JP2006086879A - データ通信装置 - Google Patents

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浩一 筒井
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Abstract


【課題】 データ通信の信頼性および他の通信装置に送信する主データの信頼性を向上することができるデータ通信装置を提供する。
【解決手段】 データ通信装置3の制御器15は、基地局通信装置2に主データ20を送信するときに、車速検出部14によって検出される車速パルス信号に基づいて移動速度を算出するとともに、算出したデータ通信装置3の移動速度に基づいて、主データ20を基地局通信装置2に再度送信するまでの再送時間を算出する。主データ20を基地局通信装置2に送信してから、制御器15によって算出した再送時間が経過しても、基地局通信装置2から主データ20の受信が完了したことを表す受信完了データが受信されない場合、主データ20を基地局通信装置2に再度送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動可能に設けられ、電波信号を用いて、たとえば基地局通信装置とデータ通信を行うデータ通信装置に関する。
基地局通信装置と、移動可能に設けられる移動局通信装置とを有する移動通信システムにおいて、基地局通信装置と移動局通信装置とで相互に通信を行う場合、自動再送要求(Automatic Repeat request:略称;ARQ)方式が用いられる。たとえば、移動局通信装置を送信側通信装置とし、基地局通信装置を受信側通信装置として、ARQ方式を用いたデータ通信を行う場合、基地局通信装置が、移動局通信装置から送信されるデータを受信できないか、または移動局通信装置から送信されるデータを誤りの無い正常なデータとして受信できない場合がある。この要因は、大別すると二つの場合がある。一方は、受信電界強度が低いか、またはフェージングによる受信電界強度の変動が大きい場合である。他方は、基地局通信装置と複数の移動局通信装置との間でデータ通信を行うとき、データの送信タイミングが移動局通信装置の任意で定められている場合に、たとえば基地局通信装置へデータを送信するタイミングが、複数の移動局通信装置でほぼ同時刻となり、従って基地局通信装置では、ほぼ同時に複数の移動局通信装置からのデータを受信することになり、いわゆる混信が起こる場合である。このように、基地局通信装置が混信によって、各移動局通信装置から送信されるデータを受信できない場合、従来の技術では、各移動局通信装置が基地局通信装置に対してデータを再度送信するように構成されている。また、各移動局通信装置がデータを基地局通信装置に送信した時刻から、データを再度送信(以下、「再送」と表記する場合がある)するまでの時間(以下、「再送時間」と表記する場合がある)が一定に定められている場合には、データを再送したときにも混信が起こる確率が高くなるので、従来の技術では、再送時間を変動させて、データの再送を行うように構成される。
第1の従来の技術の移動通信方式は、無線基地局から移動体に対して周期的に位置登録標準周期情報が送信され、移動体はこの位置登録標準周期情報を受信し、受信した位置登録標準周期情報と、走行速度とに基づいて位置登録の送信周期を決定し、この送信周期に基づいて、無線基地局に対して位置登録情報を送信するように構成される(たとえば、特許文献1参照)。
第2の従来の技術の移動体位置登録装置は、基地局から与えられた位置登録周期に基づいて、位置登録メッセージを基地局に送信するように構成される。複数の移動体位置登録装置は、それぞれ自身の位置を検出し、検出した位置の時間変化の割合から移動速度を算出する。移動体位置登録装置は、算出した移動速度に基づいて現在の位置登録周期が妥当であるか否かを判断し、現在の位置登録周期が妥当でないと判断した場合、位置登録周期の変更要求を基地局に送信するように構成される(たとえば、特許文献2参照)。
第3の従来の技術の移動局位置管理システムは、移動局の平均移動速度に応じて、移動局が基地局に対して通知する位置情報の通知時間間隔を変化させるように構成される(たとえば、特許文献3参照)。
特開昭61−245639号公報 特開平11−298945号公報 特開2000−23232号公報
前述の第1〜第3の従来の技術では、データを再送する回数が増えて、データの送信処理に遅延が生じると、移動体の移動速度が比較的高い場合、移動体は長距離を移動してしまうので、電波の伝搬状況が悪化して、データ通信ができなくなる確率が高くなり、データ通信の信頼性が低下するという問題がある。第3の従来の技術では、移動局の平均移動速度に応じて位置情報の通知時間間隔を変化させるように構成されているので、たとえば市街地のように、移動局の平均移動速度がほぼ同じになるような場所では、位置情報の混信が生じてしまう場合があり、混信によってデータ通信ができなくなるという問題がある。また第1〜第3の従来の技術では、移動局通信装置から基地局通信装置へ送信するデータが、移動局通信装置の位置を表す位置データである場合、データの再送の間に移動局通信装置の位置が変位してしまうので、移動局通信装置は、基地局通信装置に正確な位置データを送信することができないという問題がある。
本発明の目的は、データ通信の信頼性および他の通信装置に送信する主データの信頼性を向上することができるデータ通信装置を提供することである。
本発明は、移動可能に設けられ、電波信号を用いて他の通信装置とデータ通信を行うデータ通信装置であって、
他の通信装置とデータ通信を行うための通信手段と、
データ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域の少なくともいずれか1つを含む装置状態を検出する状態検出手段と、
前記通信手段による他の通信装置への主データの送信時に、状態検出手段によって検出される装置状態に基づいて、主データを再度送信するまでの再送時間を決定する再送時間決定手段と、
前記通信手段によって主データが送信されてから、再送時間決定手段によって決定される再送時間が経過しても、他の通信装置から主データの受信が完了したことを表す受信完了データが、通信手段によって受信されない場合、主データを再度送信するように、通信手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とするデータ通信装置である。
本発明に従えば、再送時間決定手段は、通信手段によって他の通信装置に主データを送信するときに、状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域の少なくともいずれか1つを含む装置状態に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信するまでの再送時間を決定する。再送時間決定手段による再送時間の決定は、たとえば所定の算出式に基づいて決定されてもよいし、移動速度またはデータ通信装置が位置する地域と再送時間とが関連付けられたテーブルを記憶しておき、このテーブルから、所定の再送時間を抽出して決定されてもよい。通信手段によって主データが他の通信装置に送信されてから、再送時間決定手段によって決定される再送時間が経過しても、他の通信装置から主データの受信が完了したことを表す受信完了データが、通信手段によって受信されない場合、主データを他の通信装置に再度送信する。
前述のように、データ通信装置の装置状態に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信するまでの再送時間が決定され、この決定された再送時間に応じて、他の通信装置に主データの再送を行うことによって、複数のデータ通信装置から他の通信装置への主データの送信タイミングをずらすことができる。換言すれば、複数のデータ通信装置から送信される主データの混信を可及的に抑制することができ、他の通信装置が、データ通信装置から送信された主データを受信できなくなることを可及的に少なくすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、前記通信手段による他の通信装置への主データの第1回目の送信時に、状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域の少なくともいずれか1つを含む装置状態に基づいて、主データを再度送信する再送回数を決定する再送回数決定手段をさらに含み、
前記制御手段は、他の通信装置から前記受信完了データが、通信手段によって受信されない場合で、かつ再度送信する回数が、再送回数決定手段によって決定される再送回数以下の場合、主データを再度送信することを特徴とする。
本発明に従えば、再送回数決定手段は、通信手段による他の通信装置への主データの第1回目の送信時に、状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域の少なくともいずれか1つを含む装置状態に基づいて、主データを再度送信する再送回数を決定する。再送回数決定手段による再送回数の決定は、たとえば所定の算出式に基づいて決定されてもよいし、移動速度またはデータ通信装置が位置する地域と、再送時間とが関連付けられたテーブルを記憶しておき、このテーブルから、所定の再送回数を抽出して決定されてもよい。他の通信装置から受信完了データが、通信手段によって受信されない場合で、かつ再度送信する回数が、再送回数決定手段によって決定される再送回数以下の場合、主データを再度送信する。前述のように、データ通信装置の装置状態に基づいて、主データを再度送信する再送回数が決定され、他の通信装置から受信完了データが、通信手段によって受信されない場合で、かつ再度送信する回数が再送回数以下の場合に、他の通信装置に主データを再度送信する。したがって他の通信装置から受信完了データが通信手段によって受信されない場合には、再送回数決定手段によって決定される再送回数までは他の通信装置に主データを送信することができるので、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、前記状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態は、データ通信装置の移動速度を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態、具体的にはデータ通信装置の移動速度に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信するまでの再送時間が決定され、この決定された再送時間に応じて、他の通信装置に主データの再送を行う。