JP2012012087A - 燃料供給装置 - Google Patents

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JP2012012087A JP2010151174A JP2010151174A JP2012012087A JP 2012012087 A JP2012012087 A JP 2012012087A JP 2010151174 A JP2010151174 A JP 2010151174A JP 2010151174 A JP2010151174 A JP 2010151174A JP 2012012087 A JP2012012087 A JP 2012012087A
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Eizo Yazawa
栄三 矢澤
Hideaki Katayama
英明 片山
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Abstract

【課題】本発明はみかけ上流量計測が行なわれていても流量計異常が発生しているか否かを判定できることを課題とする。
【解決手段】燃料供給装置10は、装置本体12の側面にノズル13に接続されたホース15が引き出されている。ホース15は、燃料供給経路20に接続され、燃料供給経路20には、ポンプ22、流量計24、圧力センサ26が配されている。制御装置40は、流量パルス発信器24aから出力された流量パルスを積算して総供給量(給油量)を演算する演算手段40Aと、流量計測値の異常の有無を判定する判定手段40Bとを有する。制御装置40に接続された記憶装置60は、被供給体52へ燃料を供給している間における燃料供給経路20内に供給される流量変化と、当該流量変化に対応する燃料供給経路20内の吐出圧力の変化との対応関係を表す最小流量基準データ60A、最大流量基準データ60Bを記憶する。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料供給装置に係り、特に被供給体へ燃料を供給する燃料供給経路における流量計の異常の有無を判定するよう構成された燃料供給装置に関する。
例えば、自動車に搭載された被供給体(燃料タンク)にガソリン等の液体燃料を供給する燃料供給装置においては、燃料供給経路の先端に連通されたノズルを当該被供給体の供給口に挿入してノズルの主弁を開弁操作すると、ポンプにより送出された燃料が供給されるとともに、供給流量を流量計によって計測して表示している(例えば、特許文献1参照)。
燃料供給装置の流量計は、ノズルより上流の燃料供給経路に設けられており、燃料供給経路内を流れる流量をノズルから吐出された吐出流量として計測しており、流量に応じた流量パルスを制御装置の演算手段に出力する。そして、制御装置の演算手段では、流量パルスを積算して瞬時流量を求めると共に、総供給量を演算して表示器に表示させる。
特開2003−137399号公報
従来の燃料供給装置では、製造時に流量計の器差が決められた許容範囲に入るように調整されて取り付けられているが、使用期間が長くなるにつれて一部の部品の摩耗や破損などが生じて流量計から出力される流量パルスが流量に対して正確に出力されない場合が生じても、みかけ上は流量パルスが出力されて流量計測が行なわれているので、修理が必要な故障か否かを見極めることが難しいという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、先端に被供給体に接続される接続部が設けられ、当該接続部に燃料を供給するための燃料供給経路と、該燃料供給経路内を流れる燃料の流量を計測する流量計と、該流量計により計測された流量を積算して前記被供給体に供給された燃料の総供給量を演算する演算手段とを有する燃料供給装置において、
前記燃料供給経路内の圧力を吐出圧力として検出する圧力検出手段と、
前記燃料供給経路内を流れる燃料の流量と、当該流量に対応する前記燃料供給経路内の吐出圧力との対応関係を表す基準データを予め記憶する記憶手段と、
前記流量計により計測された流量計測値と、当該流量計測値が前記流量計により計測されているときに前記圧力検出手段により検出された圧力検出値と、前記記憶手段に記憶された基準データとから異常の有無を判定する判定手段と、
