カップリング37,38内の圧力が大気圧に減圧される。これにより、作業者は、軽い力で接続カップリング37,38を分離させることが可能になる。
その後、作業者は、充填ノズル49の接続カップリング37を自動車12の接続カップリング38から分離させ、ノズル掛止部64に掛止させることで、一連のガス充填作業が完了する。
図3は充填時間の経過に伴う圧力変化、流量変化、充填量変化を示すグラフである。
図3中、グラフIは制御弁28の弁開度の変化を示し、グラフIIは供給される瞬時流量変化を示し、グラフIIIは充填量(積算流量)の変化を示し、グラフIVは供給圧力変化を示す。また、本実施例では、ガス充填開始から時間T1までは各機器にかかる圧力が急激に上昇しないように一定流量制御でガス充填を行い、時間T1からT2の間は一定圧力上昇制御でガス充填時間を短縮する。そして、時間T2からT3(充填完了)までは、充填圧力が目標圧力になるように一定流量制御でガス充填を行う。
図4は制御弁28が正常に作動した場合の流量変化を示す図である。図5は制御弁28で異常が発生して流量制御を正常に行えない場合の流量変化を示す図である。
図4中、グラフAは目標瞬時流量変化を示し、グラフBは計測された実際の瞬時流量(計測値)を示す。グラフAに対してグラフBはほぼ平行(比例)に推移しており、制御弁28が制御装置16からの指令値に応じて弁開度制御を正常に行っていることが分かる。
また、充填開始から時間Tが経過した時点で制御装置16から制御弁28に出力される指令値に対応する目標瞬時流量と実際の瞬時流量(計測値)との差分ΔQが初期偏差となる。
図5中、グラフCは目標瞬時流量変化を示し、グラフDは計測された実際の瞬時流量を示す。グラフCに対してグラフDは比例しておらず、制御弁28が制御装置16からの指令値に対する弁開度制御に何らかの異常が発生していることが分かる。従って、制御装置16は、目標瞬時流量変化と実際の瞬時流量(計測値)との差を監視することにより制御弁28が正常に作動しているか、あるいは弁開度制御が正常に行えないことを判定することができる。
また、充填開始から時間Tが経過した時点で制御装置16から制御弁28に出力される指令値に対応する目標瞬時流量と実際の瞬時流量(計測値)との差分ΔQが初期偏差ΔQより大きい値になると制御弁28の弁開度制御(流量制御)の誤差が規定値以上となり、正常に流量制御が行えない状態になっていることが分かる。
ここで、制御装置16が実行するガス充填制御処理について図6のフローチャートを参照して説明する。
図6に示されるように、制御装置16は、S11において、充填スタートスイッチ55がオンに操作されたかどうかをチェックする。作業者は、充填ノズル49の接続カップリング37を自動車12の接続カップリング38に接続した後、三方弁36のa,bポートが連通するように切り換え操作し、続いて、充填スタートスイッチ55をオンに操作する。
このように、S11で充填スタートスイッチ55がオンに操作されたときは、S12に進み、表示器54の表示をゼロリセットする。続いて、S13では、開閉弁23及びガス供給開閉弁27を開弁させてガス充填を開始する。
S14では、質量流量計26によりガス供給管路24を通過したガス充填量が計測されると、質量流量計26からの流量パルスを積算して、燃料タンク13に充填されたガス充填量を表示器54に表示する。続いて、S15では、2次圧力伝送器29による計測された充填圧力Pを読み込む。尚、ガス充填量は、図3のグラフIIIで示すように変化しており、計測された流量(図3のグラフII参照)と圧力(図3のグラフIV参照)との関係から算出される。
次のS16では、充填圧力Pが目標圧力に達したかどうかをチェックする。S16において、充填圧力Pが目標圧力に達しないときは、上記S14,S15の処理を繰り返す。また、S16において、充填圧力Pが目標圧力に達したときは、S17に進み、燃料タンク13へのガス充填が正常に終了したものと判断して開閉弁23及びガス供給開閉弁27を閉弁させてガス充填を終了する。
次のS18では、各ディスペンサユニット15を管理するPOS装置(図示せず)に対して今回のガス充填処理で計測されたガス充填量を転送する。
ここで、制御弁28の異常判定割込処理について図7のフローチャートを参照して説明する。
図7のS20では、ガス充填が開始されたかどうかをチェックする。S20において、充填スタートスイッチ55がオンに操作されてガス充填が開始されたときは、S21に進み、目標流量Q(図4のグラフA参照)を算出する。次のS22では、質量流量計26により計測された現在の瞬時流量Qを算出する。
続いて、S23に進み、目標流量Qから現在の流量Qを差し引いて計測偏差(差分=ΔQ)を算出する。この計測偏差ΔQに基づいて制御弁28の弁開度を算出し、この弁開度に応じた指令値を制御弁28に出力する。
S24では、一定流量制御中の偏差によって制御弁28の動作状態を判定するため、S23で算出された各計測偏差(ΔQ、ΔQ…)を累積した偏差累積値(Σε)を算出する。そして、S25に進み、ガス充填の一定流量制御が終了したかどうかをチェックする。S25において、ガス充填の一定流量制御が終了していないときは、上記S21に戻り、S21以降の処理を繰り返す。
また、S25において、ガス充填の一定流量制御が終了し、一定圧力上昇制御(図3参照)に切り替わったときは、S26に進み、上記S24で算出された偏差累積値(Σε)から流量の初期偏差を累積した初期累積値(Σγ)を差し引いて、初期累積値に対する差分となる変化分(ΔΣε)を算出する。続いて、S27に進み、S26で算出された変化分(ΔΣε)が予め設定された設定値以上かどうかをチェックする。S27において、変化分(ΔΣε)が設定値未満であるときは、初期累積値(Σγ)に対するずれが小さいので、制御弁28が正常に動作しているものと判定し、今回の処理を終了する。
