JP4672388B2 - ガス供給装置 - Google Patents

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Description

本発明はガス供給装置に係り、特に被充填タンクの充填圧力が目標圧力に達するまでガスを供給し、そのガス供給量を計測しながらガス充填制御を行なうよう構成されたガス供給装置に関する。
天然ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を燃料にして走行する自動車(CNG車)の開発と共に圧縮天然ガスを自動車の燃料タンクに供給するガス供給装置の実用化が進められている。この種のガス供給装置では、圧縮されたガスをガス蓄圧器に貯蔵しておき、ガス充填ホースの接続カップリングをCNG車の接続カップリングに接続し、ガス充填ホースの先端部に連通された三方弁を切り替え操作することによりガス蓄圧器に貯蔵されたガスをCNG車の燃料タンクに充填するように構成されている。
そして、従来のガス供給装置では、充填側カップリングと被充填側カップリングとを結合させた後、ガス充填ホースを介して所定圧力のガスを被ガス供給体(燃料タンク)との圧力差を利用して被ガス供給体に供給し、圧力検出器により計測された圧力計測値が予め設定された目標圧力値に達したとき制御弁を閉弁させてガス充填を完了している(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、例えば、天然ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)等を別の被ガス供給体(燃料タンク)に供給する際、圧縮機により所定圧力以上(例えば、25MPa)に昇圧されたガスをガス蓄圧器に一旦貯めておき、そして、ガス蓄圧器に貯められたガスを自動車の燃料タンクに充填し、燃料タンクの圧力が所定圧力(例えば、20MPa)に達するまで充填するように構成されている。
特開平9−79496号公報
車両に登載された燃料タンクは、大きさ(容積)が各車両によって異なり、各車両の走行性能に応じて所定距離走行可能なガス充填量を充填可能な容積となるように作られており、例えば、バスなどの大型車両の場合には燃料タンクも大きくなり、燃料タンクの本数も多い。そのため、ガス充填所では、大型車両へのガス充填を行なう際には、ガス蓄圧器の貯蔵量が急速に減少するため、連続して車両へのガス充填を行なう場合には、供給元の圧力が低下して被充填タンクへのガス供給量が不足するおそれがある。
しかしながら、燃料タンクへのガス充填作業を行なう作業員は、ガス供給時間が通常よりも長くかかる場合の原因がガス充填装置の故障によるものなのか、あるいはガス充填所の設備(圧縮機の能力不足、ガス蓄圧器の容量不足など)が原因なのかが分からないので、充填時間を短縮するための対処が分からないという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決したガス供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
請求項1記載の発明は、被充填タンクにガスを供給するガス供給手段と、該ガス供給手段により供給されたガスの供給量を計測する供給量計測手段と、前記被充填タンク内のガス充填圧力を計測する圧力計測手段と、を有するガス供給装置において、前記供給量計測手段により計測された当該被充填タンクに供給されたガス供給量と当該ガス供給量が計測される際に前記圧力計測手段により計測された当該被充填タンクに充填されたガス充填圧力とを対応付けて記憶し、さらに過去に記憶された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを蓄積する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記出力手段は、前記記憶手段に記憶された過去のデータ及び今回ガス充填が行なわれた当該被充填タンクの前記ガス供給量とガス充填圧力との対応関係をグラフで表示する表示手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記記憶手段は、今回充填された当該被充填タンクに対する前記ガス供給量及び前記ガス充填圧力を記憶する第1の記憶部と、過去に充填された前記ガス供給量及び前記ガス充填圧力を記憶する第2の記憶部と、前記第1の記憶部に記憶された今回充填された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを前記第2の記憶部に記憶された過去のデータとを比較した比較データを記憶する第3の記憶部と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記記憶手段に記憶された過去に記憶された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータに基づいて前記被充填タンクの容積に応じたガス充填特性を分析する分析手段と、を有し、前記出力手段は、前記分析手段により分析された分析結果を出力することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記分析手段は、前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて正常にガス充填された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示す相関係数を演算する第1の対応関係演算手段と、前記記憶手段により記憶された今回供給されたガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示す相関係数を演算する第2の対応関係演算手段と、前記第1の対