を備えたことを特徴とする。
(2)本発明の前記記憶手段に記憶されている基準データは、前記燃料供給経路内に燃料が流れている際における吐出圧力と、当該燃料供給経路内の圧力が当該吐出圧力である場合に当該燃料供給路内を流れうる燃料の最小の流量である最小基準吐出流量との対応関係を表す最小流量基準データよりなり、
前記判定手段は、前記基準データのうち前記圧力検出手段により検出された吐出圧力に対応する最小基準吐出量と前記圧力検出手段が当該吐出圧力を検出しているときに前記流量計により計測された流量計測値とを比較し、当該流量計測値が前記最小基準吐出流量より小さい場合に異常と判定することを特徴とする。
(3)本発明の前記記憶手段に記憶されている基準データは、前記燃料供給経路内に燃料が流れている際における吐出圧力と、当該燃料供給経路内の圧力が当該吐出圧力である場合に当該燃料供給路内を流れうる燃料の最大の流量である最大基準吐出流量との対応関係を表す最大流量基準データよりなり、
前記判定手段は、前記基準データのうち前記圧力検出手段により検出された吐出圧力に対応する最大基準吐出量と前記圧力検出手段が当該吐出圧力を検出しているときに前記流量計により計測された流量計測値とを比較し、当該流量計測値が前記最大基準吐出流量より大きい場合に異常と判定することを特徴とする。
(4)本発明は、前記流量計により計測された流量値に基づき、前記接続部から吐出されている吐出流量が予め設定された判定可能流量に達しているか否かを判断する流量判断手段を備え、
前記判定手段は、前記流量判断手段により前記接続部から吐出されている燃料の吐出流量が前記判定可能流量に達していると判断されているときに、異常の有無を判定することを特徴とする。
(5)本発明は、前記圧力検出手段により検出された圧力値に基づき、前記燃料供給経路内の圧力が予め設定された判定可能圧力以下に低下しているか否かを判断する圧力判断手段を備え、
前記判定手段は、前記圧力判断手段により前記燃料供給経路内の圧力が前記判定可能圧力以下に低下していると判断されているときに、異常の有無を判定することを特徴とする。
本発明によれば、流量計により計測された流量計測値と、当該流量計測値が流量計により計測されているときに圧力検出手段により検出された圧力検出値と、記憶手段に記憶された基準データとから異常の有無を判定するため、燃料供給経路内を流れる燃料の圧力と流量との対応関係から流量計の計測動作が正常に行なわれているかを判定することが可能になり、例えば、流量パルスが安定して計測されている場合でも流量計の部品の摩耗などの異常が発生したことを検出して直ちに修理または部品交換などのメンテナンスを行なうことができる。
本発明による燃料供給装置の一実施例の概略構成を示す図である。 燃料供給時の吐出流量(瞬時流量)と吐出圧力との対応関係を示す基準データのグラフである。 2相式発信器による流量パルスの出力パターンを示すタイムチャートである。 制御装置が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。 制御装置が実行する変形例の制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明による燃料供給装置の一実施例の概略構成を示す図である。図1に示されるように、燃料供給装置10は、例えば、給油所に設置された給油装置からなる。
燃料供給装置10は、装置本体12の側面にノズル13に接続されたホース15が引き出されている。ノズル13は通常、装置本体12の側面に設けられたノズル掛け14に掛止されており、例えば顧客の自動車が給油所に到着すると、操作者はノズル13をノズル掛け14から外し自動車の燃料タンクの供給口に挿入して燃料供給を行う。
尚、図1では、燃料供給装置10にノズル13が1つしか示していないが、実際には複数のノズルが各油種毎に設けられている。
また、ホース15は、下流側端部がノズル13に接続されており、上流側端部が装置本体12内において、送液管路からなる燃料供給経路20に接続されている。この燃料供給経路20は、地下タンク(図示せず)まで延在しており、その途中にはポンプ22,流量計24、圧力センサ26が配設されている。また、流量計24は、燃料供給経路20を流れる流量に比例した流量パルスを出力する流量パルス発信器24aを有する。そして、流量計24を通過した液体燃料は、燃料供給経路20、ホース15を介してノズル13へ供給される。従って、流量計24は、燃料供給経路20内を流れる流量をノズル13から吐出される吐出流量として計測する。
