JP2006090297A - シロッコファン及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents

Abstract

【課題】 騒音が減少し、また、シロッコファン内部の体積を大きく使用することによって性能が改善されたシロッコファン及びこれを備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】 シロッコファンは、複数枚のブレードで形成される円筒部と、軸結合のためのハブとを備えるものの、該ハブは、円筒部の内部に突出し、流路抵抗を減少するための開口部を有する。また、ハブの下端と床面との間にリブが備えられて、流入する空気がシロッコファンに再循環されることを防ぎ、騒音及び振動を減少させながらも性能を改善する効果を得る。
【選択図】 図２

Description

本発明は、シロッコファン及びこれを備えた空気調和機に関し、より詳細には、構造を改善して騒音低減と性能向上を図ったシロッコファン及びこれを備えた空気調和機に関する。

一般に、空気調和機と空気清浄機の送風ファンとしては、大きい風量と静かな運転特性を確保すべくシロッコファンを採用する場合が多いが、このシロッコファンは、複数枚のブレードからなる円筒部と、軸結合のためのハブとから構成される。

空気調和機は、圧縮器、凝縮器、冷媒膨脹弁及び蒸発器が冷媒管で連結されて閉回路を形成する冷凍サイクルにおいて、この内部を循環する冷媒が気化または液化されつつ吸熱作用と発熱作用をし、周囲を冷房または暖房させる装置であって、空気をケーシングの内部に吸い込んで室内に吐出すべく送風ファンが取り付けられる。

近来は、コンパクト化しつつある空気調和機や製品の全体大きさが小さい空気清浄機などにシロッコファンを採用する場合が増えることから、ハブをシロッコファンの内部に突出して形成することが多いが、この場合に、ハブがシロッコファンの内部に流入する空気の抵抗となる問題点があった。

本発明は、上記の問題点に鑑みて、ファンが占める体積を減らすためにシロッコファンの直径を縮めたり、モーターをシロッコファンの内部に配置したりする場合に、ハブがシロッコファンに流入する空気の抵抗として作用する問題点を克服すべく、ハブに開口部が形成されたシロッコファン及びこれを備えた空気調和機を提供することを目的とする。

また、本発明の他の目的は、上記のシロッコファンを備えた場合に、シロッコファンの内部に流入した空気が、ファンと床面とのすき間を通って再循環するのを防止すべく、ハブの下端部にリブを配設したシロッコファン及びこれを備えた空気調和機を提供することにある。

上記の目的を達成すべく、本発明による空気調和機は、内部にシロッコファンが設置される空気調和機であって、前記シロッコファンは、複数枚のブレードで形成される円筒部と、軸結合のためのハブとを備えるものの、前記ハブは、前記円筒部の内部に突設され、流路抵抗を減少するための開口部を有することを特徴とする。

また、前記シロッコファンは、吸い込まれた空気の再循環を防止するようにリブをさらに備えたことを特徴とする。

また、前記リブは、前記ハブの下端部にリング形状に設けられ、前記ハブの下端部と前記シロッコファンが置かれる床面間のすき間に相応する高さを有することを特徴とする。

また、前記ハブは、空気が前記ハブの曲面に沿って流れて騒音及び振動が低減するように穏やかな曲線形状に形成されることを特徴とする。

本発明によるシロッコファンは、複数枚のブレードから形成される円筒部と、軸結合のためのハブとを備えたシロッコファンであって、ハブは、前記円筒部の内部に突設され、流路抵抗の減少のための開口部を有することを特徴とする。

また、前記シロッコファンは、吸い込まれた空気の再循環を防止するようにリブをさらに備えたことを特徴とする。

また、前記リブは、前記ハブの下端部にリング形状に設けられ、前記ハブの下端部と前記シロッコファンが置かれる床面間のすき間に相応する高さを有することを特徴とする。

また、前記ハブは、空気が前記ハブの曲面に沿って流れて騒音及び振動が低減するように穏やかな曲線形状に形成されることを特徴とする。

本発明によれば、下端にモーターが結合されるシロッコファンのハブが、シロッコファンの内部に突出して設けられる場合に、ハブ面積の所定部分以上を占める開口部を形成したため、シロッコファンの内部に流入する空気のハブによる抵抗が大きく低減して騒音が減少し、シロッコファン内部の体積を大きく使用することができるため、性能が改善される効果が得られる。

