JP2006090395A - センサ付軸受 - Google Patents
センサ付軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006090395A JP2006090395A JP2004275180A JP2004275180A JP2006090395A JP 2006090395 A JP2006090395 A JP 2006090395A JP 2004275180 A JP2004275180 A JP 2004275180A JP 2004275180 A JP2004275180 A JP 2004275180A JP 2006090395 A JP2006090395 A JP 2006090395A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensor
- bearing
- inner ring
- rotation
- outer ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/16—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
- F16C19/166—Four-point-contact ball bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/007—Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
【課題】 センサ部に接続される電線の断線を少なくした信頼性の高いセンサ付軸受を提供する。
【解決手段】 外輪12と内輪11との間に転動体13,14を配置してセンサ付軸受1を構成する。内輪11の内径部に溝112を形成し、筒部33の外周面に溝331を形成し、これらの溝112,331にピン部材36を嵌合することで、外輪12の回転に伴って、内輪11が回転するのを阻止できる。これにより、内輪11の外部シール18に装着されているセンサ部22に接続されているケーブル70が捩れることがないので断線するのを防止できる。
【選択図】 図2
【解決手段】 外輪12と内輪11との間に転動体13,14を配置してセンサ付軸受1を構成する。内輪11の内径部に溝112を形成し、筒部33の外周面に溝331を形成し、これらの溝112,331にピン部材36を嵌合することで、外輪12の回転に伴って、内輪11が回転するのを阻止できる。これにより、内輪11の外部シール18に装着されているセンサ部22に接続されているケーブル70が捩れることがないので断線するのを防止できる。
【選択図】 図2
Description
この発明はセンサ付軸受に関し、例えば軸受の回転数を検出するセンサ付軸受に関する。
自動車は、小型軽量化および居住性の良好性が望まれている。このために、自動車の開発においては、エンジンルーム空間を減少させる必要があり、電装部品やエンジン補機なども小型軽量化が求められている。また、エンジンルーム内にはカーエアコン(自動車用空調装置)も収納されている。カーエアコンのコンプレッサには、エンジンの駆動力がアイドラプーリ,電磁クラッチを介して伝達されるが、これらの機器なども小型化する必要がある。
カーエアコンにおいて、これらの機器類を小型化すると、出力が低下してしまうため、コンプレッサを高速化することで出力の低下を補っている。しかし、それに伴って電磁クラッチやアイドラプーリも高速化することになる。さらに、エンジン音を静粛化するためにエンジンルームを密閉化されつつあるため、エンジンルーム内が高温になり、機器類は高温に耐えることが要求されている。さらに、これらの機器類はエンジンルームの下部に取付けることが多いため、走行中に雨水や泥水がかかり易くなる。
電磁クラッチはエンジンからの駆動力がベルトとプーリを介して伝達されているが、ベルトとプーリとの滑りが大きくなると、電磁クラッチによるエンジンからコンプレッサへの駆動力の伝達を停止する必要がある。滑りを検出するために、特開平6-207627号(特許文献1)公報には、温度変化によって磁気センサに与える磁力特性が変化する磁力変化素子を設け、温度が高くなると磁力変化素子の磁力を変化させて、ベルトとプーリとの滑りを検出する。その他に、電磁クラッチの軸受に回転センサを組み込み、回転センサで検出された回転数が所定の回転数でなければ滑りを生じていると検出する例がある。
図5は電磁クラッチの軸受に回転センサを組み込んだセンサ付軸受の従来例を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は断面図である。図5において、センサ付軸受50は、回転側の内輪51と、固定側の外輪52と、内輪51および外輪52の間に配置された複数の転動体53と、回転センサ65とを有している。転動体53は保持器54によって所定のピッチで転動自在に保持されている。