応関係演算手段により演算された正常時相関係数と前記第2の対応関係演算手段により演算された今回の相関係数とを比較して異常の有無を判定する判定手段と、を有し、前記出力手段は、前記判定手段の判定結果を出力することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記分析手段は、前記記憶手段に記憶された過去のデータ及び今回ガス充填が行なわれた当該被充填タンクの前記ガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示すグラフを作成するグラフ作成手段と、前記グラフ作成手段により作成されたグラフの傾きに基づいてガス供給系統の異常の有無を判定する判定手段と、を有し、前記出力手段は、前記判定手段の判定結果を出力することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記判定手段は、前記記憶手段に記憶された過去のデータに対応するマーカの夫々をグラフ上の各座標位置に分布させ、該グラフ上の分布傾向に基づいてガス供給系統の異常の有無を判定することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記判定手段は、前記グラフ上の分布傾向に基づいて前記ガス供給手段のガス供給能力不足の有無を判定することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記出力手段は、外部に設置されたコンピュータに前記記憶手段に記憶された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを出力することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、前記出力手段は、外部に設置されたコンピュータに前記判定手段の判定結果を出力することを特徴とする。
上記請求項1の発明によれば、被充填タンクに供給されたガス供給量と当該被充填タンクに充填されたガス充填圧力とを対応付けて記憶し、出力するため、充填された被充填タンクに対するガス供給量とガス充填圧力との対応関係を容易に確認することができ、例えば、ガス充填時間が長くかかる場合にガス漏れが原因か、あるいは充填所設備の能力不足が原因かをガス供給量とガス充填圧力との対応関係から認識することが可能になる。
また、上記請求項2の発明によれば、記憶手段に記憶された過去のデータ及び今回ガス充填が行なわれた当該被充填タンクのガス供給量とガス充填圧力との対応関係をグラフで表示するため、ガス供給量とガス充填圧力との対応関係を視覚的に確認することができる。
また、上記請求項3の発明によれば、今回充填されたガス供給量及びガス充填圧力を記憶する第1の記憶部と、過去に充填されたガス供給量及びガス充填圧力を記憶する第2の記憶部と、第1の記憶部に記憶されたデータを第2の記憶部に記憶された過去のデータとを比較した比較データを記憶する第3の記憶部とを有するため、各データを整理された状態に格納することができるので、要求されたデータを短時間で出力することができる。
また、上記請求項4の発明によれば、記憶手段に記憶された過去に記憶されたガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示すデータに基づいて被充填タンクの容積に応じたガス充填特性を分析するため、ガス充填特性を容易に確認することができる。
また、上記請求項5の発明によれば、正常時相関係数と今回の相関係数とを比較して異常の有無を判定するため、より正確に異常の有無を確認することができる。
また、上記請求項6の発明によれば、記憶手段に記憶された過去のデータ及び今回ガス充填が行なわれた当該被充填タンクのガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示すグラフを作成し、グラフの傾きに基づいてガス供給系統の異常の有無を判定するため、異常の有無の判定処理を効率良く行うことができる。
また、上記請求項7の発明によれば、記憶手段に記憶された過去のデータに対応するマーカの夫々をグラフ上の各座標位置に分布させ、グラフ上の分布傾向に基づいてガス供給系統の異常の有無を判定するため、多数のデータに基づく判定結果をより精度良く導き出すことができる。
また、上記請求項8の発明によれば、グラフ上の分布傾向に基づいてガス供給手段のガス供給能力不足の有無を判定するため、例えば、ガス充填所の設備が能力不足か否かを報知することが可能になる。
また、上記請求項9の発明によれば、外部に設置されたコンピュータに記憶手段に記憶されたガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示すデータを出力するため、例えば、センタに設置されたホストコンピュータやサーバでも同様に各ガス充填所の状況を確認することが可能になる。
また、上記請求項10の発明によれば、外部に設置されたコンピュータに判定手段の判定結果を出力するため、例えば、センタに設置されたホストコンピュータやサーバでも各ガス充填所の判定結果を共有することができ、センタ側から各ガス充填所に対して異常の有無や設備の能力不足などを知らせることも可能になる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明になるガス供給装置の一実施例を示す概略構成図である。図1に示されるように、ガス供給装置11は、例えば自動車12の燃料タンク(被充填タンク)13に都市ガスを所定圧力に圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給するガス充填所などに設置されている。尚、上記圧縮天然ガスは一例であり、ガス供給装置11が扱うガスは、これに限らず大気圧から20MPa程度の高圧の範囲で圧縮されて使用される他のガスを含む。
