JP2006087189A - チョッパ型dc−dcコンバータ - Google Patents

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秀和 杉浦
Masahiro Yamada
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Abstract

【課題】デューティ比の小さい駆動信号であっても、電圧変換効率の良いチョッパ型DC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】1次入力電圧をスイッチ素子5でオンオフ制御することで2次出力電圧に変換するチョッパ型のDC−DCコンバータにおいて、インダクタ4にエネルギーを充電する充電期間に電気エネルギーを充電するキャパシタ6と逆流防止用の一方向導通手段7bとで構成される充電手段を有し、インダクタ4の充電エネルギーを放電する際に充電手段に蓄えたエネルギーを重畳して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチを断続させて入力電圧を所要の出力電圧に変換するスイッチングコンバータに関するものであり、特に、スイッチ駆動を行うデューティ比が小さい駆動信号であっても十分に大きな出力電圧が得られるチョッパ型DC−DCコンバータ技術に関するものである。
スイッチ素子をオン・オフ制御することによって、入力された直流電源の電圧値を変換し、変換後の電圧を出力負荷へ供給するDC−DCコンバータは従来から電子機器の集積回路用や自動車などの輸送機械用の電源等に広く利用されている。
また、DC−DCコンバータを実現する方法として、コイルやリアクタ等のインダクタを用いて安定した直流電圧を得るチョッパ型スイッチングレギュレータ構成のものがある。
その一例が特許文献1に開示されている。特許文献1では主スイッチ素子であるパワートランジスタのベース電流を入力電圧の変化に対して一定化するような定電圧回路を設けることで入力電圧が変動した場合でも安定して出力供給できる構成のDC−DCコンバータが提案されている。
ここで、特許文献1に開示された昇圧チョッパ型DC−DCコンバータ400の基本的な回路を図6に示す。同図において入力端子2と出力端子3との間にインダクタ4と、ダイオードで構成された第1の一方向導通手段7aとが直列に接続されている。また、インダクタ4と第1の一方向導通手段7aとの中点に一端が接続されている電流制御用のパワートランジスタであるスイッチ素子5と、第1の一方向導通手段7aと出力端子3との中点に接続される平滑用の平滑フィルタ8とを有している。
この昇圧チョッパ型DC−DCコンバータ400において構成された回路の動作についてタイミングチャートを用いて説明する。
従来の昇圧チョッパ型DC−DCコンバータ400の主要部位におけるタイミングチャートを図7に示す。この回路において、図7のAに示すようなスイッチングパルスによってスイッチ素子5が時刻tのタイミングで”Hiレベル”になると、スイッチ素子5はスイッチングパルスが”Hiレベル”の間オン状態となり、電流が導通される。
スイッチ素子がオン状態となると、図7のBに示すようにスイッチ素子5のドレインであるnの電位が略接地電位になるため、インダクタ4の両端には1次電圧である電源1の入力電圧Vinと略接地電圧との電位差Vinが発生し、インダクタ4の電流が増加する。インダクタ4の電流が増加することにより、インダクタ4の内部に磁束が発生し、その結果インダクタ4に磁束エネルギーが蓄積される。
次に、時刻tのタイミングでスイッチングパルスが”Loレベル”期間となると、スイッチ素子5がオフ状態となりスイッチ素子5を流れる電流が遮断される。そのため、インダクタ4に流れていた電流が減少する。しかし、この時インダクタ4には磁束が発生していたため、大電流を流しつづけようとする逆起電力Vが発生し、nの電位は入力電圧である1次電圧Vinと逆起電力Vの和であるVin+Vとなり、昇圧された電位が第1の一方向導通手段7aを介して出力端子側へ伝達され、平滑フィルタ8によって平滑された2次電圧が出力される。
次に、時刻tではスイッチ素子5が再度オン状態となり、nの電位が接地電位に降圧するが、第1の一方向導通手段7aの逆バイアスされているため出力側には電位が伝達されない。
また、出力電圧は平滑フィルタ8に蓄積された電気エネルギーが放出されるため、短い期間であるスイッチングパルスの”Hi期間”は2次電圧の値を維持する。