たとえば、データ通信装置の移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりも再送時間を短くする。移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりもデータ通信装置が移動する距離が長くなるので、データ通信可能地域からデータ通信不可能地域に移動してしまう可能性が高くなるが、再送時間を短くすることによって、データ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信可能地域からデータ通信不可能地域に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置が他の通信装置に送信すべき主データを送信不可能になることを可及的に少なくすることができる。また、データ通信装置の装置状態、具体的にはデータ通信装置の移動速度に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信する再送回数が決定され、他の通信装置から受信完了データが、通信手段によって受信されない場合で、かつ再度送信する回数が再送回数以下の場合に、他の通信装置に主データを再度送信する。たとえば、データ通信装置の移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりも再送回数を多くする。移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりもデータ通信装置が移動する距離が長くなるので、データ通信可能地域からデータ通信不可能地域に移動してしまう可能性が高くなるが、再送回数を多くすることによって、再送回数決定手段によって決定される再送回数までは他の通信装置に主データを送信することができる。したがってデータ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信可能地域からデータ通信不可能地域に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、前記状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態は、データ通信装置の位置およびデータ通信装置が位置する地域を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態、具体的にはデータ通信装置が位置する地域に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信するまでの再送時間が決定され、この決定された再送時間に応じて、他の通信装置に主データの再送を行う。たとえば、データ通信装置が位置する地域が、データ通信装置が移動する地域である場合は、データ通信装置が移動する地域でない場合よりも再送時間を短くする。これによってデータ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信装置が、データ通信装置の移動地域から移動地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。また、データ通信装置の装置状態、具体的にはデータ通信装置が位置する地域に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信する再送回数が決定され、他の通信装置から受信完了データが、通信手段によって受信されない場合で、かつ再度送信する回数が再送回数以下の場合に、他の通信装置に主データを再度送信する。たとえば、データ通信装置が位置する地域が、データ通信装置が移動する地域である場合は、データ通信装置が移動する地域でない場合よりも再送回数を多くする。これによってデータ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信装置が、データ通信装置の移動地域から移動地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、前記状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態は、データ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態、具体的にはデータ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信するまでの再送時間が決定され、この決定された再送時間に応じて、他の通信装置に主データの再送を行う。たとえば、データ通信装置が位置する地域が予め定められたデータ通信装置が移動する地域であり、データ通信装置の移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりも再送時間を短くする。移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりもデータ通信装置が移動する距離が長くなるので、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域から、予め定められたデータ通信装置が移動する地域以外に移動してしまい、データ通信ができなくなる可能性が高くなるが、再送時間を短くすることによって、データ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域から、予め定められたデータ通信装置が移動する地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また、データ通信装置の装置状態、具体的にはデータ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信する再送回数が決定され、他の通信装置から受信完了データが、通信手段によって受信されない場合で、かつ再度送信する回数が再送回数以下の場合に、他の通信装置に主データを再度送信する。たとえば、データ通信装置が位置する地域が予め定められたデータ通信装置が移動する地域であり、データ通信装置の移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりも再送回数を多くする。移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりもデータ通信装置が移動する距離が長くなるので、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域から、予め定められたデータ通信装置が移動する地域以外に移動してしまい、データ通信ができなくなる可能性が高くなるが、再送回数を多くすることによって、再送決定手段によって決定される再送回数までは他の通信装置に主データを送信することができる。したがってデータ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域から、予め定められたデータ通信装置が移動する地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、データ通信装置の停止状態を検出する停止状態検出手段をさらに含み、
前記停止状態検出手段によってデータ通信装置の停止状態が検出された場合に再送時間決定手段によって決定される再送時間は、データ通信装置が移動している場合に再送時間決定手段によって決定される再送時間よりも長いことを特徴とする。
本発明によれば、データ通信装置が停止している場合は、データ通信装置が移動している場合に比べて、受信電界強度の変動が小さいので、データ通信装置から他の通信装置へ送信された主データを他の通信装置が受信できる確率は高い。したがって停止状態検出手段によってデータ通信装置の停止状態が検出された場合に再送時間決定手段によって決定される再送時間を、データ通信装置が移動している場合に再送時間決定手段によって決定される再送時間よりも長くする。これによって必要最小限の再送動作で、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。したがってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、移動体の停止状態を検出する停止状態検出手段をさらに含み、
前記停止状態検出手段によってデータ通信装置の停止状態が検出された場合に再送回数決定手段によって決定される再送回数は、データ通信装置が移動している場合に再送回数決定手段によって決定される再送回数よりも少ないことを特徴とする。
本発明によれば、データ通信装置が停止している場合は、データ通信装置が移動している場合に比べて、受信電界強度の変動が小さいので、データ通信装置から他の通信装置へ送信された主データを他の通信装置が受信できる確率は高い。したがって停止状態検出手段によってデータ通信装置の停止状態が検出された場合に再送回数決定手段によって決定される再送回数を、データ通信装置が移動している場合に再送回数決定手段によって決定される再送回数よりも少なくする。これによって必要最小限の再送回数で、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。したがってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、データ通信装置が移動する地域を表す地域情報を記憶する記憶手段をさらに含み、
前記状態検出手段は、記憶手段に記憶される地域情報に基づいて、データ通信装置が位置する地域を検出し、
前記地域情報は、データ通信装置が移動する地域の中心地点の座標および中心地点からの半径距離であることを特徴とする。
本発明に従えば、記憶手段には、地域情報、具体的にはデータ通信装置が移動する地域の中心地点の座標および中心地点からの半径距離が記憶される。したがって状態検出手段は、データ通信装置の位置を検出し、その検出したデータ通信装置の位置と、記憶手段に記憶される前記データ通信装置が移動する地域の中心地点の座標および中心地点からの半径距離に基づいて、データ通信装置が位置する地域を確実に検出することができる。
