JP2006090219A - 軸流タービン - Google Patents

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Akihiro Onoda
昭 博 小野田
Sakae Kawasaki
崎 榮 川
Daisuke Nomura
村 大 輔 野
Kentaro Tani
研太郎 谷
Asako Inomata
亦 麻 子 猪
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Abstract

【課題】 各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることはなく、この間隙から作動流体の流路へ流れる流体の速度成分の一部を動翼の動力源として利用することができる軸流タービンを提供すること。
【解決手段】 軸流タービンは、ケース10aに配置されたダイアフラム外輪17およびダイアフラム内輪16と、列状に配設された複数のノズル翼1と、ケース10a内に配置されたロータディスク21と、ロータディスク21に固定され列状に配設された複数の動翼5と、ダイアフラム内輪16に取り付けられた案内板9とを備えている。ダイアフラム外輪17およびダイアフラム内輪16により作動流路Pが形成される。案内板9は、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体を、各ノズル翼1から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向Aと同方向となるよう案内する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、軸流タービンに係り、特にタービン段落性能の改善を図った軸流タービンに関する。
近年、発電プラント等に用いられる蒸気タービン等の軸流タービンにおいて、環境問題や省エネルギの観点より、エネルギ効率の向上が重要な課題となっている。
図10乃至図12は従来の軸流タービンの構成を示す図である。
図10は、従来の軸流タービン60の構成を示す縦断面図であり、図11は、図10の軸流タービン60のノズル翼51を下流側から見た斜視図であり、図12は、図10の軸流タービン60のノズル翼51および動翼55の構成を示す横断面図である。
図10に示すように、軸流タービン60は、作動流体の流路Pを間に形成するダイアフラム外輪67およびダイアフラム内輪66と、列状に配設された複数のノズル翼51と、作動流体の流路Pにおける各ノズル翼51の下流側(図10において右側)に配置され、列状に配設された複数の動翼55とを備えている。
図10において、作動流体は矢印STの如く右方向へ流れるようになっている。
各ノズル翼51は、一端(チップ部)51aがダイアフラム内輪66に取り付けられ、他端(ルート部)51bがダイアフラム外輪67に取り付けられている。
各動翼55は、一端55aがダイアフラム内輪66の近傍に間隙Qを介して設けられたロータディスク71に取り付けられるとともに他端55bがダイアフラム外輪67の近傍に設けられたシュラウド70に取り付けられている。
図10に示すように、ダイアフラム内輪66とロータディスク71との間には、封水を行うためのラビリンスパッキン68が設けられている。
また、ダイアフラム外輪67とシュラウド70との間にも、封水を行うためのラビリンスパッキン75が設けられている。
図10に示す軸流タービン60において、流路Pに作動流体が右方向に流れると、作動流体がノズル翼51および動翼55を通ってロータディスク71を回転させ、このことによりこの作動流体の持つエネルギが回収されて動力が得られる。
また、軸流タービン60のエネルギ効率の向上を図るために、例えば特許文献1あるいは特許文献2に開示されている装置を用いることが知られている。
特開2003−20903号公報 特開2003−20904号公報
一方、軸流タービン60の流路Pに作動流体が流れる際に、作動流体の一部が、ダイアフラム内輪66とロータディスク71との間を封水しているラビリンスパッキン68から漏洩し、ダイアフラム内輪66とロータディスク71との間の間隙Qに浸入する場合がある。
この間隙Qに浸入した流体は、図10の矢印で示すように、作動流体の流路Pに流出する。しかしながら、図11および図12に示すように、作動流体の流路Pにおいて各ノズル翼51から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向Aと、間隙Qから作動流体の流路Pに流出する流体の流れ方向Bとが垂直となっており、両者の流体が互いに干渉して漏洩流体損失が生じる。これにより、各ノズル翼51から流れる作動流体の流れが阻害され、軸流タービン60のエネルギ効率が低下するという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、作動流体の流路において各ノズル翼から流れる作動流体と、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙からこの作動流体の流路へ流れる流体とが互いに干渉することがなく、このため漏洩流体損失を抑制することができ、よって、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることを抑止することができ、しかも、この間隙から作動流体の流路へ流れる流体の速度成分の一部を動翼の動力源として利用することができる軸流タービンを提供することにある。
