JP2006088199A - レーザ誘起改質加工装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱衝撃によるクラックや肌荒れ、剥離、盛り上がりの発生を防止して、加工品質、改質品質を向上させたレーザ誘起改質加工装置及び方法を提供すること。
【解決手段】 パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生するレーザ発生器1と、該レーザ発生器1からの該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射するレーザ照射手段1、2、5と、を有し、該超短光パルスレーザはペデスタル成分をもち、該ペデスタル成分が該超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にあることを特徴とするレーザ誘起改質加工装置。被加工材料にペデスタル成分をもつ超短光パルスレーザを照射することにより、メインパルスによる断熱加工の前後にサブパルスによるプレ及び或いはポスト熱処理作用が加わり、メインパルスによる熱衝撃作用(クラックや肌荒れ、剥離、盛り上がりなど)が緩和・修復され、加工品質、改質品質を向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、超短光パルスレーザを用いたレーザ誘起改質加工装置及び方法に関するものである。詳しくは、超短光パルスレーザを被加工材料にそれを改質する閾値以上のフルーエンスで照射することで不透明な被加工材料を断熱加工(穴あけ加工、溝ほり加工、切断・割断加工、など)したり、改質(溶融、屈折率変更、など)したり、或いは透明な被加工材料を多光子吸収を利用して断熱加工したり改質したりするレーザ誘起改質加工装置及び方法に関するものである。
これまで、主に計測や情報通信などへの応用を目指して開発されたピコ秒からフェムト秒の持続時間を有する超短光パルスレーザを被加工材料に照射することでレーザ誘起破壊(LIB:Laser Induced Breakdown)を起こし、被加工材料を断熱加工するレーザ誘起改質加工方法が知られていた(例えば、特許文献1参照)。パルス持続時間、すなわちパルス幅が約〜50ps以下になると、レーザ照射領域から熱が周囲に伝導する前にパルスが終了するため、レーザ(フォトン)→電子雲、電子雲→格子といった二つのエネルギの流れが独立且つ高速に起こる。したがって、格子へのエネルギ注入が熱伝導による損失を上回るので、高温領域がレーザ照射領域に限定される。すなわち、パルス幅が〜50ps以下になると、被加工材料のイオン化、自由電子の増殖、誘導破壊、プラズマ形成、及び蒸発が瞬時に起こるため周囲に熱影響を与えにくいという特徴を有している。また、パルス幅が〜50ps以下になると、多光子吸収が起こり、透明材料が不透明材料になり透明材料を改質加工できる特徴を有している。
特開2002−205179公報
しかしながら、これまでのレーザ誘起改質加工方法には上記のように、主に計測や情報通信などへの応用を目指して開発された超短光パルスレーザ、すなわちパルスの時間軸での形状がペデスタルフリーの(パルスの裾野引きがない)sech2関数形状であり、且つ固体レーザ(ガラスレーザ、アレキサンドライトレーザ、チタンサファイアレーザ)をモードロック発振させ、CPA(チャープパルス増幅)することで発生される低繰り返し周波数(1〜350KHz)のものが使用されている。そのため、1パルス毎に厳密な断熱加工が行われ、非加工周囲に熱的影響を与えない、又は与えても最小限であるというLIBによる加工が可能になるが、加工部位と非加工部位の非連続性のために特に被加工物質を走査して加工する場合等ではかえって加工品質、改質品質が低下するという問題を有していた。
そこで、本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、クラックや肌荒れ、剥離、盛り上がりの発生を防止して、加工品質、改質品質を向上させたレーザ誘起改質加工装置及び方法を提供することを課題とする。
課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、レーザ誘起改質加工装置であって、パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生するレーザ発生器と、該レーザ発生器から発生された該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射するレーザ照射手段と、を有し、該超短光パルスレーザの光パルスはペデスタル成分をもち、該ペデスタル成分が該超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にあることを特徴としている。
ペデスタル成分をもつ超短光パルスレーザは、ペデスタル成分であるサブの超短光パルスにペデスタル成分を除いたメインの超短光パルスが重畳したものであり、通常メインパルスの持続時間τmが10fs〜50psの場合、サブパルスの持続時間τsはτmの5倍前後の50fs〜250psとなる。したがって、被加工材料に5%〜50%のペデスタル成分をもつ超短光パルスレーザを照射すると、メインパルスによる断熱加工の前後にサブパルスによるプレ及び或いはポスト熱処理作用が加わり、メインパルスによるクラックや肌荒れ、剥離、盛り上がりなどが緩和・修復され、加工品質、改質品質を向上することができる。後続の実施例1で示すように、ペデスタル成分が5%未満ではプレ及び或いはポスト熱処理作用が少なく加工品質、改質品質を向上することができない。また、ペデスタル成分が50%を越えると加工速度が遅く、実用的でない。なお、レーザの分野、特に光通信や光計測の分野に使用されるレーザにおいては、ペデスタル成分はノイズとして扱われるため好ましくないものとされており、一つのパルスにおいて、その成分は通常5%未満に制限されている。しかしながら、本発明者らが実験したところ、パルス幅が10fs〜50psとなるような超短光パルスレーザを用いてLIBを行うと、ペデスタル成分があることで、かえって加工品質が向上することがわかった。つまり、本発明は、従来その存在が好ましくないものとされ、抑制されていたペデスタル成分を、レーザ加工の分野で積極的に活用するものである。したがって、当業者が容易に想到できるものではない。