このように、時刻t〜時刻tの動作を繰り返すことにより、図7のDに示すように、出力電圧である2次電圧VoutがVin+Vの大きさを安定的に保って外部に供給される。
前述したように、インダクタに加わる電圧はスイッチ素子がオン時にはVinであり、オフ時にはVout(=Vin+V)−Vinとなる。そのため、スイッチ素子のスイッチング周波数が一定以上であり、インダクタに流れる電流が断続しない連続的な定常状態になると、オン時間にインダクタを流れる電流量とオフ時間に流れる電流量が釣り合うため、下記数1の関係式が成り立つ。
ここでVoutは出力電圧であり、Vinは入力電圧である。また、Tonはスイッチ素子の開閉周期中におけるオン時間、Toffはパワートランジスタの開閉周期中におけるオフ時間、Lはインダクタのインダクタンス成分をあらわす。
また、数1の式の左辺はオン時間中のインダクタに流れる電流の増加量を表し、右辺はオフ時間中のインダクタに流れる電流の増加量をあらわす。
数1の式を変形すると下記数2の式が成立する

数2式に示すように定常状態における出力電圧の大きさはインダクタの大きさによらずパワートランジスタの開閉期間中のオン時間(Ton)即ちデューティ比で決まる。つまり入力電圧に対してより大きな出力電圧に変換するためには、パワートランジスタのデューティ比を大きくすればよい。
しかしながら、前記した特許文献1で開示されている従来のDC−DCコンバータでは、次のような問題点があった。
それは、高周波駆動時において、パワートランジスタで構成されたスイッチ素子5を駆動するまでの応答特性により、スイッチングパルスのデューティ比を大きくすることができなくなることである。
また、自動車等に用いられる電源は高温環境下で使用される事が多い。そのため、高温時では駆動信号であるスイッチングパルスがHiレベル又はLoレベルに切り替わる際のスイッチング時間が長くなってしまう。
上述したこれらの問題からスイッチ素子5の駆動信号であるスイッチングパルスのデューティ比を大きくすることができないため、入力電圧に対して高い変換比の出力電圧を得ることができなかった。

特開平7−303371号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、スイッチ素子の駆動信号のデューティ比が小さい値であっても十分に大きな電圧変換比を得ることができるDC−DCコンバータを提供することにある。
本発明のDC−DCコンバータは、入力直流電圧である1次電圧を、インダクタと、インダクタに流す電流を制御するスイッチ素子と、逆流防止機能を具備した第1の一方向導通手段と、を含んで構成されるチョッパ回路によって2次電圧に変換して出力するチョッパ型DC−DCコンバータにおいて、チョッパ回路のインダクタに磁束エネルギーを蓄積する期間に、少なくとも1次電圧によって発生する電気エネルギーの一部が充電される充電手段と、インダクタに蓄積された磁束エネルギーと充電手段に充電された電気エネルギーとを重畳する重畳手段と、を有する。
本発明によれば、インダクタに蓄積された磁束エネルギーがスイッチ素子の切替えによって電気エネルギーに変換されて放出されると同時に、充電手段によって充電されていた電気エネルギーも重畳手段によって重畳されることでより、より大きな電圧変換を行うことができ、より大きな電圧変換比が得られる。
本発明によるDC−DCコンバータでは、インダクタに電圧がかかり、インダクタに流れる電気エネルギーを磁束エネルギーに変換して蓄積している期間内に充電手段により少なくとも1次電圧の一部が充電されている。ここで、1次電圧によって発生する電気エネルギーの一部とは、入力された1次電圧が半導体素子等を介して充電手段によって充電される電気エネルギーをも含み、単に1次電圧が充電手段によって直接的に充電されたエネルギーのみに限定されない。
また、重畳手段は、2つ以上のエネルギーを蓄積又は放出する手段をもち、その蓄積と放出のタイミングを合わせることで、より大きな変換比を得ることが可能となることから、少なくともインダクタに蓄積したエネルギーを放出する期間に、充電手段によって充電したエネルギーを少なくとも一定期間同時に放出する構成となっていれば良い。
さらに、重畳手段により、重畳した電気エネルギーによって発生する電圧は、インダクタ単体による1次電圧の電圧変換よりも大きな電圧変換が行われた電圧であり、必ずしも正の電圧値のみに限定されない。インダクタに蓄積されたエネルギーの放出方向や、充電手段によって充電された電気エネルギーの電界方向に応じて、出力電圧が負電圧値になることをも含まれている。