本発明は、作動流体の流路を間に形成するダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪と、一端がダイアフラム内輪に取り付けられるとともに他端がダイアフラム外輪に取り付けられ、列状に配設された複数のノズル翼と、ダイアフラム内輪の近傍に間隙を介して設けられたロータディスクと、作動流体の流路における各ノズル翼の下流側に配置され、一端がロータディスクに取り付けられるとともに列状に配設された複数の動翼と、ダイアフラム内輪に取り付けられ、このダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体を各ノズル翼から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向と同方向となるよう案内する案内板とを備えたことを特徴とする軸流タービンである。
本発明によれば、作動流体の流路において各ノズル翼から流れる作動流体と、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙からこの作動流体の流路へ流れる流体とが互いに干渉することがなく、このため漏洩流体損失を抑制することができ、よって、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることを抑止することができ、しかも、この間隙から作動流体の流路へ流れる流体の速度成分の一部を動翼の動力源として利用することができる。
本発明による軸流タービンにおいては、各ノズル翼はダイアフラム内輪の接続板の一方の壁面に取り付けられ、案内板はダイアフラム内輪の接続板の他方の壁面に取り付けられており、この案内板は、各ノズル翼から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向と同一方向を向くよう配設されていることが好ましい。
これにより、案内板は、確実に、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体を各ノズル翼から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向と同方向となるよう案内することができる。
本発明による軸流タービンにおいては、作動流体の流路と、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙とを連通させる連通経路が設けられており、この連通通路は、作動流体の流れる方向に沿ってダイアフラム外輪側に接近するよう傾斜していることが好ましい。
これにより、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体は、流路を流れる作動流体の流れ方向と垂直な方向の速度成分が低減する。また、流路を流れる作動流体の流れ方向に沿った方向の速度成分が大きくなるので、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。この場合、間隙から作動流体の流路へ流れる流体の速度成分の一部を動翼の動力源として利用することができる。
本発明による軸流タービンにおいては、各ノズル翼の後縁端は、翼高さ中央部においてそれぞれのノズル翼の腹側方向に向かって突出する最突出点が存在するように傾斜または湾曲していることが好ましい。
これにより、ノズル翼のダイアフラム内輪付近を流れる作動流体において、ダイアフラム内輪に向かう方向の速度成分が得られる。このため、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体において、流路を流れる作動流体の流れ方向と垂直な方向の速度成分が相殺されるので、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
本発明による軸流タービンにおいては、各動翼の後縁端は、翼高さ中央部においてそれぞれの動翼の腹側方向に向かって突出する最突出点が存在するように傾斜または湾曲していることが好ましい。
これにより、動翼のロータディスク付近を流れる作動流体において、ロータディスクに向かう方向の速度成分が得られる。このため、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体において、流路を流れる作動流体の流れ方向と垂直な方向の速度成分が相殺されるので、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
本発明による軸流タービンにおいては、ダイアフラム内輪の各ノズル翼が取り付けられる接続板の壁面が、作動流体の流れる方向に沿ってダイアフラム外輪側から離れるよう傾斜していることが好ましい。
これにより、ノズル翼のダイアフラム内輪付近を流れる作動流体において、ダイアフラム内輪に向かう方向の速度成分が得られる。このため、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体において、流路を流れる作動流体の流れ方向と垂直な方向の速度成分が相殺される。このため、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
本発明による軸流タービンにおいては、ロータディスクの各動翼が取り付けられる接続板の壁面が、作動流体の流れる方向に沿ってダイアフラム外輪側に接近するよう傾斜していることが好ましい。