また、S27において、変化分(ΔΣε)が設定値以上であるときは、初期累積値に対するずれが大きいので、S28に進み、制御弁28に何らかの異常が発生しており、流量制御を正常に行えないものと判定する。
このように、偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分が設定値以上になった場合に制御弁28で異常があるものと判定するため、組立後の検査工程で得られた初期累積値(Σγ)に基づいて偏差累積値(Σε)を判定することによって制御弁28固有の要素による流量制御のばらつきの影響を受けずに制御弁28の状態を判定することが可能になり、制御弁28の異常判定に対する信頼性を高められる。
また、偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分に基づいて異常の有無を判定するため、目標瞬時流量と実際の瞬時流量(計測値)との差分が比較的小さい値であっても、計測回数が増えるに連れて誤差分が徐々に累積されて設定値以上になったときに異常があると判定することが可能になり、制御弁28の状態を正確に判定することが可能になる。
図8は制御弁28の異常判定割込処理2を説明するためのフローチャートである。
図8のS30〜S36の処理は、前述したS20〜S26の処理と同様であるので、その説明を省略する。
実施例2では、後述するように、変化分(ΔΣε)と比較するための設定値1,2(設定値1<設定値2)が2種類設定されており、変化分(ΔΣε)を段階的に監視している。
S37では、上記S36で偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分(ΔΣε)が設定値2(第2の設定値)以上かどうかをチェックする。S37において、偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分(ΔΣε)が設定値2以上のときは、初期累積値に対するずれがかなり大きいので、S38に進み、制御弁28に何らかの異常が発生しているものと判定してアラーム1を報知すると共に、開閉弁23及びガス供給開閉弁27を閉弁させてガス充填を停止する。
また、上記S37において、偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分(ΔΣε)が設定値2未満のときは、S39に進み、上記S36で偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分(ΔΣε)が設定値1(第1の設定値)以上かどうかをチェックする。
S39において、偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分(ΔΣε)が設定値1以上のときは、初期累積値に対するずれがやや大きいので、S40に進み、制御弁28に何らかの異常が発生している可能性があるが、まだ制御弁28は動作可能であると判断して、異常の予告を行うアラーム2を報知する。
また、S39において、偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分(ΔΣε)が設定値1未満のときは、初期累積値(Σγ)に対するずれが小さいので、制御弁28が正常に動作しているものと判定し、今回の処理を終了する。
このように、実施例2では、変化分(ΔΣε)を複数の設定値1,2と比較することにより、制御弁28の動作状態を段階的に判定することが可能になり、アラーム1により制御弁28による流量制御が正確に行えないことを報知でき、またアラーム2により制御弁28の異常の予告を行うことも可能になる。
そのため、制御弁28のメンテナンスを行う際は、制御弁28の動作状態が正常か異常か、異常であればどの程度の異常かを予め報知されるため、制御弁28が制御不能になる前に修理または交換等の作業をスムーズに行うことができる。
尚、上記実施例では、偏差累積値(Σε)から初期累積値(Σγ)を差し引いた変化分が設定値以上になった場合に制御弁28で異常があるものと判定する方法について説明したが、これに限らず、例えば、累積値を用いずに計測偏差と初期偏差と差分を変化分として判定するようにしても良いのは勿論である。
また、上記実施例では、都市ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給する場合を一例として挙げたが、これに限らず、例えばブタン、プロパン等のガス、あるいは燃料電池車で消費される水素ガスを供給するのにも適用できるのは勿論である。
また、上記実施例では、自動車の燃料タンクに圧縮されたガスを充填する場合を一例として挙げたが、これに限らず、他の容器等に圧縮されたガスを供給する装置にも適用でき、あるいは単に圧縮されたガスを他の場所に給送するための管路途中に設置する構成の装置にも適用できるのは勿論である。
本発明になるガス供給装置の一実施例を示す概略構成図である。 ディスペンサユニット15の正面図である。 充填時間の経過に伴う圧力変化、流量変化、充填量変化を示すグラフである。 制御弁28が正常に作動した場合の流量変化を示す図である。 制御弁28で異常が発生して流量制御を正常に行えない場合の流量変化を示す図である。 制御装置16が実行するガス充填制御処理を説明するためのフローチャートである。 制御弁28の異常判定割込処理1を説明するためのフローチャートである。 制御弁28の異常判定割込処理2を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11 ガス供給装置
13 燃料タンク
14 圧力発生ユニット
15 ディスペンサユニット
16 制御装置
19,24 ガス供給管路
21 ガス蓄圧器
23 開閉弁
26 質量流量計
27 ガス供給開閉弁
28 制御弁
29 2次圧力伝送器
36 手動三方弁
49 充填ノズル
54 表示器
55 充填スタートスイッチ

