JP2006084001A - センサ付軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸方向長さを短くでき、部品点数および組立工数を低減したセンサ付軸受を提供する。
【解決手段】 外輪12と内輪11との間の転動体13,14が配置された空間の両側開口部を軸受シール16,17で封止し、軸受シール16として芯金161と弾性部164とを一体的に形成し、弾性部164に着磁して磁気エンコーダ165を形成する。磁気エンコーダ165に対向して外部シール18にセンサ部22を設ける。芯金161と磁気エンコーダ165とを一体化して軸受シールを構成することで、軸受の軸方向長さを短くでき、部品点数および組立工数を減らすことができる。
【選択図】 図2

Description

この発明はセンサ付軸受に関し、例えば軸受の回転数を検出するセンサ付軸受に関する。
自動車は、小型軽量化および居住性の良好性が望まれている。このために、自動車の開発においては、エンジンルーム空間を減少させる必要があり、電装部品やエンジン補機なども小型軽量化が求められている。また、エンジンルーム内にはカーエアコン(自動車用空調装置)も収納されている。カーエアコンのコンプレッサには、エンジンの駆動力がアイドラプーリ,電磁クラッチを介して伝達されるが、これらの機器なども小型化する必要がある。
カーエアコンにおいて、これらの機器類を小型化すると、出力が低下してしまうため、コンプレッサを高速化することで出力の低下を補っている。しかし、それに伴って電磁クラッチやアイドラプーリも高速化することになる。さらに、エンジン音を静粛化するためにエンジンルームを密閉化されつつあるため、エンジンルーム内が高温になり、機器類は高温に耐えることが要求されている。さらに、これらの機器類はエンジンルームの下部に取付けることが多いため、走行中に雨水や泥水がかかり易くなる。
電磁クラッチはエンジンからの駆動力がベルトとプーリを介して伝達されているが、ベルトとプーリとの滑りが大きくなると、電磁クラッチによるエンジンからコンプレッサへの駆動力の伝達を停止する必要がある。滑りを検出するために、特開平6-207627号(特許文献1)公報には、温度変化によって磁気センサに与える磁力特性が変化する磁力変化素子を設け、温度が高くなると磁力変化素子の磁力を変化させて、ベルトとプーリとの滑りを検出する。その他に、電磁クラッチの軸受に回転センサを組み込み、回転センサで検出された回転数が所定の回転数でなければ滑りを生じていると検出する例がある。
図5は電磁クラッチの軸受に回転センサを組み込んだセンサ付軸受の従来例を示す概略断面図である。図5において、センサ付軸受50はアンギュラ玉軸受であって、固定側の内輪51と、回転側の外輪52と、内輪51および外輪52の間に配置された複数の転動体53,54とを有している。転動体53,54は保持器55によって保持されており、内輪51と外輪52の間における軸受空間の両端は、接触式の軸受シール56,57によって密封されている。一方の軸受シール56における外側の軸受空間65には回転センサ60が内蔵されていて、この軸受空間65の外側には外部シール58が設けられている。
軸受シール56,57は、外輪52に取付けられている。転動体53,54が収納されている軸受空間には潤滑のためのグリースが封入されるが、軸受シール56,57によりグリースが外部に漏れるのが阻止される。また、軸受シール57と外部シール58とにより、外部から雨水や泥水が軸受空間に浸入されるのが阻止される。
外部シール58は、縦断面が平板でリング状の芯金581と、この芯金581に固着された弾性部材582とを含み、その内径側端を内輪51の外径面に形成されたシール取付け溝511に嵌合することで内輪51に取付けられる。外部シール58に含まれている弾性部材582の外径側端には、その先端が外輪52の内径面に接触するリップ部583が形成されている。
回転センサ60は、被検出部としての永久磁石63と、センサ部62とを含む。永久磁石63は芯金61に取付けられている。センサ部62は例えばホール素子などを基板に取付けて構成されており、外部シール58の芯金581の内面に取付けることで、外部シール58と一体化されている。外輪52の回転に伴って軸受シール56が回転することにより永久磁石63も回転し、外輪52が1回転するごとに永久磁石63がセンサ部62に対向するので、センサ部62は永久磁石63からの磁束を検出して、回転信号を出力する。回転信号が所定の周期ごとに出力されているかを外部回路で判定することにより、計数した回転数と基準の回転数との偏差を検出することでベルトとプーリとの滑りの有無などを検出できる。