ガス供給装置11は、大略、都市ガスを所定圧力に昇圧する圧力発生ユニット14と、圧力発生ユニット14により圧縮されたガスを燃料タンク13に供給するためのディスペンサユニット15と、これら圧力発生ユニット14,ディスペンサユニット15の各機器を制御する制御装置16とよりなる。また、制御装置16は、充填制御装置82とガス充填所の通信回線(LAN)84を介してデータ通信可能に接続されており、後述するように、ガス充填を行なう際に当該燃料タンク13に供給されたガス供給量とガス充填圧力との対応関係を記憶手段60に記憶し、記憶されたガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示すデータを出力する。
これにより、充填所の係員は、充填された当該燃料タンク13に対するガス供給量とガス充填圧力との対応関係を容易に確認することができ、例えば、ガス充填時間が長くかかる場合にガス漏れが原因か、あるいは充填所設備の能力不足が原因かをガス供給量とガス充填圧力との対応関係から認識することが可能になる。
圧力発生ユニット14は、都市ガスが中圧(家庭で使用される圧力よりも高い圧力)で給送される中圧管路(図示せず)及び上流管路17を介して多段式のコンプレッサ18に供給して圧縮する。このコンプレッサ18は、例えばガスを圧縮するためのシリンダが複数(3個または4個)設けられ、前段のシリンダで圧縮されたガスを次段のシリンダでさらに高い圧力に加圧するようになっており、中圧管路から供給されたガスを段階的に圧縮する。
さらに、コンプレッサ18の吐出口には、ガス供給管路19が接続され、ガス供給管路19には圧縮されたガスがコンプレッサ18に逆流することを防止する逆止弁20が配設されている。又、ガス供給管路19は、ガス蓄圧器21に接続されている。尚、ガス蓄圧器21は、一般に文献等では「蓄ガス器」とも呼ばれている。
本実施例においては、上記燃料タンク3の最高圧力が20MPaとした場合、ガス蓄圧器13の最高圧力は25MPaに設定される。従って、コンプレッサ18は中圧管路から供給された都市ガス(約0.5〜0.8MPa)を圧縮してガス蓄圧器21の圧力を上記設定圧力にする。
上記ガス蓄圧器21からのガスを吐出するための吐出管路22には、電磁弁よりなる開閉弁23が配設されている。吐出管路22は、ガス供給管路24に連通しており、ガス蓄圧器21はガス供給管路24を介して上記燃料タンク13に接続される。
又、ガス供給管路24には、ガス蓄圧器21から供給される供給ガス圧を検出する1次圧力伝送器25と、燃料タンク13に供給されたガス供給量を計測する質量流量計26と、電磁弁よりなるガス供給開閉弁27と、燃料タンク13に供給されるガス圧を所定圧に調整する圧力制御弁28と、燃料タンク13に供給された供給ガス圧を計測する2次圧力伝送器(圧力検出器)29と、手動脱圧弁30とが配設されている。
手動脱圧弁30は、メンテナンス時あるいは他の機器で異常が発生した場合に手動操作により、開弁操作されてガス供給管路24のガスを低圧管路47へ排出してガス供給管路24の圧力を減圧することができる。
ガス充填経路51は、ホース脱圧用三方弁33と、充填ホース35と、充填ノズル49とから構成されている。充填ノズル49は、手動三方弁36と、接続カップリング37とを有する。
ホース脱圧用三方弁33は、充填管路31の端部が連通されるaポートと、充填ホース35の端部が連通されるbポートと、低圧管路47の端部が連通されるcポートとを有する。また、ホース脱圧用三方弁33は、制振装置16からの制御信号により切替動作するように構成されており、a,bポートを連通する充填モード、またはa,cポートを連通する脱圧モードの何れか一方に切り替わるように動作する。尚、低圧管路47は、ガス回収容器あるいは大気に連通されており、充填完了後にホース脱圧用三方弁33が脱圧側へ切り替ると、充填ホース35に残留するガスを低圧側へ回収して充填ホース35内の圧力を減圧する。
充填ノズル49に設けられた手動三方弁36は、充填ホース35の端部が連通されるaポートと、接続カップリング37が連通されるbポートと、大気放出管路42の一端が連通されるcポートとを有する。また、手動三方弁36は、充填開始時に作業者が手動操作用のハンドルを回動操作すると、切り替わるように構成されており、a,bポートを連通する充填モード、またはa,cポートを連通する脱圧モードの何れか一方に切り替わるように動作する。尚、大気放出管路42は、他端が大気に連通されており、充填完了後に手動三方弁36が脱圧操作されると、充填ノズル49に残留するガスを低圧側へ回収して充填ノズル49内の圧力を減圧する。
また、充填ノズル49の接続カップリング37は、自動車12の燃料タンク13に連通された充填管路39の車両側接続カップリング38に結合される。この接続カップリング37,38は、内部に弁(図示せず)が内蔵されており、結合により各弁が開弁されて連通状態に保持され、結合が解除されることにより各弁が閉止してガスの流出を防止する。
また、自動車12の充填管路39には、手動式の開閉弁40及び逆止弁41が設けられている。手動式の開閉弁40は、ガス充填操作を行う際に開弁される。逆止弁41は、燃料タンク13に充填されたガスが逆流することを防止しており、充填されるガス圧力が燃料タンク13の圧力以上になったとき、ガス充填が行えるように開弁する。
上記制御装置16は、上記各機器と接続されるとともに、カードリーダ53、表示器54、充填スタートスイッチ55、充填停止スイッチ56、緊急停止スイッチ57が接続されている。制御装置16は、記憶手段60を有しており、記憶手段60には、後述するように、今回充填された当該被充填タンクに対する前記ガス供給量及び前記ガス充填圧力を記憶する第1の記憶部60aと、過去に充填された前記ガス供給量及び前記ガス充填圧力を記憶する第2の記憶部60bと、前記第1の記憶部に記憶された今回充填された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを前記第2の記憶部に記憶された過去のデータとを比較した比較データを記憶する第3の記憶部60cとを有する。そのため、各データを整理された状態に格納することができるので、要求されたデータを短時間で出力することができる。