これにより、動翼のロータディスク付近を流れる作動流体の、傾斜した壁面に沿った流れの向きと、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体の向きとを一致させることができる。このため、両者の流体が互いに干渉することはなく、漏洩流体損失をさらに抑制することができるので、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
このような作用効果は、作動流体の流路と、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙とを連通させる連通経路が、作動流体の流れる方向に沿ってダイアフラム外輪側に接近するよう傾斜している場合において、より顕著に得られる。
本発明による軸流タービンにおいては、ロータディスクに、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙に向かって開口するとともに、作動流体の流れる方向に向かって延びる貫通孔を設けたことが好ましい。
これにより、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体の流量を減少させることができ、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
本発明の軸流タービンによれば、ダイアフラム内輪に取り付けられ、このダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体を各ノズル翼から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向と同方向となるよう案内する案内板を設けたので、作動流体の流路において各ノズル翼から流れる作動流体と、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙からこの作動流体の流路へ流れる流体とが互いに干渉することがなく、このため漏洩流体損失を抑制することができる。よって、各ノズル翼から流れる作動流体の流れが阻害されることを抑止することができ、しかも、この間隙から作動流体の流路へ流れる流体の速度成分の一部を動翼の動力源として利用することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図4は本発明による軸流タービンの実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本発明の軸流タービン10の構成を示す縦断面図であり、図2は、図1の軸流タービン10のノズル翼1および案内板9を下流側から見た斜視図であり、図3は、図2のノズル翼1の構成を示す横断面図であり、図4は、図2の案内板9の構成を示す横断面図である。
図1および図2に示すように、軸流タービン10は、ケース10aと、ケース10aに固定され作動流体の流路Pを間に形成する固定側のダイアフラム外輪17およびダイアフラム内輪16と、ダイアフラム外輪17とダイアフラム内輪16との間に列状に配設された複数のノズル翼1と、ケース10a内に回転自在に設けられたロータディスク21と、作動流体の流路Pにおける各ノズル翼1の下流側(図1において右側)に配置され、ロータディスク21により支持されるとともに列状に配設された複数の動翼5とを備えている。
図1において、作動流体は右方向へ流れるようになっている。
図1により、更に各部の構造について詳述する。各ノズル翼1は、一端(チップ部)1aがダイアフラム内輪16の接続板16pに取り付けられるとともに他端(ルート部)1bがダイアフラム外輪17に取り付けられている。
各動翼5は、一端5aがダイアフラム内輪16の近傍に間隙Qを介して設けられたロータディスク21の接続板21pに取り付けられるとともに他端5bがダイアフラム外輪17の近傍に設けられたシュラウド20に取り付けられている。
図1に示すように、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間には、封水を行うためのラビリンスパッキン18が設けられている。
また、ダイアフラム外輪17とシュラウド20との間にも、封水を行うためのラビリンスパッキン25が設けられている。
軸流タービン10は、図2乃至図4に示すように、ダイアフラム内輪16に取り付けられ、このダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体を各ノズル翼1から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向(図2および図3における矢印Aの方向)と同方向となるよう案内する案内板9を更に備えている。
図2および図3に示すように、図1の紙面に垂直な方向(図2および図3における矢印Cの方向)に対する、各ノズル翼1から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向Aの角度α(以下、「流体流出角度」ともいう。)は、sin−1(S/T)の大きさとなっている。
ここで、Sは、ノズル翼1の後縁端1eとこのノズル翼1の腹側の隣に設置されたノズル翼1の背面との最短距離であり、Tは、ノズル翼1の後縁端1eとこのノズル翼1の隣に設置されたノズル翼1の後縁端1eとの間の距離である。
図2に示すように、各ノズル翼1はダイアフラム内輪16の接続板16pの一方の壁面16aに取り付けられ、案内板9はダイアフラム内輪16の接続板16pの他方の壁面16bに取り付けられている。