なお、本実施例においては、流量計24に所定の流量(単位流量)が測定される毎に流量パルスを発信する容積式流量計を使用した例について説明しているが、本発明が適用される流量計は容積式流量計に限られるものではなく、例えば、タービン式流量計や渦流量計などにも適用でき、流量計の種類を選ぶものではない。
圧力センサ26は、燃料供給経路20内を流れる燃料の流量に応じた圧力を検出する圧力検出手段である。
また、装置本体12の前面には、流量計24により計測された瞬時流量を積算して得られる総供給量(流量パルスの合計値)を表示する表示器28が配設されている。そして、上記ノズル掛け14のノズルスイッチ30、ポンプ22のポンプモータ22a、流量計24の流量パルス発信器24a、圧力センサ26、表示器28は、装置本体12内に設けられた制御装置40に接続されている。
制御装置40は、ノズル13がノズル掛け14より外されてノズルスイッチ30からの信号がオフになると、ポンプ22のポンプモータ22aを起動させる。これにより、ポンプ22は、燃料供給経路20を介して連通された地下タンク内の油液を汲み上げてノズル13に送液する。
また、ノズル13は、車両50に搭載された被供給体(燃料タンク)52の供給口54に接続され、ノズルレバーが操作されると、ポンプ22によって送出された液体燃料を燃料タンク16へ供給する。そして、燃料供給が開始されると共に、流量計24によって被供給体52に供給された流量が計測され、流量パルス発信器24aから流量パルスが制御回路40に出力される。
また、ノズル13による燃料供給中(給油中)は、圧力センサ26により検出された圧力検出値が制御装置40に入力されている。
表示器28は、制御装置40から出力された総供給量の演算結果に応じた数値データが入力されると共に、現在供給中の当該総供給量の数値を表示させる。
そして、制御装置40は、流量パルス発信器24aから出力された流量パルスを積算して総供給量(給油量)を演算する演算手段40Aと、流量計測値の異常の有無を判定する判定手段40Bとを有する。
制御装置40に接続された記憶装置60は、被供給体52へ燃料を供給している間における燃料供給経路20に供給される流量変化と、当該流量変化に対応する燃料供給経路20内の吐出圧力の変化との対応関係を表す基準データ(図2参照)を記憶する記憶手段である。
すなわち、記憶装置60は、燃料供給経路20内に燃料が流れている際における圧力センサ26により検出された検出圧力値(吐出圧力)と、当該燃料供給経路20内の検出圧力値が当該吐出圧力である場合に当該燃料供給路20内を流れうる燃料の最小の流量である最小基準吐出流量との対応関係を表す最小流量基準データ60Aと、燃料供給経路20内に燃料が流れている際における吐出圧力と、当該燃料供給経路20内の検出圧力値が当該吐出圧力である場合に当該燃料供給路20内を流れうる燃料の最大の流量である最大基準吐出流量との対応関係を表す最大流量基準データ60Bとが格納されている。また、記憶装置60には、上記判定手段40Bが実行する制御プログラムが格納されている。
判定手段40Bは、圧力センサ26により検出された吐出圧力に対応する最小流量基準データ60Aを記憶装置60より読み出し、当該最小流量基準データ60Aと当該吐出圧力の検出時に流量計24により計測された流量計測値とを比較し、当該流量計測値が最小基準吐出流量より小さい場合に異常と判定する。
また、判定手段40Bは、圧力センサ26により検出された吐出圧力に対応する最大流量基準データ60Bを記憶装置60より読み出し、当該最大流量基準データ60Bと当該吐出圧力の検出時に流量計24により計測された流量計測値とを比較し、当該流量計測値が最大基準吐出流量より大きい場合に異常と判定する。
すなわち、制御装置40の判定手段40Bは、流量計24により計測された流量計測値と、圧力センサ26により検出された圧力検出値との相対関係を表す計測データと、記憶装置60に記憶された圧力検出値に対応する各流量基準データの下限値、上限値(流量基準データ60A、60B)とを比較して計測データが流量基準データの許容範囲に含まれていない場合に異常であると判定する。