また本発明は、前記地域情報は、データ通信装置が移動する地域の対角地点の座標であることを特徴とする。
本発明に従えば、記憶手段には、地域情報、具体的にはデータ通信装置が移動する地域の対角地点の座標が記憶される。したがって状態検出手段は、データ通信装置の位置を検出し、その検出したデータ通信装置の位置と、記憶手段に記憶される前記データ通信装置が移動する地域の対角地点の座標に基づいて、データ通信装置が位置する地域を確実に検出することができる。
また本発明は、前記地域情報は、他の通信装置からデータ通信装置に送信され、前記通信手段は、他の通信装置から送信される地域情報を受信し、前記状態検出手段は、通信手段によって受信した地域情報に基づいて、データ通信装置が位置する地域を検出することを特徴とする。
本発明に従えば、地域情報は、他の通信装置からデータ通信装置に送信される。データ通信装置では、通信手段によって他の通信装置から送信される地域情報を受信し、状態検出手段によって、通信手段によって受信した地域情報に基づいて、データ通信装置が位置する地域を検出する。前述のように、地域情報が他の通信装置からデータ通信装置に送信されるので、地域情報に変更が生じた場合でも、データ通信装置に記憶される地域情報に基づいてデータ通信装置が位置する地域を検出するように構成されている場合のように、データ通信装置に記憶される地域情報を変更する作業を行う必要がない。したがって地域情報を変更する作業の手間を省くことができるとともに、地域情報の変更作業を行っている間にデータ通信を行うことができなくなるという不具合も生じないので、データ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、前記主データは、データ通信装置の位置を表す位置データであり、
前記通信手段による他の通信装置への位置データの送信時に、データ通信装置の移動によって位置データ送信時のデータ通信装置の位置が所定の距離だけ変位した場合、前記制御手段は、通信手段による他の通信装置への位置データの送信動作を停止し、他の通信装置に、新たに状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の位置を表す位置データを送信するように、通信手段を制御することを特徴とする。
本発明に従えば、通信手段によって他の通信装置に位置データを送信しているときに、データ通信装置の移動によって位置データ送信時のデータ通信装置の位置が所定の距離だけ変位、たとえばデータ通信装置の移動地域が複数定められていて、データ通信装置が別の移動地域に移動した場合、通信手段による位置データの送信動作を停止し、他の通信装置に、新たに状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の位置を表す位置データを送信する。これによってデータ通信装置の位置が変位した場合でも、データ通信装置は、他の通信装置に正確なデータを送信することができる。したがって他の通信装置に送信する主データの信頼性を向上することができる。
また本発明は、前記他の通信装置は、基地局通信装置であることを特徴とする。
本発明に従えば、データ通信装置が、基地局通信装置とデータ通信を行う場合に、再送時間決定手段によって決定される再送時間に応じて、基地局通信装置に主データの再送を行うことによって、複数のデータ通信装置から基地局通信装置への主データの送信タイミングをずらすことができる。換言すれば、複数のデータ通信装置から送信される主データの混信を可及的に抑制することができ、基地局通信装置が、データ通信装置から送信された主データを受信できなくなることを可及的に少なくすることができる。これによってデータ通信装置および基地局通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。また、基地局通信装置から受信完了データが通信手段によって受信されない場合には、再送回数決定手段によって決定される再送回数までは基地局通信装置に主データを送信することができるので、データ通信装置から送信される主データを基地局通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置および基地局通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明は、前記他の通信装置は、データ通信装置であることを特徴とする。
本発明に従えば、複数のデータ通信装置のうち一方のデータ通信装置が、他方のデータ通信装置とデータ通信を行う場合に、一方のデータ通信装置が、再送時間決定手段によって決定される再送時間に応じて、他方のデータ通信装置に主データの再送を行うことによって、一方のデータ通信装置から他方のデータ通信装置への主データの送信タイミングをずらすことができる。換言すれば、一方のデータ通信装置から送信される主データの混信を可及的に抑制することができ、他方のデータ通信装置が、一方のデータ通信装置から送信された主データを受信できなくなることを可及的に少なくすることができる。これによって一方のデータ通信装置および他方のデータ通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。また、他方のデータ通信装置から受信完了データが通信手段によって受信されない場合、一方のデータ通信装置は、再送回数決定手段によって決定される再送回数までは他方のデータ通信装置に主データを送信することができるので、一方のデータ通信装置から送信される主データを他方のデータ通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによって複数のデータ通信装置のうち一方のデータ通信装置および他方のデータ通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
本発明によれば、データ通信装置の装置状態に基づいて、主データを他の通信装置に再度送信するまでの再送時間が決定され、この決定された再送時間に応じて、他の通信装置に主データの再送を行うことによって、複数のデータ通信装置から他の通信装置への主データの送信タイミングをずらすことができる。換言すれば、複数のデータ通信装置から送信される主データの混信を可及的に抑制することができ、他の通信装置が、データ通信装置から送信された主データを受信できなくなることを可及的に少なくすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、データ通信装置の装置状態に基づいて、主データを再度送信する再送回数が決定され、他の通信装置から受信完了データが、通信手段によって受信されない場合で、かつ再度送信する回数が再送回数以下の場合に、他の通信装置に主データを再度送信する。したがって他の通信装置から受信完了データが通信手段によって受信されない場合には、再送回数決定手段によって決定される再送回数までは他の通信装置に主データを送信することができるので、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、データ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信可能地域からデータ通信不可能地域に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置が他の通信装置に送信すべき主データを送信不可能になることを可及的に少なくすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。また本発明では、データ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信可能地域からデータ通信不可能地域に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、データ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域から、予め定められたデータ通信装置が移動する地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域に位置する場合のデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。また本発明では、データ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域から、予め定められたデータ通信装置が移動する地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域に位置する場合のデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、データ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域から、予め定められたデータ通信装置が移動する地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。また本発明では、データ通信装置が他の通信装置に主データを送信しないまま、データ通信装置が、予め定められたデータ通信装置が移動する地域から、予め定められたデータ通信装置が移動する地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、必要最小限の再送動作で、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。したがってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、必要最小限の再送回数で、データ通信装置から送信される主データを他の通信装置が受信できる確率を高くすることができる。したがってデータ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、状態検出手段は、データ通信装置の位置を検出し、その検出したデータ通信装置の位置と、記憶手段に記憶される前記データ通信装置が移動する地域の中心地点の座標および中心地点からの半径距離に基づいて、データ通信装置が位置する地域を確実に検出することができる。
また本発明によれば、状態検出手段は、データ通信装置の位置を検出し、その検出したデータ通信装置の位置と、記憶手段に記憶される前記データ通信装置が移動する地域の対角地点の座標に基づいて、データ通信装置が位置する地域を確実に検出することができる。