また、ハブの下端とシロッコファンが置かれる床面とハブ間のすき間にリブが設けられるため、ハブの開口部内に流入する空気が、シロッコファンの内部に再循環されるのを防ぎ、騒音と振動を減少させながらも性能が改善される効果が得られる。

以下、本発明の好ましい実施形態を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。

図１は、本発明の一の実施形態に従うシロッコファン付き空気調和機を示す斜視図である。図１に示すように、本発明の一の実施形態に従うシロッコファン付き空気調和機は、箱形状のケーシング１を備え、ケーシング１の下部の側面部には吸気口２が形成される。また、吸気口２の下部には送風ファンが取り付けられる。本発明では、送風ファンとしてシロッコファンを使用し、シロッコファン１０は、吸気口２から空気を吸い込むように設けられる。

空気調和機の前面パネルにはコントロールパネル４が備えられ、使用者は、このコントロールパネル４を通じて使用時間、温度、風量などを調節する。また、コントロールパネル４の下部、つまり、前面パネルの下部には、前面飾りパネルが取り付けられたり吸気口が形成される。

吸気口２と吐出口３との間のケーシング１の内部、すなわち、ケーシング１の中上端部には、熱交換器(図示せず)が、熱交換効率を上げられるように所定の角度をもって設けられる。

近来、製品のコンパクト化に伴い、風量はそのままにしながらもシロッコファンの設置体積を減らすべく、モーターの大きさは縮めずにファンの直径を減らしたり、モーターをファンの内部に取り付けたりする場合が多いが、本発明に適用されるシロッコファンは、ハブがシロッコファンの内部に突出する場合に有効に適用されることができる。

図２は、本発明の一実施形態によるシロッコファンを示す斜視図であり、図３は、図２に示すシロッコファンの断面図である。

シロッコファン１０は、円筒形の本体１１の外周面に沿って回転ブレード１２が所定の角度をもって設けられたファンであって、風量が大きく且つ静かな運転特性を有する。このシロッコファン１０は、ファンを駆動するためのモーター(図示せず)が必要であるが、本発明では、シロッコファン１０の内部にモーターが取り付けられる。また、シロッコファン１０は、ファンの内部に取り付けられたモーターを取り囲みつつ突出したハブ１５を備え、このハブ１５を介してモーターから回転力が伝えられる。

本発明によるシロッコファン１０は、上にも述べたように、ファン設置体積を減らすために、モーター(図示せず)の直径をファンの直径よりも大きくした場合に適用されるものであって、モーター(図示せず)の上端に設けられるファンのハブ１５は、モーターを収容すべくシロッコファン１０の内部に突出することになる。このように突出したハブ１５は、ファン内に流入する空気の抵抗要因となるのを緩和すべく、穏やかな曲線型とした。

シロッコファン１０において、空気は、ハブ１５の設けられていない方から流入し、回転ブレード１２の設けられた側面を通って吐出されるため、流路は略直角をなすことになる。このため、ハブ１５がシロッコファン１０の内部において相当大きい体積を占めると、相当なる空気抵抗を招き、騒音の増加及び性能劣化につながる恐れがある。これを克服すべく、本発明では、ハブ１５に開口部１５ａを形成しており、これによって、空気の抵抗を減らしながらも空気が通過する空間を増加させることが可能になる。ここで、開口部１５ａの面積は、ハブ１５の面積に対して所定の比率以上とする。

このハブ１５の中心部には、円形のボス部１３が設けられ、ボス部１３の中心部には駆動モーター(図示せず)につながる駆動軸(図示せず)が結合される軸結合穴１４が形成される。

ハブ１５の下端において点線で表示された部分は、開口部１５ａからハブ１５の内部に流入した空気が、シロッコファン１０が置かれた床面とのすき間を通って循環しつつファンに再流入することを防止するためのリブ１６である。このリブ１６は、ハブ１５下端の外周面に沿って、床面とシロッコファン間のすき間に相応する所定の高さをもってリング形状に設けられる。

図３は、図２に示すシロッコファン１０の断面図であり、円筒形の本体１１と、この円筒形の本体１１の外周面に沿って複数枚の回転ブレード１２が取り付けられている。また、シロッコファン１０の中心部には、モーター設置空間を有するハブ１５が備えられる。

このハブ１５の下端にはリブ１６が所定の高さで設けられ、このリブ１６が、床面とハブ１５とのすき間をシールし、ハブ１５の開口部１５ａから流入した空気が、ファンの内部に再び流入する再循環現象を防止する。