図2は燃料供給時の吐出流量(瞬時流量)と吐出圧力との対応関係を示す流量基準データのグラフである。図2に示されるように、記憶装置60に記憶された流量基準データ60A、60Bを表す燃料供給経路20における吐出流量と吐出圧力との対応関係は、燃料供給装置10による燃料供給によって実際に計測された流量計測値及び圧力検出値によって設定される最小基準吐出流量(下限値)の最小流量基準データ60Aを示すグラフIと最大基準吐出流量(上限値)の最大流量基準データ60Bを示すグラフIIによって表せる。
図2において、吐出判定圧力Paは、判定可能圧力であるかを判定するための圧力基準値であり、吐出中(燃料供給中)か吐出停止中(燃料供給停止中)か否かを判定するためのしきい値となる圧力値である。また、吐出判定流量Qaは、判定可能流量であるかを判定するための流量基準値であり、燃料供給経路20内の圧力が吐出中(燃料供給中)の圧力(判定可能圧力)に低下した際に流量計24により計測される吐出流量(判定可能流量)であり、当該吐出流量がしきい値として設定されている。すなわち、本実施例においては、流量計24による流量計測値Qが吐出判定流量Qaを下回っている場合、或いは圧力センサ26による圧力検出値Pが吐出判定圧力Paを上回っている場合には、流量計24の異常の有無の判定が難しいため、これを行なわないようにしている。
また、本実施例においては、流量計24による流量計測値Qが吐出判定流量Qaを上回っている場合、或いは圧力センサ26による圧力検出値Pが吐出判定圧力Paを下回っている場合には、流量計24の異常の有無の判定を行なうようにしている。そして、流量計24の異常の判定は、燃料供給中に圧力センサ26及び流量計24により計測された圧力検出値Pと流量計測値Qとの関係が、最小流量基準データ60AのグラフIに示される吐出圧力と吐出流量との関係よりも下回った場合、或いは最大流量基準データ60BのグラフIIに示される吐出圧力と吐出流量との関係よりも上回った場合に異常と判定するようにしている。
例えば、燃料供給中に圧力センサ26、流量計24により計測された圧力検出値P1、流量計測値Q1が交差する計測ポイントPQ1が最小流量基準データIより小さい値であるときは、流量計24により計測されている流量計測値が小さいという異常を判定することができる。また、燃料供給中に圧力センサ26、流量計24により計測された圧力検出値P2、流量計測値Q2が交差する計測ポイントPQ2が最小流量基準データIより大きい値であるときは、流量計24により計測されている流量計測値が大きいという異常を判定することができる。
従って、圧力センサ26と流量計24により計測された圧力検出値と流量計測値との関係において、流量計測値が下限値を示す最小流量基準データ60Aと、上限値を示す最大流量基準データ60Bとの間の許容範囲内に入っている場合には、流量計測値が正常と判定することが可能になる。
図3は2相式発信器による流量パルスの出力パターンを示すタイムチャートである。図3に示されるように、例えば流量計24が2つの回転体(ロータ)を有する構造であってかつ流量パルス発信器24aが2相式発信器である場合、A相パルスとB相パルスとの間では位相差が生じる。よって、制御装置40では、各パルスの立上がりを検出してカウントすることで、単位時間当たりのパルス数が積算された瞬時流量を演算することが可能になる。また、A相パルスとB相パルスとのうち、例えば、A相パルスが先行する場合には、燃料の流れ方向が順方向(下流側)であることが判定され、B相パルスが先行する場合には、燃料の流れ方向が逆方向(上流側)であることが判定される。
図4は制御装置が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。図4に示されるように、制御装置40は、S11でノズル掛け14のノズルスイッチ30がオフになったか否かをチェックする。例えば、ノズル13がノズル掛け14から外されると、ノズルスイッチ30がオフに切り替わり、ノズル13を車両50の供給口54に接続することができる。
S11において、ノズル13がノズル掛け14から外されると、ノズルスイッチ30がオフに切り替わるため、S12に進み、表示器28に表示された流量計測値(前回の給油量)をゼロリセットする。続いて、S13に進み、ポンプ22のポンプモータ22aを起動させる。