また、請求項2に係る発明は、レーザ誘起改質加工装置であって、レーザ利得媒質をもち、パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生するレーザ発生器と、該レーザ発生器から発生された該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射するレーザ照射手段と、を有し、該レーザ発生器は該超短光パルスレーザの光パルスにおいてペデスタル成分を制御するペデスタル成分制御手段を備えることを特徴としている。
ペデスタル成分制御手段を備えているので、これまで光通信や光計測・制御等の分野では好ましくなかったペデスタル成分を生成し、所定の割合に増加させることができる。なお、レーザ加工分野において、あえてペデスタル成分を制御することを想起したものはなく、ペデスタル成分制御手段を備えたレーザ加工装置を創出することは当業者にとって予期できるものではない。なお、ペデスタル成分制御手段は、所定の範囲に超短光パルスレーザのペデスタル成分を調整するものであればよい。つまり、ペデスタル成分を変えることができる手段と、ペデスタル成分を所定の範囲に固定することができる手段とを含むものであればよい。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載するレーザ誘起改質加工装置であって、前記レーザ発生器は、超短光パルスレーザを発振するレーザ発振器と、該超短光パルスレーザをチャープする伸張器と、該伸張器でチャープされた超短光パルスレーザを増幅する増幅器と、該増幅器で増幅された超短光パルスレーザのパルス幅を圧縮する圧縮器と、を有し、前記ペデスタル成分制御手段が、前記レーザ発振器と、前記伸張器と、前記圧縮器とのうち少なくとも一つにより構成されていることを特徴としている。
レーザ発生器は、伸張器、増幅器、圧縮器を備える所謂CPAによる増幅機能を有するものであり、高出力のレーザを発生することができる。さらに、これらのうち少なくとも一つがペデスタル成分制御手段であるので、CPAを行うと共に所定量のペデスタル成分を超短光パルスレーザに付与することができる。
また、請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載するレーザ誘起改質加工装置であって、前記ペデスタル成分制御手段は、前記超短光パルスレーザが通過する媒質の非線形効果あるいは高次の波長分散により前記ペデスタル成分を制御するものであることを特徴としている。
超短光パルスレーザの非線形効果と高次の波長分散によりペデスタル成分を制御することができる。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載するレーザ誘起改質加工装置であって、前記超短光パルスレーザが通過する媒質は、光ファイバであることを特徴としている。
光ファイバは、非線形効果あるいは高次の波長分散が大きいので、ペデスタル成分を容易に生成・増加させることができる。また、光ファイバの材料や長さを変えることで、ペデスタル成分を制御することができる。
また、請求項6に係る発明は、請求項2又は3に記載するレーザ誘起改質加工装置であって、前記ペデスタル成分制御手段は、前記レーザ利得媒質の利得帯域幅減少効果により、前記ペデスタル成分を制御するものであることを特徴としている。
スペクトル幅が広がることでペデスタル成分を制御しやすくなる。
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載するレーザ誘起改質加工装置であって、前記レーザ利得媒質は、光ファイバ利得媒質であることを特徴としている。
光ファイバ利得媒質は、利得帯域幅減少効果が大きいので、ペデスタル成分を容易に生成・増加することができる。
また、請求項8に係る発明は、請求項2に記載するレーザ誘起改質加工装置であって、前記レーザ発生器は、超短光パルスレーザを発振するレーザ発振器と、該超短光パルスレーザをチャープする伸張器と、該伸張器でチャープされた超短光パルスレーザを増幅する増幅器と、該増幅された超短光パルスレーザの偏光を制御する偏光制御器と、該増幅器で増幅され該偏光制御器で偏光制御された超短光パルスレーザのパルス幅を圧縮するバルク回折素子を備えた圧縮器と、を有し、前記ペデスタル成分制御手段は、前記偏光制御器により偏光面が回転された超短光パルスレーザを、前記圧縮器に入射するものであることを特徴としている。
超短光パルスレーザのエネルギを一定にしてペデスタル成分を制御することができる。
また、請求項9に係る発明は、請求項2ないし8のいずれか1項に記載するレーザ誘起改質加工装置であって、前記ペデスタル成分制御手段は、前記超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にペデスタル成分を制御するものであることを特徴としている。