芯金581および弾性部材582には、ケーブル70よりも大きな径を有する貫通孔を形成し、その貫通孔にケーブル70を挿通して、ケーブル70の一端をセンサ部62に接続し、他端を外部に引き出している。
特開平6-207627号(段落番号0008〜0012、図1)
図5に示したセンサ付軸受50において、被検出部としての永久磁石63は軸受シール56と、センサ部62との間に配置されているため、センサ付軸受50の軸方向長さが長くなってしまう。しかも、芯金61と、永久磁石63とを別個に製造した上で、芯金61に永久磁石63を取付ける必要があるため、部品点数が増えるばかりでなく、組立工数も増えてしまう。
そこで、この発明の目的は、軸方向長さを短くでき、部品点数および組立工数を低減したセンサ付軸受を提供することである。
この発明は、外輪と、内輪と、外輪および内輪の間に配置された転動体とを含み、外輪と内輪との相対的な回転を検出するセンサ付軸受であって、外輪と内輪との間の転動体が配置された両側空間の開口部を封止し、外輪と内輪のいずれかに設けられた軸受シールと、軸受シールの一方の外部側に設けられる外部シールと、外部シールに設けられるセンサ部とを含み、軸受シールの一方側は、内輪の外径部と外輪の内径部とのいずれかに嵌合され、転動体が配置された空間を封止する封止部から折り曲げられて、軸方向外側に延びる芯金と、磁性材料が混入されて芯金の先端部に固着され、センサ部に対向する磁気エンコーダとリップ部とを兼ねる弾性部材とを含む。
この発明によれば、転動体が配置された空間の開口部を封止する一方の軸受シールを磁気エンコーダに兼ねることで、軸受の軸方向長さを短くできるとともに、磁気エンコーダを別個の部品として形成する必要がなく、部品点数を減らすことができるとともに、組立工数を減らすことができる。
好ましくは、弾性部材は、紛体状の強磁性材が混入して形成され、弾性部材に着磁して磁気エンコーダを形成する。弾性部材に強磁性材を混入して着磁することで、軸受シールに一体化した磁気エンコーダを構成できる。
転動体は、複列の玉軸受および単列の玉軸受のいずれかである。複列の玉軸受を用いることにより、ラジアル荷重に加えて両方向のアキシャル荷重を受けることができる。単列の玉軸受を用いた場合には、軸方向幅を狭くできる。
以上のように、この発明によれば、内輪の外径部と外輪の内径部とのいずれかに嵌合され、転動体が配置された空間を封止する封止部から折り曲げられて、軸方向外側に延びる芯金に、弾性部材に磁性材料を混入して芯金の先端部に固着することで、センサ部に対向する磁気エンコーダとリップ部とを兼ねることができ、軸受の軸方向長さを短くできるとともに、磁気エンコーダを別個の部品として形成する必要がなく、部品点数を減らすことができるとともに、組立工数を減らすことができる。
図1はこの発明の一実施形態における回転センサ付軸受1が適用された電磁クラッチ2の断面図である。この図1に示す電磁クラッチ2は、カーエアコンにおけるコンプレッサ3の駆動系として用いられるものである。電磁クラッチ2はプーリ4とコイル5と従動部材6とを含む。コンプレッサ3はハウジング31を含み、ハウジング31の中心部には図示しない軸受により回転可能に保持されたコンプレッサ駆動軸32が設けられている。
ハウジング31にはコンプレッサ駆動軸32を囲むように筒部33が形成されていて、筒部33の外周面とプーリ4との間にセンサ付軸受1が設けられている。センサ付軸受1により、プーリ4はハウジング31の筒部33の外周面を回転可能に保持されている。コンプレッサ駆動軸32の先端部には、従動部材6が固定されている。従動部材6は中心部となる固定部64と、ばね部材66と、クラッチ板68とから構成されている。固定部64の中心はねじ67によりコンプレッサ駆動軸32の先端面にねじ止めされており、固定部64とクラッチ板68との間をばね部材66が結合している。
プーリ4は筒部33に設けられたセンサ付軸受1によって回転可能に保持されたリング状の回転部材41を含み、回転部材41にはその外周面にベルト溝42が形成されており、そのベルト溝42と図示しないエンジンのプーリとの間にベルト43が掛け渡されている。ベルト43は歯付ベルトの一例のタイミングベルトを用いてもよく、その場合には回転部材41のベルト溝42は歯付とされ、プーリ4は歯付プーリを用いればよい。
回転部材41のハウジング31に対向する面には円周溝44が形成されており、この円周溝44内に入り込むようにコイル5がハウジング31に固定されている。センサ付軸受1とコイル5は制御ユニット7に接続されており、制御ユニット7には外部より、指令信号が与えられている。回転部材41とクラッチ板68は、磁性体で形成されている。