外輪52は軸受ハウジング55に装着されている。内輪51の外径部には磁気エンコーダ56が嵌め込まれており、外輪52の内径部には芯金57が嵌め込まれている。芯金57によってセンサハウジング58が保持されており、センサハウジング58にはセンサ59と回路基板60とが取付けられている。センサ59と磁気エンコーダ56とによって回転センサ65が構成されている。
回路基板60はセンサ59より得られた電気信号を処理するものであり、回路基板60から電線61が引出されている。センサ59と、回路基板60と、電線61は図示しない樹脂によってモールドされている。さらに、押え蓋62は円周方向に複数箇所でビスなどの固定部材63によって軸受ハウジング55に取付けられており、電線61は押え蓋62に形成された切欠き溝64を通って外部に取出されている。
内輪51が回転すると、内輪51に装着されている磁気エンコーダ56が内輪51とともに回転し、磁気エンコーダ56とセンサ59との相対位置が周期的に変化することにより、センサ59が内輪51の回転速度や回転数を検出し、その回転速度や回転数の電気信号が電線61を介して外部に取出される。
特開平6-207627号(段落番号0008〜0012、図1)
図5に示したセンサ付軸受は、例えばエンジンの回転力をベルトを介してカーエアコンのコンプレッサに伝えるための電磁クラッチなどに用いられており、コンプレッサの回転数を検出することでベルトの滑りの有無などを検出し、コンプレッサのロック状態を検出することができる。
しかしながら、内輪51の回転に伴って外輪52が回転すると、電線61が捩れなどにより断線してしまうことがある。回転センサ65から検出信号が得られなくなると、コンプレッサのロック状態を検出することができなくなり、重大なトラブルの発生原因となってしまう。
そこで、この発明の目的は、センサ部に接続される電線の断線を少なくした信頼性の高いセンサ付軸受を提供することである。
この発明は、外輪と、内輪と、外輪および内輪の間に配置された転動体とを含み、回転部材と取付け部材との間に取付けられる転がり軸受と、外輪と内輪との相対的な回転を検出するセンサとを含むセンサ付軸受であって、取付け部材と、外輪および内輪のいずれかの固定側との間に設けられて、いずれかの回転側の回転に伴って回転するのを阻止する回り止め機構を備える。
この発明は、取付け部材と、外輪および内輪のいずれかの固定側との間に回り止め機構を設けたので、回転側である外輪および内輪のいずれか一方が回転しても、固定側である内輪および外輪のいずれか他方が回転することがない。これにより、センサに接続されている電線が捩れて断線するのを防止できる。
好ましくは、回り止め機構は、取付け部材と外輪および内輪のいずれかの固定側のそれぞれに形成される溝と、各溝に嵌合される固定部材とを含む。固定部材を各溝に嵌合するだけで、外輪および内輪のいずれかの固定側が回転側の回転に伴って回転するのを阻止できる。
好ましくは、センサは、外輪および内輪のいずれか一方の固定側に設けられるセンサ素子と、外輪および内輪のいずれか他方の回転側にセンサ素子に対向して設けられるセンサターゲットとを含む。センサ素子を固定側に設けることで、検出出力を電線から引出すことが可能になる。
転動体は、複列の玉軸受および単列の玉軸受のいずれかである。複列の玉軸受を用いることにより、ラジアル荷重に加えて両方向のアキシャル荷重を受けることができる。単列の玉軸受を用いた場合には、軸方向幅を狭くできる。
図1はこの発明の一実施形態における回転センサ付軸受1が適用された電磁クラッチ2の断面図である。この図1に示す電磁クラッチ2は、カーエアコンにおけるコンプレッサ3の駆動系として用いられるものである。電磁クラッチ2はプーリ4とコイル5と従動部材6とを含む。コンプレッサ3はハウジング31を含み、ハウジング31の中心部には図示しない軸受により回転可能に保持されたコンプレッサ駆動軸32が設けられている。
ハウジング31にはコンプレッサ駆動軸32を囲むように筒部33が形成されていて、筒部33の外周面とプーリ4との間にセンサ付軸受1が設けられている。センサ付軸受1により、プーリ4はハウジング31の筒部33の外周面を回転可能に保持されている。コンプレッサ駆動軸32の先端部には、従動部材6が固定されている。従動部材6は中心部となる固定部64と、ばね部材66と、クラッチ板63とから構成されている。固定部64の中心はねじ67によりコンプレッサ駆動軸32の先端面にねじ止めされており、固定部64とクラッチ板68との間をばね部材66が結合している。
プーリ4は筒部33に設けられたセンサ付軸受1によって回転可能に保持されたリング状の回転部材41を含み、回転部材41にはその外周面にベルト溝42が形成されており、そのベルト溝42と図示しないエンジンのプーリとの間にベルト43が掛け渡されている。ベルト43は歯付ベルトの一例のタイミングベルトを用いてもよく、その場合には回転部材41のベルト溝42は歯付とされ、プーリ4は歯付プーリを用いればよい。
回転部材41のハウジング31に対向する面には円周溝44が形成されており、この円周溝44内に入り込むようにコイル5がハウジング31に固定されている。センサ付軸受1とコイル5は制御ユニット7に接続されており、制御ユニット7には外部より、指令信号が与えられている。回転部材41とクラッチ板68は、磁性体で形成されている。