課題を解決するためになされた請求項10に係る発明は、レーザ誘起改質加工方法であって、パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生する超短光パルスレーザ発生ステップと、該超短光パルスレーザ発生ステップで発生された該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射する照射ステップと、を有し、該超短光パルスレーザはペデスタル成分をもち、該ペデスタル成分が該超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にあることを特徴としている。
また、請求項11に係る発明は、レーザ誘起改質加工方法であって、パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生する超短光パルスレーザ発生ステップと、該超短光パルスレーザ発生ステップで発生された該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射する照射ステップと、を有し、前記超短光パルスレーザ発生ステップは、前記超短光パルスレーザのペデスタル成分を制御するペデスタル成分制御ステップを有することを特徴としている。
また、請求項12に係る発明は、請求項11に記載するレーザ誘起改質加工方法であって、前記レーザ発生ステップは、超短光パルスレーザを発振するレーザ発振ステップと、該超短光パルスレーザをチャープする伸張ステップと、該伸張ステップでチャープされた超短光パルスレーザを増幅する増幅ステップと、該増幅ステップで増幅された超短光パルスレーザのパルス幅を圧縮する圧縮ステップと、を有し、前記ペデスタル成分制御ステップが前記レーザ発振ステップと、前記伸張ステップと、前記増幅ステップと、前記圧縮ステップとのうち少なくとも一つにより成ることを特徴としている。
また、請求項13に係る発明は、請求項11又は12に記載するレーザ誘起改質加工方法であって、前記ペデスタル成分制御ステップは、非線形光学特性あるいは高次の波長分散を有する媒質に超短光パルスを通過させるものであることを特徴としている。
また、請求項14に係る発明は、請求項13に記載するレーザ誘起改質加工方法であって、前記超短光パルスレーザを通過させる媒質は、光ファイバであることを特徴としている。
また、請求項15に係る発明は、請求項11又は12に記載するレーザ誘起改質加工方法であって、前記ペデスタル成分制御ステップは、超短光パルスレーザを発振・増幅するレーザ利得媒質の利得帯域幅減少効果により、前記ペデスタル成分を制御するものであることを特徴としている。
また、請求項16に係る発明は、請求項15に記載するレーザ誘起改質加工方法であって、前記レーザ利得媒質は、光ファイバ利得媒質であることを特徴としている。
また、請求項17に係る発明はレーザ誘起改質加工方法であって、前記レーザ発生ステップは、超短光パルスレーザを発振するレーザ発振ステップと、該超短光パルスレーザをチャープする伸張ステップと、該伸張ステップでチャープされた超短光パルスレーザを増幅する増幅ステップと、該増幅された超短光パルスレーザの偏光を制御する偏光制御ステップと、該増幅ステップで増幅され該偏光制御ステップで偏光制御された超短光パルスレーザのパルス幅をバルク回折素子により圧縮する圧縮ステップと、を有し、前記ペデスタル成分制御ステップは、前記偏光制御ステップにおいて偏光面が回転された超短光パルスレーザのパルス幅を前記圧縮ステップにおいて圧縮するものであることを特徴としている。
また、請求項18に係る発明は、請求項11ないし17のいずれか1項に記載するレーザ誘起改質加工方法であって、前記ペデスタル成分制御ステップは、前記超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にペデスタル成分を制御するものであることを特徴としている。
本発明に係るレーザ誘起改質加工方法によれば、5〜50%のペデスタル成分をもつパルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射するという方法で、メインパルスによる断熱加工の前後にサブパルスによるプレ及び或いはポスト熱処理作用が加わり、メインパルスによるクラックや肌荒れ、剥離、盛り上がりなどが緩和・修復され、加工品質、改質品質を向上することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明のレーザ誘起改質加工装置の構成図、図2はレーザ発生器の概略構成図である。レーザ誘起改質加工装置は、超短光レーザパルスLを発生するレーザ発生器1と、レーザパルスLを集光点pに集光する集光レンズ2と、集光レンズ2で集光されたレーザパルスLが垂直(Z軸)方向から入射される被加工材料3が載置される載置台7と、載置台7をZ軸方向と直交するX軸方向に移動させるX軸ステージ41及びZ軸方向に移動させるZ軸ステージ42からなる移動ステージ4と、レーザ発生器1からの超短光パルスレーザLの出力、パルス幅、繰返し周波数、ペデスタル成分割合及び移動ステージ4の移動を制御する制御部5と、を備えている。
Z軸方向は被加工材料3の表面31と直交する方向なので、被加工材料3にレーザLを集光照射する集光レンズ2の焦点深度の方向となる。よって、Z軸ステージ42をZ軸方向に移動させることにより被加工材料3の表面31或いは内部にレーザLの集光径(照射断面積)を任意に設定することができる。フルーエンスは1パルスのレーザエネルギを集光点pの面積で割ったものであるので、制御部5でレーザ発生器1からの超短光パルスレーザのパルスエネルギ及び或いはZ軸ステージ42を制御することによる集光点pでの集光径の制御で、フルーエンスを被加工材料3の改質閾値以上にすることができる。集光径は集光レンズ2の焦点距離に比例するので、集光レンズ2の焦点距離を変えることでもフルーエンスを制御することができる。したがって、レーザ発生器1からの超短光パルスレーザを被加工材料3を改質する閾値以上のフルーエンスで被加工材料3に照射するレーザ照射手段は、レーザ発生器1と制御部5を組み合わせたものであっても、レーザ発生器1と集光レンズ2を組み合わせたものであってもよい。