また本発明によれば、地域情報が他の通信装置からデータ通信装置に送信されるので、地域情報に変更が生じた場合でも、データ通信装置に記憶される地域情報に基づいてデータ通信装置が位置する地域を検出するように構成されている場合のように、データ通信装置に記憶される地域情報を変更する作業を行う必要がない。したがって地域情報を変更する作業の手間を省くことができるとともに、地域情報の変更作業を行っている間にデータ通信を行うことができなくなるという不具合も生じないので、データ通信装置および他の通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、データ通信装置の位置が変位した場合でも、データ通信装置は、他の通信装置に正確なデータを送信することができる。したがって他の通信装置に送信する主データの信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、複数のデータ通信装置から基地局通信装置への主データの送信タイミングをずらすことができる。換言すれば、複数のデータ通信装置から送信される主データの混信を可及的に抑制することができ、基地局通信装置が、データ通信装置から送信された主データを受信できなくなることを可及的に少なくすることができる。これによってデータ通信装置および基地局通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。また本発明では、再送回数決定手段によって決定される再送回数までは基地局通信装置に主データを送信することができるので、データ通信装置から送信される主データを基地局通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置および基地局通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、複数のデータ通信装置のうち一方のデータ通信装置から他方のデータ通信装置への主データの送信タイミングをずらすことができる。換言すれば、一方のデータ通信装置から送信される主データの混信を可及的に抑制することができ、他方のデータ通信装置が、一方のデータ通信装置から送信された主データを受信できなくなることを可及的に少なくすることができる。これによって一方のデータ通信装置および他方のデータ通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。また本発明では、再送回数決定手段によって決定される再送回数までは他方のデータ通信装置に主データを送信することができるので、一方のデータ通信装置から送信される主データを他方のデータ通信装置が受信できる確率を高くすることができる。これによって複数のデータ通信装置のうち一方のデータ通信装置および他方のデータ通信装置間におけるデータ通信の信頼性を向上することができる。
図1は、本発明の実施の一形態であるデータ通信装置3を含む移動通信システム1の構成を簡略化して示す図である。移動通信システム1は、基地局通信装置2および複数の、本実施の形態では2つのデータ通信装置3A,3Bを含む。以下、不特定のデータ通信装置を示す場合、「データ通信装置3」のように、参照符号において添え字「A」および「B」を省略することがある。基地局通信装置2とデータ通信装置3とは、電波信号を用いて相互にデータ通信可能に構成される。データ通信装置2は、移動体、たとえば自動四輪車である車両に移動可能に設けられる。データ通信装置3は、操作器11、GPS(
Global Positioning System)受信機12、GPS用アンテナ13、車速検出部14、制御器15、送受信機16および基地局通信用アンテナ17を含んで構成される。操作器11は、操作入力部および表示部を含む。操作入力部は、数字情報および文字情報などを入力するための複数の操作入力キーを含み、操作入力キーを操作することによって、制御器15に対して各操作入力キーに対応する操作データを与える。操作データは、たとえば移動体がタクシーの場合、タクシーの移動状態、停車状態および顧客搬送状態などを表すデータである。表示部は、たとえば液晶ディスプレイによって実現される。表示部には、送受信機16から与えられるデータ、道路地図、データ通信装置3の位置および運転支援のための経路案内を表す画像が表示される。
GPS受信機12は、GPS用アンテナ13を介して複数のGPS用衛星18から送信される電波信号を受信し、これらの各電波信号の内容に基づいて、データ通信装置3の正確な位置、データ通信装置3が位置する地域、およびデータ通信装置3の移動速度を測定する。前記GPS衛星18から送信される電波信号に基づいて測定されるデータ通信装置3の位置を表す位置データは、地球表面の緯度および経度によって示される座標で表される。また、データ通信装置3が位置する地域を表す地域データは、市街地、繁華街および郊外などの地域と、前記地域における所定の領域の中心地点座標、中心地点からの半径距離、および前記地域における所定の領域の対角地点の座標とを含む。GPS受信機12は、測定した位置データ、地域データおよびデータ通信装置3の移動速度を表す速度データを制御器15に与える。車速検出部14は、道路を車両、たとえば自動四輪車で走行するときの車輪の回転速度に対応して発生される車速パルス信号を検出する。車速検出部14は、検出した車速パルス信号を制御器15に与える。
制御器15は、たとえばマイクロコンピュータによって実現される。制御器15は、車速検出部14から与えられる車速パルス信号に基づいて、基地局通信装置2に主データ20を送信するときのデータ通信装置3の移動速度を算出する。本実施の形態において、データ通信装置3から基地局通信装置2に送信される「主データ」とは、データ通信装置3から基地局通信装置2に送信すべきデータをいい、たとえば操作データおよび位置データである。制御器15は、操作データおよび位置データを含む主データ20を送受信機16に与える。制御器15は、送受信機16を介して基地局通信装置2に主データ20を送信するときに、車速検出部14からの車速パルス信号に基づいて算出されるデータ通信装置3の移動速度、ならびにGPS受信機12によって測定されるデータ通信装置3の位置およびデータ通信装置3が位置する地域の少なくともいずれか1つを含むデータ通信装置3の装置状態に基づいて、主データ20を基地局通信装置2に再度送信(以下、「再送」と表記する場合がある)するまでの再送時間および主データ20を基地局通信装置2に再度送信する再送回数を算出する。
また制御器15は記憶部を有する。記憶部には、操作器11から与えられる操作データ、GPS受信機12から与えられる位置データ、地域データおよび速度データ、ならびに算出した再送時間を表す再送時間データおよび再送回数を表す再送回数データが記憶される。また記憶部には、データ通信装置3の移動速度と再送時間とが関連付けられたテーブル、データ通信装置3の移動速度と再送回数とが関連付けられたテーブル、およびデータ通信装置3の移動する地域を表す移動地域と、移動地域以外の地域と、再送回数とが関連付けられたテーブルが記憶される。さらに制御器15の記憶部には、基地局通信装置2から送信されて受信したデータ、たとえばデータ通信装置3の移動する地域を表す移動地域データが記憶される。また制御器15は、前記送信時間を計時する計時手段、および前記再送回数を計数する計数手段を含む。
送受信機16は、制御器15から与えられる主データ20を電波信号に変換し、基地局通信用アンテナ17を介して基地局通信装置2に送信する。また送受信機16は、基地局通信用アンテナ17を介して基地局通信装置2から送信される電波信号を受信し、受信した電波信号を制御器15が読み取り可能なデータに変換して、変換したデータを制御器15に与える。
基地局通信装置2は、図示しないが基地局側送受信機、通信用アンテナおよび基地局側制御器を含んで構成される。基地局側送受信機は、通信用アンテナを介してデータ通信装置3から送信される主データ20を受信し、受信した主データ20を基地局側制御器が読み取り可能なデータに変換して基地局側制御器に与える。基地局側制御器は、マイクロコンピュータによって実現される。基地局側制御器は、基地局側送受信器から与えられる前記データ通信装置3からの受信データに含まれる誤り検出符号データに基づいて、受信した主データ20に誤りが含まれているか否かを検出する。基地局側制御器が、前記受信した主データ20に誤りが含まれていないと判断した場合は、主データ20の受信が完了したことを表す受信完了データ(以下、「ACKデータ」と表記する場合がある)を基地局側送受信機に与える。基地局側制御器が、前記受信した主データ20に誤りが含まれていると判断した場合は、その誤りが含まれている主データ20を破棄する。また、基地局通信装置2では、データ通信装置3からの同一の主データ20を受信した場合、基地局側制御器が同一の主データ20であると認識して1つの主データ20を残し、それ以外の重複した主データ20は破棄する。基地局側送受信機は、基地局側制御器から与えられたACKデータを電波信号に変換し、通信用アンテナを介してデータ通信装置3に送信する。
本実施の形態における通信手段は、送受信機16および基地局通信用アンテナ17によって構成される。状態検出手段は、車速検出部14、GPS受信機12、GPS用アンテナ13および制御器15によって構成される。再送時間決定手段は、制御器15によって構成される。制御手段は、制御器15によって構成される。再送回数決定手段は、制御器15によって構成される。停止状態検出手段は、パーキングブレーキ状態検出部31および制御器15によって構成される。記憶手段は、制御器15によって構成される。
移動通信システム1は、たとえば基地局通信装置2および複数のデータ通信装置3を含んで構成されるタクシーの配車システムに用いられる。この場合、データ通信装置3は、移動体であるタクシーにそれぞれ設けられる。また基地局通信装置2は、各タクシーの配車管理を行うオペレータが存在する管理施設に設けられる。基地局通信装置2は、各タクシーに設けられるデータ通信装置3から送信される主データ20、たとえば位置データを受信することによって、各タクシーの位置と目的位置との関係を把握することができる。これによって基地局通信装置2では、どのタクシーを目的位置に向かわせるかを選択する。または基地局通信装置2が把握した各タクシーと目的位置との位置関係を表示することによって、オペレータが、どのタクシーを目的位置に向かわせるかを選択する。基地局通信装置2は、自身で選択したか、またはオペレータが選択したタクシーに設けられるデータ通信装置3に対して配車指令データを送信する。選択されたタクシーに設けられるデータ通信装置3が、基地局通信装置2から送信される配車指令データを受信すると、配車指令と目的位置とを運転手に報知する。これによってタクシーの運転手は、配車指令が与えられたことを判断して、指示された目的位置にタクシーを移動させる。