制御ユニット7に指令信号が与えられると、コイル5が通電されてコイル5は電磁力を発生し、その電磁力によりばね部材66が撓んでプーリ4の回転部材41と従動部材6のクラッチ板68とをコイル5が吸着して、回転部材41の回転を従動部材6に伝達する。これにより、プーリ4の回転力が電磁クラッチ2を介してコンプレッサ3に与えられる。
制御ユニット7によりコイル5への通電を遮断すると、励磁が解除されてばね部材66の復元力によりクラッチ板68がプーリ4の回転部材41から離れるので、コンプレッサ3の駆動が停止される。コイル5の通電中において、制御ユニット7は回転センサ付軸受1が1回転するごとに1つのパルスを回転信号として出力するので、この回転信号を計数することにより回転数を判別することができる。また、計数した回転数と基準の回転数との偏差を検出することでベルト43とプーリ4との滑りなどを検出できる。
図2は図1に示したセンサ付軸受の具体例を示す概略断面図であり、図3はセンサ付軸受の正面図である。
図2において、センサ付軸受1は複列アンギュラ玉軸受であって、固定側の内輪11と、回転側の外輪12と、内輪11および外輪12の間に配置された複数の転動体13,14とを有している。図1で説明したように、内輪11は取付け部材としての筒部33の外周面に固定されており、外輪12は回転部材41の内径部に固定されている。したがって、内輪11は筒部33に固定されているのに対して、回転部材41の回転に伴って外輪12が回転する。内輪11と筒部33には、外輪12の回転に伴って内輪11が回転することがないように、回り止め機構35が形成されている。
回り止め機構35は内輪11の内径部に形成された溝112と、筒部33の外周面に形成された溝331と、これらの溝112,331に挿入される固定部材としてのピン部材36とから構成されている。組立時には、筒部33の溝331に沿ってピン部材36を軸方向に挿入し、その後センサ付軸受1を筒部33に挿入し、ピン部材36を内輪11の溝112に嵌め込めばよい。
転動体13,14は保持器15によって保持されており、内輪11と外輪12の間における軸受空間の両側は、接触式の軸受シール16,17によって密封されている。保持器15は樹脂を成形することで形成されている。保持器15を樹脂で形成することにより、転動体13,14に対して軸方向の一方側から保持器15を取付けることができる。
一方側の軸受シール16における外側には軸受空間30が形成されており、この軸受空間30には回転センサ20が内蔵されていて、この軸受空間30の外側には外部シール18が設けられている。軸受空間30は、転動体13,14が収納されている空間よりも径方向に広く形成されており、内輪11の外径面には軸方向に延びる段差面111が形成されている。
軸受シール16,17は、外輪12に取付けられている。具体的には、一方側の軸受シール16はリング状の芯金161と、この芯金161に固着された弾性部材162とを含み、弾性部材162の外径側端を外輪12の内径面に形成されたシール取付け溝121に嵌合することで、外輪12に取付けられる。芯金161はセンサ部22に外部磁界の影響を与えることがないように、例えばSUS304などの非磁性材料で形成されている。
他方の軸受シール17もリング状の芯金171と、この芯金171に固着された弾性部材172とを含み、その外径側端を外輪12の内径面に形成されたシール取付け溝122に嵌合することで、外輪12に取付けられる。これらの軸受シール16,17に含まれている弾性部材162,172の内径側端には、それぞれの先端が内輪11の外径面に接触するリップ部163,173が形成されている。転動体13,14が収納されている軸受空間には潤滑のためのグリースが注入されるが、軸受シール16,17によりグリースが外部に漏れるのが阻止される。
外部シール18は、軸受空間30の開口部を封止する封止部と、この封止部から折り曲げられて軸方向内側に延びる円周面182とを有する断面L字状の芯金181を含む。この芯金181もセンサ部22に外部磁界の影響を与えることがないように、例えばSUS304などの非磁性材料で形成されている。また、芯金181の円周面182を内輪11の嵌合面となる段差面111に嵌合することで、芯金181を強固に内輪11の外径部に固定できる。なお、芯金181の円周面182を内輪11の外径部に固定する方法は、圧入やその他の固定手段を用いることができる。
外部シール18の芯金181には、弾性部材183が設けられており、弾性部材183は芯金181の外側を覆うように形成され、外輪12側にはリップ部184が形成されていて、このリップ部184が軸受空間30の外輪12側内径部に接触している。リップ部184が外輪12の内径部に接触するように外部シール18を設けたことにより、軸受空間30を密閉することができるので、外部から雨水や泥水が浸入するおそれをなくすことができ、センサ部22に水などが付着するおそれがなくなるので、信頼性を高めることができる。