被加工材料3を改質する閾値は、材質によって異なるし、改質の種類(断熱加工:穴あけ加工、溝ほり加工など、改質:溶融、屈折率変更など)によっても異なる。例えば、特開2002−205179によれば、被加工材料が不透明な金で、改質の種類が断熱加工の場合、閾値は約0.5J/cm2である。また、被加工材料が透明なガラスで、断熱加工の場合は、閾値は約5J/cm2である。公開されたデータがない場合は事前に実験的に閾値を求めればよい。
レーザを集光(集光径2a)照射する場合の改質径は、改質閾値と集光領域のエネルギ密度曲線の交点になり、集光径より微細な改質ができる特徴を有している。図3は超短光パルスレーザを半径aの円形に集光したときのエネルギ密度(フルーエンス)Eの分布曲線を模式的に示したものである。集光照射された被加工材料の改質閾値がEthの場合、E>Ethで被加工材料が改質されるので、E=Ethとなる円2a’の領域が改質されることになる。a’<aなので、集光径2aより小さい2a’領域が改質される。
レーザ発生器1は、所謂CPAすなわちチャープパルス増幅タイプで、レーザ発振器11から発振されたパルスレーザを受光して伸張されたパルスレーザを出力する伸張器12と、伸張されたパルスレーザを受光してパルスを間引くパルス間引き器13と、伸張されて間引かれたパルスレーザを受光して増幅されたパルスレーザを出力する増幅器14と、増幅されたパルスレーザをコリメートするレンズ15と、増幅されたパルスレーザを受光して圧縮された超短光パルスレーザを出力する圧縮器16と、を有している。パルス間引き器13は後続の増幅器14での1パルス当たりの増幅率を上げるためのものであり、場合によっては省略してもよい。
レーザ発振器11としては、Er、Yb、Ndのうち少なくともいずれか一つをドープした光ファイバを利得媒質とする発振波長が1.0から1.6μmのパルスレーザを発生する受動型モードロックファイバレーザを用いることが好ましい。被加工材料3を例えば1.0〜1.6μmの波長において透明な半導体材料としてその内部のp点のみを多光子吸収によって改質することができる。また、後続の増幅器14にもEr、Yb、Ndのうち少なくともいずれか一つをドープした光ファイバ利得媒質を用いることができる。これらの光ファイバ利得媒質により後述するように、ペデスタル成分を容易に制御することができる。
例えば、Erドープファイバを利得媒質とする受動型モードロックファイバレーザから、パルス幅が1〜50ps、平均出力パワが0.1〜50mW、発振波長が1.55μm、繰返し周波数が1〜100MHzの短光パルスレーザを発生することは容易である。
レーザ発振器11として、発振波長が0.8μm帯のパルス発振するDFB(Distributed Feedbach Laser)である半導体レーザを用いてもよい。レーザ発生器1を小型軽量化できると共に、受動型モードロックファイバレーザに比べ任意のタイミングでレーザ発振させることができる。また、0.8μm帯のレーザは可視光領域で透明なほとんどの材料を透過するので、そのような透明材料(例えば、ガラスなど)の内部に集光点pを設定することで、内部にマーキングしたりすることができる。なお、レーザ発振器としては、これらに限られるものではなく、たとえばTiサファイアをレーザ利得媒質として用いたフェムト秒レーザ発振器でもよい。
入射光パルスをチャープさせ、パルス幅を伸張させる伸張器12としては、分散補償ファイバやチャープファイバブラッググレーティングを用いることができる。波長分散は材料分散に導波路分散を加えたもので、材料とカットオフ波長及びコアとクラッドの比屈折率差を適当に選ぶことで容易に制御される。パルス伸張率は、波長分散と長さ(光路長)で決まり、長さ100mの分散補償ファイバで例えば100〜1000倍に伸張することは容易である。チャープファイバブラッググレーティングは、例えば、Geドープファイバに長さ10cmのチャープ位相マスクを使ってフォトリソ技術で形成することができる。長さ10cmのチャープブラッググレーティングで例えば10,000倍に伸張することができる。伸張器12に光ファイバを用いることで、後述するように、ペデスタル成分を容易に制御することができる。
パルス間引き器13としては、光強度変調器を用いることができる。前段の伸張器がファイバ伸張器で後段の増幅器がファイバ増幅器の場合は、導波路型光変調器が好ましい。接続によるロスを抑えることができる。
増幅器14としては、レーザ発振器11がErドープファイバ利得媒質を用いたモードロックレーザの場合は、発振波長が1.55μmであるので、1.55μmの光に利得をもつErドープファイバ141を光ファイバ利得媒質として用いるとよい。ポンピングは、例えば、波長分割多重ファイバカップラ143を介してレーザダイオード142からの波長1.48μmのレーザをコアに導波させることで行われる。
増幅器14を前置増幅器と主増幅器の2段構成にするとよい。前置増幅器で、前段のパルス間引き13で間引かれて低下する平均パワーを間引かれる前の平均パワーまで引き上げることができる。
圧縮器16は、増幅器14で増幅されたピークパワの高い短光パルスでも非線形現象が発現しないバルク回折素子161、162で構成される。バルク回折素子としては、回折格子、プリズム、或いはホログラフィックグレーティングなどを用いることができる。例えば、回折格子圧縮器では、1/100〜1/1000に圧縮することができる。