制御ユニット7に指令信号が与えられると、コイル5が通電されてコイル5は電磁力を発生し、その電磁力によりばね部材66が撓んでプーリ4の回転部材41と従動部材6のクラッチ板68とをコイル5が吸着して、回転部材41の回転を従動部材6に伝達する。これにより、プーリ4の回転力が電磁クラッチ2を介してコンプレッサ3に与えられる。
制御ユニット7によりコイル5への通電を遮断すると、励磁が解除されてばね部材66の復元力によりクラッチ板68がプーリ4の回転部材41から離れるので、コンプレッサ3の駆動が停止される。コイル5の通電中において、制御ユニット7は回転センサ付軸受1が1回転するごとに1つのパルスを回転信号として出力するので、この回転信号を計数することにより回転数を判別することができる。また、計数した回転数と基準の回転数との偏差を検出することでベルト43とプーリ4との滑りなどを検出できる。
図2は図1に示したセンサ付軸受の具体例を示す概略断面図であり、図3はセンサ付軸受の正面図である。
図2において、センサ付軸受1は複列アンギュラ玉軸受であって、固定側の内輪11と、回転側の外輪12と、内輪11および外輪12の間に配置された複数の転動体13,14とを有している。転動体13,14は保持器15によって保持されており、内輪11と外輪12の間における軸受空間の両側は、接触式の軸受シール16,17によって密封されている。
一方側の軸受シール16における外側には軸受空間30が形成されており、この軸受空間30には回転センサ20が内蔵されていて、この軸受空間30の外側には外部シール18が設けられている。軸受空間30は、転動体13,14が収納されている空間よりも径方向に広く形成されており、内輪11の外径面には軸方向に延びる段差面111が形成されている。
軸受シール16,17は、外輪12に取付けられている。具体的には、一方側の軸受シール16はリング状の芯金161と、この芯金161の一方側に固着された弾性部164とを含む。弾性部164は、磁気エンコーダ165およびリップ部166を兼ねており、ゴム材料に例えばフェライト粉末などの強磁性を有する磁紛を混入して芯金161とともに一体的に形成されている。弾性部164の芯金161側は磁気エンコーダ165となり、先端部は内輪11の外径部に非接触で対向するリップ部166となる。
芯金161の他方側は、軸方向外側に延びる円周面を有する断面がL字状に形成されており、外輪12の内径部の平坦面123に嵌め込まれている。リップ部166は内輪11の外径部に近接することで、外部へのグリース漏れを防止できる。
弾性部164を芯金161と一体的に形成するときは、まず強磁性を有する紛体状の強磁性材を混入した接着剤を芯金161の表面に焼き付けて形成し、強磁性材を弾性材にも混合して弾性生地を形成し、これを成形して弾性部164を形成する。この弾性部164に着磁して磁気エンコーダ165を形成する。なお、磁気エンコーダ165は図3に示すように、センサ部22に対向する部分のみ着磁される。なお、接着剤には磁性材が混入されていなくてもよい。
他方の軸受シール17はリング状の芯金171と、この芯金171に固着された弾性部材172とを含み、その外径側端を外輪12の内径面に形成されたシール取付け溝122に嵌合することで、外輪12に取付けられる。軸受シール17に含まれている弾性部材172の内径側端には、その先端が内輪11の外径面に接触するリップ部173が形成されている。転動体13,14が収納されている軸受空間には潤滑のためのグリースが封入されるが、軸受シール16,17によりグリースが外部に漏れるのが阻止される。
外部シール18は、軸受空間30の開口部を封止する封止部と、この封止部から折り曲げられて軸方向内側に延びる円周面182とを有する断面L字状の芯金181を含む。また、芯金181の円周面182を内輪11の嵌合面となる段差面111に嵌合することで、芯金181を強固に内輪11の外径部に固定できる。なお、芯金181の円周面182を内輪11の外径部に固定する方法は圧入やその他の固定手段を用いることができる。
外部シール18の芯金181には、弾性部材183が設けられており、弾性部材183は芯金181の外側を覆うように形成され、外輪12側にはリップ部184が形成されていて、このリップ部184が軸受空間30の外輪12側内径部に接触している。リップ部184が外輪12の内径部に接触するように外部シール18を設けたことにより、軸受空間30を密閉することができるので、外部から雨水や泥水が浸入するおそれをなくすことができ、センサ部22に水などが付着するおそれがなくなるので、信頼性を高めることができる。
芯金181および弾性部材183にはケーブル70を挿通させるための貫通孔185が形成されている。貫通孔185はケーブル70を挿通し易いようにケーブル70の径よりも大きく形成されている。これにより、組立性が向上する。