図2は、データ通信装置3から基地局通信装置2に送信する主データ20の構成を示す図である。データ通信装置2から基地局通信装置1に送信される主データ20は、図2に示すように、車番IDデータ21、種別データ22、本体データ23および誤り検出符号データ24を含む。車番ID(Identification)データ21は、データ通信装置3が移動可能に設けられる複数の移動体、本実施の形態では自動四輪車である車両を識別するために車両毎に割り当てられる識別番号である。基地局通信装置2では、データ通信装置3から送信される主データ20を受信したとき、この車番IDデータ21を確認することによって、どの車両に設けられるデータ通信装置3から送信されたのかを判断する。種別データ22は、データ通信装置3から基地局通信装置2に送信されるべきデータの種別を表す。データの種別は、文字データ、音声データおよび画像データなどのデータ形式である。本体データ23は、送信すべきデータ本体であり、たとえば操作データおよび位置データである。誤り検出符号データ24は、基地局通信装置2が、データ通信装置3から送信された主データに誤りがあるか否かを検出する場合に用いられるデータである。誤り検出符号データ24は、たとえば巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check;略称:CRC)符号データである。CRC符号データは、所定のデータに予め定める生成多項式の最高次の項を乗算した値を生成多項式で割ったときの余りで定義される。具体的には、所定のデータをP(X)、生成多項式をG(X)=X16+X12+X+1とすると、CRC符号データは、X16×P(X)/G(X)の余りで求められる。
図3は、基地局通信装置2およびデータ通信装置3間におけるデータの送受を説明するための図である。図3(1)は、第1回目の再送でデータ通信が完了した場合を示しており、図3(2)は、データ通信に失敗した場合を示している。本実施の形態の基地局通信装置2およびデータ通信装置3は、自動再送要求(Automatic Repeat request:略称;ARQ)方式を用いたデータ通信を行う。まず、第1回目の再送でデータ通信が完了した場合について説明する。データ通信装置3は、図3(1)に示すように、まず基地局通信装置2に主データを送信する。基地局通信装置2に主データ20を送信したとき、たとえば制御器15は、車速検出部14によって検出される車速パルス信号に基づいてデータ通信装置3の移動速度を算出し、この移動速度に基づいて、主データ20を再度送信するまでの再送時間T1を算出する。データ通信装置3から基地局通信装置2に主データ20が送信されてから、制御器15によって算出される再送時間T1が経過しても、基地局通信装置2から主データ20の受信が完了したことを表すACKデータが受信されない場合、データ通信装置3は、基地局通信装置2に主データ20を再度送信する。基地局通信装置2がデータ通信装置3から送信される主データ20を受信した場合は、データ通信装置3に対して、ACKデータを送信する。データ通信装置3は、基地局通信装置2から送信されるACKデータを受信すると、データ通信が完了したと認識して、主データ20の送信処理を終了する。
次に、データ通信に失敗した場合について説明する。ここでは、主データ20を再送する最大再送回数を2回とする。データ通信装置3は、図3(2)に示すように、まず基地局通信装置2に主データ20を送信する。基地局通信装置2に主データ20を送信したとき、たとえば制御器15は、車速検出部14によって検出される車速パルス信号に基づいてデータ通信装置3の移動速度を算出し、この移動速度に基づいて、主データ20を再度送信するまでの再送時間T1を算出する。データ通信装置3から基地局通信装置2に主データ20が送信されてから、制御器15によって算出される再送時間T1が経過しても、基地局通信装置2から主データ20の受信が完了したことを表すACKデータが受信されない場合、データ通信装置3は、基地局通信装置2に主データ20を再度送信する。換言すれば第1回目の再送を行う。この第1回目の再送が行われたとき、制御器15は、前述のように新たに再送時間T2を算出する。新たに算出された再送時間T2が経過しても、基地局通信装置2からACKデータが受信されない場合、データ通信装置3は、基地局通信装置2に主データ20を再度送信、つまり第2回目の再送を行う。この第2回目の再送が行われたとき、制御器15は、前述のように新たに再送時間T3を算出する。新たに算出された再送時間T3が経過しても、基地局通信装置2からACKデータが受信されない場合、ここでの最大再送回数が2回であるので、データ通信装置3は、データ通信に失敗したと認識して、主データ20の送信処理を終了する。
図4は、データ通信装置3の移動速度Vと再送時間tとの関係を示すグラフである。横軸は、データ通信装置3の移動速度V[km/h]であり、縦軸は、再送時間t[msec]である。データ通信装置3において、制御器15が、主データ20の送信時に、データ通信装置3の移動速度に基づいて主データ20を基地局通信装置2に再度送信(以下、「再送」と表記する場合がある)するまでの再送時間tを算出する場合、以下に示す式(1)によって算出する。つまり、主データ20の再送時間tは、最短再送時間をt1、最長再送時間をt2、データ通信装置3の予め定める移動速度をVmおよび主データ20の送信時に検出されるデータ通信装置3の移動速度をVとした場合、式(1)に基づいて算出される。ただし、式(1)において、送信時に検出されるデータ通信装置3の移動速度Vがデータ通信装置3の予め定める移動速度Vm以上、つまりV≧Vmであるときの再送時間tは、最短再送時間t1とする。
t=t1+{(t2−t1)×(Vm−V)/Vm} …(1)
式(1)に基づいて、主データ20の送信時に検出されるデータ通信装置3の移動速度をVと、再送時間tとの関係をグラフで表すと、図4に示すようになる。本実施の形態では、最短再送時間t1は、1000msecおよび最長再送時間t2は、5000msecであり、データ通信装置3の予め定める移動速度Vmは、60km/hである。
図5は、データ通信装置3の制御器15の処理手順の一例を示すフローチャートである。データ通信装置3の制御器15の処理手順は、前回のデータ通信が終了してから、データ通信装置3が所定の距離、たとえば500m移動した場合に実行される。以下の説明において、データ通信が終了する場合は、基地局通信装置2とのデータ通信が完了したと制御器15が認識した場合ならびに基地局通信装置2とのデータ通信に失敗したと制御器15が認識した場合のいずれかの場合である。ステップa1では、主データ20を基地局通信装置2に再度送信する再送回数nを変数Nに入れて、ステップa2に進む。ステップa2では、主データ20を基地局通信装置2に送信する。ステップa3では、主データ20の送信時に上記の式(1)に基づいて算出した再送時間tのうち、最短再送時間t1だけ待機し、最短再送時間t1が経過するとステップa4に進む。ステップa4では、基地局通信装置2から送信されるACKデータを受信したか否かを判断し、受信したならばステップa5に進み、受信していなければステップa6に進む。ステップa5では、基地局通信装置2とのデータ通信が完了したと認識して、すべての処理手順を終了する。ステップa6では、変数Nの値が零であるか否かを判断し、変数Nの値が零であるならばステップa7に進み、零でなければステップa8に進む。ステップa7では、基地局通信装置2とのデータ通信に失敗したと認識して、すべての処理手順を終了する。ステップa8では、変数Nから1を減算した値を、変数Nに新たに入れる。ステップa9では、主データ20の送信時に検出されるデータ通信装置3の移動速度Vがデータ通信装置3の予め定める移動速度Vm以上であるか否かを判断し、移動速度Vがデータ通信装置3の予め定める移動速度Vm以上であるならばステップa2に戻り、前述と同様の処理を行い、移動速度Vがデータ通信装置3の予め定める移動速度Vm以上でなければ、ステップa10に進む。ステップa10では、主データ20の送信時に上記の式(1)に基づいて算出した再送時間tから最短再送時間t1を減算した時間(t2−t1)×(Vm−V)/Vmだけ待機する。ステップa10の処理が終了した後は、ステップa2に戻り、前述と同様の処理を行う。
前述の図5に示すフローチャートでは、前回のデータ通信が終了してから、データ通信装置3が所定の距離移動した場合に、データ通信装置3が基地局通信装置2に対して主データ20を送信するように構成されているが、本発明の他の実施の形態では、以下の図6のフローチャートの処理手順に従って、前回のデータ通信が終了後、所定時間の経過またはデータ通信装置3の所定距離の移動に応じて、データ通信装置3が基地局通信装置2に対して主データ20を送信するように構成されてもよい。図6は、データ通信装置3の制御器15の処理手順の一例を示すフローチャートである。データ通信装置3の制御器15の処理手順は、前回のデータ通信が終了した場合に実行される。ステップe1では、前回のデータ通信が終了後、所定の時間、たとえば5分が経過したか否かを判断し、所定の時間が経過したならば図5のフローチャートに示すステップa1に進み、所定の時間が経過していなければステップe2に進む。ステップe2では、前回のデータ通信が終了後、データ通信装置3が所定の距離、たとえば500m移動したか否かを判断し、所定の距離移動したならば図5のフローチャートに示すステップa1に進み、所定の距離移動していなければ、すべての処理手順を終了する。