ここにおいて、充電手段は逆流防止機能を備えた第2の一方向導通手段と、キャパシタと、を有することが好ましい。このようにすると、キャパシタによって充電された電気エネルギーが第2の一方向導通手段のために1次電圧側への放電が抑えられるため効率よく充電することができる。
ここで、重畳手段は、インダクタに発生する逆起電力を前記充電手段の基準電圧とする手段を有することとしても良い。
このようにすると、インダクタに発生する逆起電力を直接前記充電手段に作用させることができ、容易に重畳可能になる。
ここで、第1及び第2の一方向導通手段がスイッチ素子であり、第1の一方向導通手段と第2の一方向導通手段とがスイッチングの位相が略逆相関係にする事としても良い。
ここで、略逆相関係とは、第1及び第2の一方向導通手段の構成要素であるスイッチ素子を制御するためのそれぞれのスイッチングパルスにおける“Hiレベル”の期間、又は“Loレベル”の期間が重なっていない関係あらわしているが、“Hiレベル”から“Loレベル”への遷移、或いは“Loレベル”から“Hiレベル”への遷移の期間が重なっている場合を排除するものではない。
このようにすると、スイッチ素子を制御する駆動電圧を調整することで、スイッチ素子間に発生する電圧が高い場合でも逆流防止手段の耐圧性能を高くすることができる。
また、インダクタの出力部に接続する、2次電圧とは別の電圧を出力する第2の出力手段を有することが望ましい。このようにすると、目的とする出力電圧が例えば2系統以上必要とされる場合には、各系統各々専用の電圧変換機能を持たせた装置を準備する必要が無く、変換回路の回路構成がより簡素化される。
以下、本発明を具体化した最良の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明のチョッパ型DC−DCコンバータの第一の実施形態である昇圧チョッパ型DC−DCコンバータは、図1の回路図に示すように構成されている。即ち本形態の昇圧チョッパ型DC−DCコンバータ100は、1次電圧電源1から発生する電圧Vinによって電流を入力する入力端子2と、入力端子2を介して1次電圧Vinが供給されるインダクタ4と、インダクタ4に流れる電流を制御するNチャンネルMOSトランジスタであるスイッチ素子5と、一方の端子がインダクタ4とスイッチ素子5との中点に接続されるキャパシタ6と、を有している。
本第1の実施形態では、インダクタ4とスイッチ素子5との中点と、キャパシタ6とで前記重畳手段を実現している。
ここでスイッチ素子としてNチャンネルMOSトランジスタを用いているが、特に限定するものではなく、PチャンネルMOSトランジスタを用いても、バイポーラなどの電流駆動型であるベースドライブトランジスタなどを用いても良い。
また、キャパシタ6の他端は第1の一方向導通手段7aと第2の一方向導通手段7bとに接続されており、第1の一方向導通手段7aを通じてキャパシタ6に充電された電気エネルギーを出力側に伝達する。
本第1の実施形態では、前記充電手段は、キャパシタ6と第2の一方向導通手段7bとで実現されており、第2の一方向導通手段7bによって、キャパシタ6に充電される電気エネルギーが入力側に伝達されることを防止する。
さらに、第1の一方向導通手段7aと出力端子3の中点に生成される電圧を平滑するための平滑フィルタ8が設けられている。
また、特に図示しないが出力される2次電圧は直接、又は抵抗分圧後にエラーアンプなどを用いて基準電圧との比較増幅した後、スイッチ素子5の駆動を行う図示しないPWM制御回路にフィードバックされている。
以下、本第1の実施形態である昇圧チョッパ型DC−DCコンバータ100で構成された回路の動作についてタイミングチャートを用いて説明する。
昇圧チョッパ型DC−DCコンバータ100の主要部位におけるタイミングチャートを図2に示す。スイッチ素子5は図示しないPWM制御回路によって生成された、図2のAに示すようなスイッチングパルスによってスイッチングされる。スイッチングパルスが時刻tのタイミングで”Hiレベル”になると、スイッチ素子はスイッチングパルスが”Hiレベル”の間オン状態となり、電流が導通される。
スイッチ素子5がオン状態となると、図2のBに示すようにスイッチ素子5のドレインであるnの電位が略接地電位になるため、インダクタ4の両端には1次電圧である電源1の入力電圧Vinと略接地電圧との電位差が発生し、インダクタ4の電流が増加する。インダクタ4の電流が増加することにより、インダクタ4の内部に磁束が発生し、その結果インダクタ4に磁束エネルギーが蓄積される。