図４は、本発明の他の実施形態に従うシロッコファンを示す斜視図である。本実施形態に従うシロッコファンは、本発明の一の実施形態に従うシロッコファンと比べ、ハブの開口部が小さい点が相違している。本実施形態では、開口部２５ａが、ハブ２５面積の５０％程度を占める。

本実施形態によるシロッコファン２０を備えた空気調和機は、本発明の一の実施形態によるシロッコファン１０を備えた空気調和機に比べて、著しい騒音や性能改善の効果が得られるとは言えないが、従来のシロッコファンを備えた空気調和機に比べては騒音や性能改善効果に優れていると言える。

次に、本発明の一の実施形態によるシロッコファン及びこれを備えた空気調和機の動作及び作用について、図１及び図２を参照して説明する。

本発明の一の実施形態に従うシロッコファン及びこれを備えた空気調和機は、電源が印加されると、シロッコファン１０を駆動するためのモーター(図示せず)が駆動し始まる。モーターの駆動によってシロッコファン１０が回転しつつ、ケーシング１の下部側面に形成された吸気口２から空気を吸い込み、ケーシング１の上部に形成された吐出口３を通して空気を吐出す。

図２を参照すると、シロッコファンとモーターの直径差が大きくないために、モーター(図示せず)を備えるハブ１５がシロッコファンの本体１１の内部に向かって突設され、ハブの開口部１５ａが所定部分以上形成されているため、シロッコファン１０のハブ１５が設けられていない方から流入する空気は、本体１１に取り付けられた回転ブレード１２どうし間を通過して外部へ吐出される。

このときに、空気は、ハブ１５の開口部１５ａの内部も通過するため、空気が流動しうる空間が増加し、結果として、ハブ１５による空気抵抗と騒音が大きく低減する効果が得られる。また、このときにハブ１５の内部に流入した空気は、ファンと床面間のすき間をシールするリブ１６によって、シロッコファンの底面には吐出されず、シロッコファンの回転ブレード１２同士間を通ってのみ吐出されることになる。これによって、ハブ１５の内部に流入した空気は、ケーシング１の上方にのみ流れ、シロッコファン１０の内部には再び流入しなくなる。

本発明の一の実施形態によるシロッコファン付き空気調和機を示す斜視図である。 図１に示す空気調和機のシロッコファンを示す斜視図である。 図２に示すシロッコファンの断面図である。 本発明の他の実施形態によるシロッコファンを示す斜視図である。

符号の説明

１ ケーシング
２ 吸気口
３ 吐出口
４ コントロールパネル
１０、２０ シロッコファン
１１ 本体
１２ 回転ブレード
１３ ボス部
１４ 軸結合穴
１５ ハブ
１５ａ、２５ａ 開口部
１６ リブ

Claims (8)

1. 内部にシロッコファンが設置される空気調和機であって、
   前記シロッコファンは、複数枚のブレードで形成される円筒部と、軸結合のためのハブとを備えるものの、前記ハブは、前記円筒部の内部に突設され、流路抵抗を減少するための開口部を有することを特徴とする空気調和機。
2. 前記シロッコファンは、吸い込まれた空気の再循環を防止するようにリブをさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載の空気調和機。
3. 前記リブは、前記ハブの下端部にリング形状に設けられ、前記ハブの下端部と前記シロッコファンが置かれる床面間のすき間に相応する高さを有することを特徴とする請求項２に記載の空気調和機。
4. 前記ハブは、空気が前記ハブの曲面に沿って流れて騒音及び振動が低減するように穏やかな曲線形状に形成されることを特徴とする請求項１に記載の空気調和機。
5. 複数枚のブレードから形成される円筒部と、軸結合のためのハブと、を備えたシロッコファンであって、
   前記ハブは、前記円筒部の内部に突設され、流路抵抗の減少のための開口部を有することを特徴とするシロッコファン。
6. 前記シロッコファンは、吸い込まれた空気の再循環を防止するようにリブをさらに備えたことを特徴とする請求項５に記載のシロッコファン。
7. 前記リブは、前記ハブの下端部にリング形状に設けられ、前記ハブの下端部と前記シロッコファンが置かれる床面間のすき間に相応する高さを有することを特徴とする請求項６に記載のシロッコファン。
8. 前記ハブは、空気が前記ハブの曲面に沿って流れて騒音及び振動が低減するように穏やかな曲線形状に形成されることを特徴とする請求項５に記載のシロッコファン。

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