また、貫通孔185とケーブル70との隙間には封止部材としての樹脂71が注入されている。これにより、貫通孔185とケーブル70との隙間から雨水などが浸入するのを防止できる。
回転センサ20は、前述の被検出部としての磁気エンコーダ165に対向して設けられたセンサ部22を含む。センサ部22は例えばホール素子などを基板23に取付けて構成されており、防水のためにホール素子などが樹脂24によって覆われている。また、センサ部22は基板23を介して外部シール18の芯金181の内面に取付けることで、外部シール18と一体化されている。
磁気エンコーダ165は、図3に示すように、軸受シール16の円周方向の1箇所に設けられており、センサ部22側に向いた面は、S極1極、またはN,S,Nの順で最大3極まで着磁されている。センサ部22の特性が磁気エンコーダ165の特性と逆の場合は、磁気エンコーダ165の極性を前記極性と逆にすればよい。外輪12が回転して磁気エンコーダ165のS極がセンサ部22に接近すると、センサ部22から原点信号として1回転で1パルス出力されることになる。この原点信号が所定の周期ごとに出力されているかを外部回路で判定することにより、計数した回転数と基準の回転数との偏差を検出することで滑りの有無などを検出できる。
この実施形態では、軸受シール16として、磁気エンコーダ165およびリップ部166を兼ねており、ゴム材料に例えばフェライト粉末などの強磁性を有する磁紛を混入して形成したので、図5に示す従来のセンサ付軸受50のように、軸受シール56と永久磁石63とを別体の部品として形成する必要がなくなり、部品点数および組立工数を低減できる。しかも、軸受シール16と磁気エンコーダ165とを兼ねることで、回転センサ20部分で占有される軸方向寸法を短くできるので、センサ付軸受1の外形寸法を小さくできる。
また、外部シール18の芯金181と弾性部材183に貫通孔185を形成し、その貫通孔185にケーブル70を挿通させることで、ケーブル70をセンサ部22に接続し易くなり、組立性が向上する。また、ケーブル70と貫通孔185との隙間を樹脂71で封止することにより、雨水などが軸受空間30に浸入するのを防止でき、信頼性が向上する。
さらに、この実施形態では、単一の筐体に回転数の検出機能と軸受機能とを併せ持たせることが可能になるので、センサ付軸受1をカーエアコンのコンプレッサに用いることでコンプレッサの小型化,簡素化などを図ることができる。すなわち、この実施形態では、軸受とは別個に独立した回転センサのための部品を用いる必要がなくなるので、軸受とは別に回転センサを設けるための設置空間や取付け部品などを不要にできるばかりでなく、軸受とは別に回転センサを取付けるための工程も不要にできる。
また、回転センサ20のセンサ部22と、外部シール18とを一体化しているので、センサケースなどを不要にできてコストを低減できる。さらに、回転センサ20の被検出部である磁気エンコーダ165を軸受シール16に設けているので、軸受シール16と磁気エンコーダ165との軸受への取付けを1回の作業で行うことができ、組立がさらに容易になる。
さらに、磁気エンコーダ165が設けられた軸受シール16は、断面がL字状に形成された芯金161を平坦面123に嵌合させ、センサ部22を取付けた外部シール18は、断面がL字状に形成された芯金181の円周面182により内輪11の段差面111に嵌合させているので、磁気エンコーダ165とセンサ部22との軸方向隙間を精度よく設定でき、かつ微調整の工数が不要となる。
なお、センサ付軸受1は、回転センサ20を内蔵させることで、センサ無の軸受に比べて軸方向寸法が長くなっているが、図1に示した電磁クラッチ2における回転部材41の内径孔の軸方向に沿う寸法がセンサ付軸受1よりも長いため、回転部材41の軸方向寸法を長くする必要性は生じない。
また、図2に示した実施形態では、複列のアンギュラ玉軸受を使用しているが、ラジアル荷重に加えて、両方向のアキシャル荷重を受けることができる。このため、ベルト駆動やクラッチ動作のために軸方向が作用する回転部材41を単独で支持することができる。このような複列アンギュラ玉軸受に回転センサ20を備えて、センサ付軸受1とすることで軸受使用機器の小型化を達成することができる。
なお、上述の説明では、回転センサ20として1回転に1つのパルスを出力する原点検出用として用いるようにしたが、1回転に複数のパルスを発生したり、多相のパルス信号を発生させるものであってもよい、その場合には、永久磁石を周方向にS極とN極とを交互に形成すればよい。