車両50の供給口54に接続されたノズル13のノズルレバーが開弁操作されると、ポンプ22により地下タンクから汲み上げられた液体燃料が当該車両50の被供給体52に供給される。そして、ノズル13から被供給体52への燃料供給が開始されると共に、流量計24による流量計測も同時に行なわれて流量パルス発信器24aより流量に比例した数の流量パルスが出力される。次のS14では、流量パルス発信器24aからの流量パルスを積算した流量値を表示器28に表示される総供給量に加算して流量計測値の数値を更新する。
続いて、S15では、流量計24により計測された流量パルスの総積算値から得られた流量計測値(更新された総供給量)を表示器28に表示する。次のS16では、圧力センサ26により検出された圧力検出値を読み込むと共に、流量計24の流量パルス発信器24aから出力された流量パルスのカウント数より吐出流量(瞬時流量)を演算する
S17では、圧力センサ26により検出された圧力検出値(吐出圧力)が吐出判定圧力Pa以下(図2参照)か否かをチェックする(圧力判断手段)。S17において、圧力検出値(吐出圧力)が吐出判定圧力Pa以下の場合(YESの場合)は、S18に進み、S16で演算された吐出流量(瞬時流量)が吐出判定流量Qa以上(判定可能領域)であるか否かをチェックする(流量判断手段)。S18において、吐出流量(瞬時流量)が吐出判定流量Qa未満である場合(NOの場合)は、流量が吐出判定流量Qaより少ないため、流量計24の異常判定が難しいので、後述するS19、S20を省略してS21の処理に移行する。
また、S18において、吐出流量(瞬時流量)が吐出判定流量Qa以上である場合(YESの場合)は、流量計24の異常判定が可能なため、S19に進み、記憶装置60に記憶された最小流量基準データ60Aの中から圧力センサ26により検出された圧力検出値(吐出圧力)に対応する最小基準吐出流量を読み出し、当該吐出流量(瞬時流量)が最小基準吐出流量よりも大きいか否かをチェックする(判定手段)。すなわち、S19では、記憶装置60より得られた圧力検出値に対応する最小基準吐出流量と、当該吐出圧力の検出時に流量計24により計測された流量計測値とを比較し、当該流量計測値が最小基準吐出流量より小さい場合には、下限値以下であるので異常と判定する。
S19において、当該吐出流量(瞬時流量)が圧力センサ26により検出された圧力検出値に対応する最小基準吐出流量よりも大きい場合(YESの場合)は、S20に進み、記憶装置60に記憶された最大流量基準データ60Bの中から圧力センサ26により検出された圧力検出値に対応する最大基準吐出流量を読み出し、当該吐出流量(瞬時流量)が最大基準吐出流量よりも小さいか否かをチェックする(判定手段)。すなわち、S20では、記憶装置60より得られた圧力センサ26により検出された圧力検出値に対応する最大基準吐出流量と当該吐出圧力の検出時に流量計24により計測された流量計測値とを比較し、当該流量計測値が最大基準吐出流量より大きい場合には、上限値以上であるので異常と判定する。
また、上記S20において、当該吐出流量(瞬時流量)が圧力センサ26により検出された圧力検出値に対応する最大基準吐出流量よりも小さい場合(YESの場合)は、当該吐出流量が圧力センサ26により検出された圧力検出値に対応する基準データの許容範囲(例えば、図2の最小、最大流量基準データのグラフI、IIの間)に入っているので、S21に進み、ノズルスイッチ30がオンになったか否かをチェックする。
S21において、ノズル13がノズル掛け14に戻されていないときは、ノズルスイッチ30がオフ(NOの場合)であり、まだ燃料供給中であるので、上記S14に戻り、S14〜S21の処理を繰り返す。
また、S21において、ノズル13がノズル掛け14に戻されたときは、ノズルスイッチ30がオンに切り替わり(YESの場合)、燃料供給が終了したため、S22に進み、ポンプ22を停止させる。尚、燃料供給経路20に電磁弁が設けられている場合には、電磁弁を閉弁させても良い。
また、上記S19において、当該吐出流量(瞬時流量)が圧力センサ26により検出された圧力検出値に対応する最小基準吐出流量よりも小さい場合(NOの場合)は、当該吐出流量(例えば、図2に示すPQ1)が流量基準データの許容範囲に入っていないので、S23に進み、流量パルス発信器24aを含む流量計24を構成する機器に何らかの異常が発生しているものと判定する。