芯金181および弾性部材183にはケーブル70を挿通させるための貫通孔185が形成されている。貫通孔185はケーブル70を挿通し易いようにケーブル70の径よりも大きく形成されている。これにより、組立性が向上する。
また、貫通孔185とケーブル70との隙間には封止部材としての樹脂71が注入されている。これにより、貫通孔185とケーブル70との隙間から雨水などが浸入するのを防止できる。
回転センサ20は、被検出部としての永久磁石21と、検出部としてのセンサ部22とを含む。永久磁石21は軸受シール16の芯金161に取付けられている。センサ部22は例えばホール素子などを基板23に取付けた磁気センサで構成されており、防水のためにホール素子などが樹脂24によって覆われている。また、センサ部22は基板23を介して外部シール18の芯金181の内面に取付けることで、外部シール18と一体化されている。
永久磁石21は図3に示すように、軸受シール16の円周方向の1箇所に設けられており、センサ部22側に向いた面は、S極1極、またはN,S,Nの順で最大3極まで着磁されている。センサ部22の特性が永久磁石21の特性と逆の場合は、永久磁石21の極性を前記極性と逆にすればよい。外輪12が回転して永久磁石21のS極がセンサ部22に接近すると、センサ部22から原点信号として1回転で1パルス出力されることになる。この原点信号が所定の周期ごとに出力されているかを外部回路で判定することにより、計数した回転数と基準の回転数との偏差を検出することで滑りの有無などを検出できる。
この実施形態では、筒部33と、内輪11との間に回り止め機構35を形成したので、外輪12に対して内輪11が回転するのを有効に阻止することができる。これによりケーブル70が捩れにより断線するのを防止できる。
また、軸受シール16の芯金161と、外部シール18の芯金181を非磁性材料で形成したことにより、永久磁石21以外の磁界の影響をセンサ部22に与えることがないので、信頼性が向上する。また、保持器15を樹脂で形成したので、軸方向の一方側から保持器15を取付けることができ、従来の鉄板の保持器で転動体13,14を保持する場合に比べて、軸方向寸法を小さくすることができる。さらに、保持器15を樹脂で形成することで、センサ部22に対して不要な外部磁界の影響を与えることがない。
また、この実施形態では、単一の筐体に回転数の検出機能と軸受機能とを併せ持たせることが可能になるので、センサ付軸受1をカーエアコンのコンプレッサに用いることでコンプレッサの小型化,簡素化などを図ることができる。すなわち、この実施形態では、軸受とは別個に独立した回転センサのための部品を用いる必要がなくなるので、軸受とは別に回転センサを設けるための設置空間や取付け部品などを不要にできるばかりでなく、軸受とは別に回転センサを取付けるための工程も不要にできる。
さらに、回転センサ20のセンサ部22と、外部シール18とを一体化しているので、センサケースなどを不要にできてコストを低減できる。さらに、回転センサ20の被検出部である永久磁石21を軸受シール16に設けているので、軸受シール16と永久磁石21との軸受への取付けを1回の作業で行うことができ、組立がさらに容易になる。
さらに、永久磁石21の取付けられた軸受シール16は、外輪12に形成されたシール取付け溝121に嵌合させ、センサ部22を取付けた外部シール18は、断面がL字状に形成された芯金181の円周面182により内輪11の段差面111に嵌合させているので、永久磁石21とセンサ部22との軸方向隙間を精度よく設定でき、かつ微調整の工数が不要となる。
なお、センサ付軸受1は、回転センサ20を内蔵させることで、センサ無の軸受に比べて軸方向寸法が長くなっているが、図1に示した電磁クラッチ2における回転部材41の内径孔の軸方向に沿う寸法がセンサ付軸受1よりも長いため、回転部材41の軸方向寸法を長くする必要性は生じない。
また、図2に示した実施形態では、複列のアンギュラ玉軸受を使用しているが、ラジアル荷重に加えて、両方向のアキシャル荷重を受けることができる。このため、ベルト駆動やクラッチ動作のために軸方向が作用する回転部材41を単独で支持することができる。このような複列アンギュラ玉軸受に回転センサ20を備えて、センサ付軸受1とすることで軸受使用機器の小型化を達成することができる。
なお、上述の説明では、回転センサ20として1回転に1つのパルスを出力する原点検出用として用いるようにしたが、1回転に複数のパルスを発生したり、多相のパルス信号を発生させるものであってもよい、その場合には、永久磁石を周方向にS極とN極とを交互に形成すればよい。
図4は、この発明のさらに他の実施形態におけるセンサ付軸受の概略断面図である。この実施形態におけるセンサ付軸受1Aは、単列の多点接触玉軸受に、図2に示した保持器15と、軸受シール16,17と、外部シール18と、回転センサ20とを取付けたものである。多点接触玉軸受は、4点接触玉軸受であり、図4に示すように、正逆方向の接触角θ1,θ2を有し、転動体13は内輪11と外輪12とに4点で接触している。内輪11および外輪12の軌道溝は、例えばいずれもゴシックアーチ形状の断面形状に形成されている。