また、図2のCに示すように、インダクタ4の電流が増加すると同時にキャパシタ6にも第2の一方向導通手段7bを介して、入力電圧Vinの電位差が生じるため、電気エネルギーが充電される。
次に、時刻tのタイミングでスイッチングパルスが”Loレベル”期間となると、スイッチ素子5がオフ状態となりスイッチ素子を流れる電流経路が遮断される。そのため、インダクタ4に流れる電流が減少する。しかし、この時インダクタには磁束が発生しているため、大電流を流しつづけようとする逆起電力が発生し、nの電位は1次電圧Vinと逆起電力Vの和であるVin+Vになる。
この時キャパシタ6には、スイッチ素子4が”Hiレベル”期間中に充電した電気エネルギーが充電されているため、キャパシタ6の両端にはVinの電位差が生じている。そのため、キャパシタ6の一端であるnの電位が接地電位からVin+Vだけ大きくなるとキャパシタの他端は2Vin+Vまで昇圧することになる。
この昇圧した電位は第2の一方向導通手段7bのために電源電圧1側には伝達されず、スイッチングパルスが再度”Loレベルとなる”時刻tまで、第1の一方向導通手段7aを介して出力側に伝達される。
伝達された昇圧電圧は平滑フィルタ8によって平滑化され出力端子3から2次電圧に変換されて出力される。
また、時刻tではスイッチ素子5が再度オン状態となり、nの電位が略接地電位に降圧するため、それに伴ってnの電位が下がるが、第1の一方向導通手段7aが逆バイアスされるため出力側には電位が伝わらない。
また、出力電圧は平滑フィルタ8に蓄積された電気エネルギーが放出されるため、短い期間であるスイッチングパルスの”Hi期間”は2次電圧の値を維持する。
このように、時刻t〜時刻tの動作を繰り返すことにより、図2のEに示すように、2次電圧であるVoutが2Vin+Vの大きさを保って出力端子から安定的に外部に供給される。
上述したように、第一の実施形態においては、前述した従来の昇圧チョッパ型DC−DCコンバータと比べて、同一デューティ比のスイッチングパルスでスイッチ素子を駆動して入力電圧である一次電圧を変換した場合には、キャパシタに充電した電気エネルギーとインダクタの磁束エネルギーとが出力電圧が大きくなるように重畳されるため、より高い変換比で2次電圧を得ることができるようになる。
次に本発明のチョッパ型DC−DCコンバータの第2の実施形態を示す。
第2の実施形態は図3の回路図に示すように構成されている。図中の主要構成のうち図1と同一又は同等の構成については図1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
即ち本形態の昇圧チョッパ型DC−DCコンバータ200は、インダクタ4とスイッチ素子5との中点に一端が接続される第3の一方向導通手段7cと、他端に第2の2次電圧を出力する第2出力端子9が設けられている。
さらに、第3の一方向導通手段7cと第2出力端子9の中点に生成される電圧を平滑するための第2の平滑フィルタ10が設けられている。
このような構成にすることで時刻tで発生するnの電位であるVin+Vを第3の一方向導通手段7cを介して第2出力端子へ伝達可能となり、平滑フィルタ10により安定的に第2出力端子から第2の2次電圧を安定的に外部に出力できる。
このように、平滑フィルタとダイオードとを追加することで小型で、且つ容易に別系統の昇圧電圧である第2の2次電圧を得ることができる。
また、本実施形態では、第1の一方向導通手段7a及び第2の一方向導通手段7bがMOSFET等のスイッチ素子と、図示しない該スイッチ素子を制御するそれぞれのスイッチングパルス発生回路と、で構成されている。また、第1の一方向導通手段7aをスイッチするスイッチングパルスはスイッチ素子5のスイッチングパルスと略逆位相関係であり、第2の一方向導通手段7bをスイッチするスイッチングパルスは略同位相関係を有する。
つまり、該スイッチ素子を制御するそれぞれのスイッチングパルスはインダクタ4にエネルギーを蓄積する期間に充電手段に蓄積できる位相でスイッチをオン/オフの制御を行い、またインダクタのエネルギーと充電手段により充電したエネルギーとを放出する期間に、出力側へ伝達できる位相でスイッチをオン/オフの制御を行うことで逆流防止機能を実現し、n2の電位を効率よく確実に出力端子へ伝達することができる。