ここで、ディスペンサユニット15の外観形状の一例について説明する。図2はディスペンサユニット15の正面図である。図2に示されるように、ディスペンサユニット15は、縦型の筐体62の右側面62aには、充填ホース35及び充填ノズル49が設けられている。さらに、筐体62の右側面62aには、充填ノズル49を掛止するためのノズル掛止部64が取り付けられている。
さらに、筐体62の正面62bは、充填量を表示する表示器54、充填スタートスイッチ55、充填停止スイッチ56、緊急停止スイッチ57が配置されている。
次に上記構成になるガス供給装置11におけるガス充填作業について説明する。上記自動車12の燃料タンク14にガスを充填する際、作業者は、先ず、ディスペンサユニット15のノズル掛止部64から充填ノズル49を外して接続カップリング37を自動車12の接続カップリング38に結合させる。そして、作業者は、三方弁36の流入ポートaと充填ポートcとが連通するように切り換え操作する。
次に、作業者が充填開始スイッチ釦55をオンに操作すると、制御装置16は遮断弁27を開弁させるとともに、制御弁28を開弁させる。これにより、ガス蓄圧器21に蓄圧された高圧ガスは、ガス供給管路24、流量計26、遮断弁27、制御弁28、ガス充填ホース35、三方弁36、接続カップリング37,38を介して燃料タンク14に充填される。
充填開始直後は、燃料タンク13の容器容量を演算するため、制御弁28の弁開度がやや絞られており、燃料タンク13への供給量が例えば、3kg/minに抑えられている。そして、燃料タンク13の容量が求まると、その容量に応じた制御則(一定圧力制御あるいは一定流量制御)により燃料タンク13へのガス充填を開始する。
このようにして燃料タンク13にガスが充填されて燃料タンク13のガス充填圧力が20MPaに達すると、燃料タンク13は満タン状態になる。
尚、ガス供給管路24を通過したガス充填量は、流量計26により計測され、流量計測信号が制御装置16に出力される。そして、制御装置16は、流量計26からの流量パルスを積算して、燃料タンク13に充填されたガス充填量を表示器54に表示する。
また、燃料タンク13へのガス充填が完了すると、作業者は、三方弁36の排気ポートbと充填ポートcとを連通させるとともに流入ポートaを遮断させるように切り換え操作する。三方弁36と自動車12に設けられた逆流防止弁41との間に残留するガスは、排気ポートbから低圧管路47へ排出され、接続カップリング37,38内の圧力が大気圧に減圧される。これにより、作業者は、軽い力で接続カップリング37,38を分離させることが可能になる。
その後、作業者は、充填ノズル49の接続カップリング37を自動車12の接続カップリング38から分離させ、ノズル掛止部64に掛止させることで、一連のガス充填作業が完了する。
図3は各ガス充填所の制御装置16とエリア管理サーバ及びセンタとを接続を示す系統図である。図3に示されるように、地域71Aに設置された各ガス充填所70〜70nの充填制御装置82は、その地域71Aを管理するエリア管理サーバ72Aと通信回線74Aを介してデータ通信可能に接続されている。また、地域71Bに設置された各ガス充填所70〜70nは、その地域71Bを管理するエリア管理サーバ72Bと通信回線74Bを介してデータ通信可能に接続されている。さらに、各エリア管理サーバ72A、72Bはセンタ76のホストコンピュータと通信回線78を介してデータ通信可能に接続されている。
従って、各ガス充填所70〜70nの制御装置16からは、1回のガス充填で計測されたガス充填量及びガス充填圧力を一つのデータとして充填制御装置82に転送されて充填制御装置62の記憶装置(図示せず)に記憶される。さらに、充填制御装置62から転送されたデータ(ガス充填量及びガス充填圧力)は各エリア管理サーバ(外部コンピュータ)72A,72Bを経由してセンタ76のホストコンピュータ(外部コンピュータ)に転送し、各コンピュータの記憶装置(図示せず)に格納される。そのため、センタ76に設置されたホストコンピュータや各エリア管理サーバ72A,72Bでも各ガス充填所の判定結果を共有することができ、センタ76側から各ガス充填所に対して異常の有無や設備の能力不足などを知らせることも可能になる。
ここで、制御装置16が実行するガス充填制御処理について図4のフローチャートを参照して説明する。図4に示されるように、制御装置16は、S11において、充填スタートスイッチ55がオンに操作されると、S12に進み、表示器54の表示をゼロリセットする。
次のS13では、遮断弁27、制御弁28を開弁して燃料タンク13へのガス充填を開始する。続いて、S14に進み、流量計26により計測されたガス供給量を表示器54に表示する。次のS15では、2次圧力伝送器29により計測された計測圧力Pを読み込む。そして、S16に進み、計測圧力Pが予め設定された目標圧力Paに達したかどうかを確認する。
上記S16で計測圧力Pが目標圧力Paに達していないときは、燃料タンク13へのガス充填が完了していないので、上記S14に戻り、ガス充填を継続する。
また、S16において、計測圧力Pが予め設定された目標圧力Paに達したときは、S17に進み、遮断弁27、制御弁28を閉弁させてガス充填を停止させる。そして、次のS18では、今回の充填量(ガス供給量)及び充填圧力(目標圧力Pa)を記憶手段60に記憶し、さらにガス充填所のPOSとして機能する充填制御装置82(図3参照)に転送する(出力手段)。