前述のように本実施の形態によれば、データ通信装置3の制御器15は、基地局通信装置2に主データ20を送信するときに、車速検出部14によって検出される車速パルス信号に基づいて移動速度を算出するとともに、算出したデータ通信装置3の移動速度に基づいて、主データ20を基地局通信装置2に再度送信するまでの再送時間を算出する。主データ20を基地局通信装置2に送信してから、制御器15によって算出した再送時間が経過しても、基地局通信装置2から主データ20の受信が完了したことを表す受信完了データが受信されない場合、主データ20を基地局通信装置2に再度送信する。このように、データ通信装置3の移動速度に基づいて、主データ20を基地局通信装置2に再度送信するまでの再送時間を算出し、この算出した再送時間に応じて、基地局通信装置2に主データ20の再送を行う。たとえば、データ通信装置3の移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりも再送時間を短くする。移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりもデータ通信装置3が移動する距離が長くなるので、たとえばデータ通信が可能な地域からデータ通信が不可能な地域に移動してしまう可能性が高くなるが、再送時間を短くすることによって、データ通信装置3が基地局通信装置2に主データ20を送信しないまま、データ通信が可能な地域からデータ通信が不可能な地域に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置3が基地局通信装置2に送信すべき主データ20を送信できなくなることを可及的に少なくすることができる。また、上記のように移動速度が比較的高い場合の再送時間を短くすることによって、複数のデータ通信装置3から基地局通信装置2への主データ20の送信タイミングをずらすことができる。換言すれば、複数のデータ通信装置3から送信される主データ20の混信を可及的に抑制することができ、基地局通信装置2が、データ通信装置3から送信された主データ20を受信できなくなることを可及的に少なくすることができる。これによってデータ通信装置3と基地局通信装置2との間で行うデータ通信の信頼性を向上することができる。
図7は、データ通信装置3の移動速度Vと主データ20の再送回数nとの関係を示すグラフである。横軸は、データ通信装置3の移動速度[km/h]であり、縦軸は、データ通信装置3から基地局通信装置2への主データ20の再送回数n[回]である。データ通信装置3において、制御器15が、主データ20の送信時に、データ通信装置3の移動速度に基づいて主データ20の基地局通信装置2への再送回数nを算出する場合、以下に示す式(2)によって算出する。つまり、主データ20の再送回数nは、最小再送回数をn1、最大再送回数をn2、データ通信装置3の予め定める移動速度をVmおよび主データ20の送信時に検出されるデータ通信装置3の移動速度をVとした場合、式(2)に基づいて算出される。ただし、式(2)において、送信時に検出されるデータ通信装置3の移動速度Vがデータ通信装置3の予め定める移動速度Vm以上、つまりV≧Vmであるときの再送回数nは、最大再送回数n2とする。
n=n2−{(n2−n1)×(Vm−V)/Vm} …(2)
式(2)に基づいて、主データ20の送信時に検出されるデータ通信装置3の移動速度をVと、主データ20の再送回数nとの関係をグラフで表すと、図7に示すようになる。本実施の形態では、最小再送回数n1は1回、および最大再送回数n2は10回であり、データ通信装置3の予め定める移動速度Vmは60km/hである。
図8は、データ通信装置3の制御器15の処理手順の一例を示すフローチャートである。データ通信装置3の制御器15の処理手順は、前回のデータ通信が終了してから、データ通信装置3が所定の距離、たとえば500m移動した場合に実行される。ステップb1では、主データ20の送信時に検出されるデータ通信装置3の移動速度Vがデータ通信装置3の予め定める移動速度Vm以上であるか否かを判断し、移動速度Vがデータ通信装置3の予め定める移動速度Vm以上であるならばステップb2に進み、そうでなければステップb3に進む。ステップb2では、最大再送回数n2を変数Nに入れて、ステップb4に進む。ステップb3では、主データ20の送信時に上記の式(2)に基づいて算出した再送回数n、つまりn2−{(n2−n1)×(Vm−V)/Vm}に基づいて算出した再送回数nを変数Nに入れて、ステップb4に進む。ステップb4では、主データ20を基地局通信装置2に送信する。ステップb5では、最短再送時間t1以上最長再送時間t2未満の時間からランダムに算出した再送時間tだけ待機し、前記再送時間tが経過するとステップb6に進む。ステップb5において最短再送時間t1以上最長再送時間t2未満の時間からランダムに再送時間tを算出する場合、たとえば制御器15が有する計時手段から取得した時刻の一部の数値を種として、乱数を生成するための関数を用いて最短再送時間を表す数値t1以上最長再送時間を表す数値t2未満の乱数を生成し、生成した乱数を最短再送時間t1以上最長再送時間t2未満の再送時間tとして算出する。ステップb6では、基地局通信装置2から送信されるACKデータを受信したか否かを判断し、受信したならばステップb7に進み、受信していなければステップb8に進む。ステップb7では、基地局通信装置2とのデータ通信が完了したと認識して、すべての処理手順を終了する。ステップb8では、変数Nの値が零であるか否かを判断し、変数Nの値が零であるならばステップb9に進み、零でなければステップb10に進む。ステップb9では、基地局通信装置2とのデータ通信に失敗したと認識して、すべての処理手順を終了する。ステップb10では、変数Nから1を減算した値を、変数Nに新たに入れる。ステップb10の処理が終了した後は、ステップb4に戻り、前述と同様の処理を行う。
前述の図8に示すフローチャートでは、前回のデータ通信が終了してから、データ通信装置3が所定の距離移動した場合に、データ通信装置3が基地局通信装置2に対して主データ20を送信するように構成されているが、本発明の他の実施の形態では、前述の図6のフローチャートの処理手順と同様に、前回のデータ通信が終了後、所定時間の経過またはデータ通信装置3の所定距離の移動に応じて、データ通信装置3が基地局通信装置2に対して主データ20を送信するように構成されてもよい。
前述のように本実施の形態によれば、データ通信装置3の制御器15は、基地局通信装置2への主データ20の第1回目の送信時に、車速検出部14によって検出される車速パルス信号に基づいてデータ通信装置3の移動速度を算出し、この算出した移動速度に基づいて、主データ20を再度送信する再送回数を算出する。基地局通信装置2から受信完了データが受信されない場合で、かつ再度送信する回数が、算出した再送回数以下の場合、主データ20を再度送信する。たとえば、データ通信装置3の移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりも再送回数を多くする。移動速度が比較的高い場合は、移動速度が比較的低い場合よりもデータ通信装置3が移動する距離が長くなるので、データ通信が可能な地域からデータ通信が不可能な地域に移動してしまう可能性が高くなるが、再送回数を多くすることによって、制御器15によって算出した再送回数までは基地局通信装置2に主データ20を送信することができる。したがってデータ通信装置3が基地局通信装置2に主データ20を送信しないまま、データ通信が可能な地域からデータ通信が不可能な地域に移動してしまう確率を低くすることができる。換言すれば、データ通信装置3から送信される主データ20を基地局通信装置2が受信できる確率を高くすることができる。これによってデータ通信装置3と基地局通信装置2との間で行うデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本実施の他の形態では、算出したデータ通信装置3の移動速度に基づいて、主データ20を基地局通信装置2に再度送信するまでの再送時間および主データ20を再度送信する再送回数を算出し、算出した再送時間が経過しても、基地局通信装置2から主データ20の受信が完了したことを表す受信完了データが受信されない場合、主データ20を基地局通信装置2に再度送信するとともに、基地局通信装置2から受信完了データが受信されない場合で、かつ再度送信する回数が、算出した再送回数以下の場合に、主データ20を再度送信するように構成されてもよい。このように構成された場合でも、本実施の形態と同様に好適に実施することができ、同様の効果を得ることができる。
図9は、データ通信装置3の移動速度Vとその頻度との関係を示すグラフである。横軸は、移動体の移動速度V[km/h]であり、縦軸は、移動速度Vの頻度である。移動通信システム1が、たとえばタクシーの配車システムに用いられ、データ通信装置3がタクシーに設けられる場合、データ通信装置3の移動速度の頻度分布は、図9に示すようになる。データ通信装置3の移動速度が比較的低いときの頻度が比較的高いので、データ通信装置3が比較的頻度の高い移動速度で移動していると、データの混信によってデータ通信装置3から送信された主データ20が基地局通信装置2で受信できなかった場合に主データ20を再送するとき、再度データの混信が生じる確率が高くなってしまう。そこで、本実施の形態では、再送時間毎の移動速度の頻度が等しくなるように、データ通信装置3の移動速度に応じた再送時間を決定し、この移動速度と再送時間とを関連付けたテーブルを作成して、予め制御器15の記憶部に記憶させる。また、同様にしてデータ通信装置の移動速度と再送回数とを関連付けたテーブルを作成して、予め制御器15の記憶部に記憶させる。本発明の実施の他の形態では、前述の式(1)および式(2)に基づく再送時間および再送回数の算出に代えて、制御器15の記憶部に記憶されるテーブルを参照して、車速検出部14によって検出される車速パルス信号に基づいて算出したデータ通信装置3の移動速度と関連付けられた再送時間および再送回数を抽出するようにしてもよい。そして、抽出した再送時間および再送回数に応じて、基地局通信装置2に主データ20の再送を行う。このように、予め作成したテーブルから再送時間および再送回数を抽出し、この抽出した再送時間および再送回数に基づいて基地局通信装置2に主データ20の再送を行う場合でも、前述の式(1)および式(2)によって算出した再送時間および再送回数に基づいて基地局通信装置2に主データ20の再送を行う場合と同様の効果を得ることができる。
図10は、本発明の実施の他の形態であるデータ通信装置30の構成を示すブロック図である。図10のデータ通信装置30は、前述の図1のデータ通信装置3と類似の構成を有するため、図10のデータ通信装置30の構成要素のうち、図1のデータ通信装置3の構成要素と同等の機能を有する構成要素には図1の構成要素と同一の参照符を付し、詳細説明は省略する。図10のデータ通信装置30は、図1のデータ通信装置3の構成要素に、さらにパーキングブレーキ状態検出部31を含む。パーキングブレーキ状態検出部31は、パーキングブレーキが作動された状態を検出し、その検出信号を制御器15に与える。制御器15は、パーキングブレーキ状態検出部31から与えられる検出信号によって、データ通信装置3が停止したことを判断する。