レーザ発生器1から発生される超短光パルスレーザのペデスタル成分は、レーザ発生器1の超短光パルスレーザが通過する媒質の非線形効果あるいは高次の波長分散により生成・増加される。媒質として、たとえば、レーザ発振器11が受動型モードロックファイバレーザの場合は、その光ファイバ利得媒質であり、伸張器12が光ファイバの場合は伸張器12そのものであり、あるいは増幅器14が光ファイバ増幅器である場合はそのファイバ利得媒質141である。ペデスタル成分を生成・増加させる非線形効果としては、自己位相変調、変調不安定性及び誘導ラマン散乱がある。前二者の非線形効果による影響は、媒質の屈折率の光強度依存性で起こる。これらの影響により媒質を伝播する光のスペクトル幅が広げられ、その結果として圧縮器16で圧縮された超短光パルスレーザはペデスタル成分をもつようになる。誘導ラマン散乱は、伝播する光の強度が高くなるとその光を利得帯域外にシフトさせるので、その結果として圧縮器16で圧縮できない部分がペデスタル成分になる。高次の波長分散によっても伝播する光のスペクトル幅が広げられ、その結果として圧縮器16で圧縮された超短光パルスレーザはペデスタル成分をもつようになる。非線形効果および高次の波長分散は、光強度依存性があり、一般にその影響は長さと共に増大するので、ペデスタル成分の割合は、たとえば伸張器12の光ファイバや増幅器14のファイバ利得媒質141、レーザ発振器11の光ファイバ利得媒質に入射する超短光パルスレーザのパワーを変えるか或いは伸張器12の光ファイバやファイバ利得媒質141、レーザ発振器11の光ファイバ利得媒質の長さを変えることで変えることができる。
レーザ発生器1から発生される超短光パルスレーザのペデスタル成分を、レーザ発振器11のレーザ利得媒質(本実施例の場合、光ファイバ利得媒質)や増幅器14のレーザ利得媒質141の利得帯域幅減少効果により、生成・増加することもできる。利得帯域幅減少効果は、ポンピングパワーが減少すると利得帯域幅が減少する現象で、逆に、ポンピングパワーが増大すると利得帯域幅が増大するとも言える。したがって、ポンピングパワーを増大させることでレーザ利得媒質で発振あるいは増幅される光のスペクトル幅が広がり、その結果として圧縮器16で圧縮された超短光パルスレーザはペデスタル成分をもつようになる。
なお、ペデスタル成分を制御するために、たとえばファイバ利得媒質141、レーザ発振器11の光ファイバ利得媒質に入射する超短光パルスレーザのパワーを変えるか、ファイバ利得媒質141、レーザ発振器11の光ファイバ利得媒質の長さを変えるか、或いはファイバ利得媒質141へのポンピングパワーを変えると、レーザ発生器1から発生する超短光パルスレーザの平均出力パワー(1パルスのエネルギ)が変化してしまい、フルーエンスを一定にしてペデスタル成分を変えることができない場合がある。その場合は、たとえば、圧縮器16の後にパワー調節器を配置すればよい。パワー調節器としては、たとえば、NDフィルタや波長板が用いられる。あるいは、ポンピングパワーに応じてレーザ発振器11から発生する超短光パルスレーザの平均出力パワーを制御すればよい。パワー調節器が不要になる。
バルク回折素子を用いて時間幅の圧縮を行う場合、1次の回折光を用いて伸張器12で伸張された超短光パルスの分散補償を行うが、バルク回折素子の1次の回折光の反射効率には偏波依存性があり、p偏光成分のみが分散補償され、s偏光成分は0次の回折光になって分散補償に全く寄与しない。したがって、レーザ発生器1から発生される超短光パルスレーザのペデスタル成分は、圧縮器16の前に偏光制御器17を挿入し、圧縮器16への入射光の偏光面を回転させることでも制御される。この場合は、レーザ発生器1から発生する超短光パルスレーザの平均出力パワー(1パルスのエネルギ)が変化しないので、パワー調節器などが不要である。
偏光制御器を挿入しなくても例えばレーザ利得媒質として光ファイバ利得媒質を使用する場合、ファイバ利得媒質141のファイバを偏光非保存型から偏光保存型に変更することでもペデスタル成分の割合を変えることができる。
本実施例は上記した図1に示すレーザ誘起改質加工装置のレーザ発生器1を図4に示すレーザ発生器にして、ガラスに溝ほり加工を行ったものである。
レーザ発生器1は、図4に示すように、レーザ発振器11と、ファイバ伸張器12と、パルス間引き器13と、ファイバ増幅器14と、圧縮器16と、を有している。
レーザ発振器11は、Erドープファイバを利得媒質とするパルス幅が300〜500fsで、平均出力パワーが1〜10mW、発振波長が1.56μm、繰返し周波数が40〜50MHzの超短光パルスレーザを発生する受動型モードロックファイバレーザである。
ファイバ伸張器12は、波長分散が200ps/nm/Km、長さが100mの偏光保存型ファイバである。
パルス間引き器13は、導波路型電気光学光変調器で、マッハツェンダ干渉計を構成したZカットLiNbO3結晶とパルスジェネレータを有している。パルスジェネレータはパルス幅10〜20ns、繰返し周波数100〜300KHzの変調信号電圧をLiNbO3結晶に印加する機能・性能を有している。
ファイバ増幅器14は、前置増幅器14aと主増幅器14bとからなる。前置増幅器14aは、コアにErをドープした長さが2.6mのシングルモード偏光保存型ファイバ141aと、ポンプ光源としてのレーザダイオード142a、及び波長分割多重偏光保存ファイバカップラー143aを有している。レーザダイオード142aは、ファイバピッグテール付で、波長1.48μm、出力1〜4WのCWレーザを発生する。
主増幅器14bは、コア径が20μmでErとYbを共ドープした長さ5mのマルチモード偏光保存二重クラッドファイバ141bと、レーザダイオード142bを有している。レーザダイオード142bは、波長975nm、出力4WのCWレーザを発生する。レーザダイオード142bから発生されたレーザはレンズ144でコリメートされ、二重クラッドファイバ141bの第1クラッドに結合される。