そして、案内板9は、ダイアフラム内輪16の接続板16pにおいて、図4に示すように、各ノズル翼1から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向Aと同一方向を向くよう配設されている。
具体的には、図1の紙面に垂直な方向(図4における矢印Cの方向)に対する、案内板9の延びる方向の案内板取付角度βは、流体流出角度αと同一の大きさとされる。
また、図1に示すように、作動流体の流路Pと、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qの間には、流路Pと間隙Qとを連通させる連通経路Rが設けられており、この連通経路Rは、作動流体の流れる方向(図1において右方向)に沿ってダイアフラム外輪17側に接近するよう傾斜している。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図1に示す軸流タービン10において、流路Pに作動流体が右方向に流れると、作動流体がノズル翼1および動翼5を通ってロータディスク21を回転させ、このことにより作動流体の持つエネルギが回収されて動力が得られる。
一方、軸流タービン10の流路Pに作動流体が流れる際に、作動流体の一部が、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間を封水しているラビリンスパッキン18から漏洩し、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qに浸入する場合がある。
この間隙Q内に浸入した流体は、図1に示すように、連通経路Rを経て作動流体の流路Pに流出する。
この場合、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体は、ダイアフラム内輪16の接続板16pに設けられた案内板9により、各ノズル翼1から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向Aと同方向となるよう案内される。
このことにより、作動流体の流路Pにおいて各ノズル翼1から流れる作動流体と、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qからこの作動流体の流路Pへ流れる流体とが互いに干渉することはなく、よって漏洩流体損失を抑制することができる。このため、各ノズル翼1から流れる作動流体の流れが阻害されることを抑止することができ、しかも、この間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体の速度成分の一部を動翼5の動力源として利用することができる。
また、この軸流タービン10においては、各ノズル翼1はダイアフラム内輪16の接続板16pの一方の壁面16aに取り付けられ、案内板9は接続板16pの他方の壁面16bに取り付けられており、この案内板9は、各ノズル翼1から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向Aと同一方向を向くよう配設されている。これにより、案内板9は、確実に、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体を各ノズル翼1から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向Aと同方向となるよう案内することができる。
また、この軸流タービン10においては、作動流体の流路Pと、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qとを連通させる連通経路Rが設けられており、この連通経路Rは、作動流体の流れる方向(図1において右方向)に沿ってダイアフラム外輪17側に接近するよう傾斜している。これにより、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体は、流路Pを流れる作動流体の流れ方向と垂直な方向の速度成分が低減する。また、流路Pを流れる作動流体の流れ方向に沿った方向の速度成分が大きくなるので、各ノズル翼1から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。この場合、間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体の速度成分の一部を動翼5の動力源として利用することができる。
本発明による軸流タービン10は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
本発明の変形例を、図5および図6を用いて説明する。
図5は、本発明の軸流タービン10のノズル翼1の他の構成を示す説明図であり、図6は、本発明の軸流タービン10の動翼5の他の構成を示す説明図である。
図5に示すように、各ノズル翼1の後縁端1eは、翼高さ中央部1pにおいてそれぞれのノズル翼1の腹側方向(図5の左方向)に向かって突出する最突出点1qが存在するように傾斜または湾曲していてもよい。
次に、このような構成の軸流タービン10の作用について説明する。
図5に示すノズル翼1内に作動流体が流れると、このノズル翼1が翼高さ中央部1pにおいて腹側方向に向かって突出して傾斜または湾曲していることにより、この作動流体に対して翼高さ中央部1pから両端側(ダイアフラム内輪16側およびダイアフラム外輪17側)へ押圧する力が作用される。