本実施の形態によれば、データ通信装置3が停止している場合は、データ通信装置3が移動している場合に比べて、受信電界強度の変動が小さいので、データ通信装置3から基地局通信装置2へ送信される主データ20を、基地局通信装置2が受信できる確率は高い。したがってパーキングブレーキ状態検出部31から与えられる検出信号に基づいてデータ通信装置3が停止していると判断したとき、データ通信装置3が停止している場合の再送時間を、データ通信装置が移動している場合の再送時間よりも長くする。これによって必要最小限の再送動作で、データ通信装置3から送信される主データ20を基地局通信装置2が受信できる確率を高くすることができる。したがってデータ通信装置3と基地局通信装置2との間で行うデータ通信の信頼性を向上することができる。また、パーキングブレーキ状態検出部31から与えられる検出信号に基づいてデータ通信装置3が停止していると判断したとき、データ通信装置3が停止している場合の再送回数を、データ通信装置3が移動している場合の再送回数よりも少なくする。これによって必要最小限の再送回数で、データ通信装置3から送信される主データ20を基地局通信装置2が受信できる確率を高くすることができる。したがってデータ通信装置3と基地局通信装置2との間で行うデータ通信の信頼性を向上することができる。
図11は、データ通信装置3の制御器15の処理手順を示すフローチャートである。データ通信装置3の制御器15の処理手順は、前回のデータ通信が終了してから、データ通信装置3が所定の距離、たとえば500m移動した場合に実行される。ステップc1〜ステップc8の処理は、前述の図5のフローチャートに示すステップa1〜a8と同様の処理であるので、ステップc1〜ステップc8の処理の説明を省略する。ステップc9では、データ通信装置3が位置する地域が、データ通信装置3の移動地域であるか否かを判断し、移動地域であればステップc10に進み、移動地域でなければステップc11に進む。ステップc10では、最短再送時間t1と最長再送時間t2との間の時間を中間再送時間t3とし、中間再送時間t3から最短再送時間t1を減算した時間を第1再送時間としたとき、零以上第1再送時間未満の時間からランダムに算出した再送時間tだけ待機し、前記再送時間tが経過するとステップc2に戻り、前述と同様の処理を行う。ステップc10において、零以上第1再送時間未満の時間からランダムに再送時間tを算出する場合、たとえば制御器15が有する計時手段から取得した時刻の一部の数値を種として、乱数を生成するための関数を用いて零以上第1再送時間を表す数値未満の乱数を生成し、生成した乱数を零以上第1再送時間未満の再送時間tとして算出する。ステップc11では、最長再送時間t2から最短再送時間t1を減算した時間を第2再送時間としたとき、零以上第2再送時間未満の時間からランダムに算出した再送時間tだけ待機し、前記再送時間tが経過するとステップc2に戻り、前述と同様の処理を行う。ステップc11において、零以上第2再送時間未満の時間からランダムに再送時間tを算出する場合、たとえば制御器15が有する計時手段から取得した時刻の一部の数値を種として、乱数を生成するための関数を用いて零以上第2再送時間を表す数値未満の乱数を生成し、生成した乱数を零以上第2再送時間未満の再送時間tとして算出する。
前述の図11に示すフローチャートでは、前回のデータ通信が終了してから、データ通信装置3が所定の距離移動した場合に、データ通信装置3が基地局通信装置2に対して主データ20を送信するように構成されているが、本発明の他の実施の形態では、前述の図6のフローチャートの処理手順と同様に、前回のデータ通信が終了後、所定時間の経過またはデータ通信装置3の所定距離の移動に応じて、データ通信装置3が基地局通信装置2に対して主データ20を送信するように構成されてもよい。
本実施の形態では、データ通信装置3の制御器15の記憶部に記憶される地域データは、データ通信装置3が移動する地域、具体的には市街地、繁華街および郊外などの地域と、前記地域における所定の領域の中心地点座標、中心地点からの半径距離、および前記地域における所定の領域の対角地点の座標とを含む。したがって制御器15は、GPS受信機12から与えられるデータ通信装置3の位置データおよび記憶部に記憶される地域データに基づいて、データ通信装置3が位置する地域を確実に検出することができる。本実施の形態では、前述のように制御器15の記憶部に記憶される地域データに基づいて、データ通信装置3が位置する地域を検出するように構成されているが、本発明の実施の他の形態では、基地局通信装置2からデータ通信装置3に地域データが送信され、データ通信装置3が基地局通信装置2からの地域データを受信して、その受信した地域データに基づいて、データ通信装置3が位置する地域を検出するように構成されてもよい。このように、地域データが基地局通信装置2からデータ通信装置3に送信されるように構成される場合には、地域データに変更が生じた場合でも、基地局通信装置2に記憶される地域データのみを変更すればよく、データ通信装置3に記憶される地域データに基づいてデータ通信装置3が位置する地域を検出するように構成されている場合のように、各データ通信装置3A,3Bに記憶される地域データを変更する作業を行う必要がない。したがって地域データを変更する作業の手間を省くことができるとともに、地域データの変更作業を行っている間にデータ通信を行うことができなくなるという不具合も生じないので、データ通信装置3と基地局通信装置2との間で行うデータ通信の信頼性を向上することができる。
前述のように本実施の形態によれば、データ通信装置3の制御器15は、基地局通信装置2に主データ20を送信するときに、GPS受信機12から与えられる位置データおよび地域データに基づいて、データ通信装置3が位置する地域を検出し、そのデータ通信装置3が位置する地域に基づいて、主データ20を基地局通信装置2に再度送信するまでの再送時間を決定する。そして、決定された再送時間に応じて、基地局通信装置2に主データ20の再送を行う。たとえば、データ通信装置3が位置する地域が、データ通信装置3が移動する地域である場合は、データ通信装置3が移動する地域でない場合よりも再送時間を短くする。これによってデータ通信装置3が基地局通信装置2に主データ20を送信しないまま、データ通信装置3が、データ通信装置3の移動地域から、移動地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。また、上記のようにデータ通信装置3が位置する地域が、データ通信装置3が移動する地域である場合の再送時間を短くすることによって、複数のデータ通信装置3から基地局通信装置2への主データ20の送信タイミングをずらすことができる。換言すれば、複数のデータ通信装置3から送信される主データ20の混信を可及的に抑制することができ、基地局通信装置2が、データ通信装置3から送信された主データ20を受信できなくなることを可及的に少なくすることができる。これによってデータ通信装置3と基地局通信装置2との間で行うデータ通信の信頼性を向上することができる。
またデータ通信装置3が、基地局通信装置2に主データ20として位置データを送信しているときに、データ通信装置3の移動によって位置データ送信時のデータ通信装置3の位置が所定の距離だけ変位、たとえばデータ通信装置3の移動地域が複数定められていて、データ通信装置3が別の移動地域に移動した場合、位置データの送信動作を停止する。そして、データ通信装置3は、基地局通信装置2に対して、新たに検出されるデータ通信装置3の位置を表す位置データを送信するようにする。これによってデータ通信装置3の位置が変位した場合でも、データ通信装置3は、基地局通信装置3に正確な主データ20を送信することができる。したがってデータ通信装置3が基地局通信装置2に送信する主データ20の信頼性を向上することができる。
図12は、データ通信装置3の制御器15の処理手順を示すフローチャートである。データ通信装置3の制御器15の処理手順は、前回のデータ通信が終了してから、データ通信装置3が所定の距離、たとえば500m移動した場合に実行される。ステップd1では、データ通信装置3が位置する地域が、データ通信装置3の移動地域であるか否かを判断し、移動地域であればステップd2に進み、移動地域でなければステップd3に進む。ステップd2では、移動地域の最大再送回数n4を変数Nに入れて、ステップd4に進む。ステップd3では、移動地域以外の最大再送回数n3を変数Nに入れてステップd4に進む。ただし、移動地域の最大再送回数n4は、移動地域以外の最大再送回数n3よりも大きい。ステップd4では、主データ20を基地局通信装置2に送信する。ステップd5では、最短再送時間t1以上最長再送時間t2未満の時間からランダムに算出した再送時間tだけ待機し、前記再送時間tが経過するとステップd6に進む。ステップd5において、最短再送時間t1以上最長再送時間t2未満の時間からランダムに再送時間tを算出する場合、たとえば制御器15が有する計時手段から取得した時刻の一部の数値を種として、乱数を生成するための関数を用いて最短再送時間を表す数値t1以上最長再送時間を表す数値t2未満の乱数を生成し、生成した乱数を最短再送時間t1以上最長再送時間t2未満の再送時間tとして算出する。ステップd6では、基地局通信装置2から送信されるACKデータを受信したか否かを判断し、受信したならばステップd7に進み、受信していなければステップd8に進む。ステップd7では、基地局通信装置2とのデータ通信が完了したと認識して、すべての処理手順を終了する。ステップd8では、変数Nの値が零であるか否かを判断し、変数Nの値が零であるならばステップd9に進み、零でなければステップd10に進む。ステップd9では、基地局通信装置2とのデータ通信に失敗したと認識して、すべての処理手順を終了する。ステップd10では、変数Nから1を減算した値を、変数Nに新たに入れる。ステップd10の処理が終了した後は、ステップd4に戻り、前述と同様の処理を行う。
前述の図12に示すフローチャートでは、前回のデータ通信が終了してから、データ通信装置3が所定の距離移動した場合に、データ通信装置3が基地局通信装置2に対して主データ20を送信するように構成されているが、本発明の他の実施の形態では、前述の図6のフローチャートに示す処理手順と同様に、前回のデータ通信が終了後、所定時間の経過またはデータ通信装置3の所定距離の移動に応じて、データ通信装置3が基地局通信装置2に対して主データ20を送信するように構成されてもよい。