圧縮器16は、回折格子161、162の対で構成されている。
本実施例のレーザ発生器1の動作結果をケースに分けて以下に記す。
(ケース1)レーザ発振器11から中心波長1.558μm、繰返し周波数48.5MHZ、パルス幅380fs、平均出力パワー5.1mWの超短光パルスレーザを発生させ、パルス間引き器13で繰返し周波数を250KHzにし、前置増幅器14aのポンピングパワーを1Wにしたとき、レーザ発生器1から中心波長1.560μm、平均出力パワー325mW、パルスエネルギ1.3μJ/パルス、パルス幅930fsの超短光パルスレーザが得られた。図5にこのときの超短光パルスレーザの自己相関波形(イ)を示すが、ペデスタルフリーのパルス波形が得られた。
(ケース2)レーザ発振器11からの超短光パルスレーザの平均出力パワーを3.4mWにし、前置増幅器14aのポンピングパワーを1.5Wにする以外は上記のケース1と同じにしたとき、レーザ発生器1から中心波長1.560μm、平均出力パワー320mW、パルスエネルギ1.3μJ/パルス、パルス幅1127fsの超短光パルスレーザが得られた。図6にこのときの超短光パルスレーザの自己相関波形(ロ)を示すが、ペデスタル成分をもち、その割合が全体のパルスエネルギの5%である波形が得られた。なお、図6のパルス波形(イ)はケース1のときの波形である。
(ケース3)レーザ発振器11からの超短光パルスレーザの平均出力パワーを2.55mWにし、前置増幅器14aのポンピングパワーを2Wにする以外は上記のケース1と同じにしたとき、レーザ発生器1から中心波長1.560μm、平均出力パワー320mW、パルスエネルギ1.3μJ/パルス、パルス幅933fsの超短光パルスレーザが得られた。図7にこのときの超短光パルスレーザの自己相関波形(ハ)を示すが、ペデスタル成分をもち、その割合が全体のパルスエネルギの16%である波形が得られた。
(ケース4)レーザ発振器11からの超短光パルスレーザの平均出力パワーを2mWにし、前置増幅器14aのポンピングパワーを2.5Wにする以外は上記のケース1と同じにしたとき、レーザ発生器1から中心波長1.560μm、平均出力パワー320mW、パルスエネルギ1.3μJ/パルス、パルス幅894fsの超短光パルスレーザが得られた。図8にこのときの超短光パルスレーザの自己相関波形(ニ)を示すが、ペデスタル成分をもち、その割合が全体のパルスエネルギの32%である波形が得られた。
(ケース5)レーザ発振器11からの超短光パルスレーザの平均出力パワーを1.7mWにし、前置増幅器14aのポンピングパワーを3Wにする以外は上記のケース1と同じにしたとき、レーザ発生器1から中心波長1.560μm、平均出力パワー320mW、パルスエネルギ1.3μJ/パルス、パルス幅933fsの超短光パルスレーザが得られた。図9にこのときの超短光パルスレーザの自己相関波形(ホ)を示すが、ペデスタル成分をもち、その割合が全体のパルスエネルギの50%である波形が得られた。
(ケース6)レーザ発振器11からの超短光パルスレーザの平均出力パワーを1.3mWにし、前置増幅器14aのポンピングパワーを4Wにする以外は上記のケース1と同じにしたとき、レーザ発生器1から中心波長1.560μm、平均出力パワー320mW、パルスエネルギ1.3μJ/パルス、パルス幅965fsの超短光パルスレーザが得られた。図10にこのときの超短光パルスレーザの自己相関波形(ヘ)を示すが、ペデスタル成分をもち、その割合が全体のパルスエネルギの56%である波形が得られた。
図1の非加工材料3として厚さ250μmの石英ガラス板を用い、集光レンズ2にオリンパスの顕微鏡対物レンズ×50を用い、Z軸ステージ42を制御部5で上下させ、集光点pを石英ガラス板3の表面31に設定し、集光点pのスポット径を5μmにした。そして、制御部5でレーザ発生器1を制御して順次上記ケース1〜6の超短光パルスレーザを発生させてフルーエンス6.6J/cm2にし、制御部5でX軸ステージを10mm/sのスピードで移動させて溝ほり加工を行った。ケース1〜6での溝ほり加工後の拡大写真を図11〜16にそれぞれ示す。
図11からペデスタルフリー(ケース1)の場合、溝の深さが20μmで、溝のとばくちにクラックや肌荒れ、剥離、盛り上がりが発生していることが確認された。
一方、図12はペデスタル成分が5%(ケース2)の場合、図13はペデスタル成分が16%(ケース3)の場合、図14はペデスタル成分が32%(ケース4)の場合、図15はペデスタル成分が50%(ケース5)の場合、図16はペデスタル成分が56%(ケース6)の場合であるが、何れも、図8と異なり、とばくちのきれいな溝が形成された。なお、図11〜15は溝深さが20μmあったが、図16は10μmしかなく、ペデスタル成分が約50%以上になると、加工速度、加工効率の点で実用的でないと判断された。
少なくとも5%以上のペデスタル成分をもつ超短光パルスレーザを照射すると、メインパルスによる断熱加工の前後にサブパルスによるプレ及びポスト熱処理作用が加わり、メインパルスによるクラックや肌荒れ、剥離、盛り上がりなどが緩和・修復され、加工品質、改質品質を向上することが確認された。
本実施例は、実施例1のレーザ誘起改質加工装置で被加工材料3を厚さ200μm、長さ30mmのBK7ガラス基板にし、表面31から5μm中に入ったところに集光点pを設定して集光点pの屈折率を変化させ光導波路を形成したものである。
予備テストで屈折率が変化するフルーエンス閾値が3J/cm2であったので、フルーエンスが3.3J/cm2になるように条件を設定した。すなわち、レーザ発生器1を制御部5で制御して中心波長1.560μm、平均出力パワー163mW、パルスエネルギ0.65μJ/パルス、パルス幅960fs、ペデスタル成分4.5%の超短光パルスレーザを発生させ、BK7ガラス基板3に集光照射(集光スポット径5μm)しながらガラス基板3をX軸ステージ41で5mm/sのスピードで移動させ、長さ30mmの光導波路1を作製した。