この例においても、外輪12の回転に伴って内輪11が回転することがないように、内輪11の内径部に形成された溝112と、筒部33の外周面に形成された溝331と、これらの溝112,331に挿入されるピン部材36とから構成された回り止め機構35が形成されている。
また、保持器15は樹脂で形成されており、軸受シール16および外部シール18は、図2と同様にして構成されており、芯金161,181はSUS304などの非磁性材料で形成されている。それ以外の軸受シール17や回転センサ20は、図2と同様にして構成されている。
この実施形態におけるセンサ付軸受1Aは、筒部33と、内輪11との間に回り止め機構35を形成したので、外輪12に対して内輪11が回転するのを有効に阻止することができる。これによりケーブル70が捩れによる断線するのを防止できる。
また、芯金161,181を非磁性材料で形成し、保持器15を樹脂で形成したので、センサ部22に対して永久磁石21からの磁束以外の外部磁界の影響を与えることがなく、信頼性を向上できる。
さらに、図2に示した複列アンギュラ玉軸受と同様にして、両方向のアキシャル荷重を受けることができ、転動体13が単列であるため、軸受全体の軸方向幅を狭くできる。特に、図2に示した複列玉軸受では複数の転動体13,14が内輪11と外輪12に接触するため、異音が発生しやすいのに対して、単列ではそのような異音の発生を小さくできる。
なお、上述の説明では、センサとして回転センサ20を設けるようにしたが、その他の温度や湿度や振動などのように、回転以外の検出対象を検出するセンサを設けるようにしてもよい。
さらに、上述の説明では外輪12を回転側とし、内輪11を固定側としたが、逆に内輪11を回転側とし、外輪12を固定側として回転センサ20の被検出部である永久磁石21を回転側に取付け、センサ部22を固定側に取付けてもよい。このとき、回り止め機構36は外輪12の外径面と、取付け部材との間に設ければよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明のセンサ付軸受は、取付け部材と、内輪との間に回り止め機構を形成したので、内輪が回転するのを有効に阻止することができ、ケーブルが捩れにより断線するのを防止でき、カーエアコンなどのコンプレッサにおける電磁クラッチの軸受として利用できる。
1,1A センサ付軸受、11 内輪、12 外輪、13,14 転動体、15 保持器、16,17 軸受シール、18 外部シール、20 回転センサ、21 永久磁石、22 センサ部、23 基板、24,71 樹脂、30 軸受空間、33 筒部、35 回り止め機構、36 ピン部材、41 回転部材、70 ケーブル、111 段差面、112,331 溝、121,122 シール取付け溝,161,171,181 芯金、182 円周面、162,172,183 弾性部材、163,173,184 リップ部、185 貫通孔。
Claims (4)
- 外輪と、内輪と、前記外輪および前記内輪の間に配置された転動体とを含み、回転部材と取付け部材との間に取付けられる転がり軸受と、前記外輪および前記内輪のいずれか一方の固定側に設けられて前記外輪と前記内輪との相対的な回転を検出するセンサとを含むセンサ付軸受であって、
前記取付け部材と、前記外輪および前記内輪のいずれかの固定側との間に設けられて、いずれかの回転側の回転に伴って回転するのを阻止する回り止め機構を備える、センサ付軸受。 - 前記回り止め機構は、
前記取付け部材と前記外輪および前記内輪のいずれかの固定側のそれぞれに形成される溝と、
前記各溝に嵌合される固定部材とを含む、請求項1に記載のセンサ付軸受。 - 前記センサは、
前記外輪および前記内輪のいずれか一方の固定側に設けられるセンサ素子と、
前記外輪および前記内輪のいずれか他方の回転側に前記センサ素子に対向して設けられるセンサターゲットとを含む、請求項1または2に記載のセンサ付軸受。 - 前記転動体は、複列の玉軸受および単列の玉軸受のいずれかである、請求項1から3のいずれかに記載のセンサ付軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004275180A JP2006090395A (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | センサ付軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004275180A JP2006090395A (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | センサ付軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006090395A true JP2006090395A (ja) | 2006-04-06 |
Family