また、上記S20において、当該吐出流量(瞬時流量)が最大基準吐出流量よりも大きい場合(NOの場合)も、S23に進み、流量計24に何らかの異常が発生しているものと判定する。
次のS24では、流量計24に異常が発生していることを表示器28に表示し、あるいは音声により流量計24に異常が発生していることを報知する。これにより、係員は、流量計24が見かけ上、流量計測を行なって流量パルスを出力していても流量パルス発信器24aを含む流量計24内で何らかの異常が発生していることを認識することができ、直ちに流量計24の修理・点検などのメンテナンスをメンテナンス会社に依頼することができる。
さらに、S24において、流量計24に異常が発生していることを表示器28に表示し、あるいは音声により報知した後は、上記S21に進み、ノズルスイッチ30がオンになったか否かをチェックする。
S21において、ノズル13がノズル掛け14に戻されていないときは、ノズルスイッチ30がオフ(NOの場合)であり、まだ燃料供給中であるので、上記S14に戻り、S14〜S21、S23、S24の処理を繰り返す。
また、S21において、ノズル13がノズル掛け14に戻されたときは、ノズルスイッチ30がオンに切り替わり(YESの場合)、燃料供給が終了したため、S22に進み、ポンプ22を停止させる。尚、燃料供給経路20に電磁弁が設けられている場合には、電磁弁を閉弁させても良い。
このように本実施例では、流量計24に異常が発生していることが判定された後も燃料供給を継続することが可能であるので、燃料供給中に流量計24で異常が発生した場合でも、当該車両50への燃料供給を行なうことができる。
尚、本実施例での判定では、圧力センサ26で検出した吐出圧力を基に基準データから基準吐出流量を求め、その基準吐出流量と流量計24で計測された吐出流量とを比較して異常の有無を判定しているが、これに限らず、例えば流量計24で計測された吐出流量を基に基準データから基準吐出圧力を求め、その基準吐出圧力と圧力センサ26で検出した吐出圧力とを比較して異常の有無を判定しても良い。
また、他の例として、圧力センサ26で検出した吐出圧力と流量計24で計測された吐出流量とがある一定の関係(例えば吐出圧力と吐出流量との比率)から導き出される計測値と基準データから導き出される基準値とを比較して異常の有無を判定する構成としても同様の効果が得られる。
ここで、変形例について説明する。
図5は制御装置が実行する変形例の制御処理を説明するためのフローチャートである。図5において、図4と同じ処理は、同じステップ番号を付してその説明を省略する。ここでは、図4と異なる部分についてのみ説明する。
本変形例においては、前述のS19及びS20において異常が検出されてS24で異常報知した後は、S25にてポンプ22を停止させて燃料供給を停止させるようにしている。これにより、流量計24において正確な流量計測が行なわれていない何らかの異常が発生していると判定された場合には、直ちに燃料供給を中止して流量計24が正常に流量計測できない状態での燃料供給を中止することができる。尚、燃料供給経路20に電磁弁(開閉弁)が設けられている場合には、燃料供給の停止はポンプ22を停止させるのではなく電磁弁(開閉弁)を閉弁させても良い。
その後は、S26に進み、ノズルスイッチ30がオンになったか否かをチェックする。S26において、ノズルスイッチ30がオンに切り替わり(YESの場合)、ノズル13がノズル掛け14に戻されたものと判定して一連の制御処理を終了する。
このように、本変形例では、流量計24において何らかの異常が発生していて正確な流量計測が行なわれていないと判定された場合には、直ちに燃料供給を中止することで正確な流量計測が行なえないまま燃料供給が継続されてしまうことを防止できる。
上記実施例では、車両の燃料タンクにガソリンや軽油等の液体燃料を供給するように構成された燃料供給装置について説明したが、これに限らず、例えば、LPG(液化石油ガス)やLNG(液化天然ガス)、CNG(圧縮天然ガス)、燃料電池の燃料となる水素などのガスを充填するガス充填用の燃料供給装置にも適用できるのは勿論である。
10 燃料供給装置
12 装置本体
13 ノズル
15 ホース
14 ノズル掛け
20 燃料供給経路
22 ポンプ
22a ポンプモータ
24 流量計
24a 流量パルス発信器
26 圧力センサ
28 表示器
30 ノズルスイッチ
40 制御装置
40A 演算手段