次に、ペデスタル成分が5%以外は上記光導波路1と同じ条件で光導波路2を作製した
また、ペデスタル成分が18%以外は上記光導波路1と同じ条件で光導波路3を作製した。
さらに、ペデスタル成分が36%以外は上記光導波路1と同じ条件で光導波路4を作製した。
光導波路作製後、ガラス基板3の両端を光学研磨し、そこから作製した導波路に波長632nmのHe−Neレーザをカップリングし、カットバック法で光導波路損失を測定した。その結果、光導波路1の光導波路伝播損失が2.4dB/cmであるのに対し、光導波路2の伝播損失が1.9dB/cm、光導波路3の伝播損失が1.8dB/cm、光導波路4の伝播損失が1.9dB/cmであった。
少なくとも5%以上のペデスタル成分をもつ超短光パルスレーザを照射すると、伝播損失が大幅に減少した。これは、ペデスタル成分が5%以上になると光導波路がスムーズに形成され、光導波路内の屈折率変化が連続しており、コアとクラッドの界面がスムーズであり、それらによる散乱損失が低減されるためと考えられる。
本実施例は、実施例1のレーザ誘起改質加工装置で被加工材料3を厚さ200μm、長さ30mmの光学用樹脂材料であるポリイミド基板にし、表面31から5μm中に入ったところに集光点pを設定して集光点pの屈折率を変化させ光導波路を形成したものである。
予備テストで屈折率が変化するフルーエンス閾値が5J/cm2であったので、フルーエンスが6.6J/cm2になるように条件を設定した。すなわち、レーザ発生器1を制御部5で制御して、中心波長1.560μm、平均出力パワー325mW、パルスエネルギ1.3μJ/パルス、パルス幅960fs、ペデスタル成分4.5%の超短光パルスレーザを発生させ、ポリイミド基板3に集光照射(集光スポット径5μm)しながらポリイミド基板3をX軸ステージ41で30mm/sのスピードで移動させ、長さ30mmの光導波路5を作製した。
次に、ペデスタル成分が5%以外は上記光導波路5と同じ条件で光導波路6を作製した。
また、ペデスタル成分が18%以外は上記光導波路5と同じ条件で光導波路7を作製した。
さらに、ペデスタル成分が36%以外は上記光導波路5と同じ条件で光導波路8を作製した。
光導波路作製後、ポリイミド基板3の両端を光学研磨し、そこから作製した導波路に波長855nmの半導体レーザをカップリングし、カットバック法で光導波路損失を測定した。その結果、光導波路5〜8の伝播損失がそれぞれ3.4dB/cm、2.6dB/cm、2.5dB/cm、2.7dB/cmであった。すなわち、ペデスタル成分が4.5%の場合より5%、18%、36%の場合の方が低損失であった。
本発明のレーザ誘起改質加工装置の構成図である。 レーザ発生器の概略構成図である。 超短光パルスレーザを半径aの円形に集光したときのエネルギ密度(フルーエンス)Eの分布曲線である。 実施例1のレーザ発生器の概略構成図である。 ポンピングパワーが1Wのときの超短光パルスレーザの自己相関波形である。 ポンピングパワーが1.5Wのときの超短光パルスレーザの自己相関波形である。 ポンピングパワーが2Wのときの超短光パルスレーザの自己相関波形である。 ポンピングパワーが2.5Wのときの超短光パルスレーザの自己相関波形である。 ポンピングパワーが3Wのときの超短光パルスレーザの自己相関波形である。 ポンピングパワーが4Wのときの超短光パルスレーザの自己相関波形である。 ペデスタルフリーパルスレーザでの溝ほり加工結果である。 ペデスタル成分が5%のパルスレーザでの溝ほり加工結果である。 ペデスタル成分が16%のパルスレーザでの溝ほり加工結果である。 ペデスタル成分が32%のパルスレーザでの溝ほり加工結果である。 ペデスタル成分が50%のパルスレーザでの溝ほり加工結果である。 ペデスタル成分が56%のパルスレーザでの溝ほり加工結果である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・レーザ発生器
1、2、5・・・・・・・・・・レーザ照射手段
14・・・・・・・・・・・・・ペデスタル成分制御手段
141、141a、141b・・光ファイバ利得媒質
16・・・・・・・・・・・・・圧縮器
17・・・・・・・・・・・・・偏光制御器

Claims (18)

  1. パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生するレーザ発生器と、
    該レーザ発生器から発生された該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射するレーザ照射手段と、
    を有し、該超短光パルスレーザの光パルスはペデスタル成分をもち、該ペデスタル成分が該超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にあることを特徴とするレーザ誘起改質加工装置。
  2. レーザ利得媒質をもち、パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生するレーザ発生器と、
    該レーザ発生器から発生された該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射するレーザ照射手段と、
    を有し、該レーザ発生器は該超短光パルスレーザのペデスタル成分を制御するペデスタル成分制御手段を備えることを特徴とするレーザ誘起改質加工装置。
  3. 前記レーザ発生器は、超短光パルスレーザを発振するレーザ発振器と、
    該超短光パルスレーザをチャープする伸張器と、
    該伸張器でチャープされた超短光パルスレーザを増幅する増幅器と、