また、オフ時のスイッチングパルス電圧を低く設定することで、スイッチ素子で構成された第1の一方向導通手段7a及び第2の一方向導通手段7bの両端に発生するドレインソース間電圧を、ダイオードで構成された第1の一方向導通手段7a及び第2の一方向導通手段7bに比べ高くすることができる。
次に、本発明のチョッパ型DC−DCコンバータの第3の実施形態を示す。
本発明の構成は、反転チョッパ型DC−DCコンバータにも適用できる。
本発明のチョッパ型DC−DCコンバータの第3の実施形態である反転チョッパ型DC−DCコンバータは、図4の回路図に示すように構成されている。即ち本形態の反転チョッパ型DC−DCコンバータ300は、1次電圧電源1から発生する電圧Vinにより電流を入力する入力端子2と、入力端子2を介して入力された電流を制御するNチャンネルMOSトランジスタであるスイッチ素子5と、その一端が接地電位に接続されスイッチ素子5によって制御された電流が供給されるインダクタ4と、一方の端子がインダクタ4とスイッチ素子5との中点に接続されるキャパシタ6とを有している。
本第3の実施形態では、インダクタ4とスイッチ素子5との中点と、キャパシタ6とで前記重畳手段を実現している。
ここでスイッチ素子としてNチャンネルMOSトランジスタを用いているが、特に限定するものではなく、PチャンネルMOSトランジスタを用いても、バイポーラなどの電流駆動型であるベースドライブトランジスタなどを用いても良い。
また、キャパシタ6の他端は第1の一方向導通手段7aと第2の一方向導通手段7bとに接続されており、キャパシタ6の他端側からみて、第1の一方向導通手段7aは出力端子3と逆方向に、第2の一方向導通手段7bは接地と順方向にそれぞれ配置されている。
本第3の実施形態では、前記充電手段は、キャパシタ6と第2の一方向導通手段7bとで実現されており、第2の一方向導通手段7bによって、キャパシタ6に充電される負電気エネルギーが接地に伝達されることを防止する。
さらに、第1の一方向導通手段7aと出力端子3の中点に生成される電圧を平滑するための平滑フィルタ6が設けられている。
また、特に図示しないが出力される2次電圧は直接、又は抵抗分圧後にエラーアンプなどを用いて基準電圧との比較増幅した後、スイッチ素子5の駆動を行う図示しないPWM制御回路にフィードバックされている。
以下、本第3の実施形態である反転チョッパ型DC−DCコンバータ300で構成された回路の動作についてタイミングチャートを用いて説明する。
反転チョッパ型DC−DCコンバータ300の主要部位におけるタイミングチャートを図5に示す。スイッチ素子は図示しないPWM回路によって生成され、図5のAに示すようなスイッチングパルスによってスイッチングされる。スイッチングパルスが時刻tのタイミングで”Hiレベル”になると、スイッチ素子はスイッチングパルスが”Hiレベル”の間オン状態となり、電流が導通される。
スイッチ素子が導通状態となると、図5のBに示すようにスイッチ素子のドレインであるnの電位が1次電圧である入力電位Vinになるため、インダクタ4の両端には入力電圧Vinと接地電圧との電位差が発生し、インダクタ4の電流が増加する。インダクタ4の電流が増加することにより、インダクタ内部に磁束が発生し、その結果インダクタに磁束エネルギーが蓄積される。
また、図5のCに示すように、インダクタ4の電流が増加すると同時にキャパシタ6にも、略入力電圧Vinの電位差が生じるため、キャパシタ6に電気エネルギーが充電される。
次に、時刻tのタイミングでスイッチングパルスが”Loレベル”期間となると、スイッチ素子がオフ状態となりスイッチ素子を流れる電流経路が遮断される。そのため、インダクタ4に流れる電流が減少する。しかし、この時インダクタには磁束が発生しているため、大電流を流しつづけようとする逆起電力Vlが発生し、n1の電位は接地電位からさらにVだけ低い電圧−Vまで低下する。
キャパシタ6には、スイッチ素子4が”Hiレベル”期間中に充電した電気エネルギーが
充電されているため、キャパシタ6の両端にはVinの電位差が生じている。そのため、キャパシタ6の一端であるnの電位が−Vになるとキャパシタの他端nは更にVinだけ低い−Vin−Vに引っ張られる。
この反転した負電位は第2の一方向導通手段7bのために接地からの逆流を防止しているため、スイッチングパルスが再度”Loレベルとなる”時刻tまで、第1の一方向導通手段7aが順バイアスされ出力側の負電圧が伝達維持されることになる。
伝達された反転電圧は平滑フィルタ8によって平滑化され出力端子から2次電圧として変換されて出力される。