ID=36231573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004275180A Withdrawn JP2006090395A (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | センサ付軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006090395A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009011121A1 (ja) * | 2007-07-18 | 2009-01-22 | Ntn Corporation | 回転検出センサ |
JP2009025062A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Ntn Corp | 回転検出センサ |
CN103423321A (zh) * | 2012-05-14 | 2013-12-04 | Skf公司 | 临时性支撑构件、包括其的传感子单元和轴承组件 |
CN107588112A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-16 | 无锡民联汽车零部件有限公司 | 基于霍尔效应测速的轴承 |
-
2004
- 2004-09-22 JP JP2004275180A patent/JP2006090395A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009011121A1 (ja) * | 2007-07-18 | 2009-01-22 | Ntn Corporation | 回転検出センサ |
JP2009025062A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Ntn Corp | 回転検出センサ |
CN103423321A (zh) * | 2012-05-14 | 2013-12-04 | Skf公司 | 临时性支撑构件、包括其的传感子单元和轴承组件 |
CN103423321B (zh) * | 2012-05-14 | 2018-01-02 | Skf公司 | 临时性支撑构件、包括其的传感子单元和轴承组件 |
CN107588112A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-16 | 无锡民联汽车零部件有限公司 | 基于霍尔效应测速的轴承 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6707188B2 (en) | Motor having rotational sensor | |
WO2004038426A1 (ja) | センサ付軸受装置及びセンサ付転がり軸受 | |
JP2010035411A (ja) | センサマグネットホルダ、及び該ホルダを組み込んだモータとその製造方法 | |
JP2005140320A (ja) | 駆動輪用ハブユニット | |
JP2005042866A (ja) | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット | |
JP2005042866A5 (ja) | ||
JP2004527697A (ja) | 計測機能付きころがり軸受を有するローラ装置 | |
KR20040058052A (ko) | 구름 베어링 장치 | |
JP2004205008A (ja) | 転がり軸受装置 | |
JP2005114507A (ja) | 円筒型カバー付きエンコーダ | |
JP2006090395A (ja) | センサ付軸受 | |
JP2010235115A (ja) | 駆動輪用ハブユニット | |
JP2006084000A (ja) | センサ付軸受 | |
JP2005098761A (ja) | 回転検出器 | |
JP2005249137A (ja) | 回転センサ付軸受 | |
JP2005265095A (ja) | センサ付軸受およびこれを用いたプーリ,電磁クラッチ | |
WO2018181119A1 (ja) | 電動アクチュエータおよび電動アクチュエータの製造方法 | |
JP2006029516A (ja) | センサ付軸受 | |
JP2006029514A (ja) | センサ付軸受 | |
KR20180109754A (ko) | 액추에이터 및 전자 클러치 시스템 | |
JP2006084001A (ja) | センサ付軸受 | |
JP2007211840A (ja) | センサ付軸受 | |
JP6608511B2 (ja) | モータ装置 | |
JP2006207750A (ja) | センサ付軸受および軸受装置 | |
JP5321115B2 (ja) | 回転センサ付き転がり軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20070402 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080109 |