    該増幅器で増幅された超短光パルスレーザのパルス幅を圧縮する圧縮器と、
    を有し、前記ペデスタル成分制御手段が、前記レーザ発振器と、前記伸張器と、前記圧縮器とのうち少なくとも一つにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載のレーザ誘起改質加工装置。
  4. 前記ペデスタル成分制御手段は、前記超短光パルスレーザが通過する媒質の非線形効果あるいは高次の波長分散により前記ペデスタル成分を制御するものであることを特徴とする請求項2又は3に記載のレーザ誘起改質加工装置。
  5. 前記超短光パルスレーザが通過する媒質は、光ファイバであることを特徴とする請求項4に記載のレーザ誘起改質加工装置。
  6. 前記ペデスタル成分制御手段は、前記レーザ利得媒質の利得帯域幅減少効果により、前記ペデスタル成分を制御するものであることを特徴とする請求項2又は3に記載のレーザ誘起改質加工装置。
  7. 前記レーザ利得媒質は、光ファイバ利得媒質であることを特徴とする請求項6に記載のレーザ誘起改質加工装置。
  8. 前記レーザ発生器は、超短光パルスレーザを発振するレーザ発振器と、
    該超短光パルスレーザをチャープする伸張器と、
    該伸張器でチャープされた超短光パルスレーザを増幅する増幅器と、
    該増幅された超短光パルスレーザの偏光を制御する偏光制御器と、
    該増幅器で増幅され該偏光制御器で偏光制御された超短光パルスレーザのパルス幅を圧縮するバルク回折素子を備えた圧縮器と、
    を有し、前記ペデスタル成分制御手段は、前記偏光制御器により偏光面が回転された超短光パルスレーザを、前記圧縮器に入射するものであることを特徴とする請求項2に記載のレーザ誘起改質加工装置。
  9. 前記ペデスタル成分制御手段は、前記超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にペデスタル成分を制御するものであることを特徴とする請求項2ないし8のいずれか1項に記載のレーザ誘起改質加工装置。
  10. パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生する超短光パルスレーザ発生ステップと、
    該超短光パルスレーザ発生ステップで発生された該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射する照射ステップと、
    を有し、該超短光パルスレーザはペデスタル成分をもち、該ペデスタル成分が該超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にあることを特徴とするレーザ誘起改質加工方法。
  11. パルス幅が10fs〜50psの超短光パルスレーザを発生する超短光パルスレーザ発生ステップと、
    該超短光パルスレーザ発生ステップで発生された該超短光パルスレーザを被加工材料を改質する閾値以上のフルーエンスで該被加工材料に照射する照射ステップと、
    を有し、前記超短光パルスレーザ発生ステップは、前記超短光パルスレーザのペデスタル成分を制御するペデスタル成分制御ステップを有することを特徴とするレーザ誘起改質加工方法。
  12. 前記レーザ発生ステップは、超短光パルスレーザを発振するレーザ発振ステップと、
    該超短光パルスレーザをチャープする伸張ステップと、
    該伸張ステップでチャープされた超短光パルスレーザを増幅する増幅ステップと、
    該増幅ステップで増幅された超短光パルスレーザのパルス幅を圧縮する圧縮ステップと、
    を有し、前記ペデスタル成分制御ステップが前記レーザ発振ステップと、前記伸張ステップと、前記増幅ステップと、前記圧縮ステップとのうち少なくとも一つにより成ることを特徴とする請求項11に記載のレーザ誘起改質加工方法。
  13. 前記ペデスタル成分制御ステップは、非線形光学特性あるいは高次の波長分散を有する媒質に超短光パルスを通過させるものであることを特徴とする請求項11又は12に記載のレーザ誘起改質加工方法。
  14. 前記超短光パルスレーザを通過させる媒質は、光ファイバであることを特徴とする請求項13に記載のレーザ誘起改質加工方法。
  15. 前記ペデスタル成分制御ステップは、超短光パルスレーザを発振・増幅するレーザ利得媒質の利得帯域幅減少効果により、前記ペデスタル成分を制御するものであることを特徴とする請求項11又は12に記載のレーザ誘起改質加工方法。
  16. 前記レーザ利得媒質は、光ファイバ利得媒質であることを特徴とする請求項15に記載のレーザ誘起改質加工方法。
  17. 前記レーザ発生ステップは、超短光パルスレーザを発振するレーザ発振ステップと、
    該超短光パルスレーザをチャープする伸張ステップと、
    該伸張ステップでチャープされた超短光パルスレーザを増幅する増幅ステップと、
    該増幅された超短光パルスレーザの偏光を制御する偏光制御ステップと、
    該増幅ステップで増幅され該偏光制御ステップで偏光制御された超短光パルスレーザのパルス幅をバルク回折素子により圧縮する圧縮ステップと、
    を有し、前記ペデスタル成分制御ステップは、前記偏光制御ステップにおいて偏光面が回転された超短光パルスレーザのパルス幅を前記圧縮ステップにおいて圧縮するものであることを特徴とする請求項11に記載のレーザ誘起改質加工方法。
  18. 前記ペデスタル成分制御ステップは、前記超短光パルスレーザのエネルギの5%〜50%の範囲にペデスタル成分を制御するものであることを特徴とする請求項11ないし17のいずれか1項に記載のレーザ誘起改質加工方法。
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