図5は記憶手段60に記憶された充填データ用テーブル80を模式的に示した図である。図5に示されるように、充填データ用テーブル80には、ガス充填を行なった年月日、充填終了時刻、充填時間、充填量(ガス供給量)、充填開始圧力、充填終了圧力、最大流量、平均流量などの数値データが各項目別に格納される。従って、充填データ用テーブル80に対してデータ要求を行なう際には、例えば、日付を入力すると、当該日付でガス充填が行なわれたデータが抽出されて出力される。また、充填データ用テーブル80は、記憶手段60の第2の記憶部60bに格納されている。
図6は充填データ用テーブル80から抽出された充填量(供給量)と充填終了圧力をグラフ上に示したグラフ表示例を示す図である。図6に示すグラフ90は、横軸が充填量、縦軸がガス充填圧力であり、ガス充填が終了する度に充填データ用テーブル80から抽出された充填量(供給量)と充填終了圧力とが交差する位置(座標位置)にマーカ82(点で示す)を表示する。このグラフ90の表示データは、記憶手段60の第3の記憶部60cに格納されている。
なお、本実施例においては、一回の充填が完了した時点でガスの充填量と充填圧力とを記憶手段60に記憶させるようにしているが、これに限らず、一回の充填において上述のように一回だけ記憶させるのではなく、例えば、一回の充填の経過途中の所定時間毎にガスの充填量と充填圧力とを記憶手段60に記憶させ、即ち、一回の充填において複数回ガスの充填量と充填圧力とを記憶手段60に記憶蓄積するようにしても良い。このように一回の充填過程でガスの充填量と充填圧力とを複数回記憶することにより、充填完了まで待たずに充填途中に異常も検出或いは判定することもできる。
また、グラフ90によって、グラフ90上に表示されたマーカ82の分布からグループA〜Dの4つのグループに分類されることが視覚的に分かる。さらに、各グループA〜Dごとの傾向から夫々異なる傾きの分布パターン線92a〜92dとして表せる。この分布パターン線92a〜92dは、夫々燃料タンク13の容積に対応して分布することが分かった。すなわち、比較的容積の小さい軽車両の場合には分布パターン線92aの近傍にマーカ82が分布し、軽車両よりも大きい燃料タンク13が登載された普通車両の場合には分布パターン線92bの近傍にマーカ82が分布する。さらに、普通車両よりも大きい燃料タンク13が登載されたトラック車両の場合には分布パターン線92cの近傍にマーカ82が分布し、普通トラックよりも大きい燃料タンク13が登載された大型車両(バスやトレーラなど)の場合には分布パターン線92dの近傍にマーカ82が分布する。
従って、燃料タンク13の大きさ(容積)に応じてガス充填圧力と充填量との対応関係を分類することが可能になり、例えば、ガス充填を行なった車両が軽車両である場合、充填終了後に記憶されたガス充填圧力と充填量とが交差するマーカ位置が分布パターン線92aの近傍に表示されれば、正常なガス充填が行なわれたと判定することが可能になる。
また、ガス充填を行なった車両が軽車両である場合、充填終了後に記憶されたガス充填圧力と充填量とが交差するマーカ位置が分布パターン線92aから離間したグループBの分布パターン線92b近傍に表示されれば、何らかの原因でガス漏れが発生した推測することができ、異常と判定することが可能になる。
また、上記グループA〜Dに密集するマーカ82の数(点表示密度)を比較することにより、当該ガス充填所70では、例えば、軽車両、普通車、普通トラックへの充填回数が多く、それに比べて大型車両への充填回数が少ないことが分かる。大型車両へのガス充填を行なうと、供給元であるガス蓄圧器21の圧力が急速に低下するため、それ以降充填される車両に対する充填時間が長くかかることになる。そのため、大型車両への充填回数が多い場合には、当該ガス充填所70の現状では他の車両への充填時間が長くなるおそれがあり、設備の能力不足と判定することが可能になる。そして、設備の能力不足と判定された場合には、当該ガス充填所70に対して設備の増設、具体的にはガス蓄圧器21を増やすなどを示唆する設備診断結果を報知することも可能になる。
なお、上記例においてはグループA〜Dに密集するマーカ82の数(点表示密度)を比較することにより、設備の能力不足を判定しているが、上記マーカ82の数の比較を容易にするために、上記以外の形態のグラフ、例えば、横軸をグループA〜Dの夫々の項目とし、縦軸をグループA〜D夫々に密集するマーカ82の数とした棒グラフや円グラフなどを用いて分析すれば、設備の能力不足の判定をより容易に行うことができる。
図7は質量流量計26の下流のガス供給系統で漏れが生じた場合の推移を示す実験結果である。図7に示されるように、例えば、質量流量計26の下流のガス供給系統で10%の漏れが生じた場合には、▲で示すマーカで表示され、質量流量計26の下流で30%の漏れが生じた場合には、○で示すマーカで表示され、質量流量計26の下流で50%の漏れが生じた場合には、×で示すマーカで表示される。尚、質量流量計26の上流でガス漏れが生じた場合には、充填量の計測値が増加しないため、ガス漏れを判定することはできない。
この実験結果は、例えば、容積の小さい燃料タンク13が登載された軽車両にガス充填を行なった場合であり、同じガス充填圧力に達するのに漏れが多いほど充填量が増加することが分かる。すなわち、図7の実験結果から容積の小さい燃料タンク13にガス充填を行なう際、図6に示す分布パターン線92aよりも充填量が大きく増加した場合には、ガス供給系統で漏れが発生しているものと判定することができる。
すなわち、質量流量計26の下流でガス漏れが発生した場合は、ガス漏れが無い場合よりも多くのガスが充填されるため、ガス漏れ量の増加に従って、マーカの分布位置(座標)が図7中右方に移動することが分かる。