これにより、ノズル翼1のダイアフラム内輪16付近を流れる作動流体において、ダイアフラム内輪16に向かう方向(図5において下向きの方向)の速度成分が得られる。このため、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体において、流路Pを流れる作動流体の流れ方向と垂直な方向(図5において上向きの方向)の速度成分が相殺されるので、各ノズル翼1から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
また、図6に示すように、各動翼5の後縁端5eは、翼高さ中央部5pにおいてそれぞれの動翼の腹側方向(図6の右方向)に向かって突出する最突出点5qが存在するように傾斜または湾曲していてもよい。
次に、このような構成の軸流タービン10の作用について説明する。
図6に示す動翼5内に作動流体が流れると、この動翼5が翼高さ中央部5pにおいて腹側方向に向かって突出して傾斜または湾曲していることにより、この作動流体に対して翼高さ中央部5pから両端側(ロータディスク21側およびシュラウド20側)へ押圧する力が作用される。
これにより、動翼5のロータディスク21付近を流れる作動流体において、ロータディスク21に向かう方向(図6において下向きの方向)の速度成分が得られる。このため、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体において、流路Pを流れる作動流体の流れ方向と垂直な方向(図6において上向きの方向)の速度成分が相殺されるので、各ノズル翼1から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
次に本発明の更なる変形例を、図7および図8を用いて説明する。
図7および図8は、本発明の軸流タービン10の他の構成を示す縦断面図である。
図7に示すように、ダイアフラム内輪16の各ノズル翼1が取り付けられる接続板16pの壁面16mは、作動流体の流れる方向(図7において右方向)に沿ってダイアフラム外輪17側から離れるよう傾斜していてもよい。
次に、このような構成の軸流タービン10の作用について説明する。
図7に示す軸流タービン10のノズル翼1内に作動流体が流れると、壁面16mが作動流体の流れる方向(図7において右方向)に沿ってダイアフラム外輪17側から離れるよう傾斜していることにより、ノズル翼1のダイアフラム内輪16付近を流れる作動流体はこの傾斜した壁面16mに沿って流れる。
これにより、ノズル翼1のダイアフラム内輪16付近を流れる作動流体において、ダイアフラム内輪16に向かう方向(図7において下向きの方向)の速度成分が得られる。このため、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体において、流路Pを流れる作動流体の流れ方向と垂直な方向(図7において上向きの方向)の速度成分が相殺される。このため、各ノズル翼1から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
また、図8に示すように、ロータディスク21の各動翼5が取り付けられる接続板21pの壁面21mは、作動流体の流れる方向(図8において右方向)に沿ってダイアフラム外輪17側に接近するよう傾斜していてもよい。
次に、このような構成の軸流タービン10の作用について説明する。
図8に示す軸流タービン10の動翼5内に作動流体が流れると、壁面21mが作動流体の流れる方向(図8において右方向)に沿ってダイアフラム外輪17側に接近するよう傾斜していることにより、動翼5のロータディスク21付近を流れる作動流体はこの傾斜した壁面21mに沿って流れる。
これにより、動翼5のロータディスク21付近を流れる作動流体の、傾斜した壁面21mに沿った流れの向きと、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体の向きとを一致させることができる。このため、両者の流体が互いに干渉することはなく、漏洩流体損失をさらに抑制することができるので、各ノズル翼1から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
このような作用効果は、作動流体の流路Pと、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qとを連通させる連通経路Rが、作動流体の流れる方向(図8において右方向)に沿ってダイアフラム外輪17側に接近するよう傾斜している場合において、より顕著に得られる。
本発明の更に他の変形例を、図9を用いて説明する。
図9は、本発明の軸流タービン10の更に他の構成を示す縦断面図である。
図9に示すように、ロータディスク21に、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qに向かって開口するとともに、作動流体の流れる方向(図9において右方向)に向かって延びる貫通孔22を設けてもよい。
次に、このような構成の軸流タービン10の作用について説明する。
図9に示す軸流タービン10のダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qに流体が浸入すると、この流体の一部は、作動流体の流れる方向に向かって延びる貫通孔22を通過してロータディスク21の下流側に送られる。