40B 判定手段
50 車両
52 被供給体
60 記憶装置
60A 最小流量基準データ
60B 最大流量基準データ

Claims (5)

  1. 先端に被供給体に接続される接続部が設けられ、当該接続部に燃料を供給するための燃料供給経路と、該燃料供給経路内を流れる燃料の流量を計測する流量計と、該流量計により計測された流量を積算して前記被供給体に供給された燃料の総供給量を演算する演算手段とを有する燃料供給装置において、
    前記被供給体へ燃料を供給している際の前記燃料供給経路内の圧力を吐出圧力として検出する圧力検出手段と、
    前記燃料供給経路内を流れる燃料の流量と、当該流量に対応する前記燃料供給経路内の吐出圧力との対応関係を表す基準データを予め記憶する記憶手段と、
    前記流量計により計測された流量計測値と、当該流量計測値が前記流量計により計測されているときに前記圧力検出手段により検出された圧力検出値と、前記記憶手段に記憶された基準データとから異常の有無を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記記憶手段に記憶されている基準データは、前記燃料供給経路内に燃料が流れている際における吐出圧力と、当該燃料供給経路内の圧力が当該吐出圧力である場合に当該燃料供給路を流れうる燃料の最小の流量である最小基準吐出流量との対応関係を表す最小流量基準データよりなり、
    前記判定手段は、前記基準データのうち前記圧力検出手段により検出された吐出圧力に対応する最小基準吐出量と前記圧力検出手段が当該吐出圧力を検出しているときに前記流量計により計測された流量計測値とを比較し、当該流量計測値が前記最小基準吐出流量より小さい場合に異常と判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記記憶手段に記憶されている基準データは、前記燃料供給経路内に燃料が流れている際における吐出圧力と、当該燃料供給経路内の圧力が当該吐出圧力である場合に当該燃料供給路を流れうる燃料の最大の流量である最大基準吐出流量との対応関係を表す最大流量基準データよりなり、
    前記判定手段は、前記基準データのうち前記圧力検出手段により検出された吐出圧力に対応する最大基準吐出量と前記圧力検出手段が当該吐出圧力を検出しているときに前記流量計により計測された流量計測値とを比較し、当該流量計測値が前記最大基準吐出流量より大きい場合に異常と判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記流量計により計測された流量値に基づき、前記接続部から吐出されている吐出流量が予め設定された判定可能流量に達しているか否かを判断する流量判断手段を備え、
    前記判定手段は、前記流量判断手段により前記接続部から吐出されている燃料の吐出流量が前記判定可能流量に達していると判断されているときに、異常の有無を判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の燃料供給装置。
  5. 前記圧力検出手段により検出された圧力値に基づき、前記燃料供給経路内の圧力が予め設定された判定可能圧力以下に低下しているか否かを判断する圧力判断手段を備え、
    前記判定手段は、前記圧力判断手段により前記燃料供給経路内の圧力が前記判定可能圧力以下に低下していると判断されているときに、異常の有無を判定することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の燃料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015107819A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 株式会社タツノ 給油装置
CN105387339A (zh) * 2015-10-20 2016-03-09 重庆巨创计量设备股份有限公司 Cng现场检定装置、系统及现场检定方法
JP2020163200A (ja) * 2020-06-24 2020-10-08 日本ドライケミカル株式会社 燃料補給システム、ポンプシステム及びこれらを含むシステム

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