このことより、ガス充填におけるガス充填圧力と充填量(供給量)との対応関係を図6に示すような表示例のようにグラフ化してディスプレイに表示することで、ガス充填所の係員が月単位、日単位、年単位等の所定期間単位で比較を行なうことが可能になる。そのため、ガス充填所の係員は、正常なグラフ(図6参照)と異常なグラフ(図7参照)を比較すると、各マーカの分布範囲が異なることが視覚的に判別でき、ガス供給系統のガス漏れの有無を容易に判定することが可能になる。
また、上記分布パターン線92a〜92dの傾きを異常判定データとして記憶手段60に記憶させる。例えば、月単位で分布パターン線92a〜92dの傾きを求めて記憶させると共に、前月との比較で分布パターン線92a〜92dの傾きの差がある値以上になったとき、異常ありと判定する。このように、記憶手段60に記憶された過去のデータ及び今回ガス充填が行なわれた当該燃料タンク13のガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示す分布パターン線92a〜92dを作成し、分布パターン線92a〜92dの傾きに基づいてガス供給系統の異常の有無を判定することも可能である。
ここで、上記マーカの分布状態を数値化することでガス供給系統の異常発生を検出する方法について以下説明する。
図6に示す分布パターン線92a〜92dから充填量とガス充填圧力との間には、線形性がみられることから、マーカ分布の傾向を示す値として相関係数rを用いる。
Figure 0004672388
相関係数rは、上記数式(1)で示されるように、複数回の充填量Q及びガス充填圧力Pから演算することができるので、本実施例ではガス充填終了時に得られる充填量及びガス充填圧力を記憶手段60に記憶し、前述した充填データ用テーブル80をデータベース化する。
図8は充填終了時に過去50回(1日の充填回数に相当)の充填データを元に算出した相関係数rを時系列的に表示したグラフである。図8に示すグラフより、相関係数rは0.6〜0.8の間で推移しており、相関係数rこの範囲に入っているときは正常な充填が行なわれたものと判定することが可能になる。このことから、この図8のグラフをディスプレイなどに表示することで、マーカ分布の変動や傾向を数値的に把握することができる。また、過去のデータから算出された相関係数のグラフ(例えば、図8のグラフ)をディスプレイに表示し、このグラフに対して現在算出された相関係数を比較することによって蓄積された過去のデータとの比較が容易になり、現在の状況を視覚的に判定することも可能になる。
尚、本実施例では、過去50回のデータをサンプリングしたが、この回数は50回以上でも構わない。また、回数の代わりに各日、各月単位で相関係数rを算出し、各日、各月単位で相関係数rを過去の値と比較しても良い。
図9は月単位で蓄積された充填データから算出された相関係数rと回数との関係を示すグラフである。図9のグラフによりどの月でも50回以上の充填回数になると相関係数rが0.6〜0.8の間で推移することが分かる。従って、制御装置16で演算処理を行なう際は、相関係数rのしきい値を0.6〜0.8と設定することにより、異常の有無を正確に判定することが可能になる。
ここで、上記相関係数rを用いた判定制御処理1について図10のフローチャートを参照して説明する。図10に示されるように、制御装置16は、S21で充填データ用テーブル80から過去50回分の充填データ(充填量、ガス充填圧力)を読み込む。次のS22では、数式(1)に過去50回分の充填データ(充填量、ガス充填圧力)を代入して相関係数rを算出する。
続いて、S23に進み、上記S22で算出された相関係数rが0.6〜0.8の範囲に入っているか否かをチェックする。このS23において、相関係数rが0.6〜0.8の範囲に入っているときは、正常にガス充填が行なわれているので、S24に進み、ガス供給系統が正常であることを充填制御装置82に出力すると共に、充填所の事務所に設置されたPOSのディスプレイに正常であることを示すメッセージやアイコンなどを表示させる。また、充填制御装置82からガス供給系統が正常であることを示すコマンドを各エリア管理サーバ72A、72B及びセンタ76のホストコンピュータに転送させる。
上記S23において、相関係数rが0.6〜0.8の範囲外であるときは、ガス漏れが発生しており、ガス供給系統に異常があるため、S25に進み、アラーム(警報)を発すると共に、ガス供給系統に異常があることを充填制御装置62に出力する。そして、充填所の事務所に設置されたPOSのディスプレイに異常であることを示すメッセージやアイコンなどを表示させる。また、ガス供給系統に異常があることを示すコマンドを充填制御装置82を介して各エリア管理サーバ72A、72B及びセンタ76のホストコンピュータに転送させる。
これにより、充填所の係員は、ガス供給装置10においてガス漏れが発生していることを確認することができ、直ちにメンテンス会社などに連絡して点検修理を依頼する。さらに、各エリア管理サーバ72A、72B及びセンタ76でも各充填所のガス供給装置10が正常か否かを確認することができる。
ここで、制御装置16が実行する判定制御処理2について図11のフローチャートを参照して説明する。尚、図11に示す判定制御処理は、前述した図10に示す判定制御処理と並列処理しても良いし、あるいは予め指定された判定制御処理のみを実行するようにすることも可能である。
図11に示されるように、制御装置16は、S31において、燃料タンク13のガス充填が終了したか否かをチェックする。S31では、充填ノズル49(図2参照)がノズル掛止部64に戻されると、ノズル掛止部64に設けられたノズルスイッチ(図示せず)がオンになるため、ガス充填終了を確認できる。
そして、S31において、ガス充填終了が確認されると、S32に進み、今回のガス充填で質量流量計26、2次圧力伝送器29により計測された充填量(供給量)とガス充填圧力とを読み込み、S33でこれらの充填データを記憶手段60に記憶する。