前述のように本実施の形態によれば、データ通信装置3の制御器15は、基地局通信装置2への主データ20の第1回目の送信時に、GPS受信機12から与えられる位置データおよび地域データに基づいて、データ通信装置3が位置する地域を検出し、そのデータ通信装置3が位置する地域に基づいて、主データ20を基地局通信装置2に再度送信する再送回数を決定する。そして、基地局通信装置2から受信完了データが受信されない場合で、かつ再度送信する回数が前記決定した再送回数以下の場合に、基地局通信装置2に主データ20を再度送信する。たとえば、データ通信装置3が位置する地域が、データ通信装置3が移動する地域である場合は、データ通信装置3が移動する地域でない場合よりも再送回数を多くする。これによってデータ通信装置3が基地局通信装置2に主データ20を送信しないまま、データ通信装置3が、データ通信装置3の移動地域から、移動地域以外に移動してしまう確率を低くすることができる。これによってデータ通信装置3と基地局通信装置2との間で行うデータ通信の信頼性を向上することができる。
また本実施の他の形態では、検出したデータ通信装置3が位置する地域に基づいて、主データ20を基地局通信装置2に再度送信するまでの再送時間および主データ20を再度送信する再送回数を決定し、決定した再送時間が経過しても、基地局通信装置2から主データ20の受信が完了したことを表す受信完了データが受信されない場合、主データ20を基地局通信装置2に再度送信するとともに、基地局通信装置2から受信完了データが受信されない場合で、かつ再度送信する回数が、決定した再送回数以下の場合に、主データ20を再度送信するように構成されてもよい。このように構成された場合でも、本実施の形態と同様に好適に実施することができ、同様の効果を得ることができる。
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば本発明の他の実施の形態では、図5および図8のフローチャートに示す処理手順を適宜組合わせて構成してもよい。また図11および図12のフローチャートに示す処理手順を適宜組合せて構成してもよい。このように図5および図8ならびに図11および図12のフローチャートの処理手順をそれぞれ適宜組合わせて構成した場合でも、本実施の形態と同様に好適に実施することができる。また前述の実施の形態では、データ通信装置3と基地局通信装置2との間でデータ通信を行う移動通信システム1におけるデータ通信装置3の構成について述べたが、本発明の他の実施の形態では、移動通信システム1が、データ通信装置3と他のデータ通信装置との間でデータ通信を行うようなシステムであってもよい。たとえば、データ通信装置3が、携帯電話機によって実現され、携帯電話機同士でデータ通信を行うように構成されてもよい。このようにデータ通信装置と他のデータ通信装置との間でデータ通信を行うように構成される場合でも、前述の実施の形態と同様に好適に実施することができ、前述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに前述の実施の形態では、移動通信システム1の一例としてタクシーの配車システムにおけるデータ通信装置3の構成について説明したが、本発明の他の実施の形態では、タクシーの配車システム以外の移動通信システムでデータ通信装置を用いる構成でもよい。移動通信システムは、たとえば宅配物の集荷システムであってもよい。
本発明の実施の一形態であるデータ通信装置3を含む移動通信システム1の構成を簡略化して示す図である。 データ通信装置3から基地局通信装置2に送信する主データ20の構成を示す図である。 基地局通信装置2およびデータ通信装置3間におけるデータの送受を説明するための図である。 データ通信装置3の移動速度Vと再送時間tとの関係を示すグラフである。 データ通信装置3の制御器15の処理手順の一例を示すフローチャートである。 データ通信装置3の制御器15の処理手順の一例を示すフローチャートである。 データ通信装置3の移動速度Vと主データ20の再送回数nとの関係を示すグラフである。 データ通信装置3の制御器15の処理手順の一例を示すフローチャートである。 データ通信装置3の移動速度Vとその頻度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の他の形態であるデータ通信装置30の構成を示すブロック図である。 データ通信装置3の制御器15の処理手順を示すフローチャートである。 データ通信装置3の制御器15の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 移動通信システム
2 基地局通信装置
3,30 データ通信装置
11 操作器
12 GPS(Global Positioning System)受信機
13 GPS用アンテナ
14 車速検出部
15 制御器
16 送受信機
17 基地局通信用アンテナ
18 GPS用衛星
20 主データ
31 パーキングブレーキ状態検出部

Claims (13)

  1. 移動可能に設けられ、電波信号を用いて他の通信装置とデータ通信を行うデータ通信装置であって、
    他の通信装置とデータ通信を行うための通信手段と、
    データ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域の少なくともいずれか1つを含む装置状態を検出する状態検出手段と、
    前記通信手段による他の通信装置への主データの送信時に、状態検出手段によって検出される装置状態に基づいて、主データを再度送信するまでの再送時間を決定する再送時間決定手段と、
    前記通信手段によって主データが送信されてから、再送時間決定手段によって決定される再送時間が経過しても、他の通信装置から主データの受信が完了したことを表す受信完了データが、通信手段によって受信されない場合、主データを再度送信するように、通信手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とするデータ通信装置。
  2. 前記通信手段による他の通信装置への主データの第1回目の送信時に、状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域の少なくともいずれか1つを含む装置状態に基づいて、主データを再度送信する再送回数を決定する再送回数決定手段をさらに含み、
    前記制御手段は、他の通信装置から前記受信完了データが、通信手段によって受信されない場合で、かつ再度送信する回数が、再送回数決定手段によって決定される再送回数以下の場合、主データを再度送信することを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  3. 前記状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態は、データ通信装置の移動速度を含むことを特徴とする請求項1または2記載のデータ通信装置。
  4. 前記状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態は、データ通信装置の位置およびデータ通信装置が位置する地域を含むことを特徴とする請求項1または2記載のデータ通信装置。
  5. 前記状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の装置状態は、データ通信装置の移動速度、位置およびデータ通信装置が位置する地域を含むことを特徴とする請求項1または2記載のデータ通信装置。
  6. データ通信装置の停止状態を検出する停止状態検出手段をさらに含み、
    前記停止状態検出手段によってデータ通信装置の停止状態が検出された場合に再送時間決定手段によって決定される再送時間は、データ通信装置が移動している場合に再送時間決定手段によって決定される再送時間よりも長いことを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  7. 移動体の停止状態を検出する停止状態検出手段をさらに含み、
    前記停止状態検出手段によってデータ通信装置の停止状態が検出された場合に再送回数決定手段によって決定される再送回数は、データ通信装置が移動している場合に再送回数決定手段によって決定される再送回数よりも少ないことを特徴とする請求項2記載のデータ通信装置。
  8. データ通信装置が移動する地域を表す地域情報を記憶する記憶手段をさらに含み、
    前記状態検出手段は、記憶手段に記憶される地域情報に基づいて、データ通信装置が位置する地域を検出し、
    前記地域情報は、データ通信装置が移動する地域の中心地点の座標および中心地点からの半径距離であることを特徴とする請求項4または5記載のデータ通信装置。
  9. 前記地域情報は、データ通信装置が移動する地域の対角地点の座標であることを特徴とする請求項8記載のデータ通信装置。
  10. 前記地域情報は、他の通信装置からデータ通信装置に送信され、前記通信手段は、他の通信装置から送信される地域情報を受信し、前記状態検出手段は、通信手段によって受信した地域情報に基づいて、データ通信装置が位置する地域を検出することを特徴とする請求項8または9記載のデータ通信装置。
  11. 前記主データは、データ通信装置の位置を表す位置データであり、
    前記通信手段による他の通信装置への位置データの送信時に、データ通信装置の移動によって位置データ送信時のデータ通信装置の位置が所定の距離だけ変位した場合、前記制御手段は、通信手段による他の通信装置への位置データの送信動作を停止し、他の通信装置に、新たに状態検出手段によって検出されるデータ通信装置の位置を表す位置データを送信するように、通信手段を制御することを特徴とする請求項4または5記載のデータ通信装置。
  12. 前記他の通信装置は、基地局通信装置であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載のデータ通信装置。
  13. 前記他の通信装置は、データ通信装置であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載のデータ通信装置。
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