これにより、ダイアフラム内輪16とロータディスク21との間の間隙Qから作動流体の流路Pへ流れる流体の流量を減少させることができ、各ノズル翼1から流れる作動流体の流れが阻害されることはない。
本発明の軸流タービンの構成を示す縦断面図。 図1の軸流タービンのノズル翼および案内板を下流側から見た斜視図。 図2のノズル翼の構成を示す横断面図。 図2の案内板の構成を示す横断面図。 本発明の軸流タービンのノズル翼の他の構成を示す説明図。 本発明の軸流タービンの動翼の他の構成を示す説明図。 本発明の軸流タービンの他の構成を示す縦断面図。 本発明の軸流タービンの更に他の構成を示す縦断面図。 本発明の軸流タービンの更に他の構成を示す縦断面図。 従来の軸流タービンの構成を示す縦断面図。 図10の軸流タービンのノズル翼を下流側から見た斜視図。 図10の軸流タービンのノズル翼および動翼の構成を示す横断面図。
符号の説明
1 ノズル翼
1a 一端
1b 他端
1e 後縁端
1p 翼高さ中央部
1q 最突出点
5 動翼
5a 一端
5b 他端
5e 後縁端
5p 翼高さ中央部
5q 最突出点
9 案内板
10 軸流タービン
10a ケース
16 ダイアフラム内輪
16a、16b、16m 壁面
16p 接続板
17 ダイアフラム外輪
18 ラビリンスパッキン
20 シュラウド
21 ロータディスク
21p 接続板
21m 壁面
22 貫通孔
25 ラビリンスパッキン
51 ノズル翼
51a 一端
51b 他端
55 動翼
55a 一端
55b 他端
60 軸流タービン
66 ダイアフラム内輪
67 ダイアフラム外輪
68 ラビリンスパッキン
70 シュラウド
71 ロータディスク
75 ラビリンスパッキン
P 作動流体の流路
Q 間隙
R 連通経路

Claims (8)

  1. 作動流体の流路を間に形成するダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪と、
    一端がダイアフラム内輪に取り付けられるとともに他端がダイアフラム外輪に取り付けられ、列状に配設された複数のノズル翼と、
    ダイアフラム内輪の近傍に間隙を介して設けられたロータディスクと、
    作動流体の流路における各ノズル翼の下流側に配置され、一端がロータディスクに取り付けられるとともに列状に配設された複数の動翼と、
    ダイアフラム内輪に取り付けられ、このダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙から作動流体の流路へ流れる流体を各ノズル翼から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向と同方向となるよう案内する案内板とを備えたことを特徴とする軸流タービン。
  2. 各ノズル翼はダイアフラム内輪の接続板の一方の壁面に取り付けられ、案内板はダイアフラム内輪の接続板の他方の壁面に取り付けられており、
    この案内板は、各ノズル翼から流れる作動流体のノズル翼出口流れ方向と同一方向を向くよう配設されていることを特徴とする請求項1に記載の軸流タービン。
  3. 作動流体の流路と、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙とを連通させる連通経路が設けられており、この連通通路は、作動流体の流れる方向に沿ってダイアフラム外輪側に接近するよう傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の軸流タービン。
  4. 各ノズル翼の後縁端は、翼高さ中央部においてそれぞれのノズル翼の腹側方向に向かって突出する最突出点が存在するように傾斜または湾曲していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の軸流タービン。
  5. 各動翼の後縁端は、翼高さ中央部においてそれぞれの動翼の腹側方向に向かって突出する最突出点が存在するように傾斜または湾曲していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の軸流タービン。
  6. ダイアフラム内輪の各ノズル翼が取り付けられる接続板の壁面が、作動流体の流れる方向に沿ってダイアフラム外輪側から離れるよう傾斜していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の軸流タービン。
  7. ロータディスクの各動翼が取り付けられる接続板の壁面が、作動流体の流れる方向に沿ってダイアフラム外輪側に接近するよう傾斜していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の軸流タービン。
  8. ロータディスクに、ダイアフラム内輪とロータディスクとの間の間隙に向かって開口するとともに、作動流体の流れる方向に向かって延びる貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の軸流タービン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016505111A (ja) * 2013-01-23 2016-02-18 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト ガスタービンエンジンの内側シュラウドに溝を含むシール組立体

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