図4は、この発明のさらに他の実施形態におけるセンサ付軸受の概略断面図である。この実施形態におけるセンサ付軸受1Aは、単列の多点接触玉軸受に、図2に示した軸受シール16,17と外部シール18と回転センサ20とを取付けたものである。多点接触玉軸受は、4点接触玉軸受であり、図4に示すように、正逆方向の接触角θ1,θ2を有し、転動体13は内輪11と外輪12とに4点で接触している。内輪11および外輪12の軌道溝は、例えばいずれもゴシックアーチ形状の断面形状に形成されている。
この例においても、軸受シール16は図2と同様にして、リング状の芯金161と、この芯金161の一方側に固着された弾性部164とを含む。弾性部164は、磁気エンコーダ165およびリップ部166を兼ねており、ゴム材料に例えばフェライト粉末などの強磁性を有する磁紛を混入して形成されている。弾性部164の芯金161側は磁気エンコーダ165となり、先端部は内輪11の外径部に非接触で対向するリップ部166となる。芯金161の他方側は、軸方向外側に延びる円周面を有する断面がL字状に形成されており、外輪12の内径部の平坦面123に嵌め込まれている。
外部シール18は、図2と同様にして構成されており、芯金181の弾性部材183には貫通孔185が形成されており、この貫通孔185にケーブル70が挿通され、ケーブル70と貫通孔185との隙間には樹脂71が封止されている。それ以外の軸受シール17や回転センサ20は、図2と同様にして構成されている。
この実施形態におけるセンサ付軸受1Aは、図2に示した複列アンギュラ玉軸受と同様にして、両方向のアキシャル荷重を受けることができる。また、転動体13が単列であるため、軸受全体の軸方向幅を狭くできる。さらに、複列玉軸受では複数の転動体13,14が内輪11と外輪12に接触するため、異音が発生しやすいのに対して、単列ではそのような異音の発生を小さくできる。
なお、上述の説明では、センサとして回転センサ20を設けるようにしたが、その他の温度や湿度や振動などのように、回転以外の検出対象を検出するセンサを設けるようにしてもよい。
さらに、上述の説明では外輪12を回転側とし、内輪11を固定側としたが、逆に内輪11を回転側とし、外輪12を固定側として回転センサ20の被検出部である磁気エンコーダ165が設けられた軸受シール16を回転側に取付け、回転センサ20を固定側に取付けてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明のセンサ付軸受は、磁気エンコーダを軸受シールに一体化することで軸方向長さを短くできるのでカーエアコンなどのコンプレッサにおける電磁クラッチの軸受として利用できる。
この発明の一実施形態におけるセンサ付軸受が適用された電磁クラッチの断面図である。 図1に示したセンサ付軸受の具体例を示す概略断面図である。 センサ付軸受の正面図である。 この発明のさらに他の実施形態におけるセンサ付軸受の概略断面図である。 電磁クラッチの軸受に回転センサを組み込んだ従来例を示す概略断面図である。
符号の説明
1,1A センサ付軸受、11 内輪、12 外輪、13,14 転動体、15 保持器、16,17 軸受シール、18 外部シール、20 回転センサ、22 センサ部、23 基板、24,71 樹脂、30 軸受空間、70 ケーブル、111,123 段差面、122 シール取付け溝,161,171,181 芯金、164 弾性部、165 磁気エンコーダ、182 円周面、172,183 弾性部材、166,173,184 リップ部、185 貫通孔。

Claims (3)

  1. 外輪と、内輪と、前記外輪および前記内輪の間に配置された転動体とを含み、前記外輪と前記内輪との相対的な回転を検出するセンサ付軸受であって、
    前記外輪と前記内輪との間の前記転動体が配置された空間の開口部を封止し、前記外輪と前記内輪のいずれかに設けられた軸受シールと、
    前記軸受シールの一方の外部側に設けられる外部シールと、
    前記外部シールに設けられるセンサ部とを含み、
    前記軸受シールの一方側は、
    前記内輪の外径部と前記外輪の内径部とのいずれかに嵌合され、前記転動体が配置された空間を封止する封止部から折り曲げられて、軸方向外側に延びる芯金と、
    磁性材料が混入されて前記芯金の先端部に固着され、前記センサ部に対向する磁気エンコーダとリップ部とを兼ねる弾性部材とを含む、センサ付軸受。
  2. 前記弾性部材は、紛体状の強磁性材が混入して形成され、
    前記弾性部材に着磁して前記磁気エンコーダを形成する、請求項1に記載のセンサ付軸受。
  3. 前記転動体は、複列の玉軸受および単列の玉軸受のいずれかである、請求項1または2に記載のセンサ付軸受。
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