Claims (2)

  1. 圧縮されたガスを貯留する圧力源から被充填タンクにガスを供給するガス供給経路を有し、該ガス供給経路を介して供給されるガスの流量計測値及び予め設定された制御則に基づいて流量制御を行うガス供給装置において、
    前記流量目標値と実際の供給流量との差を計測偏差として求め、前記流量目標値と組立時に計測した流量値との差を初期偏差とし、前記計測偏差と前記初期偏差との差分が所定の設定値を越えた場合に異常が発生したものと判定する異常判定手段を備えたことを特徴とするガス供給装置。
  2. 前記異常判定手段は、異なる設定値が設定されており、前記計測偏差と前記初期偏差との差分が第1の設定値を超えた場合に異常発生の可能性を予告し、前記計測偏差と前記初期偏差との差分が第2の設定値を超えた場合に異常が発生したことを報知することを特徴とする請求項1に記載のガス供給装置。
JP2004277556A 2004-09-24 2004-09-24 ガス供給装置 Pending JP2006090453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004277556A JP2006090453A (ja) 2004-09-24 2004-09-24 ガス供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004277556A JP2006090453A (ja) 2004-09-24 2004-09-24 ガス供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006090453A true JP2006090453A (ja) 2006-04-06

Family

ID=36231625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004277556A Pending JP2006090453A (ja) 2004-09-24 2004-09-24 ガス供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006090453A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016200267A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 本田技研工業株式会社 燃料充填システム及びその燃料充填方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09257195A (ja) * 1996-03-19 1997-09-30 Tokico Ltd ガス供給装置
JPH10297447A (ja) * 1997-04-24 1998-11-10 Tokico Ltd ガス供給装置
JP2002280337A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Ebara Corp 基板保持装置、ドレッサ、及びポリッシング装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09257195A (ja) * 1996-03-19 1997-09-30 Tokico Ltd ガス供給装置
JPH10297447A (ja) * 1997-04-24 1998-11-10 Tokico Ltd ガス供給装置
JP2002280337A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Ebara Corp 基板保持装置、ドレッサ、及びポリッシング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016200267A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 本田技研工業株式会社 燃料充填システム及びその燃料充填方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11920733B2 (en) Method for diagnosing failure of flowmeter in measuring machine and hydrogen filling device
JP6327341B2 (ja) 燃料ガス充填システム及び燃料ガス充填方法
JP6122722B2 (ja) ガス供給装置
JP2007024152A (ja) ガス供給装置
JP6645796B2 (ja) ガス充填装置
JP3571453B2 (ja) ガス供給装置
JP2006090453A (ja) ガス供給装置
JPH04194385A (ja) 故障診断装置を備えた給水装置の故障診断方法
JP2006105307A (ja) ガス供給装置
JP4878809B2 (ja) ガス供給装置
JP3571382B2 (ja) ガス供給装置
JP4672388B2 (ja) ガス供給装置
JP2005265067A (ja) ガス供給装置
JP4688539B2 (ja) ガス供給装置
JP4077900B2 (ja) ガス供給装置
JP3621134B2 (ja) ガス供給装置
JP5706813B2 (ja) ガス供給装置
JP5147164B2 (ja) ガス供給装置
JP2018028340A (ja) 燃料ガス充填装置
JP4782435B2 (ja) ガス供給装置
GB2500862A (en) Gas supply system to provide a continuous supply of gas from at least two finite gas sources
JP4672191B2 (ja) ガス供給装置
CN115917207A (zh) 流量计故障判定方法和氢填充装置
JPH10103592A (ja) ガス供給装置
JP2004019829A (ja) ガス供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100430

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20101026

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02