次に、時刻tではスイッチ素子5が再度オン状態となり、nの電位がVinまで上昇するため、それに伴ってnの電位が上昇するが、第1の一方向導通手段7aが逆バイアスされているため出力側には電位が伝達されない。
また、出力電圧は平滑フィルタ8に蓄積された電気エネルギーが放出されるため、短い期間であるスイッチングパルスの”Hi期間”は2次電圧の値を維持する。
このように、時刻t〜時刻tの動作を繰り返すことにより、図4のEに示すように、出力端子のからの2次出力電圧であるVoutがVin+Vの大きさの負電圧で安定的に外部に供給されることになる。
上述したように、第三の実施形態においては、キャパシタに充電した電気エネルギーとインダクタの磁束エネルギーとが出力電圧である負電圧が大きくなるように重畳されるため、より高い変換比である2次電圧で負電圧を得ることができるようになる。
なお、上述した本形態は単なる例示であり、本発明を何ら限定するものではない。本発明は当然に、その趣旨を逸脱しない範囲内で様々な変形・改良が可能なものである。例えば図1、図3、図4等の回路図において、回路の具体的構成は図示の通りでなくてもよく、インダクタを並列接続した構成といった同様の機能を有する他の構成であってもよい。
また、図3に示した構成を図4に適用することで、二系統の負電圧を取り出す構成や正負両電圧を取り出す構成としても良い。
本発明の第1の実施の形態に係る昇圧チョッパ型DC−DCコンバータの回路図である。 本発明の昇圧チョッパ型DC−DCコンバータの構成の各部の波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係る昇圧チョッパ型DC−DCコンバータの回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る反転チョッパ型DC−DCコンバータの回路図である。 本発明の反転チョッパ型DC−DCコンバータの構成の各部の波形図である。 従来の昇圧チョッパ型DC−DCコンバータの回路図である。 従来の昇圧チョッパ型DC−DCコンバータの構成の各部の波形図である。1 1次電圧電源2 入力端子3 出力端子4 インダクタ5 スイッチ素子6 キャパシタ7a 第1の一方向導通手段7b 第2の一方向導通手段7c 第3の一方向導通手段8 平滑フィルタ9 第2出力端子10 第2の平滑フィルタ

Claims (5)

  1. 入力直流電圧である1次電圧を、
    インダクタと、該インダクタに流す電流を制御するスイッチ素子と、逆流防止機能を具備した第1の一方向導通手段と、を含んで構成されるチョッパ回路によって2次電圧に変換して出力するチョッパ型DC−DCコンバータにおいて、
    チョッパ回路のインダクタに励磁エネルギーを充電する期間に、少なくとも1次電圧によって発生する電気エネルギーの一部が充電される充電手段と、
    インダクタに充電された励磁エネルギーと充電手段に充電された電気エネルギーとを重畳する重畳手段と、を有することを特徴とするチョッパ型DC−DCコンバータ。
  2. 請求項1に記載のチョッパ型DC−DCコンバータにおいて、
    前記充電手段は逆流防止機能を備えた第2の一方向導通手段とキャパシタとを有することを特徴とするチョッパ型DC−DCコンバータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のチョッパ型DC−DCコンバータにおいて、
    前記、重畳手段は、インダクタに発生する逆起電力を前記充電手段の基準電圧とする手段を有することを特徴とするチョッパ型DC−DCコンバータ。
  4. 請求項1乃至3に記載のチョッパ型DC−DCコンバータにおいて、
    第1及び第2の一方向導通手段がスイッチング素子であり、
    第1の一方向導通手段と第2の一方向導通手段とがスイッチングの位相が略逆相関係にあることを特徴とするチョッパ型DC−DCコンバータ。
  5. 請求項1乃至4に記載のチョッパ型DC−DCコンバータにおいて、
    インダクタの出力部に接続する、2次電圧とは別の電圧を出力する第2の出力手段を有することを特徴とするチョッパ型DC−DCコンバータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104836433A (zh) * 2015-06-08 2015-08-12 国家电网公司 一种直流-直流升压系统、光伏系统和电池驱动装置

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