S34では、充填データ用テーブル80(図5参照)に今回のガス充填終了時の充填量(供給量)、ガス充填圧力等の充填データを日付順の領域に格納する。続いて、S35に進み、今回充填された充填データをグラフ化する。すなわち、図6に示すグラフのように充填データ用テーブル80から抽出された充填量(供給量)と充填終了圧力とが交差する位置(座標位置)にマーカ82(点で示す)を表示する。
このように、本実施例では、燃料タンク13に供給されたガス供給量と当該燃料タンク13に充填されたガス充填圧力とを対応付けて記憶し、出力するため、充填された燃料タンク13に対するガス供給量とガス充填圧力との対応関係を容易に確認することができ、例えば、ガス充填時間が長くかかる場合にガス漏れが原因か、あるいは充填所設備の能力不足が原因かをガス供給量とガス充填圧力との対応関係から認識することが可能になる。
次のS36では、充填所の係員からグラフ表示要求があるか否かをチェックする。S36において、グラフ表示要求があるときは、S37に進み、事務所に設置されたPOSのディスプレイに図6に示すグラフを表示させる。このように、ガス供給量とガス充填圧力との対応関係をグラフで表示するため、ガス供給量とガス充填圧力との対応関係を視覚的に確認することができる。また、ガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示すデータに基づいて被充填タンクの容積に応じたガス充填特性を分析するため、ガス充填特性を容易に確認することができる。さらに、グラフ表示要求を条件として入力することでガス供給量及びガス充填圧力等の知りたい情報を容易に得ることができ、例えば、所定期間を指定したり、あるいは特定の装置や特定の地域を指定してガス供給量及びガス充填圧力の情報を得ることもできる。
また、S36において、グラフ表示要求がないときは、S37の処理を省略してS38に進み、過去のデータと比較する。この比較処理は、図6に示すグラフ上で行なわれ、今回入力された充填データのマーカ位置がどのグループA〜Dの領域に入るかを分析する(分析手段)。
次のS39では、今回入力された充填データのマーカ位置が被充填タンクとしての当該燃料タンク13の容積に対応する分布パターンに含まれる否かをチェックする(判定手段)。尚、燃料タンク13の容積は、充填データ用テーブル80(図5参照)に格納されるガス充填の開始圧、最大流量などのデータに基づいて推測しても良いし、あるいはガス充填開始前に充填所の係員が入力操作するようにしても良い。
上記S39において、今回入力された充填データのマーカ位置が当該燃料タンク13の容積に対応する分布パターンに含まれないと判定された場合には、S40に進み、今回入力された充填データのマーカ位置が当該燃料タンク13の容積に対応する分布パターン以外の他の分布パターンに含まれるか否かをチェックする(判定手段)。
このS40において、今回入力された充填データのマーカ位置が当該燃料タンク13の容積に対応する分布パターン以外の他の分布パターンに含まれるときは、S41に進み、ガス供給系統に異常ありと判定する。このように、記憶手段60に記憶された過去のデータに対応するマーカの夫々をグラフ上の各座標位置に分布させ、グラフ上の分布傾向に基づいてガス供給系統の異常の有無を判定するため、多数のデータに基づく判定結果をより精度良く導き出すことができる。
また、上記S39において、今回入力された充填データのマーカ位置が当該燃料タンク13の容積に対応する分布パターンに含まれると判定された場合、あるいは、上記S40において、今回入力された充填データのマーカ位置が当該燃料タンク13の容積に対応する分布パターン以外の他の分布パターンに含まれないときは、S42に進み、ガス供給系統は正常であると判定する。
次のS43では、充填所の係員から判定結果の表示要求があるか否かをチェックする。S43において、判定結果の表示要求があるときは、S44に進み、事務所に設置されたPOSのディスプレイに判定結果のメッセージを表示させる。
また、上記S43において、判定結果の表示要求がないときは、S44の処理を省略してS45に進み、上記S33で記憶した充填データ、図6に示すグラフ、上記判定結果を外部のコンピュータ(本実施例では、充填制御装置82を介して各エリア管理サーバ72A、72B及びセンタ76のホストコンピュータ)に転送させる。
このように、本実施例では、燃料タンク13に供給されたガス供給量と当該燃料タンク13に充填されたガス充填圧力とを対応付けて記憶し、出力するため、充填された燃料タンク13に対するガス供給量とガス充填圧力との対応関係を容易に確認することができ、例えば、ガス充填時間が長くかかる場合にガス漏れが原因か、あるいは充填所設備の能力不足が原因かをガス供給量とガス充填圧力との対応関係から認識することが可能になる。
尚、上記実施例では、都市ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給する場合を一例として挙げたが、これに限らず、例えばブタン、プロパン等のガス、あるいは燃料電池車で消費される水素ガスを供給するのにも適用できるのは勿論である。
また、上記実施例では、自動車の燃料タンク13に圧縮されたガスを充填する場合を一例として挙げたが、これに限らず、他の容器等に圧縮されたガスを供給する装置にも適用でき、あるいは単に圧縮されたガスを他の場所に給送するための管路途中に設置する構成の装置にも適用できるのは勿論である。
本発明になるガス供給装置の一実施例を示す概略構成図である。 ディスペンサユニット15の正面図である。 各ガス充填所の制御装置16とエリア管理サーバ及びセンタとを接続を示す系統図である。 制御装置16が実行するガス充填制御処理を説明するためのフローチャートである。 記憶手段60に記憶された充填データ用テーブル80を模式的に示した図である。 充填データ用テーブル80から抽出された充填量(供給量)と充填終了圧力をグラフ上に示したグラフ表示例を示す図である。 質量流量計26の下流のガス供給系統で漏れが生じた場合の推移を示す実験結果である。 充填終了時に過去50回(1日の充填回数に相当)の充填データを元に算出した相関係数rを時系列的に表示したグラフである。 月単位で蓄積された充填データから算出された相関係数rと回数との関係を示すグラフである。 制御装置16が実行する判定制御処理1を説明するためのフローチャートである。 制御装置16が実行する判定制御処理2を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11 ガス供給装置
13 燃料タンク
14 圧力発生ユニット
15 ディスペンサユニット
16 制御装置
21 ガス蓄圧器
25 1次圧力伝送器
26 質量流量計
27 ガス供給開閉弁
28 圧力制御弁
29 2次圧力伝送器
49 充填ノズル
55 充填スタートスイッチ
70〜70n ガス充填所
72A,72B エリア管理サーバ
76 センタ
80 充填データ用テーブル
90 グラフ

Claims (10)

  1. 被充填タンクにガスを供給するガス供給手段と、
    該ガス供給手段により供給されたガスの供給量を計測する供給量計測手段と、
    前記被充填タンク内のガス充填圧力を計測する圧力計測手段と、
    を有するガス供給装置において、
    前記供給量計測手段により計測された当該被充填タンクに供給されたガス供給量と当該ガス供給量が計測される際に前記圧力計測手段により計測された当該被充填タンクに充填されたガス充填圧力とを対応付けて記憶し、さらに過去に記憶された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを蓄積する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とするガス供給装置。
  2. 前記出力手段は、前記記憶手段に記憶された過去のデータ及び今回ガス充填が行なわれた当該被充填タンクの前記ガス供給量とガス充填圧力との対応関係をグラフで表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載のガス供給装置。
  3. 前記記憶手段は、今回充填された当該被充填タンクに対する前記ガス供給量及び前記ガス充填圧力を記憶する第1の記憶部と、
    過去に充填された前記ガス供給量及び前記ガス充填圧力を記憶する第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部に記憶された今回充填された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを前記第2の記憶部に記憶された過去のデータとを比較した比較データを記憶する第3の記憶部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のガス供給装置。
  4. 前記記憶手段に記憶された過去に記憶された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータに基づいて前記被充填タンクの容積に応じたガス充填特性を分析する分析手段と、を有し、
    前記出力手段は、前記分析手段により分析された分析結果を出力することを特徴とする請求項1に記載のガス供給装置。
  5. 前記分析手段は、
    前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて正常にガス充填された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示す相関係数を演算する第1の対応関係演算手段と、
    前記記憶手段により記憶された今回供給されたガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示す相関係数を演算する第2の対応関係演算手段と、
    前記第1の対応関係演算手段により演算された正常時相関係数と前記第2の対応関係演算手段により演算された今回の相関係数とを比較して異常の有無を判定する判定手段と、を有し、
    前記出力手段は、前記判定手段の判定結果を出力することを特徴とする請求項4に記載のガス供給装置。
  6. 前記分析手段は、前記記憶手段に記憶された過去のデータ及び今回ガス充填が行なわれた当該被充填タンクの前記ガス供給量とガス充填圧力との対応関係を示すグラフを作成するグラフ作成手段と、
    前記グラフ作成手段により作成されたグラフの傾きに基づいてガス供給系統の異常の有無を判定する判定手段と、を有し、
    前記出力手段は、前記判定手段の判定結果を出力することを特徴とする請求項4または5に記載のガス供給装置。
  7. 前記判定手段は、前記記憶手段に記憶された過去のデータに対応するマーカの夫々をグラフ上の各座標位置に分布させ、該グラフ上の分布傾向に基づいてガス供給系統の異常の有無を判定することを特徴とする請求項6に記載のガス供給装置。
  8. 前記判定手段は、前記グラフ上の分布傾向に基づいて前記ガス供給手段のガス供給能力不足の有無を判定することを特徴とする請求項6に記載のガス供給装置。
  9. 前記出力手段は、外部に設置されたコンピュータに前記記憶手段に記憶された前記ガス供給量と前記ガス充填圧力との対応関係を示すデータを出力することを特徴とする請求項1に記載のガス供給装置。
  10. 前記出力手段は、外部に設置されたコンピュータに前記判定手段の判定結果を出力することを特徴とする請求項5又は6に記載のガス供給装置。
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